おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

タカハシEM200用ウェイト5kg作りました

2023-02-28 18:36:17 | ブログ


お客様からのご注文で、タカハシEM200赤道儀用の5kgウェイトを作りました。現行品のはライトブルーで20,000円以上するので、ライトグリーンのを作りました。今のウェイトだと色が合わないので赤道儀にマッチしないとの事で作って欲しいと依頼されました。まだ2点が在庫としてありますので、ご要望の方はご注文ください。



ここんところ、製作品が塗装品が多く、週に何度か塗装作業をしています。塗装作業は準備などに時間がかかるので、用意して直ぐに塗装という訳にはいきません。このタカハシTGM-1のコンパクト化改造もその一つです。以前は良くやっていましたし、TGM-2は完成品として販売もしておりました。しばらくぶりにやったので、図面も一から作り直してから製作しました。



今回の改造では、持っているアルカスイスクランプベースを取り付けて欲しいとの事で、その取り付け加工も合わせて行いました。純正の状態でもタップ加工をするだけで取り付けはできますが、ピッタリ密着させるために出っ張り部分を切削してから塗装して仕上げました。



それから、こちらもお待たせしております当店のオリジナル品「Star Adventure GTi用ユニバーサルベース」ですが、数日内に塗装仕上げして完成します。また延長用シャフトも売り切れておりますが、それも製作中ですので近日仕上がります。それに伴い、これまではシャフト下部のネジは1/4インチカメラネジでしたが、純正シャフトのストッパーが使えるようにM12にしました。従って延長シャフトを使ってもストッパーがそのまま使えるので、良いかとは思いますが、ペットボトルアダプターは使えないので、海外などへ持っていく際には不便かもしれません。

先日から、売りに出している名機中の名機「三鷹光器 GN-22赤道儀」ですが、数名の希望者からオファーをいただいております。まだ決まっておりませんが、近いうちに譲渡先が決まる予定です。

三鷹光器のGN-22型赤道儀を出します

2023-02-26 17:19:44 | ブログ


もううちの店にやってきてだいぶ経ちましたが、この春以降にお店の展示内容を大幅に変えようと思っております。それに合わせて展示してあるだけの名機中の名機「三鷹光器GN-22型赤道儀」を売りに出そうと考えております。



日本では30台ほどしか製造されなかったようですが、その中でも美品中の美品です。美品の理由は、前所有者が中古で購入後に大きな費用をかけて完全オーバーホールと再塗装を三鷹光器でやってもらったそうで、それ以降はほとんど使っていないようです。従って新品同様の奇跡的な状態を保っています。



驚く事にこのGN-22は、そのギア精度のPEが±2秒台だそうです。オーバーホールの際にギア精度も測定してもらって、その書類も揃っています。昔にGN-170を使った事がありますが、あまりに素晴らしい追尾精度で驚いた事があります。しかしこのGN-22は数値だけ見るとそれ以上でしょう。今の国産の大型赤道儀でもそこまでの精度を出せるかというレベルです。



ウェイトも綺麗で7kgくらいのが2個付いています。この状態でセレストロンのRASA"11を乗せてバランスが取れています。もう少し重量追加でも大丈夫です。



GN-22は、自動導入機ではありませんが、両軸駆動です。動作も問題ありません。アルミケースにコントローラーとケーブル類が入っています。それも当然綺麗です。



かなり大型のアルミケースも付いていますが、これも特注で三鷹光器で作ってもらったものだそうです。ピラーは、延長用も付いているので、不動店がかなり高いです。屈折の長いのでも十分使えます。ハーフピラーの使い方で2段階の高さ調整が可能です。

一応は、売りに出しますが、今は売れても売れなくてもどっちでも構わないので、もし欲しいと思われた方がいらっしゃったら直接ご連絡ください。お値段については、元所有者さんが15年前に中古で購入された時は90万円だったそうですが、その後にOH等でさらに大きな費用をかけて綺麗にしているので、売価もそれなりとお考えください。実用されるのも当然良いですが、広い応接間などに飾っておいてもいいでしょう。手放す理由は、大型の赤道儀が欲しいからですが、長い事眠らせてある「セレストロンC14HDシュミットカセグレン」を乗せられるものなら何でも良いと思っています。



当店オリジナルの現行販売品の微動雲台「TK-ALZM Jr2E」ですが、ここ最近になって売れています。サイズ的には手のひらに乗る程度ですが、高い剛性を持たせてあり贅沢な作り方をしているので、大型のスカイメモRSなどにも使われています。耐荷重の表記はありませんが、搭載の仕方によっては5-6kg以上でも問題なく搭載して使えると思います。



フリー回転はありませんが、押し引きネジで高度仰角と水平回転がスムーズにできます。その前に作ったモデルにはフリー回転機能があったのですが、極軸合わせ用として使われる方がほとんどなので、その機能は無くても良いという事でこのモデルからは省いてその分お値段を抑えました。実は今も新しい微動装置を作っていますが、販売用ではなく、アストロカーに取り付ける撮影用カメラの為に必要なので作っています。結構手をかけてデザインしているので、仕上がりが楽しみです。



今日も午前中から午後にかけてSolar Max関連のテストなどをしておりました。お客さんからBFの状態を見て欲しいとの事で眼視から撮影まで色々とやってみましたが、特に問題ない事が分かりましたので一安心です。今日の太陽面も大きなプロミネンスが方々から出ており、空間上には淡いプロミネンスが砕けた残骸も見えていたので壮観な眺めでした。まさにこの時のためにHα太陽望遠鏡がある。といった感じです。太陽望遠鏡は必ずといっていいほど個体差がありますが、その良し悪しで今日のような淡いプロミネンスが見えたり見えなかったりしますし、彩層面も同様です。BFが劣化していなくても新たに交換する事で劇的に見えるようになる事もこれまで修理対応した中でも多くありましたので、良く見えないと感じている方も一度ぜひご相談ください。

ところで話はちょっと別世界のことになりますが、ウクライナとロシアの戦争を見ていると、最近はアメリカや中国、欧州諸国まで巻き込んでというか、一緒になって戦争をやっているように見えて仕方ありませせん。アメリカさんはロシアの弱体化を狙ってウクライナに武器供与をしておりますが、今度はそれに中国やイランが加わってくると予想されるので、もはや一国同士の戦争では無く、第三次世界大戦の様相を呈してきました。残念ながら大国でもその戦争を止められない、止めたいと思っていないようで、全く情けなき人類といった感じです。

谷口先生の作品展へ出かけておりました

2023-02-24 17:47:10 | ブログ


星フェスでも大変お世話になっております、野鳥画家の「谷口高司」先生の作品と生徒さんのグループ展が東京吉祥寺で23日から28日まで「ギャラリー永谷」で開催されているのに合わせて見に行ってきました。生徒さんは全国にいらっしゃるので、それをテーマにして「旅に出よう、鳥に会おう」というのでそれぞれの場所で見られる野鳥を色鉛筆で生徒さんが描いた作品を展示しています。



作品数は多くはありませんが、その一枚一枚に生徒さんの思いがこもったもので、その作風は個性豊かなものばかりです。ギャラリーへ行くのにどこに駐車しようかと悩みましたが、上手いことにヨドバシカメラの駐車場が向かいにあったので、そこに入れてついでに買い物もして3時間ほど無料で利用できました。普通なら90分がマックスらしいのですが、沢山購入したので店員さんが気を使って無料になるようにしてくれました。こういうところはヨドバシです。ヨドバシで買い物をしていていつも感じる事は、何かを聞いても”知りません”というフレーズを聞いた事が無くて、分からなくてもその場で調べて教えてくれます。



このギャラリー永谷は、2部屋使っていて一部屋は生徒さんの作品、そしてもう一部屋では谷口先生の作品を展示しています。内部での撮影は当然不可ですが、先生にはきちんと許可をもらって撮影しています。何度見ても先生の作品はリアルで緻密です。余計な作風は加えずに忠実に鳥の姿を描いているので、図鑑などには最適です。



会場には、先生は当然ですが、奥様のりつ子さんも常駐していて接客を丁寧に楽しくやっています。北海道の根室から観光協会の有田さんがお手伝いにきておりました。小海の星フェスにも来ていただいておりますが、とっても気遣いのできる方です。私の事も良く覚えていただいてました。本当なら今年の根室のバードランドフェスティバルでもお会いできていましたが、見送ったので残念でした。しかし来年こそは参加しようと思っています。彼には小海町の現状も話してありますが、同じ役場の観光協会の人間として驚く事ばかりだそうです。



23日は、奥様のりつ子さんが気を使って名物の「のり弁注文しておくから食べましょう!」と言ってママチャリに乗って行列に並んで買ってきてくれました。奥様は先生の著作物のほとんどに文章を書いたりして大きく関与しており、それがある事で先生の本がさらに素晴らしいものに仕上がっている。という方なのにチャリに乗って弁当を買いに行く、なんて事をされるほど気遣いが素晴らしく腰が低い方です。天文台の先生方にこの姿を見せてあげたいものです。谷口先生も書籍を40冊以上出している先生には見えないですが、決して偉そうな姿を見た事がありません。ところでこののり弁ですが、あまりの美味しさにビックリでした。道理で予約していても行列ができる訳です。中に使っている調理品は全て一から調理したものばかりだそうで、冷凍食品など一切使っていないそうです。



ところでこの作品展に合わせるように、吉祥寺ジュンク堂で「谷口高司、私の野鳥紀行」として谷口先生とそのお仲間たちの書籍を特別コーナーで販売しています。ジュンク堂はギャラリーから徒歩2分ほどの所にあるので、その前後に気軽に訪れて欲しいそうです。



嬉しい事に、星ナビ2月号も展示してくれています。これは谷口先生が2回目から星フェスへ参加協力してくれているので、先生のお仲間として認めてくれて置いています。書籍の一箇所一箇所に作家についての説明をしてくれているところがまた素晴らしいです。書籍を展示するだけなら天文書でもありますが、こういう細かい気遣いをして展示しているのは非常に珍しいです。そんな谷口先生ご夫妻だからこそ、多くの友人や協力者がいらっしゃいます。私もその小さな一人として認めてくれていますが、去年は星フェスの準備開催で非常にお世話になりました。4回の実行委員会には全て自腹でバスに乗って小海町へ来てくれました。普段からとても忙しい方なのですが、星フェスのために本当に尽力してくれています。感謝という一言では語りつくせません。



これまでの星フェスには、野鳥写真家の菅原さん、動物写真家の中村さんも手弁当的な対応でも参加してくれています。これも全て先生と奥様が頼んで小海に来てもらっていますが、去年は特に講演会の参加者がとても少なくて本当に申し訳なかったと思っています。普通ならこういう時は関係者がサクラで入って盛り上げたりするのだと思いますが、それは逆に失礼なので敢えて考えておりませんでした。



特設コーナーでは、きちんと中村さんの写真集を置いてくれていました。中村さんは元は大手航空会社のCAだった事もあり、お話しするととても穏やかで素敵な女性です。それはこの作品集を見れば良く理解できます。

何れにせよ、これからも谷口先生ご夫妻には健在で無理をせずにお仕事に励んで欲しいものです。



実は、ギャラリーの後にパシフィコ横浜のCP+へ行ってきました。宿泊もそれに合わせて近くのホテルに泊まりました。会場に最初に入って驚いたのは、サイトロンジャパンの展示ブースです。大きくて人だらけで近寄り難い雰囲気でしたので、直ぐには中に入らずに他のブースへ行きました。



それとは対照的なビクセンブースです。サイトロンの1/4くらいだろうと思いますが、駅の新聞売り場みたいな感じで展示していました。場所も小さいので人も少なかったですが、ちょっと寂しい現状を物語っているような展示でした。新製品のVSD90はありましたが、星フェスでも展示していて見ていたので特別珍しい事はありませんでした。一番気になっているワイヤレスユニットについて担当者へ聞いてみましたが、いつになるか分からないが、ZWO製品との連携ができるようになるそうです。つまりASIAIRからワイヤレスユニットを介して自動導入などもできるようになるという事でしょう。それは素晴らしいですが問題は接続です。それもアプリの改良でより繋がりやすくはなると言ってました。またAP赤道儀での対応ですが、それも今よりは使いやすくなるそうです。



サイトロンジャパンの新型AZ-GTiをツイン鏡筒で自動導入ができるマウントです。用途としては片方で電視観望をして、もう片方で眼視観測をするとかが可能になります。お値段は聞いておりませんが、AZ-GTiから考えると5万円以下だとは思います。ただ赤道儀モードには対応しないのだと、本格的な撮影は難しいかもしれません。



これも近日発売される自動導入経緯台です。サイズも手のひらに乗るくらいなので、お値段は2万円くらいかと思います。AZ-GTiと同じようにSynScanからコントロールできます。これはさすがに赤道儀モードでは使えないでしょう。しかし、自動導入ができる経緯台では確実に最安値になるでしょう。旅行などに持って行って気軽に星空観測ができるので、これから望遠鏡を買うような初心者には確実に売れると思われます。当店でも当然販売します。これまでは自動導入ができるマウントで一番安いと言われると、AZ-GTiか卓上の経緯台しかありませんでしたが、これからはこのマウントが選択肢の一つに加わるので、販売店としても来店される方にオススメしやすいです。導入精度などは分かりませんが、そこそこだと思います。後はその使い方次第です。

最後に、サイトロンジャパンのアドバイザリースタッフのWさんと話しましたが、新たな技術スタッフを数名入れて最強の開発陣を整えて国内でも新たな工場で製作体制を作っているので、これまでとは違った新たな製品作りが始まるそうです。最近の同社の勢いを考えると当然予想された事だと思いました。最近は国内ので光学企業の元気が無いように見えていたので、この話は業界にとっては歓迎される事です。今は海外製品に押されてしまって、昔のような活気が既に無くなっていますが、この話に触発されて他のメーカーなどが活気を取り戻してくれれば良いと思いました。

当店もそれに伴い、同社の製品の品揃えを増やしていって、欲しい商品がいつでも当店で現物を見て買えるようにしたいと思っています。せっかくお店に来ても展示している商品が高額なものばかりだと、せっかく来てもらってもそれほどお役に立てないので、気軽に買える価格帯の商品を時代の流れに沿って充実させていきたいと思っています。

にゃん、にゃん、にゃん、にゃん、にゃん+9の日

2023-02-22 14:22:24 | ブログ


今日は2月22日の「ねこの日」です。うちには今、13匹の猫がおります。全てうちの大切な家族ですので、放し飼いなどはしておりません。猫の部屋をきちんと作ってそこで生活してもらっています。画像のエマちゃんは、うちのレジェンダリーキャットです。動物病院で物置のような病室で非業の死を遂げました。この子がいてくれたおかげで今の13匹が幸せに暮らせています。私たちも同様です。



この子は次男坊のマロンです。うちがこの家に越してきた時に、たまたま大きな敷石の下で泣いていたのを助け出して、それからもう10年ともに暮らしています。去年までは庭の大きな犬小屋より大きな一戸建てで暮らしていましたが、もう10歳なので、今年から家の中にこの子の部屋を特別に大工さんに作ってもらって住んでいます。ただし、日中は長いロープを繋いで外に出しています。



この2匹は、ビッグマミーで、ルーシーとヤマトです。この子たちのお陰で心無い人たちが捨てにきた子猫達に全てお乳を飲ませて育ててくれました。もちろん2匹ともお母さんです。このうちルーシーは、うちで4匹子猫を産んで育てましたが、2匹は途中で亡くなってしまいました。ヤマトも子供は残念な事になりましたが、2匹とも同時期にお母さんになって、その後に数匹の子猫がやってきて、その子達にお乳をあげて育てました。もちろん自分の子猫では無くてもです。猫は人間以上に子猫に対する情が深いと感じる時がいつもあります。



この2匹は手前がチョビで奥がパルミです。うちに来た時は子猫でしたが、突然庭で泣いていたので、誰かが捨てにきたのだと思っています。チョビは、顔がアインシュタインに似ていると思って「アルベルト」と名付けようと思いましたが、家族から即却下されました。パルミはうちの近所で生まれた野良猫です。とても人懐っこい子です。



うちのお嬢さんのウニです。まだ子猫ですが、人の肩に登るのが好きな子で、色々と手がかかる子です。この子はルーシーママと同じお母さんから生まれた父親違いの姉妹です。



この2匹はうちでは最も食いしん坊です。左はコブタロウです。この子も捨て猫です。突然うちの集落に現れてご近所さんに餌をもらいに頻繁に行っていたのですが、そこの親父さんが「面倒だから山へ捨てに行く!」と言いだしたので、これは可愛そうだとの事でうちで面倒を見るようになったのです。ただこの子は困った事に異食症なので、カーペットなどを食べてしまいます。そのおかげで猫部屋を分けてこの子のいる部屋には食べられる毛布なども置きません。冬は可愛そうですが、一応店からの暖房が行くようにしてあるので、問題ありません。



この子も捨て猫で突然うちに来ました。うちでは一番のやんちゃな子のイクラです。この子の得意は人の肩まで飛び上がる事です。私が廊下へ出ると直ぐに飛んできて肩に上がってきます。実はこの子の異食症で何でも食べてしまうので、コブタロウと同じようにしています。



うちの古株でボス猫のミント(右黒猫)です。この子とお母さん猫2匹が他の子猫達を育てて教えています。おとなしい猫ですが、子猫を叱っているところも見ていますが、とても優しい叱り方をします。この子がいるおかげで2匹のお母さん猫は安心して子育てができました。



右から2匹目のがうちで生まれたキナコです。毛並みが長い洋猫で、やんちゃないたずらっ子です。お母さんは日本猫ですが、多分お父さんが洋猫が入っていたのでしょう。実は4匹生まれた猫でもう一匹洋猫がいました。その子は生まれてしばらくして亡くなってしまいました。今は2匹だけが元気に暮らしています。



うちの一番の臆病者のラッキーです。とにかく怖がりなのですが、好奇心だけは旺盛です。うちに最後にやってきた子ですが、今は皆んなに愛されて仲良く暮らしています。この子もルーシーママと姉妹です。お母さんはもう何処かへ行ってしまいましたが、産んでから2ヶ月くらいは一生懸命に育ていましたが、突然うちの玄関先に来るようになって餌をもらうようになってうちの子になりました。



この子はワラビですが、ルーシーママの子供でうちで生まれています。図体は大きいのですが、人一倍臆病者です。私の事をかなり嫌っておりますが、触っても怒るような事はありません。気が大人しくて優しい子です。外で喧嘩などは絶対にできないので、外では暮らしていけないでしょう。



この左側の子は、エビです。ブラックタイガーエビから名前をとりました。この子もルーシーママの家族です。生まれてからしばらくしてうちの玄関先に来て餌をもらうようになってからうちに入れて育てています。うちの猫たちは全て去勢手術をしていますが、女の子は3匹しか手術をしていません。男の子は簡単ですが、女の子にはとても苦痛になるので、最初の3匹はやりましたが、後の女の子たちにはやっていません。



このマロンは、他の12匹とは一緒にできないので、一匹だけ別の部屋で暮らしています。他の猫と仲良くできないので、無理に一緒にしても双方にストレスとになるので、別にしています。

という事で今は13匹の猫たちと暮らしております。これだけいれば普通は「猫のいる天体望遠鏡ショップ」とか言ってアピールしても良さそうですが、それだけはうちはしませんし、やりたくもありません。猫を使って商売をしている人達が多いですが、それが本当に猫たちの為になっているとは思えないからです。これは私たちだけの考え方かもしれませんが、それを人様に求めるつもりもありませんので、あくまで自分たちと猫に良しと思える飼い方をしているだけです。猫は人が考えるよりナイーブな生き物です。ストレスにもなるので、今後もそれはしません。うちは猫と人の生活エリアを完全に分けておりますが、それは互いに生活スタイルが違うので、敢えて分けています。

タカハシEM200用ウェイト5kgを作っています

2023-02-21 18:42:18 | ブログ


お客様のご要望によりタカハシEM200赤道儀用の5kgウェイトを作っています。このあとブラスト処理をしてからライトグリーン塗料で焼き付け塗装をして完成させます。ウェイトは数個余分に製作しますので、現行のライトブルーでない旧カラーのウェイトが欲しい方はご注文ください。



他にもNJP赤道儀のウェイトシャフトを綺麗にする為にサビを落としてから再メッキ処理をして新品同様に仕上げます。このシャフトは自分で使う為のものなので販売用ではありません。本体は今改造に出しているので、4月以降に戻ってくるまでにピラーとウェイトの再塗装をして本体の仕上がりを待ちます。他にもトップベースの汎用性を高める為にアダプターも製作しています。マルチプレートは純正品があるのですが、使わないので再塗装後に販売します。



お客さんならTGM-1のコンパクト化改造をして欲しいというご要望があったので、部品類を製作しています。最後にライトグリーンで塗装をして完成します。以前は部品を仕入れて完成品として販売しておりましたが、もう部品供給はされないので、ご要望があれば部品だけ製作しています。今回はお客さんからアルカスイスクランプを取り付けて欲しいというご要望もあったので、その作業も合わせて行って完成してからお返しします。今でもご要望があれば大型のTGM-1のパーツも作りますが、TGM-1自体がもう販売されていないので、ご要望もありません。

今週23日から横浜でCP+が開催されますが、出展社も以前に比べて減っているようなので、行ってもそれほど楽しめそうにありません。コロナは収まりつつありますが、それは以前ほど神経質に情報を開示していないだけで、潜在的に今も多くの感染者がいるので、人の多い密集地に行くのはリスキーです。コロナが風同様に見られるようになっても、依然としてコロナの後遺症で苦しんでいる方々も多いようなので、そういう意味では薬局で薬を買って自分で対処できるようになるまでは安心できません。

Star Adventurer GTiがようやく使えました

2023-02-18 18:14:48 | 初心者のための電視観望


昨夜も天気が良かったので、SynScan ProからStar Adventurer GTiをコントロールしてみました。接続も直ぐにできて2スターアライメントの後に天体の導入もしっかりとできました。極軸は、アプリを使って合わせましたが、その後の撮影結果をみると出来ていたと思われます。SynScanでは電視観望はしませんが、これでCCDカメラとPCがあれば電視観望はできます。後はソフトを使って簡単な処理ができれば素晴らしいイメージにできるので、とりあえずは自動導入がしっかりできるようにならないと電視観望もできません。



次にASIAIRとアプリで恒星を自動導入します。アプリを星図モードにして導入する恒星をタッチして後は「Center Object」で導入を開始します。



導入が完了すると、星図が拡大されて表示されます。動作中の情報は、画面左下に小さな文字で英語表記されますが、プレートソルビングもきちんと働いているのがそれを見れば分かります。導入だけならSynScanでやった方が早いですが、視野センターには完璧には入りませんし、倍率が高いと外れる事もありますが、ASIアプリではプレートソルビングで常にセンターにいれてくれます。導入しながらパターン認識をして修正が入るので、その分時間がかかりますが、導入精度を考えると、そんなのは大した事はありません。



次にM42オリオン大星雲を導入しますが、これもプレートソルビング機能が働いて正確に中央に導入してくれます。



導入直後はプレビューイメージでこんな感じで映ります。



これをライブスタックさせていくと10枚10分露出でこんなイメージになります。ライブスタックは、自動でアプリがやってくれるので、露出時間を決めてスタートさせれば必要枚数分撮影し続けてスタッキングしてくれます。とっても便利な機能です。後は撮影イメージをダウンロードすればいつでも見られますし、ワイヤレスでプリントもできます。スタッキング枚数が増えて総露出時間が増えてくると少しづつ細部のイメージが分かってきます。この一連の作業は初心者でも一度覚えれば簡単にできるので、必要機材だけ揃えておけば50万円も出して”あの望遠鏡”を買わなくても電視観望ができるようになります。



あの馬頭星雲もASIアプリでは、こんな風に表示されているので、撮影前からどんなイメージか理解しやすいです。その天体の名前や場所を知らずとも、星図にある星雲や星をタッチすれば自動導入が一発で出来て、後はカメラが撮影してくれるので、とっても簡単です。



馬頭星雲もこんな感じです。画像はモノクロカメラを使っているのでこの写りですが、カラーカメラなら色もはっきりと分かります。昔は馬頭星雲を写すために苦労してフィルムを選んでフィルターを使って撮影していましたが、今はこんなに簡単に写るようになりました。



電視観望の機材を安価に揃えるには、必然的に自動導入できる赤道儀が必要ですが、10万円以下で買えるものでWiFi環境で使えるものとなると、このStar Adventurer GTiが今の所最安値かもしれません。望遠鏡は付属していないですが、画像のFL55SSは高いので、スカイウォッチャーの80mmにすればセットで10万円ほどで収まりますし、これにZWOのカメラを購入すればとりあえずは電視観望ができます。できればASIAIRもあれば完璧です。Star Adventurer GTiは当店でも販売中です。



ところで先日製作したStar Adventurer GTi用のシャフトですが、延長用としても使える事がわかりました。シャフト長を延長すれば、使用するウェイトを軽く出来ます。純正では2.2kgが付いていますが、使う機材によっては1kgでも大丈夫です。当店では1kgと1.5kgを作りましたが、この画像程度の機材ならシャフトを延長して1kgのウェイトでも十分足ります。Star Adventurer GTiにどのくらいの機材が乗せられるか試しておりませんが、強度的に3kgを大きく超える機材は乗せないと考えています。あまり大きな機材だとバランスが取れても全体的にアンバランスになるので、追尾エラーも誘発させてしまい本来の性能を発揮できないでしょう。


STAR ADVENTURERでの電視観望が面白い

2023-02-17 17:13:05 | ブログ


昨夜は、初めて「STAR ADVENTURER」を外で実践投入しました。最初は、SynScan Proで使ってみましたが、普通に動作して使えました。その後は、ASIAIRと接続して電視観望をしましたが、最初に困ったのは、いくら待ってもASIAIRからビープ音が鳴らずタブレットのアプリでも認識出来なかったので、使えませんでした。当初その原因がどこにあるのか分からなかったのですが、もしやと思い、STAR ADVENTURERに接続しているUSBケーブルを外したところ、突然繋がりました。ですから、一旦ケーブルを抜いてからWiFiランプが点灯してから再度繋いでみたら接続できたという感じです。

とりあえずオリオン大星雲を30秒露出でスタッキング処理しながら撮影を継続しましたが、追尾自体はきちんと行われていたようです。今晩も晴れているので、再度トライしてみようと思っています。



ご注文があるNJP回転架台を仕上げておりますが、今日で全ての部品が揃ったので組み立てました。この新しい回転架台には、ベアリングの他に樹脂スペーサーも入れてあります。仕上がり状態では完全に一体化しているので、赤道儀を乗せないで回すと回転が渋いですが、重量物を乗せて回すと丁度いい感じで回ってくれます。この微妙な渋さを出すためにいくつもの部品を組み込んであります。



これが完成形ですが、一見するとシンブルな部品ですが、いくつも部品を組み込む事で本来必要とされる機能を発揮できるように作っています。ご注文の方には明日発送させていただきますので、少しだけお待ちください。



今日、また他のPSTが届きましたが、覗いてみると真っ黒な太陽面しか見えません。劣化の末期的症状です。チューニングしても良く分かりません。製造番号は古いものでしたが、実際には修理可能なタイプでした。ひとまず安心です。後はお待ちいただいて修理完了後にお返し致します。



PSTやブロッキングフィルターが劣化すると、例外なく真っ黒な太陽面を見る事になります。そうなったらもはや太陽望遠鏡ではありません。黒点さえ見えませんので、何のための望遠鏡かも分からなくなります。そうなる前にぜひ修理をご依頼ください。生き返って新品かそれ以上のイメージが見られるようになります。まだ劣化していないPSTなどで”彩層面が良く見えない、プロミネンスが見えない”というのがあったらぜひ拝見させてください。

PENTAX MS-4赤道儀用ユニバーサルベース

2023-02-16 17:24:36 | ブログ


去年の星フェスの際にMS-4赤道儀に150SDP鏡筒を乗せるために急遽製作したユニバーサルベースですが、2点だけ作ったのですが、MS-4の自動導入化改造を依頼された方が欲しいとの事で販売しました。このベースがある事で、大型のロスマンディーサドルやビクセンサドルが乗せられるようになるので、より高い汎用性を持つようになります。作ってからしばらくは塗装もしていなかったのですが、ご注文があってから塗装作業をして仕上がりました。赤道儀に取り付けた状態ではピッタリマッチして純正化しています。純正のままだと他社商品を取り付けるには、マルチプレートを使わないと取り付けができませんが、このユニバーサルベースがあれば、色々な機材を乗せて使えるようになります。これでMS-4がスマホでコントロールできたり、ASIAIRと繋がるので、もはや最強の赤道儀になります。



今日も届いたPSTをチェックしたりしていましたが、ここ最近になってまた問い合わせや修理依頼が増えてきました。先日もBF30の修理の事を書きましたが、その筋の企業担当者から聞いた話では、施設で太陽望遠鏡を持っているところがいくつもあるのですが、その多くはブロッキングフィルターに問題が出ているので使われていないそうです。施設では担当者が入れ替わったりする頻度が高いと、十分に引き継ぎができず、使われなくなったものは、担当者が変わってもそのまま放置されたままなので、修理までは至らないで終わるそうです。とても勿体無い話ですが、所詮人様のものなのでそれがどうなろうとお構い無しなのでしょう。施設によっては所有機材を個人に貸し出したりしているところがあり、そういうところでは機材の管理がきちんとされていないので、壊れて戻ってきてもそのまま放置されて使わなくなって終わりです。何だか寂しいものです。



スカイウォッチャーのスターアドベンチュラーですが、WiFiでスマホに繋がらないと思い続けていたのですが、今日突然繋がりました。何故繋がったのか全く不明ですが、一度繋がると後は繋がりやすくなるのかもしれません。以前にもAZ-GTiもそうだったかもしれませんが、今は普通に繋がっています。何れにせよ、繋がったので、これで動作テストができそうです。今晩は天気が良さそうなので、早速使ってみようと思います。スマホでの自動導入とASIAIRでの電視観望を試してみようと思います。まぁ、AZ-GTiを持っている方がサブとしてこの赤道儀を買うかどうかですが、写真を撮れるだけの機械的な精度がどれだけ高いのかがその判断の基準になるかもしれません。

NJP回転架台を作りました

2023-02-15 18:21:29 | ブログ


年明け早々にもご注文があり納品した当店オリジナル品の「NJP/JP回転架台」ですが、またご注文があって製作しました。仕上げでライトグリーン焼き付け塗装をして仕上がりですが、まだ残りの組み上げ部品が仕上がらないのでそれが出来て組み上げて完成します。この回転架台のコピー品のような物を作っている所があるようですが、今作っている新型は改良に改良を加えた物なので、手間もコストもかかっています。いくつか作ってこれが最終形です。その分そこそこの価格はしますが、タカハシで同じ物を作っていたらその倍くらいはすると思います。丁度今回は余分に製作したので、それほどお待ち頂かなくてもお届け出来ます。



製造終了となった「CORONADO Solar Max II 90 Hα太陽望遠鏡」ですが、タイミング良くお問い合わせがあったので、虎の子の一台として大切に保管していた1台でしたが、お探しとの事で販売する事にしました。今はCORONADOでなくても太陽望遠鏡の中古品価格が高騰しておりますので、探しても安心して使えるものは簡単には手にはいりません。当店でも色々と持ってはおりますが、敢えて売らない商品もありますので、必要な方は随時お問い合わせ頂ければ、持っていて販売できるものなら販売しますし、そうでなくても海外で探す事も可能です。ただし、”入荷したら連絡ください”というのにはお答えできません。こちらもそのために動くにはご注文など明確なご要望があって動けるので、単に曖昧なお話では動けません。本当に必要とされている方は、お待ち戴く事を前提にお問い合わせください。



久しぶりのアストロカーの20cmクーデ式望遠鏡ですが、冬の間はほとんど使いませんが、時折様子を見に行ってエンジンをかけて走らせたりしてベストな状態を維持しています。先月にバッテリーを交換してからエンジンは一発で始動します。以前はしばらく放置していると全く始動しませんでしたが、今は快調です。3月下旬からガドキンでのスターウォッチングが再開するので、それに合わせて色々と準備をしていかないといけません。



そこで、今3本のガイドスコープを乗せていますが、月惑星用の電視観望用のカメラを乗せたいので、その調整用の微動雲台を新たに製作しています。これまで作った事が無いタイプですが、仕様は大体決まってきたので今は図面を書いています。月惑星用では倍率が高いので、必然的にその都度微調整が必要なのでガイド鏡筒用の3本調整式でなくて、2本ネジだけで上下左右の調整ができるものを作ります。

ところで、今日のお昼のワイドショーの特集で気になるのをやっておりましたが、福井県の池田町が移住者に対して「都会の風を持ち込まないで!」と他にも移住者へ7ヶ条なるものを出しているそうです。私も移住者ですが、ちょっとこれは?と正直思いましたが、実は小海町も表では「移住者歓迎!」とやっていますが、実際には移住者イジメみたいな事が色々とありますし、体験もしています。私は比較的田舎の人たちとは交流を望む方ですが、うちの集落の人たちはそんな事は望んでいません。ここに10年も住んでいますが、未だに私が何をしているのか知らないし、知ろうともしない人がほとんどです。去年から組長という役もやっておりますが、やる事は配り物を自分の組員に配るだけです。

田舎は小海町に限らず、いくら役場が積極的に移住者を受け入れたい!と考えて行動しても、肝心な町民は歓迎していないので、私のように集落へ入ってしまうと、簡単には馴染めないのが現実です。もちろん移住者に好意的な町民もおりますが、そうでない方々の方が圧倒的に多い事は確かです。うちの隣に売りに出ている近所の空き家がありますが、数年経っても全く売れません。見に来る人は結構いましたが、商談成立には至りません。その理由の多くはその家が集落の中にある事です。買って移住する人は当然その区域の人達と付き合いをする必要があるので、それを面倒と感じる人はまず買いません。これがまだ集落の外れたところにあると少しは違うのですが、ど真ん中ですので余程値段を下げない限りは売れないでしょう。

ですから、そういう意味では私たちは最初は好奇の目で見られていました。移住してから10年経ちますが、その間に稲子の集落に移住してきた人はゼロです。移住者を積極的に受け入れたいのであれば、移住者にだけそれを求めるのではなく、受け入れる町民の意識も変わらないと移住者増加には繋がらないですね。

旧タイプのCORONADO BF30の修理をしています

2023-02-12 15:42:20 | Hα太陽望遠鏡関係


たぶん製造から20年くらいは経っている旧製品のCORONADO BF30ブロッキングフィルターを修理できないか?と依頼されておりますが、問題なのは、内部に入っているブルーグラスの劣化ですが、幸いにもLUNTのブルーグラスと互換性があるようなので、サイズは小さくなりますが、そのために新たなフィルター枠を製作して交換しました。まだ枠はアルマイト処理をする必要があるので、それが終わったら無事に修理完了です。



ただ同じ形状のBF30でも製造年のタイプによっては2群に分かれていた内部のフィルターが一つに接着されているものがあり、私が持っているタイプはそれに該当しますので、残念ながら修理交換は不可となります。しかしたまたま預かっていたBF30は、それぞれのフィルターがセパレートになっていたので、問題のあるブルーグラスだけ外して新たなフィルターに交換できました。



今日、お試しで仮組みしたBF30で太陽面を見てみましたが、彩層面のコントラストが素晴らしく、プロミネンスも細かいものまでハッキリ明瞭に見えたので、安心しました。後はフィルター枠がアルマイト処理から戻ってきたらフィルターを組み込んで仕上がります。本来は35mmのフィルターですが、交換後には20mmのサイズになります。それでも使用する望遠鏡の焦点距離が500mmなので、実質2000mm以下であれば問題なく使える計算になります。ですから、500mmだとBF上に投影される太陽像は5mmなので、20mmだと全然余裕です。このBF30の所有者さんは、去年から相談を受けておりましたが、当初難しいとの事で新たなBFを探して欲しいと依頼を受けておりました。しかし無事に使えるようになって喜んでくれています。



ここしばらくは、PSTの修理依頼が無かったのですが、ここに来てまたいくつかのご依頼があります。この画像のPSTは、友人からの依頼ですが、太陽を見ると真っ暗で彩層面も何も見えません。劣化のほぼ末期状態です。こんな状態で持っていても使い道が何もありませんが、きちんと修理すればまた新品状態かそれ以上の状態に戻って活動期の太陽を見る事ができます。もし眠っていて全く使っていないPSTやブロッキングフィルターがありましたら、一度ご覧ください。もちろん修理の必要も無ければ当店で買取も致します。ぜひご相談ください。