以前から気になっておりましたが・・・、最近はやたらとポータブル赤道儀が売りに出されているようです。Toastから始まって、CD-1、Music BoxEQ、そして大ヒット中のポラリエ、それに同じく来月発売予定のnano tracker、swat-200です。しかし、これだけ出すのはいいですが、私的には自分でお金を出して買って・・・というのは、残念ながらポラリエくらいです。まぁ、良い悪いというより、我が家にはポータブル赤道儀なるものが多種揃っているからでもあります。当然ですが、類似しているものは余程のことが無い限りは買いません。
それぞれ諸性能は違っていますが、いずれもカメラとレンズで星野撮影をするためのもので、価格もさまざまです。ポラリエが良いとしているのは、一般の写真ファンにも受け入れられる価格帯であること、そして使い方が分かりやすく、デザインも素晴らしいことです。それにも増して素晴らしいのは、極軸望遠鏡を”極回転軸に装着できること”です。この部分が実は一番大事だと考えているところです。
私的にはいくら高精度を謳っていても、極軸望遠鏡が外付けでは、その調整に個人差が大きく出ると考えており、確かに完璧にあわせることができれば、500mmレンズも追尾できる精度を持っているかもしれませんが、その精度を初心者でも出し切れるかどうか?です。それは難しいのでは・・・と考えます。
しかし、その中でもちょっと驚いたのは、nano trackerです。まず驚いたのは値段です。イチキュッパ=19800円です。サイズも大変小さく手のひらに楽に乗ります。精度等については、いずれ機会があれば書きますが、このサイズでの使い方では十分過ぎるものがあります。自由雲台とほぼ同程度の大きさですので、登山などに持って行ったり、海外遠征でメインの機材で他の撮影をしている間に南天の星野を撮影する時などに重宝するはずです。
これは”幻のポータブル赤道儀”です。右はポラリエです。3年ほど前に製作したものですが、諸事情があって製作販売には到っていないものです。極軸にはポラリエ用に販売しているスカイメモRと同じ極軸望遠鏡が装着されており、ポラリエ同様に着脱可能です。このくらいのサイズで中型赤道儀と同等の使い方ができるように考えて作ったのですが、製作上のコストなどの問題があり、見送られたものです。しかし、いずれ機会があれば再度トライしてみようとは考えています。