おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ポタ赤フィーバーです!

2012-06-28 10:51:30 | ポータブル赤道儀関連

以前から気になっておりましたが・・・、最近はやたらとポータブル赤道儀が売りに出されているようです。Toastから始まって、CD-1、Music BoxEQ、そして大ヒット中のポラリエ、それに同じく来月発売予定のnano tracker、swat-200です。しかし、これだけ出すのはいいですが、私的には自分でお金を出して買って・・・というのは、残念ながらポラリエくらいです。まぁ、良い悪いというより、我が家にはポータブル赤道儀なるものが多種揃っているからでもあります。当然ですが、類似しているものは余程のことが無い限りは買いません。

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それぞれ諸性能は違っていますが、いずれもカメラとレンズで星野撮影をするためのもので、価格もさまざまです。ポラリエが良いとしているのは、一般の写真ファンにも受け入れられる価格帯であること、そして使い方が分かりやすく、デザインも素晴らしいことです。それにも増して素晴らしいのは、極軸望遠鏡を”極回転軸に装着できること”です。この部分が実は一番大事だと考えているところです。

私的にはいくら高精度を謳っていても、極軸望遠鏡が外付けでは、その調整に個人差が大きく出ると考えており、確かに完璧にあわせることができれば、500mmレンズも追尾できる精度を持っているかもしれませんが、その精度を初心者でも出し切れるかどうか?です。それは難しいのでは・・・と考えます。

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しかし、その中でもちょっと驚いたのは、nano trackerです。まず驚いたのは値段です。イチキュッパ=19800円です。サイズも大変小さく手のひらに楽に乗ります。精度等については、いずれ機会があれば書きますが、このサイズでの使い方では十分過ぎるものがあります。自由雲台とほぼ同程度の大きさですので、登山などに持って行ったり、海外遠征でメインの機材で他の撮影をしている間に南天の星野を撮影する時などに重宝するはずです。

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これは”幻のポータブル赤道儀”です。右はポラリエです。3年ほど前に製作したものですが、諸事情があって製作販売には到っていないものです。極軸にはポラリエ用に販売しているスカイメモRと同じ極軸望遠鏡が装着されており、ポラリエ同様に着脱可能です。このくらいのサイズで中型赤道儀と同等の使い方ができるように考えて作ったのですが、製作上のコストなどの問題があり、見送られたものです。しかし、いずれ機会があれば再度トライしてみようとは考えています。


ひさしぶりのNJP回転架台です

2012-06-26 18:45:40 | 特注製作品(タカハシ)

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ここしばらくは、このNJP回転架台のご依頼はありませんでしたが、先週ご注文いただきましたので、製作して本日納品いたしました。ご依頼から5日ほどの最近では珍しい超最短納期でした。以前はこのくらいの納期が普通でしたが、最近はご依頼などが増えたので、やや納期が長くなっています。まぁ、それでも2週間程度が標準ですので、それほどお待たせはしていないでしょう。

実は他にもこの回転架台のご依頼があり、それはMeadeの大型三脚に取り付けて欲しいというものです。三脚も合わせてのご依頼ですので、この三脚自体が日本では入手ができないものですので、海外から取り寄せることになります。といっても送ってもらうと送料が高いので、渡米の際に持ち帰って通関することになります。それであっても小さなものではないので大変なことは確かです。Meadeのスチール三脚に赤道儀を乗せて使われている方は結構おられますが、重量等あるぶんその安定感は抜群です。

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こちらも今日納品した、ニコン屈折用のφ43-タカハシADです。ニコンものはたま~にご依頼がありますが、使っている方自体も少ないので加工依頼も同様です。使っている方からすと便利なアイテムなのでしょう。私的には先日のφ43-M57ADのほうが汎用性が高く、多様な使い方をされるユーザーさんには重宝されると思います。

こういった特注製作品は、人様がどうあれ、自分が使えれば良いだけのことです。そのための特注製作ですし、”世界で一つだけのカスタマイズ製作”であります。他人様のことは気にせずに自分が使いたい、作って欲しいものをご依頼いただければいいのです。

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こちらも本日無事に納品した三脚アダプター3種です。後は届いてから実際に使ってみて思ったように使えるかどうかです。使えるようにはお作りしましたが、それを判断されるのはその利用者さんです。

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赤道儀の固定には、元々SX三脚についていた架台下ボルトを使います。これは三脚を分解したり改造した際に出てきた戦利品です。こういったガラクタパーツ、実際にはガラクタではありませんが、あると時折役立つことがあります。ですから小さなネジでもできるだけ取り置いています。しかし、いい加減増えてきて処分に困っているものもありますので、8月の星まつり等で処分をしようと考えています。


良くご質問が、”〇〇〇赤道儀をカメラ三脚に乗せるアダプターは作れますか?”というもので、基本的に機械加工ができるものなら全てYesです。作れないものがあるとすれば、赤道儀本体を分解しないとできないもの、或いは赤道儀本体を加工しないとアダプターの装着ができない機種の場合です。それ以外は大抵どんなものでも作ります。ただし、加工が複雑で加工点数が多いものはお値段もかさみます。その辺は良くご理解の上でご依頼ください。














これぞケアンズ日食/海外遠征仕様のTwo in One Tripod

2012-06-24 18:56:37 | 南天遠征用の改造製作

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昨日仕上がったばかりのでGITZOシステマティック三脚アダプターです。

まずこちらは、「ビクセンSXW赤道儀をケアンズ日食へ持って行きたい」とのご要望で製作したもので、GITZOの大型システマティック仕様カーボン三脚にSXW/SXD赤道儀用のアダプターを製作して装着したものです。まだこの後にアルマイト処理が残っています。これをして完成です。

最初にこのご要望をお聞きした時は、ちょっとどうかと思いましたが、ご自身が普段から使っているシステムで海外遠征に望みたいとのことで、このアダプターを製作いたしました。まぁ、赤道儀自体は遠征用にしてはちょっと大きい感じがしましたが、このカーボン三脚との組み合わせなら納得できます。誰もが納得されるように、この三脚を赤道儀で使えることのメリットは多大で、普段はカメラ三脚として使って、夜間の観測や撮影には赤道儀用三脚にワンタッチで早変わりします。工具も不要です。

赤道儀とアダプターは装着したまま梱包し移送して、いざ使う時にはそのまま三脚に簡単に装着して使うことができます。当然ですが、このアダプターを製作する費用はかかりますが、それ以上に大きなメリットがある製作です。

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こちらもやはり遠征用として三脚アダプターを製作しました。タカハシPM-1赤道儀をGITZOシステマティック仕様の中型カーボン三脚に乗せるためのアダプターです。上のSXW用と比較するとややこぶりですが、サイズ的には十分です。こちらは、アダプターの装着が専用レンチで着脱するようになっていますので、工具がいるぶんやや面倒ですが、慣れればそれほど大変なものではありません。慣れていない私がやっても数十秒で取り付け完了します。

その軽さとコンパクトさたるや、もう赤道儀を海外へもって行く大変さも消えてしまうくらいでしょう。赤道儀の組み立てなどは、どちらかと言えば三脚の組み立てや、持ち運びでかさばったりすることのほうが、本体を組み立てるより面倒です。この三脚を使うことでそのいずれも解消されてきます。その上カメラ三脚としても使えるので、ただでさえ重量規制の厳しいオセアニア方面への渡航では間違いなく有利です。

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PM-1本体が手元にないので、それと同じ構造のタカハシ純正の三脚アダプターを取り付けてみました。サイズ的にもピッタリだと思います。これから海外遠征や11月のケアンズ日食を予定されておられる方々は、ぜひこのGITZOシステマティック三脚仕様をご検討いただければと思います。現地でも間違いなく注目度アップのアイテムとなるでしょう。

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このアダプターも上のPM-1のアダプターと同じ方からのご依頼で製作したものです。ビクセンGP-HAL三脚にPM-1を乗せて使うそうです。遠征時には上の三脚で、自宅などで使う場合にはこのGP-HAL三脚を使うそうです。画像の三脚はもう販売していないかもしれない、HAL70三脚です。以前に限定発売された時に数本購入しています。2本は新品状態で保管してあります。小型の赤道儀やポータブル赤道儀用としては最適な三脚です。ご要望の方はご相談ください。

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これらのGITZO三脚仕様のアダプターをご要望でしたらお早めに御知らせください。たぶんこrからこういったご要望が増えてくると思います。しかし8月を過ぎてご要望が多くなってきたりすると、直ぐにはお作りできません。既にチケットを持っている方々はもう準備をしていても全然早くありません。少しでも早く準備をして、当日現地で迷わずにしっかり機材を活用できるように望んで欲しいものです。そのためのお手伝いを喜んでいたします。


最近、価格等のお問い合わせが多くなりましたが、大変ありがたいことです。しかし、基本的にHNやご連絡先の無いものについては、直ぐには御知らせはできません。お手数ですがご連絡先等も添付の上でお問い合わせ、ご相談ください。














Solar Max II 60 For Sale ! Taks EM100-SX half piller

2012-06-22 18:29:29 | 機材お譲りいたします!

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CORONADO Solar Max II 60のフィルターセット2台をオンラインショップへアップいたします。それぞれBF10、BF15を1セットづつです。これが無くなれば次は8月まで入りません。いずれもこれまで通りに実観測にて検品を数回行ったもので安心してお使いになれます。当然ですが、使用するには別途望遠鏡が必要です。またそれに適合するアダプターも必要です。これについてはテレスコ工作工房にて製作ご依頼としてお受けいたします。早ければ2週間程度でお作りいたします。ご要望の方はテレスコ工作工房のオンラインショップよりご注文ください。

http://telesco-factory.ocnk.net/

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今日無事に納品した「タカハシEM100-SXハーフピラー」です。EM100/90S赤道儀をハーフピラーを介してSXG/SX-HAL三脚/ピラー脚に取り付けるための延長ピラーです。このタイプのハーフピラーは結構ご依頼があり製作しました。使い勝手も悪くない上に、延長ピラーとしても機能しているので、1本持っていれば便利なものです。

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このハーフピラーは、SXGハーフピラーから作っていますが、本体は一切加工はしません。ハーフピラーのトップをEM100用に新たに架頭を作り直すだけです。お届け時には元のSX赤道儀用の架頭はお付けしておりません。これは当方でいずれ他のものに使うために取っておいてあります。現状まだ何に使うか決めかねており、この架頭が箱一杯になりつつあります。落ち着いたらちょっと考えてみます。

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微動マウントの図面がやっと完成し、これから新たな試作に入っていきます。しかし、またちょっとした悩みが出てきました。部品点数が予定より少し増えてしまいそうです。コストを下げるために部品点数は極力減らしたいですが、そうなると機能やデザインに制限が出てきます。こういった他にないものを初めて作る時は、考えても考えても十分ではありません。最終的にはどこかで妥協するか止めるかのいずれかになります。とりあえず作ってみないと何とも言えませんので、来週くらいから作っていきます。

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八千穂高原のツツジが見ごろを終えてそろそろ終わりです。今日は小海町で用事を足してから久しぶりに高原に上がってきました。白樺とツツジの対比が綺麗です。これに青空が入ればさらに美しいものです。八千穂高原は佐久穂町一番の観光地ですが、今一つ目立つものがありません。それと違ってお隣の小海町は箱物がいろいろありますが、どれも立派に稼動して町を潤わせているようです。


今回も沢山の方々からご注文をいただいているポラリエ雲台ベースセットですが、既に7月納品分の製作に入っています。今のご予約のスピードを考えると今回もお届け前に終わってしまいそうです。ご希望の方にはお待たせすることなくお届けしたいと思っておりますが、大量生産品ではないのでそうもいきません。いずれにせよお待ちいただいている方々は今しばらくご辛抱ください。進行状況は随時ブログにて御知らせいたします。


ここ最近ワコムくんの調子が悪く、PCを立ち上げても画面が真っ黒のままで使えない状態です。「ワコムくん=24インチの液晶タブレット」のことですが、ワコムへ電話しましたが、過去に同様な症例を聞いたことがないようなことを言ってました。この巨大なタブレットをまた梱包して送るのは容易ではありません。重量が20kgオーバーですので、元箱に入れるにしても手順があり、結構面倒です。今ワコムくんに休まれてしまうと大変です。これで図面を書いたりしているので、せめて次の渡米前までは大人しく働いてもらいたいものです。その間に修理に出して帰国してから受け取るのがベストです。いずれにせよ困ったものです。










台風一過でBlue Sky !  Meade LX-80の近況

2012-06-20 18:02:47 | ブログ

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今朝起きたらご覧の真っ青な空が広がっていました。久しぶりのBlue Skyです。

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まるでカリフォルニアのような美しい空です。台風が余計なものを皆持っていってくれたようですが・・・、いらない政治家先生もついでに連れて行って欲しかったものです。こんな日には美しい星空が見えるものですが、雲がちょっと多い感じです。

また明日からは台風5号の影響が出てくるので悪天候に戻っていきます。まだ梅雨は中ほどです。梅雨が明けるまではもう少しかかるでしょう。梅雨が明けると今度は猛暑日が続く夏真っ盛りに入っていきます。今年も猛暑の日が続くそうです。

Hαでの太陽観測にはまっている方々は、くれぐれも太陽の日を浴びすぎないように気をつけて観測をされてください。帽子の周囲に布切れをちょっと付ければ直射日光をだいぶ避けられます。米国のLUNT社が太陽観測用のキャップを販売しています。今度買ってこようと思います。

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こんなものをご依頼で作りました。というより改造しました、のほうが正しい表現です。太陽観測者などに結構人気のiOptron Mini Towerのクランプハンドルですが、若干滑りやすいことできっちり固定できないのがネックです。それを改善するためにサイドにステンレスでピンを差し込みました。これだけでより大きな力でクランプを固定できるので安心できます。こんな加工でも自分でやるのは大変です。見栄えを考えなければボール盤があれば加工はできます。

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今朝、ちょっと頼みたいことがあったので米国ショップの担当者に電話したのですが、予想外のことが分かりました。画像のMeadeの新製品のLX-80マルチマウントが入荷しているそうで、今回は2台のみ入手できるとのことでした。去年の9月に発注して約10ヶ月目にしてやっと入手できそうです。今も私の後に2~3桁くらいの方々が待っているそうで、このLX-80単体では早いほうです。望遠鏡セットも出ていますが、注文の9割以上はマウント単体での購入がほとんどだそうです。

驚いたことに値段が改定になっています。発売を発表した時より200ドルも高くなっています。正直驚くというか米国的というか、ありえないことです。


来月再び渡米した時に受け取って現地でテスティングをして問題なければ送ってもらうか持ち帰るかになるでしょう。現状では2台入手できますが、きちんと機能しなければMeadeに送り返すことになるかもしれません。入手する1台は8月の星まつりでSolar Maxを載せて使う予定です。夜間はシュミカセか何かを載せてお気軽撮影に使う予定です。いずれにせよ、また大きな楽しみが増えました。

ところで、ここ最近ですが、赤道儀をGITZOシステマティック三脚に乗せるアダプターの製作ご依頼が数件きております。明日からその製作に入っていきますが、どうやら11月のケアンズ日食への遠征機材として使うようです。天文用の三脚はお世辞にも持ち運びを考えたものとは言いがたいものばかりですので、そういう意味ではGITZOのカメラ三脚を使うというのは最適なチョイスです。また仕上がりましたらこちらからご紹介いたします。いずれも一般的に良く使われているメーカー品です。


Solar Max Adapter~Nikon 43-M57AD~PENTAX Mount

2012-06-19 16:56:19 | その他の天体用改造製作

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米が無くなったので、佐久穂町産のこしひかりの玄米を脱穀しに行きました。

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たぶん田舎にしか無い最強の脱穀マシンです。100円で10kgの米を脱穀して白米にしてくれます。うちでは知人の農家から30kg単位で玄米を買っていますが、そのままでは食べれませんので、10kgづつ脱穀して使っています。なんだか贅沢だと思われるかもしれませんが・・・、近所のスーパーで買う高くてマズイ米より遥かに安く買っています。それも出所が分かっているので安心して口に入れられます。

今は、ラベルなどが貼ってあってもその内容が本当に正しいものなのか分かったものではありません。まぁ、できることなら出所がはっきりしている食材のみ食べたいところです。

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今日無事に納品したSolar Max60用のアダプターです。フィルターセットも合わせてお届けいたしました。鏡筒は、BORG 101EDです。

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こちらは、同じくBORGですが、77ED用です。この方は金星日面通過でどうしても使いたいとのことで、Solar Maxのみ先に送ってあります。

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こちらは、Vixen ED70SSです。このアダプターは、フードネジに取り付けてあるので、アダプターとしては驚くほど軽いものです。強度的に心配な部分もありますが、金属ですし、振り回したところで飛んでいくこともないでしょう。デザイン的にも最適なアダプターです。

昨日、1点あったSolar Max II 60-BF10のセットは売れてしまいました。お値段もお安くしていたので売れるとは考えていました。もしかしたら7月に入ればもう1~2台出品するかもしれません。まだ分かりませんが、出すとしたら今週末か来週末にでもアップします。

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これは今日納品したばかりの「Nikon 43-M57アダプター」です。ニコン8cm、10cm屈折望遠鏡にBORG M57関連のパーツを取り付けるためのアダプターです。以前にも類似したアダプターは何点か製作しましたが、このM57へのものは初めてです。しかし作ってみると結構便利なものであることが分かりました。

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このアダプターがあることで、ただでさえ互換性がない他社製品に対して、BORGパーツを介してカメラアダプター、拡大撮影アダプター、アイピースアダプターなどに対応するようになります。望遠鏡自体は昔のままですが、接眼部だけ近代仕様にこのアダプター一つで生まれ変わります。そんなアイテムです。ご希望でしたらオンラインショップからお問い合わせください。ご要望があればいつでもおつくりいたします。

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これも本日納品したカメラマウントです。一見普通のT-マウントですが、実はこんな風に使うためにお作りいたしました。

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ペンタックス望遠鏡にCanon EOSカメラを取り付けて直焦点撮影をするための「PENTAX EOS カメラマウント」です。既に製造も販売もしていない商品ですが、ビクセンのカメラマウントのTネジリングを新たに製作したペンタックス用マウントに交換したものです。デジカメで使うカメラマウントですので、スケアリングにも気を使って、加工時にきっちり精度を出して作ってあります。こういったパーツは小さくて精度も要求されるので、それなりの治具などを使って切削加工をする必要があります。これもご要望があれば、お作りいたしますが、

お値段的にももう少し低くて汎用性も高いものなら、先日もご紹介した「PENTAX 60.2-50.8/M57AD」がいいでしょう。残り2点の在庫がありますので、ご希望の方はお早めに御知らせください。これが無くなれば次はご依頼がないと作りません。


Solar Max II 60+各社望遠鏡勢ぞろい

2012-06-17 16:51:17 | Hα太陽望遠鏡関係

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お待たせしていたSolar Maxの各社用アダプターが、ようやく仕上がりましたので、とりあえず装着してチェックをしてみました。梅雨どきのパッとしない空のさなかでしたので、それぞれの性能は出し切れていませんが、まぁ、特に問題なく見えていました。既に米国と国内で最低2度の実検品をしておりますので、問題はありません。

画像の鏡筒は、ビクセン70EDです。fl=400mmですのでコンパクトでSolar Max60を装着して持ち運びをするには格好良く最適です。ブロッキングフィルターは、BF10です。ファインダーは、アリガタファインダーベースを作って、それにSol-Seacherを取り付けてあります。着脱も簡単で光学ファインダーとの交換も楽です。

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こちらは、タカハシFS60CB太陽望遠鏡仕様との比較画像です。両方ともコンパクトでSolar Max 60には良くマッチしています。このFS-60CBは、私物ですので、いつも海外へ持って行ってSolar Maxの検品に使ったり、別途レデューサーを使ってポラリエに乗せて直焦点撮影をするために使っています。フォーカサーをStarLightのフェザータッチ仕様にして、さらにファインダーベースも取り付けてあるので、使い勝手は抜群です。ある意味これ以上ない最高の組み合わせです。

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今日仕上がったSolar Max II 60用のアダプターでフィルターを取り付けてみました。上のFS60以外は、全てSolar Maxをご購入いただいた方からのご注文でお作りしたものです。下から2番目の鏡筒だけは私物ですが、アダプターはご依頼者様のものです。このSolar Maxのアダプターは、既に相当数お作りしました。その度にSolar Maxで太陽を見ているので、もう眼が慣れてきた・・・というか肥えてきました。

ですから、米国で購入時に検品しても、ショップスタッフには分からない違いにも気がつきやすくなりました。その結果、私なりの検品時のスケールが頭に出来てきました。まぁ、それがいいものか悪いものかは分かりませんが、そうした経験が役立っていることは確かです。

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鏡筒にSolar Maxを取り付ける際に、大きく分けて3種類あります。中央のBORG77EDのように、対物セルのフィルターネジに取り付ける方法、また右側のBORG101EDのように対物セルに被せるように取り付ける方法、またもう一つは、フードを取り付けてある対物セルのネジに取り付ける方法です。それぞれ一長一短はありますが、基本的にはフードには取り付けません。できる限り対物レンズ直前に取り付けるように考えて、アダプターのデザインをしています。

たま~に苦労するのは、フードのネジと対物セルの外径差がほんとうに僅かなもので、その径が大きいものです。依然にもご紹介したタカハシFSQ-106EDやTOA-130などです。ネジを切るのも大変ですが、ちょっとでも振れた状態でネジを切ったりすると後から入らなかったり、入ったはいいが抜けなくなったりすることがあります。当然そういったアダプターの製作費は割高になってしまいます。


今、ネットショップの方にSolar Max II 60フィルターセットが1台ありますが、これもきちんと検品したものですが、良く見えるものです。太陽イベントが縦続いて一段落つきましたが、まだ先にケアンズ日食が待っています。太陽活動が極大期に起こる皆既日食なので、さぞかし素晴らしいコロナが見れるはずです。それと一緒にSolar Maxを持っていけば向かうところ敵無しでしょう。現状では、アダプター製作は2週間~の納期が必要です。ただし、その形状によっては、もっと早くできるものもありますので、お問い合わせください。


お気軽撮影ズームアイピースセットは、本日発送しました!

2012-06-15 17:05:00 | コンデジのお気軽天体撮影

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大変多くの方々からご予約注文いただいていた「セレストロンお気軽撮影ズームアイピースS95用セット」は、本日ほぼ全ての方に発送いたしました。明日以降から順次到着してお手元に届くようになるでしょう。申し訳ありませんが、本日までにお支払いの確認をさせていただいた方のみへ発送させていただいております。従いまして、まだお支払いをお済でない方は、お早めにお済ませください。速やかにお手元へお届けいたします。

本来ならこういった受注製作品を含むようなお品物については、代金前払いでお願いすべきところですが、本商品に使用しているズームアイピース自体が、現状入手するのが難しくなっており、それが入手できないと、これ自体が商品として正立しないものなので、敢えてお品物が確実に手元にある状態でお支払いをお願いしております。

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いずれにせよ、今日ご予約の方々へはほぼ発送が完了しましたので、これ以降予備としてある数点の商品をオンラインショップにて販売をさせていただきます。今回売り切れてしまうと、次回の納期は全く分かりません。一応米国ディーラーには発注しておりますが、商品が中国より送ってくるものなので、いつ入荷するかというのはセレストロンサイドでも把握していないようです。このお気軽撮影ズームアイピースセットは、Canon Power Shot S95にしか対応しておりませんが、近い内にS100に対応できるものも考えてみたいと思います。しかし、天体撮影用には、このS95のほうが適していると思っています。

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こちらも当テレスコ工作工房では小さな人気商品の「ペンタックス60.2-50.8/M57アダプター」です。ペンタックス鏡筒に2インチアイテムを使ったり、BORG M57関連パーツを取り付けたりするのに重宝するオリジナル商品です。言うなれば” Two in One Adapter"です。先日からご依頼があったので新たに製作しました。通常なら2週間程度お待ちいただくのですが、今なら即納です。

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このアダプターがあれば、こういった使い方が可能です。ペンタックス鏡筒で拡大撮影をする場合には、純正のMP-2が必要ですが、それも既に製造中止で入手もできません。しかし、拡大撮影をする場合には何らかのアダプターが必要になります。それを助けてくれるのが、このアダプターです。先端がM57になっているので、そこへBORG SD-2Xなどを装着して拡大撮影をします。ペンタックスユーザーには1個あっても良いアイテムです。ご要望でしたら御知らせください。オンラインショップへ出品する予定ですが、数が少ないのでどうするか分かりません。


また微動マウントのお話ですが、いよいよ来週から第二回目の試作に入ります。今回のは、2種類製作予定のうちの小型版で、ポラリエなどの小型ポータブル赤道儀で使えるタイプです。まだ図面を書いているところですが、今週中には仕上げて、来週から製作に入っていきます。できれば今回のものは販売できるものに仕上げたいと考えています。その後に製作するものは、もう少し大型のサイズで、調整ネジなどの飛び出しが無いデザイン的にもシンプルな形状のものです。それがいいか悪いかは後ほど判断いただくとして、まずは最初のものを作っていきます。


Solar Max~GP2/GPD2極軸望遠鏡~など

2012-06-13 17:07:52 | ご来訪者様への御知らせ

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久しぶりに梅雨の合間があったので、仕上がってきたアダプターを使ってSolar Max60を取り付けて出荷前の検品をしました。まぁ、結構良く見えていましたので、合格でしょう。送っていただいた接眼部では合焦しなかったので、BORGの短光路長アイピースホルダー変えて合焦しました。今回は部品を持っていたので、いいですが、部品が特殊だったりすると、大変です。いずれにせよ、本日ご注文の方へお送りいたしましたので、いま少しお待ちください。

まだ、数点のSolar Maxアダプター製作が残っています。今週末には全て仕上がる予定ですので、お待ちの方々はいま少しお待ちください。それから、FS60用のSM60アダプターを渡米前にご依頼いただきましたが、既に完成しております。メール等をご覧になっておられましたら、お早めに御知らせください。

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こちらも今日アルマイト処理から上がってきました、GP2/GPD2専用の極軸望遠鏡アダプターです。GPD2に装着したのがこの画像です。純正の極軸望遠鏡と比較していただければどこが違うか良くお分かりになるかと思います。この極軸望遠鏡には目盛りパターンなどはありません。セッティングパターンを見て実際の空と比較しながら極軸合わせが正確にできるので、大変便利な商品です。

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セッティングパターンを極望サイドから赤色LEDで照射するので、パターン以外は光ることがなく、それゆえに南天などでも4等星以下の暗い星を使った極軸合わせでも苦労せずに合わせることが可能です。普通に望遠鏡だけで覗いてもこれらの星を探すことが大変なのに、パターン全体が赤く光っていては、さすがに目が良い人でも難しいものです。

極軸望遠鏡をサイドから照らすLEDには、明るさを微調整できる、「調光装置」が標準で付いています。元々はこの調光装置が付いていなかったので、LEDが明るすぎて北極星以外の暗い星が見えなくて困っていましたが、こういった装置を専門に製作している業者さんに依頼して特別に作ってもらったものがこの調光装置です。

本日で、ポラリエ専用極軸望遠鏡と合わせてご注文いただいている全ての方に発送が終わっております。現状では居ないはずですが、もしご注文いただいている方で当方から御知らせがいってない方がいらっしゃいましたら御知らせください。

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こちらも長いことお待たせしている、セレストロンお気軽撮影ズームアイピースセットS95専用ですが、本日米国ディーラーから送ってもらった第一弾のズームアイピースがやっと届きました。これが無いことには商品として成り立たないので、長いこと待っていました。現状これだけでは足りないので、明日第二弾としてもう一箱入荷します。現在この製品自体が国内ではもちろんですが、海外でも商品の入れ替えで持っていないところがほとんどです。しかし、無理を頼んで入手してもらっています。ある意味貴重な商品です。

それで、アダプターは本日全ての加工が終わり、明日アルマイト処理へ出して完成します。よって、明後日以降からこの「セレストロンお気軽撮影ズームアイピースセットS95専用」の発送が可能になります。ご注文いただいた方々へは今夜のうちにお支払いのご案内をさせていただきますので、まずはお支払いのほうをよろしくお願いいたします。確認させていただいた方々から順次発送をさせていただきます。

なお、現状では今回分は完売しておりますが、明日以降に数量等チェックの上で余裕があるようでしたら若干数をオンラインショップにて即納品として出品いたします。ご要望の方がおられましたらお早めにご注文ください。今回売り切れてしまうと、次回は7月末くらいまで分かりません。








ポラリエ雲台ベースType-Bは、2セットあります!

2012-06-11 18:21:01 | ご来訪者様への御知らせ

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大変ご好評いただいている、ポラリエ雲台ベースセットですが、本日でご予約分を全て発送が終わりました。それで調べてみたら2セット残っていましたので、近日中にオンラインショップにて販売する予定です。これが無くなると、次回は7月初めまでお待ちいただくようになります。また、同じく人気の高いポラリエ専用極軸望遠鏡ですが、こちらも若干数残りがあります。しかし、まだ発送が全て終わっておりませんので、どのくらいの数になるか分かりません。

ポラリエ雲台ベース、極軸望遠鏡をご注文いただいている方で、もし当方から御知らせがいっていなかった場合には、大変お手数ですがオンラインショップより御知らせください。現状では無いはずです。

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それから、こちらも最近人気が上がってきた、ビクセンGP/GPD/GP2/GPD2赤道儀に装着できるようにしたKenko スカイメモR用極軸望遠鏡ですが、本日ご注文分も含めて余分にアダプターを製作しました。従って、若干数量なら即納となります。従来の暗視野照明装置が付いた極軸望遠鏡に調光装置を新たに取り付けた、特に南天遠征では必需品的な極軸望遠鏡です。こちらも一旦売り切れてしまうと、次回は7月末まで製作ができません。

この極軸望遠鏡をご注文の方々は、明日アルマイト処理へ出して明後日以降から発送ができるようになります。ご注文いただいている方々へは本日後ほどご連絡をいたしますので、メールチェックをお願いいたします。

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今は販売されていない、Mizarの60mmフローライト鏡筒にオンラインショップにてご購入いただいたSolar Max II 60のアダプターを製作して取り付けいたしました。このアダプターの製作は他にまだ数件残っておりますが、Solar Maxの取り付けはいろいろ面倒です。基本的に対物レンズの近いところで最も安全で確実な方法で取り付けるように考えています。製作のほとんどは当方へ全てお任せいただいております。

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このミザールの鏡筒には、フードをはめ込んでいる対物ユニットの細くなった部分がありますので、そこに装着するのがベストと考えて画像のようなアダプターを作りました。しかし、この方法ではサイドから固定する3ヶ所のネジを全て緩めてしまうと抜けて落下する危険性がありますが、1本でも固定されていればまず振り回したりしない限りは大丈夫でしょう。一番安全なのは、この鏡筒をSolar Max専用にして、サイドのネジをイモネジでしっかり締め切ってしまうのがいいでしょう。

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太陽望遠鏡のファインダーですが、Tele VueのSol-Seacherをベースを鏡筒ごとに製作して取り付けています。当方へSolar Maxをご注文される8割程度の方々がこのSol-Seacherもベースセットでご注文いただきます。そうでない方は、たぶん光学ファインダーにフィルターを装着して使われていると考えますが、実はこのスタイルは大変危険です。なぜなら、夜の天体観測と同様に太陽方向へ鏡筒を向けてファインダーを覗く訳ですから、間接的に照準を合わせる時に太陽を見てしまう可能性が高いからです。

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当方では、タカハシ用、ビクセン用、BORGアリ型ベース用とSol-Seacher用のベースを用意しており、価格はファインダーとベースのセットでも9,800円です。ただし、このお値段はオンラインショップよりSolar Maxをご注文いただいた方へのサービスの一環として設定しているお値段です。従いまして単にこのファインダーのみご注文いただく場合には若干お値段が変わってきます。もしご要望でしたらオンラインショップより御知らせください。