長い期間に渡って準備をしてきた一大イベントが無事に終わりました。画像は26日夜に撮影した会場内で撮った星空です。ナトリウム灯がついている中でもこれだけの星空が写ります。街灯が無ければ"満点”の星空です。3回目を迎えた星と自然のフェスタですが、初回は台風で途中中止となり、2回目は曇りと小雨の中での開催でした。そして3回目は”三度目の正直”で素晴らしい星空を見ることができました。会場内で観測や撮影をされていた方々も多かったですが、一部のグループは「レストハウスふるさと」へ上がって観測していたそうです。標高1700メートルですから、その星空は素晴らしいの一言でしょう。
小海町の星フェスの良さは、その環境にあります。他の星イベントで標高2000メートルの高地に簡単にアクセスできるものは星フェスだけです。今回はそれを多くの参加者が身をもって理解されたと思います。
26日の第二駐車場ですが、満杯でした。ホテル前の第一駐車場や道路側や会場近くも全て車で埋め尽くされていました。会場内には6-700台が駐車できるスペースがありますが、その7割ほどは確実に埋まっていました。つまり単純に考えて4-500台の車が止まっていた事になります。一台に2名乗っていたと考えても1000人は会場に居た事になりますが、それは大袈裟かもしれません。
受け付けをしていただいた参加者には缶バッチが配布されましたが、受け付けされない方々も相当いらっしゃったと思うので、多分トータルでは1000名を大きく超える参加者が来場されたと考えています。この数字だけで考えても去年の倍以上の参加者があったとみています。会場に来られた参加者や関係者の多くが驚かれていました。当初誰も予想していなかった”小さな小海町の大きな試み”でしたが、第3回目で大きく成長できたと思います。
去年に引き続きフリーマーケットがありました。去年より多くの出品者がおられました。私も懐かしいセレストロン/ビクセンのシュミットニュートンを格安で買いました。値段も安いものが多かったので直ぐに売れるものが多かったように思えます。アメリカのスターパーティーのフリマでは20人くらいの人たちが機材の売り買いをしています。中には天文機材では無いものも販売している人もいました。この天文機材フリマでは、単に機材の売買をするだけでなく、ファン同士のコミュニケーションを大切に考えています。このフリマでは見事にそれができていました。
夜はKYOEIのスタッフさんが電視観望機材でこんな撮影をしていました。会場内で30秒露出で撮ったものですが、本当に驚きです。ホテル内で講座もありましたので、大人気でした。今回は14講座がありましたが、その多くは満席状態で立ち見も出るほどでした。屋外は寒かったですが、室内会場は暖房が入っていたので暖かい状態でゆったりと聴講できていました。室内で講座をするのは、スピーカーが集中してお話ができる事、そして聴講者が外からの音などで気が散る事なく講座に集中できる事です。他のイベントは屋外でやっていますが、海外のスターパーティーやテレスコープショーは、室内で講座をすることが多いです。講座内容は毎年変わりますので、毎年来られても飽きることは決してありません。
この講座を無料で聴講できるのは、多くの出展企業や優秀なスピーカーのご協力の賜物であることを忘れてはならないと思います。
初日の懇親会の様子です。当初の予想から大きく増えて、90名ほどの参加者となりました。予定していた宴会場に入りきらずパテーションを外して通路まで使ってテーブルを設置しました。この懇親会は販売店やメーカーにとって直接な売り上げなどにはなりませんが、一般の参加者も含めて非常に有意義な交流ができたと思います。日本の星イベントでは初めての試みでしたが、参加者からは大変喜ばれました。残念な事に会場に入れず申し込みを断った方々が沢山居たそうです。全て受け入れていたら100名を大きく超えていたそうです。
野鳥画家の谷口高司先生ご夫妻がガイドする「早起き鳥観察会」が早朝6時30分から開催されました。私も初日だけ付き添いも兼ねて参加しましたが、野鳥写真家の菅原さんも同行されて素晴らしい内容になりました。谷口先生もそうですが、奥様のりつこさんが相当詳しくて、どちらが先生か分からなくてなるくらいでした。お二人で仲良くガイドされる姿は他では見られない微笑ましいものでした。
参加費500円ですが、ちょっと安すぎます。しかし凄いのは、先生のタマゴ式鳥絵教室も500円です。凄い経歴と輝かしい業績を持っておられるのに、偉そうなところが全くなく、参加者に優しい声をかけるところは、星のガイドをする上でもとっても勉強になります。昔は先生の画集を見て鳥のイラストを描いていたことがありますが、その尊敬する先生と一緒にイベントができるのは素晴らしい事です。
昨日終わってから私が駅までお送りしましたが、車中で色々と楽しいお話ができました。帰りの新幹線は立ち席だったそうですが、今朝のメールでも怒ることもなく、今回の星フェスの運営について優しい言葉をかけてくれた事には感謝しかありません。また来年もご一緒していただけると思っています。
今回は食が凄く充実していました。キッチンカーが6台の他に町の商工会やホテルオリジナルの食事などが用意されて、焙煎コーヒーもありました。キッチンカーは本来二日で売り切る食材が1日で完売してしまったそうで、驚いていました。ホテルのチキンカレーも連日作った分は全て完売していました。前回がややひどかったので、今回はそれを改善して食事を充実させました。今回で実績ができたので、次にキッチンカーを呼ぶのは楽になると思います。
今回のイベントで”おやじさん達”に大人気だった「ハイブリッコちゃん」です。隣の可愛い女性は”白耳ぱる子ちゃん”良く分かりませんが、マイクを持って走り回っていました。私もおやじなので記念写真を撮らせてもらいました。また来年も来てくれるでしょう。
長い3日間が終わりましたが、一番大変だったのは初日のテント設営でした。土砂降りの中60張ほどのテントを張るのは想像を超えていました。終わった後は全身ずぶ濡れでした。その疲れが残る中3回目の星フェスが始まりましたが、想像以上の参加者と最高の天気に恵まれてその疲れも吹き飛びました。会場ブースにはお馴染みのお客さんが居て、当店でもたくさん買ってくれました。
今回終わって新たな課題が山のように出てきました。星空サイトの問題、発電機の問題、会場レイアウトの問題、テントブースの配置の問題、講習会会場の問題、駐車場の問題など、これから少しづつ皆で悩んで解決しつつ来年に向けてさらなる発展ができるよう努力していこうと考えています。
今年来られなかった方々は是非来年は参加して欲しいと願っております。
来年からは回毎にテーマを設けて、第4回目は「Back to 80's」Past & Future ”あの頃は良かった"というテーマで講習会や展示などをプロデュースしていきたいと考えています。