また、いろいろ製作をしておりますが、今週~来週にかけては家のことでちょっと出たり入ったりと忙しいので、時折メール等のレスポンスが悪くなることがありますが、気長におつきあいいただければと思います。ご迷惑おかけするかと思いますが、よろしくご理解ください。
長いこと悩んで試行錯誤の上で出来上がった「PENTAX75EDHF-N鏡筒」です。といっても、接眼部を改造しただけですが・・・、苦労しました。
オリジナル(下)と改造後(上)を比較すれば良く分かるでしょう。ラック&ピニオン部分から撤去して、それをBORGヘリコイドM+αに変換しています。これで大幅に使いやすくなりました。デザイン的にも気に入っています。重量的には改造前とほぼ同じです。滑らかなヘリコイドでフォーカシングができるようになったので使いやすいです。
この改造をしたことでのデメリットは、ファインダーベースが無くなったことくらいでしょうか。ファインダーはコンパクトなものを鏡筒バンド部分に装着できるようにしますので使用に際しては問題無しです。この改造をしたことでの一番のメリットは、鏡筒がコンパクトに持ち運び収納できることです。また、BORGの豊富なアクセサリー類をいろいろ組み合わせることで眼視~撮影まで対応できますし、これまでは使えなかった2インチダイヤゴナル、2インチアイピースも使えるようになりました。これまでは他社製品や当方で作ったパーツでも不可能なことでした。
また、ペンタックスのEOSマウントなどの、製造していないパーツ類をBORG製品などでカバーできるので鏡筒さえ問題なければいろいろな用途に使い続けられます。この改造までに無駄な加工もしたりと手間取りましたが、ちょっとしたヒントからこの加工を思いついてやってみらら大正解でした。
市販されていない特殊なパーツを一から作ると、どうしても無駄な作業をしてしまいがちですが、失敗から得られることも多くあるので、考えている前にまずは形にして見ることも大事なことです。
コンデジだけでは面白くないので、格安で買える上に高機能なデジタルビデオカメラとセレストロンZEPを合体させてみました。
Solar MaxIIを装着した鏡筒で使ってみましたが、なかなか上々のようです。BF15ですが、EP側を24mmにした場合、太陽全面写ります。それでもまだ余裕がかなりありますので、カメラ側のズーム機能で少し大きくできます。まだ、使い始めたところなので細かい調整等で慣れが必要ですが、とりあえずはきちんと機能してくれることが分かりました。
このR21カメラは、価格ドットでも23,000円ほどで買えますし、ヤフオクなら2万円ほどで落札できるようで、かなり安く買えます。画素数も200万オーバーなので、他の安価な機種と比較しても価格対機能では十分な利用価値はあるでしょう。ビデオで撮るのは、単に趣味の範疇だけでなく、教育関係で視聴覚教材としても十分利用できるものなので、そういった環境に置かれている方は導入を検討されてみるのもいいでしょう。
まだ太陽面にしか使っていませんが、月面はもちろん問題ないでしょう。また惑星も先日木星を見てみましたが、明るすぎてまともに見えていません。カメラ側で調整が利きますが、まだ慣れていなかったので取り付けただけで終わりました。木星、金星は全然大丈夫でしょうし、火星も接近時なら模様も見えるほどに写せるかもしれません。明るさ的には全然大丈夫です。最低照度0.4ルクスです。
星の撮影にもトライしましたが、望遠鏡に取り付けずにオリオン座が写りました。望遠鏡に取り付けた際にはM42の中心部が写りました。試してはいませんが、オーロラも明るいものは写せるでしょう。ただし、その場合は上位機種のG10のほうがいいでしょう。最低照度も0.1ルクスなのでさらに暗い状態でも写るでしょう。
前回渡米した際に数台購入したうちのラスト1台をお譲りいたします。ご依頼いただいた際には常に予備として数台持ち帰りますが、そろそろ放出しても構わないのでご要望があればお譲りいたします。タイトルにもあるように、新型Solar Max60-BF15です。フィルターセットですので、装着には別途アダプターが必要です。ご自分で作れない、用意できない場合には当方でお作りいたしますので、合わせてご依頼ください。アダプター製作して取り付け、マッチング等のチェックをしてお渡しいたします。
お品物は米国にて購入時に実観測にて検品し、さらに国内でも数度に渡ってチェックして問題のないことを確認しております。大きな問題があれば米国でチェック時にだいたい見つけて交換等しております。ですから安心してお使いいただけるでしょう。価格等も含めて購入ご希望の方はコメントより御知らせください。この一台のみです。次回は来年以降になると思います。
このネジをお作りいたしました。ネジ1本のみです。先日もこのネジ1本作る手間暇について書きましたが、やはりサイズが小さいので手間がかかります。先端のネジ径が3.6mmしかありません。もちろんインチサイズです。当初、既製品のネジだけを買って、それにハンドルをつけることを考えましたが、結局二度手間となるので、一から作ることにしました。
下が折れたネジです。上が作ったものです。製作は全て旋盤で加工しています。ダイスがあればもう少し簡単でしたが、めったに使わないサイズなので持ち合わせていませんので、普通にネジを切っています。正直なところ、こういった加工は両者(ご依頼者共々)割に合わないので好んではお受けしたくないものです。しかし、こういう特殊ネジは簡単には手に入らないので、できるものであれば作って差し上げたいものです。
8月にもGP2を使った微動マウントを数台お作りいたしました。今回は、Mark-Xの極軸体を取り付けるための微動マウントをご依頼されましてお作りいたしました。色合いなどは違っていますが、Mark-Xにはベストマッチです。私自身もSP赤道儀を改造したものを使っていますが、現在ではこれ無しには使用を考えられません。
GPマウントに乗っているプレートは若干前よりに取り付けてあります。これは、重心を前よりにすることで、高度調整ボルト1本だけで調整ができるように敢えてずらしています。この改造は単純に極軸と微動部をカットして板を取り付けただけだと思われるかでしょう。しかし、最適な位置でカットして、直角をきっちり出した上でプレートの取り付け面を綺麗に仕上げた上でタップ加工などをしていますので見た目より手間がかかります。
この微動マウント以前に、新たな微動マウントを製作しないといけませんが、ちょっと訳あって中断しています。大方のデザインは決まっていますが、細かい構造をもう一度図面上で検証する必要があり、それがきっちり出来上がってから製作に入る予定です。しかし、どんなものでも一から全て作るのは容易ではありません。このGPの改造のようにあるものを切ったり貼ったりするだけなら簡単ですが、材料から作らないといけないのでいろいろと手間取ります。まぁ、あせる必要もないので気長にやろうと思います。
ところで、書いていませんでしたが・・・、このGP改微動マウントは、Mark-Xだけでなく、スカイメモなどのポータブル赤道儀で使用可能です。画像3の状態ではMark-Xだけですが、これにもう一枚プレートを乗せることで、いろいろな機種に対応します。ベースはこの形です。
これまで何度かご依頼をいただいた加工ですが、今回も同様に「SXハーフピラー」の改造を行いました。しかし、今回はちょっと違っています。いつもなら単にタカハシ赤道儀を乗せるだけの加工でよかったのですが、今回は、さらにSXD赤道儀も乗せるように加工する必要がありました。
両者兼用にするには、問題となるのは中央の穴と方位調整ピンの位置です。中央の穴はEM赤道儀に合わせて大きくしてあります。従って、SXD赤道儀を固定するボルトはハーフピラーにホールドされません。その都度下から入れて固定する必要があります。これはEM赤道儀も同じです。
方位調整ピンの位置も、実は問題があり、普通にタップをたてただけでは両方の穴が極僅かに干渉しそうな位置になってしまいます。それを避けるために画像のような長穴にしています。ビクセンSXW/SXDは外側へ、タカハシEMは内側へピンを立てることになります。このピンはそれぞれ高さ違いで2種類用意しました。
このSXハーフピラーは中間に大きく穴が空いているので、大変使いやすく便利です。また、新型のSXG三脚、ピラーでは方位調整ピンが着脱できるように工夫されているので、このハーフピラーを使うことでEM赤道儀、SXW、SXD赤道儀が設置後でも360度自由に回転させることが可能です。もちろん、新型のSXP赤道儀でも使えるはずです。
加工は、旧タイプのSXハーフピラーを使いましたので、赤道儀ベース面を削って方位調整突起を取り去っています。新型SXGでは削る必要はありませんが、タカハシEM赤道儀に使うには先にも書いた調整ピンのネジ位置が接近しているので上画像と同じ方法で穴あけしないと両者兼用にするのは難しいかのしれません。まぁ、角度を変えて取り付けすれば問題ないですが・・・。
ピンボケですみません。
今日届いたキャノンのデジタルビデオカメラです。先日、愛用していたMac G4がついにお陀仏になったので新型のiMacに買い換えた際のポイントで買いました。S95でも、デジイチでもビデオ撮影は可能ですが、おまけ的な機能といってもいいので、本格的に撮るならビデオカメラを買うしかないでしょう。
いろいろ見た中でこのキャノンのivisシリーズが低照度下での撮影に優れているようなので、迷わずこの機種にしました。実は選んだ理由がもう一つあります。カメラレンズ部分に43mmフィルターネジがあることです。これが無いとアダプターを製作して取り付けることが難しくなります。近いうちに、セレストロン8-24ズームアイピースに取り付けるアダプターを製作します。まぁ、星の撮影は無理ですが、太陽、月、惑星までなら大丈夫でしょう。