おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Sky Watcher AZ-GTiXマウントに双眼鏡を . . .BF30の交換

2023-06-27 17:02:41 | ブログ


Sky Watcher AZ-GTiXマウントに70mmの双眼鏡を乗せて使いたい!と相談があったので、ちょっと考えてみました。

乗せるとすれば、付属のL型アームをこんな使い方をして、機材搭載部分に自由雲台を取り付けてその上に双眼鏡を乗せるようになると思うのですが、オリジナルの状態だと、L型アームの雲台固定ハンドルが下向きになっているので、それでは取り付けができません。



そこでネジ2本で固定されている搭載ベースを上下逆に付け替えます。これだと自由雲台を上に取り付けられます。後はこの状態で自由雲台を介して双眼鏡を乗せますが、それだとバランス的に駆動軸に大きな不可がかかって、70mm双眼鏡だと回転が停止して動かなくなる可能性があるので、どこかで全体のバランスを取る必要があります。



そこで、L型アームの下端にウェイトシャフトを取り付ける加工というか、部品を取り付けてシャフトが使えるようにしてウェイトを乗せます。これでバランスは取れるとは思います。どのくらいのウェイトを乗せるかは、双眼鏡の重量とL型アームの中心からの距離に依存するので、そこは使い方次第です。AZ-GTiXマウントの搭載重量は、片軸で6kgで両軸トータルでは10kgだそうなので、70mm双眼鏡の重量はどのくらいか分かりませんが、2kg〜と考えると、後は中心からの距離で軸に対してどの程度の負荷がかかるかを計算すれば、無理かどうか分かりますが、そこまでしなくてもウェイトで上手にバランスを取れば6kgくらいには収まると思います。後心配なのは、双眼鏡で自動導入できるかどうかですが、双眼鏡の向きを望遠鏡を搭載する時の向きにある程度合わせて乗せれば導入も追尾もある程度は正確にしてくれると考えています。

この双眼鏡の搭載をする為に、L型アームの一部加工と部品を作らないといけないですが、同じようなご要望があればお知らせいただければ一緒にお作りします。もしAZ-GTiXマウントもお持ちでなければ当店へご注文いただければセットで考えますので、少しはお得かもしれません。



CORONADOの長く使われたブロッキングフィルターBF30の修理交換を受けましたので、対応しています。こんな同心円のリングが見えるようになったら、もう入院の必要があります。ここまで来ると彩層面が暗くなって正常な状態では観測ができません。PSTやBF5〜BF15についても行き着くところはこんな状態です。購入から10年以上経っている製品は少なからずこんな状態になっているので、PSTなどを覗いていて”なんか暗くなっているな〜"と感じたら修理交換の時期になっています。PSTでも酷いのは、太陽がほとんど見えないのがあります。そこまで酷いのは分かりますが、彩層面がかろうじて見えているような状態だと気がつきません。



そこで交換してこんな状態になりました。これでまた正常に太陽面を観測できます。基本的にHα太陽望遠鏡はエタロンユニットは落下でもさせない限りは劣化などはありませんが、ブロッキングフィルターだけは新品で倉庫に入れておいても劣化します。私が良くアメリカへ買い付けで行っていた時は、新品なのに既に劣化していた個体もありました。ですから、日本の代理店で購入されて3年ほどしか経っていないのにBFが劣化したと言って相談を受けた事が過去にありました。しかしもう今はPSTでも在庫を持っている販売店はほとんど無いと思いますし、逆に在庫があれば早く売れるので製造からの時間がそれほど経っていない商品を得られます。

ところで、ちょっと前に営業終了したアメリカの大手販売店 Oceanside Photo & Telescopeですが、今朝のメールで新たな所有者となった会社から「代金を支払って届いていない商品だったり、注文していて商品が届いていなかったりの被害を受けていないか?」という内容のメールが届きました。もしクレジットカードによる被害があったら書類に記入して送って欲しいという内容でした。ただ被害があったからといって新たな会社が弁済してくれるとは限りませんが、何の前触れもなく突然の営業停止だったので、日本人でも被害を受けているカスタマーはいると思います。これが日本の会社ならまだ請求するにしても簡単ですが、アメリカの事なので、被害を受けていても簡単に対応してくれるとは考えにくいです。私は幸いにもオーナーが変わってから数年は取引していましたが、3年以上前からはもう一切付き合いが無くなっていたので被害などはありません。

3/8インチ用ペットボトルアダプター,AZ-GTiにも使える微動雲台

2023-06-25 19:13:26 | ブログ


お客様からのご要望により、当店オリジナルの大人気ペットボトルアダプターをちょっとだけ改良して、3/8インチネジ仕様を作りました。聞いた話では、iOptronのスタートラッカーに使うそうです。ウェイトシャフトのメスネジが1/4インチでは無くて、3/8インチだったので、作って欲しいとの事でお作りしました。他にも当店では、タカハシ赤道儀用のM10仕様も作っていますので、もしこんなご要望があったらご相談ください。基本的にどんなネジ仕様でも作れますが、そのサイズによっては一から製作する必要がある場合には、お値段もちょっと上がります。このペットボトルアダプターは、もはや海外遠征には必需品です。今時海外へ重たいウェイトなど持って行きたくはありません。例えば2kgとかになると、万が一オーバーするとkg単価5,000円くらい取られる場合があるので、それを節約するには、このペットボトルアダプターが最強です。海外には色々なサイズの飲料が売っており、その多くに適合するように作っているので、これまで私が行った国で適合する飲料を探せなかった事は一度もありません。



それから、当店で部分改造して販売している、スカイウォッチャーの微動雲台ですが、AZ-GTiにも使えるように追加で改造しています。普通に中央の1/4インチボルトで取り付けるだけだと、不用意に回転してしまいますが、そうならないようにストッパー加工をしています。他にも色々な機種に適合するように、考えて取り付けてあるユニバーサルベースは高い汎用性を持たせてあります。



微動雲台に三脚も必要な方はよりリーズナブルな三脚セットもあります。ポータブル赤道儀にも最大限活用できるように、コンパクト且つ軽量なシステムに仕上がっていると思います。この微動雲台は、常に在庫している商品ではないので、無くなるとまたしばらくはお待ちいただくようになります。

6月も後一週間で終わりですが、いよいよ7月の夏本番に入ってきます。しかし一年が経つのは年と共に早くなってきます。今年も後半年で終わりです。というか後3ヶ月もすればまた寒くなってきてストーブのお世話になります。そして寒い冬が来ます。今年の星フェスは、10月27-29日を予定しておりますが、まだ全然何も出来ておりません。

CORONADO Solar Maxの修理に来店されました

2023-06-24 20:42:23 | Hα太陽望遠鏡関係


今日は土曜日でしたので、店舗営業日という事でお客さんが来店されました。その際に持ち込まれたのは、CORONADO Solar Max II 60DS-15 Hα太陽望遠鏡です。もう15年前くらいに購入されたそうですが、最近になって良く見えなくなっていたので、相談に来られました。しかし、残念ながら太陽が出ていなかったので、その状態を正しく判定できないので、お預かりしておきました。年数から考えると、多分ブロッキングフィルターの劣化が考えられます。このSolar Maxはダブルスタック仕様なので、普通に見てもイメージがくらいので、劣化の状態が分かりにくいのですが、シングルで見れば直ぐに分かります。当店には、色々な種類の太陽望遠鏡と部品類を持っていますが、それはその状態を正確に把握して修理等の判断をする為に必要なので常に保管しています。また、難しい修理などにも対応できるように、海外代理店との連携もできるようにしています。

現在もPSTやブロッキングフィルター類、LUNTのLS-152や同社のブロッキングフィルターの修理対応をしています。全て当店で販売したものではなく、その多くは国内代理店で販売された商品です。当店ではその購入先がどこであれ、対応できるものは対応しています。今は、太陽活動が活発で活動期にあるので、太陽望遠鏡をお持ちで使っていない方は、ぜひチェックされてその状態が的確に判断できない場合には、当店へご相談ください。

今夜は、ガトーキングダム小海でのスターウォッチングだったのですが、残念ながら悪天候と参加者が少なくて中止にしてもらいました。スケジュールも押さえてあるので、ホテル側に実施する事を伝えれば、例え参加者が少なくても室内で実施できるのですが、費用的にホテルが合わないので、無理に催行を要求しないで、双方が納得の上で中止という判断をしています。参加者が無料で参加できるものなら、悪天候でも室内で何かやるところは多いですが、有料でそれを無理にやるとクレームの元になるので、先を考えて無理に催行しないようにしています。梅雨時なので仕方ないですが、来週末もまたダメそうです。それも想定済みなので、梅雨が明けて7月になれば天候も安定してくるので、催行できる日も増えてくるでしょう。

Sky Watcher ソーラークエストマウント+PSTセットの販売

2023-06-21 17:05:20 | Hα太陽望遠鏡関係


初めての試みなのですが、Sky Watcher ソーラークエストマウントとCORONADO Hα太陽望遠鏡PSTとのセット販売を数点限定で販売します。PSTはused品ですが、当店でブロッキングフィルターなどのチェックとメンテナンスをしており、その見え味も確認した安心して使える商品です。それにSky Watcher ソーラークエストマウントを新品でセットした商品です。多分、これ以上無いベストな組み合わせだと思います。お値段もPSTの新品と同程度なので、お得だと思います。太陽望遠鏡は、新品より確実にその状態が分かっている中古品の方が遥かに安心して使えるので、その見え味によって新品以上の価値があります。また現在は、PST自体が国内では在庫として持っているところはほとんど無いと思われるので、それも含めると貴重な商品です。



Sky Watcher ソーラークエストマウントは、電源を入れると直ぐにGPSとの交信を始めて1-2分程度で自動で太陽を導入してくれる画期的な商品です。その後の追尾も太陽に合わせて行ってくれるので、撮影なども考えると大変楽です。ただし、最初の導入時には鏡筒と架台のアライメントが出来ていないので、最初だけは修正作業が必要です。Sky Watcher ソーラークエストマウントには三脚が標準で付属しているので、他に必要なものは、アイピースです。それだけあればいつでも電源を入れれば直ぐに太陽観測が可能です。



今日仕上がった新たなφ20mm用ウェイト2種類です。1.0kgと1.5kgです。ビクセン赤道儀の他にAZ-GTiなどにφ20mmシャフトを取り付ければ、それで使えます。1.0kgは市販されていますが、1.5kgは無いと思われるので、必要な方は当店へご注文ください。

明日は、本年度の星フェスの開催についての大切な会議を行います。ホテルと役場、観光協会に私が加わって開催についての協議を行いますが、現状ではまだ開催日が決まっておらず、ホテル側からの要望はありますが、承諾しかねる内容でもあるので、とりあえず行政とホテルの言い分を聞いた上で出展社と参加者を代表して意見を言わせてもらおうと考えています。もう6月も終盤にかかってきたので、そろそろ決めてもらわないと何も動けませんし、出展社さんにも迷惑をかけてしまうので、これ以上決断を先延ばしには出来ません。

TeleGizmosの季節がやって来ました!

2023-06-20 16:48:28 | ブログ


昨夜は、フジノン大型双眼鏡の見比べをしましたが、その見え味は星空に吸い込まれそうな感じでした。いつも単眼で見ているのと違って両眼では、得られる情報も倍になるので、より立体的でリアル感が抜群でした。これまでも80mmや100mmの双眼鏡で星空を見た事はありますが、150mmともなると、見え方が別世界だと感じてしまいます。今は双眼望遠鏡を所有する方も多いですが、それとは違ってメーカーで光学的に完全に2本の光軸を調整された双眼望遠鏡で見るのは、やはり素晴らしいイメージです。それも口径150mmなので、その豊富な光量から得られる見え味は別格です。ただ、一つミスをしてしまったのは、対空型が”何だか星にピントが合っていないように見えたのですが、今朝になって気がついたのは視度補正レンズが付いていたので、星に対しては厳密にはピントが合っていませんでした。それでもあれだけ見えたのには驚きです。今晩晴れたら再度チャレンジしてみようと思っています。

もう一台の25x150EDも良く見えていますし、見え味的には対空型とは大きな差は無かったと思いました。これで見たM27は、望遠鏡で見たよりは明るく見えてよりその存在が分かりやすかったです。この2台の双眼鏡を覗いて感じた事は、イメージがとにかく明るくて単眼で見た時より星の数が多く見えるような気がしました。この150mmの大型双眼鏡は、彗星捜索家や小惑星探索家などに愛用されていますが、確かにそれを意識して覗くと、星と星雲星団の区別がつきやすいので、それに向いているのかもしれません。



大型双眼鏡は30kgも本体重量があるので、さすがに一人で夜とかに持ち出したりするのは大変どころか命がけです。しかし、長い期間でなければTeleGizmosカバーがあれば、被せておけば数日でも数週間でも放置しておけます。見たい時はカバーを引き抜いて直ぐに観測開始できるので、その重量などを考えずに気軽に宇宙散歩ができます。手前の対空型は、ちょっとカバーが足りていませんが、このサイズだとT309か311くらいがいいでしょう。一生使えるTeleGizmosをぜひ使ってみてください。



LUNTのLS152 Hα太陽望遠鏡を預かって修理等の対応をしておりますが、ダブルスタックユニット側に問題があるようで、ユニット単体だけアメリカへ送る事になりそうです。本来なら国内代理店で対応すべきものですが、これはそれに該当しないので、LUNT社と直接やり取りをするか代理店を通してするかの二者択一になります。しかし、LUNT社は今もきちんと営業もしているので、修理対応などもきちんとやってくれます。以前ならOPTに依頼して修理代行をしてもらっていたのですが、今はそれができないので、他の代理店を通すしかありません。

今日もお客さんが来店されて、4月のオーストラリア日食の話などを聞かせてもらいながら、LUNT LS60のブロッキングフィルターの交換も対応しました。持ってきた時は、まさか当店でその対応ができるとは考えていなかったそうで、その場で交換作業をしてあげたら驚いていました。最初は、"オーストラリアへこのLS60を持って行きたかったのだが、良く見ると以前良く見えた彩層面が見えなくなったので、持っていくのを諦めていた"との事でまずその疑いがあるブロッキングフィルターを見たら曇っていたので、直ぐに交換して本来の状態になりました。



CORONADOのブロッキングフィルターも何点か修理依頼が来ていますので、これも対応中です。他にも光学企業からの依頼で施設の太陽望遠鏡のBF30が劣化しているとの事でそれも対応中です。当店で修理交換が可能です。CORONADO製品は、ブロッキングフィルター単体だけでなく、良く見えなくなったPSTの修理対応もしています。物置にしまったままで使っていないPSTがあったら一度太陽を見てイメージが以前より暗くなったりプロミネンスが見えなくなったりしていたら当店へ預けてください。1ヶ月ほどで新品状態にしてお返し致します。



昨日の太陽面ですが、相変わらず活発なイメージです。この撮影をする1時間ほど前には地球20個分くらいの巨大なプロミネンスが2箇所に出ていました。今はまさに太陽活動の極大期です。こんな太陽を見ないのはもったいないです。これから太陽観測をされたい方は、当店にスカイウォッチャーのソーラークエスト太陽専用経緯台と当店でメンテナンスした良く見えるPSTのセット商品があります。Hα太陽望遠鏡を始めたいが、大きな費用はかけたくない方にはオススメの組み合わせです。新品のPSTを買うよりお得で安心です。ぜひ一度ご相談ください。

スカイウォッチャーAZ-EQ5アダプター

2023-06-17 16:49:58 | ブログ


お客様へ納品するためにスカイウォッチャーAZ-EQ5赤道儀をNikonピラー脚に乗せるアダプターを作りました。本来なら1点物で作れるのですが、設置場所が南向きなので正しく極軸合わせができない事から部品点数を一つ増やして回転装置付きにしました。つまり2点構造です。これならNikonピラーがどの方向を向いていても設置に苦労しないで済みます。



スカイウォッチャー AZ-EQ5GT赤道儀には、Solar Max II 90 Hα太陽望遠鏡を乗せて、ASIAIRからコントロールして使いますが、使用環境がとても厳しいので南中前後の1時間ほどしか太陽を捉えられません。かなり特殊な利用環境ですが、それでも良いとの事で設置準備をしています。今日初めて電源を入れて簡単に操作してみましたが、ちょっと面倒だと思ったのは、コントローラーを使う場合には、その都度日付と時間をセットする必要があり、それをしないとアライメントまで進めないのが面倒です。他のセレストロンやMeadeの自動導入のコントローラーは、電源ONにすればコントローラーに内部電池により日付と時間情報などは記憶しているので、直ぐにアライメントへ進む事ができます。

しかし、ASIAIRを使う場合には、必要な情報はスマホなどから得られるので、その都度情報を入力する必要がありません。別売りでGPSユニットやWiFiユニットが用意されていますが、また余計な出費が必要になるので、ASIAIRを日常的に使われている方には必要ないでしょう。



フジノンの25x150ED双眼鏡をNikonピラーに取り付けてみましたが、不動点が高そうに見えますが、天頂付近を見ようとすると、これでもまだ十分な高さとは言えません。組み立ては一人でやりましたが、この機種は他に2機種に比べて軽いのでピラーに乗せるのはそれほど苦になりませんでした。見え味は流石に150mmの大型双眼鏡です。

今日は梅雨のひとときの晴れ間で新月近いので標高1700メートルのレストハウスふるさとには撮影に来ている人もいるでしょう。この双眼鏡を持って行きたいところですが、店の庭でやりたい事もあるので大人しくしています。

本来なら今日はガトーキングダム小海でのスターウォッチングがあるのですが、今日は団体が貸し切りで使うのでキャンセルになっています。天候は素晴らしくてほぼ快晴なのでもったいないですが、数ヶ月前から決まっていた事なので仕方ありません。

FUJINON 大型双眼鏡その後

2023-06-16 17:53:54 | ブログ


先日引き取ったフジノン大型双眼鏡を架台に取り付けて覗いてみました。まず対空型ですが、予想通りというか、双眼鏡で見ているというイメージではなく、対象に近づいて普通に見ているという双眼での違和感が全く無いものでした。ただ、本来の仕様のようですが、最短合焦距離が2-300mくらいなので近場の対象を見るような作りにはなっていないようです。海の上で数キロ先にある漁船や海の状態を見るのに使われるものなので、近くにピントが合う必要がないのでしょう。ただ一つ困るのは、メチャメチャ重たい事です。一人で経緯台に乗せられなくはないですが、この作業を夜にするのは危険な上に大変です。一度乗せて設置した状態で置いておくのであれば、一人でもできますが、その都度乗せたり外したりするのは、余程の屈強な肉体を持っている人でないと移動観測で使うのは現実的ではありません。

今は、TeleGizmosカバーがあるので、庭に設置したままでカバーをかけておけばいつでも見たい時に見られます。



40x150は、倍率が高い分対象が大きく見えるので25xより迫力があります。これも星を見た訳ではないので、あくまで日中の風景を見ての話ですが、できればこれでお月さんでも見てみたいですね。相当な迫力で迫ってくると思います。この40xも恐ろしく重たいので、年配の方が一人で架台に乗せるのは危険が伴うので、やめた方がいいでしょう。私は家族に文句を言われながら手伝ってもらいました。先日の山歩きの筋肉痛があったので一人で乗せるのは止められて手伝ってもらいました。一応、経緯台はありますが、微動が無いので実際に星を見る時にはあった方がいいので、今後必要になったら微動付きの架台を作ろうと思っています。ただし、そのユーザーが必要としなければ作らないですが。



対物レンズは、非常に綺麗で驚きました。ホコリさえ付着しておらず新品時の状態を保っているみたいです。使用回数は少ないとは思いますが、その保管状態が良かったのではないかと考えています。ですから、2台の大型双眼鏡は、まだまだ現役で活躍してくれそうです。引き取りが完了したら販売する予定ですが、まだ何も決めていないので、それはしばらく先のことです。



木製のケースも立派な作りですが、重たいのが難点です。もし当店で販売するとなれば、最低限引き取りが前提になるでしょう。総重量が60kgとかになるので、もはや宅配便では送れません。小さな引越し便とかになるでしょう。仮に送れても引き取り限定にはなるでしょう。

大物のフジノン大型双眼鏡を引き取ってきました!

2023-06-14 18:51:44 | ブログ


今日は、谷川岳への帰りに以前から頼まれていた中古品の引き取りに行ってきました。私のシエンタがほぼ満車ですが、引き取ったのは、フジノンのメイボー双眼鏡類で、150mmを3台、80mmを1台の計4台の双眼鏡を引き取ってきました。今回はただ買取りだけでなく、代わりに太陽望遠鏡類などを買っていただいたので、トレード品としてこの大型双眼鏡が出されました。



まずこのとても珍しい対空型のFUJINON Meibo 25x150mmですが、ほとんどネットでもヒットしないので所有者はかなり限られていると思います。状態は外観を見れば分かりますが、保存状態がとても良かったので非常に綺麗です。元箱に入った状態で乾燥剤などを入れて保管されていたので、光学系も綺麗です。3台の150mmで、この25xはいずれ販売する予定でおりますが、まだこちら側からの納品が済んでいないので、引き取りも完了していないので販売もできません。86年の天文ガイドに特集記事が載っていますが、それを読むとその評価はとても高かったようです。当時で180万円もしたようです。



こちらは、FUJINON Meibo 40x150ですが、直視型です。重量が20kg以上あるので、一人で持つにしても大変です。付属のケースがさらに重くて30kgくらいあります。こちらも外観の程度がとても良くて保存状態も良いです。ご本人曰く、あまり使っていなかったそうで、購入してからは数回使った程度で収納していたそうです。30年ほど前までは彗星の捜索もされていたようで、他にも貴重な海外の写真星図がミカン箱に数箱あります。それも引き取りを希望されていますが、値段のつけようが無いので困っています。



3台目は、このFJINON Meibo 15x80です。これもそこそこ状態は良い感じです。ケースもありますが、流石にその古さを感じさせるような木箱です。今ならアルミケースですが、しっかりした木箱に収まっています。上からは見えませんが、経緯台のようなものも付いていたと思います。



最後の4台目がこの現行販売のFUJINON 25x150EDです。外観はケースに入れていなかったので汚れが目立ちますが、レンズは問題ありません。3本の中ではこれが一番軽いので、引き取りが完了したら、スターウォッチングに役立てようと考えています。とりあえずまだ持ってきただけですので、これから色々と調べてみて問題なければ一部は販売しようと思っていますが、まだ大分先の事になりそうです。来年の紫金山/アトラス彗星はこれでぜひ見せてあげたいと思います。大型3本の中ではこの150EDが唯一軽いので、これは移動用にして他の2台は固定用として考えるべきでしょう。

一応、専用の経緯台は揃っていますが、150EDについては、元の脚がNikonのピラー脚なのでそれは譲れないとの事で脚だけは新たに作らないといけません。今まで150mmの双眼鏡は見た事が無いので、これを機会に使ってみたいと思っています。

谷川岳へ行ってました

2023-06-14 18:24:46 | ブログ


昨日からお客さんに呼ばれて古い赤道儀を見に行ったついでに、今日は朝から谷川岳ロープウェイへ行ってゴンドラを登りだけ利用して帰りは田尻尾根を歩いて降ってきました。今まで谷川岳の事は知っていていつか行きたいと思っていましたが、今回が初めてゴンドラに乗りました。営業は8時からだそうですが、私が今日の最初のお客さんだとスタッフが話していました。



ゴンドラは、見た目ロープウェイのように大きいですが、定員22名で今日は8台稼働だそうで、多い時は12台になるそうです。しかし今日みたいな日は赤字営業でしょう。まぁ、それ以外の日で十分な営業利益を得ていると思うので問題はないのでしょう。



天神平には、私以外は誰もおらず、ゴンドラも含めて貸切状態でした。谷川岳を登るには、ここからさらにリフトを乗り継いで行きますので、行程的にはそれほど大変では無さそうです。私はここから単に尾根筋を下ってきましたが、途中までは結構ラフな道で雨の影響で所々マッディーな感じで歩きづらかったです。天神平から2時間弱くらいで下まで降りられるのですが、行程の6割くらいはラフロードなので、滑りやすくて危険です。最近になってクマの目撃情報もあるので、道中は気をつけていましたが、幸いにも熊と鉢合わせせずに済みました。



天神平からこの場所までは1時間程度ですが、ここから残り2-30分くらい砂利道で整備された道を歩くのでしんどい事はありません。今日は天気が良くなかったので、谷川岳までは行きませんでしたが、次は天気の良い時に再度チャレンジしようかと思います。

最強のテレスコープカバーTeleGizmos 365シリーズ入荷しました

2023-06-08 18:08:02 | ブログ


長らくお待たせしましたが、一生使える耐久性を持ったTeleGizmosカバーが入荷しました。しばらくは在庫がありますが、その前にご注文いただいてお待ちいただいているモデルは、既に在庫が少なくなっております。また先月もお知らせしましたように、今の過剰な円安では日本円では結構なお値段になってしまいますので、止むを得ず価格改定をさせていただきました。しかし、一度買っていただければ一生使えるほどの耐久性を持っている最強のカバーですので、トータルで考えると決して高い買い物ではないと思います。

このカバーが無かった頃は、一晩置いて置くのが関の山で、日中の紫外線を浴び続けると1年くらいでボロボロになって使えなくなっていた事を考えると、今もそうですが、高級機なども雨風太陽の紫外線を気にせずに機材を設置したままにできるので、極軸合わせさえしておけば、突発的な天文現象や使いたい時にいつでもカバーを外せば使えるので、高価な天文台など建てなくても自宅の庭やベランダが即天文台になります。このTeleGizmosを使っておられる方々は、タカハシの高級機や大型機材を使われている方も多く、業界では著名な写真家さんなども愛用してくれています。私もコロナ以前は、海外へも持って行って撮影が終わった後も機材はそのままで車に入って休んだりして朝になってから機材を撤収したりそのまま継続して使っていたりしました。

とにかく、用途は限りなくあり、大切な機材をしっかり守って機動性も最大限活かせるので、これほど便利なカバーはありません。まだ使った事が無い方々は是非一度使ってみる事をおすすめします。