おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Vixen関連のお知らせなど . . .

2018-11-30 16:42:40 | ビクセン製品のご案内


本日正式にアナウンスされましたが、「AXJエンコーダー」が新発売となります。本体に内蔵させてスターブックテンに連動させて天体の導入に使えるものですが、自分的には”待ってました!”という感じの商品です。スターウォッチングの際に天体を導入する場合、見せる天体はだいたい場所が分かっているものが多く、自動導入機能を使わずとも導入ができるのですが、機能に頼っていると導入が遅くて間延びしてしまうことから、見せる天体が少ない時には敢えて自動導入は使わずに手動で導入して追尾だけ赤道儀まかせです。

とにかく早速使ってみたいので発注しました。来週中には届くはずなので使用感などをリポートさせていただきます。その前にスターブックテンのファームウェアを更新しないといけませんが、またPCの不具合でできないかもしれません。その場合はビクセンへ依頼します。難しい作業ではないのですが、何故か上手くいきません。



それから既にアナウンスされておりますが、PF-Lが新しくなって「PF-L II」になります。来週発売となりますが、変わったのは倍率が6倍から5倍になったのと、パターンがより見やすくなって、以前は周囲の3等星2個の導入がとても難しかったのがより入れ易くなったそうです。感じとしてはKenkoスカイメモと同じ感じだと思います。以前から使いにくいことは指摘されていたので、もっと早くやって欲しかったところです。これに従ってお店で展示してある4台のPF-Lを装着してある赤道儀を全て交換するつもりです。単なる展示用ではなく、実際に貸し出しして使ってもらうための機材でもあるので、可能な限り最新の状態にしておかないといけません。

スターブックテンを一度も使われたことが無い方は、ぜひ当店へお越しいただき使ってみてください。借りていただくだけなら有料ですが、御購入の検討材料としていただけるなら無料でお貸し致します。



昨日から少しづつビクセン赤道儀のお買い得セール品をアップしております。その一つがこのSXP2赤道儀です。既にSXP赤道儀をお持ちで、アップグレードされたい方にはベストディールなご提案をさせていただいております。既に価格も出ておりますが、他では一切やっていない超お得な商品です。まだこれから商品をアップしていきますので、そこに無い商品構成であってもご相談いただければ常にベストデーィルをご提案させていただきます。

また、現在出品中の「CORONADO Solar MaxII 90-BF15/BF30 Hα太陽望遠鏡セット」ですが、明日12月1日より店頭表示価格よりさらに10%OFFにて販売致します。それぞれ1点づつしかなく、とても良く見える個体です。もうこれが良い状態のSM2 90を入手されるラストチャンスです。国内価格より遥かに安く、しかもその見え方もしっかり検品している貴重な商品です。今日も太陽面を見ましたが、大きなプロミネンスがいくつも出ておりました。より高精細な撮影観測をされるには、豊富な光量と分解能をもった最上位機種のSM90がオススメです。



店舗内にある薪ストーブ用の煙突が届きました。これでやっと薪ストーブが使える状態になります。



実際に取付けてみるとこんな感じになります。まだこれだけでは使えなくて、天井部の断熱工事が必要です。現状のまま燃やすと熱で変色して板材がぼろぼろになるので天井工事が終わってから使うことになります。



世界広しと言えど、薪ストーブがある天文ショップはここだけだと思います。薪ストーブを使う利点は単に暖かくなるだけでなく、光学系機材には湿度が大敵なので、それを常に2-30%くらいに押さえてくれるのが薪ストーブの利点の一つです。部屋の気密性は高いので、それほど燃やさなくても十分暖かくなるでしょう。当地はマイナス20度にもなる酷寒の地です。来ていただいたお客様にも寒い思いをせずにくつろいでいただけることも考えて薪ストーブを導入しました。当地が最も寒くなる1-2月にはぜひ一度お越しください。空の透明度も最高になる時期ですので、美しい星空を撮るにはベストな時期です。

星景写真の新たな表現

2018-11-28 16:57:40 | ブログ


昨夜、安曇野のホテル敷地で撮影したウィルタネン彗星です。昨夜は一晩ホテルに泊まって打ち合わせをしておりましたが、あまりに良く晴れていたので、ホテル駐車場にSXP2赤道儀を設置して75SDHFで撮影をしました。自動導入は完璧にできていたので、ライブビューで見えていなくても撮影すると中央にしっかり写っています。二日前に撮ったものよりはっきり明るく写っています。ただ背景が明るいのは松本方面の光害の影響です。それが無ければもっと良く写っていたと思います。これからさらに光度と高度を上げて条件が良くなってくるので楽しみです。



松原湖で去年撮った写真をA1ノビサイズにプリントしましたが、それにピッタリのフレームがなかなか見つからず、ようやく良いものが見つかったので注文して今日届きました。ステンレス製の高級感のあるフレームですが、ちょっとお高いです。プリントがポスターサイズなので、ポスター用の安価なフレームもありますが、それだと写真が見劣りするので、高級感のあるものを探していました。プリント自体も星景写真が引き立つような用紙を選択してプリント会社に依頼しました。A1ノビサイズのフレームが無かったので、B1サイズを注文しました。フレームは写真に対して少し大きめにして余白を多くとったほうが写真が引き立ちます。後は写真の背景に使う黒紙を見つける必要があります。

ところで昨日使っていたSXP2赤道儀の追尾動作が何かおかしいのですが、極軸を合わせてアライメントをして数ショット連続して撮影するのですが、その中の数コマで星の流れが見られます。露出時間は皆同じで、流れるほどの露出時間ではありません。次に使う際には意識して使いながら検証します。

ところで、SXP赤道儀からSXP2へとてもリーズナブルにアップグレードできるサービス価格を考えました。SXP赤道儀を当店でお引き取りして、代わりに差額代金とSXP2赤道儀を受け取れる仕組みです。詳しいことはショップページからお知らせ致します。

Solar MaxII 90-BF30/15のラスト販売です

2018-11-26 19:32:04 | Hα太陽望遠鏡関係


ポラリエ雲台ベースの年内最後の塗装仕上げが終わりました。現在ご注文いただいている方の分とこれから注文される方の分を仕上げたのですが、数はそれほど多くありません。この分が売り切れたら来年1月に再度製作します。ここ最近になってやたらと注文が来ています。ビクセンから純正品が販売されるにつれて、売れなくなるかと思いきや、そんなことは全くなく、コンスタントに注文が来ているのは有り難いことです。

ここ最近は、赤道儀での撮影ばかりしておりますが、ウィルタネン彗星が肉眼等級まで増光したら、またいつもの「ポラリエお気軽撮影セット」で狙ってみます。尾がどのくらいまで伸びてくれるか分かりませんが、地球に近くても太陽から離れているので、それほどではないでしょう。



ところで、先日からアナウンスはしておりますが、手元に2本ある「Solar MaxII 90-BF30/15 Hα太陽望遠鏡セット」を明日から販売致します。先日米国へ行った際に仕入れたものですが、現地で10本程度検品して、その中の数本のSM90で残っている2本です。SM60は全て完売しましたので、新品として販売できる状態の極めて良い見え味も確実な個体ではこれが最後です。

現在、SM60をお持ちで90へアップグレードを考えておられる方は、トレードによる購入も可能です。一般的な中古ショップや天文ショップでの買い取り額よりは遥かに好条件を提示させていただきます。ただしその状態によって査定額は変わってきます。ご要望の方は、ご注文される前にご相談ください。それぞれ1本づつしかありませんので、お早めにご検討ください。

SXP2赤道儀でウィルタネン彗星を撮りましたが . . .

2018-11-25 19:03:38 | ブログ


昨夜の続きですが、あの設定の後から数値がおかしいところがあったので少し修正して今夜実際に自動導入して撮影してみました。電線があってこんな画像になっています。また空の透明度も低く、満月が昇ってきていたので空が明るくてこんな写り方です。しかし中央にしっかり彗星らしい姿が写っています。恒星とはあきらかに違う写り方です。EOS M3のプレビュー画像でも中央に青っぽい星が写っているのが分かります。

どうやら自動導入はきちんとできているようです。今日はそれが分かっただけでも今後の撮影が楽になります。昔は星図をたよりに天体を探して撮影していましたが、今は自動導入ができる赤道儀があるので、初心者でもスターブックテンの使い方が分かっていれば目に見えない天体でも簡単に自動導入できます。後はシャッターを切ればそこに天体があるので、難しいことはほとんどありません。



撮影機材は、Vixen SXP2赤道儀を大型カーボン三脚にのせています。鏡筒はPENTAX 75SDHFに0.72xRDを付けています。彗星でピントを合わせるのは困難なので、先に明るい星で合わせておいてから、彗星を自動導入してシャッターを切ります。このSXP2は、1週間ほど前に納品されたものですが、極軸望遠鏡の照明が点灯しません。接触不良なのだと思いますが、修理交換が必要です。

先日からお知らせしている、ビクセン赤道儀関連のセール販売は来週から行いますが、昨日から出している超特価になっているセレストロンC-11XLT鏡筒は、あの状態ではあり得ない価格になっていますが、当店でビクセン赤道儀を同時購入していただいた場合の特典価格となっております。ただし、大型カーボン三脚セットは既にお安くなっているので、それには適用されません。あくまで赤道儀単体で販売している商品に対して適用されるものです。

STAR BOOK TENでウィルタネン彗星を導入

2018-11-24 19:49:26 | ブログ


スターブックテンを使ってウィルタネン彗星を自動導入するには、ビクセンHPから軌道要素ファイルをダウンロードする必要がありますが、それをすれば簡単に暗い彗星でも自動導入ができるのですが、私のシステムでは何度トライしても上手くデーターをアップロードできません。前回はAXJ赤道儀を使う必要からその作業をビクセンでやってもらいましたが、あれからシステムは変わっていないので、またやっても上手くできるかどうか分からないので、ウィルタネン彗星の軌道要素を手動でスターブックテンに直接書き込みました。

実際にやってみると面倒な事もなくあっさりできましたので、ご自分でクロスLANケーブルで上手くできない方は、この方法でやってみればいいでしょう。



それで実際に自動導入をしてみましたが、位置的に自動導入は正確になされていると思いました。空が曇っているので、だいたいの位置はステラナビゲーターで調べれば分かります。これがきちんとできれば後はピントを合わせて撮影するだけのことです。今日現在で5.8等星くらいになっているそうなので、双眼鏡くらいなら見えると思います。ただし満月なので微妙なところです。位置的に来週から月が無い状態で撮影できる環境になってきます。とりあえず最高光度になるまでに、いろいろな撮影方法を試してみようと準備しています。



久しぶりにタカハシP2赤道儀のカメラ三脚アダプターの製作依頼がありました。相当久しぶりですが、他にご要望の方がいらっしゃったらお知らせください。

ウィルタネン彗星にはお気軽撮影アイピースが◎

2018-11-23 16:52:05 | コンデジのお気軽天体撮影


久しぶりの肉眼彗星が今月から来月にかけて3等星くらいまで明るくなるそうです。今でも既に6等台くらいに達しているそうですが、満月なので見ていません。来月中旬頃には天頂付近で最高の条件で撮影ができるので、今から楽しみにしています。

この画像は2013年11月に撮影したラブジョイ彗星です。これもかなり明るくなった彗星ですが、ウィルタネン彗星はこれ以上に明るくなるのかもしれません。この撮影に使ったのは当店で静かな人気の「お気軽撮影ズームアイピース」です。小口径のFS60CBにズームアイピースを装着してコリメート撮影をCanon PowerShot 120で撮っています。赤道儀は、ビクセンのポラリエです。使っている機材は全て初心者が使う機材です。露出は30秒ですので、コンデジで十分です。一般的な直焦点撮影を単焦点の小口径でやっても大きく写らないですが、ズームアイピースとコンデジのズーミング機能を併用することで、普通は撮れない彗星頭部の拡大撮影ができます。



ここ最近になってこの「お気軽撮影ズームアイピース」のご注文が良く来ているので、たぶん考えていることは同じだと思っています。S120は良いカメラでしたが、今はG9XとSONYのRX100M3を使っているので、これでウィルタネン彗星を撮るつもりです。写真レンズでも撮りますが、この彗星がどこまで尾を伸ばすのか、それによっても撮影機材を選ぶ必要があります。
基本的にコンデジでの彗星撮影では、短時間で済むので電動で自動追尾できる赤道儀で極軸が合わせられるものなら何でも良いと思いますが、海外製品の安価なものは避けたほうがいいでしょう。



八ヶ岳の初冠雪ですが、例年より1ヶ月は遅かったのだと思います。山頂の表面が凍結して白くなっていたのは、10月末に見ていますが、今日のは雪が降って白くなっている状態です。ただしそれほど降っていなかったみたいです。



硫黄岳ですが、山頂はもう厳寒期です。また年末年始には登山される方があちらこちらで遭難しますが、今年は八ヶ岳で遭難者が出るかどうか気になるところです。冬の登山の素晴らしさは体験していないので分かりませんが、命をかけてまでしようとは思っていません。今年も結局一度も登山をせずに終わってしまいそうです。大好きな登山のはずですが、いつかニュージーランドを数ヶ月かけてトレッキング三昧をしたいものです。



松原湖高原に設置してある無人カメラです。これは、Skypix Japanの岡さんが小海町から依頼を受けて1年かけて町のイメージビデオをタイムラプス映像で作り上げるために設置したものです。この撮影のために10月から既に数回訪れてタイムラプス撮影を行っています。どんなイメージが仕上がるのか皆楽しみにしています。

今日からまた連休ですが、明日と明後日の土日はお店をOPENしております。満月期なので撮影に来られる方は居ないと思いますが、何かご相談ごとなどありましたらお越しいただければと思います。

ビクセン FL55ssがこんな姿に. . .

2018-11-21 17:04:21 | ブログ


先日のFL55SSの改造からさらにカメラマウントも作りました。回転装置は鏡筒ホルダーがその機能を持っているのでカメラマウントにはそれが必要ありません。このFL55SS改造化キットは、ワンセットだけ余分に製作しておりますので、欲しい方がおられたらお問い合わせください。



純正のワイドマウントは180グラムあります。



新たに製作したEOSマウントは60グラムと120グラムの軽量化となりました。もちろんそれにより回転機能は無くなりましたが、このシステムでは不要なので良しとします。



このFL55ssの改造がどこまで意味があるのか理解するのは難しいかもしれませんが、これから先海外へ持っていって使うことを想定してやっているので、国内で普通に撮影される方には純正のままで十分でしょう。この改造はこれで完結したので、後は実際にいろいろな場面で実際に使っていきたいと思っています。



これが全体像ですが、ここまでやってしまうとビクセンの開発者に呆れられるでしょうけど、自分の興味の範疇でやっていることなので、良しとしてもらいたいところです。



店舗のカーテンがやっと取り付けできました。星柄のカーテンですが、それほど珍しいものではなく、極一般的なものを選びました。かなり派手な海外製品もあるのですが、サイズが合わなかったり、中国製で縫製が雑なのに高かったりして、結局は無難なところに収めました。このカーテンは子供部屋用に人気があるようですが、天体望遠鏡ショップにも十分マッチしていると思いました。

これから少しづつ店の外観や内装を個性豊かなものにしていきますが、来年春のバリ島行きでは、現地でバリ雑貨などを置いたりして、インドネシア風の怪しい店にしていこうかと考えています。



これから来月にかけてのセールで使う大型システマティックカーボン三脚が入荷しました。これとビクセン赤道儀をセットにした超お特な当店だけのスペシャルセットを数量限定で販売致します。今年は久しぶりに肉眼彗星の「ウィルタネン彗星」がもうじき肉眼彗星に成長するので、それを狙うには軽量で安定したカーボン三脚とビクセン赤道儀のセットで狙うのがベストです。



今日、ホームセンターでこんな物を見つけました。その名も「マグマ」ですが、使い捨てカイロです。温度が最大70度程度にまでなるそうで、直に持つとやけどをするほど高温になるとのことです。これからの季節には必需品とも言えるカイロです。私自身は相当着込んで撮影するのでカイロは使いませんが、このくらいの物があったら使ってもいいかもしれません。

PENTAX MS-3/3n用ハーフピラーあります

2018-11-19 16:22:35 | PENTAX望遠鏡


今日はご注文のあったペンタックスMS-3赤道儀用のハーフピラーの塗装作業をやっていました。数は少ないですが、前処理から塗装ー焼き付けー組み立てとやっていると一日作業です。商品には自分の工賃はそれほど反映させておらず、まともにその費用を入れるとあの値段では売れないので、販売価格とユーザーさんのバランスを考えて値段をつけています。うちの商品のほとんどがそうですが、店に座っていて販売できるものはそれほどありません。また販売している赤道儀類もそうですが、自分で使ったことのあるものがほとんどです。



今日仕上がったMS-3用のハーフピラーですが、ビクセンのAPP-130TL三脚とセット販売しているものです。三脚が軽い割にはとても良くできており、アダプター等あれば他社製品にも使用可能です。MS-3の三脚はとっても使いづらく、暗い所で組み立て作業をやっていると、嫌気がさしてくるほどのものです。それをAPP-130TLに変えた上でハーフピラーを組み込むことで、脚を伸ばさない状態でも不動点が腰より高い位置にくるので使い易くなります。赤道儀と三脚の着脱は工具要らずで簡単です。暗い所でもライトが無くても組み立てができるくらいです。

私も去年の北米日食にこのMS-3n赤道儀とハーフピラーを持っていきました。以前は良くタカハシP2Zを持っていきましたが、最近は箱に入れた状態で使っていません。ちょっともったいない気もしますが、その都度使う機材を変えていると、いざ海外へ持って行く時に部品などを入れ忘れてしまうことがあるので、できるだけ決まった機材を使うようにしています。 ポラリエもそんな機材の一つです。

また今週末から連休ですが、昨日倉庫の掃除をしていて処分したいアルミ三脚やら出てきたので、ご来店を条件に無料で差し上げようと思います。他にもEDレンズの屈折望遠鏡などもあり、処分に困っています。とりあえずまとめてから画像などを出しますので、それ以降におたちよりいただければと思います。原村星まつりで持っていけばいいのですが、値段を付けたりするのが面倒なので持っていかず放置しています。

静寂の池

2018-11-17 16:11:02 | ブログ


先日14日の白駒池で撮った比較明合成ショットです。RICOH GRIIで自動撮影をしています。まぁ、そこに居れば誰でも撮れる写真です。特筆すべきは湖面が全く波打っていないことです。上下の区別が付かないくらい星が映り込んでいます。星景色を撮る際に、水面に映り込む星空は良く撮られる構図ですが、湖面が完璧な状態で撮れるチャンスはそう多くはありません。年に何度か上がっていますが、この時は星空の状況なども含めて最高の環境でした。できればこれと同じ状態で来年の5月にまた撮りたいものです。



ところで今日アップした新たな商品がこのSolar MaxII 60-10ダブルスタックフィルター仕様です。used品ですが、状態はとても良い上に良く見える個体です。SM3に移行しているので、もうSM2は中古品でしか買うことができません。国内ではまだ在庫分のSM2を販売していると思いますが、いくら新品であっても倉庫からユーザーの元へ届くまでにどのくらいの時間が経っているかが気になるところです。来年以降は仮に販売するとしても、SM3になるので、これまで通りには販売はできないでしょう。

昨夜は、星と自然のフェスタの反省会がありました。まだ2回目ですが、ある意味これが1回目となるので、まともな評価ができるようになりました。結果的には良かったのですが、問題点も数多く出てきたので、それをこの1年をかけてしっかり改善していく必要があります。去年はちょっとのんびりやりすぎたところは、誰もが感じていたことなので、来年は早い段階で特に広報については早々に情報を公開していくということで一致しました。ちなみに来年の開催は、2019年10月25日〜27日になりました。一つ前の週も考えましたが、満月前後なのでさすがに止めました。

Vixenの新製品SXP2赤道儀を使ってみました

2018-11-16 15:34:02 | ビクセン


昨日届いたばかりのビクセンの新製品「SXP2赤道儀」を撮影で使ってみました。

スターブックTENは、新たに設定する時間が無かったので、AXJ用のアドバンスユニットを組み込んだものを仮で使用しました。撮影に使った機材は、画像のFL55ss写真鏡筒を軽量化するのと、ヘリコイド仕様にするという目的で改造したものです。カメラは、EOS M3です。本来フルサイズで使える構成ですが、導入時に天体が分かり易いので、敢えてEOS M3を使いました。



Twoスターアライメントをしてから自動導入すると、こんな感じでライブビューで天体の姿が分かり、きちんと導入されていることが分かります。ただしM45やM42のような明るい天体や目標となる輝星がある天体は直ぐに分かりますが、アンドロメダM31などは慣れていないと何が入っているのか全く分かりません。それを知るにはとりあえず30秒露出でもいいので、ISO 6400くらいにしてシャッターを切れば導入されていることが分かります。デジカメの撮影写野は広いので、余程の事がない限りその中に天体が入らないことはまずないでしょう。これで入らなければ自動導入自体が上手く機能していないということですので、それは問題です。



SXP2で最初に撮ったのは、M45プレアデスですが、赤経方向に流れてしまっています。これで1分露出です。これだと全く撮影などできません。極軸も完璧に合わせた状態でやっているので、赤道儀自体に問題がなければこれはあり得ないことです。もしかして . . .と思って赤経クランプを締めてみたら、とりあえず画像みたいな流れ方はしませんでしたが、それから数コマは小さな追尾ミスがありました。クランプはきちんと締めた状態でやっていたので、問題があるとするとそれ以外の部分かもしれません。その間にもディレクションボタンで修正する際にも赤経方向に全く修正ができなかったので、原因が全く分かりませんでした。それもクランプを相当きつく締めてからは動くようになったので良かったですが、正直それも良く分かりません。



その後さらに数カット撮影しているうちに、いつのまにかきちんと追尾撮影ができるようになっていました。結局その原因がどこにあるのか分からないままでしたので、次に使う時にはもう少しいろいろと見ていきたいと思っています。画像は1分露出を6カットコンポジットしたものです。撮影は庭でやったのですが、直前にLED照明があるので、その光をもろに拾っています。



こちらは露出10分のワンカット撮影です。拡大すると星がタマゴ型になっています。AXJで同様な構成で10分撮った時には綺麗な点像を維持して、その追尾精度の高さを示していました。SXP2もそれに近い精度は有していると考えており、ワンカットで10分露出することはまずないので、現状ではその追尾精度には満足しています。ただし先の事がどこに原因があったのか、良く調べてみないと安心はできません。



今月末から来月にかけて、このSXP赤道儀などとその汎用性の高さで人気の大型カーボン三脚セットを年末セール特価でそれぞれの機種で数台づつ販売致します。カーボン三脚は販売分は確保してありますが、それも年内で終わる予定です。もちろんその前に売り切れたら終わりです。SXP2やSXD2赤道儀との相性は抜群ですし、用途によってはAXJ赤道儀にも使用可能な高剛性のシステマティックカーボン三脚です。GITZOと同型になると5型となり、価格も20万円を遥かに超えるものです。天体用として販売されているカーボン三脚は2段タイプが多く、それだと一般の撮影にはやや厳しいものがあります。このセット販売するカーボン三脚は脚径が40mmあり、また3段タイプなので、雲台を取付ければほぼ目線の高さになります。

いずれにせよ、この超お得で素晴らしいセット品の価格等については、月末迄にお知らせ致します。