おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

お気軽撮影アダプター

2015-01-18 17:54:33 | ARIZONA SCIENCE & ASTRONOMY EXPO


お気軽撮影ズームアイピース専用のコンデジアダプターが仕上がりました。これからアルマイト処理をしてからご注文の方々へお送りいたします。今回製作したものは、SONY QX100、DSC-RX100、Canon G7xの3機種用です。それぞれアダプターは1点づつ余分に作ってありますが、セレストロンズームアイピース専用ですので、後ほど商品としてアップいたします。今回製作分より若干形状を変えてあります。



NJP回転架台も加工製作から仕上がっております。これから塗装処理へ入っていきますが、ポラリエ関連の発送が全て完了してからになります。ご要望の方はお早めにご注文ください。前回から大変手間のかかるタカハシカラーでの塗装処理をして販売しておりますが、時間がかかるので手の空いた時にしか作りません。



今朝7時の外気温です。マイナス17度でした。野辺山だとこれより3度は低いでしょうから、マイナス20度ということです。青森~日本海側は大雪で大変ですが、こんなに気温は下がらないと思います。たぶん北海道でも内陸部の特に寒いところでなければそこまで下がらないはずです。いずれにせよ酷寒の地と言えるでしょう。今年で2度目の冬ですが、少しは慣れてきました。防寒対策をしっかりやったことが大きいです。

ところで、お待たせしているポラリエ雲台ベースですが、現在仕上げ作業をやっており、このブログを書きながら作業をちまちまとやっています。とりあえず去年中にご注文された方々へ明日~明後日発送し、その後に本年に入ってからご注文された方の分を仕上げて発送していきます。現在まだ半数しか塗装処理が終わっておりません。たぶん全ての発送が終わるのは22-23日頃になると思います。予定よりやや遅れておりますが、何とかラブジョイ彗星の撮影はしていただけるでしょう。今月は21日が新月です。週末を利用して撮影するなら24-25がベストでしょう。お待たせして申し訳ないですが、今少しおつきあいください。

今晩は最高の透明度で好天です。このブログを書いてからまた庭でお気軽撮影をしてみようと思います。

ラブジョイ彗星の見つけ方、撮り方

2015-01-10 22:01:49 | ARIZONA SCIENCE & ASTRONOMY EXPO


今晩の撮影機材です。EOS MとKiss X5に付いていたWズームキットのレンズです。デジタル一眼をセットで買えば付いている安価ですが優秀なレンズです。今晩はこれを使ってラブジョイ彗星を撮りました。



まず最初に使うのは、EF-S55-250mmレンズですが、明るい一等星か近場のオリオン大星雲で試し撮りをしながら200mmか250mmの位置でピントを合わせておきます。合わせたら一旦外します。次にEF-S18-55mmレンズを装着してラブジョイ彗星のあるあたりを35~55mmで試写します。その日の彗星の位置は「星ナビ」などでだいたいの位置はつかめると思います。周辺の明るい星からだいたいの彗星の位置を覚えておいてその辺にカメラを向けてISO 6400くらいで10秒も撮れば画像のどこかに青白い彗星の姿があれば、後はその彗星が画像中央にくるように修正ー試写を繰り返して中央に来たところでまずはOKです。



彗星はライブビューでは全く見えません。デジタル一眼のファインダーでも慣れていないと探すのは難しいと思います。



彗星が中央になったところで55-250mm或は望遠系ズームレンズに変えて撮影します。このレンズはF5.6なので暗いですが、ISO 3200で2-3分も撮れば十分美しい大きな彗星を捉えることができます。先にピント合わせのためにオリオン大星雲などを使ったのは、彗星は暗過ぎて周辺にも明るい星が無いのでピント合わせができないからです。



それで撮ったのがこの画像です。250mmで撮っています。ISO 3200-180秒露出です。これまで使っていた高価な機材でないとラブジョイ彗星は撮れないと考えておられる方はぜひ手持ちの機材で撮ってみてください。ただし、ポラリエと極軸望遠鏡、ポラリエ雲台ベース、極軸合わせのためのできれば微調整のできるしっかりした三脚は最低限必要です。単に広角レンズだけの撮影なら極軸望遠鏡もPCB-EQ2も不要です。しかし望遠レンズでしっかり彗星の姿を捉えたい場合には、構図をしっかり決めた状態で極軸合わせができないといけないので、ポラリエ雲台ベースは必要だと思います。いくら高価な望遠レンズを持っていてもポラリエの持つ追尾精度をしっかり出し切るには極軸望遠鏡でその軸をしっかり合わせる必要があります。

これらの撮影は誰でもできる程度のものです。この方法は私自身が初心者様には良いと考える方法ですので、それが必ずしも良いとは限りません。これらの機材をお持ちの方はぜひこれを参考にご自分なりの撮影方法を習得してください。



DSC-RX100M3で撮ったラブジョイ彗星です。ちょっと端へ寄りすぎていますが、かろうじて尾が写っています。ISO 3200-60秒露出です。お気軽撮影用のアダプターをデザインしていますが、試作したものより若干デザインを変えて製作するつもりです。

TK-PPFあります!

2014-12-17 20:19:10 | ARIZONA SCIENCE & ASTRONOMY EXPO


ポラリエ専用の暗照明装置がついたTKオリジナルの大人気商品です。1セットだけ在庫品として出てきました。次は来年までありません。ご要望の方はラストチャンスです。画像は当方が使っているものなので綺麗ではありませんが、商品は新品です。

仕上げ作業へ入っています

2014-12-15 18:05:27 | ARIZONA SCIENCE & ASTRONOMY EXPO


今朝はマイナス10度を下回る気温でした。松原湖が徐々に凍結していってます。完全に凍結すれば中央で撮影ができるようになります。スケートセンターの照明設備とスキー場のナイター照明が気になりますが、夜半過ぎると消えるので撮影にはそれほど影響はありません。昨夜のふたご座流星群は薄い雲を通してみましたが、それほど見えませんでした。最近やたらと流星群のニュースが流れていますが、普通に見るだけなら1時間も空を眺めていれば、流れ星の一つや二つは普通に飛んでいます。



お待たせしておりますが、TK-ALZM2は本日最終処理へ入りました。アルマイト処理から週末には戻ってくるので、それから組み立て調整をして出荷作業となります。早ければ今週末以降より発送ができるかもしれません。来週早々の新月には間に合うようにお届けしたいと思います。今回お届けする分は上画像とは少しだけ違っておりますので、勘違いされないようにしてください。

ところで、現在在庫ゼロのポラリエ雲台ベースですが、現在製作中です。近いうちにご注文をお受けできるようになるかと思いますが、年内にお送りできるか微妙なところです。


Arizona Science & Astronomy Expo 2014 ( 2 )

2014-11-04 10:30:09 | ARIZONA SCIENCE & ASTRONOMY EXPO

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Explorer Scientific の新型トラベルドブソニアンです。すでにヨーロッパでは販売されていますが、米国と日本ではこれからです。すでに日本の販売店へデモ品を送ってあるそうですので、近いうちに雑誌などで紹介されるかもしれません。10,12,16インチの3種類販売されています。10インチをちょっと持ち上げてみましたが、トラブルドブソニアンにしては重たく感じます。値段は10インチで700ドルほどだそうです。16インチでも2000ドル弱です。まぁ、ライトブリッジを考えれば半分近い重量にはなったかもしれませんが、市場では既にウルトラライトtypeが発売されているので、その辺がちょっと厳しいかもしれません。しかし値段が安いのは良いことです。良くこんな価格で販売できると思います。日本で作っていればまず不可能な値段です。生産国は当然のことながら中国です。

しかし、日本での販売価格が気になるところですが、ここ最近の急激な円安傾向を考えると輸入品の販売はさらに厳しくなるでしょう。

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ここ最近数社から販売されている全天カメラです。Starlight Expressから出ているもので1000 ドル以上するカメラですが、人気があるそうです。うちにも1台ありますが、まだ機能させていません。この種のカメラが日本全国数百か所に取り付けられれば、かなり面白いと思います。自宅に居て遠征地の星空が事前に分かれば、それを確認してから移動すれば良いのでかなり便利です。うちのカメラも近いうちに機能させるので、そうすれば八千穂高原に近いのでその天候が事前に分かります。

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skywatcherのEQ/Alt-Az Mount です。これは既に日本でも販売されていると思いますが、ネットをチェックしていないので分かりません。Meade のLX-80 よりは遥かにガッチリとして安心感があります。LX-80 は細かいところを見ていくと雑な部分が沢山ありますが、このマウントはそれを感じません。デザイン的にも美しいと思いました。導入精度や使用感については使ってみないと分かりませんが、最近は海外品を使うチャンスがないので、機会があれば使ってみたいところです。

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Austriaのメーカーだったと思いますが、美しい機械的なデザインで使ってみたいと思う商品です。counter weight をつける必要がないそうです。一応は取り付けられるようになっています。お値段は5000ドルほどだそうです。基本的に旅行や移動観測を考えてデザインしているそうです。コントローラーが付いていますが、自動導入はすべてPCから行うそうです。 各部分解するとかなりコンパクトになるみたいです。最近の傾向なのか、単なる真似なのか良く分かりませんが、赤い赤道儀がやたらと出ています。青いのもあっても良さそうですが、デザイン的には一番ピッタリくる色なのかもしれません。興味のある方はASAEのHPからたどってみたらいいでしょう。

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こちらもSkywatcherの新製品ですが、ポータブル赤道儀です。その中に私が必要と考えている全ての要素を組み込んだ驚くような製品です。画像のカメラ類を入れない状態で350ドルちょっとのお値段です。確かベースと調整装置も入っていなかったと思います。スタッフが言うにはそこそこ追尾精度は良いとのことです。極軸望遠鏡も内蔵されています。赤緯軸ユニットは粗動とフリー動作できます。赤経軸は粗動だけですが、12倍速が使えるので不便は感じないそうです。もちろんオートガイダー端子もあるのでガイド撮影も可能です。日本でも当然販売されると思いますが、どのくらい人気が出てくるのか未知数です。海外製のこういった製品は、機械精度より電子部品やソフトウェアで全体の追尾精度を補っているところがあるので、実際に使ってみないと何とも言えません。