おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Solar Maxの検品をしました

2014-11-30 18:29:59 | Hα太陽望遠鏡関係


今日は真っ青の空だったので先日届いたばかりのSolar Max関連の検品を行いました。今回はSolar Max 90とSolar Max 60DS、PST-DSをチェックしました。幸いいずれも良く見える個体でした。事前に米国側から検品した結果は知らされていましたが、日本へ届いてから私の手で検品するまでは確実ではありません。



PSTダブルスタックは1台だけでしたが、とても良く見えるもので安心しました。このPSTは、私が先日渡米した際に現地で検品していたものなので、その状態は既に分かっていたものです。本当は2セット買っていたのですが、もう1セットを発送前に再度米国側でチェックしたところ、あまり良くないとのことで、キャンセルとなりました。従って残念ですが販売できるのはこの1セットだけです。



このSolar Max 60DSも販売用に送っていただいたものですが、これについては既に行き先が決まっています。この60も2セット発注していて届いたのはこの1セットだけです。いつもちびちびと販売していますが、本来ならもっと頻繁に販売しても良さそうですが、これまで何度も書いているように、ご注文の方へお届けするまでに時間と手間がかかるものなので、ヤフオクのように何も考えずに販売するような事ができれば楽ですが、それはさすがにできません。
                                                     
今回検品したSolar Max 90-BF15とPST ダブルスタックについては、12月に入ってから販売する予定です。お値段については1ドル=120円にもなっているので、海外品の販売は益々厳しくなっておりますが、可能な限りお買い求めやすいお値段にするつもりです。他にも合わせてお安く販売したいものもありますので、近いうちにお知らせいたします。

ポラリエ極軸望遠鏡を販売中です!

2014-11-29 19:21:49 | ポータブル赤道儀関連
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販売を休止してから1年を経過しましたが、本日より再販しております。休止の理由はビクセンより新たな暗視野照明装置付きの極軸望遠鏡が出ると聞いていたからで、残念ながらポラリエ用ではなく、AP赤道儀専用品であることがわかりました。それをポラリエ用に改良してほしいというご要望もありましたら、販売価格を考えると現実的ではないので、元々大人気のまま休止した「Kenko スカイメモRS用」を改良したテレスコ工作工房オリジナル品の販売再開を決めました。ビクセン純正品のほうがお値段も安いですし、使いやすいと思われる方もいらっしゃるでしょうから、その辺は実際に使われる方が判断していただければと思います。


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この極軸望遠鏡は、暗視野照明装置付きですので、極望対物側からLEDで照射する必要はありません。接眼部サイドから赤色LEDをパターンのみに照射するので、そのパターン以外は光りません。極軸合わせも実際の星空に見えているカシオペア座か北斗七星のいずれかの位置を極軸望遠鏡を回して同じ位置にセットして北極星などをパターン所定の位置に合わせれば極軸合わせは完了します。時計を見る必要も日付も知る必要は一切ありません。
                                                     
今回は初回ということで、数量が少ないです。たぶん以前からご要望の方が結構いらっしゃると思うので、ここ数日内には売れてしまうでしょう。この次は来年2月以降にならないと入荷しません。お値段は以前より少しだけお安くしてあります。消費税が変わった分次回から少し上げるかもしれません。


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山の上は完全に冬に変わっています。先週R299がクローズされる前に上がりましたが、八千穂高原まで上がる前に路上の雪で断念しました。これから上の駐車場へ上がって撮影される方はスタッドレスタイヤは必要です。くれぐれも気お付けてドライブされてください。

入荷しました

2014-11-29 19:15:53 | ビクセン
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星空雲台ポラリエが入荷しました。これに雲台ベースが完成すれば超お得なセット商品は発送できます。単品セットも含めて仕上がり次第順次発送していきます。次の新月期には十分活躍してくれるでしょう。この超特価セット品はあと僅かだけ残っております。ポラリエをお持ちでない方で、これから星空撮影をされる方はぜひご注文ください。



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こちらも今日届いたばかりのSXP赤道儀です。ポラリエからのステップアップとして最高峰の赤道儀ですが、これから使っていろいろな事をやっていこうと考えています。とりあえずは本機が持っている基本性能だけでどの程度の事ができるのか見極めていきたいと思います。またSXシリーズで使えるポータブルピラーを設計製作していくつもりです。既にイメージは出来上がっているので、それほど時間はかからないと思います。先日ご要望があって、SXP赤道儀用のGITZOシステマティックアダプターを作りましたが、この赤道儀で使えるほどの三脚だとアダプターも含めて10万円を越えてしまうので、それよりは安く販売できるポータビリティーに優れたピラーを作ったほうが良いと考えました。また試作品が仕上がりましたらこちらにてお知らせいたします。
                                                     
海外品でもこの種のピラー脚が販売されていますが、そのほとんどが1500ドル~2000
ドル以上する高価な商品です。良いものは高いのは当たり前ですが、海外品は必ずしもそうではありません。残念ながら買って使ってみたいという製品は今の所無いので自分で作るしかありません。果たしてそのイメージ通りのものが作れるか分かりませんが、やれるだけのことはやってみるつもりです。

もうすぐお届けいたします

2014-11-29 19:14:52 | ポータブル赤道儀関連
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現在最終仕上げ処理の塗装作業を行っております。この作業に1週間近くかかります。1日に沢山は塗装しないので、一人でやっていると日数がかかります。塗装ルームにこもってやっているので、出て来ると真っ白です。近いうちにその環境を整えていくので電気工事やら面倒な作業が待っています。まだ全て終わっていないので、週末から来週にかけてまだもう少しかかります。


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塗装も大変ですが、その後の組み立て作業が神経を使います。PCB-EQ2には内部に回転軸を組み込んでいる関係上そのクリアランスがとても微妙で、1/100mm単位で指定して製作しています。その後にアルマイト処理をしたりすると径が変わってきます。このクリアランスが大きいと組み上げた時にガタついたりすることがあるので、そうならないように常にチェックして最適な状態にしています。いくら精密機械でやっていても、そこに人間の手が入るので、思ったとおりにはいきません。当然その経過ではやり直しとなることも結構あります。そういうことがあるので、いつも余分には製作しています。今回は既にSOLD OUTになっておりますが、全ての方へお届けが終わったら予備としてあった分を販売いたします。数は少ないですが、年内に御購入できるチャンスがあります。


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こちらは今日仕上がったばかりのオリジナル商品です。ビクセンのポルタ微動部品を2個使ってコンパクトな経緯台にするジョイント部品です。ご注文いただいている方々へは明日発送させていただきます。1台セットだけ余分に作ってありますが、ご要望の方はお知らせください。お値段等はオンラインショップに載っています。この画像の状態にさらにもう1個の微動部品をネジ2本で取り付けることでAlt-Azマウントとして機能します。めったにつくらないものですが、この1点が売れてしまったらまたしばらくは作りません。

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こちらは当店では人気のあるタカハシTG-L微動部品を使ったコンパクト強化型経緯台ですが、現在在庫があります。今日部品が仕上がってきました。めったに在庫は持たない商品ですが、年末もあって余分に在庫しています。こちらもご要望の方はぜひご注文ください。現在これに使えるW鏡筒搭載ユニットを製作中です。この経緯台に2本の鏡筒を乗せて使える優れものです。この商品については先日このブログでもご紹介しております。

星空雲台ポラリエ+PCB-EQ2で撮りました

2014-11-29 19:13:07 | Astro Photography
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昨夜撮った北アメリカ星雲の画像です。自宅の庭でお気軽撮影をしました。機材は下画像を参照してください。カメラはEOS Mです。これに当店オリジナルのEOS M用CLSフィルター(最強の光害カットフィルター)を装着しています。カメラは無改造のノーマルカメラです。ISO 3200、180秒露出です。ノイズリダクション設定ONです。ワンショット画像ですが、コンポジット処理をする場合にはさらにノイズ低減処理をしたほうがいいでしょう。画像処理が得意な方ならもっと凄い画像にできるでしょう。普通ノーマルカメラではあり得ないHα領域の写り方をしています。画像処理をするまでもなくプレビュー画像でも既に真っ赤に写っています。北アメリカ星雲は眼視では確認しずらいので、構図決めには捨てショットで構図を確認する必要がありますが、30秒露出でもはっきりその存在が写り込むので、決めるのは楽です。

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こちらは毎度おなじみのM42 オリオン座大星雲です。こちらも上データーと同じです。上のNGC7000よりは遥かに写りは良いです。これからポラリエを買って最初に撮りたいと思うのがこの星雲でしょう。200mm以上の望遠レンズを使えば同程度のサイズで写ります。APS-Cサイズでのお話です。ポラリエもポータブル赤道儀としては高精度ですが、20年以上前に丁寧に作られた赤道儀なら10分以上の露出でも点像を維持してくれます。もちろん200mm以上の望遠レンズで撮影した場合です。昔はフィルムでの撮影しかできなかったので、必然的に暗い星を写すには高感度のフィルムを使った上で10分以上の露出をかける必要がありました。しかし、今はデジタルカメラが高性能化して手持ちでも星空が撮れるようになり、それにより赤道儀の精度を無理に上げなくても十分な撮影ができるようになったと同時に、初心者様でもちょっとやっただけでこのブログ程度の写真は簡単に撮れるようになりました。これにより天文写真の敷居が大きく下がって、もはや星空写真は天文ファンだけのものでは無くなりました。

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この機材で撮りました。鏡筒はタカハシFS60CBにRD0.72xを付けています。それと三脚以外は全て当店のオリジナル品です。鏡筒を乗せて使う「簡易赤緯軸ユニットDU-4」は既に仕上がっておりますが、近いうちに販売いたします。これまでのものとちがってベアリングを内蔵しています。また「ポラリエ専用極軸望遠鏡 TK-PPF」も来週からご注文をお受けいたします。この機材構成で100Lウェイトシャフト3本で足りています。ただしウェイトが1kgあるものを使っています。PCB-EQ2のセット品では700gです。この鏡筒自体もあちらこちら手を加えて軽量化と高機能化しています。ニュージーランドではこの機材構成で南天の星雲星団を捉えました。気軽に海外で日食や星空撮影をするにはベストな機材構成です。

ポラリエ雲台ベースの有用性

2014-11-29 19:12:10 | ポータブル赤道儀関連
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星空雲台ポラリエで撮影するスタイルがこの画像です。超広角~標準レンズくらいまでならこれでもいいでしょう。しかし、ポラリエにはそれ以上の追尾精度があり、それを有効に使わないのは大変もったいないことです。しかし、その精度を十分に引き出すには本体をきちんと正しい極軸に合わせる必要があります。それには極軸望遠鏡が必要です。


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極軸望遠鏡を使うには、一度乗せたカメラ、雲台などを外さないと装着できません。それらを一旦外してから極軸望遠鏡をセットして正しく極軸を合わせます。その後に再度カメラ類を装着して構図を決めてから撮影に入ります。しかし、実際にはその間に一度合わせた極軸は狂ってしまうので、結局はこの状態では極軸望遠鏡を使っても十分な能力を発揮できないということになります。せっかくポラリエ本体が素晴らしい追尾精度を持っているのに、それを十分に活かしきれないのは、大変もったいないことです。それを簡単に解決してくれるのが • • •


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このポラリエ雲台ベースです。極軸望遠鏡をセットした状態で自由に構図を決めて撮影できるので、ポラリエが有している追尾精度を最大限引き出すことが可能です。


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ポラリエ雲台ベースPCB-EQ2の重量は480gです。これに700gのステンレスウェイト、180gのウェイトシャフトが付属します。ポラリエの搭載重量は2kgですが、PCB-EQ2を使って常に最適なバランスで機材を乗せることでよりポラリエ本体にかかる負担を軽減し、それにより重量のある望遠レンズなどでも十分にその追尾精度を活かすことが可能です。私自身既に長い事愛用しており、海外でも度々使っておりますが、初期モデルで買ったポラリエは壊れたりすることなく素晴らしい活躍をしてくれています。実は海外へ行く際には予備としてもう1台持っているのですが、これまで一度も使ったことがありません。もったいない話ですが、必要がないので予備のままです。

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もうこのブログに何度も作例共々載せていますが、BORG、タカハシの単焦点鏡筒なら3分~5分は十分追尾してくれます。ガイドエラーも少ないです。これまでは自由雲台やその他の理由でガイドエラーが起きていました。ポラリエ本体の問題でエラーになったことはありません。
                                                     
今朝、電話で米国ディーラーの友人と話ましたが、海外販売のポラリエと類似したポータブル赤道儀について、ポラリエはそれと比較して追尾精度が高く、テレフォトレンズでも十分正確に追尾してくれると言ってました。ただ、日本と違って米国ではポータブル赤道儀の需要がそれほど無いので、売れ行きは決して良くはないとも話していました。それでも発売当初はかなり売れたそうです。

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ポラリエ雲台ベースPCB-EQ2は、先週からご予約販売をしておりますが、年末も近いこともあり多くのご注文を頂戴しております。この分だと来週にはSOLD OUTになってしまうでしょう。また、ポラリエ本体とセットにした商品も同じく残り僅かとなっています。当店で正式にビクセン商品を扱い始めて最初の販売ですので、少し少なめに用意しております。今後の展開として、ポラリエ本体、PCB-EQ2、微動雲台の3点セットも考えております。このセットの微動雲台はTK-ALZM2ではなく、簡易的な微動機能を組み込んだ商品としてこのセット用にデザインして販売するものです。たぶん来年に入ってからになると思いますが、また確定しましたらお知らせいたします。
                                                     
また、こちらも近いうちに製作する予定の商品ですが、近いうちにSXP赤道儀が届きますので、それを使ってポータブルピラー脚を作ります。既にデザインは出来上がっているので、来年早々より販売するつもりです。これに伴いビクセン赤道儀なども商品ラインナップに加えていきたいと思っています。

極軸望遠鏡が入荷しました!

2014-11-20 17:44:47 | ご来訪者様への御知らせ
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極軸望遠鏡が本日入荷しました。以降アダプター類の製作へ入っていきます。大変人気の高かった「ポラリエ専用極軸望遠鏡TKオリジナル」がまた販売再開できることは嬉しい限りです。近いうちにご予約販売としてお受けいたしますが、初回として数量が大変少ないので、ご要望の方はその日に忘れずにご注文ください。


TKオジリナル TG-Lコンパクト経緯台が仕上がりました

2014-11-20 17:39:58 | ご来訪者様への御知らせ
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この商品は、タカハシのTG大型経緯台部品とテレスコ工作工房の部品をジョイントして販売しております。販売を始めてからだいぶ経ちますが、静かな人気商品となっております。カメラバックに収まるサイズでありながら、C-11やTSA-120、FS128などの大型鏡筒をしっかりホールドして気軽に星空観望ができるだけのスペックがあります。
                                                     
本日、タカハシより部品が届いて数点の組み立てが完了しました。今回は相当お待たせいたしましたが、やっとお届けできます。明日発送させていただきますが、まだお支払いのご請求が無い方はそれに該当しませんので、いましばらくお待ちください。



ニュージーランドの銀河

2014-11-18 18:04:36 | Astro Photography
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8月にニュージーランドへ行った際に撮った画像から3コマモザイクで仕上げた銀河です。日本では絶対に撮れないショットです。EOS 6Dで撮影しています。デジタル機材の進化と画像処理ソフトの進化により誰でも素晴らしい写真が簡単に撮れる時代になりました。星空雲台ポラリエとPCB-EQ2があれば、この程度の画像なら直ぐに撮れるようになるでしょう。もちろんそれが撮れるだけの環境が必要ではあります。これにカメラとレンズも当然必要です。
                                                     
昨夜はW流星群はダメでしたが、まだ今日も明日も少しは見れると思いますので、晴れていたらトライしてみて欲しいものです。当地は今のところ晴れていますが、雲がやや多いです。


Meade LX-200 Classic Upgrade Kitについて

2014-11-18 17:45:21 | ご来訪者様への御知らせ
当店にもたま~にお問い合わせがあるのですが、Meade LX200のクラシックモデルの修理についてです。販売されてから既に20年以上は経過している、その当時は画期的な自動導入望遠鏡でしたが、今はAudiostarを装備したLX200に代わっています。
しかし、この旧タイプのLX200を現行のAudiostarが使えるものにアップグレードできるそうです。先日アメリカ出張の際に教えられた貴重な情報です。このアップグレードではメイン基盤が破損していても可能だそうですが、モーターが両軸活きていることが必須です。内部の基盤を丸ごと交換するそうですが、自分でも簡単にできるそうですが、60ドルの追加費用でインストール作業はやってくれるそうです。
                                                     
このアップグレードの費用は、480ドルです。オートスターをお持ちでない場合には、Audiostarコントローラーを含めて700ドルだそうです。このインストール作業は30分で終わるそうです。自分でその作業を全てできる場合には、支払いをしてもらった上で基盤等を日本へ送ってくれるそうです。過去に日本へは送ったことがあるそうです。
御希望の方はオンラインショップよりお知らせいただければ仲介はいたしますが、その後は現地と英語でのやりとりになります。当方ではその後のサポートなどは行いません。