星空雲台ポラリエで撮影するスタイルがこの画像です。超広角~標準レンズくらいまでならこれでもいいでしょう。しかし、ポラリエにはそれ以上の追尾精度があり、それを有効に使わないのは大変もったいないことです。しかし、その精度を十分に引き出すには本体をきちんと正しい極軸に合わせる必要があります。それには極軸望遠鏡が必要です。
極軸望遠鏡を使うには、一度乗せたカメラ、雲台などを外さないと装着できません。それらを一旦外してから極軸望遠鏡をセットして正しく極軸を合わせます。その後に再度カメラ類を装着して構図を決めてから撮影に入ります。しかし、実際にはその間に一度合わせた極軸は狂ってしまうので、結局はこの状態では極軸望遠鏡を使っても十分な能力を発揮できないということになります。せっかくポラリエ本体が素晴らしい追尾精度を持っているのに、それを十分に活かしきれないのは、大変もったいないことです。それを簡単に解決してくれるのが • • •
このポラリエ雲台ベースです。極軸望遠鏡をセットした状態で自由に構図を決めて撮影できるので、ポラリエが有している追尾精度を最大限引き出すことが可能です。
ポラリエ雲台ベースPCB-EQ2の重量は480gです。これに700gのステンレスウェイト、180gのウェイトシャフトが付属します。ポラリエの搭載重量は2kgですが、PCB-EQ2を使って常に最適なバランスで機材を乗せることでよりポラリエ本体にかかる負担を軽減し、それにより重量のある望遠レンズなどでも十分にその追尾精度を活かすことが可能です。私自身既に長い事愛用しており、海外でも度々使っておりますが、初期モデルで買ったポラリエは壊れたりすることなく素晴らしい活躍をしてくれています。実は海外へ行く際には予備としてもう1台持っているのですが、これまで一度も使ったことがありません。もったいない話ですが、必要がないので予備のままです。
もうこのブログに何度も作例共々載せていますが、BORG、タカハシの単焦点鏡筒なら3分~5分は十分追尾してくれます。ガイドエラーも少ないです。これまでは自由雲台やその他の理由でガイドエラーが起きていました。ポラリエ本体の問題でエラーになったことはありません。
今朝、電話で米国ディーラーの友人と話ましたが、海外販売のポラリエと類似したポータブル赤道儀について、ポラリエはそれと比較して追尾精度が高く、テレフォトレンズでも十分正確に追尾してくれると言ってました。ただ、日本と違って米国ではポータブル赤道儀の需要がそれほど無いので、売れ行きは決して良くはないとも話していました。それでも発売当初はかなり売れたそうです。
ポラリエ雲台ベースPCB-EQ2は、先週からご予約販売をしておりますが、年末も近いこともあり多くのご注文を頂戴しております。この分だと来週にはSOLD OUTになってしまうでしょう。また、ポラリエ本体とセットにした商品も同じく残り僅かとなっています。当店で正式にビクセン商品を扱い始めて最初の販売ですので、少し少なめに用意しております。今後の展開として、ポラリエ本体、PCB-EQ2、微動雲台の3点セットも考えております。このセットの微動雲台はTK-ALZM2ではなく、簡易的な微動機能を組み込んだ商品としてこのセット用にデザインして販売するものです。たぶん来年に入ってからになると思いますが、また確定しましたらお知らせいたします。
また、こちらも近いうちに製作する予定の商品ですが、近いうちにSXP赤道儀が届きますので、それを使ってポータブルピラー脚を作ります。既にデザインは出来上がっているので、来年早々より販売するつもりです。これに伴いビクセン赤道儀なども商品ラインナップに加えていきたいと思っています。