昨夜は、涼しいどころか寒いくらいの夜でしたが、久しぶりに良い星空だったので近場の農道で撮影しました。お盆を少し過ぎましたが、例年通りに日中も風が心地良く過ごしやすくなってきました。都会はまだまだ熱帯夜が続きますが、当地は既に秋に入っています。星空の透明度もこれから良くなってきます。
今年の梅雨明け以降は不思議な事に雨がそれほど降らず、当地ではスコールもありません。それと夜が何故か晴れて星が見えている日が続いています。もう1週間近く毎日星が見えているので、この傾向は近年では見られませんでした。今日も良く晴れており、夜も晴れるようです。
昨日撮影に使った機材は、このVixen AXJ赤道儀とCelestron RASA 8"OTA ハイスピードシュミットカメラです。アップしている画像は全て30秒露出ですが、NGC7000だけは60秒かけてEOS M6(HKIR改)カメラで撮っています。自動導入で天体を入れて微調整をしてシャッターを切るだけなので、ほとんどスナップ感覚で撮影しています。オートガイドなども不要です。AXJ赤道儀の追尾精度も素晴らしい上に30秒露出なので、ガイドなどいるはずもありません。
こぎつね座のM27亜鈴星雲ですが、普通に撮るとこんなに小さく写ります。しかし中心星までしっかり写っています。
M17(NGC 6618) いて座/散光星雲です。赤い星雲なので改造カメラでないと良く写りません。
M16(NGC 6611) へび座/散光星雲&散開星団です。M17と上下に近い場所に見えています。
M13(NGC 6205) ヘルクレス座/球状星団です。双眼鏡でも分かりやすい星団で北天では最も素晴らしい球状星団でしょう。
M31(NGC 224) アンドロメダ座/銀河です。星の綺麗な場所なら肉眼でもその存在が分かるほどこれから撮影の対象となってくる大人気の銀河です。
M33(NGC 598) さんかく座/銀河です。滅多に撮らないですが、実はこの銀河を撮るのは初めてです。M31の側に見えていますが、スターウォッチングでもM31は見せてもこの33は見せていないです。
M8(NGC 6523+NGC 6530) いて座/散光星雲とM20(NGC 6514) いて座/散光星雲です。写野内に二つ収まるのでこの時期は良く撮られる対象です。双眼鏡でもその存在が分かるほど見やすい天体です。
まだこのRASAを稼働させてから数回しか撮っていませんが、これまで使ってきたHyperStarやFasterユニットより使いやすくて星像が素晴らしいです。F値が2.0と他の写真光学系から考えてもダントツで明るくて、取り回ししやすいので、販売価格の事さえ無ければバカ売れしてもおかしくない製品です。ただ、F2.0と明るい分、光害地では光害も拾ってしまうので、結局はこの光学系を活かすには、空の暗い場所へ持って出る必要があります。
今日は志賀高原の横手山近くへ上がっていつものポラリエU+PCBU-EQとFL55SS、そしてEOS Rで標高2000メートルの星空を撮ってきます。夜の天気は分かりませんが、今のところ良さそうです。当初の予定では20日の夜に上がるつもりでしたが、天気予報だと崩れそうなので、1日前倒しにして今日上がってきます。
本当なら海外へ行って撮影をするところですが、今年一杯はどこの国も受け入れてくれないでしょうし、来年もどうなるのかわからないので、それを利用して国内でしばらくは撮影しようと考えています。
昨日の朝外へ出たら玄関の外に野菜が置いてありました。当然誰が置いたのか分かりません。いつもの事ですが、近所の親父さんだというのは分かっているので安心して有り難くいただきました。田舎では良くある事ですが、野菜を沢山作っても少ない家族では食べきれないので、こんな感じで置いていってくれます。しかしこれが都会なら怖くて食べられないでしょう。いただいた野菜は有り難く頂戴して後からお礼を言いに行きます。置いた相手が分かっているからできる事です。