おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

バリ島の星空

2017-04-29 19:44:23 | Indonesia Bali


滞在から5日目にしてようやくまともな撮影ができました。ホテルに戻ってきたのは午前5時前でした。おかげで寝不足ぎみでブログを書きながらウトウトしていました。撮影は、PENTAX K-70にDA15-30EDの組み合わせです。始めた時は天の南極が見えなかったので、アストロトレーサーに活躍してもらいました。午前3時を過ぎてから天の南極が見えてきたので極軸合わせをしてポラリエ+PCB-EQ3での撮影に切り替えました。10年ぶりのバリ島での極軸合わせでしたが、意外にも簡単に合わせることができました。まぁ、それができたのも毎年のように南天遠征を繰り返してきたからです。



その極軸合わせをした後に撮影した「バリ島の星空」の全天画像です。カメラは改造済なので、赤い天体なども良く写っています。撮影地の条件が良かったことも手伝ってニュージーランドで撮るようなフィッシュアイ画像になっています。これで3分露出です。さすがに外気温が20度以上あるので、ノイズが多くなっています。氷があればそれで少しでも冷やせればノイズも軽減させられたかもしれません。



今回の撮影で使っている機材です。後ろに見えているのは、「アグン山」です。富士山に近い標高の独立峰です。夜撮影していると、頻繁にローカルのバイクが通り過ぎていきますが、撮影場所は小さな丘なので道路からは見えません。道端でやっていれば怪しまれたり、危険に遭遇することもあるので、あえて息をころして静かにわからないところで撮影しています。



UBUDからこの車を運転してきました。軽自動車の類ですが、室内は至ってシンプルで余計なものは何も装備されていません。これでまた明日はUBUDへ帰りますが、これが結構疲れます。明日がいよいよ最後の宿泊になります。

今晩は今のところ良く晴れているので、このブログを書いた後に撮影にでかけます。ディナータイムですが、どうしてもこの時間でないと撮れない被写体があるので、それを撮ってから食事に行きます。


山から海へ

2017-04-28 18:49:38 | Indonesia Bali


今この地図のマーカーのリゾートに滞在しています。昨日まで泊まっていた高原のリゾートでは初日以外はまともに晴れた日が無かったので、残り3日間は晴れてくれそうな、イーストコーストのトゥランベンに移動しました。UBUDからレンタカーで3時間弱くらいかけてきましたが、運転中は常にバリならではのカーチェイス状態でした。海外での運転に慣れていない人には絶対おすすめしません。レンタルバイクでも同じことで、日本でバイクに乗ったことのない人もここでの運転は最高レベルで危険です。私が知っている25年前のバリ島の交通事情とは大きく変わっており、車やバイクの数も飛躍的に増えています。大きな町中では慢性的に常に渋滞状態です。当初バイクで来るつもりでしたが、さすがにバックを3個も乗せてこの交通事情で長時間の運転はさらに危険なので車に乗り換えてきました。車は当然マニュアル車なので、日本で普段運転していない人はレンタルバイクにしておくのが少し安全です。




泊まっている「Minpi Resort」は、トゥランベンでは高級リゾートに入りますが、一見豪華そうに見えて施設は相当古いです。驚くことにいまだにブラウン管のテレビが入っています。今晩はイギリス人のグループなどが泊まっていますが、レストランはほぼ独占状態なので、外のレストランに食べにいきます。お昼だけは食べてみましたが、タックスとサービスチャージで25%くらいとられる上に、レストランの従業員の態度が今一つなので、ここには泊まるだけにしておいたほうが良さそうです。



部屋から海が間近に見えることがこのリゾートの売りですが、正直どうでもいいので静かに滞在できればそれで十分です。私の泊まっている「シービューコテージ」は一番高い部屋ですが、閑散期なのでかなり安くしてもらいました。こういうところでは読書でもしながらのんびり過ごすのが合っています。



ここに泊まったのは、この風景が撮れるからです。もちろん夜景の話です。アグン山と南十字星を撮るにはこの場所しかありません。幸いにもここからだと天の南極が見えるので、南の地平線付近の雲が消えてくれればすべての撮影ができます。今のところ空の5割くらい雲に覆われていますが、夜になれば徐々に回復して雲が消えてくれることを願って準備しています。



ロケハンで撮影場所を特定したのですが、草むらにとげのある木があるので道路からそこへ行くのが難儀です。ブログをプールサイドで書いていますが、外国人の団体でレストランはほぼ貸し切り状態です。大騒ぎはしないとは思いますが、レストランの中だけにしてもらいたいところです。ここに2泊してからまたUBUDへ戻って最後の1泊をしてから帰ります。残すところあと3泊です。



ここはバリでも有名なダイビングスポットなのですが、こんなところで夜に星を撮っているのは私くらいでしょう。ある意味場違いな場所へ来ています。

今晩で4日目のバリですが、

2017-04-27 15:19:23 | Indonesia Bali


今回の旅で持ってきたカメラ類です。左端から「RICOH THETA S」、「PENTAX K-70 with DA15-30mmED」、「EOS M3」、「PENTAX DA18-135mm」、「EOS 6D with SIGMA 35mm/1.4」、「EF8-15mmフィッシュアイズーム」、「SIGMA 24mm/1.4」、「RICOH GRII」になります。この中でポラリエに乗せて使うのがEOSとそのほかのレンズですが、極軸合わせができないと何のためにもってきたのか分からないほどです。今晩も晴れそうではありますが、昨夜が雲が多く雨も降ってきて断念したので、今の雲の状態を見た限りでは難しいかもしれません。その場合はまたK-70に働いてもらいます。



今日は午前中からバイクで1時間弱で行ける「Kintamani Highland」へ行ってきました。途中のゲートで30,000ルピアを徴収されます。行ったところで珍しいものはありませんが、標高が高いのでここでの星空は素晴らしいと思います。



途中でウパチャラを寺院でやっているところを見ましたが、バリでは日常茶飯事の行事で、場所によって毎日どこかでやっています。当然のことながら、私たち外国人が入るにはサロンなどを身に着けて正装で入らないといけません。地元民でも当然のことです。



バイクで道を走っていると、こんな風景が見られるのもバリならではです。頭に乗せているお供え物は結構な重量があるそうです。バリの女性はスタイルが良いのは日ごろからこんなことをやっているからなのかもしれません。歩き方もエレガントです。



昨日のお昼に食べたバリスタイルの「サテイカン」です。ココナッツテイストでスパイシーな味わいです。一度食べるとハマります。



こちらもバリではおなじみの「バクソBAKSO」です。一般的にはミートボールスープですが、これはフィッシュボールスープです。これもバリに来るといつも食べています。昔は屋台で良く食べていましたが、最近は食べなくなりました。バリに来たら一度は食べてみてください。



これが私のバリでのランチメニューです。これで日本円で1200円ほどです。ちなみに今日のお昼は自分で買ってきたバナナと水だけです。海外へ出てもお昼は食べたり食べなかったりするので、基本的に体を動かさない時は食べないことが多いです。



ところで、私が泊まっている宿ですが、もしバリ島へ来ることがあったら利用してもいいでしょう。「Suarapura Resort & Spa」という名前です。地名は「Sebatu」というところにあります。まだ出来て3か月だそうです。昨日突然ですが、スタッフが一人の日本人を連れてきましたが、その方は20代くらいでそのスタッフの家にホームステイしているそうです。どういういきさつでそうなったのか今晩でも聞いてみようかと思っています。
Ubudから離れたところには似たような隠れ家的リゾートがいくつかありますが、その価格に見合っているかは実際に泊まってみないと分かりません。特に私のように「星の撮影をする」という特別な目的が無い限りは無理にそこへ泊まる必要もないと思います。あまり辺鄙なところだとセキュリティーの問題などもあり、必ずしも星が見えて部屋も豪華だから良いとは限りません。とりあえずここには後1-2泊で出るつもりですが、撮影ができないと予定を変えざるを得ません。



この2種類の双単眼鏡ですが、GOTOの単眼鏡は10度の視野なので、南天の極軸合わせに役立てるために持ってきました。極軸望遠鏡は8度なので、これに近い視野で観察できるので便利です。PENTAXの8x25mmは、5.5度の視野なのでさらに拡大して見る際には同様に役立ちます。これでパンスターズ彗星を探してみましたが、まだ見つけきれていません。南天遠征で極軸合わせに自信の無い方は、こんなものも持ってきたら意外と役立つかもしれません。



午後3時過ぎですが、今の空です。朝からするとだいぶ雲がなくなって空が晴れ渡ってきました。雲の境もはっきりしてきたので、透明度もそう悪くなさそうです。問題は夜に晴れてくれるかだけです。今晩一晩晴れてくれると後が楽になるので何とか晴れてほしいところです。

Under the Milkey Way

2017-04-26 11:44:40 | Indonesia Bali


昨夜は午後9時過ぎまでは、割合晴れていましたが、その後雲に覆われて撮影は断念しました。しかしその後午前2時に起きてみると晴れていたので、RICOH GRIIの固定撮影で部屋のバルコニーから撮影したのがこの画像です。この画像だけでも星空環境が良いことを示していると思います。



時折雲が出てきて撮影の邪魔をされましたが、午後4時過ぎには完全に雲がなくなってきたのでこの写真を撮りました。それもホテルの敷地内で撮っています。予定ではすぐ近くの田んぼで撮るつもりでしたが、南の地平線からいつまでも雲が無くならないので、こういう時のために持ってきた「PENTAX K-70」を使いました。世界中どこでも星の追尾をしてくれる「アストロトレーサー」のおかげで難易度が最高に高い赤道儀近くでも星を点像に写すことができました。露出時間は1分でISO1600です。レンズは純性の15-30mm/f2.8を使いました。F値は開放です。
去年もバリへ来ましたが、インドネシア日食の時で、その時はまだこのK-70を持っていなかったので、極軸合わせができずまともに写真が撮れませんでした。もちろん雨期の悪天候のせいでもあります。



午前5時頃にバルコニーから撮影した東の空です。パンスターズ彗星は写っているようですが、あまりに小さくてこの焦点距離では無理があります。双眼鏡で探してみましたが、まったく分かりませんでした。明るい星は金星です。その少し上のみずがめ座にあるのですが、画像を拡大してかろうじてそれと分かる程度です。4月初旬にバーストした直後は明るかったみたいですが、その後一気に減光して本来の姿に戻ったようです。



部屋のベッドからこの風景が見えています。まさに絶景の宿でもあります。



一晩滞在しましたが、驚くほど静かで、私以外の滞在客はわずか6人です。うれしいのはアジア系の静かにできない人たちが居ないことです。もちろん子供連れもおりません。滞在している人たちはロシア人とフランス人カップルですが、この宿と環境を良く理解している方々でとても静かで温和な感じでした。



朝食レストランからは自然豊かなヤシの木のジャングルが美しく見えています。朝食の食事内容はいたってシンプルです。コーヒーとフルーツサラダ、ジュースとナシゴレン(インドネシア風焼き飯」でしたが、私は普段から小食なので十分過ぎる食事内容です。この宿のレストランには日本食を作れるシェフがおり、メニューにも日本食があります。昨夜は試しに天ぷらを注文しましたが、しっかりと揚がっていてとてもおいしかったです。日本食メニューは少ないですが、これから増やしていくそうです。



この滝は聖なる滝だそうで、宿から数分のジャングル深い谷間にあります。地元民だけでなく、外国人も来て水を全身に浴びてお祓いをしてもらうようです。滝へ降りていくまでにいくつかのお寺があります。



この水浴びをした後にお坊さんからお祓いをしてもらうようです。私は全くこの存在を知りませんでしたが、外国人がそこだけに来るというのは有名な場所なのでしょう。私が行った時はロシア人の男性が満面の笑みで滝から上がってきました。この滝へ行くには宿からサロンと腰巻を借りていかないと入れません。滝どいえどもお寺と同じなので、それなりの正装を求められます。



今日も今のところ晴れています。日中雲が出て雨が降っても夜になれば晴れてくることが多いので、今晩は何とか持ってきた全機材を使いたいものです。

Ubudの隠れ家的星見スポットに来ました

2017-04-25 18:09:09 | Indonesia Bali


KUTAから2時間弱かかってUBUDに到着してから早々にレンタルバイクを借りて食事を済ませてから今晩の宿まで走りました。あまりに辺鄙なところにあるので、行ったり来たりして相当時間をロスしてローカルの人たちに教えてもらってやっとチェックインできました。パッと見た目は日本の田舎にある民宿のような建物ですが、中に入るとビックリの豪華さでした。



部屋の広さは130平米もあり、一人で使うには贅沢すぎる感じです。



なんでこんな建物にしたのかスタッフに聞いてみたら、思っていたとおりでした。オーナーがシェフで日本に14年住んでいたそうで、その影響から純日本風の建物になったそうです。部屋に入ってとても落ち着くのはそんなところから来ているのです。これで1泊朝食付きで8千円ほどの格安です。部屋からは真東が地平線付近から天頂まで見えており、その眺望も魅力です。ここには初めて泊まりましたが、3連泊するつもりです。この周辺にはほかに宿が一切無いので、夜はプールサイドから南天の星空三昧ができそうです。



しかし、今晩は既にロケハンした田んぼのあぜ道で撮影することにします。天の南極がしっかり見えそうな360度撮れる良さそうなところです。



撮影中に盗賊に襲われる心配は無さそうですが、極力目立たないように静かにやることにします。天候は午後5時現在でも空の9割くらいは晴れているので、大丈夫そうです。この後も天候が良いか分からないので徹夜してもやろうと思っています。



今晩の撮影機材を組み上げました。当然のことながらペットボトルアダプターが活躍してくれます。すぐ近くのワルンにポカリが売っていたので、それを使います。これで7000ルピアです。日本円だと60円強の格安です。



部屋のバルコニーから撮影ができるのですが、天の南極が見えそうで見えないかもしれません。方角的にはぎりぎりいけそうですが、夜になってみないと分かりません。バルコニーで撮れるとパンスターズ彗星を楽に狙えるのですが、難しそうです。



三脚は、ベルボンのウルトレックUTC-63です。これまで海外遠征で使っていた5型のカーボン三脚とは見た目だけで判断すると大人しく見えますが、ポラリエセットを乗せても問題無さそうです。搭載重量をオーバーしていますが、脚を短く使っている分とても安定しています。まだ実践投入は初めてなので使う前から評価はできませんが、私の経験上ではしっかり役立ってくれそうです。


Kutaビーチから

2017-04-25 08:02:11 | Indonesia Bali


今朝の早朝午前4時過ぎに撮った東の空です。パンスターズ彗星がどこかに写るかと思いましたが、さすがにバリ島一番の繁華街KUTAでは無理そうです。RICOH GRIIで撮りましたが、もう少しズーミングして撮れれば固定でも写ると思います。KUTAの中心街にあるホテルですが、割合星が見えています。昨夜は成田からのフライトが3時間遅れで午後9時過ぎにやっとホテルに入りましたが、部屋のベランダから南十字星とケンタウルスαβが久しぶりに見えて安心しました。すでに乾季に入っていることもあり、空自体の透明度がいいと思いました。



今朝は快晴で晴れています。これから朝食をとってから内陸部のUBUDのさらに山奥へ入ります。当然ですが、KUTAよりはるかに星が綺麗に見える高原地帯なので期待はできます。後はその周辺のロケーションと天候です。残り6泊ありますので、何とか2日くらいは撮影したいところです。
泊まっているホテルは、Expediaで予約しましたが、KUTAにあるとは思えないほど静かでした。ただ一つ問題があるとすれば、早朝5時前から掃除機の音みたいな騒音が聞こえてきます。起きていたのでさほど気にはなりませんが、そこそこの値段のリゾートホテルなので止めてもらいたいものです。

お休みさせていただき、バリ島へ行ってきます

2017-04-24 09:46:09 | Indonesia Bali


成田空港からブログを書いております。この後11時のガルーダインドネシア航空でインドネシアのバリ島へ行ってきます。今はネット環境が整っていれば、世界中どこにいてもブログを書いたりできます。バリ島はニュージーランドやオーストラリアのように有料というところはほとんどなく、一泊1000円くらいの安ホテルから超高級ホテルまで無料であることがほとんどです。ネット環境では間違いなくこちらのほうが進んでいます。

バリまでのフライト時間は7時間弱と短い上に夕方の明るいうちに到着するのでとても楽です。現地の天候はすでに乾季に入っているので、おおむね晴れていることが多いと思います。今回はいつものように「バリ島の星空」の撮影なので、晴れてくれないと行く意味がありませんが、ダメでもそれなりにやることは沢山あります。今週末くらいからGWにかけて南天遠征へ行かれる方も多いと思います。行かれる方はしっかり準備をしていってください。

今晩は、やかましいKutaに滞在しますが、明日からはUbudからさらに北へ40分ほどドライブした山中の一軒宿に泊まります。初めて泊まるところですが、星空の環境は良さそうなので期待しています。数日間はあちこち移動して撮影するかもしれません。

お休みの間にいろいろご質問やご注文があるとは思いますが、ご質問は一度だけご返信できますが、物理的作業は帰国するまでできません。毎度ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解をお願いいたします。



ガルーダインドネシア航空の搭乗が2時間遅れることになり、その代わりとして600円x2の食事券をもらいました。これで到着が2時間遅れることになります。午後5時についていれば、少しはゆっくりできたのですが、ホテルに入るのが午後9時前になって初日は寝るだけになってしまいました。幸いにも空港近くのKUTAに滞在するのでまだよかったです。長いこと国際線に数多く乗っておりますが、初めてのことです。これがオーバーブッキングだったりしたら「ユナイテッド航空の悪夢」再びかもしれません。

ついでに一つお知らせがあります。現在ほとんどの種類が売り切れている「最強のテレスコープカバー TeleGizmos」ですが、今週中に入荷します。といっても発送ができないので、帰国してからのことになりますが、お待ちになられている方がいらっしゃいましたら、ぜひご注文ください。ほかにもいくつか販売する商品がUPS便にて入ってきます。それについてはまた戻ってきてからお知らせいたします。

ベルボン ウルトレック UTC-63

2017-04-22 16:58:44 | 新製品等のご紹介


明日からしばらくの間お休みさせていただきますが、バリ島への機材パッキングがようやく終わりました。いつも最後まで悩むのが三脚です。頑丈なカーボン三脚はありますが、今回のバリ島では車が全く使えず、撮影場所への移動がバイクなので大きな三脚は使えません。従って今回は「ベルボン ウルトレック UTC-63」を持っていくことに決めました。まだ発売されたばかりの新商品ですが、実物に触れるのは初めてです。今年のCP+でベルボンさんのブースで展示してあったのは覚えていますが、実際に手にとってみると、とても良い商品だということが分かります。



重量は、1.6kgしかありませんし、大きさも手に持つとこんな感じです。このウルトレックシリーズは、前モデルはアルミ製だったものをカーボン製にして強度もアップさせたそうです。ベルボンさんのお話では、私のように登山や海外旅行などに使うことを意識してデザインされたそうで、コンパクトでありながら三脚としての機能はしっかり作られた製品であることが理解できます。まだこれから実際に使ってみないと詳しい事は分かりませんが、現地でポラリエを乗せて使ってみるつもりです。その際にまた現地からリポートさせていただきます。

バリ島での天体撮影でいつも悩むのが撮影地選びです。今回も山間部のウブドに滞在しますが、中心部は光害が酷いので、そこからさらに30分ほど北上した山中の隠れ家的コテージに泊まることにしました。コテージでも固定撮影くらいはできますが、ガイド撮影をするには「天の南極」が見えて極軸合わせができることが絶対条件となります。コテージ周辺部は田んぼなので、足場の良さそうなところを捜してそこで撮影するつもりです。ただし、人家からあまり離れすぎると襲われる危険があるので、そこそこ人家のあるところで安全な場所を日中捜すことになります。

Vixen HRアイピースでお気軽撮影

2017-04-21 17:52:42 | コンデジのお気軽天体撮影


当店のお客様からのご依頼でSolar Max 60をMeglez80に装着するアダプターを製作しました。現物合わせできっちり固定できるように作ってあるので、ガタつきなどは皆無です。海外日食には鏡筒セットよりフィルターセットのほうが汎用性も高く荷物も少なくて済むのでオススメです。このSolar Max用のアダプターは、海外でもいろいろな機種用に販売されておりますが、その多くは既製品でありながら200ドル以上もしています。当然現物合わせなどしていませんので、物によってはガタついて使い物にならないものもあるそうです。



もうすぐバリ島へ出発しますが、直前でこんな物を作りました。もちろんバリ島へ持って行くために作りました。ビクセンHRアイピースを使って土星と木星のお気軽撮影をするためですが、日本と違って惑星が天頂付近で観測できることや気流がとても安定しているので、機材と技術が伴っていれば凄い写真が撮れます。



こういう感じでポラリエに改造したFS60CBを使って撮影します。鏡筒が僅か1kgしかないので、ポラリエ+PCB-EQ3にウェイトシャフト1本とペットボトルアダプターで十分使えます。私が作り上げた最軽量コンパクトな「海外遠征オールマイティーシステム」と名付けてもいいでしょう。海外遠征でいつも悩むのはポータブル赤道儀に何を使うかですが、ポラリエ以上の高精度な機種もあることはありますが、それを使うための全てのアクセサリーを買うと20万円くらいになってしまいそうで、持ち運びにも苦労するので使う気になれません。

また海外製の安価な製品もありますが、正直あまり信頼できないので、大事な撮影では使えません。そういう意味では海外遠征で数をこなしているポラリエを使うのが最も安心できます。



実際に「お気軽撮影HRアイピース for G9X」をFS60CBに装着してみましたが、こんな感じで割合大きく写ります。肉眼で覗くと視野がとても狭く感じますが、G9Xのライブビューでは画面一杯に見えています。倍率は177倍ですが、土星がどんな写り方をするのかとても楽しみです。この「お気軽撮影HRアイピースセット」は各種コンデジ用をお作りしますので、ご要望でしたらお知らせください。

今回のバリ島行きでは、いろいろな撮影を考えておりますが、このHRアイピースを使った試みは来年の火星大接近を視野に入れて新たな商品展開を考えています。その先駆けとしてまずはバリ島で使ってみようと思っています。

タカハシFS-60CBの改造ふたたび(2)

2017-04-19 16:29:41 | 特注製作品(タカハシ)


改造FS60CBの各種アダプターが仕上がりましたので組み上げてみました。画像の状態でその重量は1.1kgしかありません。BORG M57ヘリコイドにタカハシ純正0.72xレデューサーを取付けてあります。この状態で鏡筒の回転も可能です。純正品のようにバンドをゆるめたりすることで鏡筒の回転をさせる必要はありません。



こちらは天頂ミラーを用いて眼視観測やコンデジでのお気軽撮影をするための仕様です。これで約0.8kgしかありません。タカハシの高性能フローライト鏡筒が1kg以下の重量になりました。もはや望遠レンズと言ってもいいくらいの重さです。



撮影と眼視のを切り替えるには上の部品2点を取り替えるだけでできるので、大変便利です。まさにポータブル赤道儀「ポラリエ」で使うための超軽量写真鏡筒となっています。さらに追加してSolar Maxを装着すれば、北米日食に最適な3wayのFS60CB鏡筒になります。当初PENTAXの鏡筒を持って行こうかと計画しておりましたが、この鏡筒が仕上がったので、これで行くかもしれません。



この改造は、来週早々からバリ島で使うためにやりましたが、これで大分楽になりました。ポータブル赤道儀はポラリエ+PCB-EQ3を使います。星の撮影だけでなく、ビクセンのHRアイピースを使って天頂付近に見えている土星と木星を観測するのも目的の一つです。HRアイピースは、発売直後に使っておりますが、日本の空で木星を見た時には正直驚きました。バリ島は日本のように気流が悪くないので、どんな見え方をするのか楽しみです。



こちらは、ヘリコイドMを鏡筒にダイレクトに装着したものですが、ファインダーがつかないのでそれをどうするかが今後の課題です。この状態でも1kg程度なので、小さなカメラバックくらいには収まります。BORG 55FLもどうするか悩んでいたのですが、部品点数がやたらと多く、現地でいつも撮影から眼視に移行する場合などで迷ってしまうので、今回は持って行きません。

今回製作したアダプター類は、ご要望があれば製作販売いたしますが、とりあえず自分で使ってみてからになるでしょう。