まずはご来場の方々や出展社さんらを歓迎するための「鏡開き」から始まりました。幸いにも小降りの時だったので、これで無事に始まりました。
台風22号の影響が大きくて、その情報だけで来られなかった方々が沢山いらっしゃったと思いますが、その分「抽選会」は大盛況で、ハズレ無しで小学生には相当高い確立で数万円の双眼鏡や顕微鏡が当っていました。それ以外全ての方々にも町の特産品詰め合わせや野菜、パンなどが配られてとても喜んでおられました。抽選会で一番の目玉だったのはBORG 77EDII-BU-1のセットでした。これはBORGの中川さん個人からのご好意で提供された商品で、ご訪問の予定がご事情によりキャンセルとなったことでご提供いただきました。幸運にも良く原村や胎内にいらっしゃる当店のお客様が当選されました。この抽選会も出展社様からのご協力により集まった商品で成り立っておりますので、それにはお客様共々感謝しております。この場を借りて改めて御礼申し上げます。実は翌日分として残してあった商品がありまして、それは来年まで大切に保管して次回の抽選会等にて使わせていただきます。
商工会等の有志と小海リエックスホテルでのキノコ汁や焼きたてのソーセージ、ホテル特製カレーライス、ホットワイン、コーヒーなどもありました。キノコ汁や特製カレーライスは大好評でした。本当ならまだ沢山の地元からの出展者が出るはずでしたが、この最悪の天候でキャンセルとなったりしたことがとても残念でした。
それでも数百名の方々が遠方からやってきてくれたのは、主催者の一人として大変嬉しかったです。星まつりなので星が見えないと参加する意味が無いのかもしれませんが、20以上の遠くから参加していただいている出展企業さんや町の主催者はお客様を暖かくお迎えするために多くの時間と費用、そして人を使ってこのイベントを催しています。しかしそれも人が来なければ無駄になってしまうことが多くあります。
イベントは結局、土曜日一日だけで中止となってしまいましたが、日曜日の午前中に来られたお客様にホテル前でキノコ汁を振る舞って「中止になってしまい申し訳ありません!」と頭を下げていたのには素直に感動しました。たとえ台風の影響だったとしても、わざわざこのために遠方から来ていただいたお客様のことを一番に考えた故の行動ですので、結果は満足なものではありませんでしたが、これを側で見て来年は必ずしっかりとやり遂げたいと気持ちを切り替えることにしました。
出展ブースには、常連さんなどが結構いらっしゃって、出展者と楽しく話して買い物もされていました。実際、全然売れていなかったと思ったら、そうでもなく、来られた方がそれを買うために来ていたそうで、購買率はとても高かったようです。実はこういう時に来ればいつもの星まつりの時よりさらにお安く買えることもあります。そういうことを知っている人は実にスマートです。
テントブースでお客さんらと話しておりましたが、あるお客さんからは「この場所は素晴らしいし、天気さえ良ければ沢山人が来ますよ!」と心強いお言葉をいただきました。この場所の良さは出展社さんの皆さんにも言われました。他にも会場がリゾートホテルで、スキー場とゴルフ場と広大な敷地を持っているので、星を見るには全く問題ありませんし、駐車場もゲレンデなども入れると1000台ほどの駐車能力があります。ホテルでの食事も朝〜夜まで出来る上に天然温泉「星空の湯」もあります。年配の方にはホテルに滞在してじっくり楽しむスタイルが適しています。
今回はホテルの宴会場を講習会場にしたのは大正解でした。外が雨で寒くても一日中何らかの講習会がやっているので、中には5-6講座を受けていた方もいらっしゃいました。アストロアーツさんの上山さんの講習会もこの悪天候でもこれだけ入っていました。たぶん晴れていれば80席は全てうまっていたと思います。この他にも朝10時過ぎから夜の10時まで延々講習会をやっていましたが、初回からずっと最後までお客さんが入っていたのは驚きました。
講習会を担当したある企業の方が「これだけの揃った施設で講座ができるのは素晴らしいですね」と絶賛しておりました。星まつりでは通常屋外で講座を行いますが、時期が寒い時期でもありますし、悪天候のことを考えて室内にしましたが、これは正解でした。
こちらは三脚メーカーのベルボンの又平さんの講習会ですが、カメラ三脚の選び方から使い方まで親切丁寧に教えてくれました。こういう講座は通常の星まつりではやりませんが、CP+や都内ので写真関係のイベントでは良く行われているものです。三脚の使い方は意外と知らなかったり、その重要性を認識されていなかったりするので、こういう講座は喜ばれます。時間が午前中の早い時間だったので人は少なめでしたが、それでも又平さんが一生懸命お話されている姿は感動します。
他にも日曜日に開講するはずだった、ミザールの伊藤さんの「古き良き時代のMIZAR望遠鏡」講座やスコープテックの大沼さんの「正しい望遠鏡の選び方」講座もぜひ多くの方々に聞いて欲しい講座でした。素晴らしい双眼鏡を作られている日の出光学の宮野さんの講座も光学製品を作り販売している方でないと知らない多くの事を教えてくれます。興和光学の角井さんも同じ双眼鏡のお話ですが、同じ物作りをしていても、物を作り世に出す苦労は全く違います。これらの講座は、主催者の一人として私が強く望んで実現したものですが、それには企業の皆さんのご協力があって実現しています。
残念ながら今年は素晴らしい講座を皆さんに聞いていただくことなく終わってしまいましたが、来年はこれに自然写真の写真家や野鳥のイラストレーターや自然や星の造形作家さんらにもこの講座に加わっていただき、さらに幅広く多くの方々に楽しんでいただけるよう今から準備していきます。今年は星フェスでしたが、来年は「星と自然のフェスタ2018」になります。今年残念なことに来られなかった方々は、ぜひ来年はお越しください。皆さんの心に一つの小さな感動を残すお手伝いをさせていただきます。
最後に、今回ご来場いただいた数少ない皆様と悪天候の中ビチャビチャになりながら出展していただいた企業の皆様に感謝いたします。ありがとうございました!