おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

今年2度目の本沢温泉です

2015-09-30 17:43:35 | ブログ


4ヶ月ぶりに本沢温泉へ行ってきました。さすがに平日の午後だったので誰も入っていませんでした。珍しくゆっくり入れました。湯温は若干ぬるめでしたが、ゆっくりつかる分には丁度良かったです。一度に3-4人くらいしか入れないので、8月や週末は避けて行かないようにしています。



昔は脱衣場があったのですが、今は何もなく、河原でストリーキング状態で入らないといけません。男性でも抵抗がありますので、女性はなおさらだと思います。幸い誰も見ていないので開放感を味わって帰ってきました。オフロードバイクだと上の4WD専用駐車場まで上がれるので、そこから1時間で行けます。帰りは30分くらいなので、丁度軽い運動がてら行く分にはいいです。それでも往復1万歩くらい歩いているようです。



しかし山中を歩いているのは中高年以上の年配の方々ばかりです。若いカップルを一組だけ下山時に見かけましたが、毎回そんな感じです。オーストラリアへ行った際にもYalgooのキャンプ場は年寄りばかりで若い人は全く見かけませんでした。キャンプ場のオーナーに聞いたら、若い人は海辺には居るがこんなところには来ないと言ってました。日本の山もそんな感じになりつつあるのかもしれません。しんどい山登りをするよりは、街中でスマホを見ながら歩くほうが楽しいのでしょう。



ところで、紅葉の話題ですが、本沢温泉の標高は2150メートルです。ここでは今紅葉真っ盛りという印象を受けました。少し離れた白駒池も同標高なのでそろそろ最盛期になると思います。見頃的には今週末がいいところでしょう。また時間があれば上がってみたいですが、行けるかどうか分かりません。白駒池を月明かりで撮るには今が一番だと思います。狙っている方は早速上がってみたらいいでしょう。



これを見て直ぐに何か分かる方は猫好きな方だと思います。自作の猫じゃらしです。市販のものがあまりに簡単に壊れるので自分で作りました。これは簡単には壊れないです。錘の代わりに山から採ってきたクルミを使いました。猫が口に入れても安全なのでそうしました。この猫じゃらしは大当たりでした。二匹いる猫には大好評です。市販されている商品はどれも簡単に壊れます。たぶん壊れるように作ってあるのだと思っています。壊れないと売れないので、敢えてそうしているとしか考えられません。もし同じような悩みをかかえている飼い主さんがいたら自作してみてください。材料費は数百円です。これで何本も作れます。猫も人間同様に好みがありますので、飼い主さんがその猫の習性を考えてそれに見合ったものを作ってあげるのも愛情の一つだと思います。

D-Ajustarが完成しました!

2015-09-29 18:40:36 | ポータブル赤道儀関連


大変長らくお待たせを致しました。明日ご注文の皆様へ発送させていただきます。お届けまで今少しだけお待ちください。見た目シンプルな商品ですが、コストを最小限度にして微動調整ができるように考えた製品ですので、十分お役にたってくれると思います。

このD-Ajustarは、赤経側に何らかの駆動装置か微動装置があるポータブル赤道儀に使うことで最大限威力を発揮してくれますが、PCB-EQ2にも使うことは可能です。ただし赤経側に微調整機能が無いので、天体の視野導入をする際にはバランスを上手にとってから使うことが大切です。また合わせてDU-5 簡易赤緯軸ユニットを併用することで赤道儀の赤緯軸と同様な使い方が可能です。



D-AjustarはDU-5を介してBORGを搭載して使うと大変使いやすい”お気軽撮影システム”となります。軽量且つコンパクトで今の時代にピッタリの機材です。



当店で御安く販売しているアルカスイス仕様のクランプベースがこのシステムにマッチしています。難あり品として御安くしておりますが、付属しているオスプレートがサイズ的にやや小さくてきちんとホールドできないだけのことで、このBORGのアルカスイスシステムには適合しています。先日のオーストラリア遠征には、これにDU-5をセットしてPCB-EQ2にBORG 55FLを搭載して使っていました。

先日、BORGに機材を御借りした御礼も兼ねて電話でお話しいたしましたが、このBORG 55FLの0.8RDは、年内には発売になるそうです。合わせてBORG 55FLとのセット販売も検討しているとのことでした。近いうちにまたこの件について書きますが、このセットはかなり気に入りましたので、この際にワンセット揃えようと考えています。

Super Full Moonは、ES社のAR102で撮りました!

2015-09-28 19:13:31 | 新製品等のご紹介


昨日に引き続きスーパーフルムーンです。途中で雲が出て来たのでかすんだ画像になっています。ネットやテレビで評判になっておりますが、何が凄いのか良く分かりません。私的にはいつもの満月です。



この満月はこの望遠鏡で撮りました。Explore Scientific AR102 f/6.5 Air-Spaced ダブレットアクロマートです。とてもアクロマートとは思えない高いコントラストを持ったイメージです。先月輸入したものですが、ショップに出す前に検品も兼ねて撮影に使ってみました。
先日販売したコメットハンター同様に細かいところまで良く作り込んでいる製品です。国内でここまで作り込んでいくととんでもない価格になってしまうでしょう。



接眼部は、10:1マイクロフォーカサー仕様のクレイフォードとなっています。



見た目大きいですが、持ってみるとそうでもなく、専用バンドにハンドルも付いているので持ち運びにもとても便利です。いずれにせよ良く作られている製品です。スーパーフルムーンを撮ったカメラは、SONY DSC-RX100M3です。接眼部に差し込んだだけのお気軽コリメート撮影です。

ところで、こちらも長らくお待たせしている当店のオリジナル商品 D-Ajustarですが、明日アルマイト処理から戻ってきます。明日できればご注文の方々にお送りしたいですが、明後日になるかもしれません。お待たせして申し訳ないですが今少しだけお待ちください。

ポラリエ雲台ベースPCB-EQ2のご注文お受けしております!

2015-09-26 16:29:22 | ポータブル赤道儀関連


本日よりPCB-EQ2セットのご予約をお受け致しております。今回製作分よりウェイトシャフトが200mmx1本付属となりました。長いと持ち運びに支障があるかもしれませんが、私自身も海外にはいつも200mmか300mmなどを持っていきますので、最初から1本にしたほうが良いと考えて200mmと致しました。当然の事ながら追加延長用シャフトも200mmで販売することになります。100mmx2本より少し御安くできる上に効果は同じですので、こちらのほうが良いかと思います。

商品のお届け時期は10月半ば頃の予定ですが、作業の進行状況によっては前後することがあります。ご注文された方はご面倒でも時折このブログをご確認ください。随時ブログからお知らせいたします。

ポラリエとセットでこのPCB-EQ2を使うことのメリットなどについては当ブログの「ポータブル赤道儀」の項目や海外遠征の項目で度々作例や使い方について触れているので、興味のある方はこちらをご覧下さい。私自身このセットを開発初期から日本国内やニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、インドネシア等にて使い続けておりますが、一度も故障などせずに今に至っています。



販売を再開した「タカハシTG-Lコンパクト型経緯台」ですが、現在製作中です。コンパクトでありながら高い強度と耐振動性能を持つもので、これまでに多くの方々にご注文いただきました。部品コストの上昇により価格を改訂することになりましたが、まだご要望がある商品です。



今日以降のご注文に対して数点のみですが、当店で好評販売しております、強化型サドルベースを無償にてお付けいたします。タカハシ製品をバンド付きで使用する場合には無くても良いものですが、より汎用性を高くするにはこのアリガタベースがあれば便利です。在庫分が無くなり次第通常に戻りますので、今回限りです。



また今回分に限り、タカハシ純正の三脚ベースが付いています。三脚ネジ穴は3/8インチ太ネジとなっていますが、構造上市販の1/4アダプターは取り付けができても飛び出してしまうと思います。これを1/4インチで使うことはまず無いはずですが、念のためお知らせしておきます。



それからこのSolar Max II 90-15 Hα太陽望遠鏡セットについてですが、先日まで498000円(税別)表記で販売しておりましたが、税表示の設定を変えた際に価格を変えることを失念しておりまして、今日改めて価格を訂正した上にさらに御安く448000円(税別)に致しました。これでかなり御安くなったはずですので、ご覧になられていた方は再度ご検討をお願いいたします。

TK-ALZM3が完成しました!

2015-09-25 17:42:44 | ポータブル赤道儀関連


ご予約いただいている方々全てに本日発送いたしましたので、明日以降お手元に届くかと思います。マニュアル等ご覧いただきながら次の晴れ間に使ってみてください。移送途中の破損を防ぐために全てのネジを外してあります。マニュアルやブログ画像を参考にして元の位置に戻してください。

それからいつも書いていることですが、本品にはあちらこちらにセットスクリュー(イモネジ)を入れてあります。普通に使う分には不要とも思えるものですが、ある程度機能と構造を理解してくると必要になってくるものです。高度クランプのL型ネジは、ご自宅などの使う場所が限られている。或は緯度的に数度程度しか移動しないようなポータブル赤道儀用として使うことに限定した場合、このクランプは外すことが可能です。その代わりにイモネジを入れてある他、予備として2本付けてあります。これとクランプを入れ替えることで高度軸を固定して微動ネジだけで調整できるようにするものです。私はいつも外して使っています。

それから、雲台コマが乗っているベースについているクランプネジも前後イモネジに交換することでより強固に固定できます。雲台コマは本来2個付いていますが、1個だけとなっております。今日お送りした方々には明日以降に郵便にて後送いたしますので、今少しお待ちください。



ここからとても重要なお知らせとなりますが、今日お送りした方は必ずこの記事に眼を通してください。後から必ずこの作業が必要となるからです。★以下のご説明は今回お届けした分に該当するもので、初期型のTK-ALZM3には当てはまらないのでご注意ください。初期型はこのネジは一カ所になっておりますが、固定方法は同じです。私も先日のオーストラリア遠征でも使っていましたが、同じ一カ所による固定タイプですので、問題はありません。

TK-ALZM3の中央部には回転軸を固定するこのステレンスの部品が入っています。サイド2カ所にイモネジが入っており、これにより軸をしっかり固定してガタつきなどを無くしています。お使いになられているうちに回転ベース部にガタつきが発生することがありますが、この部分のネジが緩んでくることに起因するものです。しかし、それは私のように頻繁に航空機による移動をして使うような人の場合です。実際に他の商品でDU-5に取り付けてあるイモネジ2個が全て抜けていたことが今回のオーストラリア旅行でありました。これには驚きました。以前にも何度か同様なことがありましたが、空港での検査でそうしたものと考えていました。海外遠征をされる方はご注意ください。



そうなったら画像のように、付属のレンチで2カ所のネジをしっかり締め直してください。部品上部にマーキングがあるので、それを画像の位置にくるように回してからレンチを差し込んでネジを探して締めてください。180度反対側にもう一カ所あるので、そちらも同じく締めてください。締める時にはステンレス部品と三脚ベースをしっかり押さえた状態で行ってください。三脚に取り付けた際にフリー操作すると回転が渋い時がありますが、そのくらいでないとガタつきの原因となります。高度軸も同様に固めになっています。使い込んでいるうちに馴染んでより滑らかになってきます。



TK-ALZM3 微動雲台は、明日以降在庫品となりますが、数量は多くはありません。この商品自体が数ヶ月に一度しか作らないので、在庫品として販売していることが珍しい商品です。この商品は、単にポータブル赤道儀用としてだけでなく、この種の商品としては極めて珍しいフリー操作ができるカメラ用微動雲台として、或は天体用経緯台としても機能する「3 Way 微動雲台」です。

長い連休も終わりましたが • • •

2015-09-23 17:11:16 | ブログ


今日の松原湖です。
久しぶりに撮りました。早朝は快晴で気持ちの良い朝でしたが、今の時間は曇っています。日本に戻ってきてから秋らしい好天に恵まれるかと思いましたが、8月とそう変わっていません。

先日のオーストラリア旅で、キャンプ場隣に居たドイツ人夫婦も話していましたが、本来はワイナリーのできないスウェーデン南部でワインが作れるようになったそうです。ドイツ国内でも異常な豪雨があったり天候が良くなかったり、夏の猛暑に襲われたりと日本と同様で世界的な気候変動が起こっていると言ってました。

普段、日本だけで生活していると案外気がつかないものですが、外へ出るとその変化は確実に起こっていることを実感できます。ナショジオチャンネルで良くこの種の番組をやっているので見ていますが、この異常な気候変動は日本だけのものではないと知らされます。日本のはこれに火山噴火と地震が入ってくるので、かなり心配ではあります。しかしそれも地球ー宇宙規模で考えてみると極々小さな自然現象の一つなのかもしれません。



オレンジに色づいたマタタビの実です。食べてみると甘いものです。果実酒を作るために裏山へ行って採ってきました。割ってみるとキゥイフルーツに似たサルナシのような実であることが分かります。
今年はキノコの出が遅いようで、いつも採っているキノコが出てきません。雨が多かったそうで、地面がある程度乾かないと出ないとのことで、これから出てくると近所のおやじさんが言ってました。



今朝はまたアオゲラに叩き起こされました。二階の通気口の木枠をつついている音で眼が覚めました。最近来ないと思っていたらまた連日来るようになりました。来るのはいいですが、家を壊されるのは困ります。何でうちなのか分かりませんが、森から近い上に二階で目立つのでしょう。枠を壊さないように鳥小屋を作ってぶらさげようかと思って作りましたが、無駄だったようで野良猫の小屋になっています。



赤岳頂上と小屋が見えています。松原湖から撮ったのですが、Canon SX60HSのズーミング機能を一杯使って撮っています。驚くべき拡大率です。人が歩いているのも確認できます。オーストラリアにもこのカメラを持っていったのですが、ワイルドライフの撮影はできませんでした。次のニュージーランドには持っていって活躍してもらうつもりです。なかなか近づけない動物の撮影には威力を発揮してくれます。前回も持っていきましたが、アザラシだけしか撮れませんでした。



長い長い連休も今日で終わりです。一般の方々には連休は有り難いことだと思いますが、仕事をするには何処も休みなので何もできません。休みたくなくとも休まざるをえないのが連休というものです。TK-ALZM3の組み立ては9割方終わっているのですが、ネジ類が入荷しないので仕上がりません。25日には入ってくると思いますので、それから仕上げて発送となります。お待ちいただいている方々には申し訳ありませんが、今少しの間お待ちください。

TK-ALZM3は組み立て中です!

2015-09-20 17:48:03 | ご来訪者様への御知らせ


TK-ALZM3は、今日から最終行程の組み立て調整作業へと入っております。組み立て自体は連休中に終わりますが、既製品のネジ類で足りないものがあるので、それの入荷が連休明け以降となり、結果として商品の発送は来週末頃になる予定です。もう少しお待たせいたしますが、気長におつきあいをお願いいたします。また発送できるようになりましたらこちらよりお知らせいたします。個別お知らせするのは発送後のご連絡となります。



それから現在ご注文をお受けしている「TG-Lコンパクト強化型経緯台」ですが、タカハシより微動部品が届きました。これよりジョイント部品などの製作へ入ってきますが、商品のお届けは今月末頃の予定です。まだ若干数余分にありますので、ご要望の方はぜひご注文ください。本品は一度製作終了をしたのですが、その後ご要望が結構ありましたので、タカハシさんのご協力をいただいて販売を再開いたしました。部品単体での製作ご要望がありましたが、お受けしておりませんので、完成品としてご注文をお願いいたします。



お休み前にお知らせしたPST 太陽望遠鏡についてですが、本日無事に最終検品を行いました。2本ありますが、1本はAクラスの大変良く見える個体です。もう1本もダークフィラメントやフレアーなどは見えますが、僅かに違っているのでABクラス品として少し御安くしてあります。これまで数えきれないほどのPSTを見てきましたが、このABクラスにも及ばない個体は相当ありました。良くない個体でもプロミネンスくらいは見えますが、表面の細かい活動状況の見え方が違ってきます。見え方云々というのはあくまで眼視でのお話で、撮影を考えた場合には、どちらの個体でも同様な結果を得られると思います。ご要望の方はどうぞご注文ください。



それから最近またご質問等が多くなってきたポラリエ雲台ベース PCB-EQ2セットについてですが、現在在庫はありません。製作中です。来月早々に仕上がりますが、近いうちにご注文をお受けいたしますので、このブログをチェックしてください。
また、おなじくご注文いただいているD-Ajustar Unitですが、既に加工自体は終わっておりますが、連休中でアルマイト処理ができません。ギリギリ来週末くらいに仕上がるかもしれませんが、お届けは最後の週開けとなる見込みです。大変長らくお待たせして申し訳ありませんが、今しばらくおつきあいをお願いいたします。

無事に戻ってきています

2015-09-19 19:36:23 | ブログ


昨日無事に帰宅しました。短い間でしたが十分に堪能しました。この間いろいろとご迷惑をおかけいたしましたが、ご理解いただきましたことに感謝いたします。今日からたまった作業を少しづつ片付けています。明日にはこれからの作業等の予定についてお知らせいたしますので、少しお待ちください。

今回、初めてキャンパーバンを使って旅をしましたが、多くの経験をすることができました。また西オーストラリアの星空も初めてでしたので、驚くことばかりでした。たぶんこれから行かれる方にはアドバイスできることもあると思います。私の旅はガイドブックには全く載っていないものなので、特に星の撮影を主にされる方には多少なりとも参考になるかと思います。

BORG55FL+0.8RD+ポラリエ+PCB-EQ2

2015-09-17 08:48:19 | Australia


今回の撮影で使った機材です。BORG 55FLに試作品の0.8RDを装着した新しい機材です。結果は考えていた以上に素晴らしいものでした。星像がすごくシャープで、カメラはEOS 6DにCLSフィルターを装着したものです。赤い星雲が綺麗に写っています。こんな小さな機材でこれだけの撮影ができるなら、これからの遠征には必需品ともなるかもしれません。



もちろん、ポラリエで撮るよりは赤道儀を使ってオートガイドするほうがよりこの機材の良さを引き出せますが、こんなお気軽装備でもこんな写真が撮れるのです。画像にある機材は特別なものではなく、すべて販売しているものです。もっといろいろなところを撮影したかったですが、また次回の時にでも家で使ってみます。

ペットボトルアダプターは十分に活躍してくれました。オーストラリアで販売している飲料の多くに適合しましたので、持っていって困ることはないでしょう。これのおかげで1kgは節約できたと思っています。赤道儀のウェイトの重さは海外遠征でのネックです。これがこんな小さな部品一つで解決するので助かります。



撮影データーは先に書いた機材構成です。CLSフィルターを使っている分高い感度を使う必要がありますが、EOS 6Dはノイズが低いので後処理である程度まで解消できます。露出時間は3分です。レデューサーで200mm望遠レンズとなりますが、ポラリエで十分追尾できるものです。



この件についてはまた帰国してから書きます。もうキャンプ場を出て200km以上ドライブをして車を返しにいきますのでこの辺にしておきます。いろいろたまったことがありますが、戻り次第いろいろお知らせいたします。

Yalgooの星空は最高でした!

2015-09-16 16:41:04 | Australia


ブログをこの3日間まったく更新できませんでした。Yalgooという小さな田舎町に3日間滞在していたからで、ネット環境も何も無いところでした。今はCervantesというピナクルズで有名な町に戻ってきてこのブログを書いています。

Mortor Campで4時間フリーでWiFiにつながるので快適なところです。

もう明日帰国便に乗らないといけないので、要点だけ書いて後は帰国してから改めてこの旅について書かせていただきます。

Yalgooの星空はネットで得た情報以上に素晴らしい完璧なものでした。光害=ゼロ、雲=ゼロで空の透明度も考えていたものとは全く違っていました。3日間滞在してすべて完璧な快晴でした。初日の2日間だけは台風並みの天気で酷い目にあいましたが、Yalgooへ移動してからは全く違いました。



Yalgooには最低限度のお店とホテル、そしてMortor Campしかありません。たぶん人口は100人居るかいないかでしょうか。こんな小さな町でも訪れるキャンパーは結構居ます。日中はキャンパーバンだけ残してどこかへ行ってしまうようで、私が夕方から居なくなるのと全く正反対です。不思議に思ってそのことをオーナーに聞いてみたところ、そのゲストのところへ連れていってくれて、"彼がなんで日中不在なのか、どこへ行っているのか教えてあげて!"と笑って話していました。そのゲストが言うには、"俺達はゴールドハンターだよ!"と言って掘り出した金を見せてくれました。どうやらここでは金探しが有名なようで、金属探知機を使って金を発掘しているそうです。彼らにしても、私がなんで夜になると居なくなるのか不思議だったそうです。お互いにその疑問が解けて一安心でした。



カリフォルニア同様に延々と続く真っすぐな道路です。こんな道を何時間も走っていると眠くなってしまいます。日本のようにサービスエリアがある訳でもなく、ただ両サイドに続く麦畑や大豆畑を見るだけです。時折カンガルーの死体が道路脇にころがっています。今回はかろうじて昨夜生きたカンガルー2頭を見ることができました。やはり日中は簡単には見れないようです。



いつもの全天写真です。今回の撮影は全てポラリエとPCB-EQ2セットのシンプル構成にしました。おかげでセットから極軸合わせ、撮影までは短時間で終わります。極軸合わせは何度やっても最初の一二回は迷って間違えたりしますが、一度合わせると次からは数分で終わります。南天の極軸合わせは何度やってもわかりにくいです。四分儀座の台形を見つけてとか言いますが、初めての人にそんなことを言ってもまず見つけられません。南天での撮影はこの極軸合わせができるかどうかにかかっているので、初めて行かれる方はネットの情報や実際にやったことのある人からしっかり事前学習してから行ってください。



こちらへ来て本当に驚いたのは、星の美しさよりワイルドフラワーが綺麗なことです。とにかく行くところ行くところ花のオンパレードです。至るところ花だらけと言ったほうがいいでしょう。その咲かたが半端じゃあないです。ここへ来るまでこんなすごいとは知らなかったので、驚きました。最初にタクシーの運転手から話を聞いていましたが、こんなにすごいとは思いませんでした。日本の桜は人の手によって植えられたものが多いですが、こちらのは自然に生育しているものなので、見た目も自然です。画像にもあるように、花と南天の星空を一緒に撮るにはこの時期がベストでしょう。おまけにいて座の銀河がまだ高いところに見えているので、さらに迫力があります。



今晩はラストの夜になるので、ピナクルズへ行って最後の撮影をします。さきほどインスペクションをしにいって公園ゲートのスタッフのおばちゃんに夜に星の撮影をしたいけど、いいですか?
と聞いたところ、パーミットが必要だとか言われましたが、プロフェッショナル写真家ということだそうで、ホビーの一環ならいいと言ってくれました。公園内は車で回れる道がありますが、一方通行になっていて、好き勝手に車を止めたりできないようです。また当然ですが、夜間の宿泊はダメです。私がキャンパーバンだったこともあり、そこは強く注意されました。海外では駐車場でオーバーナイトができないと書いた看板を良く見かけます。

星の撮影をしているだけなら時折回ってくるパトロールに説明すればたいていは大丈夫です。中にはそこに居るのもダメなところがあるので、注意が必要です。