おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

おやじねこ天文台を作っています!

2024-03-31 12:29:44 | ブログ


昨日から店を作ってくれた大工さんに入ってもらって「テレスコ工作工房天文台」を作っています。庭の角の敷地を2200mm x 2200mmのサイズでドームと観測室が乗るベースを作っています。



ベースの骨組みをしっかりと作ってから最後に28mmボードを乗せるのですが、この部分をしっかりと作っておかないと、人が乗るベースにもなるので不安定になるので、左右に木材を入れて
補強しています。



木製ベースの下は、12本の太いアジャスター支柱をコンクリートベースに固定していますので、多少の風が吹いてもびくともしません。またこの部分で全体の水平出しもできるので、とても便利な部品です。



肝心な赤道儀を乗せる支柱になるのは、オールステンレス製の大型ピラー脚です。165mm径があって、高さも通常のピラーよりは高さがあるので、これを中央に固定してからその上にベースを組んでいます。しかし、まだこの高さでは足りないので、さらに500mmの延長用ピラーを作ります。最終的には庭に置いてあるNJP赤道儀を乗せる予定です。できれば室内からある程度の撮影などができるようにしたいですが、それはこれからの課題です。



これが完成した天文台ベースですが、この上にKYOEIのGFRP 2.0ドームが乗ります。天文台は最近まで全く考えてもいなかったのですが、たまたま望遠鏡機材などを引き取った際にドームも不要になるとの事で併せて引き取った次第です。まぁ、天文台を作る環境としては周囲に電柱や電線が邪魔になるので適しているとは言えませんが、うちが天体望遠鏡の販売店であるという事は、これで分かりやすくなるでしょう。当店へ来られるお客さんでも店の前の道路を通り過ぎていく人もいるので、そういう意味では良かったと思っています。「TeleGizmosカバーがあれば天文台は要らない!」と普段から言っているのに、やっぱり天文台はあった方がいいのだろう!と思われるかもしれませんが、その費用などを考えると割と安価に作れるFRPドームと言っても、それなりの費用はかかるので、天文台を作っている今でもその考え方に変わりはありません。

CORONADO ブロッキングフィルターはまもなくお返しします!

2024-03-30 11:28:16 | ブログ


長い方では昨年からブロッキングフィルターの修理をお待たせしておりますが、フィルターの製造関係社からようやく仕上がって納品できる連絡が来ました。注文してから約6ヶ月程度待っておりましたが、ようやく来月に納品してくれそうです。それに伴いお待たせしているPSTやブロッキングフィルターの修理交換をさせていただきますので、もうしばらくお待ちください。今までも待たされた事はありましたが、今回ほど長かったのは初めてです。それも4月8日の北米皆既日食の需要に伴う弊害だと考えています。



昨日撮影したポンス-ブルックス彗星ですが、ビクセンFL55SSに当店オリジナルのお気軽撮影ズームアイピースにCanon PowerShot G9Xで撮影しました。ちょっとピンボケですが、それでも彗星らしき姿が捉えられています。露出15秒ですが、尾が画面からはみだすほどの大きさまで成長しています。今日は、RASA8とPENTAX 100SDUFIIを使って長く伸びた尾を再び捉えたいと準備しています。とにかく撮影可能になってから西の山に沈むまでに3-40分ほどしか余裕が無いので、もたもたしていると何も撮れないで終わるので、それだけは避けようと思っています。

2週間ぶりのポンス-ブルックス彗星です

2024-03-29 21:33:56 | ブログ


今日撮影したポンス-ブルックス彗星の姿です。シグマ 105mm /f1.4で撮影した画像を切り抜いたものですが、400mm相当くらいでしょう。2週間前とは違って立派な尾が太陽とは反対方向へ伸びて成長していることが分かります。15倍双眼鏡でも見ましたが、先週とは明らかに違って中央集光がはっきりして尾の存在も分かるようになっています。ただし高度が低いので、撮影し始めてから1時間もしないうちに西の地平線へ沈んでしまうので、最初から使う機材を決めておいてじっくりと撮影した方が良さそうです。



105mmで撮ると、木星を左上に入れれば自然と彗星が右下に入ります。明るさがすでに4等台なので、見つけるのはとても簡単です。6x30mmファインダーでも簡単に見つけられるようになりました。イオンとダストの尾が二つに分かれているのがはっきりと分かります。まだ明日も好天に恵まれるので、次はRASA8でしっかりと撮影したいと思いますが、この天気は数日しか続かないので、来週以降はまた悪天候が続くので、ある意味ベストな状態で撮影しやすいのは今かもしれません。また地平高度が下がってくるので、この週末に撮り切ってしまうのが良さそうです。彗星は太陽に近づくと急激に成長したりするので、これから来週にかけてがクライマックスかもしれません。

しかし、この人工衛星の数は何とかしてもらいたいものです。一画面にこれだけ写るのですから、もはや星景写真など撮れなくなるかもしれません。とにかく困ったものです。

Nikon 6.5cmED屈折赤道儀をカーボン三脚に乗せました

2024-03-29 18:03:09 | ブログ


Nikon 6.5cmED屈折赤道儀をカーボン三脚に乗せるアダプターを作りました。純正は木製脚ですが、カーボンにすると使いやすくなって見栄えも良くなります。赤道儀を付けた状態でどこにでも気軽に持って行って星空観測や撮影が可能です。純正モータードライブや極軸望遠鏡は付いていませんが、多分持っていると思われます。Nikonもそうですが、PENTAXもカメラメーカー目線でデザインして作ったものは、時が経っても色褪せること無く、今の時代でも立派に役立っています。



このアダプター、以前にも作った事があるかもしれませんが、図面を書いてから気がついたのですが、本来必要なかったクランプネジですが、システマティックの仕様によりそれが使えない事がわかりました。クランプネジをアダプター下部から入れて赤道儀を固定するのですが、クランプネジの外径が80mm以上あり、アダプターの内径が75mmなので、純正のクランプネジが使えません。仕方ないので、新たにくらぷネジを一から作り直しました。



結果的に本来1点部品で済んだアダプターですが、もう1点部品を作ることになってしまいました。まぁ、それでも何とか当初の目的を達したので、良しとしたいところです。

今日は久しぶりに晴れているので、ポンス-ブルックス彗星を撮影しようと準備しています。幸いにも月明かりも無いですが、薄明の終了が遅くなってきているので、午後7時に撮影するのはまだ早いかもしれません。今日狙うのは、木星と彗星のランデブーです。SIGMA 105mm/ 1.4DG HSMで狙うと丁度対角線上に両方の天体が入るので、左上に木星を入れて撮影すれば、必然的にポンス-ブルックス彗星も右下に入っているという感じです。前回の撮影時では6等星でしたが、今回は4等台にまで明るくなって尾も伸びているはずなので、楽しみです。

Nikon 6.5cmED屈折赤道儀をカーボン三脚に乗せます

2024-03-26 18:44:02 | ブログ


先週末の来店の際にご依頼を受けたのが、Nikon 6.5cmED屈折赤道儀をより使いやすくするためにカーボン三脚に乗せて欲しいと言われてお受けしました。現在当店では40mm径のGITZO 5型に相当するシステマティックカーボン三脚は販売していないので、Amazonから代行して購入してそれに取り付けるアダプターを製作します。望遠鏡販売店で売っている三脚は基本赤道儀専用なので、脚が短くて一般写真撮影用途としては適さないので、一般仕様のカーボンにしました。値段的にもリーズナブルです。このNikon用のアダプターは、以前に作った事があるはずですが、図面が出てこないので、また一から図面を書いて仕上げます。

長かった冬も終わりに近づいて来週からやっと4月です。製作関係は大して忙しくありませんが、部品の塗装や他の作業が色々と山積みされていますので、コツコツと片付けています。また4月末からはアストロカーのスターウォッチングが再開するので、それまでに改造作業を終わらせて内部に色々と積み込まないといけない物品があります。他にも庭に天文台のドームを設置するので、そのベースを大工さんにお願いして来週その作業をやってもらいます。ドーム自体は既製品なので、乗せるだけで完成します。まだ機材も決まっていませんが、ドームがあれば当店の近くまで来た時に迷うことなく来れるので、一つの目印として設置します。ただし恒久的な設置でないので、外に観測施設が出来たらそちらへ移動させる間庭に設置します。

ここ数日間は雨模様ですが、今は雪が降っています。大して積もらないとは思いますが、ここは標高も高いので一度降ると中々溶けないので、いつまでも残っています。まぁ、それもそろそろ終わりで明日以降から徐々に天気が回復してきて暖かくなってきます。気になるポンズブルックス彗星も5等台に入って益々明るくなるので、今週末くらいからどこかで撮影したいと考えて準備しています。一番の目玉は木星との接近ですが、露出時間が違い過ぎるので、105mmの望遠で撮ってもどこまで見栄えがするか分かりません。

海外日食や南天遠征にはポラリエ雲台ベースPCBU-EQRDがベスト

2024-03-21 18:43:52 | ブログ


久しぶりにご注文があった当店オリジナルの星空雲台「ポラリエU」を赤道儀化して使いやすくするPCBU-EQRDを組み立てて納品しました。来月8日の北米ーメキシコ皆既日食まであとわずかになりましたが、今回は行きません。前回2017年は、PENTAX MS-3赤道儀をコンパクト化してSolar Maxと共に持って行きましたが、もし今回行っていたら、このPCBU-EQRDとFOA-60くらいを持って行ったはずです。今日も円相場は一時152円とかでしたので、200ドルモーテルなら30,000円以上となります。個人旅行で行っても航空運賃も合わせると50万円くらい必要になりそうです。これはもう貧乏人には行けません。しかし、生きているうちにもう一度くらいは見たいので、どこかのタイミングで出かけようと考えています。

PCBU-EQRDがあれば、日食の撮影だけでなく、星雲や星団の撮影時の視野調整が容易になります。ポラリエU自体の追尾精度も非常に高く、ポータブル赤道儀の中でも常に上位にあるものです。できればこれで自動導入ができれば最強ですが、ビクセンAP赤道儀がようやくASIAIRと繋がるようになったので、これをもう少しコンパクト化してRASA8を乗せたりできるようにしたいと考えています。次に海外へ行くとしたら、多分ニュージーランドになると思われます。星景写真も魅力ですが、これまで撮れなかった対象も撮ってみたいと思っています。



PCBU-EQRDのセットには、赤経軸と赤緯軸微動ユニットとウェイトとシャフトが付いています。それにポラリエUとのジョイントユニットがあります。極軸望遠鏡は写っていませんが、ビクセンオリジナルのPF-LIIがあるので、それを使えば割と正確に極軸合わせができます。微動雲台は当店でもオリジナルも含めて幾つかの種類がありますが、それは用途などに合わせて選べばいいでしょう。ところで最近になって当店オリジナル「ペットボトルアダプター」が良く売れています。過去に短期間でこれだけ売れた事は初期以外は無かったので、ちょっとビックリしています。購入された方々のほとんどの用途は海外遠征で海外日食のようです。一人で二つ三つ購入される方もおられます。PCBU-EQRDを使う際にもペットボトルアダプターを利用する事で重いウェイトが不要になります。ウェイトシャフトがM6なので、ご注文の際にはお気をつけください。通常品は1/4インチカメラネジです。

乗鞍高原の「善五郎の滝」の星空

2024-03-17 13:36:11 | ブログ


15日は乗鞍高原へ今年初めて行って来ました。ポンスブルックス彗星の撮影と善五郎の滝の下見と撮影でした。幸い天気が良く滝での撮影はできましたが、強風のために彗星の撮影はできませんでした。最近はどこでも熊の出現で騒がれていたりするので、夜と言えど恐々と滝までの雪道を歩いて行きました。日中は凍結した滝を見るために結構な人が来ていますが、夜は流石に訪れる人もいません。乗鞍高原には何度も来ていますが、善五郎の滝へ来たのは初めてでした。しかし、実際に凍結した滝を見たら随分と立派なので、驚きました。多分凍結していない時期よりは迫力があると思います。

日中のうちにロケハンのために一度見に行きましたが、帰る途中に聾唖者と思われる家族連れに会いましたが、滝直前の階段が凍結していて危険なことを伝えようと思って話しかけても全く反応しないので、耳が聞こえないのかと思いきや、喋れないことも分かりました。しかし、子供さんがどうやら私の話している事を理解しているようで、父親らしき人に手話でそれを伝えていたので、伝わって良かったと思いました。その場から登っていく途中で今度はお母さんらしき人に出会いましたが、靴が普通の靴でストックも何も持っておらず、地面に手をついて降ってきました。まぁ、3人なので大丈夫だとは思いましたので、それ以上は声をかけるのはやめて駐車場へ戻ってきました。



写真を撮ってから気がついたのですが、できれば滝壺近くまで行って撮影すれば良かったと後悔しています。ただ、滝壺までの道は下の状態が分かりにくいので、無闇と歩いていると中が空洞になっていて落下すると大変危険です。とりあえず今回初めて行ったので、次は春先にもう一度行って撮影しようかと思っています。月明かりがありましたが、星は結構写るものです。乗鞍高原へは年に数回は行っていますが、夏は夏で冬は冬の良さがあります。標高も1500メートルあって、空の透明度も高いと良い写真が撮れます。温泉も長野県では多くない硫黄泉があるので、コロナ禍以降はお気に入りの撮影地です。



先日、富士山で撮った写真を再処理しました。富士山は周囲に大きな町に囲まれていますが、本気で撮れば面白い写真が撮れそうです。海外へはまだしばらくは行かないので、国内で大人しく撮影しようと思っています。海外へ行けば最高の撮影地を見つけるのに苦労しませんが、国内は知られ尽くされていて、光害の影響や天気の問題もあるので、本当に良い写真を撮ろうと思うと、ひたすら通い続けるしかありません。近いうちにどうしてもe-Bikeで上がって撮影したいスポットがあるので、雪の状態を見て行動を起こそうと考えています。



乗鞍高原は、観光地としてはまだまだ発展途上の部分がありますが、地元の人がその良さを理解して奮起すれば、寂れつつある観光地をマイカー規制前の賑やかさに戻せるかもしれません。宿泊施設もオーナーが高齢化して徐々に消えていっています。その足枷となっているのは、県道158号線の不便さですが、それもいずれは新たなトンネルの開通で改善されるかもしれません。自分が若ければ乗鞍高原で何かやっていたかもしれませんが、もういつお迎えが来てもおかしくない歳になったので、小海町で大人しくしています。



アストロカーは、トラックの改造してくれるガレージへ持って行きました。とりあえず内部のフレームや不要なインバーターなどを外してキャンピングカー仕様の窓を両サイドに取り付けて、天井にベンチレーターを取り付けて第一弾の改造作業は終了します。そして戻ってきてから今度は大工さんに内装をやってもらいます。しかし、その前に庭に2.0mのKYOEIドームを設置する作業があります。そのベースも同じ大工さんに作ってもらうのですが、多分間に合わないので、とりあえずドームはしばらく庭に置いておこうと考えています。

ポンスブルックス Pons-Brooks彗星をRASAで撮りました!

2024-03-17 12:38:05 | ブログ


今話題の肉眼彗星になりそうでならない「12P/Pons-Brooks ポンスブルックス彗星」をようやく撮影できました。本当なら昨日撮っていたのですが、乗鞍高原が物凄い風で風速15メートル以上の風が一晩中吹いていて、三脚を出してセットしようとしたら、その瞬間に飛んでいってしまうほどだったので、断念しました。透明度も最高だったのですが、結局は諦めて昨夜のファーストライトになりました。機材は、PENTAX MS-4とRASA8のゴールデンコンビです。自動導入化しているので、ASIAIRとリンクできますが、昨夜はEOS M6改造機でワンショット撮影をしました。ポンスブルックス彗星は月明かりがありましたが、15x50mmの防振双眼鏡で直ぐに捉えることができるほど明るくなっていました。ただし尾が見えるほどではありませんでした。月明かりが無くて空の透明度も高ければもっと良く尾が写ったと思いますので、そこが残念です。しかし、ネットなどの情報を見ている限り、これから4月にかけて大化けして立派な尾が見られるようになるかもしれません。良く写すポイントは、西の空の透明度が高いことと、中国かrの黄砂が飛んでこない時と場所を選ぶです。大化けした時のことを想定して最適な場所と時期を考えておこうと思っています。



昨日は、友人2名のRASA8が2台と私の1台が揃って3台のRASAの共演となりました。機材を見ればどなたのものかお分かりになると思いますが、場所は小海町です。小海の観測地は今では知る人ぞ知る星空撮影のホットスポットとなっています。最近になって唯一邪魔になっていた自販機の灯りが撤去されたので、ホットドリンクは飲めなくなりましたが、よりダークなスカイが実現したので結果良しです。

ポンスブルックス彗星は、秋の紫金山-アトラス彗星の前哨戦ともなるので、何とか素晴らしい姿に成長して欲しいものです。

アストロカーを改造していきます!

2024-03-12 12:30:39 | 宇宙観測車アストロカー


先程、イギリスのE-BAYを経由してアメリカのキャンピングカー用品の会社からDHL便で荷物が届きました。驚いたのは、木製のパレットに乗せて持ってきた事ですが、昨日DHLから電話があって、「おたくにフォークリフトはありますか?」と聞いてきたので、荷物を届けた際に必要です。と言われてビックリして再度聞き直したら、パレットに乗っているが重量的には45kgくらいと言われたので、ドライバーと二人で降ろせば何とかなると考えて荷物をアストロカーの前で降ろしてもらいました。



届いたのは、この画像の窓が2点とルーフベンチレーターの3点です。窓は1100mm x 550と900mm x 500mmの割と大きな窓ですが、いずれもキャンピングカー用の窓で、日本で探しても販売しているところが見つからなかったので、e-Bayで探したところ沢山でてきました。しかし日本への発送をしてくれないところばかりで、何件か見つけた中でシールドオートケアという会社が日本へ発送できる事が分かって注文しました。ところが、トラッキングナンバーで追跡してみると、なぜか数日で配達済みと表示がされて、届いた先がイギリスだったので、問い合わせてみると、アメリカから一旦E-Bayの配送センターへ送られてそこを経由して日本へ送られるとの事でした。注文の際にインポートタックスも支払う必要があるのですが、それもあって受け取りの際には諸税の支払いはありませんでした。ルーフベンチレーターは、屋根に取り付けるのですが、夏になると車内は40度を超えるような暑さになるので、窓以外にも屋根から熱を逃さないといけないと考えてこのベンチレーターも注文しました。結局トータルでは20万円以上支払いましたが、もし国内で同じ商品が販売されていたら、こんなものでは済まないので、自分で手配して良かったと考えています。



箱を開けると頑丈に3つの商品を梱包してあって、流石にどんな扱いをされるか分からない国際便での梱包だと思いました。まだ窓の材質はわかりませんが、ガラスではなくて硬質のプラスチックだとは考えています。車の窓よりは割れにくくて安全だとの事で材質を選んで作っているのだと思います。



アストロカーの改造に踏み切ったのは、いくつか理由がありますが、スターウォッチングの際に寒いところで待たせる必要があり、もし室内でティータイムもできるようになれば、寒くて途中で抜けてしまう人が減ると考えたのと、雨天曇天の際にアストロカー内部でレクチャーができるので、お客さん的にはホテルの宴会場でやるよりは遥かに楽しめると考えています。それともう一つ、遠方へ出張で呼ばれた際にその都度ホテルなどを利用しないで車中泊ができるようにキャンピングカーとしての機能も持っていれば、基本どんな場所でも移動して星を見せられると考えて改造に踏み切りました。

改造は2段階で行いますが、まずは明日からトラックやキャンピングカーの改造をやってくれるガレージへ持って行って、今回仕入れた窓などを取り付けてもらいます。合わせて内部のフレームを外してもらったり、不要なインバーターなども撤去します。ただ一つ悩んでいるのは、フレームは全て撤去しないで利用できるものは利用した方が費用も抑えられるので、そこをどうすべきか迷っています。これが終わったら次の段階で大工さんに入ってもらい、内部の木工作業をやってもらいます。中央の通路を挟んで両サイドに長いベンチを作ってもらい、ベンチの下は収納スペースにします。ベンチ以外の場所には本棚や棚なども取り付けてもらうようになりますが、まだ具体的にどうするか決めていません。そこは大工さんと相談しながら決めていきたいと考えています。この二段階の作業は4月中には終わらせたいと考えているので、ちょっと忙しないですが、それができれば4月末から本格稼働していけるでしょう。



実はここにきて一つ大きな問題が上がっていて、車幅2500mmに対して車検上では2cmほどしか余裕が無く、それをオーバーすると車検が通りません。ですから、とりあえず窓を入れる枠を別に作ってから、そのサイズに合わせて側面を大きくカットして、窓枠を内側から取り付けて外に窓が飛び出さないように加工してもらいます。窓は両サイドあるので、どうやってカットするかはガレージの方で考えてくれると思いますが、結構大掛かりの作業になると思います。この車幅の問題がうまくできれば、後は内装だけなので、それは今までとその内容は大きく変わらず用途も「特殊検査車両」という名目は変わらないので、内部の望遠鏡を撤去しない限りは車検はこれまで通りでいけるでしょう。という車屋さんの話です。

この改造が終わってもそれで終わりでは無くて、内部に色々な備品類や書籍などを装備していきます。まだ具体的に何をどうするかは決まっていませんが、仕上がった状態によって色々と考えていこうと思って楽しみにしています。



まだ観測室側の望遠鏡の改造もしないといけなくて、先日製作した600mmアリガタレールを取り付けてみて全体のバランスを見ましたが、何とかいけそうです。2本作ったので、ファインダー側とCCDカメラ側の両サイドに取り付けて左右のバランスを最適にします。



電子の目となるカメラもまだSVBONY製品ですが、今仕上げているビクセンFL55SSに取り替えて微動調整も可能にして取り付けます。カメラは、Asi 174MMにしていますが、533MCに変えようと考えています。撮影した映像は屋外スクリーンでも見せられますし、観測室内の55インチディスプレイでも見せられるように考えています。まだこのほかにCORONADOのSola Maxを取り付ける方式を改良してワンタッチで取り付けができるようにしようと考えています。

この改造があるので、しばらくはアストロカーとはお別れです。窓などがとりついたら戻ってくるので、そこから今度は店を作ってくれた大工さんにバトンタッチして内装を仕上げていきます。いずれにせよしばらくは使えません。

山中湖からのMt Fujiを撮ってきました . . .新たな仕事

2024-03-10 16:09:10 | ブログ


昨日は、山梨県で星のイベントに関する打ち合わせがいくつかあったので、泊まりがけで出掛けていて、夜は山中湖に泊まって今日の早朝に富士山の撮影をしました。午前2時に起きてから宿に近い場所まで行って撮影をしましたが、サソリ座と夏の銀河が富士山と一緒に撮れると考えていたら、山中湖からだとそういう構図にならなくて、ちょっと失敗しました。しかし空の透明度が非常に良かったので、透き通った富士山の星空イメージが撮れました。今年に入ってから何度か富士山へ出掛けていますが、コロナ前ではほとんど無かった事でした。今朝撮影していて驚いたのは、駐車場には結構な数の車中泊がいたことです。土曜日だったので当然なのかもしれませんが、車中泊の目的が正直分かりません。私が撮影していると、車から出てきて撮影している人もいたので、多分富士山を撮りたいので、最適な場所で車中泊をして朝を待っていたのかもしれません。



朝の山中湖ですが、山中湖の周遊道路は、早くからインバウンドの人たちが散歩して富士山の風景を楽しんでいました。今は富士山周辺はどこもインバウンドだらけで、なかなか落ち着いて休暇を過ごせません。まだ個人旅行者は良いのですが、団体が入っていたりするとブッフェ会場などめちゃめちゃになるので大変です。特に大きなホテルで安いところは要注意です。私は海外で散々嫌な目にあったのでもうお腹いっぱいです。今のところ長野県の観光地は、白馬以外ではそれほどインバウンドの団体は多くありませんが、これから為替相場の動きによっては新たなスポットとして入り込んでくるでしょう。宿泊施設によっては、インバウンドの団体だけは受けないようにしている所もあります。富士山エリアでもお気に入りのホテルは受け入れていないので、いつも静かです。インバウンド需要は施設を潤わせてくれるのは確かですが、それまで大切にしていた中高年などのリピーターが来なくなるので、コロナでそれが無くなった所は軒並み休業に追い込まれていました。施設も大変ですが、利用する側もその状況を見極めた上で宿を選ばないととんでもない休日になってしまいます。



昨日は、シャトレーゼ八ヶ岳の方々と今年からの新たなスターウォッチングの打ち合わせをしていました。今年から新たに山梨県へアストロカーを月に2回程度出動させるので、その際に必要な取り決めなどをしてきました。今は基本的に週末土曜日だけスターウォッチングをガトーキングダム小海などで開催していますが、今年からそれが新たに増えたので、また移動が大変ですが、より多くの人にアストロカーを通して星を見ることの素晴らしさを伝えたいと考えて新たな決断をしました。

この打ち合わせの前に同じ山梨県の山間部の小さな村でも星に関するイベントを市の担当者から相談を受けてその下見と打ち合わせに行ってきました。この茅葺(かやぶき)屋根の古民家を使って、そこでインバウンドのツアー客などに星空鑑賞のプログラムを提供したり、別な場所に新たな施設を建設中でそこを使った「癒し空間での星空鑑賞会」などを出来ないかと相談を受けましたが、この企画には大手旅行会社が大きく関わっていて、その対象がインバウンドだけでなく、日本人旅行者も含まれているので、規模的には大きなものです。多分、近いうちに三者会談をしてさらに詳細を詰めていくとのことでした。阿智村のは規模が大きなものですが、そこまではせずに、自然保護を謳いながら自然に優しい施設運営を考えているので、プロジェクションマッピングなんかはせずに、純粋に星を見せて楽しませることを目的の一つと考えているようです。まだ話が具体化されていないので、現段階でも何とも言えないですが、正統派で先進的な星イベントになれば良いと考えています。



実施場所は、標高が高く空気も澄んでいるので星は良く見えると思いますが、あまり人が集まり過ぎる「オーバーツーリズム」だけは避けたいと担当者は話していました。空がちょっと狭いのが難点ではありますが、都心からのアクセスも良いですし、富士山にも近いのでやり方によっては新たなホットスポットになるかもしれません。