おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ちょいリニューアル

2016-02-29 18:35:45 | ポータブル赤道儀関連


ポラリエ雲台ベース PCB-EQ3のローレットネジが次回から小さく軽くなります。画像を見ただけでも分かりますが、外径30mmから26mmになりました。これにともない雲台ベースプレートも2mm短くなります。ネジ以外は見てもほとんどその違いが分かりません。



このネジだけでも30グラム軽くなっているので、トータルではPCB-EQ2から130グラム軽くなっています。僅か30グラムでも手で持つと何となく軽くなっているのが分かります。ただ残念ながらこのネジの製作コストがこれまでの1.5倍になったので、ネジ単体での販売価格もそれに伴いアップします。中国で作れば格安でできるのですが、このネジだけ作ってもらう訳にはいかないので難しいものです。いずれにせよ価格は変わらず(PCB-EQ2よりはかなり御安くなっています)内容が良くなるのでご利用者の方には良いかと思います。

ところで、先にもお知らせしましたが、PCB-EQ3セットは明日発送いたします。ただし3月初旬お届け分と一部下旬お届け分だけとなるので、発送のお知らせが無いからと言って慌ててお問い合わせされないでください。



インドネシア日食へ行かれる方から当店のオリジナル商品「Sol-Sercher Finder for Vixen Base」をご注文いただき本日無事に発送いたしました。太陽観測や日食遠征には安全且つ快適で太陽を直視せずに導入できるので、好評いただいております。ファインダーにフィルターを貼付けて使っている方などおられますが、太陽を直視してしまう危険性が高いので御止めになったほうがいいでしょう。
私が先日お披露目をしたSolar Max 40も直視型に改造しているので、太陽を直視してしまう可能性が高いことから何らかのシールドを作って持っていきます。



29日午前3時のインドネシアの雲の状態です。赤丸はテルナテ島です。見た限りでは雲がほとんどありません。時間を追ってみても他のインドネシア地域より遥かに雲の発生が少ないです。スマトラ、カリマンタン、スラウェシからジャワ島、バリ島周辺に雲の発生域が集中している感じです。ここ最近この衛星画像をチェックしておりますが、テルナテ島から東側が晴れる確立がとても高いと感じます。あと心配事が一つあるとすると、火山の噴火です。ジャワ島の火山が噴火すると空港が閉鎖されてしまうので、フライトがキャンセルされることがあります。去年もバリ島の空港が一時閉鎖されたことがあったので、それだけは勘弁して欲しいものです。



いいところを見つけました!

またしばらくお休みさせていただきます

2016-02-28 17:30:16 | ご来訪者様への御知らせ


PCB-EQ3の塗装処理が無事に終わりました。これから最終組み立て工程へ入って近日お届けとなります。ただしその対象の方は3月初旬お届けとなっている方です。もしかしたら3月下旬お届け予定の方も少し入るかもしれませんが、原状まだ分かりません。それ以外の方は、インドネシア日食から戻り次第仕上げてお届けいたします。しばらくお待たせいたしますがご理解いただき気長にお待ちください。



アルマイト処理から戻ってきた当店オリジナルのAP赤道儀他用の赤緯軸汎用ベースです。重量は純正のクランプユニットより50グラム軽くなっています。ご注文が少しづつ入ってきておりますが、本日より製作へ入っております。AP関連品ではこの部品単体でのご注文も多いので、こちらを先にお届けする予定です。



インドネシア日食の出発までついに1週間となりました。またいつものように今回もしばらく発送業務等をお休みすることになりますが、ご理解いただきお許し願えればと思います。こういった海外遠征は、新たな物づくりをする上でとても大切にしていることで、それをしないと新たなアイディアも浮かばないので費用対効果とは無関係に出かけております。

出発は3月7日で、羽田空港よりガルーダインドネシア航空にてまずはインドネシアのジャカルタへ向かいます。翌日真夜中の国内線でファイナルディストネーションのテルナテ島へ向かいます。8日早朝に到着しますが、泊まるところを決めていないので、まずは泊まるところと観測場所をどうするか決めないといけません。たぶん私のように個人でチケットを手配されて現地へ向かわれる方がいらっしゃるかとは思いますが、もしインドネシアが初めてで何か分からないことがありましたらお知らせください。インドネシアには2年近く滞在していたことがあるので、初めての方よりは少し現地の事には詳しいと思います。

3月9日は日食を観測したら午後の便でダイビングスポットのマナドに向かいます。そこで1泊してからデンパサール-バリ島へ向かいます。芸術家の村のウブドに数日滞在してから日本へ戻ります。
現地は季節的には雨期の終わり頃となりますが、スコール的な雨は毎日降ると思います。テルナテ島はネットの情報を見た限りでは、スマトラ、カリマンタン、スラウェシよりも雲の量が少なくて晴れる可能性が高そうです。特にスマトラとカリマンタンは、島としても大きくてそのジャングルも広大な事から雲が発生しやすい環境です。しかし皆既食が始まるのが早朝なので、以外と晴れるかもしれません。



ところで最近聞いたお話ですが、来年の北米日食の観測地となる周辺のホテルなどは既に旅行会社などから押さえられており、ほとんど満室となっているそうです。つまり今から個人で手配しようと思っても、泊まるところが無いということになります。皆既帯が東から西に向かって大陸横断する規模なので、泊まるところならいくらでもあると思っておりましたが、どうもそうではなさそうです。
まだ何も調べていないので、インドネシアが終わってから少しづつ調べていこうと思います。行かれる予定の方は早めに行動されたほうがいいでしょう。

CP+から戻りました

2016-02-27 19:39:10 | 国内イベント


ビクセンの新しい赤道儀「AXJ赤道儀」です。ランク的にはAXDとSXPの中間に位置する商品だそうで、今流行のWiFi機能を使ってタブレットPCなどからコントロールできるそうです。内部にはエンコーダー内蔵しているので、自動導入の途中でフリー操作しても自動導入ができるそうです。また移動距離が大きい場合には、手動で予め天体の位置付近まで動かしておいてから自動導入することも可能とのことです。エンコーダーで常にその位置を検出できるので当たり前と言えば当たり前ですが。



「WiFiアドバンスドユニット」をStarBook TENに組み込むことで、タブレットPCなどからSXP赤道儀などをコントロールできるそうで、これはそのファンが待ち望んでいた商品です。問題はその値段ですが、海外品などから考えるとそれほどお高いものにはならないはずですが、正直分かりません。



ハイレゾリューション アイピースです。こちらも新商品です。詳しいことは分かりませんが、いずれビクセンHPからお知らせがあるでしょう。



ポラリエ専用の超小型極軸望遠鏡です。そのサイズに驚きました。このサイズでセッティングパターンが入っています。合わせてポラリエ用の新型極軸望遠鏡も販売されますが、AP専用をポラリエで使えるようにしただけのものです。定価3万円とお高いので、ポラリエ本体の価格を考えると気軽に買えるものではなさそうです。



この超小型極望は、 ファインダーとしても使えるようです。小さいからお値段も安いと思いきや、そうでもなさそうです。小さいほうが作るのに手間がかかるからでしょう。



FL55 単焦点フローライト鏡筒ですが、F5.5だそうです。接眼部はクレイフォードですが、BORG 55FLと競合する商品なので、正直販売は苦戦しそうです。F値を長くして幅広い用途があれば、その選択肢に入ってくるでしょう。



こちらは60ED単焦点鏡筒です。これまでこういった小口径鏡筒を作ったほうが良いとお話していましたが、やっとそれが形になったので良いことです。現在この種の小口径鏡筒はBORGさんが一人勝ち状態ですので、これが出ることでまたこの業界が活性化されていくと思います。いずれは他の光学メーカーさんがその仲間に入ってくるかもしれません。それはそのファンの方々なら誰もが待ち望んでいるものです。



A62SS アクロマート鏡筒です。先のフローライトと計3種類の単焦点鏡筒が登場するようです。その作例などは今後天文雑誌などから出て来るはずです。しばらくは注目したいところです。



BORGさんの新型チューブホルダーです。当店のφ60ホルダーも展示してくれています。本来ならしてくれないことですが、中川さんのご好意で置いてくれています。本人曰く「両者を比較して自分に合った商品を選んでくれれば良い」とのことでした。いつものことで頭が下がります。



驚くレンズがKenko-Tokinaブースにて展示されていました。ROWAというメーカーの新商品ですが、12mm/f2.8超広角単焦点レンズです。驚くことにフルサイズで12mmだそうです。



カメラはEOS 6Dですが、覗いてみたイメージは、ディストーションが控えめで歪みの少ない感じがしました。周辺減光がどの程度か分かりませんが、眼で見たイメージではそれほど感じませんでした。まだ発売は先のことだそうですが、その描写性能は素晴らしいそうです。価格はまだ決まっていないそうですが、10万円は超えるようなことを言ってました。その性能が本物だったら超高価なEF11-24Lを買わずに済んだかもしれません。もしかしたらお借りして実写できるかもしれません。

CP+に来ています

2016-02-27 07:57:37 | 国内イベント


昨日からパシフィコ横浜のCP+へ来ています。平日だったので割合ゆっくりじっくり見て回れました。ビクセンのブースでは新商品や試作品がいろいろと展示されていました。後ほど詳しく書きます。



RICOHさんの展示ブースです。というよりPENTAXと言ったほうがいいかもしれませんが、いずれも同企業です。ご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。RICOHさんは事務関連機器も作っていますが、光学機器、デジタル機器も良いものを沢山作っています。いつかCP+のブースにPENTAXのロゴが入った望遠鏡が展示されるようになるかもしれません。



サイトロンジャパンさんの展示ブースです。海外セレストロンなどの海外メーカー品を主力商品として展示していますが、今年は大きな話題はなさそうです。18インチのドブソニアンはいつ見ても巨大です。日本の空でこのサイズのドブはその性能を活かしきれないので、なかなか手をだしにくいところです。海外の光害ゼロの環境で使ってみれば良く分かります。



BORGさんですが、相変わらず大人気です。その中でも中川さんは常にヒッパリだこ状態で、なかなか本人とお話するのは至難の業です。この業界ではカリスマ的な存在なので、多忙を極めているはずです。そんな環境の中でも新商品を次々投入しているようです。特にフローライト製品が目立っています。55FLもそうですが、107FLも新商品として加わるようです。



Canonブースは、常に超人気です。新商品の体験コーナーは60分待ちでした。またCCDセンサーの清掃サービスは朝のうちに予約で終わったそうです。展示コーナーのスタッフさんに「天体用のミラーレス機をぜひ次は作って欲しい!」と言ってきました。それと、PowerShot G系の星空撮影モードで感度と露出をマニュアル操作できるようにして欲しいとお願いしてきました。たぶんそのいずれかは近い将来実現してくれると思っています。



大手カメラメーカーのブースでは延々と公開セミナー的なイベントをやっていましたが、それらすべてを見てるわけにはいかないので、どれかに絞って見るしかありません。天文関連企業のブースは、そういった意味では静かすぎる気がします。もう少し思い切った広告戦略を考えてもいいかもしれません。ビクセンさんが、宙ガールで売り出しているので、キャンペーンガールの一人くらいおいてもいいでしょう。ブースが小さいのがちょっと難点かもしれません。そのブースの大きさ=企業の大きさを示しているのではないと思いますが、天体企業で最も広いスペースだったのは「サイトロンジャパン」さんでした。



最近、人気が爆発的になってきたドローンですが、価格がそれほど高くないので、お金と時間がある中高年以上の人たちに売れているのではないかと思います。しかしこんなのが昼だけでなく、もしかしたら夜も飛ぶようになってくると落ち着いて星も撮ってられなくなります。また風景写真を普段撮っている方々にも絶好の撮影ポイントで空に浮かんでいたりすると撮影ができないので、とても困るでしょう。私も数年前に1台買ったものを持っていますが、場所や時間などを考えないとやたらと飛ばせないので自然と使わなくなりました。もったいないですが。

撮影に簡単便利なアイピース

2016-02-25 17:03:10 | コンデジのお気軽天体撮影


久しぶりにGOTO Mark-XのPライトアダプターを作りました。本来なら今は作っていない商品ですが、GOTOさんではもう販売していないということだったので当方でアダプターのみお作りいたしました。余分に数個作りましたので、ご要望の方はご注文ください。タカハシPライトはスターベース東京さんにてご注文ください。このアダプターはポータブル赤道儀仕様、赤道儀仕様のいずれでも使用可能です。



こちらもご依頼があってお作りしました当店のオリジナル「お気軽撮影アイピースセット」のハイペリオンズーム用のアダプターのみ作りました。カメラは「Power Shot G9X」専用となります。ちなみにセレストロンズームアイピースをセットにしたG9X用は在庫があります。このお気軽撮影アイピースは、光軸のずれなどを全く考えることなくアイピース同様にホルダーに差し込んでシャッターを押すだけで驚くような天体の姿を撮ることができるアイディア商品として当店が独自に考案して製作販売している商品です。



インドネシア日食では、このハイペリオンズームを使ったお気軽撮影アイピースでコロナのダイナミックな姿を捉えてみようと考えています。



ポラリエ雲台ベースPCB-EQ3の塗装処理をしています。まだ下塗りをしただけですので、この後ポラリエカラーにで本塗りをした上で仕上げにクリアーを塗ってから高温で焼いて仕上がります。残りの作業は日曜日以降にやります。明日は横浜で開催されているCP+へ行きます。一晩東京に滞在して翌日戻ります。その後インドネシアが待っていますが、その前に確定申告をしないといけません。

ところで、明日と明後日は発送業務ができません。店頭からもお知らせしておりますが、よろしくご理解をお願いいたします。

赤緯軸汎用筒受ユニット

2016-02-24 18:12:11 | 新製品等のご紹介


AP赤道儀用の汎用部品ですが、既に販売中の「赤緯軸汎用筒受ユニット」の形が決まりましたのでお知らせいたします。商品構成はこの画像のようになります。画像はアルマイト未処理ですが、仕上がりは処理したものになります。当初雲台コマ部品の固定ネジは1種類の1/4インチだけにするつもりでしたが、それだけでは使いづらいので、画像のようなコインなどで締め付けができるステンレス製のネジを2種類用意しました。1/4インチと3/8インチになります。それぞれを使い分けていただくようにお付けいたします。



この状態でタカハシ製の鏡筒バンドが装着できるだけでなく、この2種類のネジを使って自由雲台や当店で販売している「強化型アリガタベース」を装着することが可能です。価格的には純正品より僅かに上がるだけで、大きな汎用性を持たせられるので、AP赤道儀をより活かした使い方ができるという意味ではおすすめできる商品です。

将来的にこの雲台コマ部品を作り替えることで、さらに進化した部品へと変化していきます。そういったご要望もあれば今後は対応していこうと思っています。

直視型改造ブロッキングフィルター

2016-02-24 17:32:53 | Hα太陽望遠鏡関係


CORONADOのブロッキングフィルターを改造して直視型にしたものです。ただそのまま直結するのでは合焦しない可能性があったので、BORG M57パーツの一部として考えて作りました。



こういう使い方をしたかったので改造しました。純正のダイヤゴナルプリズムがついたブロッキングフィルターのままだとBORG 55FL+レデューサーではいかなる天頂ミラーを使っても合焦しません。レデューサーを外せば当然合焦しますが、それではせっかくの鋭像を活かせないので、悩んだ末のアイディアでした。この直視型に改造することで、レデューサー装着状態でも合焦するので、コンデジを使ったお気軽撮影が可能となります。

このシステムは来週からのインドネシア日食だけでなく、北米日食でも役立つもので、Solar Maxを組み込んだ撮影観測システムでは必需品となっています。最近はSolar MaxなどのHα太陽望遠鏡が安価に良いものが買えるようになっているので、海外日食ツアーには持っていかれる方が増えてきています。



直視型ブロッキングフィルターで、こんなものも作りました。ちょっとしたアイピースホルダーの延長筒的な形ですが、これでは先のBORG 55FLでは部品構成を少し考えないと合焦しないので、今回は使いません。しかしこの改造により、バックフォーカスに余裕が出て来るので、他にも用途があるかもしれません。

ところで、この改造についてご要望などのお問い合わせをいただいても、対応できません。これは自分が個人で使うためにやった改造で、メーカーが推奨する使い方では無いので、くれぐれも真似をしないようにしてください。何かあっても当方では一切の責任を持てませんのでくれぐれもご注意ください。

AP星空雲台用オリジナル部品

2016-02-23 16:57:30 | 新製品等のご紹介


新たな当店オリジナル商品として「APCB-EQ AP星空雲台用 雲台ベース」を近々販売予定です。この商品は既にAP赤道儀をお持ちの方、またAP星空雲台をお持ちの方に使っていただけるように製作したものです。純正状態ではカメラレンズやカメラ単体で構図を決める際にはやや苦しいところがありますが、この雲台ベースを装着することで、赤緯軸のある赤道儀により近い形でカメラ類を搭載して使用することが可能です。



本品にはウェイトもシャフトも付属しませんが、既にお持ちの星空雲台のシャフトとウェイトが使用可能です。この商品については詳細が決まり次第お知らせいたします。



それから、先のブログでもお知らせしておりますが、TK-APEQ-DAや純正のAP赤道儀でも使用可能な新たなウェイトシステムを近日販売予定です。特に遠征で使われるような場合にはその威力を最大限発揮できるものです。ウェイトシャフトをワンタッチで着脱できる他、ビクセンφ18mmシャフト用ウェイトが使える上に当店で販売しているφ12mmウェイトシャフト類も使用可能です。搭載する機材によっては純正の長いシャフトが不要となり、よりコンパクトで機能的なシステムが構築可能です。



ウェイトシャフトも100mm長を数本継ぎ足して使えるようにして、さらに当店の大ヒット商品のペットボトルWアダプターを合わせて使うことで、より機能的にAP赤道儀を持ち運んで使うことが可能です。

これらの部品は、来年の北米日食などで軽量なAP赤道儀をカスタマイズしてより使いやすくすることを目的として考えています。またAP赤道儀を市販のカメラ三脚で使えるような変換架台も考えております。これがあることで、市販のカーボン三脚にAP赤道儀を搭載でき、カメラ三脚1本でカメラ撮影と天体撮影の2way仕様となります。極力リーズナブルな価格設定にするためにはある程度の数を製作する必要がありますが、この種の三脚アダプターは、需要が少ないのが難点です。

いよいよ、インドネジア日食出発まで2週間を切りました。早い方では3月5日から出発なので、もう10日しかありません。今日が満月ですので、次の新月が皆既日食ということになります。私の場合は年に数回は海外へ機材を持って出かけているので焦ることはありませんが、唯一心配なのは当日の天気です。観測地は、一番人気のテルナテ島ですが、前日の宿泊場所が未だに決まっていません。というより、泊まるところがありません。つまり野宿ということになりますが、野宿はさすがに危険ですので、ホームステイなどを探します。まぁ、1泊だけなのでそれほど心配はしていませんが、何とかなるでしょう。

EOS M-M3 CLSフィルター入荷しました

2016-02-21 16:17:00 | ご来訪者様への御知らせ


本日、Astronomik CLSフィルター EOS M-M3用を発送いたしました。大変長らくお待たせいたしました。後ほど個別にお知らせいたします。ただしまだ若干名の方へ発送しておりません。フィルター枠が足りていないので、引き続き製作しております。いずれにせよ今週中には全ての方へお届けいたします。



この画像は去年当方にて撮影したものですが、EOS M+NFD 200mm/1.8Lにて撮影しています。当然のことながらポラリエにて追尾して撮影しています。画像は未処理の生画像ですが、ノースアメリカン星雲が良く写っています。撮影直後のライブビューで見たイメージとほぼ同じです。本来、無改造カメラで同様に撮っても何処に写っているのかさえ分かりにくく、写りにくい星雲ですが、このフィルターによりはっきりと写し取っています。
このフィルターによって得られるものはポジティブ要素ばかりではなく、星像が肥大するなどのネガティブ要素もありますが、それを差し引いてもポジティブな効果が勝っていると思います。

超軽量2軸化ポータブル赤道儀ユニットの販売について

2016-02-21 10:15:45 | 新製品等のご紹介


お待ちの方々には大変お待たせいたしましたが、本日よりオンラインショップにてAP赤道儀をさらに軽量化して2軸化したポータブル赤道儀用ユニット「TK-APEQ-DA Unit」を販売しております。ただしご予約品ですので、基本的に受注製作となります。この商品については以前のブログでも書いておりますので初めてご覧になった方はそちらをご参照ください。

この商品は、当店オリジナル品「TK-VXEQ Star Tracker」をお持ちでないと使えないのでご注意ください。それとこの商品をご注文後のキャンセルはお受けできませんので、こちらもご注意ください。ご要望の方は熟慮されてからご注文ください。販売形式としては限りなく受注製作に近いもので、常に在庫品として持っている商品ではなく、また他店では扱っていない当店だけのオリジナル品ですので、そこも含めてご理解をお願いいたします。

完成されたポータブル赤道儀としては高価な部類に入りますが、AP赤道儀の軽さと汎用性の高さ、また信頼できる我が国のトップ光学メーカーの信頼できる部品を重要部に用いているので、トータルで考えていただければきっとお役にたてる商品かと思います。お待ちになられている方はぜひご検討いただければと思います。

商品のお届け時期としては、今月末~来月中旬くらいまではいろいろと動き回っておりますので、3月下旬頃を予定しておりますが、その状況によっては前後することがあります。



明日は2月22日ということで、猫の日です。猫好きな方には嬉しい日かもしれません。

ところで、来年の北米日食へは今回のインドネシア日食より多くの方々が出かけると思いますが、場所が場所なので相当前から入念な準備をされたほうがいいでしょう。当然私も行きますが、その皆既帯の多くが北米の陸地を通っているので安心している部分もあるかもしれませんが、問題はその人と車などの動きです。たぶんアメリカ国民で天文ファンは100%と言えなくても、それに近い人数がその地域に集中するでしょう。それに一般の人たちが入ってきて、さらに国外からのツアーや個人がおしかけてきます。その数たるや膨大だと思います。北米では民族の大移動になるでしょう。

たぶんその規模としては2009年の日食など比較にならないくらい凄い事になりそうな予感です。日本人だけでも数万人は行きそうなので、それを考えていると、もう今から準備をしてもおかしくないかもしれません。ちょうど5月にカリフォルニアへ出張するので、その際に現地へ下見をしてみようかとも考えております。