おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

e-Bikeで本沢温泉へ行ってきました

2023-04-29 16:35:19 | ブログ


愛車「Panasonic XM2」で初めて本沢温泉へ上がりました。これまで一度だけXU-1で途中まで上がった事はありますが、登りと下りの悪路で腕が痛くなって本沢温泉までは上がらずでしたが、新たなe-BIkeのXM2になって悪路にも強いので今日初めて上がってみました。パワーもXU-1よりある事と20段変速の効果でスムーズに登山道を上がって行きました。



四駆で上がれる最初のゲートまでは入り口から15分でしたので、徒歩の1時間を考えると1/4の時間です。途中で温泉目的の男性二人とすれ違いましたが、GW初日の午後としては少ない感じです。入り口の駐車スペースには7台ほど止めてありましたが、まだ空きスペースがあったので、明日以降はもっと増えてくるでしょう。どちらかと言えば多いのは、みどり湖へのアクセス入り口の駐車場だと思います。シラビソ小屋は人気があるので、どうしてもこちらに集中するのだと思います。



ある程度上がりきったところから下っていくとこの木道がありますが、ここを過ぎると本沢温泉はもうすぐです。徒歩で上がってきても、この木道まで来ると一安心です。登山道は本沢温泉の方が時折修繕して整備しているようで、木道も綺麗になっています。



最後に本沢温泉へ徒歩で上がってきた時は、豪雨で崩れた箇所があって、私が歩いた時はまだそこは歩けたのですが、その後通行止にして迂回路を設けていました。もし迂回路を通る事になっていたら、e-Bikeを途中で置いて徒歩で残りの行程を続ける必要がありましたが、今日上がったらこんな感じに完全に補修されていました。そのおかげでこの先も走り続けられました。



そうして本沢温泉へ到着しました。最初のゲートから約30分ほどで上がりました。入り口からは45分です。やはりe-Bikeで上がると最高に早いです。家からちょっと温泉へ入りたいと思ったらe-Bikeで上がればいいので簡単です。しかし道中の悪路にはかなり苦戦しました。ハンドルが左右に延々と取られるので、ちょっと気を抜いていると簡単に転倒します。一応ヘルメットは装着していますが、転倒の仕方によっては大怪我します。今回は転倒はありませんでしたが、次回上がる時には最低限のファーストエイドキットを持っていた方がいいでしょう。

今回は残念ながら河原の露天風呂には入りませんでしたが、驚くことに入湯料がいきなり1,000円になっていました。前回は600円だったのですが、倍近くの値上げ理由は分かりませんが、それならせめて脱衣場を作ってもらいたいものです。ほとんど以前と何もせずに料金だけ上げているのにはちょっと首を傾げてしまいます。ただ環境的に建物は難しいので、テントのようなものでも良いので、設置すると女性でも入りやすくなるでしょう。そういう気遣いもしてくれるなら1,000円でも高くはないでしょう。そうは言ってもここにしか日本最高所の露天風呂は無いので、もう少し静かになったら入りに行こうと思っています。

C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)が肉眼彗星になりそう!

2023-04-27 17:16:15 | ブログ


つい最近になって知ったのですが、あのヘールボップ彗星以来の肉眼彗星が来年2024年10月に見られそうです。この彗星は、2023年2月22日、南アフリカのにあるATLAS(アトラス)望遠鏡は、彗星であることが証明された新しいかすかな天体を検出しました。また、2023年1月9日に紫金山天文台(拼音:Zĭjīn Shān Tiānwéntái、英語名:Zijinshan Astronomical Observatory)の望遠鏡によって独自に捉えられたという事でその発見者(天文台)の名前をとって、正式に**C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)**と命名されました。または、紫金山・アトラス彗星という事になったそうです。

現在は、太陽から7.3天文単位にあり、ゆっくりと近づいて明るくなりつつあります。2024年末に最大の明るさに達すると予測されています。その明るさは10月5日〜7日の予想では、0.3等星らしいです。この明るさは、過去に素晴らしい彗星となった、ネオワイズ彗星の0.9等星よりまだ明るくて、1997年に見られたヘールボップ彗星以来の肉眼彗星になりそうです。過去には百武彗星もありましたが、この時は幸運な事に2度飛行機の窓から素晴らしい姿を見られました。丁度バリ島に長期で滞在していた頃で、一時帰国した時の往復のフライトで見ました。あの時は事前に情報があったので、予め双眼鏡を持ち込んで機内から見たのを良く覚えています。

紫金山・アトラス彗星の見頃は、2024年10月初旬頃になると予想されており、太陽への最接近が10月10日でその頃の明るさは、何と!マイナス3.5等星だとも言われています。ただ、ヘールボップの時と大きく違うのは、見られる時間が限られており地平高度が太陽に近いほど低いところでしか見られないので、その素晴らしい姿を見るには出来るだけ地平線まで障害物が無くて、透明度の高い空である事が必要です。皆既日食も大変貴重な天文現象ですが、この彗星はさらに貴重なので、日本に限定せずに最高の環境で見てみたいと考えています。多分、自分的にベストなのは北米カリフォルニアの標高の高い観測地がいいかもしれません。クライマックスは、せいぜい1週間くらいだと思うので、その間に絶対に晴れてくれる必要がある場所となると、ある程度は限定されます。

上の画像の星図は、ステラナビゲーターからのものですが、それでも0.4等星になっています。彗星は水物なので、また太陽に近づいてきたら軌道要素も変わってくるので、しばらくは目が離せません。



ところで、話題のZWO SeeStar 50ですが、昨日注文しました。まだ使うには電波法の技適の問題などもあるので、仮に今届いても直ぐには使えませんが、高価な商品ではないので、とりあえずは買って使ってみたいと思います。本体には当然ですが、カメラが内蔵されていますが、IMX462という小さなCCDなので画像のM42とM45では中央の一部分しか撮れません。まだeVスコープの方が広い範囲が写るのでいいと思えますが、逆にサイズが小さい事で普段は望遠鏡でも簡単には見られない球状星団とか小銀河とかが大きく写るので、そこは間違いなく有利です。それで今日分かったのですが、本体には三脚も付属しているようで、それだけの内容でZWOのCCDカメラの安価なモデルと同程度の価格というのが信じられません。多分、外観ボディーは、当然プラスチックですし、内部のギアなどもプラスチックを多用していると考えられます。そこで心配なのは耐久性ですが、以前にMeadeから販売されていた、LX80という経緯台でも赤道儀でも使える商品がありましたが、外から見ると相当頑丈に見えましたが、内部のギアやモーターがとてもちゃちいものを使われているのを見て驚いた事があります。

ただ、LX80は販売価格が1,000ドル程度でしたが、SeeStar 50は399ドルです。販売価格を考えると原価がいくらかと気になりますが、相当安く作っていないとこの販売価格はあり得ないでしょう。広告の写真写りはとても良くて高級感がありますが、ニューヨークのNEAFで撮られた画像を見ると、それほどでもないように見えます。多分価格相当の作りにはなっていると思いますので、届いてから落ち込まないようにしたいところです。しかし、できるならいきなり399ドルの商品を出さずに、とりあえずは990ドルくらいのモデルからスタートして欲しかったところです。それならもう少しスペック的に上を狙えたですし、より高いユーザーの注目も引いたかもしれません。ここまで落としてしまうと、後はスペックと価格を上げていくしかありません。多分戦略的にまずは初心者に興味を持ってもらうように最安値の商品を市場に送り込んでファンを掴んでからさらにハイスペックモデルを送り出そうという戦略なのかもしれません。

何れにせよ、後は手元に届くのを待つだけです。今朝、アメリカの販売店へ聞いたのですが、販売からまだ予約は十数台しか出ていないそうです。多分、日本の販売店はもっとあると思いますが、商品が入荷して納品されるまでにいくつもの問題をクリアーする必要があるので、欲しい方はいても今は静観しているところだと思います。

ビクセンワイヤレスユニットは、在庫あります...飛んでもない製品が出た ! Seestar S50

2023-04-26 12:46:05 | ブログ


長らく在庫が無かった商品ですが、これまで発売以降色々と問題があったので、当店では赤道儀も含めて積極的な販売は敢えてしておりませんでしたが、メーカー側の努力もあってようやく本来の性能を発揮できるようになったので、今後は積極的に販売をしていきます。実を言うと赤道儀も在庫がありながら販売も敢えてしておりませんでしたが、これで安心して使っていただけます。それに伴い、ワイヤレスユニットは、本日以降一般在庫品として販売させていただきますので、お待ちの方はぜひご注文ください。ご注文は基本的にどなたでもできます。

このワイヤレスユニットも単にSX赤道儀などで自動導入するだけでなく、近いうちにZWO社の製品とのリンクができるようになり、電視観望に威力を発揮してくれるようになります。ただ、市場にとんでもない製品がついに発売されます。またあのZWO社の新製品ですが、「ZWO Seestar S50」という商品です。これは30万円以上するeVスコープとほぼ同程度のスペックでスマホで電視観望ができる優れものです。これ一台で望遠鏡、カメラ、WiFiユニット、それに画像処理をするPCに変わる制御装置なども含まれたオールインワンの天体望遠鏡です。さらに驚くのはその価格です。今なら税込6万円で買えるそうです。レンズ口径は50mmだそうですが、私も普段は60mmガイドスコープで電視観望をしているので、スペック的には全く遜色ない映像を見せてくれるだろうと考えています。その前のブログでも書いていますが、eVスコープみたいなのが10万円を切るような価格で登場したら、大変な事になると予想していました。しかしその直後に発表されたようで、私もその時は全く知りませんでした。

一応予約はするつもりですが、あと気になるのは実際の性能です。聞いた話ではGPSセンサーだけでなく、レンズを曇りにくくするヒーターまで内臓されているそうです。多分これがスペック通りの性能で誤動作などが多発しなければ、日本だけでも数万台単位で売れるでしょう。これから望遠鏡を買われる方は、知っていれば間違いなくSeestar S50を買うと思われるので、日本のアマチュア初心者用望遠鏡はさらに売れなくなるでしょう。ZWOでは最初にこれを出したという事は、もう次の戦略も考えていると思うので、これが大当たりすればさらにハイスペック機を市場に投入する準備もしているでしょう。とにかくしばらくは静観したいと思います。

スカイウォッチャー微動雲台をさらに改造しました

2023-04-25 17:00:47 | ポータブル赤道儀用改造改良


こちらが以前にも簡単にお知らせした微動雲台と同じ姿ですが、2本のネジでしっかりとアルカスイスクランプベースを固定したので、回転したりしません。以前のは中央の1/4インチカメラネジだけで固定していたので、機材の重量バランスが悪いと回転してしてしまいます。それを解消するために2箇所 X 2箇所のネジ加工をしてアルカスイスクランプベースを取り付けました。この状態ならポラリエUがワンタッチで乗せて使えます。



ポラリエを乗せる場合には、アルカスイスクランプベースを横向きに取り付けて乗せます。縦でもプレートの取り付け方法によっては乗せられますが、横にした方がポラリエ本体からはみ出したりする部分が無くなるので、最適な搭載になります。



ちょうどこんな感じで搭載できます。アルカスイスプレートは付属しないので、市販の50mm程度の長さのを使えば最適です。



ポラリエUは、縦向きにして搭載します。ポラリエUにはアルカスイスクランプへの搭載時に入りすぎないように最適な位置で停止するようにストッパーがついているので、簡単に乗せてクランプを締めて完了です。



元はスカイウォッチャーの微動雲台ですが、トータルでこの基準ベースには12箇所のネジ加工をしてあります。このネジ穴がとても重要で、上手に使えば4通り以上の使い方が可能です。今はアルカスイスクランプベースが乗っていますが、それを外して45度時計回りに回転させて3箇所のネジを締め直すとM8P35仕様のビクセンアリガタベースなどを乗せる事ができます。また中央の1/4インチカメラネジを使えば自由雲台なども乗せられるので、色々と面白い使い方ができる微動雲台に生まれ変わりました。標準の微動雲台に白い基準ベースの製作とアルカスイスクランプベースのコストがさらにかかっているのでそれなりのお値段で販売しないと合いませんが、お値段をお安く設定しています。



この商品にはさらにお得な三脚セットもあります。ポラリエを最初に買って、さらに当店のPCB-EQ / PCBU-EQを買うと次はしっかりした微動雲台と三脚が必要になりますが、この商品でその2点をカバーできるので大変お得です。三脚はスカイウォッチャー製品ですが、通常は9,000円以上する商品です。それに微動雲台をセットにしているので5,000円以上はお安くなっています。ただしこの商品はいつまでもありませんので、供給できなくなったら終了となります。これから暖かくなって夏の天の川が綺麗に見える季節になります。三脚などでお悩みの方はぜひご検討ください。



ここ最近は、やたらとタカハシJP /NJP関連の特注オリジナル部品をご注文いただきます。今日はハーフピラーが仕上がったので、これから回転架台と合わせて塗装前処理をしてから塗装に入っていきます。GW前に仕上げたいですが、ちょっと微妙かもしれません。ハーフピラーは、好きな高さでオーダーできますし、そのカラーも3種類のタカハシカラーから選んでいただけます。既製品は高さが決まっているので、自分がその高さに合わせて順応するように使うしかありませんが、オーダーメイドで作れればその心配も無くなります。

回転架台は、これまでに多く作りましたが、今の最終形は内部に大型ベアリングを2点入れてあり、上下部品を一体化させたので、重心が前よりになっても方浮きして回転が渋くなる事はありません。つい先日も台湾から注文があり、台湾ではハイアマチュアだそうですが、とても気に入って喜んでくれました。実は今日も赤道儀関連の部品でシンガポールから送って欲しいとオーダーが来ました。最近は、カナダやアメリカ、韓国からもオーダーをもらう事が増えて来ました。HPでは日本語しか書いてありませんが、ある程度のレベルにある方は画像を見たり翻訳サイトで翻訳したりして商品情報を正確に得るようです。私自身はコロナ前は普通に海外へ長期間滞在して英語も使っていたので、メールなどをもらっても違和感なく対応します。まぁ、英語のサイトをOPENしてクレカも使えるようにすれば、飛躍的にオーダーがあると思っていますが、今のところはそこまで望んでいないので何もしていません。

当店では多分最も条件が良い買取り、トレードを提案しております

2023-04-24 10:35:34 | ブログ


このMeade LX200GPS-35は、お客さんからトレードで買い取ったものですが、ちょっと高く買い取り過ぎたと後悔しています。購入価格は書けませんが、多分この価格で買い取る店は皆無だと思っています。当店では買取の際にトレードでの条件の場合は、なるべく査定額を上げるようにしておりますが、どうしても高く提示してしまいがちです。かなり以前に引き取ったNikon 10cmED望遠鏡セット一式も売り主は色々な販売店や中古買取店に問い合わせた結果最終的にうちに辿り着いてその査定額が最も高かったとの事で売ってくれる事になりました。

ヤフオクではリサイクル業者が多くの天体望遠鏡などを出品していますが、そのほとんどの買取額は二束三文でしょう。その望遠鏡の価値や性質などの知識も経験も無い中では正常に査定ができるとは思えません。当店ではできるだけの希望額で買取はさせてもらっていますが、基本的に当店では中古品の売買で利益を得ることは考えていないので、査定額もそれなりには良いはずです。最近も当店へ来られた年配の方から30年まで使っていた天体機材などを処分したいが、太陽望遠鏡も欲しいので、査定した上でのトレードを希望されています。また設置もして欲しいとの事なので、トータルでお手伝いをさせてもらいます。もしお使いにならないで物置に眠らせている機材などがありましたら、いつでも当店へご相談ください。





ここ最近は、CORONADO PSTの修理依頼が多くありましたが、とりあえずほとんどが完了して今はご主人様のところへ戻って無事に使われています。修理完了した方々の多くから「修理前の新品の時と同じかそれ以上に良く見えるようになった!」と喜んでくれています。今も、LUNT LS152の大型機の修理対応をしておりますが、プレッシャーチューナーのエアーが直ぐに抜けてしまうので何とかして欲しいとの事で、アメリカへO-リングの手配をしています。原因がそれだけならいいですが、そうでない場合はプレッシャーチューナーのユニットをアメリカへ送る必要がありますが、望遠鏡を全て送る訳ではないので、それほど大きな費用にはならないでしょう。

LUNTのブロッキングフィルターの対物側の「ブルーグラス」も当店で販売と交換をしております。こちらは1週間以内に交換できますので、ご要望の方はお知らせください。他にも当店でしか国内ではできないERFエタロンユニットなどの修理も当店でお受けしています。



昨日まで東北へ出張しておりました。その際に撮影した桜並木です。最近はほとんど桜をわざわざ見に行く事は無くなりましたが、訪れた先でこんな桜を見かけるとついつい車から降りて撮影したくなります。



実は、土曜日の午後に東北自動車道でタイヤがバーストしてJAFを呼ぶ事になりました。100km前後で高速走行していた時に突然物凄い音でハンドルを取られてしまい、最初は何が起こったのか直ぐには理解できませんでした。しかしスピードが落ちてきてタイヤがバーストしたと理解しました。ハンドルを取られた時には車が中央分離帯にぶつかりそうになりましたが、何とか右へ進路を変えて路側帯へ駐車する事が出来ましたので最悪の事態は避ける事が出来ました。幸いだったのはその時に周囲に車が一台もいなかった事です。これがいるといないでは危険度が大きく違うので、本当に良かったと思っています。その後JAFに言われて発煙筒を車両後方へ置いてから直ぐに車から少し離れたところへ避難してトートラックが来るのを待ちました。当初1時間かかると言われていましたが、15分で駆けつけてくれました。これも幸いな事にパーキングエリアが現場から1kmくらいの所にあったので、そこまで引っ張ってもらってから近くのガススタンドに交換用のタイヤが無いか確認してくれて、幸い1件近くにあったので、そこまで移動してからJAFと別れました。JAFでは15kmまでの移動なら無料だそうで、それを超えると1km /720円取られるそうなので、ICもガススタンドも近かったので、結局は事故があってから1時間ほどでドライブを再開できました。

結局、タイヤのバーストの原因は、ちょっと劣化しかけたスタッドレスタイヤを空気圧の少ない状態で走行していたのが原因だろうとJAFのドライバーは言ってました。ただ今回のケースは非常にラッキーだったとも言ってました。バーストした車両で横転や他の車両と衝突したり、その後の対応が大変だったりと色々とあったそうですが、その多くのケースの中でも今回は運が良かったと最後に言ってました。タイヤの空気圧は普段ならガススタンドでチェックしてから出るのですが、今回はたまたまそれを怠っていたので、そのために4万円もの費用がかかってしまったのは残念です。パンクしたのは前輪1個だけですが、片方だけ交換する訳にはいかないので、前輪両方交換しました。しかしまだ後輪が残っているので、これも近いうちに交換しないといけません。これからGWにかけて長距離ドライブをされる方は是非ともお気をつけください。



移動途中の高速のSAで見かけた光景ですが、大型キャンピングカーが数十台止まっているので何だろう〜?と良く見たら、日本競馬協会の馬用トラックバスでした。一台に数頭乗っていると思ったら、どうやら1台/1頭のようでサイドに馬の名前が全て記載していました。何とも贅沢な貸切バスでした。まさに「馬さま」です。



途中一泊したのは蔵王近くのホテルだったので、翌朝「蔵王エコーライン」を上がってみました。



どんどん上がっていくと、ゲートが出てきて、午前8時にOPENするそうで待っている観光客が20台くらいいました。ちょっと早めに着いたので車で待ってからさらに上に上がりました。雪はそれほど無くて、長野県の高山とは違って相当雪が溶けたイメージでした。



山上は物凄い風で展望台へ上がれば飛ばされてしまうほどの風だったので、ちょっとだけ撮影してから直ぐに車に戻って降りてきました。周辺は非常に開けて位rので、星の撮影には絶好の場所のようです。ただし風が出ると遮るものが全く無いので、機材も簡単に飛ばされてしまいそうです。しかし、宮城県まで来るのがとても大変なので、東京方面の方はまだ近いかもしれませんが、長野からは流石に遠いので簡単には行けませんし、行きたくもありません。しかし、東北地方には良い撮影地が多くありそうなので、また機会があれば行きたいですが、もうしばらくは行く事はないでしょう。

今週からいよいよ最大9連休のGWですが、今年のGWは海外へ行かないで国内で旅行される方が非常に多いそうなので、どこの観光地も人だらけでしょう。それにインバウンドが入ってくるので、施設や道路はどこも渋滞や長蛇の列で楽しむどころか疲れるだけのような気がします。私はこれまでGWやお盆はどこにも行った事がないので、今年も大人しく仕事をしています。近いうちに屋外機材設置用のピラーを作ってみようと思っています。パイプに円盤を取り付けただけのシンプルなものですが、観測小屋など要らない人には役立つものです。敷地に1平米くらいのコンクリートパッドを作って、そこにピラーを固定して機材を乗せて使うものですが、TeleGizmosカバーで機材の保護はできるので、今後方々でそんな「観測スペース」が作られるようになれば必要になると考えています。アメリカではクラブでそういったスペースを持っていて、会員が乗せる機材だけ持ってきてそこに取り付けて自由に使うようになっています。クラブハウスもその敷地にあって、そこで仮眠をとったり、会員同士の交流をしたりできるものですが、小海町にもそれに近いものを作りたいと考えています。

オーストラリア エクスマウス皆既日食は成功のようです

2023-04-20 12:56:35 | ブログ


今日はお昼時に西オーストラリアのエクスマウスで皆既日食がありましたが、天リフさんの中継を見ていて快晴の素晴らしい条件で観測が成功した事を知りました。皆既時間はわずか1分程度でしたが、現地にいらっしゃった方々は素晴らしい瞬間に立ち会われたようで羨ましいです。コロナ以前なら間違いなく現地へ行っていたはずですが、最後のニュージーランドで車上荒らしにあってからは海外へ行こうという気力も無くなってきたので今回の日食も結局は行かずじまいでした。しかし、あの瞬間は体験した人でないと理解できないので、行けば良かったと今更ですが後悔しています。

ただ、パースからエクスマウスまでが1300kmも移動する必要があります。仮に500kmを1日で走ったとしても3日かかる計算なので、2017年の北米日食のようなドライブが必要となります。それを考えると最低でも現地に1週間いる必要があるので、往復も考えると流石にそんなに長くは休めません。何れにせよ仕事が色々と溜まった状況では行けなかったと思います。わずか1分の日食のために10日間をかけるなら、ニュージーランドへ行った方が良かったと思っています。オーストラリアの砂漠地帯での星空は、砂漠地帯特有の空と透明度なので、星景色を撮る方には正直あまり面白いところではありません。これまで2度行ってますが、今後も行く事は無いでしょう。



ところで日食中継ですが、ウェザーチャンネルのも一緒に見ていたのですが、皆既食になってもこの映像で停止しており、結果的に皆既食は見られませんでした。何故だったのかは分かりません。どちらのチャンネルも多くの方々にウォッチされていましたが、やはり皆既日食などの天文現象はその場にいてこそその感動があります。日食というのは、単に太陽を見るだけでなく、その周りの雰囲気や空気感を感じてこそ感動できるので、単に映像だけを見ていても感動はしても直接見るのとは大きな違いがあります。来年は北米メキシコ日食ですが、オーストラリアと違ってまだ行きやすいので、まだ見たことがない方はぜひこのチャンスに出かけて本物の皆既日食を現地の人たちと一緒に眺めて感動してください。



ところでこちらは皆既中の太陽をお店から撮りましたが、巨大なプロミネンスがいくつも見えていました。皆既食中のイメージとほぼ同じでした。ただ皆既食では周辺のプロミネンスとコロナしか見えませんが、Hα太陽望遠鏡を使えばさらに素晴らしい太陽面の姿を見る事ができます。私が2017年の北米日食へ行った時は、CORONADOのSolar Maxを持っていきましたが、ただの白色光でフィルターを通してみるのと違って日食の最初から最後まで楽しめます。中継の時もできればHαイメージを皆既食の前後で見せて欲しかったですね。ただ白色光で見せるのも大事なので、それはそれでいいのでしょう。



来年の北米日食は、出来れば行きたいものですが、またあの渋滞に巻き込まれると思うとゾッとするので、行かないかもしれません。仮に行くとしても現地のキャンプ場やちょっとした公園などはすべて有料で入場料を取られそうで怖いですし、そもそも航空運賃や宿泊費、食費などを考えると40万円以上の出費になるかと思います。2017年の北米日食ならまだ25万円くらいで済みましたが、今はそれでは済まないでしょう。多分ツアーだと80万〜100万円というレベルになると思います。とにかく日食はもはや一部のお金持ちでないと行けなくなってきました。

タカハシNJP赤道儀を自動導入化 & 電視観望仕様にしました!

2023-04-19 16:43:34 | 八ヶ岳 星と自然のフェスタ in こうみ


今年の1月に改造に出した名機タカハシNJP赤道儀ですが、昨日無事に改造が終わって戻ってきました。これで当店の同改造機は3台になりましたが、他にもお客さんからのご依頼品が数台あります。改造機の中でも一番の大物は、五藤光学のアストロカーですが、これが一番費用がかかりました。しかし最大650倍速で快調に自動導入できています。改造費用でも一番かかった部品がモーターですが、1個十数万した高価なモーターを2個交換したのでトータルの費用も大きかったですが、それでも100万円はかかっていないので、他のところでの改造費用を考えると格安でした。しかもスマホでコントロールできてASIAIRでの電視観望にも対応しています。



この改造で最も気に入っているのは、コンパクトでスマートなコントローラーです。取り付けてある2箇所のモーターの速度などはすべてこのコントローラーのパラメーターを変えるだけでできるので、ハイレベルな観測をされている方にも喜ばれています。ASIAIRとの連携は、このコントローラーからASIAIRへのUSB変換ケーブルで行われていますが、そこからタブレットへはWiFiで操作できるので、ワイヤレスで望遠鏡lをコントロールできます。自動導入が不要な方は、電源を入れてコントローラーだけで操作できるので、予め観測する天体が分かっている場合には、普通の赤道儀として使えます。



モーターは、赤道儀の構造上どうしても外へ大きく飛び出してしまいますが、動作上支障になる事はありません。ただし、動作音が650倍速だとキィーンという甲高い音がしますが、マンションベランダなどで使う方は、速度を落として使えば動作音を抑えられます。同じ改造をしたPENTAX MS-4は、純正のモーターボックスに全て収まっているので、一見すると純正品と見間違います。



ASIAIRも繋いでみましたが、問題なく繋がります。アプリ側の設定で望遠鏡の種類は「LX200 Classic」を選択します。改造する赤道儀に無関係で常に同じ機種を選択して繋ぐようになっています。自動導入の速度は、現状では650倍速に設定されていますが、冬や大きな機材を乗せた場合には、300倍速くらいに落とした方がいいかもしれません。実際、MS-4を冬のマイナス20度で使った時には、グリスが硬くなって脱調するので、速度を落として使っていました。このNJPは、元からグリスの固着は無かったので、650倍速にしてもらっています。ただこのNJPは販売用ではなくて、お店用なので、C14HDを乗せて使う可能性があるので、その場合は300倍程度に落としたいと思っています。



足回りは、今はMoreBlueさんの大型カーボンに乗せていますが、純正のピラー脚が2本あるので、固定して設置する場合にはピラーに乗せてさらにハーフピラーを使ってC14HDを乗せるかもしれません。そうなると近くに観測所を作りたいと思いますが、まだその目処がたっていないので、作るとしてもまだ来年以降の話です。先日、GN-22が売れたので、その資金でさらに大型の赤道儀を入手する事も考えていますが、それもまだ未定です。

もし他にNJP赤道儀やMS-5, MS-5などの改造をご希望の方は当店へご相談ください。他にも旧ミカゲなどの大型赤道儀の改造も実績があります。多分今まで改造を手がけた中で一番大変だったのは、アストロカーだったと思います。これができればほとんどの赤道儀は改造できると思います。最初は、E-ZEUSの改造を考えておりましたが、改造方法やコントローラーのデザイン、ASIAIRとの連携などを考えて最終的にこの改造を決断しましたが大正解でした。



ASIアプリのデザインがまた変わっています。知らないうちに立ち上げると変わっているので、アプリを立ち上げた際に自動でダウンロードされているのかもしれませんが、考えたらそれも怖い話です。ただ更新される度に使いやすくなるので、一体中国の技術はどこまで発展するのか恐ろしい限りです。もはや日本のメーカーには全く太刀打ちできないところへ行ってしまっているのだと思います。そのうちEVスコープみたいなのがさらに進化して汎用性の高いものになれば、初めて望遠鏡を買う方は全てそちらを向いてしまいそうです。まだ今のところは30万円以上もする高価な商品なので買える方はごく一部ですが、それが10万円を切るようなものが市場に出ればもはや日本の望遠鏡も売れなくなるかもしれません。それはそんなに遠い先の事ではないと思います。



こんな可愛いUSBバッテリーを見つけて買いました。肉球が容量を示しており、100%では全てが点灯しますが、残量が無くなってくると肉球が一つづつ消えていきます。また逆に充電中はその容量によって点灯するので、とっても分かりやすいです。携帯の充電に重宝しますが、2台一度にできるのでなかなかいいです。こんなものが2,000円ほどで買えるので、便利な時代になりましたが、そのほとんどが中国製です。原価はいくらなんだろうか?と考えてしまいますが、天体趣味にはバッテリーは必需品ですが、安価でも高容量のものが多く出回っています。とにかく便利な時代になったものです。

ところでお話は変わりますが、今週土日は営業日ですが、ちょっとやる事が多くあるのでお店は休ませていただきますので、突然ご来店いただいても対応ができません。申し訳ないですが、ご容赦願えればと思います。

ポラリエUが赤道儀になる PCBU-EQRDをデザインを少しだけ変えました

2023-04-18 17:25:22 | ポータブル赤道儀用改造改良


どこをどう変えたかは、以前のブログなどを見ていただければ分かりますが、AZ-EQとのジョイント部品をこれまでの塗装からアルマイト梨地処理へ変更しました。塗装よりは少しだけ楽になりましたが、その分余計なコストがかかっています。ジョイント部分を黒くした方が全体的にしまっていい感じです。また内部をくり抜いて少しだけ軽量化されています。これからもこういったコストに影響しないプチ改良は良いと思われる限りは続けていきます。



もう一つ変更したのは、クランプネジを黒い樹脂製のものに変えた事ですが、ここのクランプネジを使わなくてもAZ-EQ側のクランプを緩める事で赤経軸の粗動はします。しかし、微妙なバランスをとったり、天体を導入の際にクランプフリーで動かしたりする場合には、クランプを緩めて回した方がとてもスムーズに回転します。そのためにベアリングを2点も組み込んであります。



今回いくつかの仕様変更をしましたが、動作や機能は以前と変わりませんので、今も使っていただいている方々は安心してお使いください。今頃になってこの商品を作りましたが、もっと早く作るべきだったと思っていますが、他社製品の部品があってこそできる製作なので、それが販売中止になったりしたらもう作れませんので、作れるうちは作り続けたいと思っています。



このPCBU-EQRDの最大の利点は、ポータブル赤道儀のポラリエUに望遠鏡を乗せて使う場合には、ほぼ赤道儀と同じ機能を持たせられるので、天体の導入や構図調整が微動ハンドルでできる事です。これは国内撮影や観測だけでなく、来年の北米皆既日食や南天遠征でも威力を発揮してくれます。コロナ前の海外遠征を頻繁にやっていた時ならその威力を発揮できたと思いますが、行かなくなってからは国内でしかその活躍の場がありません。来年の日食はまた2017年のように相当数の日本人がアメリカへ出かけると思いますが、既に現地のホテルなどの争奪戦が始まっており、ただのキャンプ場を使うだけで600ドルも取るところが出てきています。日本ではあり得ない事ですが、アメリカ人の商魂には商売熱心なアジアの人も負けます。



という事ですが、お待ちいただいている方々には明日発送させていただきますし、これからご注文の方でもそれほどお待ちいただく必要はありませんが、どこまで続くか分かりません。このセットには、ポラリエUはついておりませんが、セットにしたお得な商品も用意してあります。ポラリエと三脚さえ持っていれば使えるので、大きな費用もかからないでしょう。

ポラリエにもぴったりな微動雲台

2023-04-17 17:31:42 | ブログ


スカイウォッチャーの微動雲台をさらに改良したものを販売します。これまでのは、汎用性を高めたユニバーサルベースを装着した状態でしたが、これからはアルカスイスクランプを標準で取り付けたものを販売します。これによりポラリエUならワンタッチで装着して極軸調整用の微動雲台として即使用できます。



アルカスイスクランプベースは、着脱して基本ベースにはM8P35のネジ穴を設けてあるので、それに適合するビクセンクランプベースが取り付けられます。本来ならアルカスイスクランプベースも別売りにすればいいのですが、基本ベースだけだと既製品ではマッチしないので、アルカスイスクランプだけは装備した状態で販売する事にしました。お値段的にもリーズナブルに設定してあるので、安価で使いやすい極軸微動雲台をお探しの方には丁度良いでしょう。



ポラリエUを乗せるとこんな感じになりますが、ワンタッチで乗せて使えるので、とっても便利です。重量的にも負担にならないので良いかと思います。ただ使うときに注意が必要なのは、角度の目盛りですが、北緯35度の土地でその目盛り通りにセットすると全く角度が違っていて北極星が入りません。理由は本来は搭載ベースの垂直方向の地平高度を目盛りで指しているので、それに90度倒して乗せているポラリエなどでは指し示す角度が当然違います。目盛りシールはプリンターでも作れるので、器用な人は作って貼り付けてみればいいでしょう。



今月末の29日のゴールデンウィークから本年度のアストロカーによるスターウォッチングが本格スタートを切りますが、それに合わせて室内レクチャーの際の資料をパワポで制作しています。私自身パワポ初心者なので、できる事は限られておりますが、使う事でより分かりやすくて楽しんでもらえる講座にしたいと思い準備しています。講座はできるだけその客層に合わせていくつかのパターンを用意しておくのがベストですが、とりあえずはお客さんが興味を持って聞いてくれるような内容になるように考えて作っています。GWは子供さんが多いので、それにも合わせて内容を変えていく必要があります。ただ、子供さんと言っても小学生低学年と高学年とは知識レベルが違うので、全てを満足させるのは困難ですが、かといってレベルを落としすぎると大人がつまらなくなるので、程よいバランスで考えていきたいと思っています。

一番なのは、晴れてくれてアストロカーで星空を見せてあげる事ですが、いつも晴れるとは限らないので、特に室内講座には神経を使います。

ところで、もう直ぐ5月になろうとしているところですが、当地は未だに冬が明けていないような寒い日々です。今日も朝は外気温が7度でした。早朝と夜は未だに暖房を入れています。当地が暑くてたまらないのは7月〜8月の僅かな間だけです。それを過ぎるとまた寒くなって暖房のお世話になります。ここは星が綺麗でいいところだと思われていますが、この寒さだけは地元民でも逃げ出すので、もし暖かいところで今の仕事ができるなら動きたいと思っています。もう山は十分堪能したので、次は海のあるところが良さそうです。

タカハシJP赤道儀用350Lハーフピラー作りました

2023-04-14 18:16:54 | ブログ


以前にご注文いただいていた旧タカハシJP赤道儀用のハーフピラーが今日仕上がったのでご注文の方へ送りました。隣は同じ350LのNJP赤道儀用ハーフピラーです。これまではライトグリーン塗装によるものが多かったのですが、たまたまピラー脚の再塗装の際にカラーを調色したので、その同じお客様からハーフピラーを作って欲しいとの事で製作しました。色合いもピッタリなので喜んでくれるでしょう。しかし、いつも思うのは、30年以上前に作られた赤道儀にさらに費用をかけて自動導入化したり、ピラーを再塗装してさらにハーフピラーを購入したりと中古品を買うよりさらに大きな費用がかかりますが、それでもそれをやりたいと思うほど古き良き時代に作られた製品を使いたいという強い思いがあるのでしょう。

今の製品は何でもできてある意味優秀ですが、若い頃のワクワク、ドキドキしながら使ったような思いは今の機材では感じられないのかもしれません。ネットも物も無い時代で何をするにもやたらと時間がかかっていたので、それが当たり前の時代でしたが、今は何でもスマホで簡単にできるので、時間がかかって手間がかかる事は嫌われるようになりました。

このハーフピラーは、基本的にどんな機種用でもご希望があればお作りします。また近いうちに固定用のピラーを作ろうかと考えています。一般的な3本脚のピラーではなくて、地面にフラットベースがあってそこに円盤状の脚を数カ所のボルトで固定するようなイメージです。ご要望があるかどうか分かりませんが、いくつかのモデルを作ってみようと思っています。通常の3本脚のピラーは、意外と観測時に邪魔になって足を引っ掛けたりするので、円盤状の脚にすればその心配も無くなってスペース的にも良いかと思います。