おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ビクセン 極軸微動雲台DXが当店に在庫あります!

2020-06-28 16:37:55 | ビクセン製品のご案内


今年の3月に新発売となった「ビクセンポータブル赤道儀 極軸微動雲台DX」ですが、これまで作られていた微動雲台と違って高度と方位調整がフリーで回転できるタイプになっています。正直なところまだ使ったことが無いのですが、当店のお客様の話ではポラリエUなどには最適だそうです。当店には別にオリジナルの微動雲台があるので、これまでは販売はしておりませんでしたが、最近になっていくつか仕入れております。合わせて展示用もあるので、近いうちに使ってみようかと思っています。



それでたまたま調べていて分かったのですが、この微動雲台DXは、現在メーカーでも商品を持っておらず、ビクセン代理店などでも在庫が無いところがほとんどのようです。しかし、うちに数台あった事に気がついて先ほどショップページにアップしました。ただし今ご注文いただけるのは、当店オリジナルの「ポラリエU+PCBU-EQセット」を同時注文された方のみとさせていただきます。数がもう少しあれば普通に販売したいのですが、数が無いので条件を付けさせていただいて販売致しますのでご容赦ください。



それから、今日たまたまネットを調べていて気がついたのですが、今望遠鏡を製作中の「Carl Zeiss 13cm F15 対物レンズ」ですが、今まで人様に聞かれても「Type-B」だろうと答えておりましたが、画像を見ていただければ分かりますが、今まで「B」と思っていたのが、良く見ると「E」という事が分かりました。何で今まで気がつかなかったのか分かりませんが、パッとはじめに見た時は「B」に見えたのでずっとBだと思っていました。スターライトのフェザータッチをアメリカの販売店へ注文した時にもツァイスに詳しい店員が「タイプを教えてくれと言われて”B"だと言ったら、そんなのあったか〜?」みたいな反応でした。しかしこれで「E」タイプだと分かったので、多分製造も1920年代だというのに確信が持てます。

しかし、この望遠鏡が仕上がったらまずは小海町の人たちに「100年前に作られた天体望遠鏡」を見てその当時のドイツ人の思いを共有してもらいたいと願っています。

ところで、10万円の定額給付金ですが、うちは26日に家族分全て振り込まれました。今日ネットで分かったのですが、まだ受け取っていない人が6割くらいいるそうで、受け取っている人の方が4割と少ないようです。特に大都市ほどそれが遅れているそうで、うちは田舎なので申請してから10日程度で振り込まれました。多分小海町の住人は申請している人は全てもらっているだろうと考えています。とにかく今日のネットニュースを見て驚いた次第です。

Panasonic XU1で富士山を登ったら...

2020-06-27 16:07:11 | ブログ


昨日は、本当に久しぶりに横浜へ行ってから荷物をヨドバシカメラで引き取ってから山中湖へ泊りがけで行ってきました。前日は富士山一帯が濃い霧で10m先も見えないような状態で運転が大変危険でした。しかし今日は朝から好天に恵まれて富士山も見えていました。



雪も夏らしくかなり溶けていますが、今年の富士山は登山道が全てクローズされているので、実質登山ができない状態です。夏の富士山は三密の最たる例なので、コロナに対する過剰な防衛対策と思われがちですが、夏の混み具合を考えると仕方ないでしょう。



富士山へ立ち寄ったのは、来月納品予定のビクセンの天体望遠鏡をセットするピラー脚の状態を知りたかったので、施設を訪れてピラー架頭を外してきました。今は古いアストロ光学の15cm屈折と8cm屈折が観測施設の中にセッティングされているのですが、状態がとても悪く、1台はモーターが壊れていて使えない状態になっていました。したがって2台あるうちの1台を撤去して新たな望遠鏡をセットします。しかし、今あるピラー脚を役立てたいとの意向があって、ピラー架頭を新たに製作して、そこに新たな赤道儀をセットします。



施設を見た時に驚いたのは、室内に設置されている機材にさらに毛布のような生地を望遠鏡全体にかぶせてあった事で、これは良くないという事で直ぐにカバーを取り去って15cmの屈折望遠鏡を見たら対物レンズがしっかり曇っていました。ただでさえ梅雨時に室内の湿度が高い状態にある中で、さらに湿気を吸いやすい生地のカバーをかぶせてあったので、最悪の環境で望遠鏡を保管していたようです。カバーは直ぐに外させたので今は何も無い状態になっています。



設置していたアストロ光学の望遠鏡類ですが、当時は相当な値段だったと思いました。しかしそれも曇っていては何の様も足しません。とってももったいない事です。それより驚いたのは、機材をいれてある建物です。地面にレールがひいてあり、その上を建物全体がスライドして望遠鏡を見られる様にしている事です。多分一般的なスライディングルーフより遥かに費用がかかっていたと思われます。今後の展開として、このアストロ光学の2本の望遠鏡は使える様にサポートしていこうと考えています。



実は富士山へ行ったのは、この自転車で「富士スバルライン」を走る事でした。



その自転車は、「Panasonic XU1」という電動アシストサイクルです。コロナになってから満員電車に乗らず自転車通勤をする人が急激に増えた事でこのE-Bikeなどが急激に売れるようになったそうですが、私はそれとは全く無関係に欲しかったのでヨドバシへ注文しました。しかし当地へ届くまでに1ヶ月くらいかかると言われたので、仕方なく直接店舗へ引き取りに行きました。



このXU1は、自転車としては高価な部類ですが、スポーツタイプのE-Bikeとしては標準的な価格帯にあるものです。XU1を選んだのは全体のフォルムが格好良い事と泥よけや液晶パネルの見易さなどですが、他にも優秀なところが色々とあります。



E-Bikeは普通の自転車と違ってペダルの駆動軸にモーターが入っており、ペダルのセンサーから踏み込む強さを感知して最適なアシスト力を出してくれます。



それで今朝8時から「富士スバルライン」の入り口から5合目を目指して上がりました。車は幸いにも係員が”ここに止めていいよ!”と言ってくれたので、往復2100円を支払わずに済みました。当初の予定では1合目の駐車場に駐車して、そこから自転車で上を目指そうと考えていました。料金所付近には駐車場が無いので、これはある意味ラッキーだったかもしれません。

しかし、実際に上ってみたら、4合目までは快適に登って行けましたが、途中でバッテリー残量が10%になったので、そこでギブアップとなりました。ちなみにアシストモードは常に「HIGH」を使っていました。「AUTO」だったらまだ大丈夫だったと思いますが、それは次回にとっておきます。



このE-Bikeを購入した目的は、下半身を鍛え直す事ですが、それならマラソンやウォーキングでも良さそうですが、下半身に長時間負荷をかけ続けられるのは、自転車が最適だと考えたからです。今年の2月にニュージーランドのトンガリロクロッシングで無様な思いをしたので、そのリベンジを来年2月に果たそうと思っています。それにはこのE-Bikeで下半身を鍛えるのが私的には一番です。これからこのE-Bikeで八ヶ岳へ上ったり乗鞍や上高地へも足を伸ばしたいと考えています。乗鞍は7月1日からバスが運行されるので、畳平へE-Bikeで上がるには一番です。ただ今の走り方だとバッテリーが持たないので、AUTOモードで登れるように体力をつけないといけないので、それはこれから少しづつやっていきます。

今日富士山で初めて乗りましたが、戻って降りてくる時には多くのサイクリストを見かけましたが、皆必死にこいで上っていました。E-Bikeだとそれが全く無くて、アシストのおかげで苦労する事なく4合目まで上がれました。残量10%になったバッテリーは、車に付いているAC100V-1500Wのコンセントから帰宅するまでに充電完了しました。こういう時にはハイブリッド車は便利です。

野鳥イラストレーターの谷口高司先生が来町されました

2020-06-25 18:00:06 | ブログ


今日アメリカから届いた「Starlight Instruments-Feather Touch 3"フォーカサー」です。ドローチューブはDTT=90mmの屈折用の長い物にしました。これをこれから150mmの1500mm長さのアルミパイプに取り付けるアダプターを製作します。合わせてツァイス13cm /F15の対物レンズのセルも製作します。このフェザータッチフォーカサーだけでは光路長が足りないので、パイプとフォーカサーの間にもう一つの筒を入れて長さを調整します。

鏡筒バンドは、ペンタックス純正のBH-180を改造して150mmの筒をホールドできるように作ります。フードは、当初φ180mmで作ろうと考えていましたが、対物セルが光軸調整装置を組み込むと一杯一杯なので、もう少し大きくφ195mmくらいで作ります。こんな大きな肉薄のパイプは無いので、いつも頼んでいる会社に丸め加工をして作ってもらうつもりです。

しかしまだその前に作らないといけないものがあるので、それらが終わってからじっくり取り掛かります。しかし8月頃には作りたいと考えています。



今週早々22日から23日は、野鳥イラストレーターで有名な「谷口高司」先生ご夫妻が小海町に来られましたので、私の車で町内や翌日は野辺山〜清里へお連れして食事などをご一緒しました。23日は早朝から谷口先生ご夫妻のガイドによるバードウォッチングをやっていただきました。参加者は全て小海町の観光関係者です。谷口先生ご夫妻にはJBFで最初にお会いしてから小海町の星フェスへ2回来ていただき、素晴らしい「タマゴ式鳥絵教室」を開講していただきました。



谷口先生と何故かソフトクリームの3ショットですが、このソフトクリームは私のではなくて、先生の奥様のものです。八千穂高原へ上がった際に食堂でお昼をご馳走になりました。天気が良かったら野鳥観察のポイントへお連れする予定だったのですが、雨だったので仕方なく食堂で色々と面白いお話を聞きました。毎回そうですが、奥様のりつこさんがとても気さくで細かい事に気がきく方なので、野鳥関係の仕事などをされている方で知らない人はいないでしょう。先生も書籍を40冊以上出版されている野鳥界の大御所ですし、奥様同様に気さくで偉そうなところが一切無いので、先生のファンは多いはずです。しかし奥様が居ての谷口先生でもあるので、お二人で仲良く二人三脚でいつも方々を飛び回っています。とにかくこの二日間はとっても楽しくて有意義な時を共に過ごさせていただきました。


次の星フェスにも来ていただけるので、すっかり小海町を気に入ってくれたようです。近い将来には「小海町高原美術館」で個展もやってくれそうで、これからが楽しみです。できれば星フェスに合わせて個展をやってくれればと願っています。



富士フイルムのテクノビスタ1440をバードウォッチングに持って行きましたが、コンデジでの撮影時にどうしても光軸がずれてしまうので、何らかのアダプターを作った方が良さそうです。手ぶれ補正が付いている双眼鏡なので、野鳥の撮影には最適ですが、片手で双眼鏡をホールドして、もう片手でカメラを持っているので、双眼鏡のピント合わせが出来ません。きちんとアダプターで双眼鏡とカメラが一体化できれば、片手が空いているので、ピントも合わせながら撮影ができます。画像はピントが合っていないのでピンボケです。とにかく使いやすいアダプターを考えてみようと思っています。

ところで、今年の星と自然のフェスタ2020の開催ですが、どうするか今まで皆で悩んでいましたが、結論が出ましたので、近いうちに今年の開催についてお知らせ致します。

新型NJP/JP回転架台が完成しました!

2020-06-24 16:50:57 | 新製品等のご紹介


今回モデルから改良した「NJP/JP回転架台MarkII」が今日完成しました。これまで作っていたモデルより大きなコストがかかっていますが、それに見合った作りになったと思っています。ようやく塗装処理が終わったので、お待たせしている方には明日発送させていただきます。



今回の改良の内容は、内部にベアリングを入れた事でそのベアリングを挟むステンレスワッシャー2枚を新たに製作して、さらに白く見えている部分は0.3mmのテフロンシートを入れてあります。このテフロンシートにはかろうじて接触するように、ベアリング部分の高さを調整しています。また以前のモデルより上下の部品のクリアランスをさらに厳しくしているので、ほぼ一体化された部品として使うことが出来るようになっています。その分上下を分割する時だけはちょっと苦労するかも知れませんが、コツが分かればそれほどでもありません。最初は、もっと厳しい数値で作ったのですが、上下を分割する際に噛み込んで抜けなくなってしまいそうなので、少し修正しました。



それともう一つ大事な部品としてこの回転固定用のクランプネジが最近のモデルから変えてあります。先端がボール状ねじになっているので、内部の接触する部分には常に点で接触しつつ滑りやすくなっています。これによりねじを軽く当てた状態で回転できるので、ガタつき、持ち上がりなどが発生しません。

今回の大幅な改良に伴ってコスト高となってしまっているので、お値段も上げさせていただきました。正直滅多に売れない商品ですが、必要な方には本当に必要な部品ですので、今回の改良に見合ったお値段であると理解できるならご注文いただければと思います。以前に買っていただいた方々にはもっと早くそうしていれば良かったですが、こういう部品は実際に使ってみないと分からないところもあって、今頃になってしまいました。ご容赦願えればと思います。



それから先日作った幅広のロスマンディ/CGE規格のアリガタサドルですが、今日塗装して仕上がりました。横にあるのはごく普通サイズのビクセンアリガタサドルです。そのサイズの違いがわかると思います。



タカハシEM500赤道儀にセレストロン Edge HD1400を乗せるために作りましたが、相当ガッチリ作っているのでEM500にもマッチしています。国内製品でもこれだけゴッツイのは無いと思います。無いからこそオリジナルで作りました。必要な物は費用がいくらかかっても必要なので作ります。今は提携している工場があるので、比較的安価に自分用の部品が作れますが、昔は小さな部品一個でも個人の製作所へ持ち込んで作ってもらっていたので、最低でも数万円単位の費用がかかっていました。それでも自分で考えた世界に一つしか無い部品が形になるのは言い知れぬ幸福感を感じていたものです。

今もいくつか新しい部品を考えて毎日図面と格闘しています。形になってもそれが思った通りに機能してくれるとは限らないので、当店のオリジナル品になるまでには今まで相当ガラクタの山を築いてきました。それらはお金がかかったガラクタなので、金額にすると相当なものです。しかし、これからも新たな良い物を生み出す努力は続けていくので、ガラクタは生まれ続けるとは思います。

最強のカバー TeleGizmosが入荷しました

2020-06-20 19:10:34 | ブログ


今日、ようやく先月発注したTeleGizmosテレスコープカバーが若干数入荷しました。一度に大量に送ってもらうと、国際郵便なので、税関処理を郵便局に有料で依頼しないと受け取れないので、何度かに分けて送ってもらっています。UPSなら全てUPS Japanが代行してその税関処理も送料に含まれているので後から支払う必要がありませんが、USPSで送ってもらったものは日本入国後は郵便局が引き受けて税関申請などを代行して行うので、20万円を超えると自分で税関まで引き取りに行って自分で申請するか、郵便局に代行を依頼するしかありません。これがとっても面倒なので、いつも書類の不備等で問題になっています。おまけにCOVID-19の問題でアメリカでは相当物流が滞っているようで、特に自社の航空便を持たないUSPSは日本へ届くまでに通常なら2週間程度ですが、今回は1ヶ月近くかかりました。

当店はTeleGizmos社の日本代理店なのですが、USPで送って欲しいと伝えても、出来ないと言われるだけで結果的にいつもUSPSで送ってもらっています。まぁ、融通が利かないのは海外の事なので仕方ありません。ですから、この後第二第三と発注したTeleGizmosカバーが届きますが、いつ届くのか全く分かりません。とにかく現在在庫の無いモデルは来月以降順次入荷しますので、お待ちになれる方はご注文いただければと思います。入荷を待ってからのご注文でもいいですが、それだとご注文の方を優先しますので、入荷する頃には在庫切れとなる可能性が高いです。



それから、今日もTeleGizmosカバーの事でご質問がありましたが、このカバーは雨風雪などに強くて紫外線に当て続けていても劣化がほとんどありません。しかしだからと言って万能ではありませんので、使用上の注意があります。私が使っているPENTAX MS-4赤道儀をピラー脚用のモデルは、もう4年以上庭に放置しています。ただし、たまにカバーを外して外気に当てるなどして赤道儀の状態を見ております。このカバーは外から雨や雪や埃の侵入を防いでくれますが、それと同時に内部に入った水蒸気や熱も逃さないと考えていただく必要があります。故に中に入った水蒸気などを外に逃がす工夫も必要です。



このMS-4赤道儀のピラー脚は高さがかなりあるので、T-316というモデルをスッポリとかぶせても下の脚の部分に大きな空間ができます。カバー内に入った水蒸気や熱はこの部分から逃がしています。また地面がコンクリートなので、そこから水蒸気が上がってくる事は無く、あくまで周囲の湿度がカバー内も同様となる程度で中だけが高い湿度になる事はありません。外が乾燥してくると中の湿度が外へ出ていくので、自然に最適な湿度に保たれています。

ただし、庭などで機材を設置して使われている方には、コンクリートブロックなどを土の地面に置いてそこにピラーなどを設置してTeleGizmosカバーを被して使われている方もいらっしゃると思いますが、この場合は地面から大量の水蒸気がカバー内に入る可能性が高いので、頻繁にカバーを外して外気と順応させるか、赤道儀の部分に水分を吸ってくれるタオルなどをかけるなどして直接水蒸気が電子部品に入り込むのを防ぐ工夫をされた方がいいでしょう。



それともう一つ、天気の良い時に生地を裏返してこんな感じにたま〜に日干しした方がいいでしょう。私は滅多にやりませんが、庭に使わずに畳んでおいたカバーの中が湿っぽいので、裏返して日干ししました。カバー自体は通気性が極端に悪いので、一度内部に入った水分は使っているだけでは出ていきません。TeleGizmosカバーは高価な商品ですので、ちょっとした気遣いと工夫で一生使えるカバーです。それぞれご使用の環境は当方では知る由もありませんので、このブログを読まれた方は留意して末長くお役立てください。

今日は相当久しぶりにお客様がご夫婦で来店されました。ちょっと前に買っていただいた、ポラリエUのセットの組み立て方が不明との事で相談に来られました。昨日から県をまたいでの移動が解禁となりましたので、それでご来店になられたのだと思います。メールで済む事であれば簡単ですが、直接商品を持ち込んで使い方を聞きたい方は、いつでもお越しいただければ対応させていただきます。ただしお店は特別な場合を除いて土日だけのOPENです。

東京のコロナ感染者がまた増えつつあるみたいです。遠くへの移動も解禁となって観光地も普通の賑わいとなるのはいいですが、このままだとまた感染者が増えていくだけだろうと思います。人間が考える事は自然の猛威には一切通用しない事を学ぶべきでしょう。もし1日の感染者が100人を超えるようなことになったら、また県をまたいでの移動は制限となり、また長い自粛生活が続くようになるやもしれません。

Celestron Edge HD1400+EM500(III)EQ Mount

2020-06-18 19:15:11 | ブログ


製作していたロスマンディタイプのサドルベースが仕上がったので、セレストロン Edge HD1400鏡筒をEM500赤道儀に乗せてみました。これが観測所の主力機材になりますが、赤道儀に乗せてみて分かったのですが、乗せるのがとっても大変です。腰の弱い人は無理だと思うほど辛い姿勢で乗せないといけないので、一度乗せただけでぐったりでした。この作業を夜にやるのは危険です。まぁ、観測所に一度設置したらやたらと交換して使う事はまず無いので、最初に乗せたら後はそのまま使います。

かなり以前にもC-14鏡筒は使ったことがありますので、23kgという重量は体が覚えていますが、このEdge HDの14インチは、さらに重量があるようなので、相当しんどいです。ウェイトは10kgを2個あるので、余裕でバランスが取れます。EM500赤道儀は40kgまで搭載できる強度を持っているので、この程度なら全く問題なく使えます。

観測所はまだまだ先の事なので、それまで眠らせておくのはもったいないですが、赤道儀とピラーが死ぬほど重たいので、敢えて使わずにそのまま箱に入れたまま保管しておくつもりです。

ペンタックス望遠鏡部品色々仕上がりました

2020-06-17 16:05:33 | PENTAX望遠鏡


今日も午前中は部品の塗装作業をしておりました。大分前に仕上がっていたペンタックス望遠鏡の部品の塗装をやりました。今日も暑かったので、部屋に閉じこもって作業するのは結構キツイです。私の住んでいる小海町の稲子地区は標高1150メートルもある高所ですが、直射日光の強さは東京以上かもしれません。紫外線が特に強そうなので、日向に長時間いると直ぐに日焼けしてしまいます。暑さも炎天下では40度近い気温になるので、避暑地とは言い難い暑さです。ただ、ここの良いところは夜が涼しくて扇風機など使わなくても休めます。ちなみに今の時期でも羽毛布団をかぶって寝ています。



話が脱線しましたが、ペンタックス望遠鏡用の新たな部品を作りました。ペンタックス望遠鏡の純正鏡筒バンド、BH-75、BH-114、BH-140などにダイレクトに取り付けができるアリガタレールです。知人から作って欲しいという事でいくつか余分に作りましたが、こんな物を欲しがっている方がいればと考えて作りました。塗装もGハンマートーンで仕上げているので、鏡筒バンドともマッチします。今日ネットショップに出しますので、こんな商品が欲しかった方はぜひご注文ください。



こちらも当店で作っている1/4インチネジですが、業者に依頼して一から作ってもらっています。元々ポラリエ雲台用に考えたネジですが、それまでは既製品を使っていました。しかし、そのネジの強度の低さに何とかしたいと考えた結果新たに作ることにしました。こんなネジですが、単価は結構しています。大手メーカーのように中国などで大量に作っていれば安く作れますが、当店ではそれほど数は作らないので、結果として単価は高くなります。



このローレットネジには、既製品には無い工夫があります。横から見ればわかりますが、穴を開けてあります。この穴はとても重要で、ポラリエ雲台に自由雲台などを取り付ける際にドライバーなどを通してしっかり締め付けられるように設けてあります。PCBU-EQなどの雲台取り付け面は塗装してあるので若干滑りやすいですが、ドライバーなどでしっかり締め付ける事で、まず緩んだりしなくなります。特に重たい望遠レンズを乗せた時に自由雲台丸ごと回ってしまうのを防ぐ事ができます。今までこの方法で機材を乗せていて回った事は皆無です。一般的な三脚などの取り付けベース面には、ゴムシートやコルクシートを貼っていますが、天体撮影には余計なたわみが発生するので、私は使いません。うちの微動雲台などにもゴムシートを一切貼り付けていないのは、その為です。しかし、どうしても気になる方は貼り付けて使われたら良いかと思います。



今も販売しているタカハシメンテ完了品のFS-128NZフローライト望遠鏡ですが、接眼部が今のままでは使えないので、これから図面を書いて新たな接眼部を作ります。ただしまだ今なら作っていないので、ご要望があれば如何様にも部品をお作りします。もちろんその費用はすべて含んだ価格ですので、「回転装置を組み込んで欲しい」といった無茶なご要望にも対応できます。基本的には撮影と眼視の両方に対応した部品構成にしようと考えており、眼視では2インチ仕様にします。撮影ではM42Tネジ仕様にするので、市販の安価なカメラマウントが色々と使えるようになるので、使いやすくなるはずです。もしご検討中の方がおられたらお早めにお知らせください。

昨日になって、ようやく特別定額給付金の申込書を書いて送りました。小海町の役場に聞くと、驚いた事に町民の95%がすでに申請済みだとの事でした。小海町の人口から考えると残り5%という事は200人ほど未申請という事でしょう。うちもその中に入っています。申請しない人は申請の仕方が分からなかったり、定額給付金に興味が無い方なのかもしれません。とは言え10万円は大金です。ただもらったはいいですが、後が心配です。多分コロナが収まってからしっかりと税金で徴収されそうです。まだまだこの先続きそうなので、今からお金をばらまいていると、後でさらに大変なことになりそうです。

Celestron 9x50 アングルファインダー(イルミ)

2020-06-16 17:01:19 | ビクセン製品のご案内


ビクセンから販売されているセレストロンの暗視野照明装置が内蔵されたアングルファインダーですが、お客様からのご注文があったので入荷後に発送しました。このファインダーは、アライメントをより正確にしやすくする為に考えられたもので、天頂付近の天体を探す時に役立つアングルタイプとなっています。
ファインダーは、これまでに分からないくらい多くの機種を使いましたが、このアングルタイプも一長一短で、天体のある方向を見ながら導入するのが慣れないと上手くいかない時がありますが、慣れればそれほど気にならないかもしれません。
セレストロンに限らずミードのシュミカセ付属のファインダーには、イルミネーションが付いていません。十字線は入っているのですが、暗いなかではほとんど見えないので、正直なところ何の為にあるのか理解できません。このファインダーにはイルミネーションが付いていますが、シュミカセの付属品ではなく、別売品となっています。イルミネーションが付いているのは、目的の天体やアライメントスターを確実に望遠鏡中央に導入するためですが、当然の事ながらアライメントに使う星がファインダー中央に入っただけでは十分ではありません。



そこでこのファインダーと併用したいのが、同じセレストロンのガイド用アイピースです。12.5mmでイルミネーションが付いています。昔は、このガイド用アイピースで半自動ガイドで手で修正しながらガイド星を常にアイピース中央になるように微動ハンドルなどを使って星雲星団の撮影をフィルムカメラでやっていました。冬のマイナス10度以下の気温でこのアイピースを覗きながらガイド修正をするのは、本当に大変でした。ガイドが終わると体がフリーズするほどでした。しかし、今はスマホを使って望遠鏡を覗かなくても全て自動でガイドをしてくれるので、便利な時代になったものです。

しかし、セレストロンのガイドアイピースは、撮影用のガイドをするためのものではなく、アライメントを正確にして目的の天体を確実に視野に導入するものです。私はガイドアイピースを使わずに感でアライメントをやっていますが、天体が確実に中央に導入できるのは使用するアイピースにもよりますが、中々上手くいかない方が多いです。

話が逸れましたが、このファインダーは、天頂ミラーが回転させられる上にイルミネーション装置が邪魔にならないように接眼部を回転させることが可能です。一般的なファインダーには無い機能です。このファインダーは、セレストロンのEdgeHDタイプだけでなく、CPCや他のセレストロンのシュミカセにも装着可能です。ちょっとお値段が高いので躊躇してしまうかもしれませんが、一つあればとても便利なので、店にあるHD800もこのファインダーに交換しようと考えています。



昨日の事ですが、シンガポール航空から突然メールが携帯とPCメールに届きました。何の事かと読んでみると、来月予約していたロサンゼルス行きのフライトがキャンセルされたとの事でした。従って予約を変更するか払い戻しなどの申請をして欲しいという事ですが、突然言われても簡単には決められないので、思案しているところです。とりあえずは、クレジットとして留保しておいて、改めて予約をし直そうと考えています。と言っても7月中旬がキャンセルなので、下手をすると8月でも怪しいので、9月以降で考えないと無理かもしれません。日本ではアメリカのCOVID-19の情報があまり入ってこないので、今後それがどうなっていくのか全く見通せない状況です。場合によっては年内は絶望かもしれません。

それは、アメリカに限らず、南半球のオーストラリアやニュージーランドも日本からのビジネス以外の渡航は年内はアウトかもしれません。ニュージーランドは、今現状では国内は平常時に戻っていますが、外から入ってくる事に対してはこれまで以上に厳しい規制がしばらくは続くかもしれません。

ですから、今年は海外もダメ、イベントもダメ、国内旅行も難しいとなると、今の缶詰状態がまだまだ年内一杯くらいは続くかもしれません。ただそうは言っても仕事はしないといけないので、安全を確保できるような移動を考えながら行動すべきでしょう。

GOTO Mark-X用アリガタベース仕上がりました

2020-06-15 19:19:58 | GOTO Mark-X


しばらく在庫が無かった当店オリジナルの「GOTO Mark-X用アリガタベース」が今日仕上がりました。同系色のハンマートーン塗料を使って焼き付け塗装をしたのでMark-X赤道儀にはマッチするはずです。ただし赤道儀自体は製造から30年以上経っているので、色合いはどうしても褪せてしまってこのアリガタベースとは色の鮮やかさで若干異なります。このハンマートーンの部品は、ペンタックス赤道儀用も色々作っています。アリガタベースからPoleMasterアダプターまで色々作っています。もちろんご要望があれば特注品もハンマートーンカラー仕上げでお作り致します。



新たな微動雲台のデザインを考えています。一つはこのTK-ALZM Jrを大型化して搭載重量を10kg程度まで上げるものを考えています。
実は、TK-ALZM Jrは、そのサイズ以上にかなり頑丈に出来ています。5kg以上の機材を乗せてもビクともしません。当初作った時は、ポラリエ雲台ベースに小口径望遠鏡を乗せて微調整するために考えましたが、ポラリエUなどを乗せて極軸調整用の雲台としても役立つ事が分かり、今では自分で使っています。

もう一つは、大型の経緯台としても機能するもので、高度方位ともにノブつまみ1個だけでできる新しい構造の物を考えています。今年は幸か不幸かコロナのために年内はイベントなども無いと思うので、時間があります。しっかり考えて良いものを考えてみようと思っています。以前に作ったTK-ALZM3を使われている方から”また作って欲しい!”と言われていますが、あれは大きなところに頼まないと作れないので、ある程度数がまとまらないと作れません。

とにかく、しばらくは普段の仕事をしながら新たな物づくりを色々やっていこうと思っています。

大型ロスマンディサドルを作りました

2020-06-14 16:45:22 | ブログ


セレストロン Edge HD1400をタカハシEM500(III)赤道儀に搭載する為のアリガタサドルを作りました。搭載する物が物なので頑丈に作っています。市販品を参考にして作りましたが、使い良さとしてはもう少し工夫が必要だったかもしれませんが、自分で使うので良しとします。基本的に一度搭載すれば滅多に外す事は無いので、着脱のし易さより頑丈さを優先して作りました。



今作ったところで、この機材が観測所に設置するのは来年以降の事なので、慌てて作る必要はなかったのですが、HD1400を乗せた状態を見たかったので、前倒しで作りました。このEM500は一般には販売されていなかった特別仕様で最大350倍速で駆動します。せっかくなので自動導入に改造してもいいのですが、一般的な天体しか見ないので、その必要はないと考えてこのまま駆動系が壊れるまで使います。



今日届いた「LAOWA CF4mm F2.8 サーキュラーフィッシュアイ」ですが、EOS M6用に大分前にシュミットさんに注文していました。EOS M6に直に付けられる円周魚眼レンズで、F2.8から使えるのでお試しに買って見ました。正直星の撮影に使えるかどうかわかりませんが、チャンスがあれば星空も撮影してみようと思っています。

箱から出してうちの猫たちを早速撮ってみましたが、最短撮影距離が2cm程度なので、猫を激写するにはもってこいのレンズですが、撮影時に猫に近すぎて猫パンチをくらいました。幸いレンズには当たっていないので大丈夫でした。元々このレンズに興味を持ったのは、星の撮影ではなく、遊び的に面白いインスタ映えしそうな写真が撮れると考えたからで、わずか2万円そこそこのレンズにそこまでは期待していません。しかし最近の中華レンズは驚くほど写りの良い物があるので、きちんと使って正しく評価をすべきでしょう。”お遊びで買った”と言ったら、シュミットのHさんに怒られます。

ある意味何でも写る魚眼レンズですが、自分しか撮れないような絵を撮るにはレンズの個性を理解して、その瞬間を逃さない事でしょう。もちろんその場所も大事です。また近いうちに使ってみた感想を書かせていただきます。



お客様からのご依頼でピラー脚のパイプが長いのでカットして欲しいと依頼があったので、30cmカットしてから元の架頭を取り付けして仕上げました。しかし、これで相当短くなったので今後どう使われるのか気になるところです。架頭を見るとアトラクス赤道儀用ですが、この長さにするというのは、単焦点の屈折か反射望遠鏡用なのでしょう。明日以降にご依頼の方へお返しします。

ところで、コロナの話題は久しぶりですが、今日の東京の感染者は47人と先日から一気に増えています。原因は分かりませんが、どうやら18人は先日同様にホストクラブからだそうです。まぁ、天文をやっている方々には縁が無い場所だとは思いますが、もし天文ファンのホストがいたら話題になりそうです。
今日も東京から来たであろうバイクツーリングのグループが20人くらいで家の近くの集荷場で休憩をしていました。県をまたいだ移動はしないように通達されていても、アウトドアなどの趣味のグループには無関係な事なのかもしれません。法的な縛りはありませんが、社会的なルールは特に人生経験があって人様を指導する立場にある人には守っって欲しいものです。