おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

タカハシ赤道儀用ペットボトルアダプター

2018-08-06 15:40:45 | 海外遠征用特注アイテム


原村の星まつりで「タカハシ赤道儀用のペットボトルアダプターを作って欲しい」というご要望がありましたが、これまではシャフトばかり意識してペットボトルアダプター単体で使うことを考えませんでした。しかし作ってみると、あればとっても便利だというのが分かりました。形的にはこれまで作っていたものと同じですが、タカハシ用はウェイトシャフト先端のM10ネジに取付けられるようになっています。これ1個あることで受託手荷物がだいぶセーブできます。ペットボトルの大きなサイズを使えば3kg以上の重量になるので、良く使われる写真鏡筒くらいならこれで十分使えます。

このペットボトルアダプターは本日より販売しておりますので、ご入用の方はぜひご注文ください。



一つ面白い物を見つけたのでご紹介いたします。LED照明装置なのですが、写真撮影に使える「LEDビデオライト」です。

「色温度、輝度調整可」 2つフィルタがあり、オレンジ&ホワイト二つ色温度の調節できし、ON/OFFのスイッチを回すだけて、お好みの光量は3200-5600K調節可能。10%から100%までの調節器がありますから、手動的調整すること簡単操作です。
「カメラに簡単に搭載され」部ネジ穴φ:1/4インチ。1/4 "標準のホットシュー付きのDV、一眼レフ、およびDCなど各種のカメラに設置することができます。(例えば:Canon、Nikon、Sigma Olympus、Pentax など)安定で良い光を収集することができます。



「給電方式、長寿命」BP-4Lバッテリー(USB充電ケーブル付き、充電可能)または4本単三電池 (含まれない)。360°放熱、拡散効果が含まれており、3200Kまでの色温度を低下させて熱を放散して寿命を延ばされます。

と商品説明があります。お値段は1980円とお安いですが、しっかり作られていますし、リチウムイオンバッテリー付きでUSBから充電できるのでとても便利です。私が使いたいと考えているのは、星景写真で全景の照明に使えるというもので、光量調整が利くので、極自然なライティングができると思いました。異なる二カ所からのライティングをするために2個買いました。



光量はかなりあるので、商品撮影時にも使えますし、機材のセッティングの際にも車のヘッドライトを使わずにできます。とにかく一つか二つあればいろいろな用途を満足させてくれそうです。ただ使い方には十分気をつけていただきたいと思います。周囲で撮影している人が居る場合には、波風がたたないように気遣いをした上で使ったほうがいいでしょう。

レンズホルダー作りました

2016-08-21 17:02:17 | 海外遠征用特注アイテム


今回のニュージーランド遠征で使用するペンタックスK-70と共にFA 15-30mmF2.8EDレンズですが、このレンズ超広角でありながら重たいレンズで、K-70で使用するとバランスが極端に悪くなります。

ポラリエに乗せて使うのですが、自由雲台やDU-5簡易赤緯軸ユニットに乗せると簡単に首を振って回ってしまいます。DU-5への取り付けがK-70の三脚用ネジ穴を使っているために、その重心が著しく前方に偏った搭載になってしまい、それ故に首を振ってしまいます。



そこで重心がどこにきているのか見たところ、レンズ胴部のフォーカス位置を確認する窓の部分にあることが分かりました。そこで考えた作ったのがこのレンズホルダーです。それで乗せてみましたが重心の位置がドンピシャでした。DU-5でクランプフリーにしても全く回転しません。作ってから気がついたのですが、これに回転機能があったらさらに良かったと思いますが、このレンズはメーカーさんからの借り物なので、あまり費用がかけられないので、これで良しとしたいところです。



いつもNZ遠征の時には試作品などを作って持って行きますが、今回もこれ以外にまだ作っているものがあります。ポラリエにBORGなどを乗せて直焦点撮影する際に視野調整をするのに不便を感じておりましたが、DU-5とカメラの間に入れる微動調整装置を作っています。とてもコンパクトで低重心に考えています。仕上がるのが出発直前になりますが、ぶっつけ本番で実際に使って良かったら今後新たな商品として販売していくつもりです。たぶん私以外に欲しいと思っている方も多いはずです。これについてはまた現地で実際に使いながらリポートするつもりです。

今朝早い時間にアメリカの友人から「自分の名前が小惑星に付いたよ!」とメールがきました。これは凄いことだと思いましたが、実際にどのくらいの人の名前が小惑星についているのか分からないので、どれだけ凄いことか理解しがたいですが、自分にはあり得ないことなのでやはり凄いことなのだと思います。オリンピックで金メダルをとっても小惑星に名前がつくほどではないので、そういう意味でも凄いことなのでしょう。

インドネシア日食の主力機材

2016-02-19 18:47:24 | 海外遠征用特注アイテム


Solar Max 40をBORG 55FLに取り付け加工をしました。インドネシア日食の主力機材となります。



ところが、この状態では合焦しないので使えません。恥ずかしながら今日分かりました。ブロッキングフィルターが天頂プリズムであることを忘れておりました。ただしレデューサーを外せば合焦しますが、それではその鋭像を活かせません。



レデューサーを内蔵していても直視なら合焦することは分かっているので、それならばと考えたのがブロッキングフィルターを直視型に改造することです。構造的に内部のプリズムは普通の光学プリズムだと思うので、上のように両部品を外してジョイントする部品を作ればいいと考えました。その発想は、Solar Max 90のBF30からきていますが、デザインが改訂される前は2インチ直視型のブロッキングフィルターになっており、眼視用に31.7サイズの保護フィルターが天頂プリズム型で付属していました。そのために2インチサイズを利用して各種のカメラ類を付けることができましたが、今はダイヤゴナルプリズムと一体化しているのでその利点が無くなってしまいました。実際にやってみて機能すれば、今後は他の用途にも使えるようになるかもしれません。



レデューサーを抜いた状態ではこんな構成になりますが、いろいろな部品を組み合わせましたが、どうしても15mmの延長筒が必要であることが分かりました。これについては31.7の接眼部を延長したものを新たに製作すれば良いので、それは新たに作ります。先の直視型でうまくいけば不要になるかもしれませんが、いろいろやってみようと思っています。

ところで、今回は間に合わなかったのですが、来年の北米日食用にSolar Max 40とBF10のブロッキングフィルターセットを春以降に若干数量販売予定です。これはBORG用のアダプターもセットにしたものです。どの鏡筒を対象にしていくのかまだ決めかねておりますが、分かり次第事前にお知らせいたします。Solar Max 60も考えられますが、海外遠征という観点から40mmが最も適していると考えています。自分で今回のインドネシア日食で実際に使ってみて最適かどうか判断してみるつもりです。



ところで、今回の遠征でもポラリエ+PCB-EQ3セットを使いますが、シャフトの干渉が赤道直下上どうしてもでてきます。それを防ぐための延長プレートを近日中に製作します。もし必要な方がいらっしゃったらお知らせください。ウェイトをはめ込むネジ穴の位置を前よりにシフトさせるプレートです。いずれにせよあまり日にちがないので急がないといけません。

スカイメモR極軸望遠鏡をGP/GP2赤道儀へ換装します!

2010-07-25 11:41:04 | 海外遠征用特注アイテム

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先月数多くのご依頼をいただいたスカイメモRの極軸望遠鏡をビクセンGP、GPD、GP2、GPD2、SPDX赤道儀への換装ですが、先日新たにご依頼いただきました。今回のものは目盛り環を取り外した状態での換装でした。極軸望遠鏡自体が無いとできませんが、残り1本在庫があります。ご要望の方はお早めにお知らせください。


SPDX赤道儀の極望コンバート ・・・2012年のために

2010-07-09 18:05:12 | 海外遠征用特注アイテム

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2012年ケアンズ・オーストラリア日食へ行かれる方は相当いらっしゃると思っております。ロケーションや南天観測も同時にできることや、治安の良さや宿泊施設が多くあることなど・・・、考えただけで相当混雑することが予想されます。当然南天遠征となるわけですから、極望を南天仕様にすることは現地での慣れないセッティングを考えると大変有効な改良かと思います。画像のSPDXも数台の極望コンバート加工をしましたが、やはり南天遠征を見込んでのことでしょう。

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SPDXの極望取り付け部はGP赤道儀と違って、オスネジしかありません。GPの場合にはオスメス両方あるので、いずれかを使ってアダプターを装着できますが、SPDXの場合には必然的にメスネジを使うしか取り付け方法はありません。極望自体の取り付けもメスネジを使うので加工がかなり面倒でした。悩んだ末に何とか最適な装着方法を考えて何とか納品できました。外から見ても分かりませんが、内部に苦労の跡があります。

SPDXをご愛用されておられる方も極望有る無しにかかわらず加工をお受けいたしますので、2012年の遠征をご予定されておられる方はお早めに準備されたほうがいいでしょう。たぶんその日が近づいてくればご依頼も増えてくるものと思いますので、その時に対応できるかどうかは極望自体が入るかどうかにもかかわってきます。


Vixen GP2/GPD2赤道儀への南天対応用極望コンバート

2010-07-09 17:47:56 | 海外遠征用特注アイテム

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先日から立て続けにGP赤道儀への極望コンバート加工を数件行いました。南天遠征だけでなく、北天観測でも暗視野照明装置付きのスカイメモ極望は使いやすく人気が高いことから、ご要望は多くあります。画像は先日製作したものと違って、目盛り環を残した状態で装着することができるように加工いたしました。昨日出張前ギリギリで納品できました。既にお受け取りいただいた方からは喜んでいただきました。

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今回の加工は極望込みで行いましたが、照明装置がスカイメモR用なので後から3Vの電源を供給するための自作が必要になります。本来なら電池ボックスをお付けして・・・・としたかったのですが、残念ながら間に合わなかったのでご依頼者様にお願いすることといたしました。GP2ガイドパックへ取り付けた感じは上々で、まるで最初から付いて販売されていたような感じです。

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この極望コンバート加工は既に極望をお持ちの方や極望も一緒に欲しい方のいずれにも対応可能です。ただし、極望自体が納品に時間がかかりますので、時間的に余裕を持ってご依頼ください。アダプターのみの加工なら数日あれば納品いたします。ただし、時期等によっても多少変わります。