おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

シュミカセのガタ取り用パーツ

2011-02-08 18:19:05 | 特注製作(セレストロン)

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先日の出張前からお受けしていた加工ですが・・・、やっと完成して納品しました。シュミカセ11インチの主鏡センターのバッフルと主鏡の間に挿入してガタを防止するパーツです。これによりどの程度の利点があるかは分かりませんが、元の状態よりは間違いなく良さそうです。後は、ご依頼者様が喜んでいただければ・・・です。

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この加工は思ったより大変でした。材料の選択から温度変化の少ない、主にエンジン部分のパーツに使われる材料を使いました。ご依頼者様のご意向で、バッフルにはがっちり取り付いて、主鏡側には後のメンテナンスを考えて必要なクリアランスを持たせる・・・という加工をしました。こういった微妙な加工は、取り付く本体などを送ってもらうのが最適です。特に0.01mm単位の仕上げが必要なものは、図面より本体を送ってもらわないと、図面通りに加工しても後からやり直すことになってしまう確率が高くなります。

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バッフル側は、ほぼ完璧に仕上がっていますが、主鏡側のスペースは、ガラス壁面が段差があり、凸凹な上に壁面下部が緩やかにラッパ状に開いているので、きっちり作るのは厳しいものでした。しかし、主鏡とスペーサーの間にラップを1枚入れることでほぼきっちりと収まるようになります。その程度のクリアランスになっています。元々の状態は、このスペーサーの代わりにコルク板をかました上にボンドで接着されているので、主鏡のメンテナンスの時は大変苦労されるそうです。九州のYKさんが良く話しておられました。


同様な加工ご依頼があれば、いつでもお受けいたしますが・・・、先に書いたことをご理解の上ご依頼ください。