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サイトロンジャパンよりアナウンスされていた新商品「Star Adventurer GTi」が昨日から発売になっています。1日遅れですが、今日当店にも入ってきました。一台は展示機としてお店に常時展示して貸し出し用としても使えるようにします。
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早速開封して組み上げてみましたが、考えていたよりしっかりした作りで安心しました。販売されるのは三脚などもついたセット品とマウントのみの2種類になりますが、AZ-GTi/eをフルセットでお持ちの方はそのまま三脚は使えるのでマウントのみ注文すればいいでしょう。
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ただし、三脚の作りがちょっと違うようで、Star Adventurer GTiのはステンレスのむき出しになったもので、AZ-GTi用よりはちょっとだけ作りが頑丈にできていそうです。伸縮も1段だけできるので、身長170cmの私では赤道儀の不動点が目線の高さくらいになるので十分な高さです。ただ、できれば伸ばさないでそのまま使った方が強度的には安心できます。要は搭載する機材次第です。
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極軸望遠鏡は標準で付属しています。極軸合わせは、極軸望遠鏡のスケール上にSynScanProアプリで表示された北極星と同じ位置に合わせるだけですが、照明は明視野照明です。
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電源は、DC12V供給か単三電池8本使用のいずれかですが、USBからの電源供給も可能ですが、適合するケーブルが必要です。当店で販売しているUSB-DCコンバーターケーブルが使えそうです。単3電池使用は、特に冬場はあっという間に使えなくなるので不経済なので、USBから供給して使うつもりです。他にオートガイダー端子も標準でついていますし、ハンドコントローラーポートもあるので、SynScanハンドコントローラーでの操作も可能です。
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赤経軸のクランプは緑のツマミでとってもスマートです。
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赤緯軸のクランプは、6箇所のレバーが付いた黒いリング状でとても使いやすくなっています。
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極軸あわせに使う高度方位調整は、高度軸については、緑のツマミをどちらかに回す事で角度を可変できます。調整ツマミの回転はスムーズですが、調整した後は左右の緑のクランプを締め付ければ使用中に動いたりしません。
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高度調整の際に、ある程度自分の緯度にこの目盛りを見て合わせておけば調整もスピーディーにできます。
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方位調整は、これまで通りの押し引きネジで行います。
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ウェイトシャフトは、取り付け場所が2箇所あって、低緯度地域ではシャフトが本体に干渉するので、通常の取り付けネジ穴の他にもう一箇所ネジ穴があるので、そこにシャフトを取り付けて使用します。本州東北から近畿中国地方などにかけては通常のネジ穴で問題ありません。九州〜北海道については確認していないので分かりません。
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マウントのみ使う方には、この部分が重要ですが、カメラ三脚に乗せる場合には、固定するネジ穴が中央の一箇所だけなので、不用意に回らないように三脚側に何らかの工夫が必要かもしれません。搭載重量は、5kgとなっておりますが、今はポラリエでも6kgでも大丈夫のようなので、バランスをしっかりとればもうすこしいけそうです。10kgは難しいかもしれませんが、6-7kgくらいなら何とかいけそうな気がします。
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付属三脚の付け根はこんな感じですが、AZ-GTi用より若干だけ強度を考えてこの作りにしているのかもしれません。
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AZ-GTiの三脚ですが、デザイン的には大きくは変わっていません。問題は捻れ強度がどの程度高くなっているのかが気になります。
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ところで、Star Adventurer GTiは、赤経軸の回転は180度しか回らないようになっています。そのため注意が必要なのは天体の子午線越えの時です。SynScan Proで自動的に認識して対応策を講じてくれるなら特に心配は無いでしょう。私のアストロカーも180度を超えて210度くらいになっても停止しない場合には、センサーが作動して自動停止します。ただしこのセンサーにはスイッチがあるので、必要な時には一時切って使っています。
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機材の取り付けは、アリガタ式で着脱できるようになっていますが、AZ-GTiのようにより使いやすく汎用性を高めた雲台ベースを作ってみようと考えています。仕上がりましたら実際に使ってみてから販売しますので、必要な方はそれ以降にご注文いただければと思います。
何れにせよ、近いうちに使ってみようと思っていますが、実使用はもう少し先になりそうです。
今晩は、荒れる前の好天なので、ZTF彗星をRASA"8"で撮ってみようと思っています。明日からちょっとの間は天気が悪くて気温がかなり下がるので、今日撮れないと次は来週末くらいまでチャンスが無いかもしれません。既に長い尾も引いた姿に成長しているので、前回撮ってから2日経っていないですが、さらに明るく大きくなっているようで楽しみです。昨夜も良く晴れていたのですが、風が凄く強かったので諦めました。RASAは筒が長いので、風が強いと赤道儀ごと倒される危険性もあったので見送りました。予想光度も当初の5等台から4等台になっているので、これから10日間くらいが勝負です。
余裕があったら、ポラリエUにFL55SSを乗せて撮ってみようと思っていますが、まだ分かりません。
Star Adventurer GTiは、今日から当店在庫品となっております。雲台プレートのデザインが仕上がったらセットにして販売する予定です。