おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

名機が生まれ変わりました

2019-02-23 21:32:41 | Kenko ケンコー製品の改造改良


この画像はお客様からのご好意で使わせていただいております。Kenko スカイメモNSですが、フィルム時代にお世話になった天文ファンは多いはずです。私もその一人です。この画像を送ってくれた方のように、未だに愛用している方がいらっしゃるのは驚きというか、何か嬉しくなってしまいます。当時は200mmを15分露出で撮っていたことがありましたが、きちんと点像を維持してくれていました。今の時代でスカイメモNSと同等の追尾精度を持ったポータブル赤道儀は無いかもしれません。現行品はスカイメモRSですが、作り自体はモデルが変わっても大きく違わないので、無理に高い機種を買う必要もないでしょう。うちにもNSとRとRSの3機種が揃っています。久しぶりに3機種を使って比べてみたいものです。



こちらは、当店のオリジナル商品を組み込んだスカイメモNSの姿です。コンパクトになって使いやすくなっているはずです。一種の赤道儀的な使い方ができるようになるので、バランスがきちんととれていれば大きな機材でも楽に構図決めができます。この雲台ベースは、スカイメモRをニュージーランドで何度か使った経験から考案したものなので、自分的にはオリジナルよりは使いやすくなったと考えています。

画像のカメラレンズは広角ズームですので、スカイメモほどの追尾精度は要りません。このくらいならナノトラッカーやポラリエでも十分です。

ところで、今ショップでポラリエ本体のused品がお安く販売しております。PCB-EQ3セットと合わせてご注文いただければ、必需品のペットボトルアダプターが無料で付いてきます。まともに新品で買うとポラリエも結構なお値段ですので、まだポラリエをお持ちでない方はぜひご検討ください。

Kenko EQ3 for GITZO Adapter

2013-10-18 19:10:59 | Kenko ケンコー製品の改造改良
Img_7093

安価で高機能なGOTO赤道儀ですが、GITZO 4552TSシステマティック三脚アダプターを製作して取り付けました。もちろん自分の機材ではありません。GP2赤道儀に類似していますが、各部の作りがちょっと雑な感じがします。極望の目盛り環が相当ガタツキます。所有者様も気になっているようでしたが、簡単には修正できそうにないので、そのまま使うしかないでしょう。こういうものは多くを期待せずに自由きままにGOTO機能を使って星空探索をすればいいと思います。

Img_7094

見た感じはこの三脚にピッタリマッチしています。このアダプターは、GP2/GPD2にも使えるので、両方持っていれば相互に役立つでしょう。



Kenko EQ6proの極軸望遠鏡コンバート

2013-10-18 18:40:10 | Kenko ケンコー製品の改造改良
Img_7084

時折ご依頼があるのでやっている極望コンバート加工です。今回はたまたま複数の方から同一時期にご依頼があったので一緒に製作しました。オリジナルの極軸望遠鏡がどうしても使いづらいとのことで、このコンバートをご依頼されます。純正の極望は明視野照明を採用しているのに対し、この極望は暗視野照明になっています。スカイメモと同じものです。丁度ポラリエ関連の慌ただしさが一段落したので個人製作に時間を割いています。

Img_7085

この後この加工依頼があっても直ぐにはお受けできないでしょう。極軸望遠鏡の在庫がそろそろ底をついてしまいそうで、ポラリエの方へウェイトを置いている関係上この加工ばかりをしているわけにもいきません。もしポラリエ専用の極軸望遠鏡に興味があるのでしたら、今のうちにご注文されたほうがいいでしょう。一旦完売してしまうと直ぐには供給できない品物なので、しばらくお待ちいただくようになります。


Kenko EQ6proへの極望コンバート

2013-09-02 17:39:53 | Kenko ケンコー製品の改造改良

Img_6725

たま~にあるのですが、EQ6proの極軸望遠鏡をスカイメモ用にコンバートする加工です。この加工も最近はほとんどやっておりません。シュミットさんで組み込む済みの個体を販売するようになったこともありますが、こういった加工をご要望される方が少ないこともあるでしょう。EQ6proは、極望の仕様が極僅かに突然変更されていたりするので、加工をするには本体を預かる必要があります。


スカイメモR/RS専用 雲台ベースType-EQ

2013-04-20 17:37:44 | Kenko ケンコー製品の改造改良

Img_5905

スカイメモR、RS専用に製作したカメラ雲台ベースです。ポラリエで既にお馴染みのアイテムですが、スカイメモ用に作りました。大したことはしていませんが、やはり純正のカメラアームより使いやすいと感じました。

一般的なカメラとレンズの組み合わせでの使用では、特に苦になることはありませんが、私のようにサンニッパを2本搭載して撮影するようなメーカー泣かせの使い方をする人間にはこういったアイテムは必要と考えるでしょう。

Img_5906

画像のレンズは200mm/1.8Lですが、サンニッパより若干重たいくらいの重量級レンズです。このレンズを乗せても全く問題なく取り付けてある簡易赤緯軸ユニットも合わせて使用感はいいはずです。ポラリエにも同じ構成で乗せて使っていますが・・・、やはりスカイメモのほうが安定感があります。本体がこれだけ頑丈に且つ高精度にできているので、それに相応しいアクセサリーがあってしかるべきでしょう。

今回初めて作ってみましたが、極軸回転が大変スムーズですので、バランスをとるのがとても楽です。純正の状態でもバランスはとれますが、動きが固い部分もあり、微妙なバランスを取るには難しいものです。スカイメモは、NSの頃から使い込んでいますので、その精度や使い勝手も良く理解しています。

Img_5907

画像の状態では、当方でポラリエ用に製作しているウェイトとウェイト軸を使っていますが、実際の販売モデルでは、ウェイトとウェイト軸はKenko純正品を使っていただけるように考えています。従ってオンラインショップで販売する商品は、画像の雲台ベースとシャフト変換アダプターのセットとするつもりです。その分お安く提供できると思います。

本日よりオンラインショップからご注文をお受けするようにいたします。ただし即納品ではありませんのでご注意ください。納期的にはそれほどお待たせしないでしょう。ポラリエ用と違って数は沢山作りませんので、あくまでご要望があればということですので、継続して販売するかどうかは未定です。


Kenko EQ6pro用ピラー脚

2011-05-04 18:26:01 | Kenko ケンコー製品の改造改良

Img_3139

ケンコーのEQ6pro用ピラー脚へEM200赤道儀を取り付けて欲しいとのことで、画像のピラーが届きました。画像上はビクセンP-85です。それより10cm近く短いので使用機材や環境を考えないと、せっかく取り付け加工をしても使いづらいものになってしまいます。ご依頼者様はその高さについては分かっておられるかと思います。

ピラー径がビクセンより1mm太いだけですが、その分肉厚があるので径が細い分補ってくれるでしょう。ビクセンは3mmですが、Kenkoは4.5mmあります。実際に持ってみると結構な重量があります。材質は両者同じく鉄です。脚はアルミです。

Img_3141

これにEM200とP-2赤道儀の両方を載せたいそうですが、同一形状では無理なので、どちらかに合わせて架頭を加工するか、架頭自体を一から作るかになるでしょう。現状ではどちらも簡単な加工だけで載せることは出来ないので、アダプター2種類を製作することになるでしょう。そうなると架頭があまってしまうので、何とか無駄にならない方法を考えてみようと思っています。


Kenko Sky Explore EQ6proへの極軸コンバート

2010-11-26 17:10:04 | Kenko ケンコー製品の改造改良

Img_1596

先日からご依頼を受けておりました、極軸望遠鏡のコンバート加工を行いました。後はアルマイト処理をした上でご要望がありました機材チェックもしてご返送となります。先日から書いておりますが、スカイメモRの極軸望遠鏡を交換する作業は調整はご依頼者様にしていただいております。調整は簡単と言えば簡単ですが、どうもこの極軸望遠鏡について分かっておられない方が割合多くいらっしゃるようです。

Img_1595

極軸望遠鏡については、単純に極望のセンター出し云々だけに及ばず、パターン自体の精度や赤道儀自体の精度等も考えていかないと語れないくらいです。従いまして今後この極軸望遠鏡のコンバート加工をご依頼いただく際には予め、きちんと使って役立てていただけるかを確認させていただいた上でお受けさせていただきたいと思います。もちろんご相談いただくのは構いません。


Kenko EQ6pro赤道儀の極軸望遠鏡コンバート

2010-10-28 19:01:03 | Kenko ケンコー製品の改造改良

Img_1300

Img_1298_2

Kenko EQ6pro赤道儀へのスカイメモ極軸望遠鏡コンバート加工をしました。今回で何度目かになりますが、元々付いている極望パターンが類似しているのですが・・・、何故か外観デザインはビクセンGP用とほとんど同じです。当然使い方もGPと同じでセッティングの時に赤経軸を回す必要があります。鏡筒を載せた状態では大変使いづらいはずですが・・・。また照明装置も明視野照明なので、これまた使いづらいはずです。スカイメモは暗視野照明です。いずれも同社商品ですから、極望も同じにすればいいと思うのですが・・・、理解しがたいところです。

Img_1307

同時にSPDXのコンバートも行いました。極軸望遠鏡のコンバート加工は極望自体が取り外しできる構造になっていることが前提で、スカイメモ用極軸望遠鏡が在庫していないとできません。タカハシ赤道儀へのコンバート加工もお問い合わせがあるのですが・・・、構造上極望取り外しができても、サイズが合わない(極望穴が極望より小さいなど)ことがあり、するには完全に分解した上で極軸をそのために加工する必要があります。技術的に可能であるとしても、費用がかなりかかってしまうこともあり、一般的ではないので敢えて行ってはおりません。