おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

しばらく振りに戻って参りました!

2012-05-30 07:22:39 | ご来訪者様への御知らせ

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28日夜に無事に帰国しましたが、その後の通関作業等でホテルに入ったのが夜半前になってしまい、帰国日はいつもながら2~3時間休んでから昨日戻ってきました。10日間ほどお休みいたしましたが、ご理解いただきまして改めて御礼申し上げます。

いつものように昨夜は早く就寝し、時差ボケはほぼ解消に向かっております。時差ボケの解消には渡航初日と帰国初日の就寝の取り方が重要です。これを忙しいからといって休まずに仕事をしていると、後々それをひきづっていつまでも疲れが取れません。どんなに忙しくとも休む時には休まないとこういった夜間に関わる仕事は続けられません。

ところで、いろいろ御知らせ事項があります。ちょっと長いですが・・・、今後について大切なことを記載していきますので、それに関わって折られる方々はしっかりお読みいただき、ご理解をお願いいたします。


まず、多くの方々からご注文いただいております、Astronomik EOS Clip CLS Filter等ですが、手元にしっかりあります。よって本日以降にでも発送を開始いたしますが、既にお振込みいただいている方々から順次発送させていただきます。一応本日ご注文いただきました皆様へはメールをいたしますので、それ以降にお振込みをお願いいたします。お振込みを確認いたしましてから2~3以内にはお手元にお届けできるかとは思います。

続いて、こちらも多くの方々からご注文ご予約を頂戴しております、ポラリエ雲台ベースセットですが、既に加工の9割方終わっております。残りの作業を数日かけて行ってから、最終アルマイト処理へ出して完成となります。こちらもアルマイト処理に出してからお支払いのご案内を納期の御知らせ共々本日以降に致します。よってメール等のチェックは忘れずにお願いいたします。

それから、新たな商品を購入しましたので、ネットショップへ順次アップしていきます。ほとんどのお品物は数が少ないですので、もし欲しいものがありましたらお早めにご購入ください。基本的には初心者以上中級者クラスの方をターゲットにした商品内容にしたつもりですが、その内容にはあまりこだわっておりませんが、割合人気のある商品だと思います。


CORONADO Solar Max II 60 フィルターセットは4セットあります。他にもSM60ダブルスタックフィルター2セット、SM40ダブルスタックフィルターなどがあります。今回やっとこれだけ入手できました。これだけ入手するのにその倍の数を米国にて検品しています。それで当方が見て良いと感じたものを持ち帰りましたので、後は本日再度実観測にて検品作業をして問題なければ「テレスコ工作工房オンラインショップ」にて販売いたします。いずれも数が少なく、次回入荷は未定です。装着アダプター類も当方にてお作りいたします。その際には鏡筒などをお預かりさせていただきます。


最後に、オンラインショップからお問い合わせいただきました方々へ、ご返答が大変遅くなり申し訳ありませんでした。現地でも見ておりましたが、特にポラリエ雲台ベースについてはご注文数を日本でないと把握できませんので、帰国してからご返答するつもりでした。それから、その他の製作についてもですが、これも日本でないと分からない部分がありましたので、同じく戻ってからご回答するつもりでした。よろしくご理解をいただければと思います。本日にはご返答させていただきます。

以上ですが、何かご不明等ございましたら、ネットショップの方からお問い合わせをお願いいたします。

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ご存知の方もおられるかも知れませんが・・・、以前から興味を持っていた「Moonglow Technologies all sky cam」です。190度の全天24時間撮影可能なWeather Watch用のカメラです。今回イベントで少し安くしてもらったので購入しました。ところが買ってから分かったのですが・・・、PAL版でしたので日本のテレビでは見れません。日本はNTSCです。しかし、合わせて「all sky cam uploader kit」を購入したのでPCで使えます。本来そのつもりで購入しています。

実は来年春以降に自宅にきちんとした観測施設を作る予定でして、そこに設置して24時間ネットにて配信できるようにこのカメラを購入した次第です。観測施設といっても大したものではなく、機材を設置したまま放置できるように2階ベランダにベースを作るだけのことです。これが出来上がって機能していけば、八ヶ岳山麓の東側の天候がリアルタイムで知ることができるので、八千穂高原方面へ観測へ来るのに天候を知る目安とすることができるでしょう。

このカメラは全天候型なので、屋外に放置したまま使うことができます。また感度も非常に高く、最低照度=0.0002lux 5秒の低速度シャッターです。日中でも最速=1/100,000のシャッター速度なので、日中の景色から夜間の星空撮影まで全自動で露出コントロールしてくれます。まだこれから使っていくので何とも言えませんが、大変魅力的なカメラです。こういったカメラを日本全国の観測者に設置してもらって、「All Sky Cam Net Work」なるものを作っていければ、天文ファンだけでなく、天気予報関係にもきっと役立つことでしょう。またこのカメラのことは後日御知らせいたします。


まもなく帰ります

2012-05-28 01:47:40 | インポート

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まだロスのホテルからブログを書いておりますが・・・、後2時間ほどでLAXに向かい、いつものシンガポール航空のA380に乗って日本へ戻ります。どうやら往路と同じく満席のようです。行きは9時間ほどなので少しはいいですが、帰りは11時間もかかりますのでちょっとしんどいフライトです。いつも通路側の2階後方に座るのですが、今回はインターネットチェックインのタイミングが悪くて席の指定ができませんでした。しかたないので空港チェックインカウンターのお姉さまにお願いして入れてもらうしかないでしょう。まぁ、そんなことはどうでもいいことですが・・・

昨日までのRTMCではいろいろ買い物をしましたが、買い物の半分以上はその前に終わっていますので、それほど珍しいものには出会えませんでした。しかし、ちょっと面白いものをSwap meetで買いました。

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見て直ぐに分かるかと思いますが・・・、ポータブル赤道儀です。日本でも見かけない面白いデザインです。使っていた方から聞いた話では90年代のものだそうで、4~5年前までは使っていたそうで、きちんと追尾して撮影もできたそうです。一応電源を入れてみましたが、モーターは動いてました。しかしどうみてもギアが動いているようには見えませんでしたので、ウォームギアとモーターの連結部が緩んでいるかもしれないので戻ってから見てみようと思います。

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このポータブル赤道儀には極軸望遠鏡が付いていますが、ヘアラインによる十字になっているだけですので、おおまかなセッティングしかできないでしょう。日本ではこの年代のものはうちにもありますが、製品としての完成度が全然違っています。スカイメモQ、NSも20年以上前の製品ですから、米国ではポータブル赤道儀としてはこのくらいのレベルのものしか出ていなかったということでしょうか。

それを考えると、いかに当時の日本の望遠鏡メーカーの製品の完成度が高かったか良く分かります。Mark-X、P-2、GP赤道儀などは未だに多くの愛用者がおられますし、それに関する改造や改良なども当方も含めてあちらこちらの製作所でされているくらいです。

RTMCのswap meet(個人売買)でも昔の光学製品などを見かけますが・・・、お世辞にもこれは凄いというものにはあたりません。そのほとんどがジャンクまがいのもので、どうやってこれを使うのか悩んでしまうものが多いです。しかし、まともに買えば数千ドルの赤道儀などが数百ドルで買えることもあるので、魅力的だと言えばそうでしょう。

RTMCは、日本で言う「星まつり」ですが・・・、内容的には全然違っています。メーカーや中小の企業が出店して・・・というところは同じですが、会場には焼き鳥屋やドリンク類のブースはありませんし、テント内で焼肉を焼いて煙をモクモクあげるところも皆無です。また酒を飲みながらしゃべっているベンダーも参加者もほとんどみかけません。会場に一ヶ所あるセミナー会場の裏に食事するスペースがありますが、そこでは皆さん静かに食事をするだけで、ビールなども一切販売されていません。

とにかくいたって真面目な紳士、淑女が集まる天文ファンの交流の場になっているのがこのRTMCです。日本のスタイルの良しあしはともかくとして、私的には米国スタイルが好感が持てますし、これが本来のスターパーティーの姿ではないかと感じています。自分が今後そういったイベントに関わることがあるなら、米国的なスタイルを参考にしながらその国民性や地域性も考えたベストと考えるスターパーティーになればいいと思っています。

ところで、お休みさせていただいているネットショップですが、渡米中も多くの方々からご注文、お問い合わせを頂戴しております。まず、Astronomik CLSフィルターの発送につきましては、30日以降に順次発送をさせていただきます。お支払につきましては、ご注文時に送られたメールに記載されているお振込み先へのお支払をまずはお願いいたします。一応確認のために帰国後に当方からもご連絡はさせていただきます。

また、ポラリエ雲台ベースセットにつきましては、加工自体はほぼ終わっております。従いまして、当方が戻ってから最終仕上げ処理をしましてから、アルマイト処理へ出して組み立て等行ってから梱包に入らせていただきます。従いまして、納期が確定した時点でお支払等のご案内をさせていただきますので、よろしくご準備をお願いいたします。

それから、セレストロンお気軽撮影アイピースセットについてですが・・・、現在米国でも新製品の入れ替えに従い、旧製品が無くなってきています。それに従い、使用するズームアイピースを同様な製品に変えるかどうか検討しているところです。ただし、現在ご注文をいただいている方々については、納期がちょっと遅れますが、6月に入ってから必要数を入手する定ですので、それまで大変恐縮ですが、お待ちくださいますようお願いいたします。


ちょっと長くなって申し訳ないですが、一般加工改良製作についてですが、戻り次第いつものようにお受けさせていただきますが、納期的には2週間~お待ちいただくことになりますので、その辺はご理解をお願いいたします。ただし、タイミングが良ければ1週間程度で作れるものもありますので、一概には言い切れません。帰国してからまずは微動マウントの再試作に入らないといけません。これは何としても完成させたいので、お待ちの方々は今少しご猶予をお願いいたします。

最後に、当方の勝手で長期間お休みさせていただき、テレスコ工作工房をご利用いただいている方々にご迷惑をおかけしましたことをお許しください。戻りましたらいつものように迅速且つ丁寧に対応等させていただきますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。それから、新たな商品については、帰国後にアップしていきますので、それ以降必要に応じてご注文ください。


RTMC Star Party 2012

2012-05-27 15:23:31 | RTMC Star Party California

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1年ぶりにまた同じ場所に戻ってきました。毎年5月の新月後の週末にかけて開催されるスターパーティーで、カリフォルニアでも最も大きいものです。しかし年々参加者が少なくなってご覧のような状態になっています。

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数年前ならこの広場に大小のドブソニアンやメーカー製の赤道儀などが並んで壮観でした。しかし、今年はまったく盛り上がっていません。たぶん参加者は1000人も来ていないかもしれません。度重なる悪天候が連ちゃんで続いたので、参加者が少ないことや、機材が砂埃や極短な天候により壊れることを恐れてメーカー自体も参加を見送るような事態になってしまっています。なんともはや寂しい限りです。

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参加ベンダーの中でも天文ショップは2店舗のみです。メーカー最大手のMeadeは当然のことながら、Celestronは今年から参加していません。Tele Vueはいつものようにキャンピングカーで参加していました。

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しかし驚いたのはこのトレーラーです。日本でも知名度が上がってきた「Explore Scientific」の所有物で、中に自社製品を展示していました。あのMeadeでさえテントなのに、こちらは豪華なトレーラーです。いかに業績が上がっているか分かります。ひさしぶりに代表のスコット・ロバート氏といろいろ話をしました。最近も日本に行っていたそうで、相変わらず忙しいそうです。

同社の製品はご存じのようにKyoeiさんでも扱うようになっています。私がネットショップを立ちあげたことを知ると、ぜひES社の商品を扱って欲しいと言ってました。いつのことになるか分かりませんが、大変優秀な製品を次々に生み出していますので、いずれは扱いたいとは思っています。

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同社の新型ドブソニアンだそうですが、もう少し下の製品は飛行機内に持ち込みができるものを考えているそうです。同社の製品は価格的にもリーズナブルなものが多いので、十分期待できるものができるでしょう。

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Meadeのブーステントです。ダブルスタックSM90を見ましたが、やはり良く見えます。隣に60のダブルもありましたが、このダブルは大して良く見えませんでした。なぜだかわかりませんが、Meadeのスタッフは気がついているかどうか分かりません。特に珍しいこと言えば、新たな100度シリーズのアイピースを発売したことでしょうか。

実際に覗いてみましたが、比較対象が無いので何とも言えません。価格は20mmで500ドル以下の値段です。1本ためしに買おうかとも思いましたが、ES社のアイピースを見ていますし、手元にNikonのアイピースもあるので買って使ってみるまでもないという感じです。

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LX-600新型自動導入経緯台ですが、見たところLX-800を経緯台にしただけのようです。動作させるところを実際に見たいと思っていましたが、午後4時過ぎにはテントを撤収していました。たぶん夜間に戻ってきてデモをするのかもしれませんが、今晩は泊まるわけにはいきませんでしたので、デモはあきらめることにしました。

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LX-80がまだ入ってきません。2台だけは入ってきたそうですが、それは既にほかの注文者に行ってしまったそうです。できれば今回1台だけでもいいのでほしかったですが、製造がかなり遅れているようで、まだいつになるか分かりません。たぶん7月にはさすがに入ると思いますが、その時に渡米できるか分かりません。

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今、ロスのホテルからブログを書いておりますが、明日帰国便に乗って日本へ帰ります。今回は8日間の滞在でしたが、ひたすらロングドライブばかりしていましたので、結構疲れました。帰ったらまた殺人的な忙しさが待っています。作りたいものも沢山ありますし、ご依頼いただいていたものも作らないといけません。


改造EOS KD-X5にCLS-CCDフィルターでの撮影

2012-05-25 12:37:12 | 北米カリフォルニア

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先日に引き続き、Astronomik CLSフィルターを使った画像ですが・・・、こちらは改造カメラのEOS Kiss D-X5に「EOS Clip CLS-CCDフィルター」を装着して撮影したものです。先日のノーマルカメラのEOS 60Dと比較してみてください。

Hα領域の写りは、ノーマルカメラのほうが良い印象を受けますが、画像処理がいつものようにphotoshopを使っていないので、何ともいいがたいところはあります。

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しかし、改造カメラに十分匹敵する写りであることは確認できるかと思います。使用レンズはいずれも同じです。露出時間、感度もほぼ同じです。

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上の2点はEF24mm/1.4LをF4まで絞り込んで使っていますが、フィッシュアイズームは開放値がF4ですので、F4で撮影しています。まだまだ私自身もCLSフィルターの使い方を良く理解していないところがありますので、日本に戻ってからさらに使い込んで理解を深めるようにしたいと考えています。

Astronomik CLSフィルターは、本日発注していたショップから引き取ってきました。しかし、発注数を超える勢いでご注文が入っておりますので、明日再度追加発注をするつもりです。


明日から最後の渡航目的を果たすために、Big Bair LakeのRTMCスターパーティー会場へ入ります。毎年参加していますが、ここ2年ほどは悪天候だったりして、参加者が減っていることから、参加ベンダーも減りつつあるようです。要するに”お客が少ないので、高いベンダーフィーを支払っても元すら取れない”という理由でしょう。しかし、皮肉なことに天候はよさそうです。


Astronomik CLSフィルターで撮った夏の銀河

2012-05-24 12:51:34 | Astro Photography

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カメラはEOS 60Dノーマルボディーで撮影しています。もちろんAstronomik EOS Clip CLSフィルターをミラーボックス内に装着しています。Alabama Hillsは光害がほとんど無い観測地ですが、南の地平線付近に少しだけあります。パッと見た目何が違っているのかわからないかもしれませんが、赤い散光星雲の写りが良いことが分かります。ノーマル無改造状態では赤くは写りません。

昨夜撮影したものですが、透明度も完璧ではなく、風がかなりあったので、空気中にダストが舞っていたような空でした。それでもこれだけ写ります。

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白鳥座付近の銀河ですが、NGC7000が良く分かります。画像処理らしいことは大してやっていません。ノーマルのノーフィルターでは北アメリカの形状は分かりますが、色までは出てきません。露出は3分で、レンズはEF24mm/1.4LをF4まで絞って使用しています。感度はASA3200です。もう少し丁寧に撮影して、画像処理もきっちり行えば、さらに素晴らしいディティールが出てきます。

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こちらはEOS 5D MkIIで撮ったもので、もちろんCLSフィルターなど付けていないですし、改造もしていないノーマルカメラです。銀河の写り方を上記2点と比較しても良く違いが分かるはずです。銀河の写りが部分部分で一様で、変化がありません。使っているレンズはEF8-15mmフィッシュアイズームです。

このAstronomik CLSフィルターを使いだしてから、ノーマル状態では使う気がしなくなっています。これまでは星野撮影をするときには、八千穂高原へ上がっていましたが、それ以降は自宅の庭で撮影ができています。とにかく使われたことが無い方には一度使って欲しいフィルターです。既に多くの方々からご注文をいただいておりますが、まだ若干数残っておりますので、ご要望の方はお早めにネットショップよりご注文ください。

改造カメラ用、ノーマルカメラ用、2インチ用などがあります。用途に応じてご注文いただければと思います。今回売り切れるとまたしばらく入荷しません。


CORONADO Solar Max IIの検品をしました

2012-05-24 12:11:56 | Hα太陽望遠鏡関係

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いつものようにSolar Maxの実観測による検品をしました。相変わらずですが・・・、不良品にあたります。私がそう言っているだけで、初めて購入される方はたぶんその違いに気がつかないでしょう。これまで見たSolar Maxは相当数にのぼっていますが、自分の中で”これならOK、これはダメ!”という選眼がありますので、当然それに合わないものは省くことになります。

今日検品した中でブロッキングフィルターがダメというか、まともに見えないものが2点ありましたので、直ぐに交換してもらいました。また前回もダメだったSM40エタロンフィルターは良く見えるものに交換してもらいました。今度は大丈夫でしょう。このSM40は1月にも交換してもらったもので、それを3月にまた交換してもらい、今回が最終で2度交換してもらったものです。

このSM40はBF10とセットにして後日ネットショップにて販売いたします。小口径の45mmクラスから60mmクラスの単焦点屈折にお勧めできるでしょう。当初BF5にしようかと思いましたが、敢えてBF10にしました。

今回は、何とか入手できましたが、これもかなり前に発注していたものなので、良かったですが、金環直後でどこのショップでも在庫は無いはずです。後日ネットショップからSM60-BF10、SM60-BF15、そしてSM40-BF10フィルターセットを数台販売いたします。今ショップにアップしても良いのですが・・・、帰国してからもう一度検品しないと安心してお届けできないので、それが終わってからアップいたします。興味のある方は今少しお待ちください。


自然の芸術

2012-05-24 11:54:14 | 北米カリフォルニア

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昨日に引き続き、不思議な雲の絵です。場所は民間人の初宇宙飛行に飛び立ったスペースポートのある「Mojabe」からちょっと北へ行った所にある「Red Rock Canyon」です。

Lone PineからLosへ戻る途中延々頭上に見えていたので気になってしかたありませんでした。風が凄い勢いで吹いていたので、大型トレーラーが横転していたくらいでした。普通車でも左右に吹き流されて危ないところでした。

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まるで雲の中にUFOが隠されているかのような巨大な雲です。時間とともに発達しながら巨大化していきました。こういう雲が出てくると日中でも絵になりにくい風景がアーティスティックに見えてくるものです。


after sunset

2012-05-23 14:05:43 | インポート

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部屋の外で声がしていたので気になって外を見たら・・・こんな雲がポッカリと浮かんで美しい風景になっていました。時間は午後8時過ぎです。

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プールサイドに居た裸のおやじさんも「beautifle cloud !」と叫んでました。確かにそうです。昨日もそれっぽい雲が出ていましたが、今日のは輪郭がはっきりしていて、空とのコントラストが抜群でした。この種の雲は日本では秋口の風の強い日に見られますが、ここでは春に見れたということでしょう。

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クライマックスが終わってもフォトビジュアル的には美しい風景です。シェラネバダ山脈に細い月と金星が沈もうとしているところです。この雲がもっと山脈側に近いとバランス的に素晴らしい絵になったでしょう。

午後10時過ぎにホテルを出て「Alabama Hills」へ上がって撮影します。夏の銀河がある程度の高さになってから撮影をするつもりです。この観測地はホテルから10分くらいのドライブで行ける上に、町の光害もほとんど気にならないレベルなので、映画の撮影だけでなく、星の撮影にも最適です。最近は上がっていませんが、町から30分ほど上がっていけば、標高3000メートルオーバーの観測地があります。日本では絶対にあり得ない高さです。

もちろん光害は皆無です。日本でもこんな便利な観測地があるといいのですが、山小屋レベルの所でないと無理でしょう。


空の透明度 - from Lone Pine

2012-05-23 07:19:47 | インポート

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引き続きLone Pineからです。

昨夜は薄雲が広がっていて撮影には適さなかったので何もできませんでした。年に何度か来ていればこんなことはあるものです。気温が日没後も高かったので、仮に晴れていても透明度が低い空では撮影もできません。

空が晴れていれば、星は見えているので撮影条件は同じだと思われるかもしれませんが・・・、そんなことはありません。これはオーストラリアの内陸部でも同じで、いくら晴天率が高くても、晴れていても常に同じ条件とは限らないのです。日食なども同様で、淡いコロナをより美しく細部まで見るためには、晴天率の他に”空の透明度”も重要なのです。

このLone Pineへは良く来ていますが、毎回透明度は違っています。良い時もあれば、悪い時もあります。

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今日の空です。今のところ美しい空です。あやしいオブジェが鎮座しています。左目にアイシャドーを施されています。前回は無かったものです。

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屋外は相変わらず酷暑です。とはいっても40度くらいでしょうか・・・。それでも暑さは感じないのは感想した空気のおかげでしょう。日本でも40度くらいにはなりますが、湿度が高いので不快指数は遥かに高くなります。

ここで気を付けないといけないのは、車内にカメラ機材などを放置しておかないことです。面倒ですが、ホテル室内に入れておくのが賢明です。

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Lone Pineは今晩で終わりで、明日はまた一旦ロスへ戻ってからショップへ立ち寄って木曜日にBig Bair Lakeへ向かいます。もちろん「RTMC」スターパーティーに参加するためです。

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今晩は、久しぶりにポラリエ雲台ベースセット+専用極軸望遠鏡を使って撮影をします。


Cedar City~Las Vegas~Death Valley~Lone Pine

2012-05-22 13:21:46 | 北米カリフォルニア

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今日も朝から雲一つなブルースカイの中、夕方までロングドライブをしてLone Pineまで来ました。道がひたすら真っ直ぐで周囲の風景が荒涼とした砂漠地帯なので、いい加減飽きてくる上に、いつものように睡魔が襲ってきます。そうなると時速130k/hの高速走行ですので危険なのでレストエリアで30分ほど寝ます。だいたい2~3時間に一回の割合で休むようにしています。

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190号線のほとんどがDeath Valleyの中を通りますので、こういった殺伐とした風景が広がっています。デスバレーに限らず、ネバダ、アリゾナ州は特にこういった風景が多くみられます。

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昔はこの周辺は海の底だったそうで、その痕跡がいたるところに残っているそうです。ドライブの途中で海抜ゼロメートル地帯があります。驚くのはそこからさらに下へ下っていきます。とにかく上がったり下がったりと一番高いところで4000フィートもあります。しかし驚くのはこれだけではありません。

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これは携帯の温度計ですが・・・、何と50度もあります。車からひとたび外へ出るとサウナ状態の熱波が襲ってきます。カメラとかもあっという間に高熱にさらされますので、ここで使用する時は要注意です。50度といっても外気温です。直射日光にさらされればもっと温度が上がります。デジカメなら1時間も外に置いておけば、間違いなくお陀仏でしょう。

さらに驚いたのは、この暑さの中で自転車をこいでいたアメリカ人が居たことです。普通に外にいるだけでも熱射病にやられる暑さなのに、さらに自転車をこいでいる・・・のは自殺行為以外の何物でもないでしょう。さすがにやることがアメリカ人らしいです。まぁ、日本人でもやってみたい方はいらっしゃるかもしれませんが、お勧めできることではありませんね。

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