今日、届いたばかりの話題のEOS Mミラーレスカメラをちょっとだけ使ってみました。
結論から言うと・・・、一般の撮影に使えるレベルではないと感じました。他でも散々書かれていますが、AFがあまりに遅くてアクビが出ます。S95のほうが余程早いです。また、撮影モードなどを探すのが面倒だと感じました。一般的なデジカメは一眼レフに限らずマニュアルを読まなくても感覚的に使えるものですが・・・、このEOS Mは違っています。
驚くことがもう一つあります。驚かないかもしれませんが・・・、ボディー単体ではシャッターが切れません。正直、天体用に特化したEOS 60Daを作ったキャノンが作ったミラーレスカメラとは信じがたいことです。ということで、このカメラは望遠鏡には取り付けての撮影ができないということでしょう。またそういった使い方を想定していないということでしょう。
では、何で買ったのか・・・と言われるかもしれませんが・・・。一番考えたのはEFレンズがそのまま使えることです。またボディーがコンパクトであることも一つです。このカメラ、いろいろ考えてみるとシャッターチャンスの必要がないネイチャーフォトや天体写真用で考えてみると利用価値はそこそこあるかもしれません。ただし、望遠鏡に取り付けての撮影ができないという意味では大きく魅力が下がってしまうことは確かですが・・・。
実はこのカメラを買った大きな理由がもう一つありました。それは下の画像です。
一見すると普通に見えますが・・・、CLSフィルターを装着しています。このミラーボックス(ミラーはありませんが)のスペースを見た時に直感的にCLSフィルターを入れて使うことができるかもしれないと感じました。そこで早速米国へ発注して届いたものがこのフィルターです。まるで測ったようにピッタリのサイズでした。ただ、このままではフィルターが固定されていないので、枠を作る必要があります。
それはともかくとして・・・、先ほど試写しました。
こちらはフィルター無しの状態で、EF40mm、ASA400、30秒露出で撮影したものです。画像処理も何もしていない生画像です。
こちらがCLSフィルターONで撮影しています。他条件は全く同じです。当然と言えば当然ですが、デジタル一眼と同様に効果が出ています。たぶん、星空を撮影しても同じ効果が出るでしょう。使用感度によるノイズの量で実用的なのはASA800-1600の180秒くらいでしょう。
ただ、ミラーレスカメラとは言いがたい価格を考えると、買うべきものかどうか思案するところでしょう。今はコンパクトデジカメや他社製のミラーレス一眼がいろいろ出ている中で競争していくにはやや不利な感じがしました。少し使ってみて、利用価値が無ければどこかへ出してしまうかもしれません。その代わりに気になっているカメラがあります。SONY DSC-RX100です。コンパクトデジカメでありながらバルブが付いています。お気軽撮影には十分使えるスペックです。