おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Day 6 Los Angelsに戻ってきました

2020-01-29 13:03:23 | 北米カリフォルニア


今日はLone Pineからロス近郊まで3時間ほどかかって戻ってきました。前回は最終日までLone Pineに滞在していたのですが、明日は平日でフリーウェイの405号線が渋滞するので、早く戻ってきました。明日のフライト時間は午後2時過ぎですが、余裕を見て早めに空港へ向かい、途中レンタカーをAlamoに返してから空港へのシャトルバスに乗ります。
昨夜はまた真夜中過ぎまで撮影していましたので寝不足です。アメリカへ来てからずっと寝不足気味ですので、明日は飛行機の中でしっかり休みます。

画像は、昨夜撮影したものですが、Vixen FL55SSの片ボケはワイドリングの締め付けネジが不十分で片側が僅かに浮いていた事が原因との事で、再度しっかり締めてから撮影したら改善されました。しかし連日ポラリエUに乗せて3分露出で撮っていますが、考えていた以上に安定した追尾性能を発揮してくれていました。

これが新型ポータブル多機能赤道儀ポラリエUの機能の一部により撮影したマイベストショットです。今のデジカメで2-300mmの望遠レンズで3分正確に追尾してくれれば、面積の小さな天体以外では撮れない対象は無いはずです。画像は全てシングルショットですので、多数枚撮影してコンポジット処理を自動でやってくれればより素晴らしい天体撮影ができるはずです。しかしポラリエUにはタイムラプスの撮影に特化した機能もあるので、それを使わないともったいないので、次回はそれにチャレンジしようと考えています。この機能だけは他社のポータブル赤道儀には無いものですので、これからタイムラプスも始めたい方にはベストな一台になるでしょう。



これも同じようにオリオンを撮ってから直ぐにM45に向けて3分露出で撮りましたが、全く問題なく追尾できています。これなら同じ機材でニュージーランドでも威力を発揮してくれそうです。



Lone Pineも数を忘れるほど何度も来ていますが、そろそろ飽きて来ました。奇岩のベストスポットには、昨夜も大型のキャンパーバンが鎮座していて撮影の邪魔になっています。ただ探せばいくらでもスポットはあるので、見つければいいだけの事です。カリフォルニアにも探せばもっと良いスポットがあるはずですが、有名なヨセミテNPなどは、夜間の長時間の駐車場利用では厳しい規則もあるので、それを考えると撮影スポットは限られてきます。故にいつもLone PineやMammoth Lakes, Mono Lakeで撮っています。

明日のシンガポール航空のSQ11便で明後日夜に成田空港に到着します。その日には戻らずに空港で一泊してから翌日早くに帰宅します。TK-ALZM Jrは、既にアルマイト処理が終わって届いているので、戻ってから最初にやるのがこの組み立てです。発送が終わったら次にポラリエU関連の事をやっていきます。しかし大事な確定申告があるので、全然のんびりなどしていられません。
何れにせよ、お待ちの方々には戻り次第順次発送等の対応をしていきますので、今少しだけご辛抱ください。



今、LAXのトランジットエリアにおりますが、空港へ来てみて驚いたのは、乗客がとっても少なくてあのLAXが閑散としている気がしました。チェックインも空港に4時間前についた事もありますが、人があまりいません。しかし満席に近い状態だそうです。いつもはセキュリティーコントロールエリアも長蛇の列で検査を受けるまでに1時間くらいかかる事もあるのですが、今日は10分程度で終わりました。

本当にそうか分かりませんが、新型コロナウィルスの影響で、ある意味最も感染しやすい空港へ人が近づかなくなっている事もあるのかもしれません。しかしアメリカへ来ているうちに中国・武漢のコロナウィルスの感染規模が飛躍的に広がっているようです。ついに日本でも感染者が出てしまっているので、かなり危険な状態です。ロス空港では不思議な事にマスクをしている人はほとんど見かけなくて、しているのはアジア系の人だけみたいです。シンガポール航空の係員も誰もマスクはしていませんでした。
何れにせよ、アメリカでは日本ほど危機感は感じていないみたいです。日本へ戻ってから2週間後にまたニュージーランドへ行くので、その時は現地に中国系の旅行者が相当いるので、マスクは確実に必要となるでしょう。今のニュージーは、アメリカより遥かに危険かもしれません。ただこの件で旅行を自粛する動きが多くあるので、またニュージーランド政府も特に中国からの旅行者に敏感なので、出国場所によっては入国を拒否されてしまうかもしれません。

何れにしても早く感染源をしっかり絶って被害が拡大しないように中国政府だけでなく、各国政府が知恵を貸して収束させてもらいたいと願っています。日本政府が1万5千枚のマスクを送ったそうですが、大分県は3万枚でこの違いは何だろう〜と考えてしまいます。まぁ、とりあえずの事でこの数字だと思いますが、日本の国が行う事なので、もっと効果的な援助を積極的にやってもらいたいものです。

Day4 Lone Pine Californiaの極上の星空

2020-01-28 10:08:02 | 北米カリフォルニア


これぞ光害ゼロのLone Pine Alabama Hillsの星空です。
今の日本ではまず見られない最高難度の星空です。イースタンシエラの4000メートルオーバーの山脈の上に冬の銀河が輝いています。



この上と下の2枚の画像は、先日の画像の機材で3分露出で撮影したものです。



ガイドは上手くいって点像になっているのですが、左と右側の星のサイズが違っています。片ボケ状態なんですが、原因がまだ分かっていません。考えうる理由としてはビクセンのワイドマウントが部分的に浮いてしまった事によるものではないかと考えておりますが、ビクセンに確認してもらっています。何れにせよ、ポラリエU+PCBU-EQセットによるものですが、何度か撮影していると分かりますが、100%の成功率とはいかず、例えば3枚撮ると1枚が流れているという感じです。原因はギア精度に起因するものだとは考えておりますが、この種の商品ではほぼ合格点ではないかと思っています。



今晩も良く晴れていますが、薄雲が若干あるので、撮影する時間になってみないと分かりません。



このAlabama Hillsは、多くのハリウッドムービーを撮影した有名な撮影地です。特にSF映画やマカロニウェスタンの多くがここで撮影されています。しかし撮影していてとっても困るのは、キャンプ場でもない奇岩のあるベストショットが撮れるところに大型のキャンパーバンが多数キャンプしている事です。10年以上前はそんな事は無くて、夜通し撮影していても入ってくる車はあってもオーバーナイトでキャンプする車はほとんど無かったです。

アメリカの国立公園の多くは、駐車場であってもオーバーナイトのキャンプや滞在は禁止されているのですが、このAlabama Hillsは何故か野放し状態です。昨夜は日曜日でしたが、これが土曜日ともなると、いたるところにキャンパーバンが駐車して他人の侵入を阻止するかのように居座っています。



ですから、良い撮影場所を日中見つけておいて、そこまでは歩いていくようにしないと、ベストな場所での撮影は難しくなっています。車で訳も分からず内部に深く入りすぎると出口が分からなくなって、朝まで出られなくなります。類似した風景ばかりなので、それが夜ともなると余計に分からなくなります。以前に内部に入り過ぎて1時間もウロウロしてやっと外に出られた事がありました。以前にもオーストラリアで同様な経験をした事がありましたが、オーストラリアの内陸部の砂漠地帯は、さらに危険で、下手をすると日中でも出られなくなってしまい、遭難する事になります。



Alabama Hillsからの星空は、第1級の暗さを誇るダークスカイと言われる特別な場所です。オリオン座を見ていて良く分かりますが、日本で見ているそれとは大きく違っています。現在、ベテルギウスが2等ほどに減光していると騒ぎになっていますが、確かにその写り方を見ると納得します。しかしもし超新星爆発をしたら日中でも見えるほどの明るさになるだろうと言われています。一生で超新星爆発に出会える人は極々僅かだと思いますが、できれば見てみたいものです。



北米最高峰のホイットニー山に沈んでいくオリオンの姿は幻想的です。一度は登ってみたい山ですが、頂上まで10時間ほどかかる上に夜も歩く必要があるので、安易には行けません。それ以前に今の自分の体力では難しいかもしれません。この周辺の4000メートルを超える山を登る場合には、必然的にどこかでキャンプをする必要があるので、相当な装備を持っていかないと登れません。しかも登山口が3000メートルの標高であってもアプローチがとても長いので、日本のように3-4時間で稜線にはたどり着けません。しかもクマに遭遇する危険があるので、ベアキャニスターという食料保存ケースを必ず持参しないと登山してはいけません。



EOS R+SIGMA 14mmの機材では500ccのレモネードでバランスがとれます。ただし150mm x 2本だとペットボトルの方がやや重たいので、100mm x 2本が丁度いいでしょう。



PENTAX K-1 Mark-IIも今回持ってきましたが、中々使い道が見つからず、記念撮影程度で使いました。使っているDA15-30mm/2.8は、やはりシグマのArtシリーズと比較するとやや暗いので、絞って使う事を考えると構図や撮影場所を考えて使わないと出番がありません。アストロトレーサーがあるので、Alabama Hillsでも北極星が見えないような深い場所へ入り込んでの撮影では威力を発揮してくれます。要はそういった特別な構図を決められる場所を日中のロケハンで見つけておく事がこのカメラを使う上では大切です。



昨夜の撮影場所ですが、冬季のためにこれ以上山には近づけません。しかし山に近すぎず遠すぎずのベストポジションです。

今晩もう一度撮影をしてから、明日最後の1日をMojaveかロス近郊で過ごしてから帰国します。明日も1泊できるので、今日も無理をしても遅くまで撮影ができます。明日はギリギリまでホテルで休んでから移動します。

カリフォルニアでポラリエUを使いました!

2020-01-27 11:15:10 | 北米カリフォルニア


昨夜撮影した画像ですが、今月末に発売となるポラリエUと当店オリジナルPCBU-EQセットで撮りました。露出は3分です。カメラはEOS R(HKIR改造)です。日本で使った時には3分ガイドは無理かも知れないと考えておりましたが、Vixenの営業さんから聞いていたのは、”3分はいけます!”との事でしたので半信半疑でした。しかし昨夜実際に撮影してみて、それが事実だという事が実感しました。ポラリエでも3分いけた時もあるのですが、使用機材や搭載方法などでダメだった事の方が多かったです。

ポータブル赤道儀で"3分露出できる”というのは結構重要です。実際に自分が使ったポータブル赤道儀でポラリエUより高価な製品でも3分露出で点像を維持できなかった事が異なる複数機種でありました。

ポラリエを持っているから要らないと考えておられる方には再考して欲しいものです。当店でも来月に入ってから「ポラリエーポラリエUへアップグレードサービス」を考えております。



使用機材は、出発前にもブログでご紹介したFL55SSにレデューサー仕様にしたものです。総重量2.8kgのポタ赤としては重量級機材ですが、ポラリエUは立派に安定した追尾性能を持っている事を見せてくれました。当初ポラリエと同等の性能なら導入する意味が無いと考えておりましたが、昨夜の使用でその不安が一気に吹き飛びました。

使っているペットボトルは、現地で買った1リッターの飲料です。これに150mmのシャフト1本で2.8kgの機材のバランスがとれています。これにポラリエPCB-EQセットをお買い求めになった時のウェイトも併用すれば、楽に3kgを超える機材を保持できます。



当店オリジナルのPCBU-EQはしっかりその重量級機材を保持して撮影をサポートしてくれました。PCBU-EQは、これまでのPCB-EQと違って内部に2個のベアリングを内蔵させているので、回転もスムーズで固定軸と雲台ベースが一体化しています。



全体のバランスがきちんととれていれば、指一本だけで撮りたい天体へ望遠鏡を向ける事ができます。手を離しても当然動きません。もちろん撮影時にはクランプをしますが、たぶんしなくても追尾してくれるだろうと考えています。使っていてとても快適でした。



2.8kgの機材とポラリエU+PCBU-EQを合わせた総重量4kg弱の機材を保持して極軸調整をしているのは、現在最終仕上げに入っているTK-ALZM Jr小型微動雲台です。搭載重量は記載しておりませんが、小型でも頑丈に作っているので、4kgもの機材を乗せてもビクともしません。搭載重量を気にされる方が意外と多いですが、ビクセンのポラリエも当初は2kgとしてありましたが、今は6kgになっています。私が実際に5kg以上の機材をポラリエに乗せて使えていたので、搭載重量って何だろう?と思っていました。

今は、Lone Pineに滞在していますが、私の一番お気に入り撮影地です。今もほぼ快晴で空の透明度も最高です。これから撮影に出かけますが、昨夜十分に使えなかったFL55SSもしっかり使おうと準備しています。またEOS Rでの撮影も楽しみです。



実は昨夜はカメラをホテルに忘れてきて直ぐに撮影が出来なかったので、Canon G9Xの星空撮影モードでこの写真を撮りました。結構良く写るものです。Joshua Tree NPは、南の空が相当明るくて小海町より明るいです。ですから、ここで星の撮影をするという感じではなく、奇岩などを入れた星景色撮影をするという感じです。



Lone Pineは、こんな感じで綺麗に晴れています。



日没後には細い月も沈んでいきました。当初心配していた雪が町中には全く無くて拍子抜けしました。山にも雪はありますが、ほとんどまともに降っていないという感じで、ここも暖冬のようです。



ところでまたバーガーのお話ですが、Joshua Treeから247号線を走ってきて途中にあったレストランでお試しでバーガーを注文して食べてみました。結果は美味しいものでした。とってもジューシーで肉にパサパサ感が無くて、パテが厚くて柔らかくて夢中で食べました。値段はポテト付きで12ドルでしたが、バーガーとしては若干高いかも知れませんが、それだけの価値はあると思いました。



お店はこんな感じですが、中に入るとびっくりです。



車のナンバープレートやシールなど貼りまくっています。トイレのドアもびっしり貼っているので、トイレの場所が分からなかったくらいです。

Day 3 Joshua Tree National Park

2020-01-26 11:28:24 | 北米カリフォルニア


今日で3日目ですが、今は「Joshua Tree National Park」に来ています。初日から2日間で商品の仕入れや修理品の検品などを行い無事に終わってから撮影地に移動しています。このSolar Max90は、店の担当者が見せてくれたもので、学校関係者から修理の依頼があったのでBFだけを出して無事に終わったという事で覗かせてもらいました。このSM90は旧CORONADOで特注品として作られたもので、内部に60mmのエタロンフィルターを内蔵させています。ただしチューニングは出来ないので、ダブルスタック仕様として最初から作られたものだそうです。



この画像では分りませんが、ダブルスタックとしての見え味は素晴らしいの一言でした。依頼があったのは2本で、学校関係者からは手放すかも知れないと言われているそうです。上手く事が運んで買い取りができたら当店に来るかも知れません。こういった珍しくて性能が良い太陽望遠鏡はぜひ手に入れたいものです。

今回仕入れたSolar Max関連の商品は、もうMeadeでは生産されないそうで、Solar Max3も含めて販売店の在庫が無くなれば実質CORONADO製品の販売は終了してしまうかも知れません。ただ今後の流れで新たな資本が投入されていけば通常業務は復活するかも知れません。修理だけは今も続けてくれているようなので、メンテナンスについては継続されるそうです。
検品した商品については既に日本へ向けて移送しているので、当方が戻り次第再度検品等済ませて、ご依頼いただいた方々へお届け致します。今しばらくお待ちください。なお修理品については、10月以降にご依頼いただいたものは、まだ仕上がっておりませんので、引き続き静かにお待ちください。



カリフォルニアへ来てからずっと晴れて良い天気が続いています。今の日本とは大違いです。冬ですが全然寒くなく半袖でもOKです。ただし今滞在しているところは砂漠地帯ですので、夜は寒いです。ホテル室内は暖房を入れています。しかし、毎度の事ながらアメリカのホテルはどこもクーラーやバスルームのファンの音がやかましいです。フル稼働させるとテレビの音がかき消されます。逆に日本のホテルはどこでも静かです。あれだけの音がしても誰も気にしないのがとても不思議です。

ところでこの画像ですが、アメリカへ来たらぜひ立ち寄って欲しいバーガーショップの「In-N-Out」です。前回来た時に友人に教えられて食べてみたのですが、あまりの美味しさにすっかりハマってしまっています。ここで一度食べるとマクドやバーガーキングでは食べれなくなります。たぶん、



見た目はこんな感じですが、一口入れるとその食感がマクドのそれとは大きく違っています。ただしアメリカでのお話ですので、日本のマクドとは比較していません。まぁ、日本のも決して美味しいとは言い難いバーガーなので、自分では積極的には利用しません。かなり昔に食べたメキシコの露店のバーガーは絶品でしたが、IN-N-OUTのバーガーはそれに近いかも知れません。アメリカへ来ることがあれば一度食べてみてください。



これは今日スーパーの「VONS」で見つけた「デコポン」です。みた瞬間それと分かって試しに一つ買って食べてみたら、驚くほど美味しかったので追加購入しました。2個で3ドルほどなので日本とほぼ同じ価格かも知れません。デコポンはこれからがシーズンなので、うちでも時折買っています。このデコポンは日本から来たものなのか、他の地で作られたものなのか分りませんが、何れにせよ美味しい事は確かです。

これから撮影に公園内の奇岩ポイントへ出かけますが、やや曇りがちなので途中で撤収するかも知れません。

今日も暖冬の影響で雨ですが、行ってきます!

2020-01-23 09:29:17 | ブログ


今日の夕方のフライトでカリフォルニアへ行ってきます。暖冬の影響で朝から雨です。今朝の外気温は0度と例年より10度くらいは気温が高いです。自分的には寒いのが嫌いなので暖かい方が良いですが、暖冬の影響が多方面で被害をもたらしています。しかしもう2月ですので、これから気温が一気に下がって冬らしくなるのは考えにくいです。

今朝の松原湖ですが、画像のように雨で凍結しかけた湖面がまた溶けてきています。今週はずっと雨か曇りのようで気温も高いので、このままだと今月一杯は松原湖の全面凍結は無理かもしれません。

これから成田空港へ向かいますが、撮影関連機材だけで20kgを超えていました。現地で仕入れた商品は全てUPS便で送ってもらうので問題ないですが、修理品も含めて現地で検品が必要なので、それに最低でも2日かかります。今回し入れるCORONADOのブロッキングフィルターやSolar Maxは、もう在庫分で終了だそうです。Meadeでは一部の商品を除いては生産自体が停止しているそうです。修理やメンテナンスだけは細々と継続してくれているそうです。現地へ行ってからもう少し情報を得てこようと思っています。

現地では、新商品のポラリエUとPCBU-EQセットを使った撮影についてのリポートを致しますので、ぜひご訪問ください。使用するカメラも撮影で初めて使うハヤタカメララボさんでHKIR改造をしたEOS Rです。カメラレンズで使う他にVixen FL55SSでも撮影します。

貴重な書籍

2020-01-21 18:04:51 | ブログ


今年に入ってから当店のお客様からとっても貴重な書籍を沢山譲渡していただきました。1966年の天文ガイドや古い書籍を無償にて送っていただきました。お譲り頂いた方は年配の方で、家に置いてあっても結果的に捨てる事になるので、処分する事を考えていたら当方のブログを見て譲渡を申し出ていただきました。

手にとって数冊読み出すと止まらなくなってしまうほど面白いです。まだデジカメが世になかった頃の写真や機材を見ているととても懐かしく思う一方、十代の頃に6cm屈折望遠鏡で見た木星や土星の方が今より感動的でした。今の時代はお金を出せば高価な機材を簡単に買えますが、昔は買いたくても機材が無かったので、自分で作るか工夫するしかありませんでした。仮に買えたとしても高価だったタカハシ製の望遠鏡は簡単には買えず、安くてかろうじて見えるような今からすると粗悪品と言えるような望遠鏡を買って工夫しながら使っていた方も多かったと思います。

これまでもお譲り頂いた書籍が沢山ありますので、資料コーナーに展示して置いて来店される方々にお読みいただこうと考えています。



今日は免許センターに国際免許の申請に行ってきました。1年更新ですので毎年申請しています。またアメリカはESTAの申請が2年毎に必要なので、また来年申請が必要です。来月行くニュージーランドもESTA同様の事前入国申請が必要になったので、それは去年チケットを取得した際に行っています。ESTAは$14ですが、NZのNZeTAはNZ$47支払いが必要です。それをせずに入国しようとすれば拒否されて入国拒否される事になるので初めて行く方は注意が必要です。旅行会社でチケットを手配するかツアーに参加すれば旅行会社が教えてくれるか代行してくれます。しかし個人でチケットを手配して旅行される方はご自分で全ての申請を行う必要があるのでご注意ください。申請手続きはアメリカのESTAより面倒です。

また明後日からしばらく発送等できませんが、お許し願えればと思います。

今日、ようやくTK-ALZM Jrの部品をアルマイト処理へ出しました。来週戻ってきますが、組み立ては戻ってきてからでないとできないので、まだそれまではお待ちください。それからPCBU-EQ雲台ベースについても試作した物から少しだけ改良を加えて製作へ入りました。合わせてPoleMasterアダプターも入っているので、ご注文の方には同時発送可能です。

ポラリエUと新型雲台ベースを持って飛びます

2020-01-19 18:44:29 | ブログ


今週23日から米国カリフォルニアへ出張しますが、その際にこの機材を持って行って使います。ビクセンFL55SとHKIR改造をしたEOS R、それにポラリエUと新型のPCBU-EQユニットですが、現在仕上げ処理中のTK-ALZM Jrで極軸調整をします。搭載重量は2.8kgです。これを150mmのウェイトシャフトとペットボトルアダプターにポカリの1.5Lでバランスをとっています。しかし容量が実際には1.0Lくらいしか入っていません。100mmシャフト2本なら0.5Lくらいのペットボトルで十分だと考えています。



全てのバランスが完璧にとれていれば、指1本で軽く動くので目的の天体へスムーズに向けられます。ほとんど天体望遠鏡と同じ感覚で使えます。まぁ、両軸の微動はありませんが、慣れれば何とか大丈夫だと思います。このシステムにPoleMasterがあれば完璧ですし、オートガイダーも使えればさらに完璧です。問題はオートガイダーをどこに装着するかです。一番良さそうなのは、ファインダーベースに装着するのが バランス的にも良さそうです。

カリフォルニアでは、商品の買い付け以外に機材のテストも兼ねて撮影をしますが、いつも行っているお気に入りの撮影地「Lone Pine」は今回見送るつもりです。雪の心配や天候が今ひとつ良くないからです。この時期はいつも天気が良くないので、安定しているロスから東へ向かって砂漠地帯を目指そうと計画しています。



先週からご予約販売をしている「ポラリエUのスペシャルセット」ですが、順調にご注文いただいております。今日は商品をオーストラリアへ送って欲しいというご注文も来ておりましたが、アメリカ以外では初めてです。

ところで、PoleMasterアダプターですが、PCBU-EQユニットの製作とセットで行なっていきますので、ご注文していただければ同時発送可能です。まだ商品としては出しておりませんが。ポラリエUのセット品をご注文の方は商品アップ後に追加でご注文いただければ結構です。

話は変わりますが、先週ネットで見た記事が衝撃的でした。それはあの星空で有名な「長野県阿智村」の事です。その記事の内容は、阿智村役場には不要な猫を入れる檻があったそうで、そこに多くの子猫などが捨てられていて、その猫たちは全て殺処分されていた、という酷い話です。いくら星空が綺麗で売っていても、こんな酷いことをしている村があっていいとは思えません。ただその檻については、移住した女性が立ち上がって撤去されたとの事で、今は逆に猫に優しい村として活動しているという話ですが、そんな簡単に人の考えややる事は変えられません。私の住んでいる小海町も根底からある動物に対する考え方はそれほど変わらないと考えています。人の庭に飼い猫を捨てていく人が町民に何人も居る事自体、この町も同様なのだと考えてしまいます。もちろんそれが全てではありませんが. . .



うちの庭で育っている「ウニ」と「エビ」ちゃんです。今家族会議でもめている事で、この子たちを引き取るかどうかで悩んでいます。引き取るなら子猫のうちにワクチンを打って去勢避妊手術をする必要があります。この子たちは捨て猫ではなく、去年の夏に裏で生まれた子ですが、毎日庭で遊んで疲れたらダンボールの家で寝ています。今年は暖冬なので良いですが、マイナス20度とかなると生き残れません。この地は人にも動物にも過酷です。何れにせよ早急に結論を出そうと考えています。うちの猫達は準備万端のようです。

明日から当店限定のポラリエUセットを販売します!

2020-01-16 17:37:17 | ご来訪者様への御知らせ


昨日ようやく仕上がった「PENTAX MS-5赤道儀専用回転架台」です。塗装が終わって組み上がりました。動きはこれまで作っていたNJP用とは一線を隔する商品です。コストも数倍かかっているので当然と言えば当然なんですが、ようやくご依頼者様へお渡し出来ます。他に預かっている物もあるので週末に引き取りに来店されます。これまでに作った事が無かったので、全く初めての製作でしたので時間がかかりました。特注製作では長い事お待たせする事が多いですが、ほとんどのご依頼が図面も何も無い中で初めて作るような物ですので、設計から始めないと作れない物ばかりです。これまで相当色々な部品を作ってきましたが、そのお陰で勉強もさせてもらいました。



このSXG-HAL130三脚と回転架台をジョイントした商品も全く初めて製作する物でしたが、今日仕上がってやっと発送しました。この三脚には重量物を乗せて使うのは不安を感じる方もおられるかもしれませんが、使い方次第でそれも変わってくると思います。昔の木製三脚を考えると十分な強度と耐久性は持ち合わせていると考えています。SXG-HAL三脚は常時在庫している商品ですので、これからもご要望があれば三脚とセットで色々なアダプターを製作致します。

また2月になりますが、ASG-90CBカーボン三脚もハイブリッド形式の新たな三脚を作ります。タカハシ製品と共に使うとベストマッチだと思います。



それから、先日のブログでもお知らせしておりましたが、今月下旬新発売の「ポラリエU」と当店オリジナル「PCBU-EQ雲台ベース」のジョイント商品を明日からご予約販売致します。ポラリエUの在庫があってもPCBU-EQが沢山作れないので、数は多くありません。お待ちの方々は是非ご注文をお願い致します。



我が家の猫たちです。10匹固まって寝ています。いつもはいくつかのグループに分かれて寝たりしていますが、今日はこんな感じでした。日中は割合大人しいですが、夜になると大運動会が始まります。店で仕事をしていると、いつもドタバタ暴れています。

ところで、また来週から月末までカリフォルニアへ出かけてきます。お客様から色々頼まれている事や修理品の引き取りなどがあります。正直あまり行きたくないですが、3ヶ月も前にチケットを取っていた渡米なので行くしかありません。

富士山へ行ってました

2020-01-14 16:57:41 | ブログ


昨日は仕事を片付けてから富士山の撮影に本栖湖まで行ってました。うちから高速経由で2時間ほどで行けるのですが、滅多に行く事はありません。前回は山中湖へ行きましたが、2年前の事です。私にとっては近くて外国より遠い富士山です。撮影地に選んだ場所は、富士山で星景色の撮影をしていれば一度や二度は行っている本栖湖西岸にある千円札裏側の中ノ倉峠展望地です。駐車場から30分ほど登らないといけないですが、結構な絶景ポイントです。

富士山でまず呆れたのは、ランチタイムで入った蕎麦屋さんですが、あまりの不味さにビックリでした。あれならまだ長野の駅そばの方が遥かに美味しいです。多分黙っていても客が来る場所ですし、その多くは二度と来ない客なので味など気にしていないのでしょう。それともう一つ驚いたのは、湖畔の駐車場に車を止めて近くの店で飲み物を買おうとしたら、道路向かいのオヤジさんが「ここに止めるならうちで買い物をして!」と突然怒られた事です。その後車を移動して本来の店の駐車場へ入れてから、その店のお婆ちゃんにその話をしたら、地元では有名な事で、あちらこちらからクレームが来ているとの事でした。後から聞いた話ですが、その親父さんの店の駐車場は3台分だけで、他は町の所有権になっているそうです。多分こんな話は富士山周辺では普通の事なのかもしれません。世界遺産で有名な富士山エリアですが、観光客をもてなす事とは程遠い話でした。



夕方日没後に中ノ倉峠展望地までまた登って撮影をしました。月が昇るまでの1時間程度でしたが、幸いにも誰も登っておらず、一人で絶景を堪能していました。駐車場付近の撮影スポットには10人くらい三脚を出して撮影していましたが、私が帰る頃には誰も居なくなってました。ここは富士山の撮影では有名なスポットなんだと思いますが、周囲に不要な灯りがあるので、中々それで絵にする作品を撮るのは難しいかもしれません。裾野付近に雲海でも出ていると光を遮ってくれるのでいいですが、何もないとこんな風です。



ポラリエUとPCBU-EQをセットで持って行きましたが、ほとんど使うチャンスは無かったです。ポラリエU自体は既に自宅でFL55を乗せて撮影に使っていますが、追尾精度的には概ね満足しています。まだ全ての機能を使いこなしていませんが、特に面白い機能は、タイムラプス機能で、カメラのシャッターもコントロールしてくれるようです。つまりモーター駆動中は撮影せずに、停止中だけ撮影する事がポラリエUからコントロールしてくれるそうです。ポラリエにはその機能は無かったので、これだけでも便利です。これから販売するPCBU-EQと併用して使うタイムラプス用のベースも考えています。その都度雲台ベースを外すのは面倒なので、付けた状態でそのままタイムラプス撮影に移行できる部品です。



PCBU-EQは、基本的に着脱は頻繁にする使い方は想定しておらず、一度取り付けたらそのままの状態で持ち運びをする事を前提で設計しています。もちろん着脱はできます。それでご予約販売についてですが、今週金曜日1月17日からご予約をお受けします。お値段はその際に表示します。最初の販売はポラリエUとのセット販売のみです。ポラリエからポラリエ Uへのアップグレードサービスもその後から行いますが、ポラリエ本体に問題がある場合にはお受けできません。修理の必要がある場合には、まずは修理に出されてからお申し込みください。



今回の撮影はHKIR改造をしたEOS Rで行いましたが、構図決めの際のライブビューはとっても便利です。撮影画像とほぼ同じイメージを撮影前に見られるので、露出を決めるのにも役立ちますし、構図決めもピント合わせも楽です。もちろんこのイメージは、使用するレンズの明るさにも依存するので、暗いレンズだとそのまま暗いイメージになります。これで実際に真っ暗な撮影地だと天の川などがどう映るのか楽しみです。来週23日からカリフォルニアへ行きますので、そこで最初の本番撮影になります。

それから、去年からご注文をお受けしている「TK-ALZM Jr小型微動雲台」ですが、製作が大幅に遅れています。機械加工は今週末くらいには終わりますが、その後の仕上げ処理と組み立て調整作業は23日からのカリフォルニア出張前では終わらないので、戻ってきてからになります。そうなると2月に入ってしまいます。お待たせして申し訳ないですが、もう少し気長にお付きあいをお願い致します。お支払いは納期が確定してからご請求させていただきます。

新商品「PCBU-EQ雲台ベース」ポラリエU専用

2020-01-10 16:29:22 | 新製品等のご紹介


昨年からデザインして図面を書いておりました、今月末新発売される「ポラリエU」専用の雲台ベースですが、やっと形になりました。ポラリエUのサイズやデザインに合わせて作ったのでピッタリだと思います。現在販売中の「PCB-EQ3」に一見すると類似していますが、部品点数を減らしている上に内部構造を改良してあるので動きも滑らかです。



今回のモデルで一番工夫したのは、内部にベアリングを2個入れて回転をスムーズにしてバランスを取りやすくした事です。またポラリエUを使う上でPoleMasterを使う方が多いと考えて、それも合わせて製作します。それが無ければ純正の極軸望遠鏡のステーにPoleMasterを取り付けて使うと思いますが、新たに作るアダプターは、この雲台ベースのセンターに収まるように作っています。



このPCBU-EQを取り付けた状態でカメラバックにも収まりがいいので、重量物を持ちたくない登山や海外遠征にも威力を発揮してくれます。カメラ類の取り付けは、自由雲台やアルカスイスクランプベースを介して出来るので、とっても簡単です。既に当店のPCB-EQ類をお持ちの方はそのままシャフトやウェイトが使えるので、無駄な出費も減らせます。

PCBU-EQの販売については、ウェイト、シャフトは付けずに雲台ベース単体での販売を考えています。ただししばらくは、ポラリエUとのセット販売のみにしたいところですが、それについては今後検討していきます。セット販売にすると単体販売よりお値段を抑えられるので、これからポラリエUも買われる方には良いかと思います。



それともう一つ考えているのは、既にポラリエなどをお持ちの方で、ポラリエUセットへの買い替えを考えておられる方に当店だけの特典として「ポラリエーポラリエUアップグレードサービス」なるものを考えています。これはポラリエをトレードに出されてポラリエUにアップグレード出来るサービスです。まだお値段等は決めておりませんが、近日中に決めてお知らせしたいと思います。もしポラリエUをご購入予定の方は、慌てずに当店でのご予約もご検討いただければと思います。ポラリエUとPCBU-EQをセットで買われる方には間違いなくお得なお値段になると思います。

なお、PCBU-EQ自体の納期については2月に入ってしまいますので、お待ち頂く必要があります。詳しい事は改めて近日お知らせ致します。