先日の渡米直前に秋葉原で購入したコンデジです。購入した理由は到っていい加減で、家のテレビを買ったら付いてきたポイントを使うために、衝動的に購入したのがその理由です。カメラ屋の策略にまんまと乗らされてしまった感じです。
しかし、買う理由は十分にありました。そのきっかけとなったのが、こちらにもアダプター製作のご依頼をしていただいた「Nikon 8cmの世界」のブログのオーナーさんの「コンパクトデジカメによるお気軽撮影」というものです。その方はＳ９０を使われていましたが、せっかくなら現行機種のＳ９５ということで、今回購入したものです。
とりあえず、このカメラに使える汎用アダプターを製作して、それからいろいろ撮影にトライしてみようと考えています。その前にご依頼をいろいろ頂いておりますので、それを片付けてからにしようと思います。
一般的な天体写真を撮られている方からすると、驚くような写真ではないと思いますが・・・、お伝えしたいのは、この撮影スタイルです。先日デジカメ用のアダプターをご紹介しましたが、その方から画像を送っていただきました。撮影に使用しているカメラは「Canon S90」です。ASA3200、露出１．６秒で６４コマのコンポジットで得た画像です。使用された望遠鏡はNikon ８ｃｍ/F12屈折です。この方は以前にもご紹介したように、ひたすらコンデジでの手持ちお気軽撮影を追及されておられます。
やはりこれもお気軽撮影ですが、私が撮影したものです。ミードLX５０－２０の直焦点で、EOS６０Dでワンショット撮影です。ASA１６００、１５秒露出です。経緯台をウェッジを使って追尾していますが、ガイドはしていません。両者は大差ないものですが・・・、私が天文を始めた頃はフィルムでの撮影が主流でした。最初に撮ったM４２は、誰もがこんな感じで写って喜んでいたものです。しかし、時代が進んでデジタル化の進化により、誰もが簡単気軽に写真を撮れるようにはなりましたが・・・、まだ天体写真は敷居が高いと考えておられる方々いるために、天体望遠鏡を購入しても撮影するまでに至らずに途中で飽きてしまうことが多いようです。
それで先のお話に戻りますが・・・、こういったコンデジでの簡単お気軽撮影は、天文ファンの敷居を広げる意味でも大変有意義なことだと思います。その写真の技術や内容はともかくとして、まず撮ってみること、トライしてみることが大事です。
画像はミードのデジカメアダプターＩＩですが、このアダプターは現在販売されておりません。しかし、未だに需要があります。ただ、このアダプターは残念ながら一部のアイピースでしか使用できません。日本独自で製作販売したもので、代理店の製品が使えれば良いという感じでデザイン製作しています。しかし、それが逆にこの製品を使いづらくしており、ユーザーが限定されてしまっています。
それで、このアダプターを一部改造して汎用性を高めたいと考えております。ミード以外のアイピース鏡胴が太いものなど、デジカメアダプターで使えないアイピースを使って、コリメート撮影をされたい方は同アダプターを改良してお譲りいたします。改良改造にはアダプターも含まれております。市販されているカメラアダプターは大きなものだったり、カメラ機種やアイピースを限定されてしまうものが大方ですが、このアダプターは最近販売されているコンパクトデジカメで気軽に撮影するには最適で優秀な製品です。
ご要望の方は、使われる機材やアイピース、カメラなどの情報をお知らせください。可能な限りご自身のシステムに適合するよう改良、改造いたします。コメントよりメールアドレスを添えてお知らせください。
