以前にも何度かeVscopeの事は書きましたが、また新たな製品が市場に送り込まれるようです。今度はあのNikonが協力して「eVscope 2」を開発したそうです。見た感じは内部の撮像デバイスはそれほど変わっていない感じで「ニコンの映像事業で培った電子ビューファインダー(EVF)の技術をアイピースに採用し、鮮明でクリアな視界を実現しました」という事です。eVscope 1でもデジタルアイピースで天体の姿を見る事は出来ましたが、それがどこまで進化したのかが重要です。しかしそれ以外の機能は大きく変わっていなさそうです。月や惑星を見るには不向きだと言われておりますが、それをEVFで改善されているのかも知りたいところです。
今後この製品については「ニコンの子会社である株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:北端 秀行、東京都港区)が、公式オンラインショップ「ニコンダイレクト」にて、今後、製品概要の案内および発売を予定しています」との事で予定販売価格は520,000円だそうです。これまでは380,000円でしたが、140,000円の差がどこにあるのかも気になるところです。しかし、そうは言っても実際にeVscopeを使った私が思うに、新たなeVscopeが52万円の価値があるとは到底思えません。当店ではこれから販売する電視観望のセットをビクセン製品でも考えておりまして、これだけの費用をかければ素晴らしい汎用性の高いセットを作れそうです。
eVscopeの爆売れ情報については、海外の望遠鏡メーカーなどでも何とか自社で新たな製品化をしたいと考えているようです。昔のMeadeなら間違いなく製品化していると思います。そうでなくても他のメーカーが確実に電視観望のできる新たな天体望遠鏡を近いうちに発売するだろうと見ています。そのお値段ももっとリーズナブルになると考えています。eVscopeで使われている電子技術は、今の時代ではそれほど画期的な技術ではなく、天文ファンが使っている機材で用いられているものです。近い将来「ASIAIRとCCDカメラ」を合体したような製品が出てくれば、どんな望遠鏡でも電視観望ができるようになるでしょう。ただ、それをより多く普及させるには「かんたんに誰でも使える」というのが絶対条件となるでしょう。