おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

NikonとUnistellarが新たなeVscope 2を販売

2021-09-15 18:02:55 | Nikon ニコン関連


以前にも何度かeVscopeの事は書きましたが、また新たな製品が市場に送り込まれるようです。今度はあのNikonが協力して「eVscope 2」を開発したそうです。見た感じは内部の撮像デバイスはそれほど変わっていない感じで「ニコンの映像事業で培った電子ビューファインダー(EVF)の技術をアイピースに採用し、鮮明でクリアな視界を実現しました」という事です。eVscope 1でもデジタルアイピースで天体の姿を見る事は出来ましたが、それがどこまで進化したのかが重要です。しかしそれ以外の機能は大きく変わっていなさそうです。月や惑星を見るには不向きだと言われておりますが、それをEVFで改善されているのかも知りたいところです。

今後この製品については「ニコンの子会社である株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:北端 秀行、東京都港区)が、公式オンラインショップ「ニコンダイレクト」にて、今後、製品概要の案内および発売を予定しています」との事で予定販売価格は520,000円だそうです。これまでは380,000円でしたが、140,000円の差がどこにあるのかも気になるところです。しかし、そうは言っても実際にeVscopeを使った私が思うに、新たなeVscopeが52万円の価値があるとは到底思えません。当店ではこれから販売する電視観望のセットをビクセン製品でも考えておりまして、これだけの費用をかければ素晴らしい汎用性の高いセットを作れそうです。

eVscopeの爆売れ情報については、海外の望遠鏡メーカーなどでも何とか自社で新たな製品化をしたいと考えているようです。昔のMeadeなら間違いなく製品化していると思います。そうでなくても他のメーカーが確実に電視観望のできる新たな天体望遠鏡を近いうちに発売するだろうと見ています。そのお値段ももっとリーズナブルになると考えています。eVscopeで使われている電子技術は、今の時代ではそれほど画期的な技術ではなく、天文ファンが使っている機材で用いられているものです。近い将来「ASIAIRとCCDカメラ」を合体したような製品が出てくれば、どんな望遠鏡でも電視観望ができるようになるでしょう。ただ、それをより多く普及させるには「かんたんに誰でも使える」というのが絶対条件となるでしょう。

名機Nikon 10cmED屈折望遠鏡が生き返りました!

2020-05-04 17:47:57 | Nikon ニコン関連


名機「Nikon 10cmED屈折望遠鏡」がレストアされて無事に戻ってきました。YOSHIKAWA光器さんにやってもらいましたが、新品同様に仕上がって戻ってきました。レストア内容は、対物レンズの分解清掃、鏡筒内外の再塗装、各部の調整などですが、毎度の事ながら丁寧な文書による作業説明に写真が添付されて、どんな作業をしたのか明確に分かります。著名な光学メーカーの修理とは大違いで、電話での質疑応答にも丁寧に対応してくれます。



ファインダーもこの通り、レンズを外して清掃して外装も綺麗に塗装して仕上げてくれています。このファインダーは暗視野照明付きなのですが、緑色で凄くくらい感じです。暗闇でかろうじて見える程度の明るさになっています。一応ボリューム調整はできますが、最大の明るさにしても暗いのでボリュームは常に最大で使います。



対物レンズは、これまで見た中でも比較的状態が良かったそうですが、張り合わせている2枚のレンズの箔の劣化によって本来の状態に無いとの事で分解して再調整してくれています。Nikon 10cmは300倍くらいの倍率をかけても十分な解像感があるそうなので、今後の利用が楽しみになってきました。



ピラー脚も綺麗に塗装して仕上げていますが、上下のフランジ部分はアルミで作り直しています。後はパイプをアルミにして加工をしてから最後に塗装して仕上げます。この10cmED赤道儀には純正のモータードライブがあるので、ある意味貴重です。純正の極軸望遠鏡が無いので、それはビクセンPF-LIIを取り付けるためにアダプターを製作しています。余分に作っているので、欲しい方がいたらお知らせください。純正の極軸望遠鏡がネットオークションに出ていますが、流石に高過ぎるのと状態が不明なので、手がだせません。



とりあえず赤道儀はまだ使えないので、庭に置きっ放しのPENTAX MS-4赤道儀に乗せて月面を見ています。イメージは驚くほどシャープで高いコントラストです。これが今から40年前に発売された望遠鏡とは思えません。庭のMS-4赤道儀は常にTeleGizmosカバーをかけて雨が降ろうと雪が降ろうとそのまま放置しています。もう4年くらいは経っていると思いますが、電源も電子部品の塊のコンソールもそのままですが、全く壊れる事なく電源を入れると直ぐに動いてくれます。極軸も合わせてあるので、500mmくらいの望遠鏡なら10分くらいならオートガイダーなど不要で点像を維持してくれます。PE=2-3"くらいの驚くべき追尾精度です。

ところで先ほどのニュースで非常事態宣言が31日まで延長されるそうです。これでまたさらに失業者や企業倒産が増えるだろうと考えていますが、長野県はわずか70名ほどしか感染者がいません。一番問題なのは感染者の多い地域から人が流れ込んでくる事です。それさえ防げれば全国でも感染者が少ないところは自粛緩和をしても良いかと思っています。31日に全国一斉に経済活動を開始させるような仕組みは逆に危険です。徐々に解除するにしても、都心部からの人の流れは遮断しつつ他県については経済活動を開始させるようにしないと、大変な事になってしまいそうです。安倍さんらには全く期待していませんが、これ以上奈落の底に落ちる一般庶民を増やさないようにしてもらいたいものです。

GITZO三脚アダプターは好評です!

2012-07-04 10:10:22 | Nikon ニコン関連

Img_2785

いつもありがとうございます!

日々忙しいです。またいつものように加工ご依頼が貯まってきています。渡米前になるといつもそうですが、ポラリエ雲台ベースの製作が佳境に入っているので、その作業を止める訳にいきません。また、お待たせしている新型微動マウントも、ようやく来週くらいから製作に入れます。これが終わらないことには落ち着きません。今回製作する試作品は販売用の最終試作になる予定です。できれば来週中に完成させて、中旬からの渡米で持っていって実際に使ってみて使用感などを確かめて、帰国してからもう一度図面等を見直してから細かい修正を加えた上で販売品の製作に踏み切っていきたいと思います。

Img_2796

今は製作していない名機のNikon 6.5cm屈折赤道儀ですが、GITZOシステマティックカーボン三脚への取り付け加工を依頼されております。このアダプターはかなり前にも一度製作しておりますが、かなり時間が経ってしまったので細かい形は忘れてしまいましたので、また新たに製作します。

通常、こういった三脚アダプターは三脚ベースへ埋め込むベースを作るだけでいいのですが、赤道儀によっては別に固定用の架台下ボルトなども製作する必要があります。

Img_2794

それがこの画像に写っている部分ですが、現状では純正の架台下の固定ネジが装着できています。しかし、アダプターを製作して三脚に装着すると使えなくなります。この固定ネジが現状で5mmほどしか利いていない上に、アダプターが三脚との間に入ることにより、若干赤道儀が持ち上がり、それにより固定ネジが使えなくなります。

以前に製作した時もやはりそうで、トータルではこの架台下固定ネジも製作する必要があります。結果、製作点数は2点になりますが、取り付けアダプターの構造が難しいものでなく、タップ加工などもネジ切りも不要ですので、トータルではそれほどの費用にはならないでしょう。とはいっても一点物の製作ですので、ある程度の費用は必要です。

現在、このGITZOシステマティックカーボン三脚へのアダプター加工がかなりあります。まとめて製作していきますが、先ほども書いたように加工が貯まっていますので、月末くらいまではかかるものとお考えていただき、気長にお待ちください。たぶん、今後もこの三脚アダプターの製作依頼は増えてくると思います。いろいろ作りましたが、やはり軽量ですし、大きな機材でも気軽に設置して使え、また見た目も格好良いので、改造する価値は十分過ぎるくらいあるでしょう。海外日食や南天遠征には必須の改造でしょう。

これにスカイメモ用の極軸望遠鏡を装着すれば、南天遠征機材としては、猫に金棒でしょう。

Img_2778

こちらは、昨日お送りしたタカハシP-2Z用のSXG三脚アダプターとSXG-HAL三脚です。三脚もお持ちでなかったので当方でデーター取り用に購入していたものを合わせてお譲りいたしました。この種のP-2三脚アダプターも沢山製作しましたが、初期の物から考えると大分進化してきたと思います。P-2用だけでも数種類製作しました。使用する三脚もさまざまでした。もちろん、GITZO用も製作しました。

三脚アダプターも、既に100以上は作っていると思いますが、作っているといろいろ見えてくるものもあります。自分なりにそれを整理して、製作に生かしています。こういった製作をしていると、失敗も多いですが、学ぶことも多いです。そういう経験を生かして今後も良いものを作り続けたいとは思っているところです。

Img_2791

九州方面では集中豪雨で大変な被害が出ているそうです。まだ引き続き大雨が降るそうで、現地にお住まいの方々はさぞかしご苦労されているでしょう。梅雨時ですし、近年は日本の気候が亜熱帯にシフトしているような気象現象が見受けられます。これ以上大きな被害が出ないことを願うところです。

今朝はスッキリと晴れて良い天候です。撮影をした早朝は雲が多かったですが、現在は雲もかなり切れて美しい青空が広がっています。初夏らしい空です。このまま梅雨が明けてくれるといいですが、そうではなさそうです。しかし、私が渡米する頃には梅雨も明けてくれるでしょう。8月も直ぐそこです。8月に入れば直ぐに「原村星まつり」です。帰国したらその準備もしないといけないので、しばらくは休む暇など皆無です。


Nikon 6.5cm赤道儀をGITZOシステマティック三脚に乗せる

2011-09-29 18:19:55 | Nikon ニコン関連

Img_4419

Img_4418

三脚架台はGITZOのシステマティック三脚用です。Nikon赤道儀を上から差し込んでこのナットでしっかり固定します。工具がなくてもしっかり固定できるようにローレット加工をしています。また、使っているうちに外れなくなったような時でもハンドルサイドにドライバーなどを挿入すれば簡単に外せるようにサイドに穴あけをしてあります。

Img_4414

GITZOのシステマティック三脚は天文用にはもってこいの性能です。割合軽量な上に使いやすくて丈夫です。架台部分に収まるアダプターを作るだけでいろいろな機材が乗せられるので使っている方もおられるようです。最近ヤフオクでアルミ合金タイプの脚太のものを入手しましたので、これを手持ちの赤道儀用にすべくアダプターを作ってみます。とりあえずいろいろ作ってみて良かったらご紹介いたします。

Img_4415

システマティックのカーボン仕様を使えば、さらに軽量で良い三脚になります。海外遠征にはもってこいのポータブル三脚になります。ただ難点なのは・・・、お値段がちょっと高いことです。まともに新品で買えば10万円弱~それ以上になります。ヤフオクで中古の良いものが5~6万円で出ていますので、それを利用するのがいいでしょう。これに微動マウントとポータブル赤道儀を組み合わせれば南天遠征用のベストなシステムとなるでしょう。


Nikon Field Scope eyepiece 1.25変換アダプター

2011-09-28 16:42:23 | Nikon ニコン関連

Img_4398

ニコンのフィールドスコープ用のアイピースを天体用にするための変換アダプターをご依頼により製作いたしました。このアダプターを使うことで、ニコンの優秀なフィールドスコープ用アイピースが天体望遠鏡に使えるようになります。以前にBORGから発売されていましたが、需要があまりないことから販売終了となってしまったようです。

Img_4399

私もフィールドスコープは持っているので、アイピースも数本持っています。最初にこのアイピースを使ってみて、”天体望遠鏡に使えないか?”というのが発端でした。その時はこんな製品がBORGから出ていたことを知りませんでした。それで作ったのがきっかけで、たま~にご依頼があるのでお作りしています。ご要望の方がおられましたら御知らせください。1個余分に製作しましたので今なら即納です。画像は白い状態ですが、黒アルマイト処理をしています。


Nikon フィールドスコープ用変換アダプター

2011-07-28 18:50:51 | Nikon ニコン関連

Img_3877

少し前にご依頼をいただいていた、Nikonフィールドスコープ用の31.7変換アダプターを製作しました。渡米から戻って最初の製作品です。形状はBORGから販売されていたものと同様ですが、こんなものでも一個から作ろうとすると結構手間がかかるものです。私もNikonのフィールドスコープ用アイピースを天体用に使っていますが、なかなか優秀な製品です。中古品で結構安く買えますので、これを天体用にしたいと考えるのは私だけではなかったみたいです。

Img_3878

加工のほうも、本来の状態に戻ってきましたので、またご依頼等あればいつでもお受けいたしますので、何なりとコメントよりご相談ください。また当方のブログの過去ログに作りたいものの参考となるものがあるかもしれません。