おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

まもなくお届けいたします!

2014-01-31 08:51:45 | ご来訪者様への御知らせ
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長らくお待たせしているポラリエ雲台ベースですが、現在塗装作業が終わって残り組み立て調整だけの状態となっております。ここまでは順調に作業を進めておりますが、最終の組み立て時にうまくいかないことがあったりするので、一個づつポラリエに取り付けて具合を見ながらやっていますので、結構時間がかかります。しっかりやって大事な機材をお届けしたいと思います。まだメタリックカラーの塗装が終わっておりませんが、今日天候が良さそうなのでやりたいと思います。昨日やる予定でしたが、雨と風で断念しました。従ってメタリックカラー分は若干後よりのお届けとなるかもしれませんので、ご容赦ください。
                                                    
こちらもお知らせしておきますが、TK-ALZM2の製作がかなり遅れております。加工製作が終わるのが来月中旬くらいになる予定で、その後仕上げ処理に入っていきます。従って納期予定としましては、2月中下旬頃となると思います。お待たせして申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。進行状況に進展がありましたら随時こちらのブログよりお知らせいたします。
                                                    
ところで、初めて当ショップにてご注文される方はご存知ないかとは思いますが、テレスコ工作工房のオリジナル製作品や海外品のご予約品については、製作状況や納期、その他のご連絡事項はかならずこのブログにて情報を発信しております。ご注文された方々、或はこれからご注文される方々はご面倒でも定期的に当ブログをチェックされてください。

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大変ご好評いただいている、当ショップオリジナル製作品の「ペンタックス光路長ゼロアダプター」ですが、現在数点のみ在庫しております。これがあることでペンタックス鏡筒が劇的に使いやすくなる必須アイテムです。もう望遠鏡は作られておりませんが、使われている方は相当いらっしゃるはずです。その優秀な光学性能をさらに活かすためのアイテムとしてご活用ください。



ε-130D専用回転装置付きホルダー

2014-01-30 19:15:32 | 特注製作品(タカハシ)
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アルマイト処理から上がってきたての鏡筒バンドです。見た目はそれほど悪くはないと思います。ちょっとゴツイ感がありますが、このくらいの写真鏡筒には丁度良いでしょう。ゴツイ分安定感は抜群です。肝心な回転機能もエクセレントとはいきませんでしたが、初めて作るものとしてはまぁまぁでしょう。近いうちにやってくるSXP赤道儀に乗せて使おうと思っています。


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バンド下部には、アリガタレールを取り付ける予定です。バンド自体が簡単に動かないので、アリガタレールで対応します。上部はタカハシ規格のM8タップの他に1/4インチタップをたててあります。ガイド鏡筒やカメラ類が乗るようにしてあります。興味のある方はおられるかとは思いますが、ちょっと手間をかけすぎてしまっています。仮にお問い合わせがあったとしても、たぶん製作までは至らないと思います。もう少しコストを下げてシンプルに作れたら良かったのですが、構造上そうもいきませんでした。また類似するものを作る機会があったら、さらに研究してよりよいものにしようと考えているところです。



Hyperion Zoomで撮る

2014-01-27 22:41:23 | コンデジのお気軽天体撮影
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Baader Hyperion ZoomアイピースとPower Shot S120で撮りました。FS60CBで12mmで拡大しています。先日撮影したセレストロンズームによるものと比較していただければと思います。アイピース自体の販売価格が4倍くらい違っていますが、大きくは違わないと思います。安価な製品ですが、なかなか優秀だと感じます。ただし、コンデジでコリメート撮影した結果がそのままアイピースの性能を表しているという訳ではないと思います。眼視観測で使った場合には、やはりハイペリオンズームの方が見やすい上に見かけ視界も広いので、トータルでは使いやすい感じです。
                                                    

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ペンタックス鏡筒用の光路長ゼロ2インチアダプターは現在最終処理に出ています。今週末迄にはご注文の方々へお届けいたします。このアダプターがあることで社外品の2インチミラー類が難なく使えるようになり、ペンタックス鏡筒の汎用性が劇的に高まります。完成までいましばらくお待ちください。


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静かに好評いただいている、NJP回転架台ですが、今週中に仕上がります。たま~にご要望があればお作りしております。遠征撮影をされる方には必需品とも言えるアイテムです。
                                                    

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今朝はこの冬一番の寒さでした。まだマイナス20度にはなっていませんが、月末~来月にかけてありそうです。驚くことに車のエンジンをかけようと思ったら、あまりの寒さのためにかかりませんでした。これだけ寒いとカナダ北部
のオーロラ観測地と同じようにバッテリーなどを暖めておく必要がありそうです。この寒さのために毎週灯油を60リッター以上買っています。たぶん北海道並みに暖房費がかかっていると思います。とにかく早く暖かくなってもらいたいものです。



まもなく仕上がります!

2014-01-26 17:50:11 | インポート
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多くの方々からご注文いただいている、PCB-EQ2セットですが、明日より最終仕上げ処理へ入っていきます。ただ雪が降ってきているので、明日の天候次第では塗装作業ができない可能性があります。完全な室内空間で塗装作業ができれば一番なのですが、そこまではまだできておりません。たぶん仕上がるまでには最低でも今週一杯はかかるかもしれません。一応今週末発送を目処に作業を進めていきますが、確約はできません。31日が新月ですので、お品物が届いてから十分撮影できる月齢です。明日ご注文いただいた全員の方へお支払いのご案内をさせていただきます。普段特にメールをご覧にならない方はご注意ください。なお、他にご予約品とセットでご注文されておられる方にはこのご案内はいたしません。先にお使いになりたい方はご連絡いただければ対応いたします。
                                                    
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この1日は大荒れの天候でした。昨夜は予想とおりに雨で、今朝になってからみぞれまじりの雪になり、そして今は完全な雪に変わっています。今日久しぶりに工場のシャッターを開けたところ、コンクリートの地面が3cmくらい隆起しており、驚きました。原因は地面下の凍土によるものです。コンクリートの厚さがかなりあるはずですが、それをものともせずに持ち上げてしまう氷の力には参りました。他にも家の排水パイプを持ち上げていたりと、いろいろ問題を生じています。まるでロシアのツンドラ地帯のような感じです。それだけこの地が過酷ということなんでしょう。自然が豊なことと、星が綺麗なことを差し引いても人が住むにはやはりマイナスということでしょうか。



Baader Hyperion Zoom for Power Shot S120

2014-01-25 18:18:35 | コンデジのお気軽天体撮影
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Baader Hyperion Zoomを使ったお気軽撮影アイピースセットが仕上がりました。今晩早速と思いましたが、生憎の天気です。昨日は18度、今日も15度と日中暖かかったので、明日は雨かもしれません。まだ新月前なので、近いうちに撮影チャンスがあるでしょう。今日1点だけオンラインショップに商品としてアップしました。

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アイピース自体は一切加工などしておりませんので、アダプターの着脱だけで眼視と撮影に分けられます。アダプターを取り付けたままでも視野確認とフォーカシングも眼視のようにできます。私の場合はいつも上のシステムで使っていますが、より大きなドブソニアンなどで使うことでよりその対象が広がります。自動導入赤道儀を使って一度に多くのメシエ天体を捉えるには最適な撮影システムです。



ポラリエ+αでeasyなお気軽撮影

2014-01-25 10:20:29 | コンデジのお気軽天体撮影
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昨夜撮影したM42オリオン大星雲です。冬にはレベルを問わず誰でも撮影する対象です。明るく分かりやすい位置にあることと、その美しい姿で都心でも見る事ができる唯一の天体です。
                                                    
撮影機材は、いつものお気軽撮影ズームアイピースセットにCanon Power Shot S120です。ISO 3200-30秒露出です。撮影時間が早かったので、昨夜のようにスケートセンターの照明により空全体が明るくなっているために、撮影画像も全体が白くなっています。

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こちらもいつものお気軽撮影システムです。この状態で車庫に置いてあるので、撮影時には外に出して数分で撮影に入れます。乗っている鏡筒はタカハシFS60CBです。機材重量はウェイトも入れると3kgは軽くオーバーしています。一見無茶な使い方ですが、これで3-5分程度の直焦点撮影も数多くやっています。ポラリエは発売時のファーストロット品ですので、かれこれ2年以上使っていますが、異常もなく元気に動いてくれています。他にも予備として持っていますが、主にPCB-EQ2の組み立て調整用に使っています。
                                                    
同じポータブル赤道儀のナノトラッカーを少しだけ使いやすくするアイテムを近いうちに作ってみようかと思っています。物が物なので、あまりゴッツイものは向きませんが、一体型のプレート的なものにするつもりです。



美しい小海町の星空

2014-01-24 10:42:02 | Astro Photography
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昨夜は久しぶりの良い透明度の星空でした。東側の光害が気になりますが、大きな町は甲府以外には無いので、そこからのものか、スキー場のナイター照明かと思われます。小海リエックスもナイター設備はありますが、土日の午後7時までしかやっていないようです。ナイター設備のある大きなスキー場では、ナイター終了後もスノーマシンを稼働させたり、圧雪機などで整備作業しているので、夜半過ぎまで照明がついていたりします。
                                                    
長野県は星が綺麗に見えるところが多いですが、冬はこのナイター照明により、環境が極端に悪くなります。私自身がスキー愛好者なので、これについては何とも言えませんが、それで儲かっているのであれば、スキー場的にはいいのでしょう。

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先と同じ場所で天頂を撮影したものですが、午後7時過ぎの状態です。星が見えないくらいに空が照明で照らされています。撮影地真横にある小海スケートセンターのナイター照明によるものです。いくら「最強の光害カットCLSフィルター」を使っても全くお手上げ状態です。肉眼でもオリオン付近の明るい星がかろうじて見える程度で、CLSフィルターを使わなかったら星は全てつぶれて真っ白な空に写ります。幸いスケートセンターの照明は午後9時前には落としてくれるので、それからの撮影には何ら影響はありません。


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その後に撮ると、こうなります。これが通常の小海町の高原の星空です。画面上側と下側では色合いが違いますが、ノイズリダクションOFFにしていたことによるもので、ONにすれば問題ありません。3枚の画像はいずれもCanon EF8-15mm/4.0フィッシュアイズームで撮っています。高価なレンズだけあって、大変優秀です。難点が一つあるとすれば、普通のフィッシュアイ15mmがF2.8に対して、こちらはF4と暗めなことです。しかし、EOS 6DはISO 3200でも驚くほどノイズが少ないので、レンズの暗さはそれほどウィークポイントにはなりません。
                                                    
現在も多くの方々からご注文いただいている、Astronomik社のEOSフルサイズ用CLSフィルターですが、来月早々には手元に届いているとは思います。しかし、何ぶんにも海外でのことなので、納期にアバウトなところを考えると、もう少し先になるかもしれません。なお、改造EOSフルサイズ用は来週早々に数点のみ入荷しますので、改造カメラでお使いの方はこちらをご注文ください。上画像のいずれも無改造EOS 6Dノーマルカメラで撮影していますが、オリオンのバーナードループやその他のHα領域が赤く写っています。CLSフィルターをつけない状態ではまず写らない対象です。今日も朝から快晴です。月齢的には夜半前まで月が無いので、好条件で撮影ができます。



良いものをつくるには ? ? ?

2014-01-23 17:34:45 | インポート
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全ての機械加工が終わって完成形になりました。しかしながら、思ったように動いてくれません。一応回転はしてくれるのですが、今ひとつスムーズではないのが難点です。このバンドを製作しても、めったに依頼されることはないないので、あまり力を入れすぎても苦労ばかりで美味しいところはほとんどない製作です。とりあえず自分で使うために作ったので、これはこれでいいですが、今後さらに修正して作るかどうか分かりません。手間的には市販されている専用バンドの3倍以上のコストはかかっています。コストがかかる以上は、それ相当のものを作り上げないと満足できないでしょう。
                                                    
これまでもそうですが、市販されていない全くの一から製作では、いろいろ苦労して作っていきますが、徒労に終わることも多く、工場の中には失敗作などが山のようにあります。中にはきちんと仕上げれば使えるものもあるのですが、そこまでして売る気にもならないので放置したままになっています。夜に布団に入ってから悩んだり、スキーをしながら考えたりすることも多く、意外とそんな時に良いアイディアが浮かんだりするものです。いずれにせよ、まだまだ学ばないといけないことも多くあり、試行錯誤の連続はこれからも続きそうです。

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こちらも特注製作なのですが、GOTOスカイグラフ専用のウェイトセットです。元々はポラリエ用のウェイトセットをご注文されたのですが、スカイグラフに使われるとのことで、それならと思い、特別に本体に合わせて製作させてもらいました。シャフトは150mmx2本で300mmになります。これにウェイト2個なので、結構な機材も乗せられるようになるでしょう。こういうレアな機材には、できることならマッチするアクセサリーを見つけるか作るかして使うのがいいでしょう。私もスカイグラフが欲しいのですが、なかなか手が出ないものです。先日もヤフオクに1台出ていましたが、入札は見送りました。しかし30年も前に作られたポータブル赤道儀で、200mmレンズを10分も正確に追尾してくれるというのは、驚くほかありません。たぶん今の時代でも海外メーカーでこれだけの製品はまず作れないと思います。日本の光学製品がいかに優秀だったかが良く分かる製品です。



That's ピーカン

2014-01-23 16:55:36 | ブログ
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久しぶりに抜けるような青空になりました。小海リエックススキー場のゲレンデから撮りました。こんな日にはスキーをするに限ります。といっても1日やっている訳でなく、1時間ほど滑るだけです。平日はほとんど貸し切りのプライベートゲレンデと化します。ペアリフトに乗っているのは私だけの状態です。しかし雪質は最高にいいです。平日は修学旅行の学生達が来ているようで、同じウェアーで滑っているので直ぐにそれと分かります。


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家からは全く見えない浅間山ですが、スキー場からは綺麗に見えます。今日は特に綺麗です。しばらく星空の撮影はお休みしておりましたが、また今日あたりからやろうかと思っています。寒いのは嫌ですが、この時期でないと撮れないショットがあります。
                                                    
ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2の部品が昨日アルマイト処理へ旅立ちました。週末には戻ってきますが、その後本体の塗装へと入っていきます。来週末くらいには何とかお届けしたいと思っておりますので、ご注文の方は今しばらくお待ちください。


中型赤道儀におすすめのカメラ三脚アダプター

2014-01-22 17:53:10 | 特注製作品(タカハシ)
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ご依頼があって2種類のカメラ三脚アダプターを製作しました。この後アルマイト処理をして完成です。GPD2用とEM11用です。いずれもシステマティック三脚用です。GPD2やEM11クラスの中型赤道儀なら4-5型のカーボン、マグネシウム三脚がピッタリきます。天文用にメーカーがポール三脚を作っていますが、それでもカメラ用三脚には残念ながら及びません。販売数量が圧倒的に違うので、かけられるコストが雲泥の差です。ただし大型赤道儀を乗せられるほどの高い強度をもったカメラ用三脚は無いので、それはメーカー製の専用三脚を使うしかありません。

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元々この三脚アダプターは、海外遠征をされる方にお作りしていたものですが、国内で使う分にも大変便利なものです。ご要望が多いのは、GITZOシステマティック用です。恥ずかしながら人様のものばかり作っているので、自分用には持っていません。近いうちに、SXP赤道儀を導入予定ですので、これに合わせたシステマティックアダプターを製作します。たぶんGT4552TSで使えるはずですが、強度に問題があるようならその上のマグネシウム三脚を使うつもりです。