おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ARIZONA SCIENCE & ASTRONOMY EXPO 2012

2012-08-30 19:11:17 | ブログ

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今朝、米国の友人から新たな天文ショーの情報をいただきました。ちょっと長いですが・・・「ARIZONA SCIENCE & ASTRONOMY EXPO」という一種の天体望遠鏡ショーです。来月末には毎年行っている「PATS」がありますし、4月には「NEAF」もあります。規模的には東海岸のNEAFに対して西海岸のASAEという位置づけのようです。

この公式HPを見ても分かるように、きちんとデザイナーが製作したもので、如何にこの天文ショーに力を入れているか分かるでしょう。PATSなどはアマチュアが製作した感じのもので、このHPとは大きな違いがあります。参加ベンダーも相当多く、著名なメーカーから中小のところまで数多くが参加するようです。場所はアリゾナ州のツーソンで開催されるということで、西海岸からも行きやすい場所です。

本来なら来月渡米しているところですが、今年は忙しいので見送って、この11月の新規イベントのために渡米することを考えています。いずれにせよ大変楽しみなイベントです。

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今日、微動マウントの最終試作モデルが出来上がりました。まだこれからチェックした上で来週早々にアルマイト処理へ出して美しい姿になってお披露目をいたします。

この最終モデルでは、高度調整、方位調整がフリーで自由に回転させられる上に、微動もできるようにしています。フリーである程度の方向へ向けておいてから2箇所のクランプを締めてから微動調整をします。ただ固定、調整ネジが多いので、通常のポータブル赤道儀として使用する時には地平高度はある程度決めておいてネジで固定しておきます。そうすればネジ1本は減らせます。

方位調整部も三脚側で大まかな回転調整ができるのであれば、同じく固定しておけばいいでしょう。この辺は使われる方が考えて最適な方法を選択すればいいでしょう。まだ削りたての状態ですので綺麗ではありませんが、アルマイト処理が終われば見違えて美しくなります。

ポータブル赤道儀を乗せる部分は、いろいろ考えましたが、ポラリエ以外のポータブル赤道儀でも使えるようにするには、敢えてシンプルな状態にしておき、使われる方が必要に応じて既製品を装着したり、ちょっとしたプレートを取り付けたりして使うようにしておいたほうが良いと考えました。カメラ用のワンタッチシューを介してポラリエなどを取り付けると、それが原因でタワミが発生します。それを解消するには直接雲台ベースにポラリエを取り付けるのがベストですが、取り付け方があまいと回転してしまうことがあります。

この辺は、それぞれその使い方や考え方にもよりますので、一概にどれが良いとも言い切れません。加工が増えていけば当然コストもあがりますし、それが販売価格に乗せられていきます。現状、これ以上価格を上げたくないのが本音でして、後は使われる方々のご相談に乗りながら対応していきたいと考えているところです。

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今日届いたばかりの外部USB電源です。Panasonicの「QE-PL301-K」という商品です。この製品は3種類ほど容量違いで販売されていますが、私が買ったのは8100mAhの大容量モデルです。もちろんポラリエ用の外部電源として購入しました。購入に到ったきっかけは、テレスコ工作工房の常連さんからのアドバイスでした。いつも大変有意義な情報を教えていただく方で星まつりでもいろいろ助けていただきました。

まだ実際に使ったことはありませんが、この容量だと2~3日はフルで使っても大丈夫のようです。標準の単3電池2本では2時間程度しか持ちませんので、撮影中にその都度電池を交換するのは意外と面倒です。これがあれば一晩回し続けても楽に使えますし、日中は充電しておける上に携帯の充電も可能です。登山などで2~3日山へ入っても、その間の携帯も充電でけきてポラリエも使えます。まさに一石二鳥のアイテムです。

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これと合わせてUSB-miniUSBケーブルも買いました。コードが収納できるタイプなので便利です。このタイプはちょっとサイズ的に大きいので、一般的な使用ではその下の5400mAhのものがいいでしょう。価格はこの8100mAhタイプで実売5,800円で、5400mAhタイプが3,800円程度です。価格コムなどでも安く買えるでしょうし、私はヨドバシのオンラインショップで買いました。即日発送してくれる上に送料無料でした。ヨドバシのCMみたいですが・・・。もしポラリエの電源でお困りでしたらご検討いただいたらいいでしょう。


新型ポラリエ雲台ベースType-EQは発売中です!

2012-08-29 18:33:07 | ご来訪者様への御知らせ

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新型のポラリエ雲台ベースType-EQは、本日から販売いたしました。ただし数が少ないので直ぐに売れてしまうかもしれません。ご容赦ください。NC工作機にて製作しているにしても、一点一点手作りに近い製作スタイルですので一度に作れる数は限られています。

近場の大きな工場に外注に出せば解決しますが・・・、微妙なクリアランスなどが必要な部品があるので、一つ間違うと全てダメになってしまうのでさすがにリスキーです。今回の雲台ベースは製作時に一つ一つ組み上げて回転の状態をチェックした上で、さらにアルマイト処理後に再度組み上げた後にひっかかりなどが無いか、回転はスムーズかなどを一点一点チェックしてから送っています。

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いずれにせよ、この製作スタイルはしばらくは変えずに続けていきたいと思います。近い内に製作する微動マウントはさらに難しく、検品等に手間がかかります。これも同じく外注は難しいので自分ところで全て作るしかありません。パーツ点数が多いので、それだけその行程に手間がかかります。正直儲かるようなものではありませんが、使っていただける方々に喜んでいただけることが一番だと考えて細々とやっております。

今回は赤モデルと青モデルの2種類販売いたします。これに従い微動マウントも赤と青の2種類販売予定です。微動マウントの最終改良版が明日加工が終わります。その後アルマイト処理等終えてからこのブログにて御知らせいたします。ご注文はそこからお受けするようになります。

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画像は山形県の鳥海山です。胎内が終わってから知人を訪ねて山形まで行ってきました。さすがに遠かったです。もう車では行きたくないくらいです。電車でのんびり行くのもいいかもです。できれば登山をしたかったですが、車に機材類を大量に積んでいたので、人気のない駐車場に置いて上がるわけにもいかず、断念しました。

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登山口の標高がやっと1,100メートルです。いずれ移動する場所の標高が1,150メートルありますので、それより高いです。夏はより涼しくなりますが、冬が寒いです。その分星空は素晴らしいです。

胎内星まつりは、いつものことながら忙しく来ていただいた方々の相手も十分にできませんでした。たぶん初日に来ていただいた方は店が開いていなかったので、来ないと思われたかもしれませんが、きちんと会場内にはおりました。初日はあちらこちらへ行っておりました。今年は人がかなり多く、展示ブースも去年よりは多かったので盛り上がったようです。


Explore Scientificのスコット・ロバート氏がスタッフ共々新型の150mmトリプレットED-APO鏡筒などを持ってきておりました。価格は$6,500だそうですが、日本円に換算するとこの種の鏡筒としては激安です。それに性能が伴っているので日本での発売を望むところですが、予定は無いそうです。他にも新型のトラベルドブソニアンを開発中だそうで、完成すると機内持ち込みができるほどのサイズになるそうです。価格も普通のドブソニアン同等の価格になるそうです。


これが完成して販売されるようになると、オセアニア方面へ遠征へ行かれる方々には朗報となるでしょう。同社の商品はかなり洗練されている上に技術スタッフは米国の大手光学メーカーに在籍したこともあり、且つ世界の優秀な光学製品を知り尽くしているようなので、そこから生み出される商品はデザイン、性能共々優れているものが多くあります。価格もユーザーの心をしっかり捉えた無理のない設定です。特に同社のアイピースは性能価格共々一級品です。日本でやっと販売されるようになったことは歓迎されるべきことでしょう。


余談でしたが・・・、彼とは久しぶりにいろいろお話をさせていただきました。うちのブースへも来ていただき、ポラリエ雲台ベースも大変気に入っていただきました。小さな店ですが、そういうところから得られるものも多くあり、それがいずれ大きな波となって大企業を動かすこともある・・・というお話をしていました。彼の会社からすると取るに足りない店ですが、お互いに目指すものを確認できた貴重な時間でした。また次回は米国でお会いすることになるでしょう。

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今日仕上がった「NJP回転架台」です。一台はご依頼があって製作しましたが、もう一台残っています。通常はオーダーでしか製作しない品物です。もしご希望でしたらネットショップからご注文ください。黒アルマイト処理をしてからお届けいたします。


今回はちょっと長いことブログを更新しませんでしたが、海外へ居るときとちがって国内は以外にもネット環境が整っていない場所があり、ホテルでも繋がらないところもあるので更新できないことがあります。米国ではどんな小さなモーテルでもインターネットはWiFiが普通です。日本はビジネスホテル以外はリゾートや旅館、民宿はインターネットさえ無いのが当たり前のようなところです。パブリックスペースのネット環境は日本は意外にも遅れています。まぁ、スマートフォンがあるので不必要なんでしょうけど。PCを持ち歩く私のような人間には必要な環境です。


新型ポラリエ雲台ベースType-EQが完成しました!

2012-08-23 23:10:57 | ご来訪者様への御知らせ

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今回はそう長くはお待たせしていないかと思いますが、本日アルマイト処理から戻ってきて、組み立て調整をして完成しました。本来なら本日発送するようにできたのですが・・・、まだウェイトが明日にならないと全てできない上に胎内へ行かないといけないので、残念ですが、来週以降の発送とさせていただきました。ご容赦ください。

今回仕上がった分から若干数量は明日からの胎内で販売をいたします。ただし数が少ないので直ぐに売れてしまうと思いますが、興味のある方は当ブースへお越しください。ポラリエ専用の極軸望遠鏡も若干数販売しています。

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こちらも新たに製作した「簡易赤緯軸ユニット」です。こちらも今日完成しました。ただし、販売用はこれから製作していきます。9月に入ってから販売予定です。

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構造的にはコストを下げるためにシンプルにしていますが、回転はスムーズです。鏡筒のバランスがとれていないと自然に回っていきます。この赤緯ユニットを取り付けてBORGやカメラ機材の構図を決める際には、指一本で軽く動きますので、バランスがきっちり取れていれば自然に向けたい方向へ動きます。構図が決まったら2箇所のクランプを軽く締めるだけで直ぐに撮影できます。眼視に於いてもフリーストップに近い状態で使えるようになるので、お気軽に星空散歩も可能です。

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この状態ではもはや普通の赤道儀です。微動マウントは、このモデルからさらに進化を遂げており、パーツの追加などせずとも世界中何処の国でも使用可能です。また現在仕上がった改良版からさらに追加の改良を行って、単にポータブル赤道儀の微動マウントとしてだけでなく、バードウォッチングや天体撮影時のガイド鏡用の微動マウントとしても使えるように改良を加えました。

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その分パーツ点数が増えてしまいましたが、使い勝手はかなり良くなったと思います。お値段はまだ公開しておりませんが、2万円台での販売を検討しているところです。完成モデルは赤と青の2色にする予定です。基本型は上の画像に近いですが、もう少しだけ高さが増える感じです。昨日試作機が仕上がりましたが、そこからさらに改良を加えるので、最終型をお披露目できるのはもう少し先になりそうです。予定では来週アルマイト処理に出して仕上がったものの使い勝手を検証してから正式にご注文をお受けするようになります。


明日からいよいよ胎内星まつりです。早朝出発しますので、お店のほうの発送等の対応は少しの間できませんが、よろしくご理解をお願いいたします。また胎内へお越しの方々はぜひ当ブースへお立ち寄りください。たぶんExplore Scientific社の代表が当ブースへ来られるはずですので、同社の商品について直接聞きたい方はお越しください。


Astronomik CLSフィルターの効果ふたたび

2012-08-21 18:14:44 | Astro Photography

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昨夜は素晴らしい透明度の空でした。いつもの八千穂高原で2時間程度撮影をしてから小海町へ移動して松原湖周辺で数時間撮影をしてから戻ってきました。そのおかげで思ったようなデーター集めができました。これからまだこの仕事は続きますが、近い将来この周辺で開催するイベントのために自然に関する情報を集めていく必要があり、星空の撮影もその一環として行っています。

ところで、撮影した画像は無改造のEOS60DにAstronomik CLSフィルターを装着してノーマル仕様で撮影したものです。ASA3200で5分ー10分程度露出をかけても光害による影響が最小限度に抑えられています。

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西側に沈みつつある銀河の濃い部分もかなり良く写っています。このCLSフィルターが無い状態では間違いなく真っ白な画面に写ります。西側には諏訪方面の光害がかなりありますので、普通はこれだけ写ること自体が驚くべきことです。おまけに無改造のカメラではほとんど写らないHα領域の赤い部分が良く写っています。普通は改造カメラでないとここまでは写らないと思います。

このAstronomik EOS Clip CLSフィルターを今年の冬から使い出して初めての夏になりますが、これまでは夏の撮影は八千穂高原でも難しいと考えて秋に入るのを待っていたくらいです。しかし、これからはこのフィルターがあるので躊躇なく撮影ができそうです。

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使用レンズは、EOS EF24mm/1.4L(4.0)です。通常はf2.0に絞って使いますが、CLSフィルターを使う時にはf4.0で使うことが多いです。星像もそれだけシャープになり、フィルター装着時の星像肥大を若干改善してくれます。私の使っているEFレンズは一部を除いて全てLレンズを使っています。高価ですが、開放F値が明るいので余裕で絞って使うことができます。


ここ最近になってオンラインショップからこのCLSフィルターのご注文が増えてきましたが、使われたことがない方は一度試す価値はあるでしょう。一見光害などなさそうな場所に住んでいる私のような者でもこのフィルターは今や必需品です。フルサイズの5DMKIIで撮影する時以外は、基本的に全てこのフィルターを改造、無改造カメラに関係なく使っています。

画像に写っている北アメリカ星雲などは良く写っていると思います。通常ノーマルカメラではここまではまず写らないでしょう。良く見ると網状星雲なども写っています。画像処理もPhotoshop CS5で行っています。ホワイトバランスはオートで撮って、RAW現像時にある程度ノーマルカラーに調整します。フォーカシングは、フィルターONとOFFでは焦点位置が違っていますので、撮影前には必ずチェックしてから撮影してください。

また今晩も天気が良さそうですが、チャンスがあればBORGでの撮影にトライしてみようと思います。


もうすぐ胎内星まつりです!

2012-08-20 20:08:27 | ポータブル赤道儀関連

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今朝も満天の青空でした。お盆が過ぎて少し暑さが穏やかになってきました。毎年そうですが、信州はお盆までは暑さが続きますが、それを過ぎると一気に気温が下がってきます。特に夜は肌寒く、裸で寝ていると風邪をひいてしまいます。

今晩は、今のところ晴れている感じですが、まだ山に上がるまでは分かりません。一応出動態勢は整えています。どうしてもフィッシュアイで撮りたい場所があるので、このまま晴れてくれればトライしてみようと思います。

しかし、日本の外では相変わらず小競り合いが続いています。あちらの国のされることも理解を超えていますが・・・、日本の政治家先生がしていることも私の理解を超えています。オチオチ星も見ていられない今日の社会情勢です。

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今日、こんなものが沢山届きました。見れば何だか分かる方は分かります。これが無いとあるものを使うのに困るはず・・・と考えて発注しました。

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こうして使うものです。今作っている新型ポラリエ雲台ベースで必要となるパーツです。当初別にしようと考えていましたが、実質これが無いとカメラ雲台が取り付けられません。本来なら雲台ベースにW1/4ネジを埋め込めば解決することですが、それをすると雲台ベースの使い勝手が変わってしまうので、敢えてメスメスの仕様にしました。

ということで、コスト的に小さくない出費ですが、ご注文の皆様にはお付けすることにいたしました。新型ポラリエ雲台ベースType-EQは、23日にアルマイト処理から上がってくる予定ですが、ウェイトと軸がそれに間に合わない可能性が高いので、その場合の納期は来週にずれこんでしまいます。長らくお待たせして申し訳ございませんが、引き続きお待ちくださいますよう、改めてお願いいたします。


それから、今週末からいよいよ「胎内星まつり」です。24日ー25日と出展いたします。No9のブースにおりますので、お越しの方はお立ち寄りください。新型微動マウントをさらに改良した試作機を持っていく予定ですが、加工が終わったばかりの状態ですので、見栄えは良くありません。24日は午後4時頃~午後10時過ぎまで、25日は午前10時頃~午後10時過ぎまではブースにおります。めったにお会いできない方々にお会いできるのを楽しみにしております。


新型ポラリエ雲台ベースについてのお知らせ

2012-08-18 17:29:54 | ポータブル赤道儀関連

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先日から「新型ポラリエ雲台ベースType-EQ」のご注文をお受けしておりますが、今後販売するタイプを画像の左側の軽量化したモデルから通常の軽量化前の右側のモデルに変更をいたします。軽量化とデザインを考えてそうしたのですが・・・、使われる方によってはこの穴からホコリや砂が入り込んで、その都度メンテナンスをするのが面倒とのことから、軽量化をしないモデルのほうが良いというご意見もあったことから、最初の状態で販売をすることにいたしました。回転自体も穴をあけないほうが極僅かにスムーズでもあることから、軽量化は見送って機能と使いやすさを優先した結果のことですので、よろしくご理解をいただけたらと思います。


先日先行販売として幾名かの方々へご予約販売をしておりますが、その件で確認のメールを差し上げております。ご返答の無い方が数名おられますが、一応軽量化したモデルもその人数分は製作しております。それ以外の方々は軽量化しないモデルでOKとの了解をいただいておりますので、昨日の作業から変更をしております。

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本日で大方の作業は終わっており、残りサンドブラスト処理のみとなっております。今日も砂まみれになりながら作業をしました。明日残り分を仕上げてから最終のアルマイト処理へ出します。予定通りなら23日に戻ってきますので、それ以降に発送できるものは致します。翌日24日からは「胎内星まつり」へ出発しますので、何点かはそちらで販売をいたします。予定では、青と赤の2種類のカラーモデルを販売いたします。当日は、ウェイトも付いたセットでの販売のみですので、雲台ベースのみ単体でご要望の方は後日ご注文をお願いいたします。

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最近の天候は良く分かりませんが、早朝~夕方までは好天に恵まれて暑い日々が続いております。しかし、夜になると雲に覆われて星も見えなくなります。地域的なものもあるようで、ここで曇っていても上に上がると晴れていたりその逆もありますので、何とも判断のしようがありません。贅沢なお話ですが・・・、もう少し星空に手が届くところに移動したいものです。

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今日頂いた真っ赤なトマトです。畑に入って自分で採取してきました。もちろん所有者には許可をいただいております。うちの仕事をしてもらっている方の畑からですが・・・、本当に野菜づくりが上手です。1本の木にトマトが鈴なりになっています。ここからいつも美味しいお米もいただいています。ほとんど外には出ない「佐久穂町産のこしひかり」です。この米を食べたらスーパーの米は食べられません。このトマトも甘くて美味しいフルーツのような味がします。田舎に居るとこういったことは普通です。


今日で微動マウントの改良した図面が仕上がりました。来週から最終の試作に入っていきます。一応これで試作は終わりになり、それ以降ご注文をお受けして製作に入っていきます。最初のお届けは9月に入ってからになりますが、長いことお待ちの方々にはもう少しでお届けできるでしょう。

また、同じくご注文を密かにいただいている、ポラリエ用の「簡易赤緯軸ユニット」も近日中に製作に入ります。同じくご注文をお受けいたします。いま少しお待ちください。


好天続きの盛夏です

2012-08-15 17:00:58 | ポータブル赤道儀関連

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今年の夏はこれまでとは違って、好天に恵まれているようです。12日に引き続いて昨夜も八千穂高原へ上がりましたが、所々星空が見えているだけで、撮影できるほどの空ではありませんでした。しかし、雲の隙間から見える星空は高い透明度も手伝って素晴らしいものでした。

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今もこんな空ですが・・・、昼間の雲の多さを考えるとだいぶ青空が見え出してきています。このままいけば綺麗に晴れてくれるかもしれません。雲と空の境界線がはっきりしていますので、高い透明度が期待できます。今年の夏はいつもの夏と違って、コントラストの高い空模様になっています。

今晩もこのまま晴れてくれたらまた上に上がって下の機材で撮影をしてみます。

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新型ポラリエ雲台ベースは、少しづつ形になってきています。今週末には全ての加工が終わって、残りアルマイト処理だけになります。予定では、胎内星まつりの前日にギリギリ完成しますが、ご注文いただいている方への発送がどこまでできるか分かりません。納期がはっきりしましたら、来週月曜日20日にはオンラインショップよりご案内をさせていただきます。単体でのご注文の方には、やや納期が先になるとと思いますが、よろしくご理解をお願いいたします。

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私がポラリエで直焦点撮影する時に使っている主要機材です。上からFS60CB、BORG 60ED、BORG 45EDIIです。いずれも純正のレデューサーを装着して最速になるようにしてあります。BORG 60EDは、旧タイプの0.66xDGTを装着しています。中でもFS60CBが一番重量があり、1.95kgあります。60EDは1.15kg、45EDIIは1.0kgです。いずれもポラリエには大きな負担にはならない機材です。

こういった組み合わせで撮影している方々のほとんどは、一般的な赤道儀に乗せてオートガイダーも併用して使っています。私もポラリエが発売されるまでは、スカイメモRやタカハシP2赤道儀などに乗せて使っていました。しかし、ポラリエで直焦点撮影に使えるようになってからは、赤道儀は全く使わなくなってしまいました。要するにこちらのほうが気楽に使えるからです。観測地へ到着してセットして撮影するまでに10分とかかりません。これからもこのスタイルはさらに進化させて、誰でも簡単に天体写真が撮れるようなシステムにしていきたいと考えています。


ポラリエ+新型雲台ベース+FS60CBで撮りました!

2012-08-13 10:45:21 | ポータブル赤道儀関連

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昨夜のペルセウス座流星群は、素晴らしかったです。家を出る時には空全体が薄雲に覆われていたのですが・・・、八千穂高原へ着いて空を見上げてビックリの満天の空でした。

数はそれほど多くはなかったですが、とにかく明るいマイナス等級の凄いのが時折見えていました。一番凄かったのは、林の影で出現したもので、空全面が一瞬明るくなりました。残念ながらフィッシュアイズームで狙っていましたが、タイミングが悪くて写ってくれませんでした。マイナス4~5等クラスならF4でも余裕で写るはずですが、撮影時に出てくれなかったのでダメでした。

ところで本題ですが・・・、最初の画像は昨夜撮影したもので、知らない方々は驚かれるかもしれませんが、先日画像をアップしたポラリエにタカハシFS60CB改に0.72X RDで撮影したものです。露出は180秒=3分です。驚くことにきっちり点像で写っています。カメラはKissD-X5にAstronomik EOS Clip CLSフィルターを装着しています。これで光害の影響は皆無です。たぶん10分以上は露出をかけても大丈夫なレベルです。しかし、これで驚いてはいけません。

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こちらは同じ組み合わせで撮ったもので、何と露出時間が300秒=5分です。これも若干星が大きめになっていますが、追尾自体は成功しています。ご存知のように、このFS60CBは355/F5.9mmの焦点距離があり、それに純正0.72Xレデューサーをつけることで255mm/F4.2になります。つまり255mm/F4.2の望遠レンズで5分間の追尾撮影が成功したことになります。しかし、実際にはカメラがAPS-Cサイズのフォーマットですので、400mm/F4.2の望遠レンズの直接焦点撮影が成功していることになるでしょう。しかも5分露出です。これは素直に驚いていい数値のはずです。

私が使っているこのFS60CBは、純正の状態から接眼体を外してStarlight Insturument社のフェザータッチ・マイクロフォーカサーを取り付けた上で、さらに純正のレデューサーを2インチ接続が可能にしたものです。そのためにフォーカシングは驚くほど滑らかで劇的に使いやすくなっています。またレデューサーも、眼視で撮影対象を導入しておいてから、レデューサーとカメラを予め接続した状態で待機させておき、素早く入れ替えて撮影に入れます。純正状態だとその都度ネジ込みが必要なので、その合間に天体がずれてしまったりすることがあるので、不便だと感じてこのようにしました。

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これらの結果は、いくらポラリエにその追尾性能があってもそれを引き出せるアイテムが必要で、それを最大限引き出すためにこの新型のポラリエ雲台ベースと専用の極軸望遠鏡を作りました。ここ最近は天候がよろしくなかったりしましたので、テストができませんでしたが、ここでやっとできてホッとしています。

露出時間が3-5分は成功しましたが、条件によっては未知の領域の5分以上も使った限りでは成功しそうな予感がしました。ただし、昨夜も感じましたが、ピリオディックエラーの関係で一度成功してカメラ類に全く触れずに連続して撮影をした時に小さな流れが発生したことがあります。これについては、十分許容範囲だと考えています。ほとんどのポラリエユーザーさんは、ポラリエはカメラレンズで広角~標準程度で使えるものと考えているところに、この結果です。とにかく私でなくても驚かれる結果でしょう。僅か800gのポータブル赤道儀がこれほどの実力を持っているのですから・・・、それを活かさない手はないでしょう。

ところで、上の画像ですが・・・、昨夜の八千穂高原の空です。銀河が空を分けた姿が美しいです。光害カットフィルターは使っていませんが、夏にも関わらず透明度の高い空でした。しかし、周辺部は光害の影響がはっきり分かります。まぁ、それでもこれだけ写せる空が身近にあるのですから幸せなことです。

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こちらは、Astronomik EOS Clip CLS-CCDフィルターをKissD-X5に装着して3分露出で撮影したものです。レンズはEF24mm/1.4L(4.0)を使っています。カメラは改造済みです。未改造ならCLSのノーマル仕様を使います。天頂付近の撮影ですが、光害の影響は全くといっていいほどありません。フィルター無しだとバックが白くなりますし、北アメリカ星雲なども写りません。

とにかく昨夜は堪能しました。八千穂高原の駐車場は、不思議なことに誰もいませんでした。たぶん上の「ふるさと」の駐車場か白駒池あたりにはペルセ群の観測者が居たと思います。しかし、もし白駒池へ上がっていたら雲の中だったかもしれません。

また明日早朝に金星食があります。天候は今のところ大丈夫そうですが、雲が多いのが気になります。ここんところオリンピックのせいで寝不足ぎみだったので、それにまた天文現象が真夜中~明け方ということで、寝不足のまま仕事をすることになります。また観測ができたらリポートします。


新型ポラリエ雲台ベースは、日食お気軽遠征にお勧めです!

2012-08-12 17:00:31 | ポータブル赤道儀関連

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今晩~翌朝にかけては、ペルセウス座流星群のピークです。晴れてくれたらこのシステムを持って八千穂高原へ上がろうと準備しております。

この新型のポラリエ雲台ベースは、クランプフリーの状態でも電源を入れると追尾してくれます。まるでロスマンディー社の赤道儀のようです。バランスが完璧に合っていれば、対象天体を導入してクランプを締めなくても、フリー状態で観測を楽しむことができそうです。

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天体を導入する時には、指1本で軽く動きますので、構図決定や天体導入はとても楽だと思います。クランプはそれぞれ2本づつ付いていますが、実際には1本軽く締めるだけで十分利いてくれます。構造的には単純ですが、スムーズな回転が得られるように最適なクリアランスをとりながら作っています。

これまでは、このFS60CBを乗せてもかなり無理をしている感じがしましたが、今回のモデルでは、最適なバランスで乗せてみると、全く無理な感じがせずに自然に使えると感じました。特にこういったポータブル赤道儀ではバランスを取ることがいかに大切かを再認識した次第です。後は実際にBORGなどの小望遠鏡システムで使ってみることが大事です。

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これはちょっと無茶な使い方ですのでお勧めいたしません。しかし、こんな使い方を考えてみてもいいかも?・・・です。両方それぞれの重量は2kg、1.5kgです。両方の合計が3.5kgですが、これで立派にバランスが取れています。私の経験上から言うと、これでも追尾してくれると思います。ただし、撮影できるほどの精度になるかどうかは分かりません。以前にも3kg以上の機材構成で500mmを3分で点像で撮影ができていますので、不可能なシステムではないでしょう。

いずれにせよ、早くこの新型ポラリエ雲台ベースで撮影がしたいものです。天候が良ければ今日明日にでも使ってみて御知らせいたします。

ところで、先日先行販売した数量限定分は、1日を待たずして完売しました。次回は胎内星まつりで販売しますが、赤と青の2色のモデルを販売します。ただし、数量が少ないのでなるべくお早めに当ブースへお越しください。当日はセット販売のみですので、雲台ベースのみ欲しい方は9月までお待ちください。

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先日納品した、ビクセンSPDX赤道儀をSXGハーフピラーを介して、ビクセン三脚に取り付けるアダプターヘッドです。SXGハーフピラーだけお送りいただいて、架頭部のみ製作しました。ここ最近はこのSPDX関連のご依頼が結構ありました。20年も前の製品であっても、良いものは今でも良いのでしょう。

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先ほど、家で遊んでいる望遠鏡などを松原湖まで運んで置いてきてから八千穂高原を経由して戻ってきました。これからお盆休みですが、それほど人は多くなかったです。八千穂レイクでは釣りをやっている方が数人いるだけで、後は散歩をしている人がまばらに居るだけでした。家から僅かの距離にこんな自然溢れるところがあるのは、幸せなことです。

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日本一の白樺原生林ですが、何処が日本一なのか良く分かりません。この3枚の画像は全てCanon EF40mm/2.8 STMで撮影したものです。カメラは5DMKIIですが、ネイチャーフォトにはなかなか良いレンズです。Kiss Digiに付けて気軽に持ち歩くにはいいかもしれません。

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新型ポラリエ雲台ベースType-EQのご案内

2012-08-10 19:31:16 | ポータブル赤道儀関連

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本日から限定数量で先行販売を開始しました、新型ポラリエ雲台ベースセットです。これに同じく新型の微動マウント、専用極軸望遠鏡、また近日発売予定の「簡易赤緯ユニット」を取り付けることで、世界最小最軽量の赤道儀になってしまいます。残念ながら両軸には微動ユニットは付いておりませんが、それぞれの回転が赤道儀なみに軽くスムーズですので、高倍率でなければ十分実用になると思います。

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簡易赤緯ユニットは、まだ試作段階ですが、概ねこの形状で新型のポラリエ雲台ベース部にピッタリのサイズにしてあります。もう少し高さを落としてもいいのですが、そうすると鏡筒がポラリエに干渉してしまうので、敢えてこの高さにしています。最終的にはアルマイト処理もして綺麗に仕上げます。こちらも近日中に単体で販売予定です。

これらを取り付けた姿は、完全に赤道儀になってしまっています。ポラリエ雲台ベースは初期のタイプから今回で4世代目にあたります。しかし、2世代は試作で終わっておりますので、実際の販売を始めてからは今回が2世代目です。

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今回のポラリエ雲台ベースの大きく変わった点は、まずそのデザインです。先日もアップしましたが、そこからさらに軽量化したのがこのモデルで、現状では400gになっています。前モデルでは1体型だったものを2体構造にしたことで、その回転をスムーズにすることができました。それにより、より微妙なバランスが取れるようになり、最適なバランスで使用することで、ポラリエにかける負担を軽減することが、今回の改良の主目的です。

一般のカメラを主体での撮影では、ここまでの大げさなものは不要だと思いますが、私のようにBORG、FS60などでお気軽直焦点撮影をする、また海外で日食撮影をするというような目的では、最大限機材の軽量化と汎用性を高めるという意味では、十分有効な機材となると考えて製作しました。

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本来、”ポラリエはそんな使い方をするものではない”と思われる方々もおられるでしょう。しかし、こんな使い方があっても面白いのではないか・・・と考えて遊び心と実用性も考えて本セットを考えてみました。

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今回、限定数量でオンラインショップで本日販売を開始しました。ただし数が少ないので、もし売り切れてしまった場合には、24-25日の胎内星まつりでも若干数量販売をいたします。それも終わってしまえば、次回は9月からの販売となります。今回製作している分の半数は海外へ行く予定です。海外からの問い合わせも少ないですが来ています。それから、既に前モデルをご購入いただいた方で、雲台ベースのみ欲しい方もおられるかもしれませんので、雲台ベース単体での販売も考えております。いま少しお待ちください。