今日届いたばかりの新型「Vixen AP赤道儀」です。三脚は純正の「APP-TL130」ですが、この三脚が大変良くできています。重量3kgで、天体望遠鏡の三脚としては相当軽量化されています。三脚ベース部以外は市販のカメラ用三脚と良く似ており、天体用でありながらカメラ三脚の良いところを入れてデザインされています。定価22,000円ですが、見た目全然安っぽい感じはしません。アトラクス用のジュラポール三脚とデザイン的には近いものがありますが、お値段はその半額以下です。
AP赤道儀の取り付けは、中央のポールを回してねじ込むしくみです。とてもスマートな方法です。普通の赤道儀用三脚はこのセンターポールがありませんが、これがあることで安定感が増して、より強固にセッティングできるようです。
搭載ベースに通常ならある方位調整用ピンが無いので探したところ、こんなところにありました。不用意に紛失しないための気遣いでしょう。
この三脚を展示会で見た時には高価なものだと勝手に考えていましたが、実際に現物を見て触ってみると、とても良い物であることが理解できました。できればもっと早くこんな三脚を作って欲しかったものです。このAP赤道儀も含めてお借りしたものなので、しばらく使ってみて私なりのリポートをこちらにてしていこうと思っています。
合わせて「APフォトガイダー」もお借りしました。
これも手にして初めて分かりましたが、見た目よりとても軽いです。実測したら1470グラムでした。ポラリエ+PCB-EQ2が1100グラムなので少し重たいですが、赤道儀を考えると決して重たいものではありません。AP赤道儀もGP2赤道儀より若干軽い感じがします。たぶん軽いと思います。TK-ALZM2に乗せてみましたが、なかなかいい感じです。脚部がちょっと頼りない感じがしますが、あまりゴッツイのもいただけないのでこんなものでしょう。
これらの機材は、4月のニュージーランド遠征に持っていきます。聞く所によると、まだAP赤道儀は南半球では使われたことが無さそうだということなので、新型の暗視野照明装置付き極軸望遠鏡も使って南天でのファーストショットを狙ってみようと思ってみます。
BORG 71FL、36EDもお借りしたものですが、71FLにはこれから発売される新型の「0.72x DGQ 7872 レデューサー」が装着されています。手元に0.66xと0.7xの2種類のレデューサーは持っていますが、どうせなら新型を南天へ持っていって欲しいとのことでお借りしました。私の能力でどこまでそのスペックを活かせるか分かりませんが、"世界一美しい星空”が助けてくれるでしょう。
今回の遠征ではAP赤道儀も含めて新たな機材ばかりなので、現地で戸惑ったりしないように事前に国内でしっかり使い込んでから持っていきたいと思います。AP赤道儀は後に当店の商品リストに入れていくつもりですが、その前にしっかり使ってその良さをアピールしていきます。画像のポータブルピラーもいずれ商品化していくつもりでAP赤道儀を乗せてみました。結構いい感じです。
ところで話が変わりますが、今朝のニュースで「ミスタースポック」レナード•ニモイが亡くなったことを知りました。私にとってはショッキングなニュースです。昔からのトレッキーなので、スタートレックは宇宙大作戦のテレビ番組の頃からリアルタイムで見ていました。既に「ドクターマッコイ」も亡くなっているので、3人の中で残ったのは「カーク船長」だけとなりました。本当に寂しいです。この3人が劇中でしゃべっているシーンがとても好きです。劇場版3作目のようにジェネシスプロジェクトにより復活して欲しいものです。熱烈なファンの一人として心よりご冥福をお祈りいたします。