おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

新型極軸調整台 P-Cube

2013-05-31 18:04:12 | 新製品等のご紹介

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試行錯誤を繰り返した上にやっと完成した極軸調整台「P-Cube」です。名前の由来は見れば分かる単純明快です。余計なものを排除しながら機能重視で且つデザインを考えて作りました。

このP-Cubeの大きな特徴は、これ単体でほぼ世界中の人口のある程度密集している地域で使用可能であることです。特別なパーツなどを追加交換せずに、この状態で北半球から南半球の幅広い地域で使うことができます。また、基準位置が「水平0度」、「35度」の2種類を簡単にセットして使うことが可能です。

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ポラリエなどのポータブル赤道儀への取り付けは簡単で、カメラ用の自由雲台同様の感覚で着脱が可能です。工具類も不要です。デザインを見て分かるように、形状的にカメラ用の自由雲台的な感覚で使えるように考えてデザインしています。ただし、自由雲台同様な自由さはありません。ポータブル赤道儀用に作りましたので、そこまでの自由さは不要です。

ここに到るまでに度々試作品を作っては、壊して・・・を繰り返して最終的にこの形に仕上がりました。製作する上で一番重要視したのは、パーツ点数をいかに減らして必要な機能を持たせるかということでした。それと共にデザインも重要ですので、それら全てを満足させるにはこの形状が最も良いと考えて完成形としました。

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左が現行で製作している「TK-ALZM」ですが、当然のことながらこれと同じ使い方はできませんし、機能も限定されています。P-Cubeは、あくまで”調整台”としての機能しかありませんが、単にポータブル赤道儀の極軸調整用としてだけでなく、撮影時のガイド用としても十分使えるはずです。また、販売予定価格も、TK-ALZMよりはかなりお安くいたします。

現在既に製作に入っておりますが、初期ロット数が大変少ないです。従って最初に販売しても直ぐに売り切れてしまうかもしれません。こればかりは私も分かりません。予定としましては、6月中旬頃になるかと思います。気に入っていただけたら、販売時にはぜひご購入ください。今回のみご予約販売はせずに、即納販売といたします。


それから、度々御知らせしている、「PCB-EQ2 ポラリエ雲台ベース」は、来週末から即納品として販売開始します。既に加工が終わって最終処理へ入っています。こちらについては、来週以降に詳細を御知らせいたします。今しばらくお待ちください。


今週末に小セールをします!

2013-05-29 18:44:19 | ご来訪者様への御知らせ

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以前からちょっとだけ御知らせしていた「OPEN 1周年感謝セール」を今週末の6月1日に行います。内容的には、Solar Max II 60-BF10 Hα太陽望遠鏡(大変良く見える個体です)、DMK41AU Imaging Sourceカメラ、Orion 80EDT、80mm ガイド鏡、TG-Lコンパクト経緯台、TK-ALZM (Red、Blue)微動経緯台、ポラリエ専用極軸望遠鏡セット、Astronomik CLSフィルター、ポラリエ雲台ベースType-EQ1、タカハシFS60CB+Starlight Feathertouch Foucuser仕様(もしかしたら出すかも)が大まかなセール品です。お値段は全て格安にて販売いたしますが、ほとんどが1点ものですので、売り切れてしまったらご容赦ください。

なお、当セールでご購入いただける方は、これまでテレスコ工作工房オンラインショップをご利用されたことのあるリピーター様限定です。ご利用歴の無い方はご購入できませんので、悪しからずご容赦ください。あくまでこれまでご利用いただいた方々へのサービスの一環として行うものですので、ご理解いただければ幸いです。


PPFは、まもなく販売いたします

2013-05-28 18:44:34 | ポータブル赤道儀関連

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タカハシSE、FC三脚等にカメラ雲台を取り付けるためのアダプターです。ご要望があってお作りしました。ビクセン三脚用は純正品で販売されていますが、タカハシ用はないようです。国内で使うなら三脚を車中に入れておけば済むことなので使うことはないかもしれません。1点余分に製作しましたので、後ほどネットショップにアップしようと思います。

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当工房のオリジナル品で、人気の商品でもある「ポラリエ専用極軸望遠鏡-PPF」がしばらく在庫無しでしたが、今週より若干数量販売再開します。これまで通り、セッティングパターンのみ赤色で光る、暗視野照明装置と調光装置がセットになっています。極軸合わせにはスカイメモR、RS等でも定評ある照明方法ですので、空がある程度明るくても合わせやすいものです。海外で販売されている赤道儀の極軸照明は、ほとんどこの暗視野照明方式です。また中級クラス以上の望遠鏡のファインダーも同様なシステムとなっています。

ポラリエ本体の価格を考えると決して安いものではありませんが、その諸性能を活かすには極軸望遠鏡は必需品でしょう。ただし、現行のシステムでは極軸望遠鏡を挿入したままカメラ機材の構図調整ができません。一旦外してから調整して、再度カメラ類を取り付けて撮影ということになります。ちょっと面倒ではあります。


ところで、極軸望遠鏡をポラリエに取り付けたままでカメラ機材を取り付けて撮影ができるアイテムを来週から発売開始します。「新型ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2 」です。まもなく加工終了して最終仕上げ処理に入ります。これについては、新たなことが分かり次第御知らせいたします。

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時間が空いた時にコツコツ作っていた「焼き釜」がやっとここまで仕上げました。外側をコンクリートブロックを積んで、内側に耐火レンガを100個ほど貼り付けてあります。ホームセンターで売っているバーベキュー用は使えないので、SK32という耐火温度1300度のものを取り寄せて使っています。ここまでは勢いよく作りましたが・・・、ここからどうするか悩んでいます。まぁ、ここまで出来ていれば、後もう少しのところです。この釜は自家用ではありますが、その使い方については後日ゆっくり考えようと思います。


まもなくお届けいたします

2013-05-24 19:34:15 | ご来訪者様への御知らせ

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大方組み立て調整が終了して、残り細かいパーツ類を取り付けて梱包すればお届けできるようになります。長らくお待たせしておりますが、まもなくお届けいたします。気長にお待ちいただきましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。

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たまにご依頼があればお作りしている加工品です。Toast Pro用のスライディング・カメラアームです。まだご要望があるようですので、近い内にまた製作します。既製品を使っていろいろ苦労されておられる方がいらっしゃるかと思いますが、このスライディングアームを使うことで、高価な既製品に頼らずとも本体の精度を十分活かした使い方ができるでしょう。

ウェイトや軸などもご用意できますが、それを使わずとも工夫することでバランスが取れるように考えて作ってあります。割合シンプルな物ですが、実際に使われてみるとその実用性も実感できるでしょう。

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先端の雲台ベースには、小さなことですが、回転防止のためのネジが埋め込んであります。雲台を取り付けた後にこのネジを締めることで、使用中に不用意に回転してしまうのを防ぐ働きがあります。こういった小さな工夫は自分が海外遠征などで実際に機材を使った経験から来ています。使われる方には役立ってくれるでしょう。

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新緑が美しい季節になりました。冬季には茶色だった山肌が一斉に緑に変わっていきます。四季の中で春が好きな方は多いはずです。何も無いところから緑が芽生えて、新たな命が生まれてくるところが好まれる理由かもしれません。

今週末で大きな発送等が終了しますので、来週は日を見て山へ上がろうと思っています。今年初めての山の温泉へ行こうと思います。毎年参加している北米カリフォルニアのRTMCスターパーティーは、今年は行けませんでした。大変残念です。この分だとニュージーランドへも行けそうにありません。しかし、夏には1年ぶりに渡米しようと思っています。


Big News

2013-05-23 19:01:55 | ミード関連の加工改造

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先日、米国から驚くようなニュースが入ってきました。

光学機器メーカーとしては世界有数のMeadeが合併吸収されたようです。資金を提供したのは、日本でも知っている人は知っている中国の光学メーカー「JOC」だそうです。ここで製造された光学製品は日本でも販売されているので、その世界で仕事をされている方なら知っているメーカーでしょう。その買収に必要な金額は450万ドルだそうです。

これにより、MeadeがJOCに社名変更をすることは無さそうですが、問題はこれまで販売してきた製品のサポートや従来品の販売が続けられるかです。また太陽望遠鏡のCORONADOもMeadeですので、引き続き販売やサポートが継続されるかユーザーさんには心配でしょう。しかし、今朝米国の友人と話した際には、SyntaがCelestronを買収した際と同じで、社名も内容も変わらず続けられるだろう・・・との意見でした。


また、渡米した際には食事をしたりいろいろ意見交換しているExproler Scientificの代表スコット・ロバート氏が、合併後にはMeadeの経営、管理に関わってくるそうです。彼は2007年までは同社の副社長だったこともあるので、彼が経営陣に入り込むことには何の違和感もないでしょうし、それを遮ることもないでしょう。彼の経営手腕とその人柄は、天文業界では良く知られています。

いずれにしても、JOCとMeadeの合併は業界的には歓迎されると思いますし、より大きな資金が投入されることになるので、これまで出来なかった新たな物づくりが期待できるでしょう。またES社の代表がそれに加わることで、今までは良くなかったその管理体制も一新されて、よりよい製品を私達に提供してくれるのではないでしょうか。そうなることを願ってはおりますが・・・。


コツコツやっています

2013-05-23 17:55:28 | 新製品等のご紹介

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TK-ALZMの組み立てを暑いさなかにやっています。大した数ではないのでじきに終わりますが、パーツ点数が細かい部品も入れるとあるので、慎重にやっています。組みあがり次第順次発送させていただきます。明日からできれば発送したいところですが、全ては出せません。週末にお届けできるのがベストです。いま少しお待ちください。


三浦雄一郎さんがエベレスト登頂に成功したそうです。私もあこがれている山ではありますが、体力だけでは登れないハードルが最高に高い山です。植村直巳さんが、言っていた言葉が「お金と優秀な装備があれば、登れない山などない」と言っていたそうです。普通の山と違ってしっかりした装備と資金、サポートがあって初めてそのスタートラインに立てるのでしょう。もちろん個人の努力が必要なことは言うまでもありません。

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現在製作中の「PCB-EQ2」新型ポラリエ雲台ベースの予想重量です。400gを僅かに切るくらいまで軽量化しました。それまで販売していたType-EQは、約570gでしたので約180g程度の減量です。おまけにサイズも約60%くらいにコンパクトになりました。機能自体は旧タイプ同様にスムーズです。この新型の雲台ベースは、基本的にポラリエに装着した状態で持ち歩いて欲しいと思いましたので、そのように考えて設計しています。

軽量化とコンパクト化を図るために部品点数が増えていますが、販売価格は上がることはなく、逆にリーズナブルな販売方法を考えています。今回からは雲台ベースは単品売りになりますので、ウェイトなどは必要ない方は逆にお安く買うことができるはずです。ウェイト類は先日アップした「ペットボトル・ウェイトAD」を使うことで対応できる上に両軸に機材をつけるなどすることで不要になるでしょう。発売予定は6月初旬の予定です。今回は初回なので数量は少ないので、ご要望の方は発売時期を逃さずにご注文ください。

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こちらもまだ公開はできませんが、新型の微動調整台「Cube Unit」です。重量は現行のTK-ALZMより約300g軽量化しています。経緯台としての機能は持っておりませんが、ポラリエなどのポータブル赤道儀の極軸調整用としては十分過ぎる昨日を有しています。緯度調整については、両極高緯度地方以外のほとんどの地域で使用可能です。

大きな特徴の一つに、緯度調整の基準位置を2種類可変できることで、追加パーツ無しで水平と35度傾斜を使い分けることが可能です。デザインもシンプルです。また改めて詳細は御知らせいたしますが、プロトタイプの製作時期は終わっており、既に本製作に入っております。発売時期は6月中下旬を予定しております。PCB-EQ2同様に製作数が少ないです。またその時期についてはいずれ御知らせいたします。


ところで、スカイメモR/RS用 雲台ベースについてですが、製作がちょっと遅れております。納期的には6月に入ってしまいます。お待たせして申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。詳細が分かり次第こちらからまた御知らせいたします。


経緯台の電動化

2013-05-20 18:25:26 | その他の天体用改造製作

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先日、米国から送ってもらったポルタ経緯台に取り付ける両軸モーター装置です。2個のモーターとハンドコントローラーのセットで販売されています。これをポルタに取り付けては当たり前すぎるので、タカハシTG-Lに取り付けてみたら・・・と思って取り寄せました。

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ところが、届いてみたら注文した商品と違っておりました。仕方ないので送り返して正しい商品を送ってもらいます。モーターユニットはほぼ同じですが、コントローラーが全く違います。本来欲しいものは、個々のモーターの速度を微調整できるもので、上手に調整すれば、自動追尾型の経緯台として使うことができる優れものです。太陽観測から月惑星、星雲星団にいたるまで幅広く使うことができます。

今考えているのは、当方で販売しているコンパクト型のTG-Lに取り付けることで、いくつか難題をクリアーしないといけません。実際に作って欲しい方がいらっしゃるかどうか分かりませんが、自分で使いたいので一台は作ってみます。


それから、一つ大事な御知らせがあります。当店で販売している人気商品のAstronomik CLSフィルターですが、最近の円安ユーロ高等により、現状の価格での販売が厳しくなっています。今後入荷するものから価格改定をしていきます。それでもまだ少しはお安いとは思います。


太陽が凄いことになっています!

2013-05-17 17:54:07 | Hα太陽望遠鏡関係

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今日夕方近くに撮影した太陽です。Solar Max II 60、DSC-LX7、テレスコ工作工房オリジナルのLX7-XWコリメートアダプターで撮影しました。今まで見たことがないような太陽フレアーが沢山出ています。黒点やプロミネンスも全周囲に出ているので、凄いことになっています。

先ほどもニュースでここ2週間くらいの間が要注意とのことで、また大きなフレアー爆発が起きそうです。GPSや航空機などにも多大な影響を与えるので、しばらくは太陽から眼が離せません。Hα太陽望遠鏡をお持ちの方はぜひスーパーショットを狙ってください。PSTの双眼仕様も眼視観測では有効です。Imaging Source社のカメラをお持ちの方は、ぜひビデオ映像にして長時間の変化を捉えてください。

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太陽がこれだけ活発な活動をしている・・・ということは、当然オーロラ活動も活発なはずです。これから1~2週間の間にニュージーランドやオーストラリア南部へ遠征される方は、夏の銀河とオーロラを同一画面に撮ることができる絶好のチャンスです。先日、ヤフーニュースでナショジオの星空写真コンテストでアイスランドで撮られた素晴らしい写真を見ましたが、タイミングが合えば、これ以上の凄い写真が撮れるはずです。私も仕事が暇なら直ぐにチケットを買って飛んでいきたいところです。

残念ですが、星ナビギャラリーに時折登場している方がまた素晴らしい写真を投稿してくれるのを待つしかありません。


ところで、現在製作に入っている新製品がいくつかあります。スカイメモR/NS用雲台ベース、新型微動調整台Cube、New PCB-EQ2、ポラリエ専用極軸望遠鏡などなど・・・いろいろ製作しています。たぶん来月一気に販売することになるでしょう。今回はご予約品は全くありませんので、販売開始ー即納品となります。これまでブログでその一部を公開しておりますが、そこからさらに改良を加えて形状が変わっています。まもなくその姿をお見せできるようになるでしょう。いま少しお待ちください。


長らくお待たせいたしました!

2013-05-16 17:31:53 | ご来訪者様への御知らせ

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約2ヶ月弱程度お待たせしてしまいましたが・・・、TK-ALZM 微動経緯台は来週からお届けできるところまで仕上がりました。今日最終工程のアルマイト処理へ無事に送り出しました。また戻ってきてから組み立て調整をして無事にご注文の方々へお届けいたします。週末には皆様へ個別に御知らせとお支払いのご案内をさせていただきます。いま少しの間お待ちください。

いつもは、これだけ長いことお待たせすることはないのですが、いろいろな事が重なって納期が延びてしまいました。何卒ご容赦ください。

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先日、米国から送ってもらったSolar Max SME60フィルターが届いてみたら不良品であったことから、再度新たなものを送ってもらい、その検品を行いました。最初に覗くまではビクビクものですが・・・、現地で知人がしっかり実観測にて検品をしてくれているので大きな心配はしておりません。しかし移送中に破損することもありえるので完全に安心はしていません。

最初の個体も現地で発送前にしっかり検品してくれていたにも関わらず、届いてみたら使えないということでした。私のように現地とのコネクションが確立している中での輸入でもこういったことが起きるので、ましてや全くの個人輸入では大変リスキーです。やはり心配な方はヤフオクで人様が使ったものを購入するか、ちょっと高くても代理店経由にて購入されるほうがいいでしょう。

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届いたフィルターは驚くほど良く見えましたので、ご依頼の方には喜んでいただけるでしょう。見え味については、私自身は商品には格差をつけてはおりませんが、自分の経験上からのことになるので、曖昧と言えば曖昧です。しかし、ご購入していただいた方には十分満足していただいていると思います。

最近、Hα太陽望遠鏡についてのご相談をいただきます。購入に際しては安価なPSTであっても10万円弱程度に最近の円安によりなっていますので、決して安い買い物ではありません。ましてやSolar Max II 60以上ともなると、さらにその倍以上です。初心者様が安易に手を出すにはハードルが高すぎるでしょう。購入される前にネットなどで十分情報を入手された上で安心できるところから購入するといいでしょう。

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以前から注文していた耐火レンガが届きました。SK32という一般的なもので、ピザ釜などを作る際には良く使われているものです。近所の小さなホームセンターで値段を聞いたら、380円/個と言われて、そんなものか・・・と思ってネットを調べたら、実際には220円ほどで買えることが分かりました。しかし送料が2万円もしますので、地元の金物屋などを調べてみたら、ほぼ同価格で購入できました。送料も不要でした。

これから暇をみてコツコツ200個ほどあるレンガを積んでいきます。焼き釜のベースと壁は既にコンクリートとブロックで仕上がっていますので、後はレンガを積んでから最後に鉄工所で作ってもらう鉄釜を乗せて完成です。


Vixen GP用カメラ三脚アダプター

2013-05-15 09:42:12 | 特注製作品(ビクセン)

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ビクセンGP2ガイドパックをGITZO三脚等に装着したいとのご要望で製作しました。この三脚は首部が細くなっているので、今一つ安定性が良くない感じに見えます。しかし延長軸のクランプが無いタイプなら心配もないでしょう。同システマティック三脚をお持ちなら、ダイレクトで適合するアダプターを製作するのが最も安定します。

三脚固定部は3/8インチ太ネジですので、同じ太ネジ仕様ならどの三脚にも取り付け可能です。ご依頼者様は海外遠征などを視野に入れて頼まれたのだと思いますが、この種の加工は以前から良くあります。

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GP赤道儀の固定ネジはM10ですし、三脚は3/8インチなので両者を結合するには1体ものでは無理なので、2体構造にしています。これにより製作費用は上がりますが、着脱が容易にできることや、回転機能も持たせることができるので、トータルでは使いやすいと思います。

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三脚装着後に回転させたい場合には、サイドのローレットネジを緩めることで軽くスムーズに回転できます。着脱もベース部を赤道儀側へ装着しておけば簡単にできます。工具も不要です。

現在他にもEM赤道儀をGP三脚に乗せる加工なども受けておりますので、これからの南天遠征シーズンに向けてこういったご要望は増えてくると思います。ただし、現状は忙しいのであまり多くは受けておりません。


それから、現在最終処理に入っている「TK-ALZM 微動経緯台」ですが、このまま予定通りであれば、来週末頃からお届けできるようになるかと思います。今週末にはご注文の方全てにご案内をさせていただきますので、メール等のチェックをお願いいたします。