試行錯誤を繰り返した上にやっと完成した極軸調整台「P-Cube」です。名前の由来は見れば分かる単純明快です。余計なものを排除しながら機能重視で且つデザインを考えて作りました。
このP-Cubeの大きな特徴は、これ単体でほぼ世界中の人口のある程度密集している地域で使用可能であることです。特別なパーツなどを追加交換せずに、この状態で北半球から南半球の幅広い地域で使うことができます。また、基準位置が「水平0度」、「35度」の2種類を簡単にセットして使うことが可能です。
ポラリエなどのポータブル赤道儀への取り付けは簡単で、カメラ用の自由雲台同様の感覚で着脱が可能です。工具類も不要です。デザインを見て分かるように、形状的にカメラ用の自由雲台的な感覚で使えるように考えてデザインしています。ただし、自由雲台同様な自由さはありません。ポータブル赤道儀用に作りましたので、そこまでの自由さは不要です。
ここに到るまでに度々試作品を作っては、壊して・・・を繰り返して最終的にこの形に仕上がりました。製作する上で一番重要視したのは、パーツ点数をいかに減らして必要な機能を持たせるかということでした。それと共にデザインも重要ですので、それら全てを満足させるにはこの形状が最も良いと考えて完成形としました。
左が現行で製作している「TK-ALZM」ですが、当然のことながらこれと同じ使い方はできませんし、機能も限定されています。P-Cubeは、あくまで”調整台”としての機能しかありませんが、単にポータブル赤道儀の極軸調整用としてだけでなく、撮影時のガイド用としても十分使えるはずです。また、販売予定価格も、TK-ALZMよりはかなりお安くいたします。
現在既に製作に入っておりますが、初期ロット数が大変少ないです。従って最初に販売しても直ぐに売り切れてしまうかもしれません。こればかりは私も分かりません。予定としましては、6月中旬頃になるかと思います。気に入っていただけたら、販売時にはぜひご購入ください。今回のみご予約販売はせずに、即納販売といたします。
それから、度々御知らせしている、「PCB-EQ2 ポラリエ雲台ベース」は、来週末から即納品として販売開始します。既に加工が終わって最終処理へ入っています。こちらについては、来週以降に詳細を御知らせいたします。今しばらくお待ちください。