大好評だったTK-ALZM 微動経緯台でしたが、半年近く製作はしておりませんでした。時折ご質問で”製作して欲しい!”というご意見を頂戴しておりましたので、製作はするつもりでおりました。しかし搭載ベースをより使いやすいものにしたいという思いがあり、今日までかかってしまいました。画像の搭載ベース部品は、簡単にスプレー塗装して色づけしただけですので、綺麗ではありません。仕上がりは黒アルマイト艶消しとなりますので、この画像より遥かに綺麗です。また完成時にはこの搭載ベース部品の四つ角は、Rが付いた美しい形状となります。
改良に際しては、これまでご購入いただいた方のことも考えて、最小限且つより良い改良とすべく悩んだ末に今回の新たなTK-ALZM2となりました。
通常はポラリエなどのポータブル赤道儀を乗せて使用しますが、途中でカメラ単体での撮影に切り替えたい場合には、ワンタッチで交換できるように考えて作りました。形状は違いますが、望遠鏡のアリガタシステムに近いものであると思います。
望遠レンズを使った風景撮影やバードウォッチングにも対応します。基本的には従来通りのTK-ALZM 微動経緯台ですので、微動付きの自由雲台または微動経緯台として使うことが可能です。
小口径単焦点鏡筒でのお気軽観望や海外日食での観測、撮影にも十分役立つスペックであると思います。鏡筒の着脱は搭載ベースのサイドにあるクランプネジを緩めることで、雲台コマ部品が本体の位置を固定したまま外すことができ、雲台コマを予めカメラや望遠鏡に装着しておけば、簡単に交換使用できます。
先ほども書いたように、この搭載ベース部品は旧TK-ALZMにも取り付けできます。この新型搭載ベースに変えることで、TK-ALZM2となり、より使いやすく汎用性が高くなります。この部品は後日御希望される方に販売いたしますが、その数字が読めないので、後日ご予約品としてご注文を別にお受けいたします。お値段についても後ほどお知らせいたします。
搭載ベースの雲台コマ部品は、強度と耐久性を高めるためにステンレス製となっております。不用意に緩んだり、外す時に困らないように、ドライバーなどで回して外せるようにサイドに穴を開けてあります。加工に手間がかかるので、最後まで悩んだ部分ですが、ネジ部の強度を考えて敢えてコストがかかる部品にしました。トータルではいくつかネジを新たなものに変えたり、搭載ベースの部品点数の増加もあって、販売価格に反映させる必要が出てきました。それでも最小となるように考えて新たなお値段としました。
天文用のこういった製品は、どうしても天文用途に特化されてしまいますが、天体撮影をされる方は必然的に観望もされますし、風景写真も撮ったりします。それぞれの用途に合った三脚や雲台を全て持ち歩くことも国内での車移動なら問題ないですが、海外や車の入れないところへそれらの機材を持って行くことはできません。このTK-ALZM2 微動雲台は、多くの用途をこの1台で満たしてくれることを願って製作しました。ぜひ多くの方々に使っていただければと思います。
こちらは私が愛用しているGITZO GT4552TS システマティック用アダプターですが、これがあれば三脚にがっちりフィットさせて使用することができます。ご要望があればこういった部品も製作できるようにしていきます。写真用を最初から意識して製作しておりますので、普通の微動マウントには無い「水準器」を標準装備しています。ポータブル赤道儀用としても写真用としても必要な部品です。
今週末26日より僅かな数量ですが、ご予約をお受けしたいと思います。また商品としてアップしましたらお知らせいたします。ご予約方法はこれまで通り、PCB-EQ2などと同様にしてください。メール、お問い合わせからのご予約はお受けしておりません。また、搭載ベースの単体販売についてもお値段や納期については個別にお答えはしておりません。その時期がきましたらお知らせいたしますので、今少しお待ちください。