おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ペットボトル ウェイトアダプター P-weight AD

2013-10-31 11:53:30 | ポータブル赤道儀関連
Img_7164

テレスコ工作工房のオリジナルアイディア商品の「P-Weight AD」です。販売開始してから大変ご好評いただいており、初回完売し、新たに製作しました。これから最終仕上げ処理へ入っていきます。単体などでのご注文の方は今少しお待ちください。ポラリエ雲台ベースと合わせてご注文いただいている方には同封してのお届けとなります。

見た目単純な商品ですが、一つ持っていれば登山や海外遠征、車で入れない場所などで軽量システムで撮影されるには十分お役にたつ便利グッズです。本体にはw1/4カメラネジを切ってあるので、単にポラリエ用だけでなく、工夫次第で他の機材へも使用可能です。キャップ取り付けサイズは、250mml~3リッターまで基本的にはどのサイズも適合します。使用した後はリサイクルとして処分すれば荷物にもなりません。登山などでは使った後は空にして軽くして持ち帰ることが可能です。要するに中の水や飲料がウェイトとなりますので、中に入るものなら砂でも石でもOKです。私がテストした限りではセメントが最も重量がありました。その次は砂でしょうか。

PCB-EQなどをお持ちの方は、専用のウェイトシャフトと併用されれば、より少ない重量で大きなバランスがとれるので、持ち運びにも有利です。まだお持ちでない方はぜひこの機会にご注文ください。



穏やかな日々

2013-10-31 11:01:15 | ブログ
Img_2067

松原湖周辺も紅葉最盛期がほぼ終わりに近づいております。周囲の色合いがもう少し鮮やかになるかと思っていましたが、今ひとつコントラストの低い紅葉で終わってしまうようです。


Img_2069

紅葉が終わると後は静かに冬を迎えるだけとなります。冬場はスキー場以外は訪れる人も少なくなるので、長い静寂の月日が流れていくだけとなります。

最近は田舎での暮らしも楽になりました。こんなところでもインターネットは光が来ていますし、スカパーやケーブルテレビも見れるので、そこの部分だけは都会と同じ環境を持てます。まぁ、唯一買い物や病院へ行くのに若干の不便を感じるのは仕方ありません。しかし小海町には大きな総合病院があるので、体調に不安のある方にもこの地は移住先としておすすめできるでしょう。買い物については、今やインターネットで何でも買えて翌日には届くので、全く不便はありません。食料品もネットで注文して翌日届くサービスもあるので、あまり細かいことを言わなければ不満もありません。

この地に移って1ヶ月が経ちました。2匹の猫も元気よく暮らしています。来月米国へ行きたいのですが、成田空港まで行くのも難儀になりました。PCB-EQ2をお届けすれば行く時間もとれるのですが、なかなかその気になりません。落ち着いて何かをするにはピッタリの田舎ですが、アクティブに動き回るには今ひとつです。



活発な太陽面

2013-10-28 18:57:52 | ブログ
Img_0197s

昨夜も引き続き好天に恵まれて撮影ができました。少しだけ透明度が落ちていますが、撮影するにはほどほど良い空でした。毎日のように空を見ていると星の微妙な輝き方で透明度の違いが結構分かります。以前まで良く行ってたニュージーランドでも初めて行って晴れていれば星空が凄いと感じたはずですが、実際には晴れていてもその透明度が日々違っています。ですから、2週間くらい行っていると、快晴でも全く撮らない日もあります。

しかし秋~冬にかけては比較的透明度が高い空に出会いやすいので、どうしても撮影日数が増えていきます。ここ最近の夏の天候の悪さにはほとほと参っているので、その反動が今に来ている感じです。


P1000263

今日たまたま太陽を見たらジェット状に吹き出すプロミネンスが見えたので撮影してみました。丁度米国へ修理に出していたダブルスタックのSME40が戻ってきたので、その検品を兼ねてのことです。


P1000269

最近は太陽を見ていませんでしたが、Bino PST仕様をさらにダブルスタックTwinにするための製作をしばらく使っていなかったBino PSTを引っ張りだしていろいろ寸法などチェックしています。単に片方だけをダブルにするなら問題ないですが、両方ともダブルにするためにはどうしてもお互いが邪魔になって装着ができません。それを回避するためのアダプターを作らないといけません。こういった製作は単に寸法を計って図面を書くだけでは仕上がりません。実際に使うことを考えながら細かい部分の寸法を決めてから図面にして製作をします。うちでお受けする個人製作ではこういったデザインから入っていくものが結構あります。


P1000274

先ほどのプロミネンスですが、僅か1時間程度見ていただけでその姿がどんどん変化していき、あげくには消えていきました。こんな短時間で大きな変化を見たのは初めてのことだったのでちょっと感動してしまいました。サイズ的には地球規模のものです。身近な太陽を観察することで、その宇宙の広大さが実感できます。


P1000258

ところで、今晩から「TK-ALZM2アップグレードパーツ」のご予約をお受けいたします。後ほどオンラインショップ店頭でご注文できるようになります。初回ですので製作数量は少ないですが、ご要望の方はぜひご注文ください。旧TK-ALZMが確実に使いやすくなります。最初にこのタイプにすべきでしたが、恥ずかしながら思い浮かびませんでした。万が一売り切れてしまった場合には、増量製作を検討いたしますので、SOLD OUTになっても諦めずにお待ちください。



今日も良く晴れています

2013-10-27 18:47:31 | ブログ
Img_0504s_2

昨夜は素晴らしい透明度の星空でした。いつものように庭でのお気軽適当撮影です。機材を出して極軸合わせをして撮影するまで僅か数分です。ポラリエベースで考えないと無理な機動力です。極軸望遠鏡の無いものは、お気軽度が高いですが、その分逆にセッティングに気を使います。私くらい慣れていれば、それなりに使い方はありますが、それでも面倒なのであまり使うことはありません。


Img_2061

松原湖から小海リエックス周辺が紅葉ピークです。我が家周辺もそこに入っていますが、まだもう少しピークまでかかりそうな感じがします。赤が鮮やかだと綺麗なのですが、何だか色あせた感じで今ひとつ綺麗にならないかもしれません。

今晩も良く晴れていますので、この後少し撮影してみようと思います。いつもEOS M+CLSで撮っていますが、今日はKiss X5の改造機とCLS-CCDフィルターを使います。ここくらい空が良ければ使う必要もないかもしれませんが、使えば赤が良く写るのでどうしても使ってしまいます。


台風一過素晴らしい空

2013-10-26 23:46:11 | ブログ
Swanpanos

W台風が過ぎ去って素晴らしい星空となりました。先ほどまで撮影していました。それも月が出るまでのことです。

本日からTK-ALZM2とPCB-EQ2の販売を開始しました。予想通りというか、勢い良くご注文が入っています。PCB-EQ2は月末加工が終わる予定ですが、その後の作業があるのでしばらくはお待ちください。TK-ALZM2は、まだこれから製作に入っていくところですので、来月末くらいのお届けとなるでしょう。アイソン彗星のピーク前には何とかお届けしたいと思います。



秋も深まってきました

2013-10-25 18:25:26 | ブログ
Img_7138

「タカハシ赤道儀用強化型アリガタベース」ですが、しばらく在庫無しでした。しかし今日仕上がりましたので在庫品となります。これまでとは違う塗料を新たに調色してもらい、焼き付け塗装を施しているので耐久性は高くなっていると思います。以前もものは自然乾燥する2液タイプでしたが、乾燥に時間がかかることや、塗料の扱いが面倒なこともあり、新たな塗料に変えました。純正品と違って独特のザラザラ感はありませんが、カラー的にはマッチしているでしょう。


Img_0141

しばらくぶりに八千穂高原周辺の紅葉状態を見てきました。既に麦草峠周辺は終わって冬支度に入っていますが、八千穂高原から下が紅葉のピークになりつつあります。白樺原生林の中にポツンと赤や黄色が混じっているのは目立つものです。そのコントラストが何とも素晴らしいです。


Img_0128

我が家周辺の紅葉ピークにはもう少しかかりそうですが、それもあと数日のことでしょう。台風が去って一気に寒くなってくればあっという間に紅葉も終わってしまうでしょう。色彩的にはもっとも寂しい季節へ向かっていきます。またマイナス20度にもなる酷寒への備えを着々と準備していかないといけません。都会では考えられないですが、風呂場の蛇口が凍結してしまうので、室内であっても凍結防止帯というヒーター入りのスポンジを露出している配管全てに巻いてあります。これのせいで冬の電気代が一気に数万円にもなります。


Img_0144

明日からご予約をお受けする商品は、「ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2セット」、「微動雲台 TK-ALZM2」の2商品です。先日も書きましたが、「TK-ALZM1用アップグレードパーツ」は価格が決まり次第ご予約をお受けいたします。今しばらくお待ちください。上記2点をご要望の方は商品アップ後お早めにご注文ください。



新型 3way 微動雲台 TK-ALZM2

2013-10-24 18:37:51 | 新製品等のご紹介
P1000254

大好評だったTK-ALZM 微動経緯台でしたが、半年近く製作はしておりませんでした。時折ご質問で”製作して欲しい!”というご意見を頂戴しておりましたので、製作はするつもりでおりました。しかし搭載ベースをより使いやすいものにしたいという思いがあり、今日までかかってしまいました。画像の搭載ベース部品は、簡単にスプレー塗装して色づけしただけですので、綺麗ではありません。仕上がりは黒アルマイト艶消しとなりますので、この画像より遥かに綺麗です。また完成時にはこの搭載ベース部品の四つ角は、Rが付いた美しい形状となります。

改良に際しては、これまでご購入いただいた方のことも考えて、最小限且つより良い改良とすべく悩んだ末に今回の新たなTK-ALZM2となりました。


Img_2043

通常はポラリエなどのポータブル赤道儀を乗せて使用しますが、途中でカメラ単体での撮影に切り替えたい場合には、ワンタッチで交換できるように考えて作りました。形状は違いますが、望遠鏡のアリガタシステムに近いものであると思います。


Img_2044

望遠レンズを使った風景撮影やバードウォッチングにも対応します。基本的には従来通りのTK-ALZM 微動経緯台ですので、微動付きの自由雲台または微動経緯台として使うことが可能です。


Img_2045

小口径単焦点鏡筒でのお気軽観望や海外日食での観測、撮影にも十分役立つスペックであると思います。鏡筒の着脱は搭載ベースのサイドにあるクランプネジを緩めることで、雲台コマ部品が本体の位置を固定したまま外すことができ、雲台コマを予めカメラや望遠鏡に装着しておけば、簡単に交換使用できます。


P1000258

先ほども書いたように、この搭載ベース部品は旧TK-ALZMにも取り付けできます。この新型搭載ベースに変えることで、TK-ALZM2となり、より使いやすく汎用性が高くなります。この部品は後日御希望される方に販売いたしますが、その数字が読めないので、後日ご予約品としてご注文を別にお受けいたします。お値段についても後ほどお知らせいたします。

Img_2057_2

搭載ベースの雲台コマ部品は、強度と耐久性を高めるためにステンレス製となっております。不用意に緩んだり、外す時に困らないように、ドライバーなどで回して外せるようにサイドに穴を開けてあります。加工に手間がかかるので、最後まで悩んだ部分ですが、ネジ部の強度を考えて敢えてコストがかかる部品にしました。トータルではいくつかネジを新たなものに変えたり、搭載ベースの部品点数の増加もあって、販売価格に反映させる必要が出てきました。それでも最小となるように考えて新たなお値段としました。


Img_2053

天文用のこういった製品は、どうしても天文用途に特化されてしまいますが、天体撮影をされる方は必然的に観望もされますし、風景写真も撮ったりします。それぞれの用途に合った三脚や雲台を全て持ち歩くことも国内での車移動なら問題ないですが、海外や車の入れないところへそれらの機材を持って行くことはできません。このTK-ALZM2 微動雲台は、多くの用途をこの1台で満たしてくれることを願って製作しました。ぜひ多くの方々に使っていただければと思います。

Img_2056

こちらは私が愛用しているGITZO GT4552TS システマティック用アダプターですが、これがあれば三脚にがっちりフィットさせて使用することができます。ご要望があればこういった部品も製作できるようにしていきます。写真用を最初から意識して製作しておりますので、普通の微動マウントには無い「水準器」を標準装備しています。ポータブル赤道儀用としても写真用としても必要な部品です。

Img_2052


今週末26日より僅かな数量ですが、ご予約をお受けしたいと思います。また商品としてアップしましたらお知らせいたします。ご予約方法はこれまで通り、PCB-EQ2などと同様にしてください。メール、お問い合わせからのご予約はお受けしておりません。また、搭載ベースの単体販売についてもお値段や納期については個別にお答えはしておりません。その時期がきましたらお知らせいたしますので、今少しお待ちください。


ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2の次期ご予約について

2013-10-24 17:32:29 | インポート
Img_2039

現在次ぎのロット分を製作中です。予定としましては来月初旬を目処にお届けとなります。従いまして、今週末26日よりご予約をオンラインショップよりお受けいたします。御希望の方はこれまでとおり、ご予約商品としてアップされたものをカートに入れてご購入手続きをしてください。お支払いは後日納期が近づいてから改めてご請求させていただきます。今回からしばらくの間、PCB-EQ2単体での販売は行いませんので、悪しからずご了承ください。

また、大変好評だった「ペットボトル?ウェイトアダプター」は、近日中に完成します。よって来週から発送可能となります。今少しお待ちください。



TK-ALZM2 微動雲台のご予約について

2013-10-22 18:35:53 | インポート
Img_7137

今回から”微動経緯台ー微動雲台”となり、商品名「TK-ALZM2 微動雲台」となります。現在最終の改良製作に入っており、今週中に詳細をお知らせできるでしょう。全モデルは機材の装着にその都度六角レンチが必要でしたが、今回の改良でそれが不用となりました。当初アリガタタイプにするつもりでしたが、それでは機材搭載のために専用アリガタも必要となることから見送ることにいたしました。それ以降いろいろ悩んだ結果、最適な方法を思いつきました。この微動雲台は単にポータブル赤道儀用としてでなく、一般のカメラ撮影などにも微動付きの微動雲台としても使うことができるので、より汎用性が高い商品となります。

私自身ずっとこの製品を使い続けながら改良すべきところと、改良方法を模索してきましたが、最適な方法で改良することができそうです。なお、これまでTK-ALZMを既にお使いの方々にも改良部品を別売りできるように準備しております。ただし、その部品も事前に製作数量を把握した上でのことになりますので、常時在庫品ではありません。これについても後ほど詳細をお知らせいたします。

TK-ALZM2のご予約は今週末の26日よりお受けいたします。ご要望の方はオンラインショップより商品アップ後にご注文ください。



LUMIX DMC-LX7用お気軽撮影アイピース

2013-10-22 16:40:55 | 初心者のためのお気軽天体撮影
Img_7126

ネットショップでも好評販売中のDMC-LX7専用のズームアイピースセットですが、今日仕上がってきました。といってもアイピースは既製品のセレストロン8-24ズームアイピースです。この商品はしばらく前から販売しておりましたが、当方のミスでタイトルを"DSC-LX7"としていたことが原因のようで、ほとんど売れませんでした。しかし、良く自分のカメラを見てみると”DMC-LX7"と書いてあり、恥ずかしながら間違えておりました。


Img_7127

きちんと訂正したところ、直ぐにその反応がありました。おかげさまで今回製作分は売り切れになりそうです。ただ、ズームアイピースが今週末にならないと入荷しないので、現在ご注文されておられる方はそれまでお待ちいただくようになります。

このお気軽撮影ズームアイピースについては、これまで度々書いておりますので詳細については省略させていただきますが、これまで苦労されていたコンデジとアイピースの光軸のマッチングが大変楽になり、当然のことながら手ぶれや光軸が合っていないことからくる片ボケなども一発解決してくれます。特に星雲星団が撮れるこのLX-7では、長時間カメラを安定させる必要があるので、それをするには既製品のユニバーサルのカメラホルダーを使うなどする必要があります。しかし構図を変えるたびにそれをするのは大変なことで、それゆえに撮影意欲もそいでしまう可能性が高くなります。


Img_7129

そういったことがなく、より楽しくお気軽に撮影をするには、こういったアイテムが必須です。こちらも同じLX-7用ですが、使用するアイピースがペンタックスXWシリーズ専用です。これはアダプターのみ販売予定で製作しました。国産のアイピースでお気軽撮影に適した製品が唯一このペンタックスXWアイピースでした。ニコン用もご要望があるなら製作してもいいですが、専用のアダプターが販売されいることやユーザーがどの程度いるかも不明なので現状まだ製作はしておりません。


Img_7130

ペンタックスXWアイピースとDMC-LX7の組み合わせで素晴らしいお気軽撮影をされておられる方がいるようです。このアイピースとDMC-LX7との相性も良さそうで、20cm以上のシュミカセなどで彗星をクローズアップするにもこのアダプターは活躍してくれるはずです。ただ、その場合にはきちんとした赤道儀が必要です。さすがにポラリエには荷が重すぎです。ビクセンGP2クラスでも、その条件によっては初心者クラスでもコンデジを使うことで気軽に素晴らしい画像をものにできます。そのためにはコンデジとアイピースをきっちり固定した上で望遠鏡に装着して正確に追尾することが必要です。

私は恥ずかしながらペンタックスXWアイピースは唯一2本しか持っていません。今や製造中止となったXW40とXW20です。この2本にしたのは最初から星雲星団をターゲットにしていたからで、月惑星は先のズームアイピースで足りていたので敢えて買いませんでした。最近はあまり使っておりませんが、少し落ち着いてきたらお気軽撮影アイピースを使っていろいろな対象にトライしてみようと思っています。