おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

あれば便利なアイテムです!

2015-06-29 17:38:24 | ポータブル赤道儀関連


先週末からご予約を承っているポラリエ専用極軸望遠鏡「TK-PPF」ですが、既に多くの方々からご注文をいただいております。商品の発送は、今週末頃からとなる見込みで、それ以降は在庫品となります。お値段的にお安いものではありませんが、ポラリエの隠れた性能を引き出すには必要なアイテムです。慣れない方でも眼で覗いて感覚的に使えるので、大変便利です。この極軸望遠鏡は、その後ポラリエから「TK-VXEQ Star Tracker」にアップグレードする際にも使うことができるので、無駄になりません。ぜひこの機会にお買い求めください。



AP赤道儀に付いている「APクランプ軸受けユニット」をちょっとだけ改造しました。これを改造することで、AP星空雲台にする際に軸受けとして使うことが可能です。



改造と言っても、軸受け中央部に穴を開けただけのことですが、この穴がないと極軸望遠鏡が使えません。別売りで穴の開いたユニットがありますが、せっかくこれが付いているのに、また別に買うのは無駄なことです。当方としてはあまりメーカー品を傷付けたくはないですが、これだけは必要と感じてやりました。赤道儀として使う際に穴があっても全く機能には問題がありません。

今週末から新商品を2点販売していきますが、8月は大変忙しいので、今月中に仕上げられるものは仕上げてお届けしておきたいものです。8月は数回のスターウォッチングを町とホテルで企画開催し、原村星まつりにも参加するので多忙を極めています。まぁ、毎年のことなので慣れてはいますが、新たなステージへ上がるためのことなので着実に進めていこうと思っています。

新製品 TK-VXEQ Star Tracker

2015-06-28 14:45:17 | 新製品等のご紹介


以前からもアナウンスしておりましたが、来月よりご予約をお受けする準備をしております。既に一部の部品は製作に入っており、近日中に本製作へ入る予定です。まだ一部仕様が定まっていない部分があるので、そこが解決次第製作へ入っていく予定です。詳細については近日中にお知らせいたします。この商品については、以前にもブログで詳しく書いておりますので、まだお知りにならない方はそちらをご参照ください。



今日久しぶりに引っぱり出して太陽を見てみました。以前と変わらず細かい部分まで良く見えていました。合わせて少し御値段を見直してさらにお安くしました。既に個人輸入の価格より安くなっておりますので、興味のある方はぜひご検討ください。ブロッキングフィルターが最大の30mm仕様です。他のBFタイプとは違って、ブロッキングフィルターがヘリコイド内部に装着されているので、ダイヤゴナルを外してストレートでカメラを取り付けて撮影が可能です。デジタル一眼などのサイズの大きいCCDで撮影をするには、BF30がベストです。イメージ的にも均一でコントラストも高いものです。

ダブルスタックのSM60もありますが、こちらもかなりお安くしております。それぞれ1点しかありませんので、お早めにご検討いただければと思います。

新型微動雲台 TK-ALMZ 3について

2015-06-27 18:23:55 | 新製品等のご紹介


これが新型微動雲台「TK-ALZM3」です。パッと見ても分かりにくいかもしれませんが、



旧製品との比較ですが、はっきり分かるほど高さが変わっています。重心が低くなることで、安定すること。また持ち運びもしやすくなると思います。高さが110mmから85mmになって、25mmも低重心になりました。



また、重量も1kgあったものが850gに軽量化しました。僅か150gだと言われるかもしれませんが、それぞれの部品が100g以下の小さなもので、そのトータルから150gを落とすのは至難の業です。今回のモデルはステンレスを多用して強度と耐久性を向上させているので、サイズが小さくなっても強度的には旧TK-ALZM2よりは高くなっています。



底部の3/8インチネジ部は耐久性を高めるために、ステンレスを使っています。以前のはアルミ合金に1/4インチアダプターを取り付けていました。今回のモデルからアダプターは付けずに太ネジ仕様のままといたしました。1/4インチで使われる方もいらっしゃるかと思いますが、その場合には市販の変換アダプターを使ってください。ただし、市販品にはいろいろなタイプがあるので、中には適合しないものもあります。

他にもこの底部には工夫がしてあり、旧製品ではサイドのセットスクリューの使い方によっては僅かに持ち上がることがありましたが、今回のモデルではそれが一切ありません。2カ所のクランプと4本の調整ネジがきちんと締まっていれば、微動だにしません。もちろんタワミなど皆無です。



カメラ類を取り付ける雲台ベースは、旧製品同様に「雲台コマ」部品仕様としました。着脱がワンタッチでできる上に、コマ部だけでもクランプを緩めるだけで自由に回転できます。



またコマ部品のサイドに5mmの穴を貫通させてあるので、そこにドライバーなどを差し込んで強固に固定し、簡単に外すことができるように工夫しています。このコマ部品は、以前は1個だけ付属しておりましたが、今回から1個の他に予備としてもう1個お付けしようと考えております。その分当然コストアップとなりますが、この部品が無いと機能しなくなるので、予備は最低でも必要だと考えています。



このTK-ALZM3の最大の特徴は、360度フリー回転すること。また高度もフリーで120度以上回転することです。基本的にポータブル赤道儀用としては10度程度動けば使えるのですが、カメラ用の微動雲台として、また南半球での極軸合わせでは、私の経験からフリー操作できたほうが簡単に合わせることができることから、フリー操作できるように設計しました。



従ってこのTK-ALZM3は、普段はカメラ撮影用としてお使いいただき、天体撮影時にはポラリエなどのポータブル赤道儀を乗せて極軸合わせに使っていただき、また小口径天体望遠鏡や双眼鏡を乗せてフリー観望できる経緯台としても機能する「3 Way 微動雲台」となっております。調整方法がネジ4本で押し引きしてするので面倒かもしれませんが、確実で長期間使っていてもガタつきな緩みなど出ないので、この方法にしています。慣れないと戸惑うかもしれませんが、使っているうちに馴染んでくると思います。



ネイチャーフォトなどで下向きの構図で撮影する際にも三脚に邪魔されなければ、かなり下までカメラを向けられるので、便利です。一般的なネイチャーフォトの場合、上下高度だけ調整ネジで調整して、方位回転はクランプフリーにしておくのがベストです。高度も水平回転も内部数カ所にスラストワッシャーを埋め込んであるので、大変スムーズで均一です。旧タイプにはそれがありませんでしたが、動き自体はスムーズでした。



本体のサイズは、H=85mm、W =50(ネジ頭部を入れると96mm)、D=80mm、重量850gです。販売するモデルは、Black-RedとBlack-Blueの2タイプになる予定です。価格は、まだ確実ではありませんが、旧製品よりは若干上がります。部品点数が増えている上に各部の改良のために加工が難しくなっているからです。今回の商品は、これまで自分が使ってきて改良が必要と感じた部分やお客様から頂いた貴重なご意見を全て反映させて設計したもので、十分満足していただける商品に仕上がったと自負しております。



もちろん、これまで通りポラリエを乗せて使っていただけますし、安定感も抜群でPCB-EQ2に小口径望遠鏡を乗せて気軽に星雲星団の撮影が楽しめます。これまで天体写真は、一部の天文ファンだけのものでしたが、ポラリエを主体としたこれらの機材を使うことで、誰でも楽しみながら星空の撮影ができるようになります。それでも初めての方にはまだ難しい部分もありますが、当方では可能な限りサポートさせていただきたいと思っております。

TK-ALMZ3は、既に製作へ入っておりまして、7月4日から正式にご注文をお受けいたします。納期的には7月下旬となります。初回製作数量は少ないですが、その一部は8月7日からの「原村星まつり」会場にて販売いたします。初回のご注文ができなかった方は当日会場へお越しください。

明日発送いたします!

2015-06-27 17:03:19 | ご来訪者様への御知らせ


初回発送分が本日仕上がりましたので、明日発送いたします。また他商品と合わせてご注文いただいている方については、そのお品物が仕上がってからまとめてお届けいたします。別納期の商品を別々にご注文の方も同様です。また、お支払いがまだお済みでない方はお支払い後となりますので、お知り置きください。

当初出だしは緩やかなご注文状況だったのですが、ここ最近はとても多くなってきました。従いまして、昨日今日ご注文いただいた方は、来週以降に次期分を仕上げてからのお届けとなります。納期的には7月に入ってきますので、ご理解をお願いいたします。



今回分だけ仕様が若干変わっております。画像の雲台固定ネジの形状が違っています。やや大きいですが、重量的にはほとんど変わりません。こちらのほうが表面積が大きいので、グリップしやすいと思います。このローレットネジは、上下雲台ベースに取り付けることで、カメラを2台乗せて使ったりすることができます。このネジ単体でも販売しておりますので、そのような用途がある方はご注文ください。このネジは既製品ではなく、このPCB-EQ2に合わせて特注で製作しています。



庭の菜園のキュウリが大きくなって収穫期に入ってきました。当地はまもなく7月になろうかという今でも早朝はストーブを使っていますが、そんな地でもきちんと野菜ができます。不思議なもので、毎日水を与えてたまに肥料をやっていればきちんと実をつけて楽しませてくれます。

PCB-EQ2は、まもなくお届けいたします

2015-06-26 17:32:42 | ご来訪者様への御知らせ


PCB-EQ2の塗装処理が終わりましたので、残り細かい部品などを取り付けて組み立て調整をしてから数日後に発送いたします。なお、他の未完成部品と一緒にご注文いただいている方には、それが仕上がってから合わせてお届けいたします。

このPCB-EQ2を最大限活かすには、極軸望遠鏡を合わせて使っていただくのがベストです。ビクセン純正品も使えますし、当店の暗視野照明付きのオリジナル商品も当然使えます。この二つの他に極軸調整をするための微動装置が別途必要です。市販の三脚で調整しても上手くいかず、撮影の成果が思ったほど出てこないので、できればガッチリしたカメラ三脚と市販の微動雲台などを合わせてお使いください。

当店オリジナルの「TK-ALZM3 微動雲台」については、明日のブログにて詳細をお知らせいたします。もう製作へ入っておりますので、近日中にご注文をお受けいたします。



旋盤機械で小さなネジの加工をしていますが、こんなネジは売っていないので、自分で加工をしないといけません。うちの工場には必要に応じていくつかの工作機械があり、試作品の部品を作ったり、既製品を加工したりといろいろやることがあります。ご存知ない方は、私が海外へ遊びに行っていても商品が簡単にできると考えておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんな事はありません。当店の商品は、人様のコピー品ではないので、全て自分で考えデザインして図面を書いて精密機械の助けを借りて製作しています。

先日のバリ島へ行っていても、必ずスケッチブックは所持しておりまして、バルコニーで新たな試作品のデザインをしたりしています。当方には休みらしいものは無いので、時折まとめて行きたいところへ行って休みと用事を同時に済ますようにしています。メールを受け取った方は、驚かれるかもしれませんが、朝6時の早朝や午前0時過ぎでもメールを書いています。そんな訳でメリハリのあるような無いような不思議な生活をしております。

ポラリエ専用 オリジナル極軸望遠鏡を販売開始します!

2015-06-25 10:23:02 | ご来訪者様への御知らせ


当店オリジナル品として、これまで販売して大人気商品の「TK-PPF ポラリエ専用極軸望遠鏡」ですが、いつも売り切ればかりでご迷惑をおかけしております。今回の販売から十分な数量を製作できるようになりましたので、ぜひ本日よりご注文ください。肝心な極軸望遠鏡自体は、数日中に入荷してきますので、残り他の機械部品等仕上がってから組み立て等してお届けいたします。納期的には、それほどお待ちいただくことなく、7月初旬には十分お届けできるでしょう。

今回の販売につきまして、以前からもお知らせしておりますように各種部品が値上がりしていることを踏まえて今回より少しお値段を上げさせていただくことといたしました。しかし、本日販売分の初回分だけは価格を据え置いて販売いたします。数量は少ないので、それが終わりましたら次回から値上げとなります。本日のブログをご覧いただいておりましたら、ぜひ本日お早めにご注文ください。



これまで何度も書いておりますが、この極軸望遠鏡の大きな特徴は、暗視野照明が組み込んであることです。つまり北極星など3星を使ってポラリエを正確に天の南極へ向けるのですが、極軸望遠鏡のパターンにあるラインや文字だけが赤く光るしくみになっていることです。また極軸合わせの際に、日付けや時刻などを知る必要もなく、あくまで極軸望遠鏡とその時の星空の星座の位置だけ分かれば正確に合わせることができるのです。私もそうですが、アナログ的な人間にはこれがベストです。



装着方法は、いたって簡単です。ポラリエ背面のキャップを外して押し込んで”カチャッと”はまればOKです。セッティングパターンは、手でスムーズに回転するので、その時のカシオペアWの位置か北斗七星の位置に合わせてパターンを回転させて、後は北極星と2つの3等星をパターン上に導入すれば極軸合わせは完了します。ただし、光害の強い町中では、3等星が見えないので、その場合には、できるだけ正確に星座の位置と北極星の位置を合わせるようにします。私の経験上からそれだけでも結構合ってくれます。

まぁ、実際には、星の撮影をするのにわざわざ光害の多いところで追尾して長時間露出をして撮影される方は少ないと思いますし、いくら露出をかけても画面が真っ白になるだけで意味がありません。やはりより美しい星空の写真を撮るには、できるだけ光害の少ない所へ行って露出をしっかりかけて撮影するのがベストです。その為にこの極軸望遠鏡が役立ってくれます。



PCB-EQ2の先端から極軸望遠鏡が飛び出していますが、使用に際しては全く問題ありません。また他のものに干渉することもありませんし、固定用ネジもしっかり使えます。

無事に戻って参りました

2015-06-24 19:56:49 | ブログ


先ほど無事に帰国して戻ってきました。あっと言う間の6日間でした。結局星の撮影は初日だけでしたが、それも僅か数時間で終わりました。バリの本当の星空は、ネットで検索すれば以前に「月刊天文」最終号に執筆した記事が今も見られるでしょう。その時も「AMED」周辺で撮影しています。バリで星空の撮影をされる場合には、できるだけ南部のビーチリゾートから離れたほうがより暗い空を見ることができます。



5日目に泊まった「MAYA Resot Villa」の敷地内ですが、今回泊まった全てのホテルに言えることですが、電灯がほとんど眼に入りません。ここでは敷地内の証明全てが膝より下に設置されており、眼に直接明かりが入らない工夫をしています。だいたい電柱が敷地内に全く見えません。極力人工的すぎる設置物が眼に入らないよう自然に演出しています。もし自分がリゾートに豪邸でも建てられるなら、こんな風にしてみたいと常々考えています。



Villaの一つ一つが結構離れており、まるで自分の別荘に泊まっているような錯覚を感じるほどです。私が泊まった部屋は、このVilla Typeではありませんが、1泊5万円以上はする贅沢なところです。



敷地のどん詰まりまで行くと、まるで星見台のような場所に出ます。街灯などが無ければ完全に星を見るスポットですが、足下に小さなライトが点々と付いていました。しかし星を見るのには邪魔になるほどの明るさはなさそうです。バリで安全なホテルに泊まって南天の撮影をしたい場合には、こんなところに泊まるといいでしょう。



今回の滞在で2日間お世話になった「The Lokha Ubud」のスタッフさんです。最初から最後まで本当に楽しく過ごせたのは、このスタッフさんのおかげです。このホテルは、隠れ家的な場所にあり、足が無いと連泊には厳しいところもありますが、日中は1-2時間置きに無料シャトルがUbudセンターまで送迎をしてくれるので、不自由なことはないと思います。また、無料のレンタル自転車もあり、日中は、いろいろなゲストを楽しませるアクティビティーがあるので、退屈はしないはずです。



5日間借りていたレンタルバイクです。1日70,000RP=700円でしたが、大活躍してくれました。これにザックを背負ってホテル間を移動していました。さすがにこのバイクで高級リゾートへ行った時には、セキュリティーゲートで止められていろいろ聞かれました。普通は車をチャーターするかタクシーでやってくるところに、レンタルバイクにザックを背負ってくるのだから怪しいと思われても仕方有りません。だいたいレンタルバイクを乗っているゲストなど何処にも居ませんでした。しかし、そのおかげでスタッフさんから顔と名前を直ぐに覚えてもらえるようになりました。

バリ島にはそのクラスによって数えきれないほどのホテルがありますが、いつも行くアメリカなどは、エクスペディアで予約していきますが、バリ島は初日だけで後は全てウォークインでした。しかし、これによりいろいろなホテルに少しだけ安く泊まることができました。家族やカップルで来てそれをするにはおすすめしませんが、単身で身軽な旅慣れた方にはおすすめの方法です。



デンパサールの空港ですが、驚くほど綺麗に大きくなっています。先月までUS35ドルだったVISA代が今月から日本人には廃止となり、また出入国カードも廃止になっています。これは凄く良い事です。入国時はほとんど並ぶことなくスイスイと外に出られました。以前に嫌なことが度々あったので、用心していきましたが、ちょっと拍子抜けしました。

ただ一つだけ参ったことがありました。デンパサールのDuty Freeで買ったジャムとチャツネがシンガポール空港のセキュリティーチェックでひっかかって没収されてしまいました。空港の外で買ったものなら理解できましたが、出国審査が終わった免税品店で買ったもので、一度も外に出ずにトランジットでゲートのセキュリティーでOUTとなりました。これまで経験したことがなかったですが、どうやら酒類のようにパッケージをシールドしていたら大丈夫だったとのことでした。シンガポール航空の乗務員にこの話をしたら「聞いた事が無い」と言ってました。しかし、その中でもちょっと和んだのは、セキュリティースタッフの態度がとても良くて、盛んに申し訳ないと言っていたことです。そこだけでちょっとだけ救われた次第です。

まぁ、いろいろとくだらないことも書きましたが、とりあえず日本に戻ってきましたので、明日からお待ちいただいている商品の仕上げ作業などをきっちりとしていきます。長らくお待たせをいたしましたが、今少しだけおつきあいをお願いいたします。根気よくおつきあいいただいていることに感謝いたします。

今日戻ってきてから部品を組み上げて新たな商品「TK-ALZM3 微動雲台」となりました。近日中にその詳細についてお知らせいたします。見た目も機能も進化して良いものに仕上がっています。

バリ島のネット環境など

2015-06-23 01:27:51 | Indonesia Bali


毎日晴れ間は見えるのですが、夜になると雲の多い空になってしまうので、初日以外は撮影もできていません。やはりUbudでは乾季といえども、なかなか快晴の空にはなりません。いつも星の撮影には、バリ東部のAmed方面へ行きます。そこまで行くと光害も少ない美しい星空が見える上に雲も少ない快晴の日にあたることが多くあります。

今回は、一応機材は持ってきておりますが、必要最低限度の機材なので、まともには使えなくても他にいろいろと得ることもあったので、良しとしたいところです。



今晩泊まっている宿は、3日目にも泊まった同じところです。昨夜泊まったVillaは、Ubudでもその頂点付近にある超高級リゾートです。一晩3万円以上もするところですが、施設が広大で、東京ドームが数個入るほどの敷地面積があります。Ubudでこのクラスは、数件しかありません。



敷地内の施設などは、素晴らしいものですが、部屋がいただけません。上画像がそうですが、このくらいの部屋なら1万円程度の宿でもありましたので、見た時にはがっかりしました。今回は敷地内の夜間のライティングを見たかったので、泊まりましたが、普段はまず泊まることのない宿です。カップルや家族で数日滞在して楽しむにはいいとは思います。こういうリゾートでは、やたらと動き回らずに、静かに体を動かしたり、読書をしたり、のんびりと過ごすのが最適です。私のように寝る以外に部屋に居ない人間には向いていません。

バリのホテルを見ていつも考えるのは、日本のリゾートホテルのことです。ホテルのムードを決める役割も果たしている屋外の照明設備が日本のはあまりにお粗末です。日本のホテルで庭から星を見るなんてことは不可能に近いですが、バリの高級リゾートや安宿でもそのライティングが素晴らしいの一言です。必要なところを必要なだけきちんと照らしており、敷地内で星の観測ができるところが良いのです。ある意味日本のホテルは本当にゲストを楽しませる要素が欠けているのだと思います。



バリのインターネット環境は、いつも行くニュージーランドよりは遥かに進化しています。ある意味日本より進んでいると思います。Ubudの至るところには当たり前に「WiFi Fee」の看板が上がっています。レストランはもとより安宿でもその環境にあるので、ハードさえ持ってきていれば、日本同様に使うことが可能です。もちろんホテルなどは、ほとんど無料で使えます。ただし、速度が異常に遅いです。異常というのは、日本と比較しての話です。

ホテルには、液晶テレビがあり、そららにはHDMI端子が備わっているので、PCをテレビで使いたい場合には、大変便利です。小さなタブレットPCでも不自由せずに使うことが可能です。



昨夜は、バリの古い友人と食事を共にしましたが、Ubudでは珍しいシーフードが食べれるレストランを見つけました。この魚の揚げたものが食べたかったのですが、屋台では見つからなかったので、落ち込んでいたところ、このレストランを見つけました。このディープなフライは、日本では食べられない特別な味です。時間をかけてじっくりと揚げているので、小さな骨までカリカリです。私は肉があまり好きでないので、魚ばかり食べています。



これは、バリでは良く食べる「ナシパダン」です。料理の名前ではなく、パダン料理の店で出される料理を自分で選んで盛り付けて食べるものです。日本にもこれと似たところがあります。スパイスがとても良くあって大好きな味です。



バリでは、食事は変なものを食べなければ病気になるようなことはまずありませんが、初めてきたらお腹を壊しやすいので、冷たいものをがぶ飲みしないようにしたほうがいいです。



今回7年ぶりにきて感じたのは、車とバイクが異常に増えたことです。それによりUbudは常に渋滞です。とにかく朝から晩まで縁々と渋滞しています。私はバイクに乗っていましたが、とても車なんかには乗れないと感じました。バイクに乗って走り回っていましたが、常にレースです。トロトロ走っていたら事故に巻き込まれたりします。



日本から持ってきたペットボトルアダプターを付けるためにちょっと工夫してみました。マッチで先端を暖めてキャップ径をわずかだけ小さくしました。行く国によっては、適合しないものもあるかと思います。そんな時にはちょっと知恵を絞ってみてください。


良くはありませんが、

2015-06-19 18:34:41 | Indonesia Bali


昨夜撮影した南十字星ですが、条件がとても悪かったので、こんな写りです。昨夜ご紹介した宿から撮ったものです。撮影してみて感じたのは、私が知っている20年前のUbudよりは確実に明るくなっていることです。CLSフィルターを装着してはいますが、透明度の悪い空と薄雲も手伝って最悪の写りです。露出はわずか30秒です。これ以上はかけても白くなるだけなので、それ以上はかけていません。



天頂付近にあったサソリを撮りましたが、大して変わりません。南緯8度なので、極軸合わせがまともにできませんでした。空のもっと良い時なら過去に何度もやっていることなので、苦労しても合わせられていました。ここでは南十字からたどって天の南極を導入するのですが、視野には間違いなく入っていても星が見えません。暗視野照明装置のついているこのTK-PPFであってもそうなので、明視野照明では、たぶんお手上げだと思います。

今日で3日目の夜ですが、今晩はちょっと厳しそうです。昨夜泊まったところから、さらに北上したPayanganというところにあるリゾート村に泊まっています。



ここにもプライベートプールがついていますが、昨夜と違って完全なプライベートです。ちょこっとだけ浸かりましたが、寒いだけです。家族での旅行ならそれなりに楽しいと思いますが、単身ではそれもありません。バリ島のことは良く分かっているので、友人が経営しているバンガローに泊まってもいいのですが、星の撮影ができる環境ではないので、日中訪問してしゃべってくるだけです。

7年ぶりにインドネシア語を話しましたが、やはり現地の言葉をかたことでも話せると現地人の反応が全く違います。ホテルなどでもとてもフレンドリーに親切に接してくれます。良く行っているアメリカやニュージーランドでは、それが全くありません。彼らの場合は、英語を話せて当たり前といった態度なので、逆に英語が話せないと差別を受けることがあるくらいです。特にアジア系の人間に対してはそんな感じです。

日本に来る西洋人でも日本語が話せると親近感が湧くのと同様で、インドネシアでもそうなのだと感じます。日本人でもリピーターは、割合現地の言葉を覚えて話そうと努力しますが、西洋人にはそれが感じられません。どこでも英語で通用させてしまう強引さが逆に英語圏以外の国から嫌われてしまう一つの要因だとも言えます。



ちょっと濃いお話でしたが、昨夜と今日の宿に共通することは、値段はそれなりで立派な環境と言えますが、ただ無駄に広いところや、サービスはその値段同様では無いということです。つまり、料金が高くて部屋も高級であっても、そのサービス内容は、バリ特有のロスメン(安宿)同様ということです。これらの宿は、エクスペディアでも予約可能ですが、そのサービスにはあまり期待せずに、必要なことは、自分で伝えてやってもらう、或いは自分でやることを忘れなければ、より気持ちよく滞在できるでしょう。もちろんその前に現地の言葉を話すことを忘れないようにすることです。挨拶だけでもいいです。



バリ島へ来ても、Ubudまで来て泊まる人は少ないと思いますが、ビーチリゾートには無い別な魅力が多くあるので、機会があれば、一晩だけでもいいので、隠れ家的リゾートに泊まってみるのも悪くはないでしょう。



先の2枚の画像を撮影した機材です。ウェイトの変わりにペットボトルを使っています。500mlサイズですが、150mmシャフトだとEOS 6D+35mm 1.4のレンズには重すぎたので、その場で飲んで重量調整をして使いました。こんなことができるのもペットボトルだからです。見てくれは良くはないですが、軽量なPetBW2だけでウェイトを使わなくてもポラリエが使えるので、大変便利です。ただ、バリ島のペットボトルの規格が日本のものよりわずかだけ大きいので、適合させるにはちょっとした工夫が必要だと思いましたが、幸いにも日本の飲料製品が買えたので、ことなきをえました。当店では時折ぽつぽつと売れておりますが、日本に居ても使うチャンスが数多くあります。サイズ的に小さくて邪魔にならないものなので、ぜひお役立ていただければと思います。

Bali-Ubudに滞在しています

2015-06-18 19:23:07 | Indonesia Bali


バリ島2日目です。

昨夜は午後9時過ぎにNusa DuaのHolliday Innに泊まりました。ビーチ沿いにある中級以上のホテルですが、欧米にあるような壁一枚の部屋で隣の音が筒抜けみたいな事は一切ありませんでした。全て鉄筋コンクリートと大理石で贅沢に作られたハイクラスホテルでしたので、一晩寝ただけですが、とても良かったです。朝食はブッフェスタイルで結構きちんとした内容です。



プライベートビーチもありました。部屋の広さは3-40㎡くらいだと思いますが、日本ではこの価格帯では泊まれないホテルだと思います。予約はエクスペディアでしましたが、US120ドルくらいだったと思います。アメリカ出張の際には、安全等考えて最低でもこのクラス以上のホテルを使っています。日本と違って宿泊施設のセキュリティーはとても重要です。変にケチったことで後から事件に巻き込まれたりすることがあるので、利用するホテルには注意しています。



今日は、Ubudへ来て直ぐにしたことは、レンタルバイクを借りることです。これが無いことには動き回れません。星見に適した最適な宿を探すためにこのバイクの機動力が必要です。以前は車を借りていたことがありますが、今回久しぶりにバリへ来て車とバイクの数が劇的に増えていて、それゆえに至る所で常時渋滞を引き起こしていたので、今回はいつものようにバイクを借りました。といっても日本のように規則を守ってきちんと運転している訳ではないので、ほとんどレースをしている状態です。普段バイクに乗っていない人や運動神経が鈍い方は避けたほうがいいでしょう。



今回は、Pet Bottleウェイトアダプターを持ってきているので、それに適合するドリンクを探しましたが、日本製のポカリを見つけたので直ぐに買いました。思ったとおり適合しました。他にも適合するものがあると思いますが、試していません。これが無いと始まりません。



バリ島のスーパーならではのドリンクがありました。マンゴーやジャックフルーツといった日本では売っていない種類のものです。日本にもあることはありますが、インドネシアが原産ですので、味が濃いです。



今晩泊まっている宿です。US150ドルですが、星の撮影が敷地内で安全にできそうなので高いとは思いましたが、ここにしました。それでも最初は、250ドルと言われましたが、交渉して安くなりました。交渉する前に事前情報でエクスペディアの値段を提示して、それを材料に交渉してこの値段になりました。



この宿は、驚くことにプライベートプール付きです。かなり大きいので一人で泳ぐには大きすぎます。しかし実際には隣にシンガポールのオーナー夫妻が泊まっていたので共用でした。旦那さんがインド人のジャーナリストで奥様がシンガポール人です。プールサイドで話しましたが、とても感じの良い方でした。



ここにはキッチンの他に、ホテル人部屋分くらいあるバスルームもあり、二階部に星の撮影ができそうなところがありました。



そこから南側を眺めたところですが、夜間の街灯などが気にならなければここで撮影ができそうです。明日は、また違うホテルに泊まりますが、今日既にウォークインで予約してきました。そこにもプライベートプールがありますが、こことは違って完全な専用プールです。そこも星の撮影に適した環境ですが、ちょっと南側に邪魔なものがいろいろとあります。



ホテルと違っていたって質素な今日の昼食です。バリ人の友人家族がやっている食堂で食べたので、こんなローカルな食事です。これで250円ほどです。アイスティーもつけてのお値段です。