おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ワイヤレスユニット+AP赤道儀で自動導入?

2022-06-18 17:11:01 | ビクセン


先日も書いたように、ようやく私の環境でビクセンのスターブックワイヤレスが稼働してくれましたので、次の段階へ進もうと思っています。それはAP赤道儀で使えるかどうかを試す事ですが、ワイヤレスユニットを接続して動かした限りでは、きちんと動作してくれました。ただ使っている方は分かると思いますが、最大60倍速でしか自動導入ができません。つまり15度動かすのに約60秒かかる計算ですが、普通に考えるとこの速度では自動導入で使うにはいささか厳しいという事になります。

しかし、この60倍速のAP赤道儀でもそれほどストレスを感じないで自動導入できます。それは自動導入したい天体の近くまで望遠鏡を手動で動かして近くの星でアライメントをしてから目的の天体を自動導入する事です。そうすれば近いものだと数十秒程度で天体の自動導入ができます。以前にSX2赤道儀で手動でアライメントスターを導入してから、同期させて目的の天体を導入できたので、AP赤道儀でもそれが可能なはずです。ただ問題がいくつかありますが、まずAP赤道儀に赤緯モーターユニットが付いていて、二軸駆動仕様になっている事。そしてもう一つAP軸受けユニットが付いていてフリーで操作できる事が必要になります。現在AP赤道儀を持っている方がワイヤレスユニットで自動導入するには、追加で7万円以上の追加出費をしないと自動導入機としては使えません。まぁ、そこまでするならSX2-WL赤道儀を新たに買う方がいいかも知れません。

このわざわざ使いづらいAP赤道儀を使ってワイヤレス化するのかというと、今手元にあるAP赤道儀を軽量化したものがあるので、それを海外へ持っていく際に使いたいと考えています。AZ-GTiなども考えられますが、私はオートガイドを使わない人間なので、赤道儀が本来持っている追尾精度にだけ依存する形での使用を考えています。何れにせよ、SX2赤道儀もAP赤道儀も実際にまだ屋外で使っていないので後の事は使ってから考えてみます。

鏡筒をフリーで動かしてから明るい星に同期させてからの自動導入は、本来はエンコーダーがついていないと出来ないと思われますが、先にも書いたようにSX2ではほぼ出来たのでAP赤道儀でも可能だとは考えています。これについてはまた試してから書かせていただきます。

StarBook Wirelessが稼働しました!

2022-06-16 18:01:56 | ビクセン


朗報というか、私の環境が良くなかっただけのようで、スターブックワイヤレスが本日ようやく動作してくれました。原因は、使っていたタブレットとスマホのバージョンが古かったのかもしれませんが、スマホは最近アップして最新のアンドロイドになったはずなのですが、それ以降試しておりません。動作してくれたのは、最近購入した10インチのアンドロイドタブレットです。23,800円だったのですが、購入したきっかけは、画面をHDMIケーブルで液晶プロジェクターに出力して大画面で電視観望をしてもらうためでした。しかし、そのタブレットではすんなりスターブックワイヤレスに繋がって正常に動作してくれました。



ついでにやってみたのですが、HDMIケーブルで40インチのテレビに出力してみました。何故か画面が縦にしか表示されませんので、せっかくなので横で出力できれば活かせると思いました。表示される瞬間は横になるのですが、直ぐに縦になります。これだとせっかく大画面で見せたいと思っても、活かしきれないかもしれません。スターウォッチングの際に大画面でどんな過程で自動導入しているか、星図で解説もできるので、参加者は見ていて面白いと思います。多分横表示だとメニューなどが表示しきれないので、敢えて縦表示にしか対応しないように設定されているのでしょう。

何れにせよ、これでまともに使えるようになったので、今後は実際に屋外で使ってリポートします。しかし、残念な事にスターブックワイヤレスが受注停止で次の入荷が定まっておりません。



ところで、明後日土曜日から「小海リエックスホテル」にて宇宙観測車によるスターウォッチングがスタートします。それに伴い電視観望の方法を色々と考えております。とりあえず明後日は手持ちのスクリーンを使ってやりますが、やはり小さすぎるのでオーダーメイドで180インチくらいのスクリーンを側面に取り付けようと考えています。



こんな感じになりますが、側面を最大限使って電視観望の天体の姿を映しだそうと思って準備しています。元々このアストロカーには大型のスクリーンがあったのですが、施設の館長さんに「斉藤さん、このスクリーンは要らないですか?」と聞かれた時にお断りしたのでその後処分されてしまいました。当時はオーダーメイドで作ってもらったので30万円くらいしたと聞いていますが、今考えると勿体無い事をしました。このサイズをオーダーメイドで作ってもらうと、20万円弱くらいはするので、ちょっとだけ悩んでいます。サイズを小さくすれば安くなりますが、見た時の驚きも小さくなるので、できれば大画面で星雲や星団の姿をリアルタイムで見て欲しいと思っています。



とりあえずは明後日の電視観望で使ってみてその反応などを見て今後の事を考えてみようと思います。

ビクセン SSWアイピースで星を眺めてください!

2020-06-05 18:42:51 | ビクセン


今日から当店のスペシャルセールとしてビクセンのSSWアイピースを超特価にて販売しております。見かけ視界83°のウルトラワイドアイピースです。この種のアイピースは海外製品に押されていますが、その多くは中国製です。しかしこのSSWアイピースは安心のメイドインジャパンです。デザインも良いですが、実際に覗いたイメージも周辺部までクリアーでスッキリしたイメージです。



このSSWアイピースは、3.5mmから始まって14mmまでの全5種類のラインナップですが、この機会に全種類揃えられたらこれからの観測は完璧です。それぞれ数量は少ないので、これまで欲しかったが手が出なかった方はぜひ今すぐご注文ください。



またRASAの話題ですが、ネットで12インチのハンディーテレビを買いました。1万円そこそこで買えるのですが、驚くほど高機能です。バッテリーも内蔵されていて、3種類の電源に対応します。テレビも当然見られますが、付属のアンテナだと画質はそれほど良くありません。デジカメのモニター用に使ったり、用途は色々ありますが、HDMI入力端子が付いているので、RASAで撮影した画像を直ぐに見られます。バッテリーで2時間持つので、星空観察会に使うにはちょうど良いバッテリーも持ちです。



実はRASAを使っていて、EOS M6の液晶面が結構見づらいので、それをカバーしてくれそうなので今後の撮影に重宝しそうです。ただHDMIケーブルで接続するとフォーカシングの際にライブイメージが拡大できないので、その時はケーブルを一旦外してカメラだけでする必要があります。今はWiFiでスマホで望遠鏡をコントロールしたりオートガイドをしたりと何もかもスマホでできるようになって昔から考えるとSFの世界みたいな観測撮影環境になりましたが、そのせいで星を見るという楽しみが段々おろそかになっているようで何とも寂しい限りです。
これから先に作っていく場所では星を見る楽しみを多くの人たちと共有できるような機材を設置していこうと計画しています。



店舗の屋根で巣作りを諦めたツバメさんは、車庫の屋根で子育て中です。無事に4羽が生まれて育っているようです。後は心配なのは、落下して死んでしまわないで飛び立って欲しいものです。

Vixenの新製品SXP2赤道儀を使ってみました

2018-11-16 15:34:02 | ビクセン


昨日届いたばかりのビクセンの新製品「SXP2赤道儀」を撮影で使ってみました。

スターブックTENは、新たに設定する時間が無かったので、AXJ用のアドバンスユニットを組み込んだものを仮で使用しました。撮影に使った機材は、画像のFL55ss写真鏡筒を軽量化するのと、ヘリコイド仕様にするという目的で改造したものです。カメラは、EOS M3です。本来フルサイズで使える構成ですが、導入時に天体が分かり易いので、敢えてEOS M3を使いました。



Twoスターアライメントをしてから自動導入すると、こんな感じでライブビューで天体の姿が分かり、きちんと導入されていることが分かります。ただしM45やM42のような明るい天体や目標となる輝星がある天体は直ぐに分かりますが、アンドロメダM31などは慣れていないと何が入っているのか全く分かりません。それを知るにはとりあえず30秒露出でもいいので、ISO 6400くらいにしてシャッターを切れば導入されていることが分かります。デジカメの撮影写野は広いので、余程の事がない限りその中に天体が入らないことはまずないでしょう。これで入らなければ自動導入自体が上手く機能していないということですので、それは問題です。



SXP2で最初に撮ったのは、M45プレアデスですが、赤経方向に流れてしまっています。これで1分露出です。これだと全く撮影などできません。極軸も完璧に合わせた状態でやっているので、赤道儀自体に問題がなければこれはあり得ないことです。もしかして . . .と思って赤経クランプを締めてみたら、とりあえず画像みたいな流れ方はしませんでしたが、それから数コマは小さな追尾ミスがありました。クランプはきちんと締めた状態でやっていたので、問題があるとするとそれ以外の部分かもしれません。その間にもディレクションボタンで修正する際にも赤経方向に全く修正ができなかったので、原因が全く分かりませんでした。それもクランプを相当きつく締めてからは動くようになったので良かったですが、正直それも良く分かりません。



その後さらに数カット撮影しているうちに、いつのまにかきちんと追尾撮影ができるようになっていました。結局その原因がどこにあるのか分からないままでしたので、次に使う時にはもう少しいろいろと見ていきたいと思っています。画像は1分露出を6カットコンポジットしたものです。撮影は庭でやったのですが、直前にLED照明があるので、その光をもろに拾っています。



こちらは露出10分のワンカット撮影です。拡大すると星がタマゴ型になっています。AXJで同様な構成で10分撮った時には綺麗な点像を維持して、その追尾精度の高さを示していました。SXP2もそれに近い精度は有していると考えており、ワンカットで10分露出することはまずないので、現状ではその追尾精度には満足しています。ただし先の事がどこに原因があったのか、良く調べてみないと安心はできません。



今月末から来月にかけて、このSXP赤道儀などとその汎用性の高さで人気の大型カーボン三脚セットを年末セール特価でそれぞれの機種で数台づつ販売致します。カーボン三脚は販売分は確保してありますが、それも年内で終わる予定です。もちろんその前に売り切れたら終わりです。SXP2やSXD2赤道儀との相性は抜群ですし、用途によってはAXJ赤道儀にも使用可能な高剛性のシステマティックカーボン三脚です。GITZOと同型になると5型となり、価格も20万円を遥かに超えるものです。天体用として販売されているカーボン三脚は2段タイプが多く、それだと一般の撮影にはやや厳しいものがあります。このセット販売するカーボン三脚は脚径が40mmあり、また3段タイプなので、雲台を取付ければほぼ目線の高さになります。

いずれにせよ、この超お得で素晴らしいセット品の価格等については、月末迄にお知らせ致します。

AXJ赤道儀のウェイト

2018-06-07 20:49:09 | ビクセン


AXJ赤道儀のバランスウェイトが足りなかったので注文して届きました。標準付属品では3.5kgと1.5kgが付いているのですが、C-11を乗せるには全然足りないので、新たに7kgを取り寄せました。この2個のウェイトでC-11のバランスがとれます。

本体重量が17.4kgあり、C-11 EDGE HD鏡筒が12.7kg、そしてウェイトが7kg+3.5kg=10.5kgとなるので、トータル重量が40.6kgとなります。先日の大型カーボン三脚の耐荷重が40kgなので、何とか使えそうですが、さすがにこの組み合わせはヘビー過ぎるので、もう少し搭載重量を落としたいところです。近いうちにアダプターが仕上がるので、実際に使って検証していこうと思っています。



StarBook TENは、SXP赤道儀で初めて使いましたが、SXW赤道儀のモデルと違って遥かに使い易く画面も見やすくなっています。自動導入をPCですることが苦手な方には画面表示を楽しみながら自動導入できるので分かり易いはずです。私もいろいろな自動導入機を使ってきましたが、海外製品のハンドコントローラーで自動導入するタイプは最もスピーディーで確実に行えるので、気に入って使っています。



StarBook TENで唯一困るのは、数字ボタンがとても見にくいことです。LEDがボタン中央にピンポイントで配置されているので、それが数字と重なって見にくいのです。セレストロンのNexstarコントローラーは、ボタン全体が光るので分かり易いです。Meadeは数字だけ光ります。まぁ、慣れればいいだけのことですが、簡単に修正がきくのであればそうして欲しいものです。



LCDは、コントラストが高くとても見やすいです。ほとんどPCの画面を見ているのと変わりません。この星図をタブレットPCで見ながら星雲星団をタッチすることで自動導入ができるようになれば素晴らしいです。スマホでコントロールするのもいいですが、小さな画面で細かい作業をするのはとても疲れるので、大きな画面で操作したいものです。StarBook TENの画面には多くの情報が表示されています。これを活かすことで、さらに楽しみながら学びながら観望や撮影を楽しむことが可能です。AXJ赤道儀の追尾精度も既にテストした結果でも素晴らしいものがあるので、オートガイダーが苦手な方にもオススメできます。

超お得なTK-AXJ赤道儀セットを販売します!

2018-06-05 17:47:11 | ビクセン


近日中にVixen AXJ赤道儀の超お買い得セットを販売いたします。価格はAXJ赤道儀本体の当店での販売価格と同じです。ただし期間限定となりますので、これからAXJ赤道儀を購入予定の方は以下をお読みいただいて、ご検討いただければ幸いです。

「TK-AXJ赤道儀セット」の内容ですが、AXJ赤道儀の標準セット(STARBOOK TEN付属)に当店にて販売してご好評のGITZOの5型システマティックカーボン三脚と同等の商品、AXJ赤道儀アダプター(AXJ赤道儀をカーボン三脚に乗せるためのアダプター)、TKオリジナルAXJ赤道儀用大型マルチプレート(高級アリガタベース付き)の3点がもれなく付属します。付属するカーボン三脚については、AXJで使用していただいても構いませんし、他の赤道儀用として用いても構いません。三脚アダプターについては、既にお持ちの三脚を使われる場合には、その三脚用のアダプターを無料にてお作りいたします。もちろんその場合には、カーボン三脚用のアダプターは付属しません。



付属でお付けする大型システマティックカーボン三脚は、隣のアトラクス赤道儀用三脚と比較しても、強度的に大きく劣ることはありません。脚を一段だけ伸ばした状態で体重60kgの私が乗っても全然大丈夫でした。実際の耐荷重は40kgですので、AXJ赤道儀とウェイト、20cmシュミカセなどでそのくらいの重量になるとは思いますが、後は使う方次第です。もし、この三脚では不十分という方がおられましたら、他社製品のさらに頑丈な赤道儀用スチール三脚を代わりにお付けするように考えております。その場合、カーボン三脚は付属しません。

現在、他の赤道儀をお使いになられており、それをトレードに出されて、購入費用をさらに低く押さえたいという方には、当店だけのトレード価格もご用意しております。単に買い取りで出されるより、査定額がアップします。当店の中古品の買い取り価格は、一般的な天文ショップよりは高いはずです。使わない機材をトレードに出されて、AXJ赤道儀をさらにお安く入手してください。

このAXJ赤道儀のスペシャルセットを販売するのと同時に、他の商品も同様に超お得なセット内容で販売いたします。いずれも期間限定となっておりますので、できるだけお得な期間中にご注文をお願いいたします。



セレストロンC-11 EDGE HD鏡筒に超高感度ビデオカメラを装着してこのLCDでモニターした映像を見てもらうために準備しています。この映像をさらに大きくして、より多くの方々に見てもらうために、液晶プロジェクターを使います。この夏の火星大接近に用いるために準備しています。CCDカメラのチップが小さいので、シュミカセを使えば簡単に高倍率を得られます。かなり前にもWAT 120Nを使って同様なことをやっていましたが、良いカメラを見つけたのでしばらくぶりでやってみようと思っています。



二日ほど前に猫が子供を4匹生みました。野良猫を引き取ってから妊娠が分かったのですが、何時生まれるか分かりませんでした。しかし数日前から様子がおかしくなって、やたらと狭い所へ入ろうとするので、たぶん「子供を産む場所を探している」と分かってから、画像のような部屋を作ってあげました。これを作ったその夜に子供が生まれました。当初心配していた授乳については、しっかりママ猫がしているので安心しています。ママは三毛猫だったので、何色の猫が生まれるかと想像していたら、4匹ともパンダ柄の猫でした。とにかく一ヶ月は静かに子育てさせてあげないといけないので、様子を見ながら見守ります。

AXJ赤道儀 Part-II, PK-XWアイピース

2017-12-13 16:49:27 | ビクセン


昨夜撮影したM42オリオン大星雲です。機材は「PENTAX XWアイピース 超特価 DSLR撮影セット」にEOS M3で撮っています。赤道儀はAXJです。露出3分ーISO 3200です。XW20mmアイピースの伸縮機能を使ってM42の中心部を拡大しています。この鏡筒は焦点距離480mmですが、XWアイピースで拡大しているので実質的には1000mm相当の拡大率になっています。



この機材構成で撮影しました。鏡筒は「Explore Scientific ED80 トリプレット」です。付属の2インチミラーが割合しっかり作られた商品なので、外へ長く飛び出した状態でも安定して撮影できます。



EOS M3で直焦点撮影をした画像です。アイピースは使っていません。ISO 3200 5分露出です。マイナス6度の寒い中で撮影しているので、ノイズは驚くほど少ないです。今年の5月にインドネシアのバリ島で撮影した時には真夜中でも30度近い気温があったので、ノイズも酷かったです。冷却CCDカメラではありませんが、やはり寒い中での撮影ではノイズが少なくなります。



AXJ赤道儀を二晩使ってみましたが、想像していた以上に優秀な製品のようです。自動導入の精度も中倍率のアイピースでほぼ中心近くに導入してくれます。導入精度を上げるコツは、出来る限り目的天体の近くの恒星でアライメントを行うことです。特に肉眼で見えないような天体の場合には、何度もアライメントを行うことで導入精度が高くなります。今回のように、XWアイピースを使って拡大撮影をするような場合には、カメラを通して天体は見えないので、効率良く撮影するにはその導入精度が鍵になります。SXDやSXP赤道儀でも同じことができるので、ぜひお試しいただければと思います。



今朝の松原湖です。この連日の最強寒波のためについに凍結してきました。例年より早い凍結開始ですが、このままだと年末迄に完全凍結してワカサギ釣りができそうです。ここ2年ほど年末は凍結しなかったので、しばらくぶりに正月は盛り上がりそうです。来年早々の1月31日に皆既月食がありますが、松原湖の湖上で皆既食を見られるかもしれないので、今から楽しみにしています。

AXJ赤道儀を使ってみました

2017-12-10 22:25:46 | ビクセン


やっとAXJ赤道儀を使えるようになりました。使用状態はご覧のようになっています。ハイアマチュアには呆れられるような三脚を使っています。APP-130TL三脚ですが、全く問題なく使えました。付属ウェイトの小さいほうを1個だけ使って、PENTAX 75SDHFを乗せています。この三脚のおかげで室内から屋外への移動がとても楽でした。三脚に乗せた状態で運べるので、室内に組み上げた状態で保管しておけば、直ぐに外へ出して撮影観測が可能です。SXG-HAL三脚だと脚が長いので、なかなかそのまま運ぶのは大変です。



こちらは、75SDHFに0.72xレデューサーを付けてEOS M3で撮っています。露出は3分-ISO 1600です。画像は、直前にLEDライトがあるのでその影響で全体が白っぽくなっています。少し離れたところへ行けば真っ暗なのでもっと良く写ります。



次は、機材が同じで露出が5分-ISO 800です。5分露出でも全く問題なく追尾は点像を維持しています。このくらいの赤道儀だと当たり前のことかもしれませんが、とりあえず安心です。



最後は露出10分-ISO 800です。もちろんこれも綺麗な点像を維持しています。75SDHFは500mmですので、0.72xだと360mmになりますが、撮影カメラがAPS-Cサイズですので、1.6xして600mm弱の超望遠レンズになります。それで10分いけているので、十分な追尾精度です。たぶん実際にはPE±4秒ですのでもっといけるはずです。
極軸望遠鏡は、PF-L暗視野照明付きなのでセッティングがあっという間に終わります。これで2-3星でアライメントをすればカメラ視野にドンピシャ導入してくれるので次々に被写体を変えて撮影が効率良くできます。AXJ赤道儀の使い方自体はSXD,SXPなどと同じなので初心者でも全く難しいものではありません。AXJ赤道儀には分厚いマニュアルが付いていますが、正直全く読んでいません。

まだ今日初めて使っただけですが、これから機会を見ていろいろな使い方をしてみようかと思います。

AXJ赤道儀を三脚に乗せてみました

2017-12-01 16:55:44 | ビクセン


こんな乗せ方をしたらAXJの設計担当者に怒られるかもしれませんが、APP-130TL三脚にハーフピラーを介して乗せてみました。まだウェイトを乗せておりませんが、鏡筒を乗せない状態でウェイトだけ乗せると重心が前よりになるので、ちょっと危なっかしいです。乗せる機材にもよりますが、脚を伸ばさないことを前提にするなら使えそうです。

しかしベストなのは、剛性の高い一体型ピラーに乗せて使うのが最も性能を発揮できる使い方でしょう。三脚は大なり小なり3本の脚を束ねている分、どうしてもねじるような動きには強度が足りなくなります。まぁ、要はその人の使い方次第です。C-14シュミカセを乗せて高倍率で月惑星を撮るような人は、やはりピラーに固定して使うべきでしょう。逆に単焦点鏡筒やマルチプレートに複数の機材などを乗せてポータブル赤道儀の延長的な撮影をされる方には、より軽量で剛性の高い専用三脚などを用いるのがいいでしょう。

本当ならSXG-HAL三脚に乗せたところも見ていただきたかったのですが、うちにあるHAL三脚は旧タイプなので突起が固定されており、それではAXJ赤道儀は乗せられません。仮に乗せたとしても使用にはそれほど問題はないでしょう。しかしそれも先に書いたようにその人の使い方次第です。



GITZOの5型マグネシウム三脚に乗せてみました。かなりゴッツイ三脚ですが、APP-130TLよりはまだマシみたいです。もし海外遠征に持って行くとしたら、こんな三脚でも十分使えるでしょう。海外遠征にC-14を持って行く人など居ないと思いますし、そのほとんどが単焦点写真鏡筒や望遠レンズ、或は写真用反射望遠鏡を持っていくと思うので、システマティックの5型以上なら大丈夫そうです。

今晩、天気が良ければ実践投入しようかと考えておりましたが、STARBOOK TENが対応していないので、アップデートしてからでないと使えません。クロスLANケーブルを発注したので日曜日以降に使ってみます。

Vixen AXJ Equitorial Mount just arrived

2017-11-30 17:40:08 | ビクセン


ついにあの待望のAXJ赤道儀が届きました!
開封して驚いたのは、その斬新な美しさです。イメージ通りの商品だったので注文して良かったとまずは一安心しました。



開封して早速やったのは、SXP赤道儀との比較です。見た目もサイズも全く違っています。SXPはSXDと同じデザインですし、初級者〜中級者くらいを対象にしたイメージの商品ですが、AXJ赤道儀は、最上位機種のAXD2とデザインや性能が近いものでありながら価格も押さえ気味です。見た目も完全なプロフェッショナル仕様です。各部の作りもハイアマチュアでも満足できるように工夫されています。もちろん初級者が使うにしても、STARBOOK TENが標準仕様になっているので、SXDをお使いだった方にも違和感なく使えるます。



SXP赤道儀が本体重量11kgに対して、AXJ赤道儀は17.4kgとやや重たいですが、このサイズの赤道儀としては軽いほうだと思います。サイズもこのくらい大きいとどうしても大きな鏡筒を乗せたくなってしまいますが、例えばセレストロンC-14でも乗せて使えるだけの強度を持っているようです。屈折でも150mmクラスが乗せられるほどの安定した強度を持っていると感じます。AXJ赤道儀を導入することを決断したのは、大きなサイズのマルチプレートを使っていろいろな写真鏡筒を乗せてオートガイド無しでも撮影できるだけの追尾精度を持っており、且つSTARBOOK TENを使って自動導入を高精度で行えることです。



高精度追尾を実現させるために必要な極軸合わせも「暗視野照明付きPF-L 極軸望遠鏡」で楽にセッティングできます。SXPは明視野照明で目盛りを見てセッティングしますが、PF-Lではパターンを見てできるので初心者でも戸惑うことはありません。この極軸望遠鏡ならオーストラリアやニュージーランドでも極軸合わせがしやすいので、チャンスがあれば持って行きたいものです。そうなると、システムを軽量化するための三脚や登載方法を考える必要があります。AXJ赤道儀の新たな三脚らしい画像が同社の社長さんがTwitterで出されているようですが、それが発売されるかどうか分かりません。



ウェイトシャフトは、SXP同様で伸縮できるようになっています。シャフトはステンレス製で25mm径とSXPの20mmより太く頑丈になっています。付属ウェイトとして1.5kgと3.5kgがありますので、これだけあれば10kg程度の機材ならバランスがとれると思います。C-14を乗せるなら3.5kgを3個くらい必要になるでしょう。そうなると三脚ではこころもとないので、ピラーに乗せて使うことになると思います。



赤緯軸ヘッドもSXPのφ80mmに対してAXJはφ103mmあります。実は、AXJ赤道儀用のマルチプレートをこれから製作しようと考えております。当店のお客様よりご要望があり、図面もわざわざ作っていただきましたので、これで製作してみようかと考えております。見た目もスマートでいろいろな機材登載までしっかり考えてデザインされたものですので、自分用も含めて何枚か作ってみます。色は白塗装で仕上げます。

またもう一つ考えているのは、サイズの大きいアリガタベースです。海外製品でセレストロンCGEタイプやロスマンディータイプもありますが、鏡筒がそれに対応していないと使えないので、そういったことも含めて考えてみようと思っています。



三脚ベースですが、どうやらこの部分を交換してSXG三脚以外にも将来的に対応するように考えているみたいです。SXPでは単なる空洞になっておりますが、蓋をするように部品をネジで固定してあるということは、これをはずして別の部品を付けられるように設計しているとしか考えられません。AXD用の三脚には標準で回転装置が組み込まれているようなので、SXG三脚にも回転機能を持たせるアダプターを作ってみてもいいでしょう。

実は、来月ご予約販売を予定している「TK-ALZM4 大型微動雲台」ですが、標準でアリガタベースを付属させようと考えております。この部分は既製品ですが、とても良い商品です。



とりあえずAXJ赤道儀は届きましたので、これから三脚などへの登載を考えつつ、マルチプレートなどを製作して実際に使っていきます。その使用感についてはまたこちらにて書かせていただきます。

ところで、もしAXJ赤道儀を御購入予定の方がおられましたら、ぜひ当店へご注文ください。他店では無い「おまけ部品」などを無償にてお付けいたします。販売価格は一般的な天体望遠鏡ショップとほぼ同じです。また既にSXD赤道儀などでSTARBOOK TENをお持ちの方には赤道儀本体のみも販売できますので、こちらもご検討ください。当店だけの御購入特典のおまけについてはAXJ赤道儀のいずれの商品にもお付けいたします。おまけ品をまともに買えば数万円にもなる大変お得なセットになります。詳細についてはまた後日お知らせいたします。



ブログを見ていただいた方から「SXPはPF-L仕様ではないか?」というご指摘がありましたので、こちらにて補足いたします。画像は私が現在使っているSXP赤道儀です。間違いなくPF-Lではなく、明視野照明のSX用の極軸望遠鏡です。私が購入した数年前は、まだPF-Lが発売されていなかったので、この極軸望遠鏡になっております。またビクセンのHPでも下記のように仕様表により明視野照明付きが標準仕様となっております。ただし、現在は、商品名が「SXP赤道儀 PF-L」となっております。価格もそれに伴って上がっています。私が購入した時は定価38万円でしたが、今は40万円とPF-Lの差額分が上がっています。ちなみに現在の極軸望遠鏡のスペックはこちらになります。

極軸望遠鏡PF-L内臓倍率・口径・実視界:6倍20mm・実視界8°スケールパターン:3星導入式/歳差補正付(~2040年) 北半球:北極星、δUMi、51Cep南半球:σOct、τOct、χOct視野照明:自動消灯式暗視野照明内蔵(8段調光付)電源:CR2032電池×1個(モニター電池付属) 据付精度:約3′角以内



今日は、いつものように佐久穂町へ用事があったので帰りに薪材を山盛りにして帰ってきました。前回は5000円でしたが、今回はアカシア材で薪材でも上質なものだったので8000円でした。これでも相当安くしてくれています。一般的な薪材の値段は軽トラック一杯分で12000〜15000円くらいですが、それもナラ材です。それを考えると相当安くしてくれています。乾燥も十分進んでいるので薪ストーブに入れれば直ぐに燃えてくれます。ただしあまり早く燃えすぎると薪があっという間に無くなってしまうので、そこで必要となるのが今年切った新しい薪を上手に使って薪を節約しています。カラマツ材も庫内の温度を上げたり着火材として使っています。