お客様からお預かりした修理品のポラリエです。どうやら三脚に固定した状態で倒したそうですが、本体には大きな損傷はありませんが、高価なレンズをダメにしてしまったそうです。とても気の毒ですが、やってしまったら諦めるしかありません。ポラリエ雲台ベースには問題はありませんでしたが、良くみるとポラリエの駆動軸とギアの噛み合わせが良くありません。倒した衝撃でギア間の隙間が大きくなったようです。私が長い事使っているポラリエでもバックラッシュが僅かに生じてきていますが、気になるほどのことは無いのでそのまま使っています。残念ながらこのポラリエは入院となります。たぶん最低でも1ヶ月は要すると思いますが、無事に見届けてからお返ししたいと思います。
このStarlightのフォーカサーは、タカハシFS60CBへの装着と専用レデューサーの2インチ化加工共々の製作になります。めったにやらない加工ですが、一度このシステムを使うようになると元には戻れないくらい便利です。私のFS60Cも原型を留めないほど改造していますが、世界に一台しかない完全マイ機材となっています。RD0.72xを2インチで使えるようになると回転装置も要りませんし、撮影から眼視への切り替えがワンタッチでできるようになるので、彗星などの微光天体が視野におさまっているかどうかの確認しながらの撮影には確実に威力を発揮してくれます。
この部品を見て直ぐにLUNTのものだと分かる方は少ないと思いますが、LUNT 100Thaのフードにあたる部分です。ここにSolar Max 90のダブルスタックフィルターを装着します。当然そのままではネジ径が違うので、アダプターを製作する必要があります。既に80Thaで同じことをして十分に機能することを確認しているので、これも問題なく異種混合ダブルスタックとして機能するはずです。
先日ご紹介したExplore Scientificのコメットハンターですが、SXP赤道儀に乗せてみました。バランス的にも見栄え的にもLooks Goodです。鏡筒全体がとても軽いので、3.7kgのウェイトだけでまだ余裕があります。
付属のフードもカーボンファイバー製で良くできています。特筆すべきは、フードを付けた状態でキャップができることです。細かいところまで良く考えられています。
鏡筒本体も良く出来ていますが、驚いたのはこのアングルファインダーです。フォーカシングがヘリコイドになっています。また調整ネジがプラスチックになっているので筒本体に傷がつきません。実際に覗いたイメージもとてもシャープです。
もっと驚いたのは、このファインダーは極軸合わせに使える「ポーラーファインダー」だと言う事です。暗視野照明付きなので、これだけ外してポータブル赤道儀や他の製品の極軸合わせに使えます。パターンもシンプルですが、北天/南天対応になっています。
実はこの鏡筒にはもう一つのファインダーベースがあります。普通は接眼部横の一カ所だけですが、主鏡セル近くにもう一つあります。二つあっても仕方ないと思われるかもしれませんが、彗星ハンターのレビーさんが付けて欲しいと言ったのかもしれません。
まだ実際には使っていないので詳しくは書けませんが、外観やその機能から良い観測結果を想像させてくれます。いろいろ使いたい機材は手元にあるのですが、8月は全く天気に恵まれず毎日曇りか雨です。日中晴れている日もありましたが、夜になると雲がどっさり出て来てOUTです。日本の夏はもはや南国の雨期のような様相です。たぶん来月に入ればもう少し晴れる日もあるかと思うので、その時にまた使ってみようと思っています。