今日の午後一番に成田空港に戻ってきましたが、まだ成田のホテルに滞在しております。普通ならそのまま帰るところですが、ホテルの駐車場を借りているので泊まる必要があります。しかし無理に泊まる必要はなく、費用さえ支払えば問題ありません。ただこのまま慌てて戻っても到着が夜になり、疲れて寝てしまい仕事までできないので、無理に戻らずに疲れを少しとってから夜中のうちにホテルを出て早朝に家につくように戻ります。もう今日明日からGWに突入なので、午前4時までには都心を離れたいと思っています。午前6時を過ぎると大渋滞に飲み込まれてしまいます。
SQ便で戻ってくる際に隣に座っていたアメリカ人夫婦と楽しく会話することができ、その夫婦の息子さんが東京に住んでいるので会いにきたそうです。ご夫婦はカントリーミュージックのミュージシャンだということで、CDをもらいました。海外旅行の楽しさは、異国の人々とのコミュニケーションができるかできないかで大きく差がでます。英語ができないからしゃべらないというのは、あまりにネガティブな発想です。外へ出たら勇気をもって気軽に話しかけてみてください。外国人が日本で片言の日本語でも理解できるのと同じで、結構通じるものです。それで海外旅行がさらに楽しくなるはずです。
私が初めて訪れた外国は、ニュージーランドでした。その時は全く英語が理解できないもので、今の小学生以下のレベルだったと思いますが、それでも3ヶ月必死に無茶苦茶な単語を並べて相手にその思いを伝えたおかげで無事に旅ができて、途中で多くの友人もできました。今考えてもその時の旅がこれまでしてきた多くの旅以上に思い出に残っています。またその時に見たニュージーランドの星空と感動が今の仕事に役立っています。
話題がそれてしまいましたが、今回の旅で2台のTK-ALZMを使ってみましたが、TK-ALZM4はポラリエで使うにはオーバースペックだと思いました。また角度をつける際にポラリエ自体に飛び出し部が少ないので、本体の高度クランプにシャフトが干渉してしまいます。スカイメモなどを乗せる際にはそれはないのですが、ポラリエではどうしてもそれが気になります。自分で作った機材なので、理解して使っているので問題はありませんが、初めて使われる方は戸惑うかもしれません。この干渉については、L型クランプを抜いてしまい、ある程度の角度で固定してしまえば解決します。
雲台コマ部品については、次の製作でステンレスにする案があります。その分コスト高となりますが、それで少しでも良くなるのであれば改良しようと考えています。固定用のネジの先端加工もその一つですが、既製品を使っているので冶具を作って改良するつもりです。TK-ALZM4の調整具合については、非常に気持ちよく快適に行えました。ガタやタワミは皆無ですので、一度極軸をしっかり合わせれば後は極軸望遠鏡が回転して恒星時追尾してくれるので安心して撮影ができます。ただしカメラを取り付けたり構図を決める度に極軸調整をする必要があります。
TK-ALZM Jrについては、直付けではポラリエに干渉してしまうことは以前にも書いておりますが、高度と方位回転がフリーでできるのでPCB-EQを大きく回さなくても目的天体を視野に導入できます。付属のアルカスイスのベースは、敢えて使わずに雲台プレートに直付けしたほうが強度も高く使用中に動いたりしなくて済みます。アルカスイスにしているのは、着脱が楽になるだけのお話なので、雲台プレートにしっかり固定するなら不要です。BORG55FLは軽い鏡筒なので、アルカスイス台座に乗せても途中で動いてしまうことは少ないです。
それから、TK-ALZM Jrを使っているうちに回転ベース部と赤・青の微動調整部にタワミなどが出てきてしまうことですが、これについては簡単に調整できますし、マニュアルにも記載してある方法で締め付けて
改善できます。明日戻ってから店頭に情報を乗せますので、お使いの方はご一読ください。海外などへもっていく場合には現地で調整する必要が出てくるかもしれません。飛行機の振動は驚くべきもので、強く締め付けたイモネジでも到着したら抜け落ちていたということも何度もありました。