かなり出来上がってきております。既に鏡筒部はほぼ仕上がっており、実際に覗いた感じでも設計とおりに仕上がっています。ただし、若干の重量オーバーではあります。一応目標とする重量は15kgですので、それには収めたいとは思っております。12kgというものがあるようですが、主鏡ユニット部だけでも8kgはどうしてもあるので、その他の部分だけで4kgで作るというのはかなり厳しいところです。もっとシンプルに作る方法も考えましたが、今一つ好きになれないので、それは見送りました。
接眼部は既製品を使わずに新たに製作しました。Solar Maxと同様な延長筒を引き出してから最終合焦はヘリコイドで行う形です。元々この光学系はMeadeのLB30から取り出したもので、そのためにわざわざ一式購入して米国から主鏡、斜鏡ユニットだけ送ってもらいました。そんなことをしなくても国内でそれだけ買えば良いと思われるかもしれませんが、ちょっとした技を使ってそれよりは安く買っています。
本来、このMeade LB30では撮影を意識していない作りなので、直焦点では合焦しませんが、このT-Dob30では合焦するように改良しています。いずれニュージーランドへ持っていった際にEOS Mでお気軽撮影をしたいと考えてそうしました。
これからまだ大事な架台部を製作しないといけませんが、ほぼ完成形のデザインはあるので、それに従って図面にしていく予定です。この種のトラベルドブは既にいろいろなところで販売されておりますので必然的に類似した形状にはなりますが、その中でも自分なりのオリジナリティーを盛り込んで完成させていきたいと考えております。