今年の6月頃までは在庫販売していた人気商品「対荷重40kg大型システマティックカーボン4段式三脚」ですが、コロナ禍の中で生産が追いついていなかったとの事で、それがようやく今週中くらいに入荷する見込みとなりました。既にお待ちいただいている方々から赤道儀アダプター類とセットでご注文をいただいておりますが、三脚が入荷しないとアダプターだけあっても使えないのでお待ちいただいている状態でした。
しかしようやくそれが動き始めたので、アダプター類の製作へも入れます。この大型カーボン三脚は、類似した商品はアメリカなどでも販売されていますが、使っているカーボン材の材質からして違っており、各部の作りもMoreBlue社が責任を持って設計デザインしているので、GITZOカーボンには負けないくらい高品質で高剛性に仕上がっています。
愛用のポラリエUセットを乗せても全く違和感なくしっかりと鎮座しています。まだこの状態では1段の状態で脚は伸ばしていません。この高さでも三脚ヘッドまで50cm以上ありますので、その都度脚を伸ばさずに安定した使い方をされたい方には良いかと思います。
これで2段で脚を一段だけ伸ばした状態です。これでも結構な高さがあるので、赤道儀を搭載して使うか、ポータブル赤道儀には丁度良い高さです。国内の販売店で売っている赤道儀用カーボン三脚のほとんどがこの2段止まりです。赤道儀用としてだけなら2段で十分な高さを得られますが、星景写真や風景撮影、野鳥観察となるとこれでは足りません。
それで3段に伸ばしたのがこの状態です。3段まで伸ばすと身長170cmくらいの方ならポータブル赤道儀の極軸望遠鏡が楽に覗けます。撮影時にも特に天頂付近の天体には楽に構図決めができる高さです。この三脚はもう1段伸ばして4段まで伸ばせます。4段まで伸ばせれば写真用三脚としては一般的で合格点です。この三脚の2段か4段かというのは意外と問題で、国内外遠征で荷物を増やしたくない時には1本の三脚で全ての用途を満足させてくれるので、用途に合わせて三脚を2本も3本も持っていく必要がありません。私も海外遠征の際には三脚の数はいつも悩みます。しかしメインの三脚は1本で後は用途に合わせて小型の軽量な三脚を1-2本持っていきます。
今回の販売分から若干数ですが、このステンレス石突がもれなくサービスとしてお付け致します。一般撮影用には既に形状の異なるものが付属しておりますが、赤道儀用にはこの石突が必要ですので、在庫がある限りはお付けします。
またレッグウォーマーも在庫分に限りお付けします。以前は別売りになっていたのですが、今回に限りお付けする事になりました。他にも大型で頑丈なソフトケースも付属します。これらがあると冬場の使用や赤道儀などの重量機材を乗せて使う時には威力を発揮してくれます。このサイズのGITZO 5型カーボンは20万円以上もする高価な商品です。そこまでお金を出せる方はいいですが、そうでない方はこの大型システマティックカーボンをご検討ください。
昨日お買い上げいただいた「CORONADO Solar MaxII 90-BF10フィルターセット」を発送に向けて最後の検品作業をしました。ブロッキングフィルターはBF10ですが、通常はBF15かBF30とのセット販売品はもう無いので、敢えてBF10でセットにしてみました。画像のビクセンED103S鏡筒で使っても違和感無くSM90らしいHα像が見ることが出来ました。焦点距離800mmですが、BF10では十分イメージ内に収まるので全く問題ありません。今日見た限りでも素晴らしいイメージでしたので、後はご注文の方へお届けするだけになりました。
ところで、先日入荷した最後のSolar MaxII 90-BF15ダブルスタック仕様の太陽望遠鏡ですが、まだ一度しか検品していなかったので、今日の天気が良かったのです再度検品をしました。しかしこれまで見た多くのSM90のダブルスタックでは最高ランクと思えるような太陽の見え方だったので驚きました。これまでお届け販売したSM90のダブルスタックもその性能は確実に出ているものばかりでしたが、ごく稀にこういう個体が出てくる事はありましたが、ランク付けする事無く普通に販売をしていました。しかしSolar MaxIIがもう生産されていない現状では、これが最後の貴重なSM90ダブルスタックとなりました。当店で販売しているのはこのSM90DS1本とシングルスタックのSM90だけとなりました。
これで全ての検品作業が完了しましたので、後は売れるまでBFなどは防湿庫に入れてそれまで大切に保管しておきます。
松原湖の湖畔にはコスモスが咲いています。この風景を見たらもう秋はすぐそこまで来ています。コスモスの群落がある星の綺麗な所へ撮影に行きたいのですが、考えていた黒姫高原のコスモス園はコロナの影響で以前の1/10の規模になってしまい、ほとんど見応えが無くなってしまっているそうです。ちょっと残念ですが、他を探してみようと思っています。
2月の盗難で失ったカメラ機材は、最近になって少しづつ買い揃えていってます。全て買い揃えたとしても海外へは来年以降もまだ行けないでしょうし、国内も南の離島へGOTOキャンペーンを使っても東京を経由する事自体に危険を感じているので、今年一杯は飛行機にも乗れないかもしれません。とにかく、しばらくは県内か近県の撮影地を巡っていきながら撮影技術の向上を目指していこうと考えています。