おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Mark-X用のタカハシPライトアダプター作りました

2024-04-21 09:49:11 | GOTO Mark-X


たまたまご依頼があって、タカハシPライトをMark-Xに取り付けたいとのことで新たに製作しました。以前に作ったものと違って同じハンマートーンカラーで塗装仕上げにしました。以前のはアルマイト処理したものでしたが、Pライトには色合い的に適合しますが、赤道儀にはマッチしないので、敢えて手間はかかりますがブルーハンマートーンカラーで仕上げました。



以前に作ったのは極軸体に取り付けることを想定していたので光路長が短いものでしたが、今回のは30mmの長さで作っているので、赤緯軸に取り付けてもクランプに干渉せずに取り付けができます。五藤テレスコープさんでも以前にPライトとセットで販売していましたが、今はもう止めたようなので新たに作りました。



販売しているのは、Pライトを含めないアダプターだけですので、Pライトは別にお買い求めいただくか、お持ちのものをお使いください。これからもあれば便利なMark-X関連の部品を作っていきますが、何をどう作るかはこれから考えます。PENTAX赤道儀関連もですが、ご自身で”こんなものが欲しい”というアイディアなどがあったらぜひお知らせください。ある程度の需要が見込めるものであれば、モニターとして材料費程度でお作りします。

GOTO Mark-X用微動雲台を作ります

2022-02-01 19:08:02 | GOTO Mark-X


名機GOTO Mark-X赤道儀用の微動雲台をオリジナルで製作する事にしました。これまではSP赤道儀を分解して改造して作っていましたが、ご要望の方が多く、その注文がこれまでの作り方では対応できなくなってしまったので、一から作る事にしました。デザインをこれまで作った微動雲台を参考にして尚且つMark-Xに合わせた物にしようと考えて図面を書いています。既にご注文を多くの方からいただいているので仕上がっても基本販売価格は変えずにそのまま維持しようと考えております。多分今月中には製作へ入るつもりですが、仕上がりは3月になってしまうかもしれません。

しかし驚くのは、販売から40年は経っているにも関わらず未だに多くの「Mark-X Fan」がいる事です。私もその一人ではありますが、Mark-Xのポータブル赤道儀セットを持っています。最後に使ったのは10年以上前にトカラ列島の悪石島で使ったのと、インドネシアのバリ島で使ったのが最後でした。その後はMark-Xのロゴの入ったアルミケースに入れたまま今に至ります。しかしもったいないので、微動雲台が仕上がったら使ってみようかと思っています。



当店ではMark-X関連の部品を色々と作っていますが、このマルチプレートもその一つです。デザインも仕様もMarkl-X純正のプレートと同様に作っているので、カラーも含めて違和感なく使っていただけます。



単にプレートとしてだけの機能なら一枚部品で作ればいいのですが、純正品に類似したデザインで作りたかったので手間はかかりますが、見た目も近いものに仕上がっています。まだ数点仕上げたものがありますので、今ならご注文いただければ早々に発送できます。この後、3kgバランスウェイトも仕上がるので、また新たにMark-X関連部品が増えます。

GOTO Mark-X GP三脚用架台が仕上がりました

2021-10-20 17:23:15 | GOTO Mark-X


ご注文から大分お待たせしましたが、ようやく塗装作業が終わって明日発送できるようになりました。既製品を分解加工して作るこのMark-X用の架台は、ビクセンGP赤道儀用三脚などに取り付けて使用できるので、とても便利です。純正品は木製三脚で中古で赤道儀を入手された方は三脚も無かったりして困っておられると思います。

三脚は塗装しないと違和感があるかもしれませんが、架台だけでもブルーハンマートーンで仕上げれば見栄えするでしょう。ここ最近ご要望が多かったので、時間があってSP赤道儀があれば作っています。



器用な人ならMarK-X用の補修塗料を使えば塗装くらいはできるかもしれませんが、ハケで塗って自然乾燥させるだけではあの独特の美しさは再現できません。実際に極軸ユニットを乗せてみれば分かりますが、全く違和感なくフィットします。今回3台製作しましたが、2台は既にご注文いただいている方々へ発送しますので、1台だけは在庫品となります。今回終わったらまたしばらく作ることもありませんので、お探しの方はこの機会にご注文ください。

他に特注製作をご依頼されておられる方々は、来週には仕上がる予定ですので、お届けまで今しばらくお待ちください。機械製作は終わっておりますが、最後に仕上げ作業が残っています。それが終わり次第順次発送となります。

GOTO Mark-Xの微動架台作りました

2021-04-03 16:58:27 | GOTO Mark-X


まだ組み上げていませんが、Mark-X用のハンマートーンカラーで焼き付け塗装をしました。綺麗なハンマートーンに仕上がっています。



搭載ベース部分には当然の事ながら極軸体が装着できます。他にもM8P35のネジ穴と1/4インチネジ穴を設けてあるので、それ以外の機材も搭載できます。



ただ一つ残念な事に一つ部品を塗装するのを忘れておりまして、この姿になっています。しかし次に塗装します。Mark-Xの純正調整架台は工具を使わないとできなかったりするので使いづらいと考えている方もおられるでしょう。この架台は元はビクセンSP赤道儀の極軸体をカットして作っています。



この状態でビクセン三脚などに乗せて使えるので、優秀なMark-Xがより使いやすくなります。Mark-Xの極軸体だけ持っている方も使えるので、汎用性も高くて使いやすいかと思います。



実際に極軸体を乗せてみるとこんな感じで良くマッチしています。それほど違和感も無く使えると思います。違和感のある色違いの部品はきちんと塗装してマッチさせるので問題ありません。



このMark-X用架台は、仕上がってから販売します。この1点しかありませんので、欲しい方がおられたらお知らせください。こういう部品は本来オーダーがあってから作るのですが、ちょっと気が向いたので作ってみました。しかし部品の改造から塗装までやると結構な手間がかかります。多分オーダーがあってもSP赤道儀自体が手に入らないと作れないですし、費用もかかってしまうので、改めてご依頼される方はいらっしゃらないと思います。従ってこの1点だけです。

それから、4月5-6日は用事があるので発送ができません。この間にご注文があっても発送だけができませんのでご了承ください。

最後にもう一つ、テレスコ工作工房のネットショップをOPENしてこの4月で10年目になります。良くもこんなに長い事続いたと我ながら驚いておりますが、それも一重に当店をご利用されるお客様が多くいらっしゃった事だと感謝の気持ちを新たにしております。オンリーワンの店作りを常に心がけてきましたが、その思いはこれからも同じです。例えば商売にならなくても人様が喜ぶ物作りをこれからもやり続けたいと願っております。

できればこの4月に何らかのセールをやりたいと思っておりますが、何をどうするかまだ決まっていないので、決まったらお知らせ致します。

GOTO Mark-X用アリガタベース仕上がりました

2020-06-15 19:19:58 | GOTO Mark-X


しばらく在庫が無かった当店オリジナルの「GOTO Mark-X用アリガタベース」が今日仕上がりました。同系色のハンマートーン塗料を使って焼き付け塗装をしたのでMark-X赤道儀にはマッチするはずです。ただし赤道儀自体は製造から30年以上経っているので、色合いはどうしても褪せてしまってこのアリガタベースとは色の鮮やかさで若干異なります。このハンマートーンの部品は、ペンタックス赤道儀用も色々作っています。アリガタベースからPoleMasterアダプターまで色々作っています。もちろんご要望があれば特注品もハンマートーンカラー仕上げでお作り致します。



新たな微動雲台のデザインを考えています。一つはこのTK-ALZM Jrを大型化して搭載重量を10kg程度まで上げるものを考えています。
実は、TK-ALZM Jrは、そのサイズ以上にかなり頑丈に出来ています。5kg以上の機材を乗せてもビクともしません。当初作った時は、ポラリエ雲台ベースに小口径望遠鏡を乗せて微調整するために考えましたが、ポラリエUなどを乗せて極軸調整用の雲台としても役立つ事が分かり、今では自分で使っています。

もう一つは、大型の経緯台としても機能するもので、高度方位ともにノブつまみ1個だけでできる新しい構造の物を考えています。今年は幸か不幸かコロナのために年内はイベントなども無いと思うので、時間があります。しっかり考えて良いものを考えてみようと思っています。以前に作ったTK-ALZM3を使われている方から”また作って欲しい!”と言われていますが、あれは大きなところに頼まないと作れないので、ある程度数がまとまらないと作れません。

とにかく、しばらくは普段の仕事をしながら新たな物づくりを色々やっていこうと思っています。

Mark-X赤道儀用アリガタベース仕上がりました

2018-02-14 17:50:05 | GOTO Mark-X


お待たせしていた当店オリジナルの「GOTO Mark-X用アリガタベース」が仕上がりました。塗装ルームは一切暖房していないので、夏場より塗装に時間がかかります。Mark-X赤道儀に合わせたハンマートーンカラーにて焼き付け処理をして仕上げています。Mark-Xをお使いの方は、こういった部品にもこだわりがあるので、このアリガタベースもそのご要望に答えて製作しております。ご注文の方には明日発送いたします。

2月も既に中旬に入りました。あと2週間で3月です。時が過ぎるのは早いものですが、春までにやらないといけない事が山のようにあります。オリンピックは気になりますが、背中で聞きながら仕事をしています。お待たせしているTK-ALZM jrですが、機械加工から仕上がってくるのは月末になる見込みです。そこから仕上げ処理をして組み立てをしてお届けとなりますので、納期的には3月初旬頃になると思います。お待たせして申し訳ありませんが、しっかり仕上げてからお届けいたしますので、今少しだけお待ちください。また進展がありましたらブログにてお知らせいたします。



それから、大人気の最強のテレスコープカバーのTeleGizmosですが、#316などが再入荷しました。まだ一部入荷していないものがありますが、入荷次第ご注文の方には発送いたします。今しばらくお待ちください。

実は、このTeleGizmosに匹敵する日本独自のテレスコープカバーを専門企業と共同で開発しようと動いております。これからどうなるか分かりませんが、既にいくつか試作品を作っています。満足なものが仕上がったら、次は実際に屋外でテストを繰り繰り返して問題が無ければ製品化となるでしょう。その一部は、夏の星まつりで展示する予定です。

久しぶりのMark-X赤道儀用調整架台

2017-07-03 19:02:08 | GOTO Mark-X


かなり久しぶりに製作した「GOTO Mark-X赤道儀用 方位調整架台」です。取り付けはGITZO 5型システマティックカーボン三脚用です。この架台も当店でご依頼があってからデザインして初めて製作したものです。私が知る限りその頃には何処も作っているところは無かったはずです。構造的に難しいものではないので、少し考えれば必然的にこの形になると思います。

このMark-X架台は、1台だけ余分に作っておりますが、三脚側が分からないので、下部三脚部品だけそれが分かってからの製作になります。ただし、GITZO 5型システマティック用ならそれほどお待たせしなくてもお作りできます。またご要望によりハンマートーンカラーによる塗装仕上げも可能です。



また、ペンタックス赤道儀用のPoleMasterアダプターを作りました。75ED赤道儀用です。この頃の極軸望遠鏡では既に設定年代を超えてしまっているので、現状では正確に合わせられません。そんな時に活躍してくれるのが、PoleMasterです。アダプターを赤道儀に取付けてPoleMasterを装着できます。この状態ではまだ仕上がっておりませんので、これからGハンマートーンカラーで焼き付け塗装をして仕上げます。



ご注文の方がおられたので製作しましたが、余分に数個だけ作りましたので、ご要望の方はご注文いただければと思います。お届けは今週末頃の予定です。

GOTO Mark-X用アリガタベース仕上がりました!

2017-03-18 15:49:17 | GOTO Mark-X


今日仕上がったばかりですが、今なら在庫品となっております。またオリジナルのマッチプレートも仕上がっております。ただしこちらは数点しか作っておりませんので、売り切れたらまたご注文が無い限りは作らない商品です。このハンマートーンカラーで仕上げた部品を販売しているのは当店だけです。まだご愛用者様が多いMark-X赤道儀ですが、この部品を手にされて大変喜んでいただいております。有り難い限りです。



昨日の改造したEOS 6DにAstronomik CLS-CCDフィルターを装着して撮影してみました。はめ込みがちょっときつかったですが、何度か使っているうちに馴染んでくるので問題はありません。ただ一つ問題なのは、フィルター無しでは感じなかった上下のケラレがフィルターを入れることで生じてしまうことです。下の画像を見れば分かりますが、左右の端が光量落ちしています。望遠鏡に装着した撮影では発生するものらしいですが、改造時にミラー切れ対策をしてもらっているので大丈夫かと思っていました。しかし、数日前のフィルターオフでの撮影では表れなかったので、たぶんフィルターが原因だと考えたほうが良さそうです。まだ写真レンズでの撮影をしていないので何とも言えませんが、室内で撮った画像を見た限りではそういった症状は見られませんので、たぶん大丈夫だと思います。



昨日よりは馬頭星雲の写りが格段といい感じです。処理前の生画像でも良く写っています。ただし露出を倍かけて撮っているのでそれを考慮すれば無いよりはあったほうが若干良いといった感じです。しかしまだ使い始めたばかりなので、これからいろいろなシーンで使って検証していきます。ちなみにこの画像は7枚コンポジットで総露出21分です。ステライメージ7とフォトショップCCで仕上げています。

まもなく仕上げます

2017-02-01 16:10:13 | GOTO Mark-X


Mark-X関連の部品です。これから塗装処理に入る前にサンドブラスト処理にて塗料が付き易くしました。今日丁度発注していたハンマートーンカラーの下塗り用のプライマー塗料が届いたので、明日から塗装に入ります。塗装作業は凄く手間がかかるので、一日にできる数は多くはありません。特に冬は乾きも良くないので、重ね塗りをする場合には十分な時間をかけるようにしています。しかし冬の塗装作業は辛いものです。火気厳禁なので暖房が入れられないので、終始寒い中での作業となります。しかし仕上がりを見るとその辛さも吹き飛んでいきます。



昨日たまたま立ち寄ったホームセンターで見つけて衝動買いしたハンモックスタイルのチェアーです。これに座って双眼鏡で星を眺めてみましたが、なかなかGOODです。ホームセンターのスタッフさん曰く、「冬にこんな物買う人いないですよ」って笑っていました。確かにそうですが、これを見た瞬間「これで星を眺めてみたい!」と即購入しました。当然の事なら家族に怒られました。「何で電池を買いに行ったのに、突然庭にこんな物があるの?」って感じです。天文趣味は常に家族の理解と説得が必要だといつも感じています。

昨夜は初めてPENTAX K-70をPENTAX 100SDUF2に装着して直焦点撮影をしました。当初レリーズが切れなくて焦りましたが、ネットで調べると直ぐにその理由が分かり無事に撮影できました。撮影していて気がついたのは、オリオンM42の中心部が白トビしやすくて、EOS M3にCLSフィルターを付けて撮っていた時とその写り方に大きな違いがあることが分かりました。たぶんCLSフィルターにより中心部の明るさが押さえらて白トビせずに写ってくれるのだと感じました。仕方ないので、100SDUFの接眼部品に2インチタイプのCLSフィルターを取り付けられるように部品を製作します。それによりカメラが変わってもCLSフィルターが使えます。

GOTO Mark-X用オリジナルパーツ(2)

2017-01-30 16:53:18 | GOTO Mark-X


GOTO Mark-X用オリジナルパーツの第2、第3が加工から仕上がりました。これからサンドブラスト処理の後にブルーハンマートーンカラーに仕上げていきます。



このユニバーサルプレートは、純正品と違って鋳物ではなく、アルミ板材からNC加工により2点部品構成で作ってあります。取付けた感じや使い勝手は変わらないはずです。基本的に穴位置などは純正品と同様に設けてあります。しかしこのプレートは、それだけでなく独自の工夫も施してあります。まず、タカハシ製品を搭載する場合のM8-P35のネジ穴加工をしてあります。



他にこの画像のように、新たに製作したアリガタベースを2個両サイドにピッタリマッチするように取り付けできるように工夫しています。これにより高い汎用性を持ってくるので、海外遠征や北米日食で機材を複数台乗せる場合には威力を発揮してくれます。このアリガタベースは当然のことながらビクセンスタイルなので、マッチングなどを気にせずにより多くの機材を搭載できるようになります。



もちろん、このアリガタベースは、Mark-Xの極軸体にも装着できますし、赤緯体にも装着できます。このアリガタプレートもMark-Xハンマートーンカラーに仕上がりますので、純正品のような機能的な美しさでマッチします。


このような状態で使えば、片方に写真鏡筒を乗せてもう片方には当店のアリガタレールに自由雲台を付けた状態でカメラなども乗せることが可能です。鏡筒とカメラの交換はワンタッチでとてもイージーです。当店で販売しているショートタイプのアリガタレールは、まさにこういった使い方をするために製作した商品です。当店のお客様は、主にSolar Max用に使われておられますが、自由雲台や小口径望遠鏡に取付けて気軽に交換して使うような用途には最適です。



今週中には全て仕上げて週末以降には先にご紹介した1.6kgのウェイト共々販売いたします。この1.6kgウェイトは純正品では作られておらず、海外遠征などでは3.3kgでは乗せる機材によっては過剰となるので、一つ持っていればとても重宝するはずです。こういったアイディアは自分で海外遠征などを数多くこなしているから生まれるもので、単に工場で作業をしていても生まれるものではありません。

正直こんなレア部品を作っても売れるものではありませんが、自分だったら欲しいと考えて作りました。当店のオリジナル商品の多くは必要に応じて作っているもので、まずは自分で使ってみたいと思うところから全て始まっています。それが売れるか売れないかは二の次です。



話題はちょっと飛びますが、最近買ったSONYのワイヤレス製品です。デジタルウォークマンとワイヤレススピーカーですが、ラジカセの時代から考えるとあり得ない素晴らしいサウンドを発してくれます。大きい方は92Wの驚きの出力ですが、残念ながらバッテリー駆動ではありません。横の赤い方は5時間充電で12時間使用可能だそうです。小さくても素晴らしいクリアーな音を出してくれます。このスピーカーのいずれもハイレゾ対応なので、それに対応している楽曲ならさらに素晴らしい透明感のあるサウンドを演出してくれます。このサウンドシステムはこれからの新たな試みに役立つものですが、イメージとおりに使えるかやってみないと分かりません。