おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

星フェスを開催していたら. . . . 残念無念!

2020-10-31 12:09:23 | ブログ


今日10月31日の松原湖です。素晴らしい快晴で抜けるような青空が八ヶ岳の上に広がっています。本来なら今日と明日が第4回目の「北八ヶ岳星と自然のフェスタ2020」の開催日だったのですが、過去最高の好天に恵まれて開催できたと考えると悔しさが滲み出てきます。ただし今日は満月ですので、星はそこそこでしたが、接近中の火星も見られたのでコロナの影響を受けたとしても過去最高の人出になったかもしれません。



紅葉も松原湖高原は今がピークなので、紅葉ウォーキングも含めて最高に楽しめたと思います。先日の上高地の人出なども考えるとGOTOの効果もあって参加者は多かったかもしれませんが、まだ世間ではたとえ屋外のイベントであっても堂々とできるような雰囲気ではないので、かといってネット中継などしても屋外での実開催の楽しさには及ばないので同じことをネットでやる事は考えておりません。やはり星フェスは自然の中に来て美しい星空を堪能して多くの人々との交流をして楽しんでこそ価値あるものなので、今年は中止という判断を皆でしました。しかしこんなに天気が良いと悔しさだけが残ります。



松原湖へ写真を撮るために愛車のXU-1で走ってきました。11月14日から麦草峠への道路がクローズされてしまうので、その前にもう一度E-Bikeで上がりたいですが、出来ればクローズ後に白駒池へ上がって撮影をしたいものです。今なら白駒荘も安く泊まれるので、ゲートがクローズされても迎えにきてくれるなら上がりたいです。麦草ヒュッテにお願いしても良さそうです。ヒュッテは迎えにきてくれるそうです。車はレストハウスに置いて上がることになると思いますが、クローズ後に上がった事が無いので面白そうです。



店舗の中央のスペースが商品とは無関係な機材ばかり置いてあるので、この無駄なスペースを野鳥関係の機材や書籍置き場にしようと計画しています。双眼鏡なども展示して必要に応じてデモとして無料で貸し出すつもりです。それに合わせて来年春までに野鳥関連のイラストを描く為にアトリエを工房の2階に大工さんにお願いして作ってもらう予定です。以前からずっとやりたくて道具やカラーも全て揃えてあるのですが、使わないまま年月だけが経っていました。



この店舗の変更に伴い、このMeadeのLX200GPSの3台が邪魔になっています。欲しい人が居たらお安く譲りますので持っていって欲しいと思っています。ただし動作が不安定な部分もあるので、鏡筒だけ取って使うか自分で対処できる方にお譲りしたいと思います。ただし、ピラーはアルミ製で軽量で今後も使う可能性があるので、お譲りできません。興味のある方はぜひ当店へ来て相談してください。口径は20cmから30cmまであります。何れにせよ、この場所は他の機材を置くので近いうちに外へ出します。3台とも電源が入って動作はしますが、GPS通信が上手くいかないようで、私が使う場合にはマニュアルでアライメントをして自動導入していました。

ところで、現在製作中の「TK-ALZM Jr2 中型微動雲台」ですが、今日中に機械製作が終わります。以降より仕上げと組み立て作業へ入っていきますが、とりあえず1台だけ仕上げてから写真などを公開してご注文をお受けするようになります。数は多く無いので先着順でご注文をお受け致します。

超レアなMeade RCX35-40用大型スチール三脚あります!

2020-10-29 16:45:37 | ブログ


今お店にMeadeのRCX-14/16経緯台用の大型三脚があります。日本で現物を見た方は少ないと思いますが、相当頑丈に且つ精巧に作られています。ただ残念な事にこのままでは使えないので、何らかのアダプターを製作しないと使えません。



対象機種はMeadeはもちろんですが、タカハシならEM400、EM500クラスです。PENTAX MS-5クラスもいけます。相当頑丈に作られているので100kgくらいのせてもビクともしません。国内でこれに匹敵する三脚は無いと思うので、ピラーでなく三脚にこだわっている人には魅力的な商品でしょう。



三脚は上部の三俣部分と脚が3本に分かれており、このシルバーの持ち手を引っ張り上げると脚が伸縮します。全て伸ばすと1500mm以上の高さになります。移動の際には脚3本を引き抜いてバラせるので場所をとりません。組み立ても簡単です。



中央の架台下ボルトは、Meade専用なので、この部分を改造するかしないといけません。NJPやEM400なら上からのせて固定するだけなので、中央のボルトは使いません。



右に写っているアトラクス三脚と比較するとそのサイズが分かりますが、かなりゴッツイです。重量はそれほどでもなく、脚を外せば軽いので簡単に持ち運びができます。

このRCX用スチール三脚は未使用品ですので、もしご要望の方がおられたらアダプターも製作して納品できます。納品時には発送は出来ないので、店舗へご来店いただきお引き取りいただくのが購入の条件です。



10月1日から有効のありえないような宿泊補助が小海町から出ました。驚くことに一泊5000円を補助してくれるものですが、5000円以上の宿泊費では5000円の補助で、それ以下だと3000円の補助が出ます。ただし小海町内の宿泊施設を利用する事が条件です。このリストの中には八ヶ岳の山小屋「高み石小屋、白駒荘、しらびそ小屋」などが含まれており、既にその効果が絶大で小屋によっては満杯になっているそうです。これにGOTOを加えるとただ同然で小海町の宿泊施設に泊まれます。

私も先日、安曇野で泊まって安曇野市から3000円の補助をもらいましたのでGOTOとクーポンで相当安く泊まる事が出来ました。小海町はそれよりさらに大きい5000円の補助が出るので、車中泊などせずに泊まった方が楽で温泉にも入れます。小海リエックスホテルだとGOTOで今なら5-6000円くらいで部屋だけ使えるので、これに5000円の補助を使えば実質無料みたいな事になります。町内の民宿だと二食付きでも2-3000円以下で泊まれると思います。外食を考えると実質食事代だけです。

その際に当店へも足を伸ばしていただければと思います。この補助で既に満室になっている所も多いと思いますが、八ヶ岳に遊びがてら紅葉ウォッチングも兼ねてお越しください。詳細はこちらにあります。

紅葉最盛期の上高地

2020-10-27 16:19:29 | ブログ


昨日から今日にかけて上高地と安曇野へ出かけておりました。上高地へは沢渡からE-Bikeに乗って入りましたが、坂巻温泉付近のトンネルは車とバスが多くて危なかったです。片道12kmほどありますが、釜トンネルと上高地トンネルを抜けると直ぐに大正池が見えてくるので、釜トンネルからスタートすればまだ楽です。



河童橋は思った通りの人で混雑していました。8月初旬にも自転車で入りましたが、その時は本当にガラガラだったので、今との落差が激しすぎます。GOTOキャンペーンと紅葉の最盛期、それに今まで自粛で我慢していた人の流れが一気に爆発した感じです。沢渡ー上高地のシャトルバスは補助シートを使わない状態でほぼ満席で動いていました。このバスに乗りたくなかった事もあって最も安全なMy トランスポートのE-Bikeを使いました。上高地へは今年2度目ですが、大正池からバスターミナルまでが最高に気持ち良いものです。

上高地も8月には無かった観光バスが相当入っていました。バスターミナルはほぼ観光バスで埋め尽くされていましたし、沢渡のいくつかある駐車場も相当車が入っていたのには驚きました。上高地が来月14日くらいにクローズされるので、実質今週末くらいが紅葉観賞のピークかもしれません。



河童橋へは防振双眼鏡「テクノスタビTS-1440」を持って行きましたが、稜線を歩いている登山者の姿が良く分かりました。一般的に双眼鏡を持って上高地へ入る人でも14倍という倍率の物は保持するのが大変なので持ってこないと思いますが、テクノスタビは防振双眼鏡なので安定した観察が可能です。上高地に一晩泊まって野鳥観察などをするにはとってもベストです。GOTOキャンペーンの間に白樺荘くらいに泊まりたかったですが、もう今年は終わりなのでそのチャンスも無かったです。



上高地の後に安曇野へ行ってバードカービングをやっている工房をいくつか訪ねました。一つは「バードソング夢工房」という工房ですが、小さな野鳥のカービング作品が沢山展示されていましたが、いずれも素晴らしい作品で帰る前にいくつかオーダーメイドをお願いしてきました。



これからお店に野鳥観察用の双眼鏡や道具、書籍などを置いて機材の貸し出しなども積極的にやっていこうと考えて準備しています。その中でバードカービングの作品をディスプレイ用として飾っておく為にオーダーしました。



安曇野にある多くの工房は、別荘地などに自宅兼工房という形で運営されており、当店と同様なお店や工房が数多くあります。工房のほとんどは地元民ではなく、他県からの移住者がやっています。ただ残念なのはそれぞれの工房が離れすぎてまとまっていないので、車が無いと見てあるくのは相当難しいです。インドネシアのバリ島の芸術家の村「ウブド」は世界的に有名ですが、工房やギャラリーが歩いていける距離に集中しているので、それを目指して新たに工房などを立ち上げてさらに集積度が高くなって海外のアーティストには人気の村になっています。

小海町には多くの空き家物件がありますが、できればそういう空き家を活用して芸術家やクリエーターに移住して創作活動をしてもらいたいのですが、町の人間がそれに興味を示していないので、過疎化の一途を辿るだけとなっています。



もう一軒のバードカービングの工房は「工房ぬく森」です。去年の安曇野スタイルで一度訪問して知り合いになりましたが、本来なら今年の星フェスに出店してくれるはずでした。しかし中止となったので来年に持ち越しとなりました。この工房でもカワセミのカービングをオーダーしてきました。年配のご夫婦でやっておられるのですが、カービングはご主人が一人で作っています。一つ作るのに数日から一ヶ月ほどかかるそうで、どれも手をかけた素晴らしい作品です。

小海の星フェスは、去年からクラフトショップを入れていますが、できれば自然をモチーフにした創作活動をされている作家さんに多く入って欲しいと思って、機会があれば作家さんを見つけては声をかけて誘っています。安曇野はそういう作家さんが多くいるので、探しやすい事や同じ県内でのイベントなので誘いやすいという事もあって年に何度か出かけてスカウトしています。他の星イベントではそんな事はしないと思いますが、こういう活動を誰かがやらないとマニアックな普通の星まつりになってしまいます。



それから現在制作中の「TK-ALZM Jr-2微動雲台」ですが、今月中に大体の製作は終わり、その後仕上げ作業に入っていきますが、形ができないうちにご注文も受けられませんので、まずは1台だけ仕上げてからブログ等に乗せてご注文をお受け致します。

今年の星フェスは中止ですが. . .紅葉は綺麗です!

2020-10-25 15:50:51 | ブログ


今日は、秋らしい素晴らしい空模様です。今朝が一気に気温が下がってかなり寒かったです。もう霜が降りる一歩手前まできました。八ヶ岳や北アルプスでは積雪が10cmくらいあったそうで、乗鞍畳平へのバスも今年度は終了になるようです。最後に自転車で上がりたかったですが、大雪渓から上は車も走れないほど積もっているようで自転車も通行止めです。



松原湖の紅葉が大分色づき始めましたので、今月末くらいから最盛期になってくるでしょう。今月末と言えば、第4回目となる「北八ヶ岳小海 星と自然のフェスタ2020」でしたが、残念ながらコロナの影響で中止となっています。天気は上々で晴れそうな感じでしたので、余計に残念です。役場の観光課には中止を知らない方々から問い合わせが来ているそうです。今年は全国的に屋外イベントは中止になった所がほとんどですが、来年は東京の感染者がある程度出ていても今年の経験から多くを学んでいるので、屋内は別として屋外については徐々に復活してイベントができるようになってくると考えています。

小海町の星フェスは、2021年度は10月29〜31日の開催になるだろうと考えています。月齢的には申し分なく去年同様に月明かりが無い状態で小海の素晴らしい星空を見ていただけると思います。来年は野辺山より素晴らしい星空を見ていただけるような対策を皆で考えていこうと思ってます。もし面白いアイディアやアドバイスがあればぜひお知らせください。これから1年かけて新たな小海町のイベントを作っていこうと考えています。



今日は日曜日でしたが、昨日土曜日は数名のお客様が来店されて望遠鏡の引き取りや部品を購入されていきました。ここんところ毎週末お客さんが来店されるので嬉しい限りですが、お店がまだ目指すべき姿になっていないので、そこを11月に入ってから大幅に改善していこうと準備しております。これまで展示していなかった双眼鏡などを展示するスペースを作って、野鳥観察の書籍なども置いて野鳥ファンの方々にも来店してもらえるような店作りをしていこうと考えています。来月は多分メーカーの営業さんも来店されるので、そこで今後の展開についてアドバイスとサポートをしていただこうと思っています。

明日は安曇野の工房へ出かけてディスプレイ用の野鳥のカービングを見つけてきます。その工房の方は本来なら今年の星フェスへ出店してくれる事になっていたのですが、中止となったので出来なくなりました。去年行ったアートフェスティバル「安曇野スタイル」は今年中止なので、その時に知り合った工房などを訪ねてこようと思ってます。



当店へご来店される場合に迷われる方がおられるので画像で簡単に説明しておきます。国道141号戦から松原湖へ上がって、稲子湯への道へ入るとこの道を通ります。画像の奥の矢印の下に当店がありますが、集落の奥にあるので分かりにくいと思います。



大月川にかかっている稲子橋を渡って奥へ入ってくるとこの差路に出ます。良く間違えるのは右へ行って分からなくて電話してくるのですが、ここで右へは行かずに矢印の方向へ真っ直ぐ入ってきます。そうすると集落の中で右へ曲がってすぐ左に店があります。



目印としてはこの「稲子本村」というバス停です。これを右に見て真っ直ぐ入って奥で右に曲がれば直ぐです。駐車については、大きな荷物のピックアップか引き渡しが無ければこの赤いラインの場所に駐車してから歩いてお越しください。店の前には2台くらいは駐車できますが、猫が庭を歩いているので、荷物が無ければ歩いてお越しください。店の駐車スペースは、車の出し入れが慣れていないと岩にぶつけたりするので、特に大きな車に乗っている方は画像の駐車スペースに停めてからお越しになる方がいいでしょう。



最近ご依頼があったビクセンSX極軸望遠鏡をNikon 10cm屈折赤道儀に取り付けるアダプターを作りました。しかし、旧タイプの極軸望遠鏡は、今のPF-Lと違って目盛環が邪魔をしてキャップが被せられません。被せるには目盛環を削る必要がありますが、それが意外と面倒です。お客さんからやって欲しいとお願いされましたが、機械でやるには治具を作ったりして加工する必要があるので費用がかかって現実的でないので、後は自分でやってもらう事にしました。私の場合はPF-Lを付けてあるのでキャップは出来ます。このNikon 10cm赤道儀はヤフオクで良く見かけますが、その多くが極軸望遠鏡が無いので、ご要望があればPF-L用のアダプターがあります。



ちょっと前から販売している「最後のSolar MaxII 90-BF15 Hα太陽望遠鏡セット」ですが、今は少し下げてお買い求めやすくしてあります。もうこのSM90は中古品以外では手に入れる事が出来ないので、欲しい方にとっては貴重だと思います。ブロッキングフィルターだけは外して防湿庫に入れて保管してあります。他製品とのトレードによるご購入も歓迎しますので、ぜひご相談ください。

ASTRONOMY-SPACE TEST 天文宇宙検定カレンダー2021

2020-10-23 16:30:40 | ご来訪者様への御知らせ


今年も残すところ2ヶ月となってカレンダーの季節になりました。また天文宇宙検定カレンダーが仕上がってきたので今年も販売します。11月に私の写真が1点使われています。2月に機材を全盗難に遭う前の1月に北米カリフォルニア州のローンパインで撮影した画像を使っています。星景色の写真はそこへ行けば誰でも撮れそうですが、その地のいつの時期に何処にカメラを置いて、どんなレンズを使って撮るかによって撮れる絵も違ってくるので、やはり良い写真を撮るには技量以外にその地に根気よく通って撮り続ける必要があります。これは私に限らずプロの写真家さんは誰でもそうだと思います。その根気良さに技量と機材が伴えば素晴らしい写真は撮れるようになるものです。

お客様から「ソフト系フィルターで星を滲ませて綺麗な写真を撮りたい」と聞かれることがありますが、ソフト、ディフューザーフィルターは、各社色々なタイプがあるので、ネットだけで得られる情報に頼らずに、実際に使って撮ってみる事も必要です。

余談でしたが、本日よりカレンダーを販売しておりますので、宜しくお願い致します。ただし発送は正式発売日10月25日以降となります。



ポラリエUが発売されてもまだ人気が絶えないポラリエですが、当店の雲台ベースPCB-EQ3も売れています。先日、ご予約していただいていた分を全て発送して無くなったので、今日新たに塗装仕上げをして在庫品となりました。昨日、ある著名な写真家の方から電話でお話をしていて分かったのですが、ポラリエは女性がデザインして出来上がったそうです。確かに言われてみると女性らしい美しいフォルムと使いやすい分かりやすいデザインです。それもあって未だに人気が絶えないのかもしれません。当初、ポラリエがこれだけ売れるとは想定できていなかったようですが、予想以上に売れたので作った担当者も喜んでいるでしょう。その後今年発売されたポラリエUも売れ行き好調のようで、それに伴って当店のPCBU-EQも良く出ています。

ポラリエU専用のPCBU-EQ2は好評発売中ですが、ポラリエ専用PCB-EQ3も引き続き好調となっておりますので、これから星空写真を撮りたい方はいずれかご予算の範囲で選択していただければと思います。

明日から土日の店舗営業日ですが、両日とも数名のお客様が来店されます。望遠鏡類のお引き取りやご相談などあってのご来店ですが、近くにお越しの場合にはぜひお立ち寄りください。天気も良さそうなので紅葉ウォッチングも兼ねて八ヶ岳周辺へドライブへ来るのもいいでしょう。小海町周辺の紅葉はこれからがピークに入ってきます。

TeleGizmosカバーの使い方について

2020-10-20 16:03:43 | ブログ


これまで多くの方々に使っていただいている「TeleGizmosカバー」ですが、当店からの説明が十分で無かった事により、内部の赤道儀などが濡れていたという報告が来ておりますので、私が普段からどのような使い方をしているかについて、実例にて説明をさせていただきます。

まず、現在当店では4種類のTeleGizmosカバーを愛用して使い続けておりますが、梅雨時であっても赤道儀に水滴が付着していたような事はありませんでした。カバーを使われる環境や使う機材、また使用するモデルによって、その状況は変わりますので、あくまで当方が使っている状況でお話しします。

まずこの大きなカバーは、T-316という経緯台タイプの大きなカバーですが、既に4年以上使い続けています。この状態でずっとカバーを被せた状態ですが、内部の機材は全く問題なくカバーを外すと直ぐに電源ONにして追尾を開始します。



機材はこのPENTAX MS-4赤道儀です。バッテリーとコンソールも一緒に置いてありますので、雨などの侵入があれば電子部品の塊なので動作不良に陥ることはあるでしょう。しかし現状では全く問題なく動作してくれています。各部のネジ類もスチール製ですが、錆びるような事もありません。ただし、梅雨どきなどは天気が良い時にカバーを外して1日放置しておく事があります。このカバーは上や横から雨や雪の侵入を防いで機材を保護してくれると共に、紫外線や熱から機材を守ってくれる働きも同時に持ち合わせています。しかし万能とは言えない部分も特に日本の高温多湿で雨が多い環境では、使用する場合の注意があります。



このMS-4用のカバーはピラーの下部をわざとに開けて通気性を良くしています。TeleGizmosカバーは外部からの水分などを侵入させない働きがあるのですが、内部に入り込んだ水蒸気も逃さないで保つ事もあり得ます。故に下部は大きく開けておき、内部に入り込んだ水蒸気を逃す必要があります。カバーの下部には引っ張るコードが付いていますが、それは日本の環境では敢えて使わずに上から被せるだけで使います。

TeleGizmosカバーが生まれたのはテキサス州で雨の降らない地域です。下部のコードは砂や埃の侵入を防ぐためのものだと考えており、日本のような環境では使わない方が良いと感じています。もしこのコードを引っ張って下部を絞ってしまうと、下部の開いた隙間から水蒸気が入り込み、それが逃げないまま望遠鏡に付着してしまうので、光学製品良くありません。



こちらは、T3R4というタイプですが、内部にはNikon 10cm赤道儀だけが入っています。カバーはこんな感じで赤道儀の下くらいまでしか被さっておらず、下からも水蒸気が入りやすい状態になっています。しかし、雨の降っている日でも赤道儀が濡れているような事はありません。これだけ大きく開けていると水蒸気が入りやすい分抜けやすいので、内部に水蒸気を保持し続ける事もありません。
本来は、こういう使い方は良くないので、一晩やふた晩くらいなら一時的に問題ないですが、一ヶ月以上とかなるとちょっと心配です。しかし現状ではそれ以上放置していますが、全く問題なく使えています。ただしモーター類は外して部屋に保管しています。



こちらはずっと小さいカバーT3ETですが、普段はポータブル赤道儀に使っています。しかし今は使っていないので庭の大型双眼鏡に被せています。これも下部を大きく開けた状態で上から被せただけで使っていますが、内部で結露しているような事もありません。



T3ETを外して地面に置くと立ったままで形状を保持しています。それだけカバーがしっかりしているからです。TeleGizmosカバーは二層構造になっており、外部生地がNASAが開発した紫外線にも強い生地を使っており、外からの雨や雪や砂などから機材を保護してくれます。内部生地は、外側ほど強くは無いですが、主に熱を遮断する働きをしており、外気温が40度にもなる直射日光を赤道儀などに伝えないで熱から機材を保護する働きがあります。カバーを送る際にこの生地を傷つけないようにタオルなどで緩衝するように伝えておりますが、ここに穴などが開くとそこから水蒸気が入り込んで内部に水分をいつまでも含んだ状態になるので、そうならないように伝えています。もしそうなった場合には裏返して十分に感想させる必要があります。



このミヤウチのフローライト双眼鏡は梅雨の間も雨風にさらされていましたが、レンズが曇ったりする事も無く無事でいます。ただし梅雨時は流石に湿度が高くなるので、少しでも隙間があると、そこから水蒸気が入り込んで内部を結露させる場合があるので、その場合は一旦室内に入れるか、カバーを外して状態を見るなど、内部に水蒸気が保持し続けないように気を使う必要があります。

TeleGizmosカバーは、素晴らしいカバーでありますが、どんな素晴らしい製品でもその性能を有効になるようなベストな使い方があると考えています。ただ日本の環境は世界の中でもTeleGizmosにとっては過酷とも言えるので、そんな中でも最高のパフォーマンスを発揮してもらうためにそれぞれご自身が使われている環境を理解して、末長く愛用できるよう気遣いしつつ使っていただければと思います。本来なら説明書を入れて販売すべきでしたが、今頃になってこんな説明をしていることに大変申し訳なく思っております。お使いの方々にはこの説明を参考にして引き続きご愛用いただければ幸いです。



ここ数日間ブログも更新しておりませんでしたが、日曜日から成田空港で国際便の荷物の引き取りと通関作業をしてきましたので二日ほど出ておりました。物が大きかったので、送料や通関手数料を考えて敢えて成田空港でピックアップする受け取り方法を選びました。いつもは海外輸入はUPSで送ってもらってDoor to Doorで届いていたので自分で通関作業などする必要がありませんでした。



無事に通関作業をして倉庫から荷物を受け取ったのは良かったですが、車に乗せようとしたらご覧の状態で見た瞬間”これはヤバイ!”と感じたほど巨大な箱だったので焦りました。しかし奇跡的にギリギリセーフで入りました。荷物室はこれで満杯になりました。中身は当然ですが、望遠鏡です。既に行き先は決まっていたので販売することはありませんが、空港留めだと以外にもこのサイズで送料はそれほどでもなく、米国からわずか4日くらいで届きましたので驚きました。問題は内部の状態ですが、幸いにも破損も無くて安心しました。国際便で一番怖いのは破損ですが、破損の次に面倒なのは欠品と間違った商品が届く事です。欠品と間違って届くのは日常茶飯事なので慣れています。

海外輸入は時に多くのリスクを伴いますので、大きな物は手を出しにくいですが、発送元とその手段が良ければ最低限のリスクで済むので、日頃から海外販売店とのコミュニケーションはきちんととっておく必要があります。今回の荷物もできるならアメリカまで直接行って検品もしてから出してもらいたかったですが、それができない状況なので、やむなく航空便で送ってもらいました。

でっかい自動導入望遠鏡 Meade LX-200-25持って行ってください!

2020-10-17 16:22:33 | 機材お譲りいたします!


工場の一階に大分前から置いてある「Meadeミード LX200-25 自動導入望遠鏡」ですが、格安でお譲りしますので、ぜひお持ち帰りください。お値段は50000円です。税込みですのでご来店時に50000円だけお支払いください。発送はできませんので、お持ち帰りいただくのがお安く販売する条件です。MeadeのLX200-25cmシュミットカセグレン自動導入望遠鏡というと、当時は50万円くらいで販売されていたと思いますが、当時は高値の花で誰もが買える製品ではありませんでした。



電源は付属しますし、動作もコントローラーに問題はありません。しかし、細かい動作の確認はしておりませんので、細かい部分までは保証外です。今現状では正しく動作しているようで、モーターもRA,DEC両方とも動作しています。元々引き取った時にはDECケーブルが無くて、アメリカから取り寄せたので、その費用も結構かかっています。海外製の自動導入経緯台でもMeadeのLX200は導入精度が抜群に良いです。CCDの小さな視野にも天体が入ってくれるので、今も店にはGPSタイプが3台飾っています。



補正板は汚れていますが、主鏡などはカビは見た限りでは無さそうですが、細かい部分では分かりません。光軸もとりあえず合っているようですが、厳密には見ておりません。



お持ち帰りいただく際にこの大きなドブソニアン用カバーを差し上げますので、何かのやくに立ててください。工場の1階は埃っぽいのでこれ以上置いておくのは良くないので、どなたかお持ち帰りいただき観望会などでお役立てください。どこかに寄付してもいいのですが、多分使いこなせないので、天文ファンなら役立てられるかと思います。マニュアルは日本語の物がありますので、お渡し致します。画像にはファインダーが写っていませんが、確かあったと思うので探しておきます。

このLX200-25cm自動導入望遠鏡はショップにアップしておきますので、ご要望の方はまずはカートに商品を入れてご注文手続きをしていただいてからメールでご来店日をお知らせください。お引き取りは今月中にお願い致します。使い方はご来店時にある程度の事はお知らせします。



しばらくお待たせしている「ポラリエ雲台ベース PCB-EQ3」ですが、ようやく機械加工が終わってきたので、今日塗装前のサンドブラスト処理をしました。後はマスキング作業をして塗装を経て仕上がります。ただし内部に入る固定部品が来週中頃にならないとアルマイト処理から戻ってこないので、それが戻ってきてから組み上げてご注文の方々へお届け致します。今の予定では、来週末からお使いいただけるようになるでしょう。お待ちの方は今少しだけお待ちください。

それから突然ですが、もしかしたら明日18日は成田空港へ通関作業をしに荷物を受け取るために行くかもしれませんので、お店はお休みになります。まだ確定ではありませんが、もし明日ご来店予定の方はメールでお問い合わせください。

TK-ALZM5 大型微動雲台を作ります

2020-10-15 16:42:53 | 新製品等のご紹介


いつもアナウンスばかりしていて、さっぱり出来ていなかった新たな「TK-ALZM5 大型微動雲台」ですが、既に試作は終わって検証の段階に入っています。画像では分かりませんが、重量が3kgくらいありますので、持つとズシリとと手に負担がかかります。使っている大型のカーボン三脚と同等の重量がありますので、相当頑丈です。これまで作った微動雲台とは構造も機能もワンランク以上の機材です。内部に合計4個のベアリングと金属同士の接触部分には全てテフロンスペーサーを組み込んであり、動きもスムーズです。



前部分の機材ホルダーは、色々と工夫してあり、取り付け方法や経緯台としても機能するように、何度も作り直して汎用性を高めています。



これまで作ってきた微動雲台のネックでもあった、ポータブル赤道儀用以外の用途を考えた際に真上を向けにくいというのを改善する為に高度駆動軸を傾斜型にしました。これにより、望遠鏡を乗せた際に三脚には干渉しにくくなりました。



ペンタックス75SDHFをアリガタベースを介して乗せていますが、カメラ三脚には干渉せずに使えます。ただし使う鏡筒によってはハーフピラーやセンターポールを併用するのが最適です。



このTK-ALZM5のサイズが画像だけでは分かりにくいですが、ペンタックス望遠鏡と比較すれば大体想像できると思います。多分、市販されている経緯台では最も低重心なタイプになるかもしれません。



スカイメモRSを乗せるとこんな感じです。全く違和感なくマッチしています。まだ実際にこの組み合わせでは使っていませんが、微動機能などは問題なくスムーズに極軸調整もできます。また当然の事ながら、クランプフリーで自由に手で動かせます。



TK-ALZM Jrとの比較ではその大きさが理解できると思いますが、実はTK-ALZM JrとTK-ALZM5の間に来るような微動雲台を製作しています。TK-ALZM Jr2ですが、サイズはTK-ALZM Jrよりは一回り大きく、形はTK-ALZM5に類似しています。仕上がりは11月初旬の予定ですが、毎度の事ながら少ししか作っていません。既にご注文はいただいているのですが、形が見せられないので、敢えて販売はしておりません。TK-ALZM Jr2は11月に入ってからご注文をお受けします。またTK-ALZM5は、11月に入ってからご注文を受けられるようにするつもりです。仕上がるのは12月になります。

何れにせよ、もう少し詳しいスペックなども含めて近いうちにお知らせ致します。

それから別件ですが、来週末24日と25日ですが、もしかしたら両日店舗営業をお休みにするかもしれません。所用で空港まで荷物を引き取って通関手続をする必要があるからです。まだ今は確定ではありませんが、近くなりましたらまたお知らせ致します。

最強のテレスコープカバーが入荷しました!

2020-10-12 17:31:35 | ポータブル赤道儀関連


今日、大きな箱で当店の人気商品「TeleGizmosカバー」が入荷しました。これで今の所売れ筋商品は全て在庫品となりましたので、お待ちいただく事なくお届けできます。秋に入って雨の降りかたはややおとなしくなりましたが、そうは言っても日本は雪国以外は冬でも雨が降りますし、時に雪も降ります。そんな過酷な環境から大切な機材を保護してくれるのが、この宇宙開発の恩恵を受けて作り上げた「TeleGizmos 365シリーズ」です。

このカバーを当店で最初に販売してから大分経ちますが、今ではお一人で数枚のカバーを用途に合わせて使い分けているユーザーさんが増えてきました。かく言う私も5枚ほどのカバーを常時使い分けています。このカバーがあれば観測所を持たなくても自宅の庭やベランダに機材を年中設置しておけるので、時間の節約にもなりますし、お仕事で疲れている時でもカバーを外して直ぐに観測撮影ができるので、苦労せずに続けることが可能です。まだその恩恵を受けていない方々は是非お試しに使ってみてください。



それから、ポラリエUが発売されて大分経ちますが、いまだに人気の絶えない「星空雲台ポラリエ」です。市場には色々なポータブル赤道儀が出ていますが、誰が何と言おうと「ビクセンのポラリエ」が最も多くの写真ファンから愛されている商品だと思います。デザインもさることながら、追尾性能も素晴らしいので、選択に迷う余地は無いでしょう。ポラリエUが発売されてから、そろそろ1年弱ですが、当初心配していた「ポラリエが売れなくなる」という心配は大きく外れたようで、今は海外での需要も高まって在庫不足になりつつあるそうです。

そんな「星空雲台ポラリエ」ですが、当店オリジナルの「ポラリエ雲台ベースPCB-EQ3」は今週中に機械加工が終わって仕上がってきます。後は塗装組み立て仕上げを経てご注文の方々へお届けとなります。予定では来週末くらいからお使いになれると思いますので、ご注文いただいている方々は今少しだけお待ちください。

ところで、先週から当店だけの商品として、ビクセンSX2赤道儀GOTO仕様と大型システマティックカーボン三脚のセットをお安く販売しておりますが、先週末もお客様が来店されてお買い上げ頂きました。これで残りが1セットだけとなりましたが、ご要望があればスターブックONE仕様でも販売可能ですので、自動導入は無くてもお安い方が良いという方がおられましたら、いつでもご相談ください。

ポラリエU雲台ベースは好調です

2020-10-09 16:06:42 | ブログ


今日の午前中は塗装作業をしておりました。仕上がった在庫分が終わったので、今日塗装仕上げをしてご注文された方へお送り致しました。明日には届きますが、この天気なのでまだ実戦投入は無理でしょう。ポラリエU雲台ベースは、回転体を2箇所のベアリングで挟み込んで押さえているので、ガタつきなどもなく回転もスムーズです。バランスが最適であれば赤道儀のような感覚で使える唯一のポータブル赤道儀用の部品です。



当店販売の大型システマティックカーボン三脚で使う「Vixen SXG架台ベース」ですが、架台下ボルトが無くなったので、新たに作っています。こういう部分にはお金はかけられないので、既製品を改造して使っています。ネジ類で一から作っているのは、ポラリエ雲台ベースなどに使う1/4インチローレットネジだけです。大手メーカーでもネジなどは既製品を使う事が多いですが、ポラリエU雲台ベースでは、その用途に見合ったネジが存在しないので、一から作るしかありません。コストはかかりますが、割と重要な部分なので、ケチらずに作っています。



先日もお知らせしましたが、ビクセンSX2赤道儀スターブックTENの大型カーボン三脚仕様は早々と完売しましたので、少しだけお値段は上がりましたが、後数点ほど販売可能です。ただし三脚アダプターが在庫無しなので、これからの製作となります。旧タイプのSXW赤道儀などからアップグレードされたい方もトレードインによるご注文を歓迎します。SXWのスターブックとスターブックTENでは機能も使い勝手も別格です。お得にアップグレードされたい方はぜひご相談ください。他社製品とのトレードインもお受け致します。

今日から小海町では「OSJトレイルランニング」イベントが今日から開催されます。小海町が主催では無いのですが、何故か町が大きく関与してサポートしています。各地の屋外イベントなどが次々と中止や延期になっている中での開催なので、そこまでして開催すべきなのか、という議論もあるようです。おまけに台風14号が近づいており、外は土砂降りの雨です。明日も一日雨のようですので、自分的にはこんな日に八ヶ岳まで来てアスファルトの道を走りたくはありません。八ヶ岳周辺では距離の長いウォーキングイベントがいくつかありますが、いつも驚くのは、国道141号線を野辺山方面へ車が排気ガスを撒き散らして走る環境で黙々と走っているランナーを見ると気の毒だと思ってしまいます。

ニュージーランドへは、星空の撮影にいつも行ってますが、最初の目的は登山とトランピングでした。あれから相当通いましたが、そのおかげでニュージーランドの著名なウォーキングトラックなどは相当歩きました。しかし、数多くあるウォーキングトラックで舗装道路を歩くところは一つもありません。全て土や石などで作られた道ばかりです。

ところで、今日のニュースで知りましたが、今年のノーベル平和賞の候補としてあの環境活動家のグレタさんが上がっているそうです。正直驚きですが、世界には影に隠れて人の命を救う尊い行いをされている方々が沢山います。そういう方や団体にこの賞をあげて欲しいものです。単なる知名度や評判だけで決めないでもらいたいものです。