おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Vixen AXJ Equitorial Mount just arrived

2017-11-30 17:40:08 | ビクセン


ついにあの待望のAXJ赤道儀が届きました!
開封して驚いたのは、その斬新な美しさです。イメージ通りの商品だったので注文して良かったとまずは一安心しました。



開封して早速やったのは、SXP赤道儀との比較です。見た目もサイズも全く違っています。SXPはSXDと同じデザインですし、初級者〜中級者くらいを対象にしたイメージの商品ですが、AXJ赤道儀は、最上位機種のAXD2とデザインや性能が近いものでありながら価格も押さえ気味です。見た目も完全なプロフェッショナル仕様です。各部の作りもハイアマチュアでも満足できるように工夫されています。もちろん初級者が使うにしても、STARBOOK TENが標準仕様になっているので、SXDをお使いだった方にも違和感なく使えるます。



SXP赤道儀が本体重量11kgに対して、AXJ赤道儀は17.4kgとやや重たいですが、このサイズの赤道儀としては軽いほうだと思います。サイズもこのくらい大きいとどうしても大きな鏡筒を乗せたくなってしまいますが、例えばセレストロンC-14でも乗せて使えるだけの強度を持っているようです。屈折でも150mmクラスが乗せられるほどの安定した強度を持っていると感じます。AXJ赤道儀を導入することを決断したのは、大きなサイズのマルチプレートを使っていろいろな写真鏡筒を乗せてオートガイド無しでも撮影できるだけの追尾精度を持っており、且つSTARBOOK TENを使って自動導入を高精度で行えることです。



高精度追尾を実現させるために必要な極軸合わせも「暗視野照明付きPF-L 極軸望遠鏡」で楽にセッティングできます。SXPは明視野照明で目盛りを見てセッティングしますが、PF-Lではパターンを見てできるので初心者でも戸惑うことはありません。この極軸望遠鏡ならオーストラリアやニュージーランドでも極軸合わせがしやすいので、チャンスがあれば持って行きたいものです。そうなると、システムを軽量化するための三脚や登載方法を考える必要があります。AXJ赤道儀の新たな三脚らしい画像が同社の社長さんがTwitterで出されているようですが、それが発売されるかどうか分かりません。



ウェイトシャフトは、SXP同様で伸縮できるようになっています。シャフトはステンレス製で25mm径とSXPの20mmより太く頑丈になっています。付属ウェイトとして1.5kgと3.5kgがありますので、これだけあれば10kg程度の機材ならバランスがとれると思います。C-14を乗せるなら3.5kgを3個くらい必要になるでしょう。そうなると三脚ではこころもとないので、ピラーに乗せて使うことになると思います。



赤緯軸ヘッドもSXPのφ80mmに対してAXJはφ103mmあります。実は、AXJ赤道儀用のマルチプレートをこれから製作しようと考えております。当店のお客様よりご要望があり、図面もわざわざ作っていただきましたので、これで製作してみようかと考えております。見た目もスマートでいろいろな機材登載までしっかり考えてデザインされたものですので、自分用も含めて何枚か作ってみます。色は白塗装で仕上げます。

またもう一つ考えているのは、サイズの大きいアリガタベースです。海外製品でセレストロンCGEタイプやロスマンディータイプもありますが、鏡筒がそれに対応していないと使えないので、そういったことも含めて考えてみようと思っています。



三脚ベースですが、どうやらこの部分を交換してSXG三脚以外にも将来的に対応するように考えているみたいです。SXPでは単なる空洞になっておりますが、蓋をするように部品をネジで固定してあるということは、これをはずして別の部品を付けられるように設計しているとしか考えられません。AXD用の三脚には標準で回転装置が組み込まれているようなので、SXG三脚にも回転機能を持たせるアダプターを作ってみてもいいでしょう。

実は、来月ご予約販売を予定している「TK-ALZM4 大型微動雲台」ですが、標準でアリガタベースを付属させようと考えております。この部分は既製品ですが、とても良い商品です。



とりあえずAXJ赤道儀は届きましたので、これから三脚などへの登載を考えつつ、マルチプレートなどを製作して実際に使っていきます。その使用感についてはまたこちらにて書かせていただきます。

ところで、もしAXJ赤道儀を御購入予定の方がおられましたら、ぜひ当店へご注文ください。他店では無い「おまけ部品」などを無償にてお付けいたします。販売価格は一般的な天体望遠鏡ショップとほぼ同じです。また既にSXD赤道儀などでSTARBOOK TENをお持ちの方には赤道儀本体のみも販売できますので、こちらもご検討ください。当店だけの御購入特典のおまけについてはAXJ赤道儀のいずれの商品にもお付けいたします。おまけ品をまともに買えば数万円にもなる大変お得なセットになります。詳細についてはまた後日お知らせいたします。



ブログを見ていただいた方から「SXPはPF-L仕様ではないか?」というご指摘がありましたので、こちらにて補足いたします。画像は私が現在使っているSXP赤道儀です。間違いなくPF-Lではなく、明視野照明のSX用の極軸望遠鏡です。私が購入した数年前は、まだPF-Lが発売されていなかったので、この極軸望遠鏡になっております。またビクセンのHPでも下記のように仕様表により明視野照明付きが標準仕様となっております。ただし、現在は、商品名が「SXP赤道儀 PF-L」となっております。価格もそれに伴って上がっています。私が購入した時は定価38万円でしたが、今は40万円とPF-Lの差額分が上がっています。ちなみに現在の極軸望遠鏡のスペックはこちらになります。

極軸望遠鏡PF-L内臓倍率・口径・実視界:6倍20mm・実視界8°スケールパターン:3星導入式/歳差補正付(~2040年) 北半球:北極星、δUMi、51Cep南半球:σOct、τOct、χOct視野照明:自動消灯式暗視野照明内蔵(8段調光付)電源:CR2032電池×1個(モニター電池付属) 据付精度:約3′角以内



今日は、いつものように佐久穂町へ用事があったので帰りに薪材を山盛りにして帰ってきました。前回は5000円でしたが、今回はアカシア材で薪材でも上質なものだったので8000円でした。これでも相当安くしてくれています。一般的な薪材の値段は軽トラック一杯分で12000〜15000円くらいですが、それもナラ材です。それを考えると相当安くしてくれています。乾燥も十分進んでいるので薪ストーブに入れれば直ぐに燃えてくれます。ただしあまり早く燃えすぎると薪があっという間に無くなってしまうので、そこで必要となるのが今年切った新しい薪を上手に使って薪を節約しています。カラマツ材も庫内の温度を上げたり着火材として使っています。

TK-ALZM Jr 小型微動雲台はまもなく販売です!

2017-11-30 16:53:13 | 新製品等のご紹介


今日、全ての部品が機械加工より仕上がってきました。一点一点プチプチで丁寧に梱包されて無事に届きました。これからがまた大変です。とりあえずサンプルとして一台分だけアルマイト処理をして色の仕上がりなどをチェックして問題がなければ、残りの部品を全て処理しますが、初回だけご要望があれば「青と赤」のいずれかのご要望をお受けいたします。販売価格については近日中にお知らせいたします。



全ての部品を仮組してみましたが、特に問題はなさそうです。初回製作分は数は少なめですが、次回以降は常時在庫品として販売できるようにいたします。



サイズ的に手のひらにおさまる大きさなので、持ち運びにも楽ですし、ポラリエで望遠レンズを使うような場合に自由雲台では不可能だった撮影構図の微調整が可能です。もちろん自由雲台のようなフリー動作もできるので構図決めも楽です。また詳しいことは販売品として完成してからお知らせいたします。発売まで今少しだけお待ちください。

年末セールで販売します!

2017-11-29 16:52:24 | Hα太陽望遠鏡関係


昨日届いたSolar Max 60DS-15の検品をしましたが、きちんとその性能が出ている個体だったので安心しました。この商品は来月のセールで他の商品と合わせて販売いたします。この後にもLUNTのプレッシャーチューナー仕様やSMT40なども入ってきますが、合わせてセールにて販売いたします。



新型のSolar Max3に旧SM60を取付けてダブルスタックにしておりますが、これでもしっかり機能しています。今日久しぶりに引っ張りだしてみてみましたが、やはりこの個体は驚くほど良く見えます。しかし太陽面の活動はとても大人しくてしばらくぶりに見た人は望遠鏡側に問題があるのではと考えてしまいそうです。私のように複数の異なる口径の太陽望遠鏡を持っている者は比較対象があるので分かりますが、普通は分からないでしょう。

今月も後1日に終わりです。来月は今年最後の月となり、それが終わるとまた新たな年が始まります。冬の間にいろいろやっておかないと、春からはあっという間に夏になり秋が来るので、先を見越していろいろと動かないといけません。来年は火星大接近の年です。前回の2003年からもう14年が経ちます。気がついたらあっという間です。この次は2033年です。その頃には終活も考えないといけない年代ですが、それまで無事に生きていられるか誰も分かりません。人の一生と宇宙のスケールはあまりに違いすぎます。映画の「インターステラー」を見ると深く考えさせられます。

Vixen AXJ赤道儀がいよいよ発売です!

2017-11-27 16:32:40 | Australia


昨日はちょっとフライングでAXJの情報を出してしまいましたが、今日正式にビクセンより発売日が確定しました。昨日書いたように発売日以降に待望のAXJ赤道儀が入ってきます。といっても当店で使用するもので販売品ではありません。もちろんご要望の方は当店へもご注文していただけます。

AXJ赤道儀については、リンク先で詳しく説明されておりますので、ビクセンHPよりご確認ください。たぶん今週中には入ってくると思いますので、その後いろいろ使ってみてリポートさせていただきます。極軸望遠鏡が標準でPF-Lが装着されておりますが、北半球では北極星さえ見えるところなら明視野照明タイプでも支障はありません。

このAXJ赤道儀は届き次第、三脚アダプターなども製作しようと考えております。また重量や強度の問題でやや心配ではありますが、APP-130TL三脚にハーフピラーを取付けた状態でどの程度使えるのかもやってみたいと考えております。本体は18kg弱ですが、乗せる機材によっては案外使えてしまうかもしれません。カメラ三脚への登載も同様でしょう。たぶん海外遠征へ持って行く人はほとんど居ないとは思いますが、重量規制にひっかからなければ南天で思う存分使うことが可能でしょう。Air NZなら僅か数千円で23kgの追加が可能ですので、購入される方は持って行きたいと考えてしまうかもしれません。そういう意味では三脚の軽量化は必須かもしれません。

TK-ALZM4 大型微動雲台その後

2017-11-26 15:38:15 | 新製品等のご紹介


TK-ALZM4大型微動雲台の傾斜ウェッジを作りました。これがあれば天頂付近の天体の観測もできるようになります。また緯度が30°前後の場所では最も安定した状態で使うことができるので、一種の赤道儀のような乗せ方が可能です。



ただし水平にするとやや前よりにシフトしてしまうので、バランス的に少し後へ設置する必要があります。実際には十分な強度を持っているので、多少前よりに重心がきていても問題ありません。



真上を見る時にはこんな感じになります。本体の販売時にはアクセサリーの一つとして販売予定ではありますが、価格等考えるとどうしても必要な用途が無い限りは特に無くても良いかと思います。

TK-ALZM4は予想以上に必要とされておられる方が多いように感じております。その後押しをしているのは、スカイメモRSの60周年記念モデルが発売されたことです。しかしこのモデルには三脚が標準で付属するので、TK-ALZM4を買うと必要なくなります。内容はRもRSも変わらないので、値段が大分下がってきた中古品を探すのも選択肢としてはあるでしょう。私もRを持っておりますが、久しぶりにどの程度の追尾精度があるのか試してみようかと考えております。

なお、商品のご予約販売の時期については、12月初旬頃を予定しております。その際には価格等確定しております。



しばらくぶりにSolar Maxの取り付けアダプターを製作しました。タカハシFC100DCに旧タイプのSM90を取付けるものです。本来このSMF90に付いていたブロッキングフィルターBF30は、現在修理へ米国に行ってます。当店で購入されたものではありませんが、劣化しているのを知らず、中古品で購入されてお困りだったので対応いたしました。近いうちにSolar Max60の望遠鏡セットとフィルターセットを販売いたします。もしかしたらSolar Max 3を販売するかもしれません。



今日は用事のついでに薪を軽トラックに山盛りに積んできました。いつも薪を買っているおやじさんから「安い薪があるから取りに来て!」ということで引き取ってきました。この山盛りの薪で5000円です。うちで燃やすと1週間〜10日程度はもってくれます。もう今年は10トン以上の薪材を確保してあるので冬の備えは十分ですが、もう既に来年の薪材もお願いしています。薪材を早く切っておかないと乾燥しないので、できるだけ早く薪材を確保しないと間に合いません。

Meade STARNAVIGATORその後

2017-11-24 19:22:23 | 新製品等のご紹介


昨夜初めてこのMeadeの新型自動導入望遠鏡を使ってみました。AUDIO STARは、オートスターとほぼ同じものですので、使ったことがある方ならマニュアル無しでも使えると思います。ただし日本語化されたものしか使っていないと、戸惑ってしまうかもしれません。うちに3台あるLX200GPSは、全て英語版ですので違和感なく使えました。
使ってみて驚いたのは、意外にも良く見えることです。さすがに125mmの口径があるので、光量は豊富なので暗い天体でもそこそこ見えます。ただし焦点距離が長い分手動で天体を導入するにはちょっと苦労するかもしれません。AUDIO STARは、長い事使っていなかったので忘れておりましたが、実はこれが凄いです。英語で天体情報などを解説してくれます。もちろん声がスピーカーから聞こえてきます。良く聞いていれば中学程度の英語が分かる方なら内容も理解できます。ETX-LSでもそうでしたが、液晶モニターがあれば映像も見ることができたと思います。
私的な使い方としては、スターウォッチングでの予行演習で実際に見せる天体の事前学習に使えると思いました。天体の距離や明るさや特徴を話してくれるので、何度も聞いていれば自然と覚えてきます。



試しにコンデジのPowerShot G9XとペンタックスXW20mmでお気軽撮影をしてみました。経緯台であることや風があったのでブレてピンぼけで写っていますが、M27の中心星が分かります。自動導入の精度もそれほど悪くはないので、明るい星でピントを合わせておいてから自動導入すればシャッターを切るだけでこんな撮影もできます。ほとんどスナップ写真の延長でこんな撮影もできてしまうのは驚きです。スマホで撮る方も最近は多いですが、こういう撮影はさすがに無理です。

このMeadeのSTARNAVIGATORを輸入したのは、来年の火星大接近で使えそうだということでしたが、考えていた以上に良いものだということが分かりました。今後日本の代理店で扱われるかどうか分かりませんが、来年春以降には販売されるかもしれません。いずれにせよもう少し時間をかけて使ってみたいと思います。初心者には自動導入機は難解だと言われる人はおりますが、使うコツさえ分かれば意外と簡単だと思っています。海外製品の日本語マニュアルは英語版を直訳したものが多いですが、実際に自分で使って新たにマニュアルを作ったほうが分かりやすいですし、日本人にあったマニュアルが作れると思います。

最強の遠征用ポータブル赤道儀

2017-11-23 16:13:31 | ポータブル赤道儀関連


AP赤道儀が発売された時に製作したAP赤道儀の部品を活かして作ったポータブル赤道儀です。今も2軸仕様のポータブル赤道儀は販売されていないことから、オートガイダーも使えるように軽量なAP赤道儀のシステムに手を加えてパーツも製作して理想とする海外遠征用のポータブル赤道儀に作り上げました。残念ながら、まだ海外では一度しか使っておりませんが、2軸駆動ができる利点はオートガイダーを使わない撮影でも確実にあります。



先日作り上げたばかりの「TK-ALZM4 大型微動雲台」がまさにこれにピッタリマッチします。この状態では登載重量にも余裕があるので、極軸調整はとても楽です。南天の極軸合わせでは、粗動ができない微動装置だと、確実に苦労します。私のように小マゼランから視野を移動させて調整する方法では、赤道儀自体が持っている微調整だけでは縦横にしか動かせないので、割合大変です。TK-ALZM4では極軸をダイレクトに斜めに動かせるので、天の南極を10°の視野に入れるまでに数十秒で完了します。

この2軸仕様の「TK-VXEQ Star Tracker」では赤経軸も粗動による回転が可能なので、ほぼ2軸仕様の赤道儀と同じ機能を有しています。回転もとても滑らかです。



AP赤道儀のウェイトの代わりに装着していろいろな機材を登載したり、ペットボトルアダプターを使ったりできる汎用性の高い部品を装着しているので、こういった使い方も可能です。



赤緯軸ヘッドも高い汎用性を持たせてあるので、アルカスイス仕様のベースにしたり、タカハシ仕様にしたり、自由雲台を乗せたりと使う方々のことを考えて多くの用途を満足するように考えて作ってあります。正直この状態にするまでに相当手間がかかるので、あまり注文して欲しくない商品の一つです(笑)組み上げて調整してと一台作るまでにかなりの時間がかかるからです。この1台も自由用に置いてありますが、最近はあまり使っていません。

5月に今年最後の南天撮影をインドネシアのバリ島で行いましたが、正直不完全燃焼に終わっているので、年明けにまた何処か海外へ出かけたいと考えております。たぶんまたニュージーランドになるか、オーストラリアにするか、はたまた南の暖かい島にでも出かけるかもしれません。



今日仕上がってきた「TK-PK60.2-31.7AD」です。ペンタックスの接眼部Cの60.2mmからアメリカンサイズの31.7mmにダイレクトに落とす待望のアダプターです。純正品では無かった商品です。これが無いと純正部品では社外品の天頂ミラーが使えませんが、このアダプターでそれが解決します。2インチサイズの天頂ミラーを使う場合には、在庫品の「Zero Lengh 光路長ゼロアダプター」をお使いください。



ご注文の方々には明日より発送させていただきます。固定用の金属ローレットネジは、先端がツルツルでフラットなので、アイピースには傷をつけにくくなっています。

Meade STARNAVIGATOR 自動導入望遠鏡

2017-11-21 16:47:53 | 新製品等のご紹介


しばらく格安にて販売していた「PST Hα太陽望遠鏡ケースセット」がやっと売れました。正直これまで売れなかったこと自体が不思議でしたが、今日その理由が分かりました。要するに”安過ぎた”からです。一般の消費者には”安かろう=悪かろう”といった事が念頭にあって物の良し悪しを判断されるようで、このPSTも本来なら13万円以上で販売されていないとおかしいと思うのでしょう。

多くの方々が当方で販売している太陽望遠鏡が米国と日本の両方で実観測をして検品をしていることは旧知の事実ですが、国内でもどこでもやっていないことをやればその分の手数料を上乗せして販売するのが当たり前と考えるので、そこでその価格が国内での価格より大きく違っていると不信に思う訳です。実際このPSTは、良く見える個体ですし、何ら劣ることがある訳でも問題がある訳でもありません。ここまでやってきても未だに理解されていないのは私の力不足なのでしょう。



ところで話題は変わりますが、最近輸入したMeadeの新型自動導入望遠鏡です。口径125mm/5インチマクストフカセグレン光学系です。MeadeのETX-125とほぼ同じタイプの望遠鏡ですが、架台などは全く別物です。三脚も華奢な感じで、最低限の用途を満足するように作ってあります。かといってガタついたりすることはなく、しっかり望遠鏡を保持できるだけの強度はあるみたいです。



マクカセ自体の構造はETXとほぼ同じ感じですが、ETXのほうが作りはしっかりしていました。まだ肝心な見え味は試しておりませんが、今晩見てみようと思っています。ファインダーは安価なオールプラスチック製のドットファインダーです。



接眼部はプラスチックですが、フォーカシングノブはシュミカセと類似した構造で良くできています。動きもスムーズです。接眼部の部品として天頂ミラーとアイピースが2本付属しています。この他に必需品のコンパスも付いています。



自動導入はオートスター(オーディオスター)です。スピーカーなどに繋ぐと天体情報などをしゃべってくれますが、全て英語です。英語の勉強には丁度良いかもしれませんが、使用中にやたらとしゃべられるとご近所から苦情が来そうなので、日本でこの機能は不要かもしれません。PCとの連動もこれまで通りできるのだと思いますが未確認です。使い方は、これまでETXを使ったことがあれば、英語でもだいたい分かると思います。私も過去に散々使ってきましたので、マニュアルが無くても使いこなせます。



以前のETXやDSタイプの自動導入機とは違って鏡筒の着脱が可能です。アリミゾアリガタ方式でビクセン仕様のアリガタ付きの鏡筒なら付け替えて使うことが可能です。これはなかなか使えそうです。気軽にベランダなどで星空観測をされるには移動も楽で便利です。

鏡筒は125mmの口径があるので、月惑星から星雲星団まで幅広い対象を見ることができます。後はどの程度見えるのか試してみないと分かりませんが、国内でこのサイズの自動導入望遠鏡は存在しないので、もし米国と同程度の価格帯でこんな望遠鏡が発売されたら他のメーカーはたまったものではないでしょう。スカイウォッチャーやセレストロンから類似した自動導入機が出ていますが、コスパではMeadeに軍配が上がるでしょう。また今晩でもこれでお気軽撮影でもしてみようかと考えています。経緯台なので、自動追尾はしてくれますが、時間が長くなると視野が回転してしまうので、せいぜい1分程度の露出でおさえれば星雲星団のお気軽撮影にも使えそうです。



今朝はついに初雪となりました。僅か数センチの積雪ですので、天気が良いと直ぐに溶けてしまいます。庭に設置してある2台の望遠鏡は、TeleGizmosのテレスコープカバーでしっかり守られています。雨が降ろうと雪が降ろうとそのままですが、MeadeのLX200GPSは、全く問題なく数年間にわたって動き続けています。奥のPENTAX MS-4赤道儀も極軸が合っているので、カバーを外して電源をONにすれば直ぐに高精度に追尾撮影が可能です。1000mmクラスでも10分程度は点像として追尾してくれています。驚くべき追尾精度です。また今晩もいろいろと撮影があるので、稼働してもらいます。

ペンタックス TK-PK60.2-31.7AD

2017-11-20 16:47:31 | 特注製作品(ペンタックス)


先日より販売開始しているペンタックス望遠鏡用の新型アダプター「TK-60.2-31.7AD」ですが、最終仕上げ処理へ入っております。仕上がりは艶消し黒となります。ご注文いただいている方には今週末の発送となる見込みです。



実際に装着するとこんな感じになります。合焦位置を考えてこの形になっています。純正品の38-31.7アダプターがありましたが、あれでは直視でしか合焦せず、天頂ミラーは実質使えません。当初それを作ろうかと考えましたが、作っても知らずに買われる方が気の毒ですので、その代わりに作ったのがこの商品です。これまでの2インチ仕様とは違ってダイレクトに31.7サイズアイピースが使えるので、2インチサイズを使わない方にはこちらのほうがいいでしょう。

固定ネジを当初プラネジにするつもりでしたが、長いものが販売されていないので、やむなく金属ネジにしました。ネジ先端は滑らかにするので、アイピースには傷がつきにくいはずです。ご容赦ください。



社外品の天頂ミラーにPENTAX XW20mmではこの位置でピントが合います。ドローチューブを15mmほど繰り出しています。このアダプターでは直視では合焦しません。直視の場合は延長筒が必要ですが、地上風景でも見ない限り直視で観測される方はまずいらっしゃらないかと思います。

話題は変わりますが、昨日関西から戻ってきました。あまりの寒さに改めて酷寒の地に住んでいることを再認識しました。今朝もマイナス5度でした。しかしまだまだ序の口です。そろそろスタッドレスタイヤに交換しないといけません。寒冷地に住んでいるといろいろ面倒です。

大阪自然史フェスティバルへ行ってきました!

2017-11-18 20:17:50 | 国内イベント


大阪自然史フェスティバルへ行ってきました。敷地が広大で、迷いながら何とかたどり着いて見てきました。天候は雨でしたが、出展ブースは屋根があるところと室内だったので影響はほとんどありませんでした。



RICOHさんブースですが、さすがにアイピースは置いていませんでした。仮にあっても売れなかったと思います。星まつりと違って高価な双眼鏡などは売れていないようです。マニアックなファンより一般の人たちが多数を占めていた感じです。THETAの展示では、興味を持つ方が多かったように感じました。



物販をしていた光学系の出展社では、全般に値段の安いものが良くうれたそうです。中には一人でまとめ買いする人もいたそうです。アウトレット品はとても魅力的ですが、本当に欲しいものでないと買っても使わずにしまっておくことになるので無駄になってしまいます。Kenkoさんのブースで1000円の望遠鏡を買いましたが、どこまで見えるものかが気になります。



防振双眼鏡を見つけました。10x30,14x30の2種類ですが、価格は5-6万円程度だそうで、来週発売となるようです。Canonよりかなり安いですが、性能の違いがどの程度のものか双方比較した上でないと分かりません。



初めて行きましたが、光学企業の出展数は星まつりのほうが遥かに多いと思いました。出展の多くは非営利団体、大学の研究機関、NGO団体などの自然についての出展でした。それぞれ工夫した出展をしていましたが、なんだかゴチャゴチャしすぎて何をコンセプトにしたフェスティバルなのか良く理解できませんでした。そういう意味では、まだJBFのほうが明確でした。



参加者は場所がいいので、悪天候でありながら多かった気がします。



新たな出展者は残念ながら見つかりませんでしたが、何人かがとても興味を示してくれたので、翌々は出展ということになるかもしれません。出展者の多くが地元関西からだったので、さすがに長野県まで来てくださいとは言いにくかったです。そういう意味ではまだ関東近郊からの出展者のほうが言いやすかったです。まだ時間はあるので、これから地道に活動をしていくつもりです。



今回来てみて「子供が楽しめるプログラム」のイメージが明確に見えてきたので良かったです。あとはそのイメージを「小海町流」に作り上げていくことが大切です。ここでいろいろな出展者と話しができて情報交換もできました。また日本野鳥の会との繋がりもできてきたので、その関係から今年弱かった野鳥のプログラムをしっかり作り上げていくつもりです。JBFとこの自然史フェスティバルで次の「星と自然のフェスタ」への大きなステップアップとなるきっかけができました。



明日戻りますが、ご連絡等できていない事は戻り次第お知らせいたします。PENTAX XW用アダプターは、販売されたメーカーとは無関係でM42-P0.75のTネジ仕様ならいずれもマッチします。ご質問いただいた方がおられますが、メールがエラーとなっております。当店へご質問をフォームよりされた場合に、直後に自動メールが届かないとその後の当方からの返答も届きません。ご注文も同様です。