おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

星フェス公式チラシが仕上がりました

2022-09-26 21:43:34 | 八ヶ岳 星と自然のフェスタ in こうみ


公式チラシが仕上がっています。先週の天空フェスでも少しだけ撒いてきましたが、そのうち数名くらいは来てくれそうです。このチラシはこれから方々へばらまいて広報活動をしていきますが、これからの数週間でさらに参加者の発掘をしていきます。天文ファンには十分情報は伝わっていると思いますし、星ナビの来月号にも広告が載りますので、それでもう十分です。しかし、これからさらに参加者を増やすには、このチラシをどれだけ多くの人の目につかせるかが鍵となりますし、出展社さんにも頑張って広報してもらう事が大切です。しかし、一部の企業さんでは中々スピードが命のネット情報が発信できておりません。自社商品のユーザーの為にも新たなユーザーになる可能性がある方の為にも是非とも大切な情報は早く伝えて欲しいものです。

星フェスの開催まで45日を切るところですが、着々と準備をしております。今年は特に事務局側のスタッフが新人ばかりですので、当日の対応がどこまで上手くできるかで少しだけ心配しております。誰もが初めての事でスムーズにやるのは難しいですが、できればそのウィークポイントをボランティアの方々に補って欲しいとも考えています。まだ具体的には何をどこまでお手伝いいただくか決まっておりませんが、それは11日の会場設営の際にご相談したいと考えています。その際のお手伝いは無理の無いように楽しくやっていただきたいので、あまり負担になるようなお手伝いは考えておりません。何れにせよ、このイベントは、参加していただく全ての方々によって作られるものですので、当日は色々とバタバタとしますが、暖かい目で見守ってください。



ツァイス13cmの鏡筒バンドが仕上がりました。これで架台に乗せて見る事ができます。しかし、まだ内装のつや消し塗装がまだなので、それをやって尚且つ植毛紙を貼り付けたり、遮光用の円盤なども内部に入れようかと思案しています。それによりどこまでコントラストが向上するのか分かりませんが、この100年前のレンズの性能が向上するなら、できる事は何でもやってみたいと思っています。とにかくまもなく完成するので、星フェスでは、一つの見せ物として会場に置いておきたいと思っています。

志賀高原「天空フェス」無事に終わりました

2022-09-25 17:25:01 | 宇宙観測車アストロカー


今日無事に志賀高原からアストロカーを運転して戻ってきました。結局、往復280kmドライブしました。行きに2回燃料チャージして、帰ってきてからもう一度チャージして計3回燃料を入れました。トータルで100リッターくらい入れたと思います。燃費は、5kmくらいだと思うので、うちのハイブリッド車の4-5倍燃料を食います。こんななので”ちょっと来てください!”と言われても燃料費をいただかないと簡単には行けません。天空フェスは、主催者から一応は経費はもらっておりますが、移動の時間や宿泊の必要など考えると地元のホテルでやっていた方が遥かに楽ではあります。

しかし、二日間とも結局は土砂降りの雨と濃い霧だったのですが、予想に反して多くのお客さんに宇宙観測車に搭乗してもらいました。午後6時スタートで、午後10時まで4時間の長丁場でしたが、食事する暇もなく来客があって、正直驚きました。普通は星が見れないと、望遠鏡など見にも来ませんが、アストロカーの独特の風貌と珍しさで集客できたのでしょう。当初、時間潰しのために書籍を持ってきてのんびりやろうと準備しておりましたが、それが大幅に外れて忙しい状態でした。搭乗してくれたお客さんには、割と喜んでいただけたので、良かったと思いました。小海リエックスホテルでの開催では、悪天候の場合、最初の10分くらいはアストロカーに搭乗してもらい見てもらってから、室内会場へ移動してお話をしておりますが、今回の天空フェスでは、全てをアストロカーの中で完結させる必要があったので、とっても苦労しました。しかし、それは想定して準備して行ったので、特に慌てる事なく、無事に対応できました。



今回の天空フェスのスタッフさんを見ていて、関心したのは、若い旅館組合の青年部が中心となって運営していたのですが、皆やる気満々でスムーズに運営できていた事です。これだけの規模でありながら、スタッフの数も多く統制もきちんと取れていたのは、リーダーの西澤さんがしっかりしていたからだと思いました。小海の星フェスは、天空フェスの数十倍の規模ではありますが、こういうスタッフが残念ながらおりません。こういうイベントはリーダーも大切ですが、スタッフそれぞれが自主的に動ける事がイベントを成功へ導く上で絶対的に必要です。小海のはそこが弱いので、民間主導となったこれからは、天空フェスを見習ってやって行きたいと思います。



スウェーデントーチを屋外でやっていましたが、霧雨で周囲が何も見えない中では、いささか寂しげでした。幸い雨ではなかったので、火は消えずにやっていましたが、初日は大雨だったので全然できませんでした。小海の星フェスでもやっても良さそうですが、流石に煙を濛々と出していたら出展者の皆さんに怒られるので、これはできません。焼き芋とかもやりたいですが、これも煙が出るのでダメです。しかし、今年は美味しい小海の焼き芋屋が出店します。煙は出さないやり方をされるようなので安心しています。



サイトロンジャパンさんのブースです。渡邊社長さんとスタッフの二人で仲良くお店をやっていました。望遠鏡なども売れたようで、喜んでいました。参加者の数に対しての売り上げは結構あったのではないかと察しています。渡邊社長さんは、星フェスの開催前からの私の大切な理解者でしたので、星フェスでも協力できる事があれば、何でも言ってください。と笑顔で話してくれました。星フェスの初日の懇親会には、サイトロンジャパンンさんも社長さんスタッフ共々参加されます。当初、不参加だったのですが、今業界では一番元気の良い望遠鏡販売企業なので、ぜひ参加してください!とお願いして参加表明してくれました。

天空フェスが終わって、最後にスタッフリーダーの西澤さんから、来年もぜひ参加して欲しいと言ってくれました。今年の開催から新たに改善すべきところは改善して来年の開催へ活かしていきたいとも話されていました。また星フェスにも視察へ行きたいとも言われていたので、星フェスと天空フェスでそれぞれ影響し合って相互に発展していける事を願っています。とにかく、色々と大変でしたが、アストロカーの運用やイベントの事でも勉強になったので、天候は悪かったですが、良しとしたいところです。

最後に、昨夜突然でしたが、SBC信越放送のラジオパーソナリティーがアストロカーにやってきて、取材を受けました。短い時間でしたが、私が星を好きになった経緯からアストロカーを使ってスターウォッチングをするに至った事などをお話ししました。

大雨の天空フェス

2022-09-24 12:47:06 | 宇宙観測車アストロカー


昨夜は、酷い天気で大雨でした。アストロカーは、予定していた駐車スペースには止めずに、山の駅の建物の直前に止めました。しかしその後スタートしてもお客さんがその存在に気がつかづ、始まって1時間しても誰も来ないので、スタッフリーダーが、山の駅の正面に駐車してください。との事で移動したら、徐々にお客さんが来るようになりました。ただ屋外なので、雨の中を入ってくるのも大変なので、急遽組み立て式のテントを入り口に立てて入りやすくしました。結局、参加者はほとんどいないだろうと考えていた天空フェスでしたが、午後7時くらいからはそれほど切れ間なくお客さんがアストロカーに来てくれてあっと言う間に時間が経ってしまいました。途中で、いつも星イベントで66cmドブソニアンを持ってくるHさんが突然やってきてビックリしましたが、おかげで時間を少し潰す事が出来ました。

それともう二人のサプライズのお客さんが遅い時間に来られたのですが、サイトロンジャパンのW社長さんとスタッフさんでした。土曜日に来られるのは知っていましたが、まさか前日に来るとは知らなかったので驚きました。当初の予定では7月の出店だけだったそうですが、急遽、天空フェスの委員からお呼びがかかって出店する事にしたそうです。何れにせよ、嬉しいサプライズでした。

今日は、今のところ小雨と霧模様の天候ですが、夜は晴れて星空が見えるのではないかと淡い期待をしております。ただその時間が何時になるのかが最大の関心事です。せめて午後8時以降くらいには晴れてくれれば、土星や木星を見せてあげられるので、後は神頼みです。

天空フェスでは、私のアストロカーが唯一の屋外出展者だったので、いつものように室内は使えないので、アストロカーで全てのアクティビティーを完結させる必要があり、苦し紛れに現地で考えたのは、80インチスクリーンを内部の壁に立ててそれを使ってPCの画像や動画を見てもらいました。狭い室内ですが、結構これで参加者は喜んでくれました。幸いにも自立式のスクリーンを積んでいたので、それが役立ちました。他にも事前に用意したクイズもやっていただいて、その成績によってプレゼントを渡すことができたので、いつものように室内でやっていたSWのように喜んでくれたので良かったです。今回やって分かったのは、室内の後方スペースが全く活かせていないので、ここを何とか使えるようにしたいと思っています。場合によっては、中間の壁を取り去って奥のドア壁にスクリーンを取り付けて室内で望遠鏡を覗きながらスクリーンを使った講座もできれば面白いかもしれません。

とにかく残り一晩ですので、頑張ってやり遂げようと思っています。

明日から志賀高原「天空フェス」ですが. . .

2022-09-22 17:18:33 | ブログ


明日は、志賀高原で開催される「天空フェス」のためにアストロカーに乗って行ってきます。これまで長距離運転した事が無くて、近場のガスステーションしかありませんので、ちょっと恐々です。しかし、毎週末運転しているので、去年よりはかなり慣れてはきました。世の中にはもっと大きなトラックを運転しているドライバーはいるので、それから比べたらまだマシではあります。天気は最悪のようで、明日も明後日も雨100%って感じの天気です。当初の予定では、雨だったら中止する。と言ってたのですが、ここにきて雨でも開催に変わりました。自分的には雨で運転はしたくないので、キャンセルしてもらった方が気持ち的には楽です。

問題は、雨天で何をするのか?ですが、新たにステッカーを作りました。とりあえずアストロカーの中でクイズに答えてもらい、その成績によって色々とプレゼントを用意しました。以前にも作りましたが、単価がやや高かったので、その半分にまでコストを下げて作り直しました。これらのプレゼントは、あくまで悪天候の際に用意したものなので、好天でスターウォッチングが出来た場合には、搭乗記念のポストカードだけお渡ししています。いつも小海リエックスホテルで開催しているスターウォッチングも次回からはYatsudokiのバームクーヘンをプレゼントの中に加えようと準備しています。スターウォッチングは、無料で開催している施設などは、晴れても曇ってもそういった気遣いは不要ですが、有料で開催しているものについては、特に悪天候の時にはより参加者の満足を得るために、小さな気遣いが必要になります。

何れにせよ、初めての経験ですので、参加者は少ないとは思いますが、多少は勉強にはなると考えています。



当店のオリジナル商品「ポラリエU雲台ベースPCBU-EQ2セット」など沢山注文いただきましたが、注文された方の友人が使われるそうで、急遽英語版のマニュアルを作りました。もちろんその友人は西洋人だそうです。前モデルのPCB-EQ3は、アメリカでも販売していたので、英語マニュアルはありました。しかし、今の極端な円安だと、ポラリエ関連のフルセットで15万円くらい買ってもらっても、US$1,000ほどの支払いです。しかし、今朝のワイドショーで、日本の不動産がやたらと海外投資家に買われているそうです。このままだと、長野県の白馬や北海道のリゾート地のように、海外資本のホテルなどが大量に出来そうです。コロナがもう少し収まって、これまで通りに外国人が旅行で日本に来るようになれば、もはや日本のリゾート地は外国人だらけになって、日本人が泊まりたくても泊まれないようになってしまうかもしれません。日本の主要なリゾートは、全て外国資本となって、日本独特のサービスなどは消えていくかもしれません。ちょっと恐ろしくなってきました。

忙しいながらも色々と作っています

2022-09-17 15:23:52 | ブログ


星フェスの準備やアストロカーのスターウォッチング関連でとても忙しいのですが、肝心なお店の仕事はきちんとやっております。画像のアダプターは、ご依頼があってお作りしているCORONADO SM90 HαフィルターをタカハシFC100鏡筒に取り付けるアダプターですが、機械加工が終わりましたので、残りアルマイト処理をしてから完成です。本当なら対物レンズのフィルター枠に取り付けるように製作するつもりでしたが、SM90が2kg弱程度あるので、対物セルに負担をかけそうなので、それはやめてフードホルダーに取り付けるようにしました。結果的に接眼部からの位置関係は変わりませんが、安心して使えるので、良しとしたいところです。

最近は、CORONADO/ Meadeがこの状態となってからはあまり注文もありませんが、必要に応じてお手伝いはさせていただきます。ただ、今の異常な円安では以前に販売していた頃の1.5倍以上の価格になってしまうので、本当に良いものを欲しい人でないとあまりお勧めできません。



ツァイスの130mm/F15望遠鏡の鏡筒バンドが仕上がりましたので、これで製作物はほぼ完成しましたので、後は鏡筒の内装をつや消し塗料ですれば完成です。良さそうなつや消し塗料も発注しましたので、来週時間があったら塗装しようと思っています。後はどの赤道儀に乗せるかですが、星フェスには、GN-22に乗せて持っていこうかと思案しておりますが、自動導入改造中のPENTAX MS-4にするかもしれません。「古スコ懇親会」には何を持っていくかまだ決めておりませんが、西村の経緯台を持っていくかもしれません。



アストロカーに新たに搭載する「月惑星カメラ」としてビクセンVMC110を使おうち考えています。数日前にスカイウォッチャーの80mmガイドスコープで土星を見てみましたが、5倍バーローレンズを使っても大写しするには非力だったので、急遽このVMC110を引っ張り出してきました。このVMCは、スカイポッドと共にインドネシアのバリ島へ雑誌の取材で持って行って使った思い出深い望遠鏡です。今度は、20年ぶりにアストロカーで第二の余生を送らせてあげようと考えています。この鏡筒を使えば何とかスクリーンに土星や木星などを映して見せてあげられそうです。ただ一つ問題がありますが、主望遠鏡のクーデ式とのアライメントがこのままではできないので、搭載ベースにX-Y調整機能を持たせる必要があります。それは毎度のことながら新たに作ろうと考えています。

今日はこれからリエックスホテルでスターウォッチングがあります。今日明日の連チャンですが、今日の予約は30名弱くらいあります。明日は減りますが、天候に関わらず開催します。しかし今晩もどうやら室内になりそうです。そして来週は、初の志賀高原までの遠征です。まだアストロカーでの運転は近場のガソリンスタンドまでしかありませんが、今回は往復200kmくらいのドライブになり、尚且つ高速道路に乗るのでETC装置を取り付けてもらいました。アストロカーは燃費が恐ろしく悪くてリッター5kmしか走らないので、途中どこかでチャージする必要があります。まぁ、ワクワク半分でドキドキ半分です。



この太陽面は、数日前に20cmクーデ式屈折望遠鏡で撮ったものですが、SM90のダブルスタックにBF30ブロッキングフィルターを通してコンデジのワンショットで撮っています。撮影に使ったアイピースは、当店のお気軽撮影ズームアイピースですが、これまで私が撮った中では最高レベルの写りだと思っています。やはりGOTOの20cmアポクーデに最高ランクのSM90ダブルスタック仕様だから撮れたのだと考えています。いつも使っているSKY90ではダブルでもここまで写った事はなかったので、ちょっと驚きました。できれば次はきちんと動画で撮ってスタッキング処理をして仕上げたいと思っています。

志賀高原「天空フェス」へぜひお越しください!

2022-09-13 15:31:02 | 宇宙観測車アストロカー


来週9月23日、24日は、志賀高原で天空フェスが開催されます。7月と8月も開催されましたが、ラストはこの宇宙観測車が出動します。天候はまだ分かりませんが、台風の動向によっては台風一過で好天に恵まれるかもしれません。当初、悪天候で雨だったら中止と言われておりましたが、ここに来てコロナが徐々に収まりつつあるので、雨でも開催する事になったそうです。主催者から連絡がきました。ホテルも会場近くを取っていますが、県民割が使えるので、5,000円引きで泊まれます。



まだ会場のどこへアストロカーを止めるか決まっておりませんが、8月に下見をした際に大体の場所は主催者に伝えています。この天空フェスで一番困るのは、拘束時間が長いという事です。午後6時開始ですが、4時間近く何らかの対応をしないといけないので、晴れていれば問題ありませんが、星が見えないと延々と何かをする訳にもいかないので、それが問題です。普通のスターウォッチングは1時間程度で終わるので、大体の流れにしたがってやるだけなのでいいですが、4時間というのは、星フェスで星を見させ続けるようなものなので大変そうです。



まぁ、仮に天気が良くなくてもお客さんが入れ替えで来てくれれば、その都度説明などをして通常のSWと類似したような事を考えてみようと思っています。時間があったら山の駅の中も見に行きたいですが、その時間をもらえるかどうかです。今回の天空フェスに参加している「星遊びLABO」の相澤さんは、小海の星フェスにも呼んでいるので、今回初めてお会いしてお話をしたいと楽しみにしています。

もちろん天気が良ければ日本では唯一の宇宙観測車を使った「ハイブリッド型スターウォチング」を行います。20cmクーデ式屈折望遠鏡で眼視で天体の姿を見てもらいつつ、外で待っている方々には150インチスクリーンで大写しした天体の素晴らしい姿を見て記念写真も同時に撮ってもらう予定です。他にも乗車記念オリジナルポストカードをお渡ししたり記念ステッカーもクイズに答えて正解した方にお渡ししようと色々と楽しい趣向を考えています。また、組み立て式星座早見盤を使ったプログラムも考えています。とにかく参加者の思い出に残るアクティビティーを考えて提供していこうと思っていますので、一般の方々だけでなく、天文ファンもぜひ志賀高原へお越しください。お待ちしております。

ところで今週末の9月17日と18日は、また小海リエックスホテルでスターウォッチングを開催しますが、台風の動きがやや心配です。しかし天気予報では今のところ大丈夫そうなので開催はできそうです。後は室内になるかどうかだけです。それともう一つ期になるのは参加人数です。7月8月はまだ始めたばかりでしたので、天候が悪いと参加者数に大きく影響がありましたが、9月に入ってからは事前予約が増えてきて徐々にその成果が出つつあるようです。

CORONADO PST BF等の修理をお受けしています

2022-09-13 14:36:06 | Hα太陽望遠鏡関係


ちょっと前から当店でCORONADO PST Hα太陽望遠鏡とブロッキングフィルターの修理を受け付けておりますが、まだまだ数が少ないです。日本だけで数万人くらいのユーザーはいらっしゃると考えておりますが、修理依頼が多くないのは、ほとんどが使わずに保管されているか捨ててしまっているかのいずれかだと思います。当店で修理すれば元のオリジナル並みかそれ以上に見えるようになってくれていますが、使われずに保管だけされているのは勿体無い話です。CORONADOのブロッキングフィルターもそうですが、BF.が劣化して使えないとエタロンフィルター自体も活かせなくなるので、結果的に太陽望遠鏡としては機能しなくなります。数十万円もして買ってもBFだけが問題で使わないのは、もったいないの一言です。是非当店へ入院させてください。

他にもLUNT製品も物によっては修理対応致します。日本では正規代理店で購入していても、販売元がシリアルNOなどを記録していないようなので、保証書などを紛失させてしまうと並行輸入品扱いで対応してくれないようです。PSTもブロッキングフィルターのいずれも日本では代理店でも対応してくれません。

乗鞍スカイラインの通行止め再び

2022-09-12 18:37:30 | ブログ


今年3回目の乗鞍岳畳平へ愛車のXU-1で上がってきました。朝6時にスタートして7時過ぎには畳平に到着して朝食を食べてからいつものようにのんびりと下って風景を楽しみながら戻ってきました。今年は乗鞍へは5回目になりますし、平湯から新穂高や上高地へも度々行っているので、もはや自分のお気に入りホットスポットになっています。前回もそうでしたが、早朝だと他の自転車には全く会わずに、畳平まで一人旅でした。下り始めてからやっと自転車が沢山上がってくるので、私のように早朝に上がるのはあまりいないのでしょう。



ところで、乗鞍スカイラインがまた2日前に道路の崩落があって、通行止になりました。崩れた場所は前回と全く同じ場所で、片側通行で復旧工事が継続していた最中のことだったので、もうこれで完全に同じ場所での同じ工法では復旧は不可能だと思います。たまたま位ケ原山荘のご主人と話していたら、崩れた場所の画像を見せてくれましたが、相当酷い状態になっていました。仮に同じ場所で復旧工事ができたとしても、2年以上はかかるのではないかと言ってました。また同じ場所が使えないという判断が下されたらさらに工期が延びてしまうので、高山市としては大打撃でしょう。ただ、ちょっと気になるのは、それまでに工事に要した費用はどうなるのかです。工事が不完全だった事による再発だと当然その費用は支払われないと考えています。崩落した場所は、片側崖なので、上部を崩してというのも難しそうな地形です。何れにせよ、今年はもう工事はされないようなので、次にスカイラインを走れるようになるのは3年以上先の事になるかもしれません。

知人が乗鞍の畳平でスターウォッチングのガイドを務めていますが、これでしばらく仕事が無くなるので、とても困っていました。アストロカーの所有施設の館長さんから今朝電話があって、11月に来て欲しいと連絡がありましたが、今後のスターウォッチングの開催などについてアドバイスが必要になるだろうと考えています。



乗鞍畳平と言えば、この第四駐車場がマイカー規制される前には、天文ファンが夏の間占拠していて凄い事になっていたのを覚えていますが、今は静かなものです。とにかく駐車場で発電機は使うは、バーベキューをしたり夜中中騒音を撒き散らして大迷惑となっていたようです。駐車場を使っていたのは、多くはハイアマチュアの方々が多く、ビギナーなどは入れる雰囲気では無かったと思います。ライトの点灯の仕方にも気を使う必要があったので、一般の利用客は皆避けているような感じだったと思います。そんな事もあってマイカー規制に繋がったと考えている人もいるようです。



乗鞍のコロナ観測所です。今どんな観測をしているのか知りませんが、中の機材は相当古いままだと考えています。もし標高の高い所が太陽観測に適しているのであれば、一度太陽望遠鏡を持って上がってみたいものです。



今年の星フェスには、昨年同様に「ヤマハ発動機」が出展して最新のE-Bikeの搭乗会をやるので、天文ファンでもE-Bikeに興味のある方は、ぜひ試乗して欲しいと思います。一度乗ると病みつきになる楽しさです。乗鞍の素晴らしいのは、一般車が入れないので、富士山スバルラインのように危険な事はありません。私も今は、Panasonicを利用していますが、本当はヤマハのが欲しかったです。当時は10万円の給付金でE-Bikeを買う方が多かったので、人気機種は売り切れていて生産が追いついていなかったので慢性的に売り切れ状態でした。それで仕方なく買ったのが今のXU-1でした。でも今は満足して使っています。不満と言えばバッテリーの持ちが悪いことくらいです。乗鞍へ上がる時はいつも予備のバッテリーを持って上がっています。

今年は最後にもう一度乗鞍へ上がりますが、紅葉の最盛期に上がりたいと考えています。できれば夜の撮影をしたいので、天気の良い9月下旬頃を狙っています。

宇宙観測車が活躍してくれました!

2022-09-11 16:53:00 | 宇宙観測車アストロカー


昨夜も小海リエックスホテルにて宇宙観測車を使ったスターウォッチングを開催しました。参加者は30名弱と多かったので、さすがに中秋の明月です。しかし星を見るには適さないので、見せてあげる側としては複雑な心境です。

天候は、雲が全体の8割くらい覆っている状況でしたが、徐々に晴れ間が出てきて、最終的には皆さん大満足してくれたようです。9月に入ってからSWのスタート時間を20時30分にしたのですが、通常は長くて60分程度で終わりますが、昨日は最後の土星がどうしても見られずに、月を見せたり木星を見せたりで土星が出るのを待っていましたが、どうも無理そうだとの事で終わりにしようかと思ったら、突然奇跡的に晴れてきて土星が見えてきたので帰りかけたお客さんを引き止めて土星を見てもらいました。昨夜のシーイングは最高ランクでしたので、土星の輪が本体に影を作るところまでくっきりと見えるほどでしたので、大感激していただきました。



それで昨夜は、このスターウォッチングの売りにもしていた「ハイブリッド型スターウォッチング」ができました。満月を150インチスクリーンに映し出した時は、最初PCからのイメージを映していると思ったようですが、「これは今見ている実際の月面でリアルタイムで映しています」と説明すると、皆さんびっくりされて見ていました。普通なら天体望遠鏡のアイピースを通して見る月面ですが、スクリーンにでっかい月が映し出されたので、当初とまどっていたようです。この日は月明かりがあるので月面だけでしたが、いずれは土星や木星も映せるようにします。もちろん星雲や星団は問題なく映せます。



このスクリーンへの天体投影をしたかったのは、こういう事をして記念写真を各自で撮ってもらい、インスタなどに投稿してもらうための、一つのゲストサービスでした。しかし、昨夜初めてやりましたが、最初はどうやって撮影して良いのか分からなかったので、私が見本でこんな風にポーズを決めて撮るんですよ。と教えてあげたら、次々とスマホで撮影し始めました。このサービスは予想外の事だったので、とにかく皆さん大喜びでした。次回は、テーブルをスクリーンの手前において、そこで寝転がってもらい、擬似宇宙遊泳を体験してもらおうと考えています。

これまでも数々のスターウォッチングを自分で考えて実践してきましたが、常にその考えの基本となっているのは、「いかにお客さんに楽しんでもらって、良い体験を親子でしてもらう事」」です。それ以上それ以下でもありません。まだまだこれからも新たな事を考えて日々進化させていって、オンリーワンのスターウォッチングを作り上げていこうと思っています。



星フェスで日中は太陽観測を宇宙観測車で見てもらうために、色々とテストしています。参加者に当日見てもらうのは、Hα太陽イメージですが、SM90のシングルとダブルの両方で見てもらいたいと考えています。アイピースは、PENTAX XW40mmの2インチで見られるので、非常に見やすくて見え味も最高ランクのSolar Maxを3種類組み合わせてベストな構成にしています。ブロッキングフィルターは、BF30ですが、オリジナルのCORONADO社のものより良く見える、新たなフィルターを海外から取り寄せて交換しています。この最高の組み合わせに、さらに五藤光学の20cm/F9アポ鏡筒がそのイメージを良くしてくれます。私もこれまで数百本の太陽望遠鏡を見てきましたが、その中では最高ランクの見え味です。



接眼部にカメラをコンデジを取り付けて撮影しても上手く撮れないので、ZWO ASI482MCカメラでタブレットPCでプレビューしてみましたが、表面のグチャグチャな彩層面が驚くほど良く分かります。この状態できちんと撮影してスタッキング処理すれば、もはやどんなイメージになるのか想像できます。これが夜ならスクリーンに映し出して見せてあげたいですが、日中なので流石に無理です。しかし40インチの液晶テレビを使えばそれができそうなので、星フェス当日はそれも考えてみたいと思います。ただ、今持っているZWOカメラでは18mmの太陽像を全て捉えきれないので、サイズの大きいカメラが必要です。一般的な太陽観測者は、焦点距離が800ー1200mmくらいまでなので、サイズの小さなCCDでもいいですが、1800mmなので最低限APS-Cサイズ以上のCCDが必要です。とにかくまだ時間があるので、それまでに何とかしたいところです。

ところで、星フェスまでいよいよ2ヶ月です。先週で「星ナビ11月号」への広告原稿の入稿が無事に終わったので、これからイベントチラシを作っていきます。その後にもう一枚チラシを作りますが、当日の会場や催しものの案内用の「星フェスを200%楽しむためのガイド」を作ります。とにかくこれから最高に忙しくなるので、お店の仕事が少しだけ遅れたりしますが、できるだけお客様にはご迷惑をおかけしないようにはしますので、よろしくご理解をお願いいたします。

ツァイス13cm/F15は、素晴らしい見え味かも?

2022-09-06 15:45:09 | ブログ


ペンタックスMS-4赤道儀の5kgウェイトの塗装作業をやっていましたが、夏の暑い時ではないので、大分作業が楽になってきました。しかし、それは良いのですが、またこれから秋〜冬にかけての家の準備や片付け作業が沢山あります。今年から店舗の薪ストーブをやめてファンヒーターに変えるために業者に設置依頼する必要があります。薪ストーブは側から見て羨ましいと思われますが、薪の調達があまりに大変でしかも高いので、2台ある薪ストーブの店側のを使用停止します。



100年前のドイツで製造されたツァイスの130mm/F15屈折望遠鏡がようやく形になりました。10cm/F15のマーズプロジェクトエディションと比較しても大きさが全然違います。最初はこの10cmも大きいと思いましたが、組み上げてみるとその大きさが際立っています。持った感じでは重量15kgくらいはありそうです。



まだ筒内部の塗装ができていないので、それができないとまともには見えませんが、今日試しに外の風景を見てみたところ、驚くほどクリアーなイメージでした。森の葉の一枚一枚が明瞭に分かります。遠くの電柱のネジの頭部の形状やガイシの文字などもクリアーに見えていました。色収差もほとんど感じないくらいなので、後に期待できる見え方でした。



今晩晴れてくれたらテーブルに置いて月面を見てみようと思っています。昼間の景色だと内部が未塗装なので白っぽく光って見えるので良く見えませんが、夜なら少しはマシになると思うので、ちょっとワクワクしています。鏡筒ホルダーは図面は仕上がっているのでこれから製作しますが、この鏡筒を赤道儀に乗せるにしても、相当高さを持たせないと、高緯度地域を見るのは厳しいので、乗せる赤道儀を決めてから延長ピラーを考えてみます。



しかし、このツァイスの対物レンズを星まつりで譲ってもらってから、10年近く経つかもしれませんが、ようやく望遠鏡としてお披露目できます。今年の星フェスの一つの注目ポイントにもなるので、それまでにしっかり仕上げて準備したいと思います。できれば当日会場で15cmクラスの屈折望遠鏡をお持ちの方がいたらぜひ比較させていただきたいと思います。前日の懇親会に持ち込みたいですが、ちょっと大変なのでそれはやめときます。