おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

新型スカイメモR/RS用ユニバーサル雲台ベースを作りました

2021-02-27 17:58:43 | ポータブル赤道儀関連


以前から新たに作る事をアナウンスしていた「Kenkoスカイメモ用雲台ベース」ですが、ようやくプロトタイプが2種類できました。色々と悩みましたが、自分で使うならこのくらいの物は欲しいと思い、その思いだけで作ってみました。最初のタイプは、以前はDU-5簡易赤緯軸ユニットを別売りにしていましたが、新型ではこのユニットを標準で付属させて完成品として作ってみました。以前のようにこの赤緯軸は回転しませんが、この軸に色々な機材や部品を取り付けられるように汎用性を高めて設計しました。当然のことながら以前のタイプよりはかなり手間と工作時間がかかっているので、同じ価格での販売はできませんが、望遠鏡や重量級の機材を乗せて使うハードユーザーにはきっと満足してくれると考えてこのタイプを作りました。



赤緯軸ユニット部分にはM8P35のタカハシ規格のネジ穴を設けてあり、中央は1/4インチネジ穴となっており、オスネジメスネジのいずれでも使えるようになっています。ただ、作ってから気がついたのですが、この部分にアリガタベースを付けても意味がそれほど無いので、M8はやめて自由雲台などの回転防止用のネジ穴にした方が良いと考えています。もしこのタイプを製作する場合にはそうします。



方々に機材を取り付ければ必然的にもう片方はウェイトを乗せる事になるので、ウェイトシャフトも作りました。φ15mm径のスカイメモ用のウェイトに対応するようにしています。先端には当店のペットボトルアダプターが取り付けられるように1/4インチネジ穴を設けています。ここをオスネジにすればダブルで機材を乗せて使えます。片側に望遠鏡、もう片側にカメラを乗せてという使い方に対応します。



この赤緯軸部品には当店でも販売しているパノラマ雲台がピッタリ取り付けができます。外径も同じなので全く違和感なく装着できます。納品時にはこの部品は黒アルマイト処理をするので、見た目完全にパノラマ雲台とマッチします。この雲台にしておけば小口径の写真鏡筒をアルカスイスプレートに乗せて取り付ければほとんど赤道儀と変わらない使い方ができて構図決めが飛躍的に楽になります。



赤緯軸部品は簡単に着脱できるので、将来的に自分だけのオリジナル部品が必要となった時には当店で特注で製作して交換して取り付けできるように考えて作っています。



もう一つのタイプは、これまで作ってきた「ポラリエ用雲台ベース」を基準に作った物ですが、これが今のところ最もシンプルイズベストという形で、販売価格もポラリエ用と大差ないお値段で販売できると思います。先の赤緯軸のあるタイプも欲しい方はいらっしゃるとは思いますが、販売価格などを考えるとこちらを製作して販売する方がいいかもしれません。最初から両方を作ってユーザーさんに選択してもらうのが良いかもしれませんが、常時2点を置いておくというのはちょっと考えてしまいます。



この雲台ベースは、出来れば販売時にシャフトとウェイトをセットにした方が良いかと思いますが、例えば既にポラリエ用をお持ちの方はシャフトとウェイトは兼用できるので、雲台ベースを単体で売る必要もあるかもしれませんが、そういう方が極少数派だと思います。もちろん単体での販売もする予定ですが、セットよりは若干お高くなるかと思います。

2点の新型雲台ベースは、いずれも焼き付け塗装仕上げで完成させますが、色についてはまだ悩んでいます。スカイメモRSに合わせるなら「白」でしょうし、Rに合わせるなら「ライトグリーンカラー」にすればいいですが、どちらの色が出るのか未知数なので、オンリーホワイトで統一しようとも考えています。



実はもう一つ悩んでいる事があります。それぞれの雲台ベースの固定軸をどうするかという事ですが、その固定方法で悩んでいます。これまではM4のイモネジでスカイメモの極軸部分に固定していましたが、使っているうちにどうしても傷がつくので、それを回避するために部品にスリ割を入れて横からネジで固定する方法でも作ってみました。これだと軸部品には全く傷をつけないので、ユーザーには喜ばれるかもしれませんが、余計に手間がかかるので、それを販売価格にも反映させる必要があるので、そこも悩んでいます。

何れにせよ、2種類のスカイメモ雲台ベースができましたが、正直まだ少し作り変えるかもしれないので、販売できるようになるのは3月に入ってしばらく経ってからになると思います。まだプロトタイプですので、金属の削り出し状態ですが、塗装して仕上がればよりスカイメモにマッチするようになると思います。今回作ってみてから思ったのですが、もっと早く作るべきだったと思っています。

販売価格については、まだ決めておりませんが、形状と作るタイプが確定したら改めてお知らせ致します。



タカハシNJP/JP回転架台が仕上がって今日ご注文の方へ発送しました。今回もまた少し改良しましたが、自分で使っていないので、ユーザーさんにどこまで気に入っていただけるか分かりません。しかしより良い物を作りたいと常に考えた結果のものなので、役立ってくれると願っています。1点だけ在庫品としてあります。無くなってもまたしばらくは作りません。

アトリエ&ギャラリーが仕上がってきました

2021-02-25 17:57:26 | ブログ


約2週間ちょっとかかって新たなワークスペースが出来上がってきました。これを機会に天文工作家からアーティストへ仕事の内容をシフトしていきます。お店も望遠鏡販売店という位置付けではなく、自然全般を楽しむための道具などを作ったり販売したりするお店へと移行していくつもりです。



天井には4灯のLEDライトが付けてありますが、明るさ的には十分です。天井には最後にカーテンレールとカーテンが取り付けられますが、エアブラシを使う際に噴霧状になった絵の具が壁などに付着しないようにビニールカーテンを設けて、なおかつ換気扇も取り付けてあります。夜間使うことはご近所の事もあるので無いと思いますが、音の立たない作業なら夜もやるつもりです。



今日も自然塗料の「VATON」を塗っていましたが、残り天井だけ残っています。明日天井部分を仕上げて終わります。土曜日に養生していたボードなどをすべて撤去してから部屋に道具などを入れていきます。使用する塗料などは数年前にエアブラシの本場のカリフォルニアで沢山仕入れてきたものがあるので、それをしばらくは使います。望遠鏡のカスタムペインティングにもいずれはチャレンジするつもりでその為の塗料も仕入れています。

今は、MIYAUCHI双眼鏡のGOTO化の為の部品を作っています。それが終わったら次は去年から全く進んでいなかった「ツァイス13cmF15」の望遠鏡を作る作業に入ります。何れにせよ、しばらくは自分で使う道具類をいろいろ作っていきます。それから春までに軽トラックで40cmドブソニアンを引っ張っていくキャリアーも作らないといけません。やることが山のようにあるので、好きなスカパーの映画もあまり見る時間がなくなっています。

スカイメモの新型雲台ベースを作っています

2021-02-23 16:45:45 | ブログ


以前からブログでもお知らせしていた新型のスカイメモR/RS用の雲台ベースですが、やっと図面が仕上がって今日から試作へ入りました。2モデル作りますが、今後販売するのはその一つになります。以前からお問い合わせされておられた方は、それ以降に販売価格も決まるのでご注文いただければと思います。1種類はこれまで販売していた物に対してウェイトをセットにしようと考えています。来週中には仕上がるので、それ以降にブログでお知らせします。



しばらく作っていなかったタカハシNJP/JP回転架台ですが、ご注文があったので作っています。前回まで作っていたタイプと違ってはめ込み部分を高くして重心が極端に前よりになる使い方でも回転がスムーズになるようにベアリングも入れています。一番ベストなのは上下部品を完全に一体化させればいいのですが、それだとまたデザイン上の問題などが出てくるので、悩むところですが、今回も上下分離式で作る事にしました。2点だけ作りましたので、1点はそれほどお待ちいただく必要はありません。これから塗装処理をして仕上げます。



やっと新たな仕事場が出来上がってきました。これから壁面と天井に「バトン」という自然素材の保護塗料を塗ります。既に今日で1回目を塗ったので、明日以降にもう2度塗って仕上げます。明日は電気工事をやって完成ですが、まだ換気扇やエアブラシ用のカーテンレールなどを取り付ける作業があるので、まだ完成までもう少しかかります。

この部屋が仕上がれば今後はこの部屋で1日の多くの時間を過ごすようになります。物を作る事はこれまで通りやりますが、特注製作などは多分受けられないと思います。

野鳥図鑑画家「谷口高司」氏の集大成本が出ました!

2021-02-21 17:16:54 | ブログ


天文ファンの中には野鳥ファンも多くいるというのは、元BORGの中川氏のブログなどでも良く知られています。そんな方々も野鳥画家の谷口高司氏の事はご存知でしょう。毎年開催されている千葉の手賀沼で毎年開催されている「ジャパンバードフェスティバルJBF」の顔ともなっているので会場を訪れた事のある方は一度は「たまご式鳥絵教室」を覗かれた事もあるでしょう。

その谷口高司さんが鳥絵を書かれて45年の節目になる今年に新たな画集を発刊しました。「私の野鳥紀行」というタイトルがついています。内容的には氏がこれまでに訪れた場所や出会った鳥や人について、思い出も含めて書き上げた言うなれば氏の絵画人生の紀行文として書き上げた書籍です。書かれたのは、お聞きしたお話では、谷口先生の話された内容を奥様が聞き書きされたとの事です。



開いてみると訪れた土地などで出会った鳥やその土地固有の鳥などの色鮮やかで高精細なイラストが満載です。野鳥ファンでなくとも見ていると谷口高司氏の心温かな文章と共にほのぼのとした気分にさせてくれます。



長野県というと「雷鳥」ですが、しっかりとその事も素敵なイラストと共に書かれています。私も雷鳥は山に登るようになってから見かけるとストーカーまがいにカメラで撮ります。残念ながら八ヶ岳では雷鳥は見かけません。富山の立山黒部アルペンルートで室堂まで登ると割と簡単に見る事ができます。



他にも北は北海道から南は沖縄まで著名な鳥を紹介しています。これを読んでいると、谷口高司氏の45年の年月は鳥や各地の自然と共にあったと理解できます。



最初の数ページのところに「「谷口高司」の旅の足跡」と題して日本全国で氏の絵を展示や講座、野鳥観察会、たまご式鳥絵教室を開催している施設やイベント情報を書いています。当然そこには小海町の星と自然のフェスタも入っています。星フェスではこれまで2年に渡ってブースを持っていただき、たまご式鳥絵教室と野鳥観察会を行なっていただいていますが、初年度は主催者側の広報が十分行き渡らずに寂しい思いをさせてしまいましたが、徐々に参加者も増えているので、今年開催が可能なら、野鳥観察の啓発セミナーをやって欲しいと思っています。



それでこの「私の野鳥紀行」ですが、とてももったいないのですが、わずか500部の限定販売となっています。利益など一切考えずに印刷会社へ依頼して作った完全な自費出版とのことですので、とても貴重です。その一冊が私の元にもありますが、一般書店では販売されていないので、ご要望の方は谷口高司氏のフィールドアートへご注文されるか、FAX 03-3928-8808へ氏名、住所、電話番号と共に上の純国産綿100%の優しい素敵な手ぬぐいのカラー(赤、青、緑)の選択、名前サイン入りの希望についてお知らせください。この使って優しい見て楽しい手ぬぐいも書籍に一枚付いています。
お値段ですが、4,200円(税別)です。いい値段ですが、貴重さとその内容、発行部数を考えるとほとんど利益のない実費だと思います。サイズはA4サイズですので見応えもあります。天文書でも著名な先生が名前だけ貸して出しているようなお粗末な本ではありません。長野県へ移住してきた時にとても有名な観測家の方が「あの人の本はタダでも要らない!」と豪語していました。ぜひお買い求めください!

一般的な書籍と違って氏の野鳥画家としての鳥や場所や人に対する思いがつまった貴重な500部の紀行画集です。現物は当店に常時おいてあるので、ご来店いただければ見る事ができます。その際にご注文いただいても結構ですが、どこまで持つのか分かりませんので、野鳥ファンでない方でも興味のある方はぜひご注文検討されてください。

この出版に伴い谷口高司氏の記念作品展が都内の会場で行われます。興味のある方で谷口先生とお会いしたい方はぜひ行ってみてください。大先生と呼ばれるくらい凄い方ですが、偉そうなところが一切感じられなくて逆に驚くくらいの素敵な方です。天文関係で著名な方々には見習って欲しいくらいです。
2月25日(木曜日)14-20時、26日(金曜日)12-20時、27日(土曜日)12-20時、28日(日曜日)10-17時
会場:永谷ギャラリー 吉祥寺大通り沿い、ヨドバシカメラ吉祥寺店の隣
「永谷のレンタルスペース ギャラリー永谷(ntgp.co.jp)入場無料



MIYAUCHI 宮内光学の貴重なフローライト双眼鏡「BJ100iBF」ですが、うちに3台あります。そのうちの1台を自動導入機に乗せて使えるようにしようと思って、経緯台アームを外しました。とにかく見え味が素晴らしいので、何とか自動導入で使えるようにしようと思っていたので、それがようやく出来そうです。



取り付ける経緯台は「Celestron Nexster Evolution」マウントです。Meade LX200にはBT80を取り付けた事はあるのですが、アームを作るのが結構面倒だったので、片持ち式ですが、この架台ならWiFiで使えるので使いやすくて便利です。アームの製作はそれほど手間がかからないですが、搭載時のバランスや前後の位置関係には注意が必要です。特に天頂付近を覗く時の双眼鏡の接眼部の位置がどこに来るようにすべきかしっかり考えた上で作らないと仕上がってから使いづらいものになってしまいます。うまくできたらもう一台のEvolutionマウントにも乗せようと考えています。

ところで、当店に「セレストロン Nester Evolution 9.25"」のフルセットが在庫品であります。開封動作確認済みの未使用品です。ご要望の方はお問い合わせください。

太陽活動が活発です!

2021-02-20 15:12:55 | Hα太陽望遠鏡関係


電視観望でHα太陽像を見ましたが、周辺部にはいたるところにプロミネンスが発生しており、彩層面にはフレアーやダークフィラメントがいくつも出ていて、活発だった頃の太陽面がやっと戻ってきた感じです。これだけ賑やかな太陽面は久しぶりに見ました。一時期静かだった頃の太陽面は、Hα太陽望遠鏡泣かせで、Solar Maxの検品をする際にはよほど注意して見ないとその状態を正しく判断できなかったので、神経を使いました。しかしこれだけ太陽面が活発になってくれば、太陽望遠鏡を持っている方も楽しめますし、これから太陽望遠鏡を導入しようと考えている方にも背中を押してくれるだろうと思います。



今日は台風並みの暴風が吹き荒れていましたが、愛機「Solar Max 90DS-15」で賑やかな太陽面を観察できました。丁度仕事に来ていた大工さんにも見せましたが、”こんなの見た事が無い!”と喜んでいました。昨日も書きましたが、これからHα太陽望遠鏡を使いたい方々にはまずは「CORONADO Solar MaxII 60DS-10 Hα太陽望遠鏡」が入荷しますが、SMT90DSも来月以降に米国での実検品を経て当店へ入荷します。いずれも現地の太陽観測のエキスパートによる検品をされてその性能を見極めた商品ですので安心してお使いいただけます。

普通なら入門機としてPSTを推奨するべきですが、国内価格を考えると大きな差にはならないSM60がオススメです。Hα太陽望遠鏡は安いからと言って状態が詳しく分からない中で中古品を購入されるのは大変 リスキーです。多少お値段が上がっても当店で買っていただくのがベストだと考えています。今はコロナ禍のせいで現地の修理等の体制が大変遅れておりますが、収まってくればこれまで通り当店でメンテナンスなどが受けられるようになるので、安心安全を考えた選択をしていただければと思います。私が米国へ出かけられるようになればさらに事が進むので早く収まって欲しいものです。

大型微動雲台TK-ALZM5 1台あります

2021-02-19 17:11:13 | ブログ


1月にご予約分だけ製作した「大型微動雲台 TK-ALZM5」が1台だけ在庫品であります。製作時に小さな加工ミスをしただけで外見を見ただけではほとんど分からない程度のものです。機能上も当然問題なく通常品と同じです。持つと分かりますが、2kgあるのでズシリと重いです。最近の経緯台などもそうですが、何でも軽いと良いと思われている風潮がありますが、剛性と強度と軽量化は物作りの上では相反するので、高い剛性を持たせるには、ある程度がっちり作る必要があり、余計な肉抜きなどせずに金属の塊として作り上げる事で初めてその剛性が保たれます。このTK-ALZM5はまさにそれを形にしたものです。



このTK-ALZM5は重量級のポータブル赤道儀「スカイメモ」以上の使うのが最適です。純正の大型微動雲台は純正のアルミ三脚でないと使えない上にアルミ三脚の強度が今ひとつ弱いので、せっかく微動雲台に剛性があっても、三脚でたわみなどを発生してしまうので、十分な強度を発揮出来なくなってしまいます。かえって大型のカーボン三脚などに乗せ変えて使った方が携帯性も向上するので大型微動雲台の性能が活きてきます。TK-ALZM5を使う場合でも最低でも大型の三脚で使わないとその良さが活きてきません。安価なアルミ三脚で使う品物ではありません。しっかりした三脚をお使いください。お持ちでない方は当店販売の大型システマティックカーボン三脚が在庫品でお安くなっているのでオススメです。

TK-ALZM5はまだ作りますが、次は春以降になると思います。

Losmandy AZ8 経緯台

2021-02-18 18:46:27 | ブログ


数日前に届いた「Losmandy AZ8経緯台」ですが、今日組み立てて少し使ってみました。



経緯台の入っている箱からAZ8を取り出して驚いたのですが、別注文した「6" Riser」が本体に付いているので、ダブって届いたかと思いきや、本体には標準でライザーが付いているようです。別売りのライザーも取り付けてこんな感じになります。本体とライザーは中央のローレットネジ1本で固定できるので工具不要です。見た目簡素な作りですが、強度として押さえる所は押さえているので、そこから振動を発生させるような事は無さそうです。



AZ8には鏡筒ホルダーが2箇所あり、いずれもロスマンディ/ビクセン兼用のアリガタサドルになっています。ロスマンディーと言えばクラッチシステムでフリーストップ式で駆動してくれるのでGM8などを使われた方は理解できます。



このテンションナットでフリー回転の強度を調整できるのでとても便利で使いやすいものです。これは高度と方位軸の両軸に設けてあります。

ロスマンディー製品は、過去にGM8やG11、GM8の極軸体を使って作られたポータブル赤道儀も使った事がありますが、新たな物を作っても大きな仕様変更はせずに、元ある物を少し変える程度で新たな製品にしている所は堅実な物づくりをしている同社らしいです。このAZ8がどの程度売れているのか分かりませんが、アメリカ全土や世界をターゲットにしている事を考えると相当な数を販売しているのだろうと考えています。多分日本ではまだ使っているユーザーは極わずかだと思います。20万円近い値段の経緯台では他製品を選ぶ方が圧倒的に多いと思うので、日本の市場ではやや厳しいでしょう。



しかし、良いものは良いのでお客様からご依頼があった分と当方が使う分を取り寄せましたが、Solar Max90と白色光用の望遠鏡をTwinで乗せて使ってみようと考えています。確かに高価な商品ではありますが、国内で販売されている高価な経緯台よりはまだこのAZ8の方が多用途に使えるのでいいでしょう。このAZ8はアメリカでも売れているので、バックオーダーが多くて数ヶ月は最低でも待たされます。私も去年発注してようやく先日届きました。

ところで、話題は外れますが、オリンピック組織委員の会長が橋本聖子さんに先ほど決まって記者会見を開いていました。森会長が辞任してから数日のでき事ですが、正直な感想としてこれまでのマスコミの報道を見ていると、日本は「Nobody is Perfect」という言葉が通じない環境だと感じます。それまで多くの功績と実績を積み重ねてきた人とこれから多くの苦難に立ち向かい事を成し遂げようとする人に対して、あまりにも日本の環境は過酷過ぎるとつくづく思いました。日本の為に動いてくれる人たちにはもう少し暖かい目で見てあげて欲しいものです。私一個人としての意見です。

ポラリエU用PF-Lセットがお安いです!

2021-02-17 17:32:19 | ブログ


今日から特別にビクセンポラリエUや赤道儀に使える「極軸望遠鏡PF-L」と「極軸ホルダーPU」の超お得なセットを数点のみ販売しております。PF-Lは前モデルですが、周辺部の2星の導入が視野の端に近いところにあるので若干の慣れを要するだけで、基本的には現行品と大差ありません。当店でポラリエUセットをご注文の場合にはさらに表示価格よりお安くなります。お財布の負担が少しでも減るので今の機会にセットでお買い求めください。



今は使わなくとも星雲や星団を望遠レンズで捉えたくなった時には必要になる「星雲星団撮影必須アイテム」です。



昨日、アメリカから届いた「Losmandy AZ8経緯台」です。去年末に発注してようやく届きました。まだ忙しくて開封しておりませんが、明日にでも開封して内容をチェックします。2台注文しましたが、1台はお客様からの注文で取り寄せました。6"Riserとセットにしましたが、実際にどの程度の剛性があるのか見てみようと思っています。Losmandy製品はGM8やG11も使った事があり、高い剛性と工作精度の高いハイグレードな製品ですので、このAZ8もそれを引き継いで作られていると思います。鏡筒を2本同架できるので、太陽望遠鏡用に使うのもいいでしょう。



新たに作っているギャラリーが少しづつ仕上がってきています。今日で壁が仕上がってきたので、明日から天井を仕上げていきます。最後に電気工事をやって完成しますが、電気屋さんには店舗スペースの電気工事もあるので、こちらが終わったら店もやってもらいます。



入り口は断熱と防音を考えて重厚な二重サッシにしました。できればまだ多くの機材を置きたいので、このスペースを使いたいところですが、多くの機材を展示だけに置いておくのはそれほど意味はないので、今後のショップ展開に有効な使い方を考えています。今週末くらいに仕上がる予定でしたが、予想より若干てこづってしまったので来週に伸びてしまいそうです。建物を一から何も無いところに作る訳ではなく、あるところにリフォームするので時間はかかりませんが、ある建物が色々と問題があったので、それに合わせて作っていると予定外の作業が増えてきて結果的に時間がかかっています。

新型3way微動雲台TK-ALZM Jr2の在庫品あります

2021-02-14 17:41:55 | ブログ


既にご予約分をお届けして、残っていた部品を組み上げて仕上げた物を本日から販売しております。トップページにはB品のみ出しておりますが、通常品も数点仕上がった在庫品があります。機能等はいずれも変わらずですので、お安い方が良ければB品をお買い求めください。



まだ組み立てていない物もありますが、ご注文のタイミングでは少しだけお待ちいただく事もあります。デザインも機能も今まで作った微動雲台では最も進化したものに仕上がっています。フリーで各軸360度回転するのは当店の商品だけですし、経緯台的な使い方ができるのも当店のこのモデルだけです。



一般使用としては、レベラー付きパノラマ雲台を併用すれば用途が格段と広がります。建築写真や風景撮影にも役立つので、オススメの使い方です。ぜひ在庫品となっているうちにお買い求めください。無くなったら次はしばらく作りません。



話題は変わりますが、この部品はBF30のブロッキングフィルターです。去年にお付き合いしている米国の代理店のスタッフから送ってもらったのですが、その担当者も「ブロッキングフィルターのようだがどこで作られたものか不明だ」との事だったので、送ってくれました。しばらく使わずに保管してあったのですが、今日太陽が良く見えていたので、愛機のSolar Max90DSにBFを外して代わりに取り付けて見たところ、彩層面がとても良く見えてBF15と見えかたが似ていたので、ブロッキングフィルターとして作られたもののようです。



BF15と明るさを比較して見ましたが、劣化した暗い見え方ではなく、ほぼ同じ明るさだったので劣化しているという感じではないようです。実際の使い方は普通の天頂ミラーのスリーブを外してそこにこのBFを手でホールドしながらSM90に取り付けて太陽を見ました。BFを外せば当然彩層面など見えず明るすぎて失明するくらいですが、このBFを取り付けた状態では彩層面が綺麗に見えてくるので、ブロッキングフィルターなのだと察しています。

このBF30らしき物はジャンク扱いでお安く販売しますので、ご自身で使えそうだと思われる方はご注文ください。ただしこの商品については一切のサポートも保証もありません。
使い方としては、SM90をお持ちの方は、ヘリコイド部分から外して内部にBF30を装着するネジがあるので、そこに取り付けて内臓させて使うか、フィルターセットをお持ちの方が2インチ天頂ミラーに組み込んで使うかになると思いますが、黒い筒部の外径が50.8より僅かに大きくて市販の2インチ接眼部に入りません。ご自身で工夫して使える方でこの種の商品を理解されている方なら役立てられるでしょう。

ところで、昨夜はとても驚きました。午後11時過ぎに携帯が緊急地震警報が鳴ったと同時に家がグラグラと揺れて直ぐに大きな地震がどこかを襲っている。と察してテレビをつけたら福島方面で震度6強の大きな地震である事が分かりました。直後に震源地が福島近海の海上である事が分かって、「これは大きな津波が来る!」と思わず身構えてしまいました。311の再来かと思うほどの地震でした。幸いにも震源の深さが55kmと深かったので良かったですが、10km程度の浅い所のプレート進入口辺りだったら間違いなく311と同程度の津波に襲われていたかもしれません。日本は地震災害国なので、いつ何時大きな地震災害に襲われるか分かりません。とにかく今回は大きな被害にならずに済んだので安心しています。

新たなショップスペースを作っています

2021-02-11 16:05:51 | ブログ


今週から大工さんに入ってもらい、車庫を潰して店の新たなスペースを作っています。ここは普段はアトリエやミニギャラリーとして使って、来客時にはここで寛いでもらう事も考えていますが、まだ仕上がってみないと分かりません。シャッターは元々ついていましたが、車を入れたりしていたのでほとんど使っていませんでした。車庫が無くなっても店の庭には5-6台くらいは駐車できるので、無くなっても問題ありません。



広さは10畳近くありますので、部屋としてはそこそこの広さがあります。本当ならこの上のベランダ部分に観測所を最初に考えたのですが、お隣さんがとても難しい方でその理解を得られないと考えて諦めています。ご自宅の屋根などに観測所を作られている方で住宅密集地などに住んでおられる方もお隣さんに迷惑がかからないか神経を使うと思います。

とにかく工事は始まったので、あとは仕上がってから内部を仕上げて役立てていこうと考えています。



現在売り切れになっている当店のオリジナル微動雲台TK-ALZM jr2ですが、本体の塗装が終わっているので、これから週末にかけて組み上げていきます。ただ塗装の際にちょっとミスをしてしまったので、通常より若干お安く販売致します。機能には全く問題ありません。今回仕上げるのが数台ありますが、仕上がったら在庫品として店頭にアップして販売致します。お問い合わせいただいた方は少しだけお待ちください。



それから、先日は安曇野へ泊りがけで行って去年からオーダーしていた店のディスプレイ用のバードカービングを引き取ってきました。これは小海の山中でも良くみられる「コマドリ」です。



こちらは「カワセミ」です。とても丁寧に細かい部分まで仕上げています。千葉のJBFでもなかなかお目にかかれないほど精巧に作られています。お値段的にも安く作ってくれました。



「アオゲラ」はうちを壊しに来るので迷惑者ですが、愛嬌のある鳥で好きなので作ってもらいました。この作家さんは、元々はイラストレーターだったそうですが、安曇野へ移住されてからバードカービングを始めて徐々に人気が出てきてオーダーメイドで作る事が今ではほとんどだそうです。店もあってほぼ年中無休ですが、展示してあるものを買うよりこれまで作ったものを新たに作ったり、難しいオーダーも時折あってコロナ禍の最中でも忙しいようです。できれば次の小海町の星フェスに出店して欲しいと願っています。



この「アカゲラ」はまた別の作家さんに作ってもらいましたが、今もカワセミをオーダーしています。同じ安曇野で工房を持っていて創作活動を奥様と一緒にやっておられます。この作家さんは星フェスには来ていただけると思います。ただし今年はまだ決まっていないので、今は何とも言えませんが、私個人の中では開催したいと願っています。

上のアトリエが出来上がったら私も一人のアーティストとして創作活動をこれからしていこうと楽しみにしています。