おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ポラリエ雲台ベースPCB-EQ3は今も人気です!

2020-03-31 18:49:29 | ポータブル赤道儀関連


当店の2大ヒット商品のポラリエ雲台ベース PCB-EQ3とポラリエU雲台ベースPCBU-EQの塗装作業前処理をしていました。明日には塗装処理をして仕上げます。ただほとんどがご注文の方へ行ってしまうので、特にPCBU-EQは残り数点です。これが終わると次は4月末のお届けとなります。

ポラリエUの雲台ベースを販売してからは、PCB-EQ3のご注文が減るかと思いきや、逆に増えています。正直驚いていますが、いまだにポラリエを愛用されている方がとても多いのだと改めて認識しました。ポラリエUが出てもポラリエの良さ、コンパクトでありながらデザインが良くて追尾精度が良いので、初心者の方でも簡単に星空の撮影ができてしまいます。使い方をしっかりマスターすれば300mmの望遠レンズでもしっかり追尾してくれるので、これから気軽に星空撮影をされる方にはこれ以上ない選択肢です。

ポラリエU専用の雲台ベースPCBU-EQもご注文が好調で、初回製作分は間もなく完売しますので、次のロットの製作へ入ります。ポラリエUの素晴らしい追尾精度は言うまでもなくニュージーランドやアメリカで撮影した時のリポートを読んでいただければ一目瞭然です。
今はニュージーランドで車上荒らしにあったために撮影機材が何もありませんが、また近いうちに機材を買い揃えて新たな撮影に臨んでいきます。

ただ、コロナの影響がとても心配で、すでに東京方面から長野の方へ感染疎開とも言える移動が始まっています。特に酷いのは軽井沢ですが、早速スーパーマーケットでの買い占め騒動になっています。軽井沢に住んでいる人たちは大迷惑のようで、佐久市の市長も都会から移動して来ないで欲しいと言っています。このままだとまたトイレットペーパーなどが無くなって大混乱するでしょう。今日は地元のスーパーマーケットに行きましたが、何故か混んでいました。小海町にも別荘地がありますし、お隣の野辺山方面からも買い物に来るので、感染疎開の影響は小海町にも広がりつつあるようです。これからが心配になってきました。

巷では自粛、自粛と言われていますが、何をどう自粛すればいいのか、良く分からない方も多いと思います。こんな時は星空の撮影に行くのが一番かもしれません。泊まりは車中泊で撮影中は誰とも接触が無いので、誰にも迷惑をかけずに楽しむ事ができます。食料は地元のコンビニなどで買っていけばスーパーに押しかける必要もありません。私も東京へは行きませんが、長野県内で撮影に行くには全然問題ないので、しばらくは大人しく県内で撮影を楽しもうと思っています。

季節外れの大雪です!

2020-03-29 13:38:40 | ブログ


今朝起きてびっくりの景色です。積雪20cmはあったと思いますが、この時期としてはあり得ない積雪量です。せっかく春になったと喜んでいたらこの有様です。最強のTeleGizmosカバーもこんな状態ですが、内部の機材は全く問題ありません。TeleGizmosカバーは、まだ今月一杯は10%オフセールになっています。これから雨が多くなってきますが、このカバーで安心できます。先日もお問い合わせがありましたが、ピラーの錆びを気にされた方がおられましたが、こればかりはどこのカバーを使っても三俣の脚まで保護するものはありません。それが嫌なら錆止めなどを塗布しておいて防ぐようにすればいいでしょう。あるいは特注でオールステンレスかアルミのピラーを作るしかありません。うちの庭にあるMS-4赤道儀を乗せてあるピラーは、オールステンレス製です。



タカハシEM500赤道儀ですが、近いうちにセレストロン Edge HD 1400鏡筒を乗せて屋外に設置します。まだ先の事ですが、どこに設置するかまだ決めていません。自動導入化も検討していますが、導入速度が遅いので手動で導入できるようにするかエンコーダーを活かして導入支援装置をつけるようになるでしょう。



先日、海外サイトから購入した大サイズのデュフージョンフィルターをカメラレンズに取り付ける為のアダプターが仕上がりました。フィルターが138mmもあるので、それを82mmまで落としてデジタル一眼のカメラレンズに取り付けて使います。と言ってもカメラもレンズも無いので仕上がっても使えません。このフィルターは82mmサイズもあるのですが、オークションで落札したら黄ばんでいたので使えないので、やむなくこの巨大なフィルターを購入しました。

またコロナの事ですが、徐々に感染者が増えていってますが、特に東京が非常にヤバイ状態です。このまま行けば首都閉鎖となるのは誰の目から見ても明らかです。4月にはカメラ機材を買いなおして南の島へ撮影に行こうかと考えていますが、ロックダウンともなれば空港へも容易に行けなくなるので、それも無理かもしれません。アメリカは私がNZへ行く前はまだ感染者が数百人程度だったのが、今や8万人を超えて10万人に迫る勢いです。わずか1ヶ月でここまで増えてしまったので、日本も例外なくその道をこのままだと辿る事になるでしょう。そうなれば首都閉鎖だけでは済まなくなります。

何れにせよ、しばらくは東京へは近づかないのが最大の安全策です。東京に住んでいる方には気の毒ですが、目に見えない敵が至る所にいる現状では危なくて近寄れません。今年の10月30日からも小海町の星と自然のフェスタが開催される見込みですが、このままの状態が続けば中止の選択もしなければいけなくなるでしょう。その前に8月の原村と胎内がありますが、開催となっても今年は原村には行けないかもしれません。正直星イベントは自分の住む町だけで十分お腹いっぱいになってきました。まだ自分のお店もきちんとできていないので、それをしっかり作っていこうと考えています。

Meade / CORONADO製品の修理等について(重要)

2020-03-27 17:29:02 | Hα太陽望遠鏡関係


Meadeの修理対応について、今朝確認したところ間違った情報がありましたので、ここでお詫びして訂正いたします。
修理をしてくれないのは、どうやらブロッキングフィルターのような面倒な作業の小さな部品だけのようです。ただそれについては既に他の修理業者を見つけたので問題はありません。他の望遠鏡関連の修理については引き続き行なっているそうです。Solar Max本体の修理についてはまだ未確認ですが、SMT90などの大きなものについてはやってくれるのではないかと言ってました。その辺が良く分からないのですが、コロナ騒動が終わらないと担当者が自宅待機となっているのでしばらくは確認ができません。何れにせよ今後のMeadeの状況については注視していきます。


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アメリカの大手天体望遠鏡メーカー「Meade」社が倒産というニュースは多くの方々がご存知かと思います。あれからこのブログでも分かっている事はお知らせてしてきましたが、最近になってMeadeが修理メンテナンスがもうやってくれないのではないかという事が分かってきました。その判断となったのは、去年11月に同社に修理に出したCORONADOのブロッキングフィルターが今年の2月に修理されない状態で米国の代理店へ戻された事です。預けたのは4点でしたが、いずれも修理されぬまま戻ってきたと代理店から連絡が来ました。

その後、代理店からMeadeへ説明を求めたそうですが、一切回答が無かったので、これはもう修理ができないと判断するに至りました。以前のブログでは新たな商品は作っていないが、修理メンテナンスだけはしてくれていると書きました。しかし現状ではそれもできないということはもう業務が正常に行われていないと判断するしかありません。

CORONADOのブロッキングフィルターが修理できないと現在所有している世界中の天文ファンが路頭に迷う事になるので、米国のLUNT社やDAYSTAR社に代理店を通して”CORONADO製品の修理ができないか?"と聞いてもらいましたが、即答で出来ないと言われたそうです。そこで他にCORONADO製品の修理ができるところを探してもらったところ、幸いにも見つかりました。早速そこへ2月に戻された4点のブロッキングフィルターを修理に出したところ、昨日のメールで修理完了して戻ってきたと連絡がありました。そこで今朝も電話で”今後もCORONADO関連の商品の修理は継続してやってくれるのか?"と聞いたところ、可能だとの返答でしたので今日のブログでのお知らせとなりました。

CORONADO製品の修理については、アメリカの多くの販売店でも相当数販売をしているので、修理ができるところが見つかって良かったと喜んでいました。したがって当店では今後も継続してブロッキングフィルター類の修理をお受けしていきますし、費用については固定したものに変えていきます。修理期間はMeadeでやってくれていた当時は4-6ヶ月もかかっていましたが、新たなところでは1-2ヶ月程度で修理できるようです。

修理対応については、現状では当店で販売したものに限り対応させていただきますが、他店で購入された物についてはまずは購入された代理店へご相談ください。ヤフオクで購入された中古品については、今のところ対応予定はありませんが、今後の流れの中で検討していきます。

今の所、ブロッキングフィルターだけですが、PSTや他の商品についても修理可能かどうか確認しながら進めていきたいと考えて米国代理店と話を進めております。今後修理を新たに受けるかどうかについては、修理完了したブロッキングフィルターが戻ってきた時点で判断させていただきます。

名機を復活させる

2020-03-25 17:36:37 | ブログ


名機ニコン10cmED屈折赤道儀のウェイトシャフトが錆びていたので、錆びを落としてから再メッキに出して戻ってきました。望遠鏡は、ヨシカワ光器さんに出してレンズの調整と清掃をしてもらっています。外装も再塗装してもらい綺麗な姿にして戻してもらいます。この赤道儀はお客さんから引き取ったものですが、珍しくモーター類も揃っていました。ただ唯一残念なのはオリジナルのピラー脚が半分に切断されて他の赤道儀用にされていました。仕方ないので中間のパイプ部分を一から作ります。色も合わせないといけないので、調色してもらい赤道儀にあったカラーに再塗装します。

鏡筒が戻ってきたら接眼部まわりの部品を作って実用できるようにします。昔はNikon望遠鏡関連の部品を作っていましたが、今ではほとんど無くなりました。Nikonの10cmED鏡筒はF12と無理のない設計をしているので見え味は素晴らしいものがあります。昔この鏡筒で見た土星の姿が忘れられません。気流の安定した日に見るとシュミカセなどでは味わえない独特のイメージに感動します。完成したらお店に展示しようと思っています。

突然、冬の只中です!

2020-03-24 08:54:48 | ブログ


今は岐阜県の平湯温泉におりますが、今朝起きたらこんな感じで愛車が雪に覆われていました。昨日までは良い天気で雪も無かったのですが、一夜明けたらこの有様です。春気分から一気に冬に引き戻されました。外気温も当然マイナスですが、有名な温泉地ではありますが、コロナの影響もあって静かです。泊まっている宿には私を含めて4組しかいないみたいです。平湯には遊びで温泉に来ている訳ではなく、一応仕事で来ています。車もまだスタッドレスだったので良かったですが、ノーマルだったらアウトでした。



今日は色々と人に会ったり打ち合わせがあるので丸一日かかります。もう一晩泊まって明日戻りますので、発送等は明後日以降になりますが、ご了承ください。

松本から平湯へ来る158号線は何度走っても疲れます。上高地という一大観光地があるにも関わらず道路が悪すぎです。沢渡から上高地へ入るまでは道が良くなっていますが、沢渡から松本までが道が細くて追い越しもできないのでバスやトラックが前にいると40km程度で延々と付き合わされます。変わって岐阜県側は道路が良くなっています。この違いは何だか良く分かりませんが、もう少し走りやすくして欲しいところです。これでも40年前とかと比べるとかなり良くはなっています。

ところで、またコロナですが、段々と酷い事になりつつあります。オリンピックはもう誰が考えても延期になるでしょうし、春から夏にかけての星関係のイベントも中止になるだろうと考えています。このままだと10月の小海町の星フェスも中止になる可能性が大きいです。来月早々に実行委員会の会議がありますので、まずその事を議題にすることになるでしょう。

しかし今は海外より東京へ行くのが怖いです。満員電車に一人でも感染者がいると大変な事になるでしょうし、うつされても自覚症状がないと隔離もできないので、それがどんどん感染者を増やしていき、気が付いた時には既に遅しという事になります。そうなると東京をロッウダウンしないといけなくなるでしょう。怖い事ですが. . .。

20日から最強のTeleGizmosカバーが10%オフです!

2020-03-19 21:47:03 | ブログ


先日、ミューロン250をCR化してから初めて使ってみました。眼視でのイメージは、特に周辺像がとても良くシャープになった感じでした。シーイングは良くなかったですが、ミューロン180で見たイメージとは大きく違っています。ただ星がイガグリ状態で実際にはこんなものかと思いましたが、たぶん気流の良い時ならその見え味は素晴らしいだろうと思いました。もう少し良い状態の時に月か惑星を見て見ようと思っています。



Revolution Imager2でM42を見てみましたが、やはり気流の状態がとても悪かったのでイメージがはっきりしません。このカメラはカラーカメラなのですが、久しぶりに使ったら何故かモノクロイメージになっていました。ちょっと原因は分かりませんが、また時間のある時に触ってみようと思っています。来週出張で訪問するプラネタリウムで屋外でスターウォッチングを大勢で行う際にビデオカメラがあればより多くの人が楽しめるとの事でこのRevolition Imager2を納品予定なのですが、ZWOのカメラも検討の対象になっています。しかしPCを使う事が前提なので、そこがどうするか問題です。素晴らしい天体用CCDカメラですが、使いこなすのに少しの慣れが必要なので、それを大勢の場所で簡単に天体が見せられるか悩むところです。見せる際には大型の液晶ディスプレイを使う必要があるのもその条件の一つです。
PCとディスプレイをHDMIケーブルで繋ぐ事でそれは解決しますが、問題は天体を導入してから見せるまでの時間です。

ところでタイトルにあるように、3月20日から在庫品となっているTeleGizmosカバーの全商品が10%オフになります。今の価格から10%オフになりますので、ご注文後に送られる自動メールの金額とはお支払い金額が違うので、当方から遅れて出すお知らせに従ってお支払い手続きをお願い致します。在庫の無い商品は、4月に入る予定ですが、今アメリカ国内は大変な事になっています。今朝、電話でアメリカの友人と話しましたが、カリフォルニア州でほとんどの店やレストランなどが全てクローズされているそうです。大型店などは一部営業しているそうですが、長蛇の列で生活必需品を買い求める人で混雑しているそうです。

アメリカでもトイレットペーパーなどが売り切れているそうで、今の日本より遥かに深刻な状態になっているそうです。友人が言うには、このパニックは簡単には収まらないようで、長期化する事は間違いないと話していました。日本のオリンピックについても、たぶん延期になるだろうとの事でした。こんな状態で開催しても全然楽しめない上に選手の選考でも不公平があるので、ある意味世界からは歓迎されないオリンピックになってしまうだろうと話していました。私の友人は米国の大手望遠鏡販売店に勤務していますが、コロナウィルスの影響でしばらく自宅待機だそうです。何れにせよ、これが長期化すればするほど、国内外の経済に与える影響は多大でしょう。そういう意味ではまだ日本はマシですが、長期化するとその影響が徐々に広がってくるので、光学、望遠鏡業界にも影を落としていくでしょう。ちょっと心配になってきました。

ペンタックス赤道儀用のアリガタベース出来ました

2020-03-18 17:01:52 | ブログ


今日は朝から素晴らしい快晴だったので仕上がってきたペンタックス用部品を塗装していました。しばらく在庫が無かったのですが、明日以降在庫品になります。このアリガタベースがあれば、ペンタックスの汎用性の低い赤道儀が使いやすくなります。色もハンマートーンカラーで調色したカラーを使っているので見栄えも良いです。個人の部品製作などをしている所では、作っている部品のほとんどがアルマイト処理をしたものですが、当店では取り付ける赤道儀等にマッチするように調色したカラーを使って焼き付け塗装をして仕上げています。アルマイト処理は簡単なので労力は他社に任せればいいですが、それではせっかくの古い名機を活かしきれません。



海外から届いた大サイズのソフト系フィルターですが、これまで愛用していたデフュージョンフィルターが全て盗難にあったので、あちこちネット上で探していたら海外のサイトで見つけて注文して今日届きました。今まで色々なソフトフィルターを試しましたが、星のにじみ方が最も美しいと感じたのがこのデフュージョンフィルターです。もうこのメーカーは無くなって中古でしか入手できないのですが、探していた82mmサイズが無く、仕方なく138mmサイズを見つけたので購入しました。これからこのフィルターを82mmまで落とすアダプター枠を作ります。この種のフィルターは古い物なので変色しているものが多く、先日も2枚購入したものは黄色く変色していたので使えませんでした。今回のは無色透明で綺麗なものだったので安心しています。



懐かしい往年の名機「スカイメモST」ですが、電源が無かったのでケーブルを取り寄せて動作確認をしました。幸いにもしっかり動いてくれています。もう30年以上前の製品なので、今の製品と違って相当しっかりと作っています。今のスカイメモRSの初期のモデルですが、単にモーターで追尾するだけでなく両軸とも微動機能があります。つまり普通の赤道儀として使えるポータブル赤道儀です。今使うには極軸望遠鏡のパターンが古いですが、設定方法さえ分かれば今でも十分使えます。今の高精度高価格の製品より遥かに確実な追尾精度を有しているので安心してカメラの追尾を任せられます。

ただ一つ難点なのは、普通の赤道儀並みに重たくて大きい事です。今のスカイメモRSの2倍くらいの重量はあるでしょう。純正のアルミ三脚もありますが、この躯体には不似合いなので、カーボン三脚に乗せるアダプターを作ろうかと考えています。

フレキシブルホルダー for スターブックTEN

2020-03-17 17:40:55 | ブログ


ビクセンのスターブックTENをよりアクティブに使うために以前から必要と考えていた「フレキシブルアーム」を作ってみようと思い、こんな物を代用できないかと考えています。元はテーブルライトなのですが、ライトを取り去ってしまい、残ったのがこの部分です。これを使ってスターブックのホルダーにするつもりですが、ちょっと知恵を絞る必要がありそうです。



このアームを使った場合には、こんな感じでウェイトシャフトに取り付けて使う事になりますが、問題はスターブックのホルダーを作らないといけない事です。ホルダーは板金加工で作れるので、いつも頼んでいる会社に図面を書いて作ってもらおうと思っています。

スターブックのフレキシブルアームがあれば、望遠鏡を操作している時にも画面が見やすくて導入している天体なども分かりやすくて便利です。しかし一番必要と感じているのは、AXJ赤道儀のエンコーダー仕様をフリーで望遠鏡を動かしている時に画面を見ながら天体などを導入しやすくする事です。画面の拡大機能も使いながら望遠鏡を動かせば、手動で天体を導入できるようになるので、モーターの速度に依存しないスピーディーな天体観望などが実現します。



AXJ赤道儀にせっかくエンコーダーを取り付けていても、その都度スターブックを手にとって画面で確認しながらでないと、手動での天体導入は慣れていないと難しいですし、日々移動する彗星や肉眼で見えにくい天体を正確に導入するには、スターブックの画面を見ながら行う必要があります。もちろん自動導入はそのためにあるのですが、手動である程度サポートしてあげる事で快適にスピーディーに天体を導入できます。

このフレキシブルアームを利用したホルダーは、通常のスターブックTENでも画面を操作する場合にとても便利なので、そんな商品があれば欲しい方は多いだろうと考えています。とりあえず試作品を作ってみて使いながら商品化できるか考えてみようと思っています。

ところでまたコロナウィルス関連のお話ですが、これから春以降ゴールデンウィークにオーストラリアやニュージーランドへ南天遠征を計画されている方は多いかもしれませんが、昨日のニュースでついにオーストラリアとニュージーランドが入国規制に踏み切ったそうで、日本からの入国もその対象となるようです。入国してから2週間は動けないそうなので、実質移動などは全くできない事になります。つまり天体観測どころか旅行もできないという事になります。この規制がGWまで続くかどうか分かりませんが、現状では全く収まっておらず拡大の一途なので、この入国規制が解除される見通は低いと考えざるを得ません。

ニュージーランド航空では、安価なチケットでも無料で変更などができるようですが、キャンセルについては航空会社に聞いてみないと分かりません。

コロナウィルスの事で国内の宿泊施設が悲鳴をあげています。特に中国系の団体を主に扱っていたリゾートホテルは、お客さんが全然いなくて赤字営業を強いられているそうです。今年の1月に一晩お世話になったホテルは今や3000円ほどで泊まる事ができます。今は海外へ行けなくなっているので、国内観光地へ撮影も兼ねて家族で旅行に行くのが一番安全で良いかもしれません。まぁ、星の撮影なら車中泊が最も安全でしょう。

タカハシ ミューロン250を高性能写真鏡筒化するCRユニット

2020-03-15 17:36:13 | ブログ



タカハシのドールカーカム式光学系鏡筒のミューロン250を写真鏡筒化するための純正オプション品「CR化ユニット」が届いたので早速取り付け作業をしました。



付属しているのは、この2部品で、長いのは補正レンズユニットで、短いのは2インチ接眼部です。何故この接眼部が付いているのか分かりませんが、写真撮影をする際に必要になるのかもしれませんが、CR化してもF値は変わらないので、どのタイミングで使うのか良くわかっていません。



CR化ユニットを取り付けるためには、主鏡セルを丸ごと引き出す必要があります。接眼部の後部キャップをまず外してから主鏡セルを引き抜きます。



その際に光軸を狂わないように元の位置に戻す必要があるのですが、サイドの皿ネジの部分にマーキングをして位置を記録しておきます。CR化ユニットを装着する前に光軸はきちんと合わせておくようにしておきます。この鏡筒の光軸はきちんと合っているのでそのまま作業をします。



主鏡セルを引き抜いたら上に向けて中央のバッフルを抜きます。ねじ込んであるだけなので固着していなければ簡単に抜けますが、私のはちょっと固かったので道具を使って回して抜きました。この作業は主鏡の真上で行うので、引き抜いたバッフルや取り付けるCR化ユニットを主鏡の上に落とさないように注意が必要です。



CR化ユニットを慎重にねじ込みます。ネジ部が相当あるので結構の回数回さないと固定できません。この作業はタカハシでもやってくれますが、3万円以上します。光学系の清掃も合わせてやってくれるので主鏡に触りたくない人には好都合ですが、自分でできればその費用はありません。まぁ、主鏡セルを鏡筒から外すのだけが面倒ですがそれ以外は一般的なレデューサーなどを取り付ける作業と大差ありません。



外したバッフルとこれから取り付けるCR化ユニットですが、ユニットの前と後ろにレンズが入っています。このユニットを取り付ける事でミューロン250が単に惑星専用の望遠鏡から星雲星団も撮影できる万能写真鏡筒にアップグレードします。特に写野の周辺像は劇的に良くなるそうです。お値段的にも10万円以下なので、ミューロン250をお持ちの方はCR化を検討されてみてはいかがでしょうか。


春なのに大雪が降りました!

2020-03-14 18:14:13 | ブログ


今朝起きて驚いたのはこの風景だったからです。積雪20cmくらいで夕方過ぎても降っています。今年はもう雪が降らずに終わると思っていた矢先の事だったので、ビックリでした。今日はお客さんが近県から来られてご注文いただいた「CORONADO Solar MaxII 90-BF30」をお引き取りいただきました。残念ながら天気が悪かったので太陽を見ての現物確認はできませんでしたが、既に何度か検品はした商品ですので問題はありません。



雪が降るといつもの風景ですが、庭のTeleGizmosカバーを被せた機材類は全然問題無しです。庭には3台の機材を置いてありますが、全てTeleGizmosのお陰で機材を保護しつつ、いつでも気軽に星空観測ができるようになっています。赤道儀は極軸が完璧に合っているので、機材を乗せて電源をONにすれば直ぐに撮影ができます。寒い中で機材のセッティングや極軸合わせをその都度行うのは骨が折れます。それをこのカバー一つで解決します。来週20日から在庫品の10%オフセールを行います。この機会にまだ使われていない方はぜひご注文ください。



Nexstar RevolutionマウントにミヤウチBJ100iBF双眼鏡を乗せて自動導入可能にしようと考えています。大型双眼鏡を自動導入化するには、必然的に経緯台を使う必要があり、以前にMeade LX-200クラシックタイプを使って作りましたが、このNexstar Revolutionなら双眼鏡のホルダーを作るだけで自動導入化できます。BJ100iBFはフローライトを贅沢に使った双眼鏡なので見え味も素晴らしいものです。出来上がったら観望会や星イベントなどに持っていきます。

ところで、お店にNexstar Revolution 9.25"があります。お引き取り限定としてありますが、2個口での発送にも対応します。近いうちにビクセンからも販売されると思いますが、お値段は相当上がる見込みです。自動導入架台では唯一のリチウムイオンバッテリー内蔵でスマホからコントロールできるのが魅力です。また搭載鏡筒を乗せ替える事ができるので、用途にやって使い分ける事が可能です。私のように双眼望遠鏡を乗せて使ってもいいでしょう。