ここ最近は、CORONADO PST Hα太陽望遠鏡の修理依頼が相次いでいます。店のストックスペースにはPSTが沢山置いて修理を待っている状態です。この独自のサービスを始めてから既に結構な数のPSTやブロッキングフィルターの修理をこなしています。修理を終えてお返したPSTなどは、修理前より当然良く見えるようになっていますが、多分劣化前の新品時よりは良く見えるようになった個体が多く見られます。修理前には必ずその状態を把握するために太陽を見ますが、イメージが暗くても多少の彩層面の見え方は分かります。それでも修理後はそれより良く見えるようになっていると感じています。それは交換に使用されるブロッキングフィルターの性質がオリジナルのBFとは若干異なることによるものなのかもしれません。
何れにせよ、まだ当店でPST等の修理等を行なっているのを知らない方がほとんどだと思いますので、良く見えなくなって押入れ等に仕舞われているPSTがあったらぜひ当店へ入院させてください。またもし劣化したPSTをお持ちで修理してまで使う事が無い場合には、当店へお出しください。他店よりは間違いなく高くお引き取りできます。当店ではその他の天体望遠鏡なども買取りしておりますが、当店の査定額は望遠鏡販売店や中古販売店などよりは良いお値段で査定できます。ですから他店で低い査定だった場合にはぜひ当店へご相談ください。
今日届いたHDMIケーブルですが、5メートルの長さがあります。何でこんな長い延長ケーブルが必要かと言うと、アストロカーのサイドに取り付ける150インチの電動スクリーンを発注したのですが、そこに画面一杯で投影するには、4.5メートルのプロジェクターまでの距離が必要です。電視観望する際に、液晶タブレットを使うのですが、タブレットは同時にASIAIRを使って20cmクーデ式赤道儀をコントロールするので、望遠鏡からあまり離れられない事から必然的に液晶プロジェクターとタブレットまでの距離を5メートル程度とらざるを得なくなります。という事でこの長い延長ケーブルが必要だったので注文しました。
明後日もまた小海リエックスホテルでスターウォッチングを行いますが、晴れたら100インチスクリーンに天体の姿を投影する電視観望を始めてやってみます。150インチスクリーンを使うのは、まだ先の事ですが、20kgの重量があるスクリーンをアストロカーの上部サイドに取り付ける金具を作ったりして固定してから本格稼働します。それに合わせて月や惑星の姿もスクリーンに投影できるように新たな望遠鏡とカメラも取り付ける必要があります。星雲星団だけなら今の機材でいいのですが、月や惑星となると60mmのガイドスコープでは力不足なので、80mmのガイドスコープを取り付けてカメラを切り替える事で月惑星と星雲星団の電視観望を切り替えようと準備しています。
先日も書きましたが、AP赤道儀にワイヤレスユニットを取り付けて使うのは、ビクセンでは推奨はしていないそうです。従ってカスタマーサポートでそれについて問い合わせても望まれる回答はしてくれないでしょう。これは、AP赤道儀にスターブックTENを取り付けて自動導入を楽しんでいる方同様で、ワイヤレスユニットを取り付けてもその状態によっては正しく機能しない事があるそうですので、そういう意味もあって同社では推奨しない。という事のようです。
しかし、実際には使っている方もいらっしゃるし、ワイヤレスユニットで動作もします。不思議な事にAP赤道儀と繋がればアプリの設定画面には赤道儀の種別として「AP」と表示されています。これは使う可能性もあるのでリストに入れてあるのだと考えています。私が先にも書いたその都度天体近くの星でアライメントをしてから自動導入するのは実際に機能するそうですが、問題は、子午線越えのリミッターが働かないので、子午線を超えてもいつまでも動作し続けて機材を破損させる可能性があるので、赤道儀の機能などをきちんと理解できている人でないとAP赤道儀でワイヤレスユニットを使うのはやめた方が良さそうです。