おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

レナード彗星を撮りました!

2021-11-29 16:07:36 | ブログ


早朝3時に起きて待望のレナード彗星(C/2021 A1)を撮りました。この画像はPENTAX 100SDUFII+MS-4赤道儀を使いましたが、当初その位置が全く分からずに、この後の画像の機材SX2赤道儀で捉えてから大体の位置を知ってから手動で導入して撮影をしました。画像は中心部を取り出したものですので、600mm相当くらいだと思います。ステライメージで30秒X10枚コンポジット処理をして仕上げています。わずか5分程度の間に彗星が移動しているので核が少し大きくなっています。太陽に接近してくるとさらにスピードアップするので、その場合は彗星核でコンポジットする必要があります。

月明かりとそばのLED照明があったので画面全体が白くなっています。しかし6.8等とは言え肉眼彗星になりそうな雰囲気です。驚く事に午前3時の気温はマイナス10度でした。今年は去年より早く寒くなりそうで、数年ぶりに松原湖の完全凍結が年内にあるかもしれません。



この後の画像は全てビクセンSX2赤道儀SB10仕様で撮っています。望遠鏡はR135の安価な反射タイプの望遠鏡です。見つけにくい彗星を探すには、スターブックTENの赤緯、赤軽の数値をステラナビゲーターで調べてからその位置を指定して自動導入するのが簡単そうです。実際それで導入ができました。スターブックTENにその都度彗星の軌道要素を入れやすくなっていれば、そんな事をしなくても彗星名を指定して自動導入できますが、その都度クロスLANケーブルを使ってデーターのアップデートをするのが面倒なので、敢えて電子メモリ環的な使い方で彗星を導入しました。アナログ赤道儀なら目盛環を使っても導入できます。



これからの画像は全て当店オリジナルの「お気軽撮影ズームアイピース」とCanon PowerShot G9Xコンデジカメラで撮りました。露出30秒でISO 3200設定です。R135の接眼部にアイピースをセットしてからコリメート撮影をしています。R135の直焦点撮影でも撮れますが、こんん大きさでは写りません。ズームアイピースの8-24mmの24mmの部分で撮影しています。月や惑星だとさらに拡大率を上げて撮りますが、彗星はその必要がありません。この程度の撮影なら誰でもできます。当店のお気軽撮影ズームアイピースをお持ちの方はぜひトライしてみてください。



こちらはプレアデス星団です。お試し程度に撮りましたが、こんな写真でも初めて撮る人には嬉しいものです。昔なら考えられない事です。同じく30秒露出のISO 3200です。G9Xは30秒露出が限界なので、それでこのくらい撮れるという意味です。



最後はオリオン大星雲です。これからの時期はどこでも良く撮られる対象ですが、天体撮影の入門的な被写体です。これが上手く撮れたらさらにステップアップすればいいでしょう。

しかし久しぶりに早く起きたので今頃眠くなっています。しかしこの分だとしばらく寝不足状態が続きそうです。とにかくレナード彗星がさらに明るくなって大化けして欲しいと願っています。

明日は先日の「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ2021」の反省会が役場であります。今回はあまりに多くの問題が露呈してしまったので、それを来年開催する場合に改善できるかがこのイベントが継続できるかの絶対条件となります。正直なところ私の負担があまりに大きくて、私に代わる人がいればお役御免を申し出ようと思っているくらいです。しかし主催者は来年も開催するつもりなので難しい判断をしなければいけないでしょう。

レナード彗星(C/2021 A1)が肉眼彗星になるかも?

2021-11-28 17:42:09 | ブログ


今の早朝の東の空を賑わしているのは、久しぶりの肉眼彗星になるかもしれない「レナード彗星」ですが、そろそろ明るくなって立派な尾を引いた姿をネット上で見る事ができます。現在6.8等星くらいの明るさになっていますが、私はまだ見ておりません。明日の早朝に早起きして愛機PENTAX 100SDUFIIで撮影してみようと準備しておりますが、もしかしたらポラリエUとビクセン FL55SSで撮るかもしれません。200mmだとちょっと見栄えしないので、100SDUFの400mmで撮ってみるかもしれません。PENTAX MS-4赤道儀はTeleGizmosカバーを被せた状態で5年くらい放置しておりますが、極軸がしっかり合わせてあるので、400mmでも10分くらいは平気で点像を維持してくれます。



レナード彗星は、これから太陽に近づくにつれてどんどん明るさを増してきて、12月12日には3等台の明るさになると予想されています。これまでも色々な彗星に出会いましたが、この彗星は尾が大きく発達しそうな感じがします。これまでも素晴らしい彗星がやってきましたが、肉眼で見られる明るさと立派な尾を見せてくれる彗星は本当に久しぶりです。とにかく楽しみです。



明日早朝はこの機材でレナード彗星を撮ります。相当久しぶりにTeleGizmosカバーを外して電源を入れて100SDUFIIでテスト撮影をしてみましたが、以前と変わらず素晴らしい追尾精度を維持していました。ピラーは特注のオールステンレス仕様なので、全く錆びていません。このピラーは神戸にいる時から使っていますが、もう15年以上経っています。重量があるので移動観測には使えませんが、抜群の安定感なので、撮りたい時にはいつでも機材を乗せて即撮影ができます。これもTeleGizmosカバーがあればこそです。とにかくしばらくはレナード彗星から目が離せません。



立派な尾を見せてくれとなると、何とか撮影したいものですが、一般のカメラレンズだけではなかなか立派な尾を写すのは難しいので、出来れば大きく写したいものです。その場合に最高に役立つのが当店で販売している「お気軽撮影ズームアイピースセット」です。画像はこのセットにカメラはコンデジ「Canon Power Shot G9X」で撮っています。これだけ大きく写ると迫力があります。望遠鏡も特別なものではなくて、撮影のコツさえ分かれば初心者でも撮れます。今回もこのアイピースセットで迫力あるレナード彗星の姿を撮りたいと考えています。ただ、残念ながらご注文いただいてもアイピースが在庫切れなので、撮影には間に合いません。とにかく久しぶりの素晴らしい彗星を逃さずにしっかり撮りたいと思っています。



小海町の観光案内所で「星フェス展」と称してほとんど私の写真を展示してあります。11月初旬からやっているのですが、先日2点の作品を追加した時に初めて会場に行きました。コンセプトが良く分からない展示方法ですが、とりあえずは協力しています。



一応は今日で終了なのですが、次の展示品が来ないようなので、もう少し展示しておくそうです。これまで多くの写真を国内外で撮影してきましたが、写真展というのをやった事が一度もありません。特にやりたいという思いもありませんが、どうせやるならカメラメーカーのギャラリーでやりたいと思っています。2年前にニュージーランドでカメラ類を盗まれていなければ今ごろ東京新宿のギャラリーで企画展を開催していました。その後にコロナが始まったので、次にその機会があるとしても、3-4年くらい先になるでしょう。企画展となるとある意図を持って開催するので、新たに撮るとなると少なくても数年、場合によっては10年はかかります。しかし命尽きるまでには一度はやってみたいものです。ですから小海町のは写真展でも何でもありません。ただ写真を展示しているだけですので、お知らせもしておりません。



Meade LX200GPS 40用の接眼部の回転装置を作りました。1kgもあるような巨大なアイピースを使う際にどうしても回転してしまうのを防ぎつつ、自由に回転させてアイピースを覗きやすくする為に製作しました。純正のままだとその都度2インチダイヤゴナルを回転させるのがとっても面倒で、その都度しっかり締め付けないと簡単に回ってアイピースを落下させてしまう事があるので、こんな物があれば便利だと考えて作りました。望遠鏡を納品した際にユーザーが使いづらいと感じたら、極力アドバイスしながら必要な部品は出来るだけ要望を聞いて作ってあげるようにしています。望遠鏡を納品したら終わりではなく、その後も使いこなせるようになるまでは、しっかりサポートするのが当店のやり方です。



このGレーザーポインターもその一つですが、ユーザーさんが背が低くてファインダーに届かないので、それを補う為にGレーザーポインターホルダーを作りました。これがあればアライメントの星を導入する際にファインダーを覗かずにある程度までは導入できるようになります。近くに他に天文台などがあると迷惑となりますが、幸い近くにはそういう施設なども個人の施設も無いので、問題は無さそうです。
しかし、このホルダーを作ってみてから気がついたのですが、光学ファインダーも併用できるよにした方がいいので、両方を同架できるように新たに部品を作ろうと思っています。

今日は夕方から軽トラック2台分の薪材を買ってきました。これで1ヶ月は持たせたいですが、ちょっと無理かもしれません。まだ一冬過ごすのにあと6台〜8台分くらいは購入しないと足りません。薪ストーブは本当にお金がかかります。田舎暮らしが安くつくと誰が言ったのか分かりませんが、まだ神戸にいた時の方が遥かにお金がかかりませんでした。田舎は税金も物価も何もかも高くていいところ無しです。人も8年住んでいる人間に未だによそもん扱いですので、閉鎖的で新しい事を好まない人が住人の大半を占めています。唯一星が綺麗なのが救いですが、それも無かったら逃げ出しています。

久しぶりのポラリエU . . .Solar MaxIII 70DS

2021-11-27 15:55:13 | ブログ


昨夜は蓼科で泊まって霧ヶ峰方面で撮影をして戻ってきました。風が強くて三脚ごと飛ばされそうでしたが、車を風上に置いて何とか撮影ができました。ここ最近は撮影をしていなかったのですが、久しぶりにポラリエUのセットを使って撮影をしました。予想では八ヶ岳が綺麗に晴れて良い絵が撮れると準備して行きましたが、結果的に雲がかかっていてこんな画像になりました。

昨夜泊まったのは「東急ハーベストクラブ蓼科アネックス」でしたが、今朝チェックアウトの際に支払ったのは、2,650円でした。一人で43平米の広大な部屋でしたが、民宿の雑魚寝より遥かに安い料金でハイグレードホテルに泊まれました。この料金のからくりは、「長野県民宿泊割引」が5,000円+2,000円クーポンと「ちの割」が3,000円割引でトータルでは、一泊10,500円から8,000円の割引を受けられて、入湯税150円が加算されるので、トータル2,650円という事になります。しかし2,000円のクーポンがさらにつくので、それでホテル内で買い物ができるので、実質650円で高級ホテルに一泊できた事になります。ただ、この割引は長野県民だけなので、他県からの人には適用されません。しかし、長野県へ他県から友人などが訪ねてきて県内に泊まる場合にも使われているので、結構使えます。

先月も結構この県民割を使って白駒荘などにも格安で泊まったので、結構利用しています。私も昔は車中泊の常連だったのですが、今はほとんど海外へ行った時にしかしません。



画像はありませんが、今日戻ってきたら驚く事に雪が降っていました。蓼科でも雪でしたので、ちょうどスタッドレスタイヤに交換した直後で良かったです。今日は日中でもマイナス気温だったので戻ってきてから直ぐに薪ストーブを焚きました。いよいよ本格的な冬に突入しそうです。12月も色々と忙しくバタバタしておりますが、ビクセンから赤道儀類を色々仕入れました。年末にかけてお安く販売しようと準備しております。

それから、しばらくCORONADO製品を販売しておりませんでしたが、来月中にSolar Max III 70DSダブルスタックHα太陽望遠鏡が数本入荷します。検品後に販売しますが、米国では既に検品してくれていますのでまた届いて問題が無ければ販売します。ただ、今は円安でドル=115円くらいになっているので、販売価格に反映させないといけません。クレカで決済をしていますが、実際には120円=ドルになってしまうので、もはや海外製品は以前のように安くはありません。それでも当店の価格は無検品で販売している国内よりは遥かに安いと思います。良く見える安心して使える太陽望遠鏡をお探しの方はいつでもご相談ください。それからブロックングフィルターもいくつか発注しておりますが、入荷は年明けくらいになるかと思います。これも検品が必要なので、時間がかかります。

久しぶりの素晴らしい皆既月食を見ました!

2021-11-20 17:56:06 | ブログ


昨夜の皆既月食(98%の)は、日本全国で見られたようです。まぁ、当然見られなかった所もあったそうですが、各地で相当盛り上がったと思います。当地も月の出から終わりまで一部雲に覆われた時間もありましたが、皆既中は100%見る事ができました。私は八千穂高原の白樺原生林で撮っていましたが、EOS Rの変換アダプターを忘れてしまい、FL55SSでの撮影は強引に取り付けて撮影しました。それでも何とか撮れるものです。一応ポラリエUに乗せていましたが、追尾の必要は無かったと思いました。カメラのファインダーを通して見るのも綺麗でしたが、肉眼で周囲の景色と共に見るのが一番美しいと感じました。



白樺原生林から撮りましたが、中望遠クラスが必要でした。持っていないので仕方ないですが、次までに揃えておこうと思いました。満月でもこれだけ星空が写るのは、地球の影で満月光が抑えられるからだと思います。途中「レストハウスふるさと」で数名が三脚を立てて待っていたのを見かけましたが、天文ファンでは無さそうでした。どうやら月がどっちから出てくるのか理解していない状態で三脚を立てていたので、普通の写真ファンでしょう。本当なら白樺原生林と共に美しい月食を撮りたかったのですが、ロケハンをしていなかったので、その美しさを活かせませんでした。

今日は店舗営業日ですが、二組のお客さんが来店されて商品を買っていかれました。1組のご夫婦は初めて望遠鏡を買いに来たそうですが、セレストロンのStarSence SkyExplore DX100AZを買っていかれました。当店の事はビクセンHPで店舗検索をしていたら、ご自宅から近い場所にある事が分かって来てくれましたが、その方が言われるには、機種が分かればネットで買えばいいが、できれば実機を見てアドバイスしてくれる店舗で買いたいとの事でした。当店は甲信越では唯一の実店舗がある専門店です。まだ展示機種は少ないですが、これから特に電視観望のコーナーも作ってより多くの方々にご来店いただけるような店作りをしていきたいと考えています。在庫も人気機種は極力常時持っておこうと思います。

中古品が色々とあります . . .今日はalmost 皆既月食です!

2021-11-19 14:57:05 | ブログ


今日は久しぶりの皆既月食ですが、95%かけるそうですので、ほぼ皆既月食と言ってもいいでしょう。赤銅色のビーバームーンが見られるかもしれません。私はこれからレストハウスふるさとへ上がって撮影します。もちろんそこでは撮影はしませんが、良さそうなところを見つけてそこで撮影します。天候は今現在は東側には全く雲が無くて一面青空が広がっていますので、ほぼ見られると思います。星フェスが終わって1週間になりますが、その後もずっと晴れの天候が続いています。11月は寒いですが、やはりイベントをやるなら11月がベストでしょう。スタッフから8月にやったらと言われましたが、天候が不安定ですし、他のイベントとも重なってしまうので、あまり良いとは言えません。



ところで星フェスにかかっている間に中古品がたまってきました。大物は「Meade LX200GPS 35 自動導入経緯台」、「セレストロンCPC1100自動導入経緯台」などがあります。いずれは販売しますが、Meadeの14インチは巨大なので観測所などに入れる方でないと持て余すでしょう。脚は純正のアルミピラーが付属します。動作は今の所問題ありません。お引き取りが条件となりますが、いずれ販売しようと思います。CPC1100は、コントローラーが不調です。交換したらきちんと動作してくれるので、WiFiアダプターを介してスマホで使うのであれば問題ないでしょう。他にもJP赤道儀がピラー付きであります。できれば少しメンテナンスをしてから販売しようと思っています。



懐かしい西村製作所の15cm反射望遠鏡セットがあります。これはミラーを再メッキして店に展示しておこうと思っています。鏡筒が意外にも綺麗なので、ミラーだけ綺麗にして残そうと思っています。来年の星フェスで皆さんにツァイス13cmと一緒に見てもらおうと考えています。



先日納品したMeadeの40cmシュミカセ用に接眼部の回転装置を作ろうと図面を書いています。今は特注製作がほとんど無いので、色々と作りたい物もあるので、年内はその作業をしばらくやろうと考えています。

来年の星フェス開催に向けて

2021-11-16 17:20:47 | 国内イベント


前回のブログでは色々と書かせていただきましたが、今回の星フェスは4回目にしてこれだけの盛り上がりになったのは一言では言えない多くの幸運もあったのだと理解しております。13日の午後に駐車場が一杯になったのは、当初からある程度は予想しておりましたが、ここまでとは驚きました。今後参加人数の増加が見込まれる可能性も考えて来年以降の開催を考えていく必要がありそうです。



佐久穂町の音楽グループの方々の演奏でしたが、皆さんボランティアで参加してくれました。隣町からと言っても、わざわざ演奏しに来てくれるのは色々と大変です。こういう方々に支えられて星フェスは成り立っています。とっても素敵な演奏会でした。



ヤマハさんのe-Bikeの試乗会で乗ってみた60万円もする超高価なe-Bikeですが、乗り心地は抜群でした。私のパナのXU-1よりは遥かにパワフルで乗りやすかったです。特にサスペンションが前後にあるので、スキー場のゲレンデを下りましたが、安定感抜群でした。予算があったらバックにカメラと双眼鏡をいれてフィールドを走り回りたいものです。来年も来てくれるか分かりませんが、今回の出展で大きな収穫もあったそうそうなので、来年はまた違った展開でやってくれるかもしれません。



今回の講習会は全11講座ありました。前回よりは少なかったですが、当初はもっと少なくて屋外でやる予定でしたが、コロナが収まってきたので、急遽室内に変わりました。しかしそれで講習会もプロジェクターなども使えるようになり、より理解しやすくなったと思います。来年はまだどうなるかは決まっておりませんが、開催日が決まったらいくつかのテーマに沿った講習会を皆さんと共に考えていきたいと思っています。

今回は講習会会場に看板や案内が無かった事で、リエックスホテルさんに大変ご迷惑をおかけしてしまいました。この星フェスではリエックスホテルさんはとっても頑張ってくれました。参加されるお客様を最大限もてなすために色々と趣向を凝らして協力してくれました。星フェスの開催ではホテルさんのご協力が無ければ実現していません。

イベントというのは大なり小なり企画運営するのはとっても大変です。運営するのが民間の利益重視で行うものなら、プロ興行師に依頼してやってもらえば簡単ですが、知識も経験も予算も少ない小さな町でそれを行うのは、想像以上に大変なものです。人様の揚げ足を取ることは簡単ですし、クレームをネット上で言うのも簡単です。しかし、純粋に皆さんに楽しんでもらうために何の利益も考えずにひたむきに行っているイベントに対しては、もう少し暖かい目で見てあげて欲しいと思っています。

星と自然のフェスタ2021へお越しいただきありがとうございました!!!

2021-11-15 09:45:27 | 国内イベント


昨日で無事に終わった2021年の「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ2021」ですが、前回より多くのビジターさんにお越しいただきました。この場にて御礼申し上げます。寒い中遠方或いは近場からお越しいただきありがとうございました!
色々と毎回ドタバタあってご迷惑をおかけしながらも無事に終える事が出来ましたのも、一重に小海の星フェスを支えてくれる方々のお陰であると感謝しております。

本年はコロナ禍の最中での開催となりましたが、開催が近づくに従い感染者が激減して緊急事態宣言も解除されて、ほぼ全ての規制が解除或いは緩和されたところに、さらに11月特有の好天が味方して最高の環境で開催ができました。これも皆さんの日頃の良い心がけと星フェスを影ながら応援してくれる気持ちがポジティブに現れた結果だと考えております。



今回の開催で色々と問題が浮き彫りとなり、多くの参加者様にご迷惑をおかけしてしまった事、また混乱をさせてしまった事については、主催者の小海町だけでなく、実行委員で全体のプロデユースもしている私にもその責任があります。まずは大変申し訳ありませんでした。会場の案内板の不備やスタッフの事前教育の不備、受付での案内不足なども含めて、開催前に想定できた事でしたが、そこまでの十分な指示が出来ていなかった事も今回の問題の要因ともなっております。色々と言い訳も出来なくはないですが、

一つだけ言い訳をさせていただくとしたら、小海町にとってこれまで経験がない規模のイベント開催で、またその担当者が観光課のごく一部の人間が私と共に多くの事を決めてやっております。受付をしているのは全て役場の職員です。他のイベントは天文ファンのボランティアで成り立っていますが、小海町は違います。そういった部分もあり、星のイベントそのものには全くといって良いほど知識も経験もありません。ある意味そういう環境でこれだけのイベントを主催しているのは無謀極まりないかもしれません。それでも何とか出来ているのは、町に来てくださる参加者様や講師の方、出店者の方々のご理解とご協力の賜物であると考えております。

星フェスの開催費用は全て町の予算で町民の税金から出ています。もちろん関わっている私自身も町からもお客様からも一円もいただいておりません。今年から出店者さんからは僅かな料金をいただいておりますが、それは全て抽選会に使っておりますので、来てくれたお客様に還元しております。という事で長くなってしまいましたが、だからと言ってこのままで良いとは誰も考えておりませんので、来年も続けるという事になれば皆で話し合って最善を尽くして開催できるようにしていきたいと願っております。



ここで私だけの考えを少しだけ言わせていただきたいと思いますが、海外のスターパーティーと比較して日本人の気質もありますが、アメリカのスターパーティーを例にとると、日本のとは相当その内容がかなり違っています。まず会場にスタッフらしきのは居ても誰なのか分かりません。料金も二日で5,000円以上徴収されても特別な事はしてくれません。講習会も勝手にその時間に行って勝手に見て終わりです。アナウンスもありません。司会などもおりません。それでもアメリカ人は誰も文句を言う人はいないようです。多分そういうやり方が普通だと考えており、基本自分で必要な事は自分で調べて自分で行動するのが海外では普通の事なのだと考えています。日本のイベントは、海外と比較してとても親切で良心的だと思います。海外がそうだから小海町もそうであって良いとは全く考えておりません。

小海町の星フェスは今回で4回目を終えました。5回目を開催するかどうかはこれから決めていきますが、できるなら来年以降も開催していくために、皆で悩んで考えてより皆さんに愛される「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ」を開催していければと思っております。

とにかく今回は最高の天候にも恵まれて多くの方々にお越しいただけた事は感謝という言葉だけでは足りませんが、その思いを次へ生かしていこうと思っております。また次回も皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。

最後に、テレスコ工作工房のお店は結局できませんでした。アストロカーの運用で終わってしまった感じです。来年は私が受付に常駐して皆さんのお世話をしようと考えています。お店も少しだけやらせていただければと思います。

北八ヶ岳小海・星と自然のフェスタがいよいよ開催です!

2021-11-12 12:05:39 | 国内イベント


いよいよ明日に迫った小海町の星フェスですが、画像は午後12時現在の東の空です。とても良く晴れています。ただし風がやや強いです。これからテント設営に行かなければいけないですが、テントフレームを立てるまでに風が止んで欲しいです。天気が良いのはいいのですが、風が強いとシンチレーションも悪くなるので、日中の太陽観測や夜lの星空観測で惑星などを見せる際にはあまり高倍率で見せられません。

今朝、YouTubeで上高地のライブ中継を見て驚きました。雪が降っていました。立山も吹雪いていました。どうやら日本海側に近い高山では雪が降っているようです。しかし、幸いにも八ヶ岳は大丈夫のようです。この後も時間によっては雨が少し降ったりするようですが、雨が降らなければ雪にはならないので、とりあえずは大丈夫だと思います。最悪雪が降ってきた場合には、晴れて道路の雪が溶けるまでは無理に運転をしない方がいいでしょう。と言っても心配なのは、小海リエックスホテルからR141へ降りるまでです。とにかく夜間にこちらへ上がってくる方はくれぐれも安全運転でお越しください。



ところで、メイン会場での当店ブースでの営業ですが、基本的には今回は営業は特に考えておりません。しかしブースはありますので、大人気のTeleGizmosカバーくらいは持って行って販売しようと思っています。実は恥ずかしながら釣り銭もご用意しておりませんので、商品価格は通常よりお安くして1,000円単位のお値段にしようと思います。またできればガラクタ類が相当ありますし、中古品も色々とあります。しかしブースに私が居ない事が多いので、今年はやめておこうと思います。当日、太陽望遠鏡などのご相談があればブースにてご相談ください。私の会場内の居場所は、講習会会場(ホテル2階白樺)、アストロカー、販売ブースのいずれかにおります。ブースには担当者もおりますので、必要なら声をかけてください。

以上ですが、明日はまた皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。どうぞお気をつけてお越しください。

ハイテクアストロカーを見に来てください!

2021-11-11 16:39:20 | 国内イベント


先ほどまでアストロカーを会場のホテル駐車場へ移動してきました。この横にビクセンのキャンピングカーも来ます。まだ取り敢えず置いてきただけなので、今夜に再度行って正確に位置決めしてからアウトリガーで車体を持ち上げて水平出しをしてから、極軸を合わせて準備完了となります。従って明日の夜から稼働させますが、12日だけは12日にリエックスホテルに泊まっている出店社や関係者だけで星空鑑賞をしてもらおうと思っています。天文ファンや一般の方々は13日からとなりますので、予めご理解をお願い致します。



私が5月に譲り受けてから半年が経ちましたが、あれから色々とカスタマイズして、かなりアップグレードしたと思います。昨夜は改造後初めて「ASIAIR PRO+ASI482カメラ」を取り付けて電視観望ができてPlate Solve機能も働いて自動導入が完璧にできました。ただ、この画像はファインダーとして使っている60mmのガイドスコープからのイメージですので、20cmクーデ式のイメージではありません。この60mmガイドスコープを取り付けて電視観望をする事で、クーデ式の眼視と比較しながら観察できるのを目的としているので、あくまでメインはクーデ式で見せる天体の姿です。



しかし、Plate Solve機能が働く事で自動導入が完璧に働いて常に目的の天体が視野中央に導入してくれるのは気持ちの良いものです。最初にワンスターアライメントで天体の同期を完了させれば、その次からは自動導入ができるので、とても便利です。もちろん望遠鏡のコントロールはWiFiでタブレットPCを介して行うので、アストロカーの外にいても一人で出来るので、他の施設のように5人もスタッフが居なくても何とかやっていけます。



13日と14日の昼間は20cmクーデ式で太陽のHα像を見ていただきます。画像のはシングルですが、当日はダブルスタックで彩層面の詳細を見て欲しいと思っています。このダブルスタックは旧タイプとSM2の前タイプの複合ダブルスタックですが、これまで数多くのSM90を見た限りでは良く見える部類の個体です。これを五藤光学の20cmEDアポで見るのですから、素晴らしいイメージは期待できるでしょう。



ブロッキングフィルターは、BF15なので太陽面の全面は見えませんが、90%以上は見えるので特に問題ないと思います。アダプターも専用の光路長が最短の物を作りました。BF30もあるのですが、イメージがやや暗いので今回は使いません。

明日はいよいよテント設営ですが、お昼から夕方近くまでは作業があります。夜はホテルで夕食を出展社の方々とご一緒してから午後8時くらいからアストロカーで星空を見ていただこうと考えております。もしコロナが無かったら、前回大好評だった懇親会をするところでしたが、それが出来ないので、レストランで食事を兼ねて交友を深めようと思います。12日に来られる方で夕食のみご要望の方はホテルフロントへご確認ください。



今日から開催中の天候ですが、まさに素晴らしい星見日和となりそうな天候です。今年で4回目ですが、天候の心配を全くする必要が無かったのは今回が初めてです。毎年この時期は毎日延々と好天続きで毎日星空が見えていましたので、星フェスを開催するなら天候の安定している11月がベストであると考えていました。今回はたまたま11月になりましたが、来年以降も11月開催が良さそうです。

天気が良い分寒さも厳しくなって来ますが、今のところはノーマルタイヤで問題ありません。私のタイヤはもう溝が無くなって直線の溝だけが残った状態ですが、それでも12月まではこのままです。ただし夜にレストハウスふるさとや麦草峠へ上がられる方々は、路面凍結が部分的にありますので、走行には十分お気をつけください。

最後に、日本では星のイベントがいくつかありますが、その中でも小海町が適しているのは、天候が安定している事、標高が高い(1450メートル)での開催である事、また直近に標高2000メートルを超える星空絶景地があり、マイカーで上がれる事です。都心からのアクセスも良くて上信越道、中央道のいずれからも東京から3時間程度で来る事が可能です。また小海町のお隣は「星の聖地」と呼ばれる野辺山です。とにかく星のイベントを開催するにはこれ以上無い最高の条件を持っているのが小海町です。とにかく明後日は極上の星空を堪能していただければと思います。

星フェスへお越しの皆様へ . . . 駐車場での機材設置等について

2021-11-10 15:00:47 | 国内イベント


まず、最初にお詫びしなければいけない事があります。公式HPでの情報の伝え方、SNS上での伝え方に大きな問題があり、興味を持っていただいている方々にご心配や混乱を与えてしまっている事に申し訳なく思います。ただし言い訳を少しだけさせていただきたいのですが、今年の開催が最終的に決まったのは9月30日の時点での事で、それまでは一応は開催が決まっておりましたが、確定後にコロナ感染者が一時期25,000人にもなった事もあり、このまま開催して良いものかどうか皆で悩んでおりました。しかし9月に入ってから急激に感染者が激減して、尚且つ緊急事態宣言も解除されてやっと開催が確定した次第です。

本来なら、このような準備が十分にできない状態での開催は見送るべきとの意見もあるかと思いますが、約2年間リアル星イベントが開催されていない事もあって、何とかして開催できないかと考えていた所に背中を押すように感染者が激減してきました。このイベントは多くの方々がとても楽しみにしてくれています。あと3日後に迫った「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ2021」をぜひ盛り上げて皆さんに楽しんでいただきたいと思って、スタッフ一同頑張って作業をしております。当日の天候も概ね晴れ模様で、それも後押ししてくれています。当日は久しぶりに皆さんと一緒に標高1450メートルの「天空の楽園」で星空を堪能させていただきたいと思っております。

以降、当日の駐車場の利用の仕方等について詳細にご説明致しますので、会場地図と共にご覧いただければと思います。

まず最初に、当ブログで「駐車場内での望遠鏡等の設置はしないで欲しい」というものですが、これをできないとなると何のための星イベントだという事になってしまうので、それについては、駐車場の空きスペースがある限りは周囲の状況を見てご判断いただきたいと思います。夜間は駐車場が一杯になる事は考えにくいですが、日中はクラフト目当ての一般参加者さんも来られるので、その際に駐車場が無い状態で機材でそのスペースを使われてしまうと、皆さんお困りになるので、特に日中に関しては他の参加者さんの事も考えて可能な限り駐車スペースを空けていただければと思います。

ただし、どうしても機材を動かせない、動かしたくない場合には、キャンプ場をご利用ください。@1,000円の有料となってしまいますが、車で入ることもできますし、夜間の撮影などにも便利だと思います。本来は通常3,000円を頂いているオートキャンプ場ですが、星フェスの期間だけOPENして料金もお安くしてくれています。ぜひご利用ください。



まず最初は、会場内で最初の駐車場ですが、第四駐車場です。一番会場から遠いですが、誰にも邪魔されずに撮影などを楽しまれたい方は、こちらをご利用ください。



こちらは第三駐車場です。広さは第四と同じくらいで、60台くらいは駐車できると思います。



こちらが第二駐車場で、メイン会場に最も近い一般駐車場です。クラフトエリアには最も近いので、クラフト目的の方にはいいでしょう。ここまで来るとホテル側の街灯が一番近いので、北東の撮影では気になるかもしれませんが、街灯の消灯については後ほど詳しく書きます。



こちらも第二駐車場ですが、最も大きくて120台くらいは駐車できます。これまでも星フェスではここに駐車する方が一番多く、メイン会場には近いのでここから埋まっていきます。基本、早い者勝ちですですので、入った順番になります。



第二、第三、第四駐車場の横にある道路は左側が駐車できるスペースになっており、縦列駐車できるようになっています。ここも利用可能です。ただしここでは望遠鏡を出すのは難しいでしょう。



ここがホテルのキャンプ場です。@1,000円ですが、トイレも水場もあります。基本キャンプ場なので火を使うことが禁止されていないと思いますが、空気がとても乾燥しておりますので、周囲の草地に火が移ると山火事になるので、くれぐれもその扱いにはご注意ください。特に火を使う方はホテルフロントで事前にご確認ください。ここには車で乗り入れができます。テントももちろん張ってもらって構いません。



トイレはこのスキーハウスのをOPENすると思います。西側の山が近いですが、それ以外の方角には大きな山もありませんので、機材を置いて一晩中観測するにはいいでしょう。



ここは私のアストロカーとビクセンのキャンピングカーが入ります。前回は、ここでフリマをやっておりましたが、今年は場所を移動して、ホテル玄関前の芝生上で店を広げてください。



このメイン会場手前のスペースは、飲食コーナーになります。11台のキッチンカーにテーブルや椅子を配置します。飲食はここ以外にもリエックスホテル専用ブースでホテル特製カレーや星フェス限定スイーツやシャトレーゼのスイーツを販売します。もちろんホテル内ではランチタイムにお食事もできます。

またR141から会場へ上がってくる時にシャトレーゼグループの「YATSUDOKI」スイーツハウスもあります。常時お客さんで賑わっているので、ここでお土産を買ってもいいでしょう。



こちらが企業、販売店ブースがあるメイン会場になります。会場へ入る前には2箇所の受付があり、そのいずれかで必ず検温や消毒などを済ましてから会場にお入りください。その際に限定1000個の記念バッチがもらえます。このバッチが実質入場券ともなりますので、会場におられる時は常時付けておいてください。また豪華な景品が当たる抽選会の番号も受付登録時にもらえます。望遠鏡や10万円以上する豪華な景品が当たりますので、必ず受付登録をしてからお入りください。



最後にこちらのスペースは、クラフトスペースとホテル駐車場になりますので、一般車は駐車できません。駐車するには駐車票が必要です。以前にもありましたが、一般の方が駐車されるとナンバー等で呼ばれるので、それだけはおやめください。原村の星まつりで駐車等の規制がとても厳しくなったのも、ごく一部の方がその決まりごとを守らない事から始まっていますので、小海の星フェスは皆さんのマナーを信頼して厳しい規則などを敢えて公式HP等には記載しておりません。ぜひご理解いただき、気持ちよくご利用いただければと思います。

ちょっとこれからアストロカーのテストへ出かけるので、最後にしておきますが、天体観測時の場内街灯についてお知らせ致します。今年はホテル前だけを除いて、午後9時か10時には駐車場等の街灯を全て消灯します。車中に貴重品などを残して離れる方はご自身で管理されてください。万が一紛失盗難などありましても主催者側では責任を持ちかねます。安全上からして多くの人がいる時に街灯を消してしまうのは、問題かもしれませんが、標高1450メートルの極上の星空を楽しんでいただくために特別に対応する事にしました。

当日は上限の月が夜半前までありますが、午後11時を過ぎると漆黒の闇ダークナイトが最高の星空を見せてくれるはずです。今や小海町の星空はあの阿智村や野辺山より素晴らしいと感じています。ぜひそれを堪能ください。

ちょっと長くなりましたが、最後にもう一度、駐車場での機材設置については、他のお客様の事も配慮頂いて上手にお使いいただければと思います。ただし場合によっては日中に機材の移動をお願いする場合がありますが、ご快諾いただければ幸いです。