ポラリエ雲台ベースの製作が一区切り終わりましたので、お待ちいただいている一般加工製作に入りました。その最初がこのタカハシFSQ-106EDにSolar Max II 90フィルターを取り付けるアダプター製作です。
これまで2度製作したこのFSQ-106用ですが、今回のアダプターはフードを外した後に残る固定リングにねじ込むように作っています。フードに取り付けるタイプより作るのが手間がかかる上に、全体のサイズが大きいです。丁度対物レンズユニットをすっぽり覆うような形状です。しかし、見た目はこちらのほうが格好良く、アルマイト処理をすれば鏡筒に溶け込むように考えて作っています。
使い勝手は、以前のもののほうが良かったと思いますが、太陽観測を中心に考えられるのであれば、このタイプがいいでしょう。
合わせて製作した「FSQ-106ED用Sol-Rangerファインダー」です。本体には純正のFQRベースが付いていましたので、それに適合するように同じくワンタッチで取り付けができるようなものを作りました。
このSol-Rangerファインダーホルダーは、NCフライスで脚と一体型で一つの材料から削って仕上げていますので、小さくても手間がかかっています。普通の製作所で1個ものの製作で同じものを作ってもらったら数万円程度は請求されてもおかしくないでしょう。うちはそこまではしませんが・・・。それ以前にやってくれるかどうかです。使い勝手は通常のファインダーと全く同じで、先端の3ヶ所で軽く固定し、手前の3ヶ所で視野調整をします。
こちらも同じく、太陽ファインダーのSol-Seacherファインダーです。これも同じ方からのご依頼によって作りました。使用鏡筒はBORG 60EDにSolar Max II 40を取り付けたHα太陽望遠鏡です。こんな小さな望遠鏡でもファインダーは必要です。PSTでもファインダーが付いていますから、同じことです。
また、他にもBORG45EDや50mmファインダーにジャストフィットする金属フィルターを作っています。これは既製品の金属フィルターをピッタリマッチするように、内側に機械加工によってスペーサーを入れて外側からきっちり固定できるようにしたものですが、幾人かの方からご依頼があってお作りしています。価格は、国内で販売されている最小の金属フィルターよりは若干お安くしています。ご希望の方はお早めに御知らせください。たぶん、5月近くなると直ぐになくなるでしょう。
それから、これ以降一般加工製作が従来通りに進んでいきますが、以前にメールで加工ご依頼をされておられる方は、今一度御知らせの上で、加工に必要な現物をお送りください。突然送ってこられる方がいらっしゃいますが、正直困りますので、お手数でも必ず”これから送りたいですが・・・”とご確認ください。