おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

タカハシEM200/11-SE/SXハーフピラーは好評です!

2012-02-29 18:28:25 | 特注製作品(タカハシ)

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ビクセンSXGハーフピラーを改造してタカハシSE三脚/ピラーに取り付け可能にしたものです。もう二桁はお作りしたかと思いますが、大変好評です。その一番は、ハーフピラーを外したりせずに、赤道儀を従来の架台下ボルトで着脱できることです。また、SE用に作っていますが、元々付いていたSX架台部分を装着させることで、タカハシ赤道儀をSX・SXGーHAL三脚、ピラーへ取り付けることができます。

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持ち運びの際にも、三脚からハーフピラーを赤道儀同様に外して運ぶことが簡単にできます。内側の大きく開いた部分には、いろいろなパーツを入れておいたり、アイピースを置いたりもできます。使い勝手は大変いいと思います。この改造には、SXGハーフピラー込みでお受けしておりますが、それを考えてもリーズナブルだと思います。ハーフピラーを中古でお持ちの方には、加工のみもお受けしております。しかし、トータルでは込み込みでご依頼いただいたほうが、いいかもしれません。ハーフピラーは新品を使っています。

現状では、ハーフピラーの在庫が無くなりましたが、またご要望があればいつでもお作りいたします。コメント欄より御知らせ、お問い合わせください。


大雪です!

2012-02-29 09:47:40 | ブログ

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朝起きたらご覧の状態です。冬に入ってから一番の大雪です。積雪20cm程度だと思いますが、まだ大粒の雪が降っていますので、このまま降り続けば30cmを超えてしまうでしょう。東京方面でも雪が降っているそうですが、東京が降れば佐久穂町も降ります。

しかし、雪が降ると何故だか暖かい感じがします。元々雪国生まれの人間ですので、降ると何故だか嬉しくなります。みっちり降ってくれたら雪かきをします。

ポラリエ雲台ベースのウェイトとウェイト軸は準備完了なんですが・・・、肝心の雲台ベースがありません。明日アルマイト処理から戻ってくるので、それから組み立てチェックした後に梱包作業に入っていきます。早い方には明日発送ができるようになるでしょう。最短では3月2日にお届けできるでしょう。

ちょうど、ポラリエ雲台ベースの加工が終わって、一般ご依頼加工も一部を除いて今日終わりますので、明後日あたりからいよいよ微動マウントの製作に入っていきます。本当に長らくお待たせしておりますが、来週にはその姿をお披露目できるでしょう。あまり大きな期待はしないでください。まずは試作品からで、出来上がってから実際に使ってみて修正するところは修正するなりして、完成形にもっていきます。

それから、先日イラストを公開した「フレキシブルカメラアーム」ですが、これも近日中に製作に入ります。考えていたより良い形のものができそうです。


ポラリエ雲台ベースをご注文の皆様へ

2012-02-28 21:36:37 | インポート

大変長らくお待たせいたしました!

まもなく「ポラリエ雲台ベースセット」のセカンドロット分をお届けいたします。予定では今週末には早い方は届くようになります。それで、その前にお支払い等のご案内を明日ご注文の皆様へ一斉にご連絡いたします。メールをご確認いただき、お支払いを済ませていただきましたら、後は届くのをお待ちいただくだけとなります。

基本的に本商品は、メーカー販売品と違いまして、全てご注文分しか製作をしておりません。従いまして、キャンセル等はくれぐれもご容赦ください。それから、今回の分より、別売りの延長用ウェイト軸は、明日のメールでご希望をお伺いいたしまして、ご希望の方には同封して一度でお送りいたします。前回は約半数の方々からご注文がありました。ある程度の数は予想してご用意しておりますが、それを超えるようなら若干お待ちいただくかもしれません。


以上ですが、明日以降のメールチェックをお願いいたします。万が一メールが届かなかった場合には、恐れ入りますが、コメント欄からでも構いませんので、ご一報ください。


BORG 45ED太陽観測用望遠鏡

2012-02-28 19:24:26 | BORG関連改造

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BORG45EDを太陽観測仕様にするとこういう形になります。

先端に金属フィルターを装着していますが、このサイズにマッチするものは市場では出ていません。従って特注でジャストフィットするように内側に機械加工でスペーサーを作った上で外周からタップ加工をしてプラスチックネジで鏡筒に固定するように作ってあります。

何もそんな手間をかけないで、シートタイプのフィルターを厚紙で作ったキャップに貼り付ければいいと思うかもしれませんが、観測相手が太陽である以上、これだけだと心配ですし、特に海外遠征で持っていくには破損などの心配がありこころもとないです。やはり金属フィルターを使ってきっちりマッチングするものを持っていきたいところです。

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BORGには、純正品のD5フィルターが用意されていますが、ねじ込みタイプなので、皆既に移る瞬間にフィルターを慌てて外すときには手間取ることがありますが、この金属タイプならサイドのネジ1本緩めるだけでスピーディーにフィルターを外すことができるので、慌てる必要はないでしょう。大したことではなさそうですが・・・、いざ本番になると、こんな小さなことでも大きな失敗になることがあるものです。

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ファインダーは、Sol-Seacherを取り付けました。リング状ベースも特注です。こんな小さな望遠鏡に太陽用のファインダーなど不要と考える方は多いですが・・・、実際にはあるとないとでは大違いです。50mmファインダーに太陽を捉えるのはそれほど面倒なことはありませんが、カメラを付けた状態やアイピースを差し込んだ状態で捉えるのは思っているよりてこづったりするものです。ましてや一生に一度見れるかどうかの金環日食や皆既日食では普段できることができなかったりするものです。こういった小さなことできっちり準備をするかしないかで日食撮影では明暗が分かれるものです。


PENTAX 75SDHF+BORG Parts これで決まりです!

2012-02-28 10:22:16 | 特注製作品(ペンタックス)

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昨日アップした「改PENTAX 75SDHF鏡筒」について、もう少し説明いたします。

上画像は、M57ヘリコイドDXを介してスーパーレデューサー0.7X DGTを装着して焦点距離500mm/f6.7を350mm/4.7にしたものです。これで写真鏡筒に生まれ変わります。他社製品同士の合体なので、細かい星像については昨日ちょっとだけ触れましたが、悪くはなさそうです。画像はちょっとアンフォーカスぎみです。

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これは眼視仕様です。31.7サイズはもちろんのこと、これまでペンタックス純正のままでは天頂ミラーを介して2インチアイピースが使えませんでしたが、これなら使えます。BORG仕様にしたことで、移動持ち運びの際には、ヘリコイド部分から分解して収納できるので、これまであったような大きいアルミケースなど不要です。小さなカメラバックにも収まるサイズです。これなら機内持ち込みも楽勝です。

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スーパーレデューサーを使わない直焦点撮影も、もちろんOKです。ヘリコイドを使って微細なフォーカシングができます。また、BORG純正のマイクロフォーカサーや上級者に愛用されている「スターライト・インスツールメント」のフェザータッチ・マイクロフォーカサーも使えるようになります。ペンタックスが望遠鏡関連から撤退をしたことで、そのパーツ類が入手できなくなり、それによりただでさえ汎用性が低い鏡筒がより使いづらくなって困っておられる貴兄は多いかと思います。

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こちらは拡大撮影仕様です。SD-2Xなどを使って月、太陽、惑星の拡大撮影に対応します。Web-CamでもOKですが、デジタル一眼を使っての撮影ができます。とにかくこの改造の価値は実際に使ってみれば納得されるはずですし、価格対効果で考えても、得られる効果のほうが遥かに大きいはずです。残念ながら、75EDにはスーパーレデューサー取り付け不可でしたが、BORG仕様にはできます。これから日食観測に使ったり、Solar Maxをつけて太陽観測に使用したり、南天遠征の機材としてお勧めできるでしょう。


PENTAX 75SDHF+BORG 0.7X DGT仕様

2012-02-28 01:26:09 | 特注製作品(ペンタックス)

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ペンタックス75SDHF鏡筒を画像のように改造しました。といっても、以前から何度もやっているBORG仕様にしただけです。今回は単にBORG仕様にするだけでなく、マルチレデューサー0.7X DGTを取り付けできるように光路長などを考えて最適な形にしました。

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この改造をしたことで、元々互換性の無いペンタックス鏡筒が飛躍的に汎用性が高まります。BORGマルチレデューサーを装着できるだけでなく、眼視で他社製品の2インチ製品のほとんどが使えるようになる他、BORGパーツを組み合わせることで、拡大撮影~直焦点撮影まで、いろいろな用途を満足させてくれます。また、従来の形状から考えても大変コンパクトに分解収納ができるようになり、海外遠征、日食遠征などに持っていきやすくなります。

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今晩早速テスト撮影をしてみました。もちろん、0.7X DGT仕様ですので、焦点距離350mm/f 4.7での撮影です。使用した赤道儀は、またまた驚きの「ポラリエ」です。ポラリエ雲台ベースにスカイメモ用極軸望遠鏡装着して使っています。コンパクトになったと言っても、写真鏡筒ですので、2kg弱程度の重量はカメラを入れてあります。通常の300mmウェイト軸とウェイト1個ではバランスが取れないので、ウェイト1個を追加しています。

露出時間は90秒で、ASA3200で撮っていますので、ちょっとノイジーです。当然ですが、Astronomik EOS Clip on Filter CLSをカメラに装着して使っています。このフィルターが無ければもっと良く写っても良さそうですが、光害で星雲が埋もれてしまって、こんなには写りません。やはりちゃんと撮りたいなら、赤道儀に乗せて撮るべきでしょう。しかし、お気軽撮影で十分なので、ポラリエで撮ります。


肝心なBORGスーパーレデューサーと75SD鏡筒との相性ですが・・・、割合良さそうです。しかし、周辺像はやや伸びた感じになります。センター部分は大変シャープな印象です。カメラはEOS 60Dなので、フルサイズだとちょっと厳しいかもしれません。ただし、このレデューサーの調整をちょっと変えれば良くなるかもしれません。この辺はマニュアルにもフルサイズ使用時の注意事項として書いてあります。この鏡筒は、ご依頼者様のものなので、いずれお返ししないといけませんが、中古品で入手できれば欲しいと思います。


この改造をすると、当然のことながらファインダーが付けられません。それでは困るということで、ご依頼者様からファインダー取り付け用の特注リングの製作も受けており、明日完成します。どんなものかまたこちらで御知らせいたします。いずれにせよ、PENTAX 75SDをお持ちの方にはお勧めできる改造です。改造といっても、筒を外したり付け替えたりするものなので、元に戻すのは簡単です。ご希望の方は、御知らせください。


CORONADO Solar Max II 60-15セットお譲りします!

2012-02-26 15:58:56 | 機材お譲りいたします!

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SMII60-BF10フィルターセットは、Sold Out です!

お待ちいただいている方がいらっしゃるかもしれませんが・・・。今年に入って納品したSMII60フィルターセットの予備として保管していたもので、納品した方々が問題なく無事使えておりますので、ここでお譲りいたします。ブロッキングフィルターBF15のセットが1点のみあります。ご希望の方はお早めにに御知らせください。価格はお問い合わせください。

アダプターは、当方で1万円程度~お作りいたします。もちろん既製品ではありませんので、1点ものの特注品で、鏡筒をお預かりしてアダプター完成後の実観測によるチェックまでしてからお渡しいたします。

ちなみに、BFの選び方ですが、BF15は、焦点距離1500mm(推奨1200mm以下)でお考えください。例えば、ご依頼が圧倒的に多い、タカハシフローライトの60mmクラスならBF10で十分ですし、長焦点の800mm以上の10cmクラスならBF15です。口径は基本的に60mm以上120mmクラスくらいまでは十分使えます。無理をすればもう少し上でも大丈夫でしょう。実際にSM40を10cm屈折に取り付けて使っている方もいらっしゃいます。参考にされてください。

基本的にはご注文等いただいた順番で対応いたしますが、お値段等お分かりの方はメールからご注文いただければ結構です。次回は、どうなるか全く分かりませんし、仮に入荷したとしても、5月の金環などに使われる方には、来月が最後になるでしょう。仮にショップで今在庫していても、いいところ1~2台しか持っていないことがほとんどなので、事前に発注して押さえてもらう必要があります。米国ショップは世界中から注文を受けているので、Solar Maxは入荷数が常に少なく在庫も持っていないことが多いです。

とにかく、ご要望の方はまずはご連絡をお願いいたします。


こんなものを作ってみたい・・・next my vision

2012-02-25 18:23:31 | その他の天体用改造製作

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以前から撮影していて、こんなものがあれば便利だと思っていたイメージをイラストにしたものです。言うなれば「フレキシブル・パン・ロテートカメラアーム」という感じです。つまりカメラを赤道儀に取り付けた状態で自在に構図を決めることができる、一種の自由雲台です。ポータブル赤道儀でもそうですが、構図を縦・横・回転させたい時に、自由雲台が邪魔をして自由に構図を決められず、それが原因で、折角極軸をあわせても直ぐに狂ってしまいます。

カメラ構図を決めるのに、一切の障壁を打ち壊すのがこの長い名前のアームの役割です。元々のアイディアの出所は、歯医者さんが使っている照明装置です。先生が居ないときに触りまくって・・・、ライトの部分にカメラが乗っていたらどんなに便利か・・・と考えたことから始っています。私でなくても考えるものですが、それを形にできるかが重要です。

最近も何処かのショップでリボルビング機能のある雲台が発売になりましたが、私的にはこれでも不十分です。やはり自分で使いたいものは作るしかありません。費用も結構かかりそうですが、これは何が何でも作ります。欲しい方が居る、居ないは関係ありません。こういうふうに本当に自分で欲しい、使いたいものは既製品で無ければ作るしかないのです。


まだまだ、微動マウントも作らないといけませんし、その次にトラベルドブ30も作らないといけません。6月にニュージーランドへ持っていくためなので、それまでには作ります。もちろん、その前に皆さんからご注文、ご依頼いただいているものを作るのが最優先ですが・・・。とにかく思いだけでは形になりませんので、ちまちまと時間が空いた時にやっていきます。


ポラリエ雲台ベースはまもなくお届けいたします!

2012-02-25 16:12:59 | ご来訪者様への御知らせ

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このポラリエ雲台ベースセットのセカンドロットをご注文の方々に御知らせです。

長らくお待たせいたしましたが、来週中頃より順次発送~お届けとなります。今月の新月には間に合いませんでしたが、この次からお使いいただけます。来週早々に当方よりご依頼者様個別にメールにてご案内をさせていただきますので、あまりメールチェックをされない方は、お気をつけください。いずれにせよ、あと少しでお届けできますので、いま少しお待ちください。


それから、以前にもアナウンスいたしました「ポラリエ専用ースカイメモ同パターン南天対応暗視野照明装置付き極軸望遠鏡」ですが、セカンドロットもお受けできるようになる予定です。また、他の赤道儀などへのコンバート加工も同様でお受けできるようになるでしょう。現状では、ファーストロットをオーバーしておりますが、当然その方々全てにお渡しできる見込みです。ただし、まだ手元に入ってきていない以上は100%確実という訳ではありませんので、その辺はよろしくご理解ください。また詳細が分かり次第随時御知らせいたします。


Solar Max 90 for FSQ-106ED with Sol-Ranger Finder

2012-02-25 15:50:32 | Hα太陽望遠鏡関係

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ポラリエ雲台ベースの製作が一区切り終わりましたので、お待ちいただいている一般加工製作に入りました。その最初がこのタカハシFSQ-106EDにSolar Max II 90フィルターを取り付けるアダプター製作です。

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これまで2度製作したこのFSQ-106用ですが、今回のアダプターはフードを外した後に残る固定リングにねじ込むように作っています。フードに取り付けるタイプより作るのが手間がかかる上に、全体のサイズが大きいです。丁度対物レンズユニットをすっぽり覆うような形状です。しかし、見た目はこちらのほうが格好良く、アルマイト処理をすれば鏡筒に溶け込むように考えて作っています。

使い勝手は、以前のもののほうが良かったと思いますが、太陽観測を中心に考えられるのであれば、このタイプがいいでしょう。

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合わせて製作した「FSQ-106ED用Sol-Rangerファインダー」です。本体には純正のFQRベースが付いていましたので、それに適合するように同じくワンタッチで取り付けができるようなものを作りました。

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このSol-Rangerファインダーホルダーは、NCフライスで脚と一体型で一つの材料から削って仕上げていますので、小さくても手間がかかっています。普通の製作所で1個ものの製作で同じものを作ってもらったら数万円程度は請求されてもおかしくないでしょう。うちはそこまではしませんが・・・。それ以前にやってくれるかどうかです。使い勝手は通常のファインダーと全く同じで、先端の3ヶ所で軽く固定し、手前の3ヶ所で視野調整をします。

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こちらも同じく、太陽ファインダーのSol-Seacherファインダーです。これも同じ方からのご依頼によって作りました。使用鏡筒はBORG 60EDにSolar Max II 40を取り付けたHα太陽望遠鏡です。こんな小さな望遠鏡でもファインダーは必要です。PSTでもファインダーが付いていますから、同じことです。


また、他にもBORG45EDや50mmファインダーにジャストフィットする金属フィルターを作っています。これは既製品の金属フィルターをピッタリマッチするように、内側に機械加工によってスペーサーを入れて外側からきっちり固定できるようにしたものですが、幾人かの方からご依頼があってお作りしています。価格は、国内で販売されている最小の金属フィルターよりは若干お安くしています。ご希望の方はお早めに御知らせください。たぶん、5月近くなると直ぐになくなるでしょう。


それから、これ以降一般加工製作が従来通りに進んでいきますが、以前にメールで加工ご依頼をされておられる方は、今一度御知らせの上で、加工に必要な現物をお送りください。突然送ってこられる方がいらっしゃいますが、正直困りますので、お手数でも必ず”これから送りたいですが・・・”とご確認ください。