おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

スカイ・クォリティ・メーターSQMを使ってみて・・・

2010-01-31 13:50:29 | インポート

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SQMを買って使ってみました。いままで使ってみたいとは思ってましたが、なかなか買うことを忘れておりました。たまたま安価に入手できたので使ってみましたが、なかなか使えそうです。空の暗さを気軽に知ることができますので、撮影地の選択の指標となるでしょう。まだ実際の観測地では使っていませんのでどこまで役立つかは不明ですが、これまで肉眼で見て判断していたものが計器で計れるので便利なことは確かです。

海外のサイトで「ClearDarkSky Site」にもこのメーターの数値が載っています。こちらの天文ファンの間でも割りと使われているそうです。アメリカは日本ほど酷い空ではないのである意味それほど必要とは思えませんが、日本の空のような地域差が激しいところは必要かもしれません。

使い方はとても簡単で、赤いボタンを押すと音がして数秒後には数値が出ます。もう一度押すと温度が表示されます。電源は自動で切れますので切り忘れなどの心配は無用です。空の明るさはその日の空の透明度にも左右されます。薄い雲がかかっているような時はより下界の街灯を空に反射して明るくなるので空も明るくなります。逆に透明度が良い日は街灯の光は上に抜けていくので少しは暗くなります。実際のところ、目で星を見ていればその日の状態は分かりますが、数値で見れたほうがより分かりやすいです。

このSQMはもう一機種とともに日本でも販売されています。星ナビのショップでも販売していますが、2万円弱もしますので、一般的にはあまり買う方はいないでしょう。別になくても困ることはないでしょうから。

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瀕死の重傷から戻ってきました!

2010-01-30 12:14:40 | インポート

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以前にもこの件について書きましたが、あれから1年。やっとの思いでC-14XLT鏡筒がセレストロンの修理から返ってきました。修理に出すまでに8ヶ月、修理に出してから3ヶ月かかりトータル1年です。補正板と副鏡を新たに製作して主鏡とのマッチング~調整まで完璧にやってもらいました。修理費用はちょっと言えませんが、結構かかりました。

担当者曰く「ディフラクションリングが大変綺麗だよ!」と言っておりました。ある意味1個もののオーダーですのでそれなりに価値はあるでしょう。この修理もいつまでやってくれるかは分かりません。なぜなら旧型シュミカセをクリアランスで放出して、新型HD鏡筒に総入れ替えするからです。今もオークションにC-11の補正板破損品が出ていますが、知らない方が補正板を入れ替えれば使えると思ってうかつに手を出すと大変リスキーです。私のこのC-14を出すまでは同じことを考えていましたが、実際には主鏡、副鏡、補正板は一対で製作調整されるそうで、補正板を他からもってきて合わせるということはできないそうです。副鏡も無傷だったのですが、これも使えないと言われました。従って補正板の破損でも副鏡もまるごと作り直す必要があるということだそうです。

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突然この状態のまま手渡され、驚きました。元箱は無いということでしたが、頑張って探してくれました。これで帰りは少し安心です。元箱が無いとまた破損ということになりかねません。シュミカセの補正板は横からのちょっとした衝撃で簡単にヒビが入ったり、割れたりしてしまいます。私のC-14は箱を横に倒した際に内部の緩衝材がずれて鏡筒がむき出しになっていたことから直接衝撃が加わったことによる破損です。

いずれにせよ、シュミカセや光学機器の移動や梱包には十分気をつけたいところです。特に海外遠征をされる方は海外の空港での荷物扱いは恐ろしく酷いです。たとえワレモノ扱いにしてもほとんど効果は無いと考えて梱包をされたほうがいいでしょう。

この鏡筒は無事に戻ったら後日ヤフオクに出品予定です。


ステラビュー社の新型自動導入ポッド

2010-01-29 17:45:30 | ニュース

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ステラビュー社の新型自動導入経緯台です。まだ出たばかりの新製品のようで値段も付いていないみたいです。天文ショップで見かけました。ステラビュー社の製品ですから当然メイドインチャイナです。一見良さそうに見えますが・・・、ちょっと怪しいところです。同社の製品はいくつか使ったことがありますが、出来はいいと思いますが、外観のデザインばかりにこだわっているような気がしてなりません。日本製品をかなり意識してそうしているのでしょう。しかし、肝心な部分がどこまで出来ているのか????連発です。

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この種のGOTOマウントはアイオプトロンで良く分かっていますので基本的に中国製品は正直期待していません。しかし、この製品はアイオプトロンよりは少しましな感じがします。値段にもよりますが、いずれ購入してためしに使ってみてからヤフオクに1台だけ出すかもしれません。こういった製品が出るととりあえずは一度使ってみているので新しもの好きの私には好敵手です。

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実際に電源を入れてみました。ハンドコントローラーの液晶面があまりに見難く電源が入っているかどうか分かりませんでした。日中の太陽観測に使うような場合には困ります。また液晶面がネクスターなどと同じく二行表示なのでアイオプトロンのように一度に多くの情報を表示することはできません。その点ではアイオプトロンは大変優れていました。

また、これまでのGOTOマウントは電源を入れて直ぐにコントローラーからモーターを動かせたのですが、このマウントはどうやら最初にいくつかの設定をしてからでないと動かせないようです。どうも使い方が面倒そうです。

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三脚は大変しっかりしています。セレストロンのCG5やケンコーのEQタイプなどと同じようなつくりでかなりしっかりしています。アイオプトロンはミニタワー、タワープロ以外は驚くほどちゃちいです。

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アリガタはビクセンGP/CG5規格と同等です。固定ボルトが何故か3箇所もあります。そこまで締めなくても・・・といった感じです。

とりあえず、テレスコ工作工房はまだお休みですので、日本でも知られていない新たな情報をお届けいたしました。


タカハシ他赤道儀用ユニバーサル・アリガタ・スライドプレート

2010-01-25 19:45:48 | ブログ

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何だか名前だけ聞くと良く分からないですが、物を見ればだいたい機能は分かるかと思います。普通のマッチプレートにアリガタを取り付けて、それが左右にスライドすることでバランスを取ったりすることができるようにしたものです。

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中央の4つの穴は後日タカハシ赤道儀用にφ76.5mm、φ52mmの円形台座を製作して取り付けるためのバカ穴です。赤道儀にピッタリフィットさせるために丸棒から削って作ります。通常のマッチプレートは35mm幅で穴が空いているだけです。アリガタはガイド鏡筒などを載せない場合には通常は中央で使います。ガイド鏡筒などが付く場合にだけ左右にスライドさせて使用します。

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ビクセンGP、セレストロンCG規格にフィットするようになっています。それ以外は下の画像になります。ユニバーサルタイプなので基本的にどんなサイズのアリレールにも対応するように作っています。ただし、また未完成で、これからもう少し手を加えて使いながら改良をしていきます。市販品を見ていつも思うのですが、使用する鏡筒のアリガタ規格により台座ごと交換したりするのはとても面倒です。こういった製品が出ないかいつも考えていましたが、やっと形にすることができます。

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ロスマンディー、CGEタイプにも適合するようにアリガタの形を考えています。まだ現状では形が決まっていませんが、だいたい頭の中では出来上がっていますので後は形にするだけです。これをさらに発展させて、レール規格を選ばないアリガタ台座を製作する予定です。大きさ的には大きい規格に合わせますので、ロスマンディーG11などと同程度かそれ以上の大きさになるかと思います。

この製品は一旦完成させた上で当ブログでお譲りするか、ヤフーオークションへ出すかします。ただし、ご要望があればコメントよりお知らせください。プレートにはアクセサリー穴などはまだ空けていません。これはお譲りする方にご希望を聞いた上で後ほど加工をいたします。


ミードLX用ピアー脚のポータビリティー化改造

2010-01-24 16:05:05 | ブログ

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ピアーパイプを切断した上で再度結合するべくジョイントを作くりました。屋外に設置したまま放置している場合や常に望遠鏡を載せた状態でお使いの方には必要のない改造です。しかし、最近はピアー脚を使っている方でも国内遠征などで車に積んで移動することがあると思います。そんな時に役立つ改造です。

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このアイディアの発端は三鷹のGN-170赤道儀用のピアー脚を見た時でした。今となっては手元にありませんが、去年の春までは使っていました。そのピアーがこの改造と似た構造でスタンド部と円筒部の2つに分割して運ぶことができました。また組み立ても工具フリーでできたので車で運ぶには大変便利でした。

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ピアーを運ぶ場合は通常そのまま運んだりしますが、分解して運ぶと組み立てに時間がかかるのでちょこっと出て観測へ・・・というような時には組み立てている間に雲ってきたりして嫌気がさしてしまいます。このように2分割した状態なら小さな車でも場所をとらずに現地へ着いて直ぐに組み立ててセッティングできます。このピアーもネジ3本で組み立てるので工具は要りません。

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ミードのピアーは私が使っている以外に2セット在庫があります。まだ未加工の新品です。いずれオークションへも出そうと思っていますが、できれば改造して塗装した上で・・・と考えています。同ピアーをお持ちの方で加工改造依頼がありましたらコメント欄へメアドを添えてお知らせください。


ビクセンSP赤道儀 赤緯軸のヘッド改造

2010-01-22 21:37:44 | インポート

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SP赤道儀をお使いの方は見て直ぐに分かるかと思いますが、赤緯軸ヘッドの形状が違います。通常はプレート状の台座があって、前後2本のネジで鏡筒などを取り付けするようになっています。そこでたまたまポータブル赤道儀を作った余りのGP部材をSPのヘッドと入れ替えました。

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改造後はビクセン規格のアリレールが付いた鏡筒なら簡単に載せ変え可能になりました。実はこのSP架台はスカイアローのエンコーダーが付いていますので、それを生かすために改造しました。できればエンコーダーを他の赤道儀に載せ変えしようと考えていましたが・・・、ちょっと面倒なのでとりあえずはこのまま使ってからいずれ他の赤道儀へ載せ変え予定です。

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来週から、しばらくお休みいたします!

2010-01-22 19:22:09 | ブログ

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来週からしばらくお休みして画像の場所におります。星の撮影には向かない月齢ですが、天候が良ければ星空は第一級の素晴らしさです。この国の天文ファンも高レベルの観測地として訪れるほどの場所です。ここへは年に何度か訪れている私のお気に入りの観測地です。

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天候が大変良く、1週間滞在しても毎日快晴ということが極普通です。光害も皆無で、周辺には標高3000mを超える観測場所があります。天文ファンはもちろんですが、登山やトレッキングが好きな方にはたまらないところです。

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ここの星空はオーストラリアの内陸部並といってもいいでしょう。夏の銀河にある「白鳥座」の「北アメリカ星雲」が肉眼で分かるほどです。奇岩群も多いので星景色の撮影には題材にことかかないほど地形が豊富にあります。

余談でしたが・・・、製作などのご要望がありましたらコメント欄に書き込んでおいてください。戻り次第ご返答いたします。


タカハシEM系赤道儀用 ビクセンSXW三脚用改造架台(2)

2010-01-22 16:46:07 | ブログ

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オークションに出している架台から方位調整ピンを取り付けてから再塗装したのが上の画像です。綺麗にできているかと思います。これが完成状態です。この状態でお送りいたします。この製品は1点限りです。これを作るために三脚を分解しています。後には三脚だけが残りますので、あまり割りの良い製作ではありません。

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三脚に実際取り付けてみました。オリジナルと変わらない出来かな~と自負しております。

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EM-10赤道儀を載せた感じも上々です。架台が若干大きいのではみ出していますが、逆に安定感が増すのでいいのではないでしょうか?。方位調整もタカハシ純正とほぼ同じ形と取り付け方法ですのでしっかり固定されています。調整ピンはもちろん下からネジでとめているので取り外すことも可能です。元のSXW架台を大きく変えていないので、そのまま載せることは可能です。ただし、方位調整ピン位置が異なるのでそのままでは使えないでしょう。

ただし、ご要望があれば、位置を考えないといけませんが、一つの架台をSXW/SXD赤道儀、タカハシEM系赤道儀の兼用で使えるように加工をお受けすることは可能です。ご要望の方はコメント欄からお知らせください。

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このSXW-HAL130三脚は安定感が抜群です。タカハシでも木製三脚はそろそろ卒業して赤道儀同様にこういった製品を開発してもらいたいところです。木製三脚が好きな方もおられるでしょうが、値段にもよりますが需要はある程度はあるとは思います。逆にそんな商品が無いからこそ改造三脚のご要望があるのでしょう。


タカハシEM系赤道儀用 ビクセンSXW三脚用改造架台

2010-01-21 18:14:24 | ブログ

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ビクセンSXW用の三脚架台を改造してタカハシEM2/10/11/200などを載せられるようにしました。既に同三脚をお持ちの方はこの架台と交換するだけでEM赤道儀を載せられます。これまでブログを通して数件の改造オーダーを頂戴しておりますが、GP赤道儀用架台の改造依頼がほとんどです。

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画像には方位調整ピンがありませんが、後日フライス加工により精密な位置ぎめをしてタカハシ架台とほぼ同じものを取り付けます。取り付け方法もタカハシと同じ方法を用いています。SXW架台とタカハシ架台のサイズが異なりますので若干架台のほうが大きくなります。しかし安定感は抜群です。

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SXW架台を既にお持ちの方は架台だけを送っていただければ取り付け加工をした上でご返送いたします。加工自体はそれほど時間はかかりませんので、今なら数日で仕上げてご返送いたします。ご要望の方はコメント欄よりお知らせください。

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架台への取り付けはタカハシ赤道儀付属のボルトを使いますので簡単です。ご要望があればローレット加工をしたボルトも製作可能です。


何だか分からないMeadeパーツ480円です!

2010-01-20 18:20:03 | インポート

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以前に業者さんから引き取ったものですが・・・、何に使うものかは不明です。ミード(旧ミックインターナショナル)からの製品であることは間違いありません。タカハシの双眼鏡ホルダーに形が似ているのでたぶんそれに関するパーツか、ETX関連のパーツかと思います。

金属加工によりしっかり作られており、3個付いているローレット加工したハンドルも金属製です。アルマイト加工されています。内、黒いハンドル2個は半円形に金属板を曲げた部分に円弧に動かせるようになっています。

中央の十字に切られた溝には1/4インチネジがシルバーのハンドルに付いています。大きさは画像では分かりにくいかもしれませんが、長辺が22cm、短辺が13cmあります。円弧になった部分は直径約55mmあります。

何にお使いになるかはお使いになる方がお考えいただき、お役立てください。ご要望の方はコメント欄からお知らせください。

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