おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Meade LX-80 マルチマウント 新型自動導入機

2012-07-30 08:00:00 | 新製品等のご紹介

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以前から何度も書いています、Meadeの新型自動導入機「LX-80マルチマウント」がやってきました。見て分かるように、結構ゴッツイですが、機械っぽくて格好良いです。三脚は大変ガッチリ作ってあり、重量も15kgあります。ETX三脚のほぼ倍くらいの重量がありますので、このマウントにはマッチしています。サイズ的にはLX-200用の三脚と同様です。本体と三脚での総重量は30kgあります。使用感については先日も書きましたが、使い方はほとんどETXです。ETXを使ったことがある方ならマニュアルをそれほど読まずとも使えます。

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今回数台入手しましたが、そのうちの1台は来週の「原村星まつり」へ持っていって使います。たぶん国内に入っている唯一の1台かもしれません。興味のある方は当日当方のブースへお越しください。もしかしたら1台販売できるかもしれません。使い方などは、ブログでもそのうち書きますが、いろいろ細かいところで良く工夫してあります。現物を見ていただくのが一番理解がしやすいでしょう。

このマウントに付いているコントローラーは、「AudioStar」ですので喋ります。もちろん英語です。天体のデーターや特徴を分かりやすい英語で説明してくれます。英語の勉強にもなりますし、何度も聞いていると天体データーを覚えることができるので、天体観測のボランティアをしている方々にはお役立ちアイテムになるでしょう。

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上の状態が「赤道儀モード」です。この自動導入機は、赤道儀モードと経緯台モードの両方に対応しており、付属のハンドルで角度を付けて赤道儀にしたり、垂直に立てて経緯台にすることができる”マルチマウント”です。日本にはこの種の自動導入機はありませんが、スカイセンサー2000PCが両方に対応して使うことができました。GP2の極軸体が2セットありますので、いずれ同様なマルチマウントを製作する予定です。微動部分も切除して極軸体のみにしてありますので、両方をジョイントする架台を製作すれば、後はそれにSS2000PCを繋げば「GP2マルチマウント」の完成です。

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このマルチマウントは、赤道儀として使うより、付属の追加アリガタベースをウェイト軸部に装着して、Twin仕様で使うのが最も役立ちそうです。搭載重量は、25cmシュミカセが乗るほどのものらしいですが、現実的には無理をせずに、メインでC-8クラスとサブで10cm屈折くらいを乗せてTwinで使うのが余裕があっていいでしょう。

これに類似したGOTOマウントの「iOptron Mini Tower Pro」も何度か使っていますが、それよりは安心して使えそうです。GPSも付いているので便利ではありましたが、いろいろやんちゃな部分があって苦労しました。しかし、太陽観測専用やちょい見には大変重宝しました。


大人気-海外遠征用 GITZO三脚アダプター4種

2012-07-29 18:12:46 | 南天遠征用の改造製作

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出張前から立て続けて赤道儀用のGITZO三脚アダプターを製作いたしました。この種の改造製作の目的は、機材の軽量化と使いやすさの向上にあります。このGITZOのカーボン・システマティック三脚を天体用に使えるようにするには、当然何らかのアダプターを製作する必要がありますが、それがあれば、使いづらい重たくてかさばる、用途が限定される重たい三脚を持っていかずとも済みます。

このNikon 6.5cm屈折赤道儀のアダプターは、他の機種とはちょっと違っていて、GITZO三脚にはめ込むベースの他に、赤道儀を固定する大きなハンドル付きのボルトも製作する必要があります。画像でも分かりますが、取り付けた状態は全く違和感なく素晴らしいマッチングです。これに類似するものとしては、タカハシP-2も同様な感じで取り付けができます。

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こちらは、割合ご依頼が多いGP2用です。GPDにも使用可能です。画像の赤道儀はGPD2です。今回2種類のGP2用を製作しました。同じGITZO三脚ですが、モデルの年代が違っているので装着部の形状が若干異なります。この辺は注意をしないと作ってから適合しない・・・というようなことになります。基本的には三脚をお預かりしての製作をしています。

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これも同じくGP2用ですが、はめ込み部の形状が違っています。当然それに合わせて製作をしています。この三脚はカーボンの最新5型です。ちょっと高価なので簡単には手を出せません。しかし、末永く使うのであれば、このくらいの三脚を1本買っておけば、天体用に限らず、一般撮影用にも使えますので、便利でしょう。

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こちらは、ビクセンSXW/SXD用です。上と同じ三脚で、ご依頼者が同じです。お一人で2種類の三脚アダプターをご依頼されました。アダプターを交換すれば、2種類の赤道儀に使えますし、一般撮影にも使えます。まさにオールマイティーな三脚に早代わりです。

私もGITZOカーボン三脚を愛用しておりますが、残念ながらシステマティックではありません。できれば1本欲しいとは思いますが・・・、予算的に厳しいので手が出ません。ヤフオクなら5~6万円も出せば良いものが見つかるかもしれません。

最近になって、この三脚アダプターは良くご依頼があり製作しております。ご要望の方は、テレスコ工作工房のオンラインショップよりお問い合わせ、ご依頼ください。


タカハシFS60QーStarlight Feather Touch Focuser

2012-07-28 18:08:06 | 特注製作品(タカハシ)

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画像をご覧いただければ一目瞭然の改良です。Starlightインスツールメントのフェザータッチフォーカサーのコンバート加工です。ご依頼があり、フォーカサーも含めて入手して製作しました。本日無事にお届けいたしました。

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純正の接眼体を外しても、きちんとファインダーが取り付くようにベースも作ってあります。また、日食観測などには、Sol-Seacherファインダーも取り付くようにこのベースを加工することが可能です。微細なフォーカシングが必要な直焦点での撮影や日食でのコロナの微細構造を写すための細かなフォーカシングには、間違いなく威力を発揮してくれます。

一度使い出すと元には戻れないほど衝撃的に使いやすくなります。ただし、改造費用は、フォーカサーも含めてお安くはありませんが、その費用対効果を考えてもベストの改良です。

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それから、ポラリエ雲台ベースセットType-B、セレストロンお気軽撮影アイピースS95専用をご注文の方へ御知らせがあります。明日最終工程でアルマイト処理へ出します。予定では、来週木曜日に戻ってきて、それから発送できるようになります。明日ご注文いただいている方々へ一斉にご連絡をさせていただきますので、お支払い等のご準備をお願いいたします。別に延長ウェイト軸のご注文も合わせてお伺いいたしますので、それにより必要金額のお支払いをお願いいたします。当方からのご連絡前にお振込みされてしまいますと、後から追加分を再度お振込みいただくようになりますので、くれぐれもご注意ください。

それから、ポラリエ専用極軸望遠鏡ですが、既にアダプターも出来上がっており、同じく木曜日には処理から戻ってきます。しかし、極軸望遠鏡が手元にありませんので、メーカーから届くのを待ってから発送となります。

なお、再三御知らせしておりますように、来週8月3日から5日まで、原村星まつりへ出かけております。この間の発送等は一切できません。従いまして、商品の発送は、8月2日~3日午前中に終わらせることができるようにご協力をお願いいたします。発送までに5日以上ありますので、期間的には十分かと思います。不都合等ありましたらご相談ください。


三脚アダプター加工いろいろやりました

2012-07-28 17:20:30 | その他の天体用改造製作

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今日、アルマイトから上がってきた三脚アダプター類です。中央の4点は、GITZOシステマティック三脚用の赤道儀アダプターです。GP2、EM200、SXW、SP-DXの他に、Nikon 6.5cm屈折赤道儀用のGITZO三脚アダプターもあります。左のSP-DXは、極軸望遠鏡のコンバート加工を依頼されたもので、大変好評な「Kenko Sky Memo」用に換装してあります。これで劇的に使いやすくなるはずです。

今日も土曜日で、オリンピックも気になるのですが・・・、仕事が山のようにあるので、ひたすら何かやっています。やってもやっても終わりません。これから上の画像の方々へメールを差し上げますが、もしご連絡がいかなかったりしたら御知らせください。明日以降発送できる状態に仕上がっております。ただし、お支払いいただいてからの発送となりますので、よろしくご理解ください。

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名機「SP-DX赤道儀」ですが、古くても良いものは良いです。未だに多くのユーザーさんがおられます。今のデジタル全盛時代だからこそこの精度が役立つのでしょう。極軸望遠鏡を換装したら最強の機材になるでしょう。

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タカハシ90S赤道儀をSXG三脚へ乗せるためにお作りしたハーフピラーです。ご要望により、水準器を埋め込んであります。サイズ的にギリギリでしたが、何とか大丈夫でした。後はお届けするだけです。ここ最近、EM-100、90S関連の加工ご依頼が多くなっています。うちにご依頼される方の8割以上は、旧タイプの赤道儀を現行品の三脚などにコンバートする加工です。メーカーとしては、未だに愛用してくれていることは誇りに思われるでしょう。

先日ですが、当方へ旧製品の修理でご相談された方がおられました。メーカーさんでは断られたそうですが、できることなら修理対応をしてあげて欲しいものです。もちろん有償でのことですから・・・。同じメーカーさんでも驚くのは、GOTOさんです。20年以上前に作られたMark-Xのメンテナンスを未だにやってくれているのには、頭が下がります。こういうところからメーカーさんに対する信頼が出てくるのでしょう。


Meade LX-200GPS-30を組み立てる

2012-07-27 17:26:00 | ブログ

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昨日、米国から送った荷物が無事に届きました。その一つがこのLX-200GPS-30です。一つの荷物をできるだけ軽くコンパクトにするために敢えて架台から鏡筒を外して別梱包にしました。これに三脚もありますが、三脚は既に行き先が決まっているので、当方では使いません。この30cmタイプは、これまで2度分解して元に戻したことがありますが、いずれもその後の使用には全く問題がありませんでした。

フォークアームから鏡筒を外して元に戻すには、ちょっとしたコツと工夫が必要です。この種の分解は何度もやっておりますので、少しは慣れていますが、それでも一人では難しいので人様に助けてもらいます。このフォーク架台単体でも利用価値が高く、以前クラシックタイプのLX-200-20にビクセンBT-80双眼望遠鏡を乗せていたことがあり、自動導入の精度はオリジナルのままでした。この30cmタイプなら、125mmクラスの双眼望遠鏡が乗ると思います。もし、この架台だけ欲しい方がおられましたらご相談ください。もちろんこの架台はお譲りできませんが・・・。

以前に、ビクセンUSAの代表にこの架台の写真を見せて話をしたことがありますが、それを大変気に入ってくれて、直ぐにMeadeのイベントブースへ行って、副社長に"LX-200GPSのマウント部だけ供給できないか?”と聞いていましたが、さすがに”それはできない”と断られていました。私もその時に同席していましたが、大変残念がっていました。商品としてのアイディアは、素晴らしいので、商品化できるものであればしたい・・・と言ってました。

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30分ほど戦って元に戻しました。モーター類も問題ありません。このLX-200は、5月に渡米した時からショップのオーナーに”LX-200GPS-30の良い出物があるが、〇〇〇〇ドルで要らないか?”と言われていました。値段や状態にも興味がありましたし、これから作る観測施設に納めるメイン機材としても欲しいと思っていたので今回購入することにしました。元々は、ショップがお客さんから買い取ってモーターを交換したり、光学系の調整をしたり・・・と使用するのに最適な状態にチューニングされたものです。三脚やオートスターは新品を付けてくれたので、大変お買い得でした。

今日改めて鏡筒を見ましたが、シュミカセにはつきものの「ミラーシフト」が驚くことに皆無でした。いくらフォーカシングノブを動かしても、視野は微動だにしません。たぶん調整されたのでしょう。状態共々ラッキーな個体にめぐり合ったと思います。

後は、屋外で実際に稼動チェックをして観測施設の倉庫へ一時保管しておきます。うちは人様のように立派なドームなどは作れるだけのお金はありませんので、自分で知恵を絞って作ろうと思っています。米国でも動作チェックをしていますので、特に問題はなさそうです。他にも同GPS-20がありますので、LX-200GPSを2台と他に赤道儀を1台設置する予定です。


それと、別件ですが・・・、今日加工ご依頼されたお品物をアルマイト処理へ出しました。明日仕上がってきますので、また個別にご連絡をさせていただきます。土日に入りますので、発送は最短でも翌週月曜日以降からになるでしょう。詳しい内容等は、明日当ブログにて画像等で御知らせいたします。

また、オンラインショップからご注文をいただいておりました、Astronomik EOS Clip CLSフィルターなどですが、本日多くの方々へ発送いたしました。こちらも後ほどメールでご連絡をいたします。大変長らくお待たせをいたしました。



活発な太陽ですが・・・

2012-07-26 14:06:09 | Hα太陽望遠鏡関係

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昨日無事に自宅へ戻ってきましたが、山のように貯まっている仕事類を片付けています。画像の太陽望遠鏡も、今日無事に最終検品が済みまして、特に異常もなく良く見えることを確認いたしましたので、本日ご依頼者様へ発送いたします。いま少しお待ちください。

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こちらは、特にご依頼はありませんが・・・、SM60フィルターセットのダブル仕様です。先の望遠鏡セットと比較するためにダブルにしました。どっちがどっちというのは言いがたいところですが・・・、私が自分で使う場合はコンパクトさや汎用性を考えるとこちらになるでしょう。それぞれ用途が違うので、こればかりは如何ともしがたいものです。しかし、このダブル仕様も良く見えます。

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今日の太陽面ですが、大変大きなプロミネンスが出現しておりました。ちょっとびっくりです。撮影は、いつもの「セレストロンお気軽撮影ズームアイピースセット」を使っております。今も多くの方々からご注文を頂戴しておりますが、既にアダプターは仕上がっておりますので、近日中にお届けいたします。私の撮影は単画像で大した処理もしていないので、このレベルは小学生でも撮れるものですので、ちょっと上手に撮れるようになれば、もっと素晴らしい画像を得られるはずです。

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まだ、これから多くの方々へご連絡等しないといけませんが、このブログは仕事の一環でありますし、ご利用者様との連絡掲示板ともなっておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。ご注文いただいた商品で既に手元にあるものについては、順次お支払い等のご案内をさせていただきますし、金額等が既に確定している方については、お支払いいただいて結構です。また既にお支払いいただいている方々もいらっしゃるようで、これから確認させていただきまして、ご連絡等させていただきます。

また、ポラリエ雲台ベースは来週末の納期予定ですが、既にお支払いいただいている方で、別売りの延長ウェイト軸をご案内前にお支払いが済まされている方は、これからご案内をさせていただきますので、大変お手数かとは思いますが、必要に応じて再度お支払いをお願いするようになります。大変分かりにくくて申し訳ございません。

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それから、特注製作をご依頼されている方がへ御知らせいたします。画像にあるように、ほとんどの方の加工製作は既に終わっております。これからチェックをした上で来週早々にアルマイト処理等を済ませてお届けとなります。お届け前にお支払いのご案内をさせていただきますので、よろしくお支払いをお願いいたします。ここ数日は、当方の時差ボケもあり、大変忙しくメールレスポンスも良くできるかどうか分かりません。申し訳ないとは思いますが、よろしくご理解をお願いいたします。ご依頼事項は確実にやっておりますので、安心していま少しお待ちくださいませ。

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来週からの「原村星まつり」へ持っていく”使えるガラクタ”です。多種多様なものが混じっておりますが、できるだけお安く販売をいたしますので、興味のある方は当日当方のブースへお越しください。まだこのほかにもいろいろ面白いものを置いております。製作中の微動マウントや改良版のポラリエ雲台ベースなども持っていきます。


戻ってきました!

2012-07-25 04:35:43 | インポート

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昨日、無事に成田空港へ戻ってきました。超満席状態で、ボーディング等のトラブルにより予定より2時間近く遅れて出発しました。空港へ到着してからいつものように通関作業をして遅い時間にホテルに入りました。今回は荷物のほとんどを現地から送ってもらいましたので、少しは楽でした。午前4時過ぎですが、これから家に4時間ほどかけて戻ります。大変ご不便をかけて申し訳ございませんが、戻りましてからご連絡等をいたします。

ご依頼いただいている加工製作品のほとんどが出来上がっております。帰宅してから確認をしてアルマイト処理などをしてお届いたします。その前に個別にご連絡をさせていただきます。今少しお待ちください。

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ところで、画像のことですが・・・、見れば想像はつくと思います。米国のホームセンター「Home Depot」です。その規模たるや、港湾の巨大倉庫といった感じで、航空機も楽に入るほどの巨大ホームセンターです。今回、探し物や買い物があったので何度か立ち寄りました。日本では見つけるのが困難なインチサイズのネジなども見つかります。また電動工具類も物凄い品ぞろえで、価格も相当安いです。カットソーとパワードライバーとバッテリーのセットで5000円ほどで買えます。日本ではありえないお値段です。今回はここで大型のカットソーを購入しました。家を修復するのに使用するために使用するものです。

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日本のホームセンターには売っていないだろう、こんなものまで売っています。

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また、こんなものも売っています。ここでは家を一軒建てるのに必要な材料や部品、工具からネジ一本まで、何でも売っています。米国では家を建てたり、直したりするのはごく普通のことなんでしょう。しかし、見ていてまったく飽きないです。こういう場所は天文とは無関係と思われるかもしれませんが、意外と面白い部品などが売っているので、大型のドブソニアンを製作するのに使えそうな部品も見つかります。部品を見て良いアイディアが浮かんだりすることがあるので、こういうところはじっくり見るようにしています。

まぁ、何とか戻ってきましたので、2~3日は時差ボケと戦いながら、皆様への対応を迅速に行って参ります。今回もご理解いただきまして、お休みさせていただきましたこと、この場にて御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。


Mojaveで見た星空

2012-07-23 13:39:31 | 北米カリフォルニア

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ロスアンゼルスから100マイルほどの所に位置する小さな町「Mojave」で昨夜は撮影しておりました。帰国直前で何とか微動マウントをテストできました。Lone Pineまで足を延ばす予定でしたが、ご依頼いただいていたSolar Max 60を確実に引き取るために予定を大幅に変えました。本来なら到着直後に受け取るはずでしたが、それが受け取れずに、結果として昨日無事に受け取った次第です。こういう予定外のことがあると本当に困ります。

しかし、最後に帳尻が合ってきて撮影もできたので良しとしたいところです。画像は南の空ですが・・・、光害がちょっと多いです。この程度の空なら、八千穂高原でも見れますので、わざわざここまで来る必要もありません。しかし、ご存じのように日本の空は本当に良くありません。特に夏場はここ数年あたりから確実に悪化の一途を辿っています。

Mojaveについては、今更書かなくても、これまで何度も書いていますので省略しますが、撮影地は「Red Lock Canyon」という奇岩が多くある観光地でもあります。町から車で20分程度走ればこれます。キャンプ場はありますが、ホテルやモーテルはありませんので、夜間撮影に来るにはMojaveに泊まるか、ここのキャンプ場で野宿するかです。光害があるので撮影地としては今一つですが、奇岩があるので星景写真を撮るにはいいでしょう。

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微動マウントの使用感は、まあまあ良いと思います。後は一つ二つ修正を加えて完成形に持っていこうと思います。極軸合わせも大変楽でした。しかし、微動マウント以外のところでタワミが多く出ているので、特にカメラを乗せている自由雲台を何とかしたいです。いつも気になっていましたが、自由雲台は基本的にカメラ用ですので、天体用には向きません。これも何とかしたくなってきました。

いくら極軸合わせをしっかりやっても、構図を決めて撮影しようと極望を覗くと必ずずれています。ちょっとならいいですが、相当ずれています。これが純正の極軸望遠鏡を使って合わせていたら、撮影時にはそのズレが全く分からないまま撮影をするので、極軸望遠鏡を使う意味があまりなくなるでしょう。それなら覗き穴で充分な気がします。

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画像は、EOS 60Dの無改造カメラにCLS EOS Clipフィルターを装着して撮影しています。(先日”改造”と書いたのは間違いです。正しくは無改造のEOS 60Dです)画像処理は大してやっていませんし、ホワイトバランスもオートのままです。私のPCには、Nikon Capture NX2しか入っていませんので、RAWでの処理ができません。近いうちにPhotoshop CS6を入れる予定です。観測地で画像処理ができないと撮影結果をその場で確認ができないので、やはり不便です。

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昨日も購入直後に検品をしましたが、太陽高度が低かったので、今日再度チェックしました。特に問題はないようです。このまま安心してお使いになれるでしょう。今回はこの60DS-10だけです。2度の太陽ビックイベントが続いたので、米国ではまず何処もSolar Maxなどの太陽望遠鏡は持っていないでしょう。この60DSを入手できたのは奇跡的でした。後はきちんとお届けするだけです。今少しお待ちください。

それから、同じくSolar Max関連で小さなネジをご依頼されていた方へお知らせいたします。今日やっとBFの金属ネジが入手できました。プラスチックだと不安のようで、以前からご要望されておられました。ショップ担当者でもこのネジのサイズまでは分からなかったので、今日訪れた郊外の巨大なホームセンターで聞いてみたら一発で解決しました。

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今日、たまたま行った巨大スーパーで面白いお役立ちグッズを見つけました。画像だけでは何だかわからないと思いますが、何と、計量スケールです。それも36kgまで測れます。単位は100gです。バックライトが常時点灯する上に、自動で電源が切れるようになっています。これに付いているフックに荷物をぶら下げて計量するのですが、大変正確に表示してくれます。空港での荷物計量には、常に気を使っておりますので、以前から何か良いものが無いか探していたところ、この「Compact Luggage Scale」なるものを見つけた次第です。用途としては、単に海外遠征用としてだけでなく、普段の機材重量などを計りたい時にも役立つでしょう。

日本で売っているだろう・・・と探しましたが、意外と売っていませんでした。ハンドルの付いたものはこちらでも最初に見つけましたが、その直ぐ下にこのスケールがぶら下がっていましたので、迷わずこれを買いました。ハンドルの付いたものは、小さいと言えば小さいですが、やはりこれと比較してしまうと・・・こちらになるでしょう。残念ながらこれ1台しか販売していなかったので、もし入手できるなら買いたいところです。

このスケールは、海外遠征では間違いなく役立つでしょう。オセアニア方面へ行く時は特に重量に気を使うので、こんなものがあれば便利なはずです。しかも収納に場所もとりませんし、お値段もお安いです。定期的に南天遠征される方は1個バックに入れておけばいいでしょう。


Southern California Astronomy Exposition 2012

2012-07-22 17:40:15 | 北米カリフォルニア

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去年同様で人の出入りも少ないイベントでした。日本で同様なイベントをすればもう少し人が来るとは思います。去年は結構目玉商品があったのですが、今回は今一つで古い機材ばかり目立ちました。個人からは小さなパーツ類を少し買いましたが、他には何故かiPadを売っていた人がいたので、安かったことから買いました。あとは星まつりようにガラクタ類を沢山買いました。と言っても使えるガラクタばかりですので、買って損はない代物です。

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このSWAP MEETを見ていると、売る人はそこそこいるのですが、買う人が少ないようです。それゆえに売っているところは閑古鳥が鳴いている状態で、椅子に座ってじっと来ている人を見ている・・・という感じです。こんな感じだと、そのうち参加者が居なくなってしまうかもしれません。その前の週末が大きなイベントで、メーカーが多数参加する展示会的なものなので、後半のイベントはどうしても貧弱になってしまいます。去年はSWAP MEETが先にあり、後半に展示会がありました。

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去年は天候も良かったので、最高に盛り上がりました。参加者も大変多かったです。今年は天候が良くなかったので、参加者数も今一つ伸び悩んだようです。この天文ショップOPTが主催するSCAEでは、多くの企業から相当な商品提供があり、総額は数万ドルにも及びます。それを抽選会などで当たった方々に進呈しているのは驚きです。日本の星祭りでは、参加ベンダーから参加費を徴収しようとすると、大反対するところがあるそうで、そんなことから現在の無償で場所を提供するようになったそうです。海外では考えられないことで、この話をメーカーなどにすると驚いています。

参加ベンダーから料金を徴収しないのが不思議というより、無料で参加できるのが不思議だそうです。私自身は、一応ベンダーとして参加していますので、料金は徴収してもらって一向に構わないと思っています。決まった金額を支払って気持ちよく参加させていただくほうが、変な気を使わずに済むからですが・・・。

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大量に望遠鏡を並べて販売していますが・・・、買う気になるものはありません。ミードのジャイアントフィールド三脚を1本買いました。テンションボルトなどがありませんが、無くても十分使える代物です。今回はすでに依頼されているものは買いましたので、次回に取っておいてもらいました。他にもセレストロンCGE用の大型三脚がありましたが、用途が出てくるまでは買いません。

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この大型ドブソニアンは、驚くことに$1000です。サイズは17.5インチです。8万円ちょっとなら日本で売ってれば直ぐに売れたでしょう。ただし、乗せるトラックが必要です。2トントラックでないと乗らないです。買わないか?と聞かれましたが、さすがに日本へのお持ち帰りは無理なので、丁重にお断りいたしました。代わりに他の小物類を買いました。まさに米国ならではの商品です。


日本の星まつりは、「原村星祭り」が最初ですが、あと10日ほどです。その後は、「胎内星まつり」ですが、昨日、Explore Scientificの代表からメールが来まして、8月の胎内星まつりへ行く予定であるという内容でした。とても嬉しいお話で、当日はまたいろいろ楽しいトークができそうです。彼には数年前から盛んに、日本の星祭りへぜひ来て欲しいとラブコールを送っていたところに、今回の話です。丁度日本でも同社の商品が正式に扱われるようになりましたので、タイミング的にはいいでしょう。

原村には、Solar Max II 60のツイン仕様に、Meade 新型LX-80マルチマウント、米国のショップでも、まだ数台しか出していないので、そのうちの1台ですので、日本で見れる唯一の1台でしょう。これに夜間の観測用にLX-200 GPS-30自動導入望遠鏡も持っていきます。参加される方々はぜひ当方のブースへお越しください。


ユニークな形状のドブソニアン

2012-07-21 12:29:38 | インポート

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今月号のSky & Telescope誌に掲載されていたものですが、大変ユニークな形状です。私が考えている軽量のトラベルドブ12とは全然違っていますが、組み立てが簡単で操作もしやすそうなデザインです。

Mag 1 Instrumentsという会社の製品です。4月のNEAFにも出展されていたようですが、現物を見たことがありません。HPを見ても、今一つアクティブな感じがしないので、それほど売れていないのかもしれません。たぶん価格が問題なのでしょう。価格の表示がありませんが、架台部のボールに製作費の多くが費やされている感じですので、結構なお値段だと思います。その割には重量があるので、トラベル使用には適さないでしょう。

軽量で使いやすいトラベルドブを作るには、やはり架台部分のデザインが重要かと思います。微動マウントの製作が終わったら、トラベルドブにとりかかります。あれからかなり時間が経っており、その間にいろいろなアイディアが湧いてきています。このために去年から用意してある30cmミラーがしびれを切らしています。そろそろそれを形にするときです。