以前から何度も書いています、Meadeの新型自動導入機「LX-80マルチマウント」がやってきました。見て分かるように、結構ゴッツイですが、機械っぽくて格好良いです。三脚は大変ガッチリ作ってあり、重量も15kgあります。ETX三脚のほぼ倍くらいの重量がありますので、このマウントにはマッチしています。サイズ的にはLX-200用の三脚と同様です。本体と三脚での総重量は30kgあります。使用感については先日も書きましたが、使い方はほとんどETXです。ETXを使ったことがある方ならマニュアルをそれほど読まずとも使えます。
今回数台入手しましたが、そのうちの1台は来週の「原村星まつり」へ持っていって使います。たぶん国内に入っている唯一の1台かもしれません。興味のある方は当日当方のブースへお越しください。もしかしたら1台販売できるかもしれません。使い方などは、ブログでもそのうち書きますが、いろいろ細かいところで良く工夫してあります。現物を見ていただくのが一番理解がしやすいでしょう。
このマウントに付いているコントローラーは、「AudioStar」ですので喋ります。もちろん英語です。天体のデーターや特徴を分かりやすい英語で説明してくれます。英語の勉強にもなりますし、何度も聞いていると天体データーを覚えることができるので、天体観測のボランティアをしている方々にはお役立ちアイテムになるでしょう。
上の状態が「赤道儀モード」です。この自動導入機は、赤道儀モードと経緯台モードの両方に対応しており、付属のハンドルで角度を付けて赤道儀にしたり、垂直に立てて経緯台にすることができる”マルチマウント”です。日本にはこの種の自動導入機はありませんが、スカイセンサー2000PCが両方に対応して使うことができました。GP2の極軸体が2セットありますので、いずれ同様なマルチマウントを製作する予定です。微動部分も切除して極軸体のみにしてありますので、両方をジョイントする架台を製作すれば、後はそれにSS2000PCを繋げば「GP2マルチマウント」の完成です。
このマルチマウントは、赤道儀として使うより、付属の追加アリガタベースをウェイト軸部に装着して、Twin仕様で使うのが最も役立ちそうです。搭載重量は、25cmシュミカセが乗るほどのものらしいですが、現実的には無理をせずに、メインでC-8クラスとサブで10cm屈折くらいを乗せてTwinで使うのが余裕があっていいでしょう。
これに類似したGOTOマウントの「iOptron Mini Tower Pro」も何度か使っていますが、それよりは安心して使えそうです。GPSも付いているので便利ではありましたが、いろいろやんちゃな部分があって苦労しました。しかし、太陽観測専用やちょい見には大変重宝しました。