おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

AZ-GTi経緯台のアルカスイスクランプ仕様

2021-08-24 17:04:36 | 初心者の為の電視観望


スカイウォッチャーAZ-GTiを使った電視観望の為に色々と考えてやっていますが、標準だとビクセンタイプのアリガタしか適合しないのでちょっと不便に感じておりました。しかし今ついているサドルを外してみると何か作れそうなので、アルカスイスクランプベースが取り付けられるように部品を作る事にしました。部品としては全然簡単ですが、どうせならAZ-GTiにマッチするように白で焼き付け塗装で仕上げようと思っています。多分来月早々くらいには仕上がると思いますので、今後はアルカスイス仕様にして使っていこうと考えています。



ところで、今更ながらご存知の方も多いと思いますが、AZ-GTiをASIAIRからコントロールする場合、必然的に赤道儀モードでないと機能しないようです。昨夜も経緯台モードでやってみたのですが、どう考えても動きがおかしくてASIアプリでは赤道儀として認識して操作しているようです。知人に聞くと経緯台モードで使っているのは聞いた事がないと言っていましたし、赤道儀モードならPlate Solveも正しく動作して自動導入ができるという事です。

先日も書いたようにStarBook TENでは全く問題なくPlate Solve機能が働いて自動導入ができているので、わざわざAZ-GTiで電視観望をする必要があるのかと思われるかもしれませんが、AZ-GTiを使った電視観望だと安価に楽しめるので、それを初心者にでも教えられるように自らやってみているというところです。
AZ-GTiを使った電視観望については、きちんとしたマニュアルが無く、販売店のマニュアルでも初心者が理解するには難易度が高いので、それをもう少し分かりやすくできればと思っています。ネット上には多くの情報が上がっていますが、いずれも断片的な個人の機材に特化した解説がほとんどなので、せめて当店で購入してくれた方には分かりやすいマニュアルを提供したいと考えています。

今当店がサポートしている宿泊施設では、電視観望をゲストサービスの一環としてやりたいとの事で、時折行っては直接指導していますが、機器の操作が大分理解できてきて、後少しで電視観望を星空観察教室と共に新たなゲストサービスとして提供できるようになります。ちなみにこの施設のガイドは全て初心者で天文知識も無く望遠鏡も使った事が無い方々です。普通に天体望遠鏡を使って星空ガイドをするだけでも難易度が高いのに、いきなり電視観望ですから驚かれるかもしれませんが、今後はさらにその需要が出てくると考えています。

StarBook TENで電視観望したい

2021-08-13 18:43:38 | 初心者の為の電視観望


電視観望の機材は一通り揃っていて稼働もさせているのですが、ASIAIR Proと赤道儀を使った電視観望までにはまだ十分で無いので、最近はそれをひたすらやっています。まずはスカイウォッチャーのAZ-GTiでやって見ようと試行錯誤を繰り返していますが、何とか自動導入するところまではコントロールが出来ていますが、まだ動作が不安定だったりして、上手くいってません。AZ-GTiとSynScan Proだけで60mmのガイド鏡筒に天体を導入するのは難しくないのですが、ASI385MCカメラの視野の中に天体を導入できればと思い、ASIAIRのアプリでPlate Solve機能で正確に導入しようと色々やっています。しかしそれが中々上手くいきません。ASI385MCに0.5倍レデューサーを付けて普通に自動導入すれば視野の中には入ってくれますが、面積の小さな天体だと実際に入っているかどうかの判断がつきにくいので、電視観望で見せる場合にはレデューサーを付けないで撮影した方が良さそうです。

というところで、AZ-GTiを使った電視観望は実用できるまでにもう少し苦労しそうです。



それで、今まで全然試していなかったStarBook TENを使ったASIAIR Proからのコントロールは、あっさり出来そうな感じです。まだ室内で試しただけなので何とも言えませんが、StarBookだけで自動導入したのとASIAIRから自動導入した天体の位置などがほぼ一致していたので、とりあえずは問題なく使えそうです。Plate SolveもASIAIRから自動導入すると自動で機能するそうですので、スターウォッチングで電視観望する場合には最高に威力を発揮してくれそうです。主望遠鏡を眼視観察で使い、ファインダーホルダーに60mmガイドスコープとASI385MCカメラを取り付けて眼視と電視の2Wayで見てもらおうと考えています。ただ、Plate Solve機能でFL=2000mmのシュミカセなどで正確に導入してくれるかが心配ですが、低倍率アイピースで見せるようにすれば大丈夫だとは思っています。



秋からのスターウォッチングは、先日のアストロカーが主役になりますが、電視観望用にAXJ赤道儀を使うようにしようと考えています。とりあえず必要な機材が揃ってきましたが、後はどこまで使いこなせるかが問題です。



このSP赤道儀を分解して「Mark-X用微動架台」を作りますが、ここからさらに不必要な極軸部分をカットして仕上げてから新たに作ったベース部品を取り付けます。その前にサンドブラストで塗装を剥がしてからプライマーで塗布してからMark-X用のハンマートーンカラーで塗装して最後に焼き付けて仕上がります。その後組み上げてネジなどを交換して完成します。今も数名の方々が長いこと待っていただいておりますが、今月中には仕上がってお届けできると思います。お待ちの方はもう少しご辛抱ください。

今日からお盆休ですが、雨、雨、雨です。私は毎年盆正月は出かけないので雨だろうと晴れだろうと雪だろうと無関係ですが、コロナ感染者が増大する中でのお盆なので、これで少しは長野県へ来る方が減ってくれるかもしれません。今日の長野県の感染者は過去最高の100人オーバーだそうです。東京もついに5700人と恐ろしい数字になってしまいました。しかしまだこれは序の口でしょう。今月末にはさらに増加しそうな勢いです。感染者が減る要素が全く感じられません。もはや国民の良心に頼ったコロナ対策だけではこの数字を減らせないと考えるべきでしょう。

Unisteller EVscopeが来ました!

2021-06-16 18:56:40 | 初心者の為の電視観望


ついにというか、やっとというか、あの話題の「Unisteller EVscope」がやって来ました。たまたま縁あってお譲りいただいたのですが、あまりお使いになっていなかったような状態です。梱包内容はとってもシンプルで、三脚と本体と電源用ケーブルと工具だけです。もちろんマニュアルは簡単なものが付属します。



三脚に乗せるとこんな感じです。三脚はカーボンかと思いましたが、それはさすがに違いました。380,000円もする超高価な天体望遠鏡ですので、三脚はカーボンでも良いかと思いました。これがビクセンの赤道儀ならSXD2が三脚付きで余裕で買えるお値段です。望遠鏡自体は結構な重量がありますが、設置が大変なほどではありません。

このEVscopeが欲しかったというか購入したのは、当店の法人のお客様がかなり興味を持たれており、電視観望についてマニュアルなどを作る過程でどうしても一度は使ってみる必要があると感じたのがその理由です。



とりあえずスマホにアプリを入れてから簡単な動作確認をするところまではやりましたので、これから晴れた日に実際にこのUnisteller EVscopeを使って電視観望をやってみようと思っています。当地なら星空も素晴らしいのでその能力もマックスで発揮してくれると考えています。



日本語マニュアルとクイックスタートガイドは付いていますが、ちょっと簡単すぎて EVscopeを使いこなすには十分ではないかもしれません。足りない部分はネットなどで情報を収集しながら使ってみようと思っています。マニュアルをザッと読んだ限りでは一般的な自動導入望遠鏡のアライメントなどの事は一切書かれていないので、スマホから得られるGPSによる位置情報などから望遠鏡を動かして星を導入して後はCCDに写り込んだ星の情報から望遠鏡の向いている方向を察知して天体を導入する仕組みなのかもしれません。
だいぶ前に販売されていたMeadeのアライメントから天体の導入まで全て自動でやってくれるETX-LSがありましたが、望遠鏡にCCDカメラが装着されており、そのカメラが星空の位置を認識して修正してアライメントを完了させて自動導入をしてくれたので、とっても簡単でした。しかし曇っていて全ての星が見えない時には全く役に立たなかったので、日本のような環境では使うのが難しい画期的な機材でした。Unisteller EVscopeはその機能をさらに進化させたものなのかもしれません。



うちにもついにコロナワクチンの接種券が届きました。2回分ありますので、とりあえず申込書を書いて管理している役場へ送ってその後接種日程が決まって連絡が来る仕組みだと思います。ご近所の親父さんらはもう今月中に2回接種するそうなので、多分7月には私も2回ワクチン接種を受けられると思います。当初今年は無理だと考えておりましたが、オリンピックの開催が後押しして一気にスピードが加速しました。小海町の星フェスは11月ですが、その頃にはほぼ全国民のほとんどがワクチンによる抗体が体内にできるので安心してマスク無しでイベントが楽しめるかもしれません。