おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Power Shot S120で撮ったラブジョイ彗星

2013-11-30 10:02:18 | コンデジのお気軽天体撮影
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アイソン彗星消滅の話題が世界を駆け巡っております。脇役だったラブジョイ彗星が突然主役に抜擢された感じです。あちらこちらでアイソン商戦をやっていますが、もう十分儲けたのではないかと思います。これからはラブジョイ彗星に期待しましょう。といっても、これから先特に明るくなることもなく、しばらくはこの姿を維持して楽しませてくれるでしょう。










今朝いつものように、午前3時過ぎに目覚めたので、さっと機材を玄関先に出して撮影してみました。Power Shot S120とお気軽撮影ズームアイピースのセットを使いました。相棒としてはいつものポラリエ兄弟です。8-24mmズームですが、12mmで撮影しています。露出はS120最大のISO 3200-30secです。とてもコンデジでお気軽撮影したとは思えないダイナミックなラブジョイ彗星の姿を捉えています。


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こちらは24mmでの撮影です。見かけ視界が45度と前画像より小さいのでサイズが違って見えます。実際に写っている範囲はこちらのほうが広いです。上の方が広い印象ですが、拡大させてみると良く分かります。以前にも良く撮っていたS95よりは遥かにノイズが少なく写りが良いと思います。僅か30秒しか露出できませんが、逆にその最大露出時間を有効に使うことで、お気軽撮影の幅が大きく広がります。
















これらの撮影は全てポラリエとPCB-EQ2で行っておりますが、アイピースで拡大撮影していますので、やはりきちんと追尾できていることが必要です。機材のセッティングから撮影までは僅か数分ですが、極軸望遠鏡でしっかり合わせてから撮影しています。望遠鏡はタカハシの高精度鏡筒のFS60CBを使っておりますが、きっちりバランスが取れた状態で使っているので、構図決めから撮影まで大変スムーズです。














ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2は現在SOLD OUTとなっておりますが、本日夕方以降より次期納期分のご注文をオンラインショップにてお受けいたします。現在既に製作へ入っており、納期としては12月中旬頃を予定としております。これまでは1ヶ月以上は納品に要しておりましたが、今回は比較的短納期でのお届けできるでしょう。



アイソン彗星は無事に近日点通過?

2013-11-29 15:12:34 | インポート
あちらこちらのメディアでは、近日点通過後の動向については、ほとんど悲観的に書かれています。
しかし、このSOHOの最新イメージでは、アイソン彗星らしき姿が確認できます。

http://sohowww.nascom.nasa.gov/data/realtime/c3/512/

どうやら無事に近日点を通過した模様です。尾も扇型に広がっている姿が見られます。ただ、その姿がまともな姿なのか、或は分解した後の残りの姿なのかは現状分かりません。
いずれにせよ、後数日もすればさらにはっきりするでしょう。もし予想以上に増光していれば、明け方の東空より尾だけ見えて???ということもあり得るでしょう。

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記事を書いてからAstro Artsの情報を見たところ、やはり彗星核は分解したか何かで消失してしまったようです。
SOHO画像で見られるのは分解した後の残骸のようなものだと言う事です。果たしてこれが本当かどうかまだ
確定ではないとは思いますが、間違いであることを願いたいものです。

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こちらは今朝早朝撮影したM42オリオン大星雲ですが、Power Shot S120で撮っています。お気軽撮影ズームアイピースに0.5倍レデューサーを取り付けて12mmの位置で撮影しています。周辺像がかなり悪いです。24mmくらいで撮ればもう少しましかもしれません。この種の安価なレデューサーでは予想されることですが、レンズ同士ですので、組み合わせによる相性もあるでしょう。眼視ではそれほど感じないかもしれません。

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まだこちらのほうがマシです。ペンタックスXW20mmに同じく0.5倍レデューサーを使って同じ条件で撮影しています。68度の見かけ視界と20mmでの視野なので、画角の広さが際立ちます。高価なアイピースを使えば想定できる結果ですが、お気軽感がやや乏しくなるので、自分で使う以外には販売云々というところまでは考えていません。






もし類似した組み合わせを考えるとすると、国外品となりますが、バーダー社のハイペリオンアイピースとの組み合わせもいいでしょう。同じ68度のスーパーワンドアングルですし、価格も半値近くなるので、販売しやすいです。アダプター自体は作ったことはありますが、特注製作のみです。今後機会があれば試作してみようと思っています。






60 minuteの宇宙

2013-11-28 22:38:30 | Astro Photography
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Power Shot S120で撮った60分間の星軌跡です。途中雲が出たりしたので南側が少し眠い感じですが、数えきれない星の軌跡となっています。どうやら60分撮ってもバッテリーは問題なさそうです。これなら最大90分も大丈夫でしょう。当地のように星が綺麗な地ならこんな感じで誰でも撮れます。大変美しいものです。シャッターを押して後はテレビでも見ていればカメラが勝手に撮影して処理してくれます。






このS120を5~6台をあちらこちらに設置して撮影してあるけば、一晩にいろいろな構図で撮影できるので面白い絵作りができるかもしれません。



TK-ALZM2 微動雲台はまもなく仕上がります

2013-11-28 17:57:59 | ご来訪者様への御知らせ
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本日、ほとんどの加工製作が終わって仕上がってきました。これ以降最終仕上げ処理へ入っていきます。加工が終わっても全ての部品を洗浄して各部の寸法をチェックしないと最終処理へは行けません。部品の製作は全てCNCマシニング機器によって精密に製作されておりますが、その合間に人の手が入るので、どうしても完璧にはいかない部分があります。

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最終仕上げ処理へ行くまえに、一旦組み上げて各部のクリアランスなどを見て、問題があれば再度作り直すか修正加工をします。仮にここで見逃してしまっても、最終組み立て調整作業で発見できるので、気がつかずに出荷してしまうことはまずありません。加工が終わってからでも相当多くの細かい作業があるので、寝ていれば仕上がるようなものではありません。このTK-ALZM2やPCB-EQ2が一度に沢山販売できないのはこういった作業を単独でコツコツとやっているからです。








予定では、来週末にはお届けできるように仕上げていくつもりです。アイソン彗星の近日点通過後の動向が気になるところですが、何とかその好機には間に合いそうです。お待ちの方々には申し訳ないですが、今少しお待ちください。今週末にご注文の方々全てへお支払い等のご案内をさせていただきますので、メールチェックをお願いいたします。ご返答が無かったりするとその権利が消失するだけでなく、今後のご利用にも支障を来します。








それから、同じくご要望の多い、ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2についてですが、現在新たに製作中です。従いまして、明後日30日より次回納品分のご注文をお受けいたします。今回はご注文から納品まで2週間程度の短納期となるので、それほどお待たせすることはありません。ご注文はメールではなく、必ず商品としてご購入手続きをオンラインショップにて行ってください。


お気軽撮影アイピースセットに使える優れものレデューサー

2013-11-27 17:52:25 | コンデジのお気軽天体撮影
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アイピース先端に黒いリング状のものが付いていますが、当店で販売しているCCDレデューサー0.3/0.5xです。基本的には高感度CCDカメラに使ったり、オートガイダーに使う事が多い商品ですが、実はアイピースにも使うことが可能です。


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この商品はレデューサーレンズと延長筒の2点から構成されており、レデューサー単体で使うと0.5倍になり、延長筒を併用することで0.3倍となります。言葉で言っても分かりにくいかと思いますので、画像をアップします。

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まずレデューサーを使わないノーマル撮影をした画像です。

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こちらはらレデューサーレンズ単体をアイピース先端にねじ込んで同じ条件で撮影しています。画像を見れば一目瞭然です。写っている景色の範囲が大きくなっています。これで0.5倍の拡大率です。


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さらにこちらは延長筒を併用して0.3倍の拡大率で撮った画像です。これら3枚の画像を比較していただければ、如何に違っているか理解できると思います。


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使用した機材はいつものFS60CBです。0.5倍レデューサーで撮影する際には延長筒と天頂ミラーを介していますが、0.3倍では、それでは合焦しないので、天頂ミラーを外して直接差し込んでいます。使用される光学系にもよりますが、合焦しない場合があります。BORGはパーツ類の組み合わせ方で融通がきくので、まず問題ないとは思います。

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既にお気軽撮影アイピースセットをお持ちでしたら、このレデューサーを追加されるだけで同様な使い方ができるので、興味のある方はお買い求めください。



PENTAX XW用 S120お気軽撮影アダプター

2013-11-27 17:25:00 | コンデジのお気軽天体撮影
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またこんなものを作りました。いつものPower Shot S120用ですが、アイピースをペンタックスXWにしたものです。国産アイピースの中でも比較的アダプターの作りやすい上に68°のスーパーワイドアングルなので、コンデジでのコリメート撮影にも適しています。このアダプターは31.7サイズのXWアイピース全てに適合します。2インチサイズはまだ作っておりませんが、アイピース自体が販売終了となったので、もはや中古品でしか入手できません。まだ加工が終わったばかりなので白いままですが、この後アルマイト処理をして完成です。



S120で撮ったオリオン大星雲

2013-11-26 22:50:16 | コンデジのお気軽天体撮影
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先ほど庭でちょこっと撮影しました。お気軽撮影ズームアイピースとPower Shot S120で撮りました。他の機材はいつものポラリエ、PCB-EQ2、FS60CBのお気軽直焦点撮影セットです。S120の最大露出 ISO 3200-30秒での撮影です。ズームアイピースは12mmで固定しています。M42をこのくらいの拡大率で撮るには500mm以上の望遠レンズが必要ですが、そんな長いものを使わずとも、FS60やミニBORGで十分ダイナミックな星雲星団、アイソン、ラブジョイ彗星の姿を捉えることが可能です。






アイソン彗星については、今日あたりからテレビニュースなどで騒ぎ始めています。12月4日にはNHKがスペシャル番組を放送するようです。天文ファンでもない方々の間でもこの彗星が話題になり始めています。いよいよ本番が今週末から来週にかけて始まります。後は世紀の大彗星になってくれることを願いましょう。


荒れましたが ???

2013-11-26 17:08:10 | ブログ
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昨日の台風並みの暴風雨から一夜明けて、今日は朝から澄み切った青空が広がっています。空の透明度も最高です。あと3日でアイソン彗星が近日点通過です。アフターどうなるか世界中のファンが見守っています。先日、ナショジオチャンネルでアイソン彗星特集をやっていました。スカパーなどを契約している方なら録画して見たでしょう。日本の民放などが製作するものと違って、まじめに確実に必要なデーターだけを教えてくれます。BBCがこういった番組を良く製作していますが、製作費を相当かけているのでクォリティーは高いものです。




どうやら近日点通過後は誰も予想できないようです。サングレイザーと呼ばれる彗星の動向は推測が非常に難しいそうです。できることなら分解せずに大量に物質を蒸発させてまた東の空に立派な姿を見せて欲しいものです。マックノートのように、尾だけ地平線上に見えるような大彗星に成長して欲しいものです。




Power Shot S120用のお気軽撮影ズームアイピースセットが大変好評です。今晩このまま好天が続けば、ラブジョイ彗星を狙ってみます。月が暗くなってきたので以前よりは遥かに良く写るはずです。


S120 ふたたび

2013-11-23 21:34:13 | コンデジのお気軽天体撮影
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昨日と違う場所で撮りました。またPower Shot S120の星空モード10分です。遠くに八ヶ岳が見えていますが、実際にはもっと近いです。透明度はそれほど良くはない空ですが、それでもこれだけ写ります。90分露出に挑戦したいですが、カメラを目立たないところに置いてから家に戻ってくる必要があります。ワンショットの露出時間は30秒ほどですが、蓄積されている分暗い星まで良く写っています。


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こちらは玄関先で撮影したものですが、先ほどと違うのは、ポラリエで追尾していることです。撮り始めからプレビュー画像を見ていると、やはり徐々に暗い星が写っていく過程が分かります。画像自体もノイジーな感じは全くしません。ISO 3200で30秒露出をかけたものよりは間違いなく綺麗です。空の透明度が全然良くなかったので、こんな写り方ですが、最高の透明度ならまだまだ良く写るはずです。






これならアイピースを使ったお気軽撮影にも十分使えそうですが、問題は10分間星像が流れずに追尾することです。拡大率が高いので、さすがに10分は無理でしょう。撮影中途中停止できるので、プレビュー画像を見て流れそうだと判断したら停止させればいいでしょう。これについてはまた近いうちにトライしてみようと思っています。


毎日快晴です!

2013-11-23 18:33:39 | ブログ
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ここ数週間に渡って驚くほど好天に恵まれています。毎朝起きると燦々と太陽が輝いています。もうどのくらい晴れが続いているのかさえ分からなくなるほどです。春~夏の天候があまりに悪すぎて参っていましたが、一年の帳尻合わせとしてこの時期に晴天続きとなっているみたいです。或は以前からも言ってますが、日本の気候が亜熱帯化して、雨期と乾期に分かれていっているみたいです。インドネシアのバリ島がそろそろ雨期に入っていくのと正反対で日本が乾期に入っていっているのかもしれません。あくまで私個人としての意見ですので、大げさにしないでください。


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昨日の太陽面です。太陽が自転しているので黒点も移動していきます。意外と早いです。大きなプロミネンスは出ていませんが、チョボチョボとしたものが沢山出ています。太陽望遠鏡に興味を持たれた方もおられるかと思いますが、来月早々にPSTなどの太陽望遠鏡をお安く出品いたします。私が使っているもので、きちんと検品もされていて良く見えます。できればセール形式にしたいと考えておりますが、また詳細が分かり次第事前にお知らせいたします。


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今日は細かい作業をちまちまとやっていました。当方で製作販売している商品には必然的に既製品を使っています。しかし、そのまま使えるものが少ないので、いろいろ削ったり調整した上で使用しています。別にそのまま取り付けて販売しても全く問題はないのですが、見た目が気になるので余計な長さにならないように気をつけています。できることならネジ1本に至るまで全てオリジナルで作りたい思いがあります。しかし、そこまでやっているとコストがどんどんアップして薄利多売でなく”薄利小売”みたいになってしまいます。そうならないように日々考えて物作りをしています。











ところで、TK-ALZM2の機械加工が近日中に終わります。予定では来週中にアルマイト処理に出て行き、その後組み立て調整仕上げとなります。来週早々にご注文者様へ個別に納品とお支払いのご案内をさせていただきます。普段メールチェックされない方はくれぐれもご注意ください。またアップグレードパーツについては、TK-ALZM2の少し後納品となります。慌ててお問い合わせされないようにしてください。お待ちいただければその時が来たらご連絡いたします。






それから、ポラリエ雲台ベース PCB-EQ2セットについてですが、TK-ALZM2に遅れて仕上がってきます。こちらは来週末頃よりご予約注文をお受けいたします。具体的な日程については数日前などに再度お知らせいたします。たぶんこのロットが本年最後の製作分となります。TK-ALZM2についても今回納品分が年内最後となると思います。まだ多くの方々からご要望をいただいていることは理解しておりますが、一度に沢山は作れない商品ですので、ご理解いただければと思います。