おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Nexstar Evolution用カメラ三脚アダプター

2018-08-31 17:55:52 | その他の天体用改造製作


CelestronのWiFi対応の自動導入架台「Nexstar Evolution」を大型カーボン三脚に乗せて使いたいので、こんな架台アダプターを作りました。なんで純正三脚を使わないのか理解できないかもしれませんが、車でちょっと移動して気軽に星見をしたりする際に、軽自動車とかの車内スペースが限られる場合には、純正三脚だと場所を大きくとるのでカメラ三脚で使えればより使用頻度が高くなると考えて作ってみました。



実際に乗せてみるとこんな感じです。カーボン三脚自体が相当しっかりしているので、違和感は全く感じません。三脚との着脱はシステマティックなので、レバーを持ち上げるだけで簡単に抜けます。アダプターとNexstarは3カ所のノブネジで着脱できるようになっていますが、夜間に3カ所のネジ穴を合わせて固定するのは意外と面倒です。純正三脚はセンター位置のマーキングがされているので、架台を回すだけでネジ位置が簡単に決まるように作られています。しかし、3カ所のネジは使わずにシステマティックの着脱機能を使うことで簡単に装着ができます。



この架台アダプターは、Evolutionマウントだけでなく、旧SEマウントにも使用可能です。C800HD鏡筒を乗せてみましたが、安定感は抜群です。こういった架台関係は、店舗で常時展示するようにしていきますので、実際に現物を見てから作って欲しいものがあれば相談してください。このNexstar Evolutionもこんな形で使えれば気軽にどこにでも持って行けますし、海外遠征に持っていってもいいでしょう。WiFi機能を持っているのでスマホで自動導入して南天の天体観望も楽しめると思います。ただ、C-8を持っていくのはちょっとしんどいので、6cm〜8cmクラスの短焦点屈折鏡筒かC-6くらいのシュミカセくらいなら気軽に持っていけるでしょう。



明日から9月です。もう夜は寒くなってきております。台風21号が発生してそれが来週早々に上陸しそうです。この台風勢力を落とさずに上陸したら大変な被害をもたらすかもしれません。9月もこの暑さが続くと台風が連続して発生すると思いますが、秋に入って一気に気温が下がれば台風の発生も抑えられるかもしれません。10月の小海町の星フェスは台風が来ない状態で実施したいものです。

ビクセン 天体望遠鏡用ファインダーアイピース100

2018-08-29 18:52:42 | ブログ


当店オリジナルのお気軽撮影ズームアイピース用のセレストロンズームアイピースが入荷しました。在庫が切れていたのですが、今日入ってきました。また新型アダプターも仕上がっているので、これからご注文される方はカメラに合わせたスペーサーリングを作るだけですので、1週間程度でお届け致します。このお気軽撮影アイピースも長い事作っておりますが、新型になって汎用性が少し向上したので使い易くなっているはずです。



こちらも今日届いたばかりの「ビクセン 天体望遠鏡用ファインダー ファインダーアイピース100」です。初めて現物を見ましたが、やたらと長いのに驚きました。早速手持ちのED70SSで見てみましたが、遥か彼方にある円形視野を見ている感じです。感覚的にファインダーを覗いたような感じだと考えておりましたが、極低倍率なのでこんなものかもしれません。この商品を何に使うかですが、自動導入機のアライメントに使ってみようと考えておりますが、それならもう少し倍率があったほうが良かったと思います。これでも十字線の交点に一等星を入れることはそれほど難しいことではないので、これでもいいかもしれません。



この商品は天体導入時に極低倍率で視野に入ってくるので、天体を一旦十字線の交点にもってきてから、目的のアイピースに交換して使うというのが本来の目的なのでしょう。一般的な25mmのアイピースの視野に天体が入っていないとそれを修正するのが面倒ですが、このファインダーアイピースなら自動導入で多少ずれていても視野内には入っているので、その後の調整も楽に行えるということでしょう。いずれにせよ今日届いたばかりなので、しばらく使ってみて面白い使い方がないか考えてみます。



今日は午前中の仕事を片付けてからいつもの「しらびそ小屋」へ登ってきました。小屋の名物おばあちゃんともいろいろお話をしてきました。今晩は6人の宿泊があるそうで、相変わらず元気そうに働いていました。小屋で食事をしていたら女性1人の登山客がいて少しお話をしましたが、それほど経験は無さそうでした。とりあえず危険なエリアではないので大丈夫だとは思いましたが、ここ最近の天候は急変することが多いので気をつけて欲しいものです。しらびそ小屋にはまた来月の新月期頃に一晩泊まって撮影してきたいと思っています。天候を見る必要があるので、全日様子を見て一気に上がって撮影して戻ってくる予定です。みどり池に映り込む星空を撮りたいのですが、風が無い日でないと撮れないので、一回で済むかどうか分かりません。

もうすぐ9月ですが. . .

2018-08-27 16:29:17 | ブログ


VIxen FL55ss鏡筒はとっても素晴らしい製品であることが分かったのは良いですが、ポラリエに乗せて使うには、2kgオーバーだとまだ少し重たいので、当初から予定していた軽量化とコンパクト化改造をこれからやろうと考えています。改造方法としては、鏡筒を4つに分けた部分の中間の接眼体をヘリコイドに変える改造にするつもりでしたが、鏡筒がちょっといやらしい方法で固定されているので、それを無理に外すことを止めて、接眼体と鏡筒も取り去ってしまい、対物ユニットとHDレデューサー(ワイドマウント込み)だけを使う方法に切り替えました。

上にBORG 55FLがありますが、同じレンズ径なのにサイズが全然違っています。55FLはこのサイズだったが故に魅力が倍加されたのですが、Vixen FL55はタカハシFS60CBと同様なサイズなので、ポラリエなどのポータブル赤道儀に乗せた使うにはややサイズオーバーです。これは自分なりの使い方を考えた際のお話です。

肝心な改造方法ですが、鏡筒の部分をBORG部品を使えるように、対物ユニットからM57に変換するアダプターを作って、後はHDレデューサーとヘリコイドをジョイントするアダプターを作ることを考えています。接眼体と鏡筒で1230gあります。アリガタプレートが込みの重量です。対物ユニットは250gで、HDレデューサ+フラットナーが540gです。ワイドマウントが意外に重たくて340gもあります。マウントはいいのですが、四方に飛び出したネジが気に入らないので、カメラマウントは既製品を使えるようにするかもしれません。鏡筒をBORGφ60部品を使うようにすれば、先日から販売している新しいホルダーが使えます。この改造はあくまで自分の興味の範疇で行うことなので、部品等の販売などは考えておりません。



あと5日間で8月も終わりです。日増しに涼しくなって空の透明度も良くなって秋に近づいています。しかし日中の暑さは日向ではここでも30度くらいあります。標高1150メートルの高地でこの気温ですから下界へ降りたら酷暑です。この分だとまた台風が発生するでしょう。



来週の天気が安定している間に家から近い八ヶ岳の硫黄岳へ登りに行きます。いつものようにバイクで本沢温泉口まで上がってから、登山を開始して稜線へ上がってから硫黄岳を登って反対側の硫黄岳山荘に一晩泊まってから同じルートを下山する行程です。ここに越してきてから一度も硫黄岳へ登っていないので、しばらくぶりに登山をしようと準備しています。もしかしたらその前に乗鞍岳へ登山しにいくかもしれません。一般の勤め人の方々は7-8月と行楽シーズンで遊びに出かけていますが、私はそんな時が忙しいので毎年9月には海外へ撮影に行ったりしますが、今年は小海の星フェスが終わらないと動けないので、それまでは近場へ出かけます。星フェスについては来週にでも詳細について町の広報やこのブログからお知らせいたしますが、去年よりはさらに内容が充実して楽しめるように考えています。



昨夜撮影した土星です。Vixen ED70とHR2.0mmアイピースとPowerShot G9Xによるお気軽ワンショット撮影です。昨夜のシーイングは最悪の類で、木星はただの丸い光にしか見えなくて縞模様など全く分からない状態でした。そんな最悪の状態でもこんな感じに撮れるので、もっと状態が良ければこれより遥かにマシな姿が撮れます。できればもっと環境の良い日本なら南の島かフィリピンあたりに行って撮りたいものです。天文雑誌で良く入選されている方でフィリピンで撮った凄い惑星写真をみかけますが、そんなところへ行くと惑星がピタリと停止した姿が見れます。インドネシアのバリ島もそうなので、火星大接近で久しぶりに行きたかったですが、今回は叶わなかったです。

ところで昨日まで開催されていた胎内星まつりですが、直前まで行こうか悩んでいたのですが、結局行きませんでした。しかし行かなくて正解だったみたいです。今日聞いたお話ですが、金曜日は天気が良くなって夜も晴れたそうですが、土曜日が朝から酷い雨風で結局ほとんどの出店者が土曜夜のうちに撤収されたそうです。お客さんも去年より少なかったそうです。東京都内などの町中で開催するイベントなら多少の雨が降ってもある程度の来客は期待できますが、東京から6時間以上もドライブしないと行けない所での開催だと天候が悪いと2万人とも言われている来場者が数千人、或は数百人に減ってしまうものです。去年の小海の星フェスも台風の影響で途中で中止となりましたが、今年はそうならないよう願っています。

New BORGφ60ホルダー完成しました

2018-08-25 21:39:49 | Australia


以前にも仕上がり前の状態でご紹介しました、BORGφ60のNewホルダーです。この状態はアクセサリープレートを装着した姿ですが、無い状態での2本セットとホルダー単体での販売を開始しました。



旧製品から大きく改良した部分は、φ60のアルマイト筒だけでなく白塗装筒も使えるようになったことです。また個体差があっても対応できるようにホルダーの内径が可変できることです。内径を一度調整すれば、後はプラネジのクランプ1個締めるだけでしっかり固定できます。φ60筒とホルダーのクリアランスは調整できるので、極僅かな状態にしておけば、その都度クランプを締めても視野移動がほとんどありません。また回転機能も併せ持っているので、回転装置なども不要です。



2本でしっかり固定することも可能ですが、1本だけでも十分固定できます。旧タイプは10mmしか幅がありませんでしたが、新型は20mmあります。1個だけでもビクセンファインダーベースがホルダー上部に固定できます。



1本で使うとこんな感じですが、ぐらついたりすることはありません。この状態で自由雲台に取付けたりできます。形的には旧タイプのほうがシンプルで製作の手間が少なかったですが、新型は加工の手間が旧タイプの倍くらいかかります。このホルダーは60mm鏡筒用だけでなく、80mm用なども作れますが、需要があるかどうか分からないので、作る事はないと思います。先日もFL55ssのテストリポートを書きましたが、鏡筒の回転装置がワイドマウント60DXの機能を使っていますが、正直使いづらいので、後に改造した上でFL55用のホルダーを作ろうと考えています。



当店で販売している130Lのアリガタレールを取付けるとビクセン赤道儀などにも簡単に搭載できます。このホルダーにはフェルトなどの緩衝材は一切使っておりません。確かに使っていれば擦り傷などはつきますが、それよりも金属対金属でしっくり作って固定したほうが余計なタワミなど発生させないので精度の高い撮影をされる方には重宝されるはずです。



ちなみに現在販売中の商品でアルカスイスプレートをセットにした商品をこのアリガタレールに変更することは可能です。差額は必要ありません。

お気軽撮影HRアイピースアダプター作りました!

2018-08-24 19:33:51 | コンデジのお気軽天体撮影


Vixen ハイレゾリューションHRアイピースに特化した「お気軽撮影アイピースアダプター」を作りました。今発売中のお気軽撮影ズームアイピースと同様なアダプターですが、コンデジを変えてもスペーサーを交換することで引き続き使える部分は全く同じです。コンデジでコリメート撮影をする場合に、その都度光軸を一致させるのは手持ちなどでは至難の業です。それが高倍率ともなれば尚更大変ですが、コンデジを差し込むだけで光軸が一致するのでその苦労もありません。

数年前にインドネシアのバリ島へ行った際にもコンデジで木星を撮ろうとしましたが、その時は別な苦労があってまともに撮れませんでした。それはポラリエにFS60を乗せてHRアイピースで撮ろうとしたのですが、視野の微調整ができなかったので不発に終わりました。その後にTK-ALZM Jrを作ったので、その問題は解決しましたが、まだリベンジの機会はありません。日本の空は気流がとても悪いので、良いところへ行けばコンデジのワンショットでも良く撮れます。



この商品はHRアイピースのセット品とアダプター単体の両方で販売しています。既に両方ともご注文をいただいているので製作した次第です。ご注文が無ければたぶん作らなかったかもしれません。



PowerShot G9Xのライブイメージですが、液晶面にはこんな感じで見えています。土星や木星、火星なら結構大きく見えると思います。これにカメラのズーミング機能を併用すればさらに大きく写せます。私もまだ実際に撮ったことはありませんが、HRアイピースで覗いたイメージそのままで撮れるはずです。ただし気流の良し悪しがあるので、そこは腕と根気次第です。このHRアイピースは小口径短焦点望遠鏡で威力を発揮してくれるので、小さな望遠鏡でも驚くような姿を見ることができます。このアダプターとセット品は仕上がりまでもう少しかかりますが、こんな商品を求められていた方にはお役にたてるでしょう。

SXD2赤道儀カーボン三脚セットあります

2018-08-23 17:25:37 | 新製品等のご紹介


Vixen SXD2赤道儀と大型システマティックカーボン三脚をジョイントした商品を超特価にて販売しております。相当お安いと思います。40mm径の極太カーボンを贅沢に使った三脚ですので、かなり頑丈です。原村星まつりでもAXJ赤道儀を乗せて展示しておりましたので、ご覧になった方も多いはずです。このカーボン三脚はそのまま使うと先端のゴム足が振動を拾ってしまうので、振動を嫌う機材構成では良くありませんが、付属のステンレス制石突を使うことでそれも無くなります。



付属の石突は鋭利で細いので、それをさらに頑丈にするために新たに製作したのがこのステンレス石突です。これをゴム足と交換することでゴムからくる振動が無くなって安定感が抜群に良くなります。この石突は別売り品ですので本セットには付属しません。



三脚架台は、SXG仕様になっているので、SX系赤道儀ならどのタイプでも乗ります。またAP赤道儀でも使えます。普段はカメラ三脚として使って、天体観測の時にはトップベースをワンタッチで交換して赤道儀を乗せて使います。ここ最近はAXJ赤道儀をこの三脚に乗せて使っています。赤道儀自体は重たいですが、三脚が軽量なので撤収がとっても楽です。先日のFL55ssの撮影もこの三脚に乗せた状態で行っています。商品としてはSXD2しか設定しておりませんが、ご要望があればSXDもご用意できます。



NJP回転架台機能付きのハーフピラーです。2台作りましたが1台はご注文により既にお届けしています。従って1台は在庫品としてあります。通常の回転架台も在庫品であります。在庫が無いと1ヶ月くらいはお待たせするので今なら即納できます。

明日から胎内星まつりですが、台風20号の影響が心配です。しかし当初の予想より移動速度が早いようで、明日の午後には東北より北へ移動して熱帯低気圧に変わるようです。ここ最近の胎内は悪天候続きで去年も確か雨が降っていたと思います。今年はやることが多くて行けませんが、まぁ行ってもテントブースを回ってしゃべるだけで終わりなので、今後もしばらくは行くことはないでしょう。秋の小海町の星フェスまで2ヶ月を切ったので、その前にすべきことが山のようにあります。

Vixen FL55ssを使ってみて

2018-08-21 15:34:13 | ビクセン製品のご案内


昨夜は少しだけ雲の切れ間が見えたのでFL55ssにて撮影してみました。レデューサーONの状態で30秒露出です。月あかりがあったのでこれが限界です。また空の透明度も薄雲があったので良くありません。そんな条件での撮影画像です。カメラはEOS M3です。フルサイズ対応のレデューサーなのでもったいないかもしれませんが、とりあえずどんな写り方をするのか見たかったのでAXJ赤道儀に乗せてお気軽撮影です。

撮影した後にプレビュー画像を見た時にはちょっと驚きました。アンドロメダと周囲の明るい星が数個写っているだけで、後は拡大しないと何が写っているのか分からないくらいでした。つまり星像がシャープ過ぎてプレビューでは分からないという感じでした。カメラレンズの明るい単焦点で撮ってもこんな風には写りません。星が沢山写ってメリハリのある画像になりますが、この画像は全く違っていました。この時点でまず驚きました。

BORG55FLの時も撮影後の感動がありましたが、このFL55ssでも同様というか、それ以上かもしれません。ただし両者を同じ撮影条件で比較検証してみないと確実な事は言えません。



M27の亜鈴星雲も撮ってみました。アンドロメダ同様に自動導入で入れてシャッターを押すだけの簡単撮影です。シュミカセなどの鏡筒で撮影をすれば大きく写る被写体ですが、210mmばかりでは色とその存在が分かる程度にしか写りません。面積の小さな天体には不向きですが、天の川の中を数枚撮影してモザイク合成をしたら、凄い写真になりそうです。

今晩も今のところ良く晴れているので、月は大きいですがもう一度撮影にトライしてみます。今度はEOS 6D改造カメラを使ってみます。



先ほど撮影をしましたが、FL55ssとEOS 6D改造カメラで撮った北アメリカ星雲です。10枚コンポジットで仕上げています。やはり星像が驚くほどシャープです。フルサイズだと尚更分かります。周辺部の光量落ちも無く、星像も周辺部まで点像なっており肥大も収差も感じられません。最近の海外製品でトリプレットのED鏡筒はフルサイズでは正直使う気がしませんが、それらの商品と比較するのが失礼なほど素晴らしいと言えるでしょう。BORG55FLもそうですが、ミニシュミットカメラと言ってもいいレベルだと思います。今晩は月が大きくて空が明るかったですが、もっと暗い空で透明度の高い空ならもっと凄い写真が撮れるでしょう。次の南天遠征へぜひ持っていきたい、というより持っていきます。後はこの鏡筒をさらに軽量化したいところです。



Explore Scientific社の102ED鏡筒にSolar Max 90の取り付けアダプターを作りました。作ってみて分かったのですが、とっても難しい製作でした。通常良くあるアダプターは、対物セルにアダプターを取付けるものかフードに固定するものですが、このアダプターはそのいずれにも当てはまらないものでした。



装着部の構造が不安定で、フード用の固定リングにねじ込むように作っていますが、それだけでは固定できないので、先端部の対物セルにしっかりあたるように作っています。またサイド3カ所からネジで固定するような構造になっています。しかし、ネジで固定しなくても相当しっくり作っているので、そのままでもガタついたりせずに使えますが、安全も考えてネジ穴を設けてあります。工作精度的には三脚アダプターの比ではありません。ご注文いただいてから2ヶ月近くお待ちいただきましたが、残りアルマイト処理をしてからお届けいたします。

話題のVixen FL55SS写真鏡筒が来ました!

2018-08-19 19:16:26 | 新製品等のご紹介


昨日届いたのですが、早速使うつもりで清里スターフェスティバルへ持っていきましたが、使えるほどの空でなかったので出さすに終わってしまいました。BORG 55FLと比較すると倍くらい大きいです。重量はこの状態で2kg弱とやや重たいですが、その分頑丈でしっかり作られています。

このFL55を最大限活かすには、本体の他にレデューサーHDキット、デュアルスピードフォーカサー、直焦ワイドアダプター60DXが必要です。全てを買うと20万円弱程度のお値段になるので、BORGと比較するとやや厳しい部分はありますが、レデューサーキットは、フラットナーが付属しており、それぞれ別々に使うことができるので、トータルでは3種類の使い方ができると思います。



届いてみて直ぐに分かったのは、レデューサーとワイドアダプターを付けた状態でカメラを付けて合焦させると、このアリガタプレートがワイドマウントのネジに干渉してしまうことです。まぁ、取り付け位置を変えれば済む話ですが、中間に穴をあける場所があったので、一カ所追加してこんな感じになりました。



このデュアルスピードフォーカサーは、無くても良いと考えておりましたが、Vixen社のNさん曰く、”無いとピント合わせが難しい”とのことで購入を決めました。BORG55FLもピント合わせがもの凄く難しいので、そこは同じ感じなのでしょう。FL55は、焦点距離300mm/f5.5ですが、レデューサーで210mm/f3.8になるのでピント合わせもさらに厳しくなるでしょう。そうなるとバーティノフマスクを使ってピント合わせをしないと難しいかもしれません。ネットで早速探してみます。



とりあえず純正状態で使ってみてから、いつものように接眼体を外してヘリコイド仕様かフェザータッチ仕様に改造しようかと思ってましたが、鏡筒は簡単に外せなくなってしまっています。先日の原村星祭りでビクセンブースで聞いた時には、展示仕様だけこの仕様になっていると言っていたのですが、一般仕様はこの形ではなく、これまで通りの筒を回して外すだけの仕様になっており、私のところに来たのは展示仕様なのかもしれません。この接眼体を外せればもう少し軽量化を図れるかもしれません。そうすればポラリエに乗せて気軽に星雲星団の撮影ができそうです。この接眼体にはファインダー台座がありませんが、ビクセンから発売されているものが取り付けできるようにネジ穴があります。



アルカスイスプレートに交換してみましたが、これだけで少し軽くなりました。



AXJに乗せてみましたが、とってもアンバランスです。AXJは追尾精度がとても優秀なので、この状態でオートガイダー無しで自動撮影が可能です。自動といってもカメラ側だけのお話ですが、AXJもタブレットPCからコントロールできるようになれば、カメラ共々室内からコントロールして撮影ができるようになるかもしれません。



そしてこのポラリエに乗せてみました。いつもの風景ですが、やはりこの状態で海外へ持っていって撮影をしたいものです。数年前にオーストラリラへBORG55FLを持っていってポラリエに乗せて使いましたが、その時の画像は未だにBORGのHPに使われています。次はこのFL55を南半球へ持っていって使いたいと思っています。カメラと合わせた重量が3kgくらいになってしまうので、ウェイトはペットボトルアダプターを使って2リッターくらいの大きな飲料を取付けないとバランスがとれないと思います。まぁ、重たいウェイトが要らない分楽に持ち運びができるでしょう。

その前に実際に使ってみたいですが、これから月が大きくなるので、満月を過ぎてからになるかもしれません。今週末から胎内星まつりですが、満月直前で天候も曇りか雨のようなので、今年は行きません。

第28回清里スターフェスティバルへ行ってきました!

2018-08-19 16:33:23 | ブログ


昨夜は「清里スターフェスティバル」へ行ってきました。これまで何とか行っていますが、ここ数年は行っていませんでした。天候はまずまずだったのですが、参加者が少なくて拍子抜けしてしまいました。展示している望遠鏡は、主催者の用意したフジノン150mm双眼鏡と30cmドブソニアン、それに参加者が持ってきていたクラシックタイプのC-8と90S赤道儀だけでした。一応私も機材を持ってきていたのですが、天候等の様子を見てから出そうかと考えていました。



しかし空が暗くなって星が見え始めてからは、お客さんがチラホラ来たので持ってきたAXJ赤道儀とC800HD鏡筒を大型カーボン三脚を組み立てました。ところが火星を見始めたらいつの間にか長蛇の列になっていたので、ビックリしました。あげくにマイクを持たされて”自分の機材の説明をしてください”と言われて慌てました。



結局気がついたらいつものようなスターウォッチングのガイドをやっていました。結果的に来場者は100人くらい来ていたかもしれません。望遠鏡が2台とドブ1台だけだったので、これならもう一台くら機材を持ってきたら良かったと思いました。清里のスターフェスティバルも昔は出展者ももっと多く盛り上がっていたのですが、いつのまにか普通の天体観測会になってしまっていました。普通ならもう止めていると思いますが、それでも続けているのは主催者の大友さんの「美しい星空を見せてあげたい!」という強い思いがあるのだと感じます。大友さんご夫婦は原村星祭りでいつも自家製カレーライスを作って提供しているのでご存知の方も多いはずですが、それも今年で終わりだそうです。来年からは出展も無いそうです。楽しみにされていた方もおられると思いますが、もしかしたら秋の小海町の星フェスに来てくれるかもしれません。

New BORGφ60ホルダーを作りました!

2018-08-17 16:58:21 | 新製品等のご紹介


まるで台風一過のような久しぶりのBlue Skyです。抜けるような青さとはこの事を言うのでしょう。しかしお盆過ぎた途端に一気に寒くなってきました。今現在家の中は20°です。18°以下になるとストーブが欲しくなってきます。昨日は松原湖の花火大会でしたが、例年のように雨の中の決行でした。途中ガスが出て来て何が何だか分からなくなってきたと思います。うちは二階から見えるのでわざわざ行きませんが、松原湖にあれだけ人が集まるのは一年のうち唯一この花火大会だけでしょう。しかし今年の星フェスは花火大会を上回る盛り上がりを見せて欲しいものです。

今晩はこのまま晴れてくれたら、夜半前から撮影にでかけます。できれば庭でも撮影したいものがあるのですが、しばらくぶりの晴れで撮らないといけないショットがいくつかあるので、それを撮るために出かけます。また明日は清里のスターフェスティバルへも出かけます。今年で28回もやっている歴史ある星イベントですが、年々しぼんできて、出展社もほとんど行かなくなったみたいです。しかし明日は天気も良さそうですし、久しぶりに行ってみようかと思っています。

今晩午後10時の外気温は8度でした。昨日とは大違いの低気温です。たぶん八ヶ岳の稜線上なら5度以下が普通だと思います。標高3000メートル弱の山頂なら明日の早朝には霜が降りるくらい寒いかもしれません。



ところで新しいBORGφ60用のチューブホルダーを作りました。まだこれから仕上げ処理があるので仕上がるのは来週になります。以前に作っていたものも超軽量で良かったのですが、ネックだったのは白塗装した鏡筒が使えなかったことです。白鏡筒に合わせて寸法を決めてしまうと、その分大きく作る必要があるので、鏡筒を回転させた際に視野がずれてしまうことが懸念されたので、敢えてアルマイトされたφ60鏡筒用としました。



今回製作したものは、白鏡筒も黒鏡筒も絶妙なクリアランスで保持できるので、このチューブホルダー自体が鏡筒回転装置を兼ねた使い方ができるように工夫しています。鏡筒を回転させても視野がほとんどずれないので、微妙な構図決めにはとても役立つはずです。



この新型ホルダーは、春先に一度試作して使っておりましたが、それからさらに改良を加えて今の形になりました。鏡筒の保持と固定は、サイドのキャップボルトを締めることが可能ですが、それではこのホルダーの意味がありませんので、ボルトを鏡筒が回転するギリギリのところまで締めた上で最後はサイドのプラネジクランプで締めます。一度締め付け寸法が決まれば後は白いプラネジクランプで簡単に固定できます。最大4カ所に設けられるので、そのいずれか一カ所を締めるだけで十分保持できます。



ホルダー下部はアルカスイスプレートが装着できるので、2本のネジでしっかり固定します。或はホルダー中央にあけてある1/4インチネジを使えばビクセンタイプも取り付け可能です。



ホルダー上部には、2カ所のM4タップと中央に1/4インチタップをたてているので、ビクセンのファインダーベースが取り付けできます。1/4インチタップは、何かの際に使う事があると考えて付けてあります。



以前のφ60ホルダーは、厚さが10mmしかなかったので、1本だけで使うことができませんでしたが、新型は20mmの厚さがあるので、1本だけで十分保持できます。φ60鏡筒とのクリアランスも調整できるので、常に最適な状態で保持できます。



しかしさらに安定した使い方をしたい場合には、2本のホルダーを直結してこんな風にも使えます。こうすることで4カ所のM4ネジと2カ所の1/4インチネジを使ったアクセサリー搭載も可能です。



アルカスイスプレートも2カ所4本のM5ネジで固定できるように予め穴の位置を考えて作っているので、2本のホルダーが1本のホルダーとして機能するように考えています。

この新型φ60チューブホルダーは、来週仕上がってから販売いたしますが、販売パターンとしては、2個一組とアルカスイスプレートセット、ホルダー1個とアルカスイスプレートセット、ホルダー1個の3種類を販売する予定です。